455 :
エロ:2006/11/14(火) 20:30:54 ID:i88G2ejd
イザムは、すでに暖かく潤ったミホの中に、激しく突き立て
野獣のように犯し続けた。(ry。
456 :
どM:2006/11/15(水) 00:34:44 ID:xbvSjLsF
ウノは、その尖ったハイヒールで躊躇なく僕の股間を踏みつけると
グリグリと踏みにじった。
薄れ行く意識の中で、僕は、最高の幸せな感覚を味わっていた。(ry
457 :
童貞:2006/11/15(水) 00:41:42 ID:xbvSjLsF
学は、泣き叫ぶ亜希子に容赦なく、背後から貫いた。
学の竜の刺繍の入った巨大な一物は、まだ幼い亜希子の割れ目を容赦なく
陵辱していった。(ry
458 :
NG:2006/11/15(水) 00:51:07 ID:xbvSjLsF
下品な猿の島はここですか?
龍の刺繍を一物に施したら凄く痛そう
学って真性Mなのかな?
どうせエロならもっとおもしろいの書けよw
「93年以降のローリングストーンズにだって尊敬するべきところはある。」
僕は
>>449に向かってそう言った。
「たとえチャーリーワッツのドラムを叩く上腕筋の動きが、
とっくに油がきれたしまったぜんまい仕掛けのサルのおもちゃのように
カクカクしていようともね。」
僕は老いたチャーリーのがりがりの首を思い出した。
「例えばチャーリーは本当はジャズがやりたいんだ。でもミックに頼まれるとNOとは
言えないんだよ。人はそれを惰性と呼ぶかもしれない。アーティスティック
インテグティの死と呼ぶかもしれない。
でもバンドマネジャーから与えられたろくでもない曲をでも一人のロックの職人として、
延々とこなすんだ。それに意味なんてないさ。でもそれは彼に与えられた使命だから。」
「春樹職人みたいに。」
「そう、春樹職人みたい。」
462 :
おさかなくわえた名無しさん:2006/11/15(水) 10:29:52 ID:nlqYM5ai
「まずは胴体」アキコは呟く。
「次に頭。それから細かい部分ね。手とか、たてがみとか」
彼女は縫い針を手にとり、深い緑色の糸を器用に手繰る。
左手でマナブのペニスを持ち上げると、真ん中あたりに針を突き立てる。
スイスイと銀色の針が舞い、みるみる竜の胴体が出来上がっていく。
神の仕業。
「痛い?」アキコは聞いてみる。
「痛くはない」マナブは答える。
「本当かしら」
偉大なる神は、表情を変えずに創造を続けていく。
463 :
エロ:2006/11/15(水) 13:35:21 ID:2+Ead1k8
刺繍⇒刺青www
さすが、揚げ足取りの愚痴スレだな。恐れ入った。
「おいらはエロ氏はわざとそうしたのかと思ったんだよ。」
「貴方は馬鹿ね。もしそうならもっと面白い作品が書けるわ。」と彼女は言った。
「そんな事はないよ。君は彼の本当の実力を知らないからそんな事を言えるんだ。
きっと次のレスには誰もが驚くくらいうまく書いてくれるよ。たとえエロだとしてもね。」
「怪しいものね。」と彼女は言って音も立てずに部屋を出ていった。
昔のマターリした流れが好きだった
エッセイ風の職人さん出てこないかな〜
467 :
エッセイ風:2006/11/15(水) 18:46:06 ID:2+Ead1k8
こんにちは、村上春樹です。
最近、僕は、エリカちゃんの太ももに激しく欲情します。
それは、夏の日の夕立のように突然やってきます。
そうすると、僕は、我慢できず、右手を激しく動かして
モニタに向かって射精してしまします。
おかげで小説を書こうとすると、キーボードが、ねちゃねちゃするんですよね。
まったく、どうしようもないすね。
それでは皆さんお元気で、チャオ。
またエロかよorz
「のだめカンタビーレ」
僕は自分の耳を疑った。
いや、あるいは僕が間違っているのかもしれない。なぜなら僕は何日も耳掃除をしていないのだ。
「悪いけど」僕は訊き返した。「君が面白いと感じている月曜9時のドラマについて、もう一度教えてくれるかな」
「まったく」彼女は言った。
ま っ た く
だって?
