600 :
おさかなくわえた名無しさん:
私も、私も、バイトで来ているイベントコンパニオンの女子大生なんだが、これが
素直でいい子なんだな。
地方から上京してきて、夜間に通っていて昼間はバイトなんだって。
俺の指示は「はいっ、わかりました」「この場合はどのようにしますか?」
とか返事が凄く気持ちのいいハキハキすした返事。
いつも気持ちよく俺の下で働いてくれるんで、ある日、夕食に誘ったら
「ええー?いいんですかあ?私でよければ」
これは脈あり、脈あり。
普段から、てきぱきと指図する俺に好感を持っているとしか思えないしぐさ。
地方から上京してアパートに1人で住んで夜学に通っていて、きっと心の隙間を
埋める機会が欲しかったんだろうな。
夜に中華料理のコースを食べて、故郷のこと、仕事のことなど話ははずんだ。
夜遅く駅までの送りがてら、そっと手を握ったら
彼女けなげに俯いてるんだ。俺は心臓がどきどきして、「今日は楽しかった・・・」
「また、仕事頑張ろうね・・・」
と、肩を抱き寄せようと、手を回したら、
「ざけんじゃねえよ!!飯一回くらいで調子に乗るな!!!」
と言って彼女は去っていった。
残された俺は呆然と突っ立っているだけだった。
翌日、彼女は職場に来なかった。
それからずっと、来ない。今も来ていない。
でも、俺はずっと待っている。