「のだめカンタビーレよ。あなたは知らないのかもしれないけれど。玉木宏が出演している」
やれやれ。僕だって玉置宏と玉木宏の区別ぐらいついてるんだ。
彼らにはまるでレニー・クラヴィッツとレッド・ツェッペリンのように、はっきりとした違いがあるのだから。
でも僕が言いたいのはそこじゃなかった。
のだめカンタビーレ、だって?
僕はまるで最近のストーンズの新曲を聴いたあとみたいにうんざりしてしまって、それを訂正する気にもなれなかった。
僕は彼女が以前、村上春樹のスプートニクの恋人を「スプトーニクの恋人」と言っていたことを思い出した。
やれやれ。
僕は彼女の玉木宏についての考察を軽く聞き流しながら、もう今となっては清原と区別がつかなくなってしまった長渕剛のことを考えていた。
「たとえば僕だって若いときはトニーモリソンとウッピーゴールドバーグの
違いさえわからないぐらい馬鹿で無知だったんだ。若い時の世の中にはもっと
楽しくて面白いことに満ち満ちているからね。でも年をとって判別がついて
その違いがわかる頃になると、今度は長渕剛と清原の違いさえあやしくなって
くる。」
「なんだかみじめね人生ね。」
やれやれ。
471 :
エロ:2006/11/16(木) 19:51:30 ID:qWFkzKh3
http://sakura01.bbspink.com/test/read.cgi/hneta/1163663514/ スレ立ち記念
樹里は、ピアノのふたを閉めると、目を閉じて聴き入っていた長渕の前にひざまずいた。
「もうすこし、目を閉じていて。」と優しく言いながら、細長く美しい手でジッパーを下ろし
ペニスを取り出すと、そっと口に含み、舌先で亀頭を包み込むように愛撫した。
長渕は、しばらく樹里のなすがままにさせていたが
鍛え上げられたマッチョな腕で、樹里の顔を両手で挟むと、腰を大きく前後に動かし始めた。
樹里は、一物が喉の奥深く差し込まれ、むせそうになるのを必死で耐えていた。
しばらくすると、清原が、自身の物干竿をたずさえ、その部屋に入ってきた。
清原は、長渕にもましてマッチョは腕で、樹里の腰を抱えると
ひどく小さくみえるパンティーをはぎ取り
黒光りする物干座を樹里の股間に押し当てて、背後から、一息につらぬいた。
急に、背後から攻められ、長渕の一物を喉の奥深く差し込まれた状態で
樹里は、「うっ」とうめき声をもらす以外なすすべがなかった。
清原は、物干座を、一旦、樹里から抜くと、更に勢いを付けて根元まで押し入れると
きつく締め付けてくるのをものともせず、激しいピストン運動を始めた。
樹里は、2人の男の激しい動きに翻弄されながら、オルガスムスへと達してゆくのを感じていた。
2人は、時々、入れ替わったため、樹里は、もう、どちらの物をくわえ、どちらに、バギナを
激しく突かれているのかわからなくなっていた。
全身を突き抜ける快感に翻弄されながら、オルガスムスに達した瞬間、身体が浮き上がる感覚と同時に
口とバギナに生暖かいしぶきが同時に放出されるのを、樹里は、遠のく意識の中で感じていた。
さよならエロ。
もう戻って来るなよ。
ぜんぜん春樹じゃないしな・・・
無意味な奴だよ
村上春樹のエロとは違うよな。
「あなたは早いのよ。誰だって物事を準備してから進めるの。私の言っている事解る?」
僕は「早さ」が何かしらの暗喩なのか、別のメッセージなのか、、
彼女は夏に見せるあの目でそーっと、だが、堰を切ったように声を発した。
「そうかもしれない。」
「私達は、スレの損失について」彼女は言った。「話し合うべきだわ」
けれど、このテーマについて話し合うには、彼女はいささか深刻な顔をしすぎていた。
僕はそれを和らげるために、まるでリストラされて帰って来た父親が小さな子供に明るく振る舞うように、彼女に接しようと決めた。
「オーケー。正確に言えばスレの質の損失についてだけどね」
「わたしはいつも考えているの。村上春樹風っていうのは一体どんなものなのかってね。
あるいは形のようなものは掴めているのかもしれない。
けれどそれを書き込もうとすると、それはまるでたまにわたしの家にやって来るぬこのように…」
「ぬこだって?」
「ええ。わたしの家にやって来るぬこったら…」
「オーケー。それは察するに猫のことかな。」
「そうよ。それよりあなたはそうやって人の話の腰を片っ端から折っていくことが趣味なのかしら」
なるほど彼女は機嫌が酷く悪いようだった。
僕は決まって月に一度やって来る彼女の不機嫌について考察することにした。
けれどそれは答えが出るような問題では到底なかった。
なぜなら僕は男で彼女は女なのだ。それが唯一の答えであり、僕が考えるべきことではないのだ。
僕は考察を止め、彼女との話し合いに戻ることにした。
「すまない。話を戻そう。
…そうだ。僕が君に一つ言うとすれば、僕の趣味は、人の話の腰を片っ端から折っていくことではなくて、ラジオを聴くことだよ」
「分かった。話を戻しましょう。
あなたの趣味については、気が向いたら覚えておくわ」
「ありがとう。それで、僕たちが話し合うべきことは、一体何についてだったかな」
「清原と長渕剛の違いと本質についてよ」
やれやれ。
ねじまきどりさん。久しぶりにお手紙します。
今日は、とてもかわいそうな人の事を話そうと思います。
その人は、正義感が強くて、自分に厳しく、とってもりっぱな人です。
私たちの周りのことをいつも気にしていて
悪いことを考えている人を、よせつけないようにしてくれています。
でも、その人は、とてもかわいそうなんです。
なぜかって?
うーん、うまく説明できないんだけど
その人の生活にはS●Xがないみたいなんです。
そんな人生つまらないと思いませんか?
でも こんなこと(
>>478)を書くんだから、たぶんそうだと思うんです。
ねじまきどりさんは、どう思いますか?
また、いつか、ねじまきどりさんと会える日を楽しみにしています。
かしこ
480 :
おさかなくわえた名無しさん:2006/11/18(土) 09:08:14 ID:20Hd29yO
笠原メイ 萌え〜www
清原と長渕の違いというのは、なかなか奥が深い。
いうなれば、ユリシリーズ的に奥が深い。
比喩的に、寓話的に、フラグメンタルに、総合的に、
逆説的に、呼応的に、相互参照的に、ケルティックに、
ユニバーサルに奥が深い。
僕は想像してみる。清原と長淵の違いについて考えることに疲れ果てた
春樹職人達が、ある日チタンのネックレスとバンダナを投げ出して
「アッー!」と叫びながら、清原の南、長淵の西をめざして
荒野の中を歩き出すところを想像してみる。
そしてその場所にはの清原と長淵が
静かに微笑みながらきっとみんな待っているだろう。
「やれやれ やらないか?」
アッー!長淵じゃなくて長渕だ。
やれやれ
僕はどうやら疲れているらしい。
>>482 ユリシリーズって、もしかしてユリシーズとは違うよね?
アッー!ユリシーズだ。
やれやれ。村上陽子さんの写真を見てしまったのが
よほどショックだったらしい。
罰ゲームとして村上春樹風にエロを語るスレに逝ってくる。
487 :
おさかなくわえた名無しさん:2006/11/19(日) 02:34:15 ID:Q668qyNn
祖母は急死した。
死は突然やって来る。
僕は池上駅から病院に文字通り
駆けつけたが間に合わなかった。
僕は時に自殺願望にさいなまれる。
そう、鬱病だ。
しかし好むと好まざるとに関わらず、
僕は生きていないといけない。
生きていかないと、
そして何かをつなげないといけない。
それはある種の使命感であり、
義務感だった。
「ねえ
>>484さん。エロスレに逝っても書かないと罰ゲームにならないんじゃない?」
彼女は僕の目を覗き込んでそう言った。とても深く澄んだ目だった。秘境に守られた滝壺の様な目だ。
「それじゃどうすれば良かったのかな?」と484は言った。焦りの表情がかいま見えた。
「決まっているじゃない。書けば良いのよ。既に過疎になって誰も書かないあのスレによ。」
「過疎?」と484は言った。
「そう、過疎よ。」
「どうしてそんな過疎スレに僕が書かないといけないんだ?一体どんな意味がそこにある?」
「馬鹿ね。それが罰ゲームよ。それ以外にどんな意味が在るっていうのよ。」
でも僕は彼女が言う前からそんな事は分かっていた。
しかしそれをする事が本当に罰ゲームなのかどうかって云う事がうまく理解できないのだ。
つまんないスレ書くんなら、エロでも書いてくれ。
お経読まされてるみたいだぜ。
じゃ君が書けばいい。
「糞だ。まるで干からびた糞だ。純粋に吐き気がする。」
と五反田君は吐き捨てるように言った。
494 :
おさかなくわえた名無しさん:2006/11/19(日) 23:06:41 ID:s8wmwDNu
スレチでごめんなさい。
ソーダ・クラッカーって何ですか?
3枚か4枚かじって朝食変わりにしてるの多いように思うけど、一体どんな食べ物なのかしら。
495 :
村上春日の憂鬱:2006/11/20(月) 21:48:27 ID:SPvXzqjj BE:380734373-2BP(0)
「わからないな。」と僕は言った。「それがいったい何なのかは。」
496 :
おさかなくわえた名無しさん:2006/11/21(火) 00:02:31 ID:mKSElm5w
497 :
おさかなくわえた名無しさん:2006/11/25(土) 16:46:24 ID:+ba99gDT
「まったく」彼女は続けた。「信じられる?」
「信じられないな」
僕はレモンの味がこれっぽっちもしないレモンティーをすすりながら答えた。
やれやれ、何だってこのレモンティーはこんなにレモンの味がしないんだ?
「本当にどうかしてるわ」
「まったく君の言う通りだ」
この店の店主はどうかしてる。
「あなた本当にそう思ってる?」彼女の怒りの矛先はどうやら僕に向けられているらしい。
「これは私にとって最も衝撃的なニュースのうちのひとつなのよ」
「分かっているよ。でもなぜ君はマツケンが遠山の金さんを演じることをそんなにも嫌うのかい?」
「マツケンですって?本当に信じられないわね、あなた」彼女はいささか大きな声で言った。
「あなたのいうマツケンは、私にとって暴れん坊将軍にしか過ぎないのよ」
「仕方ないよ。彼だって養うべき家族がいるんだ。可愛い息子がね」
「あなたにもいるっていうの?」
「いるだろう、君と僕の間に」
「残念ながらあの子は」
彼女は窓の外を眺めている。
「私の子だけどあなたの子じゃないわ」
やれやれ。
「私の子はあなたの子じゃないわ。」
彼女はそう言うとまっすぐ僕の方を見つめた。
やれやれ。これじゃまるでアリストテレスの弁証法における命題みたいじゃないか。
すべての私の子はあなたの子ではない、が真だとすると
彼女の子には僕という存在が内包されていない。
それでは僕はいったいどこにいるんだろうか?
「あるいは君の言うとおりに君の子は僕の子ではないかもしれない、ただし」
「ただし?」
「それはあくまでも仮説であって仮説に対する反証が為されない限り
仮説は永遠に仮説であり続けるのさ、君が望むと望むまいとね。
反証されない限りは君の子と僕の子の区別がつかないんだよ。永遠に。
たとえば前のレスで玉木宏と玉置宏の区別がつかなかった春樹職人がいたみたいに。」
彼女は玉木宏と玉置宏の違いについて暫く思いをめぐらしていた。
「あるいは私の子は玉木宏の子かもしれない。」
彼女は唐突に言うとにっこり笑った。
「どうして君は自分の子が玉置宏の子だとは考えないんだろうか?」
僕はいささか疑問だった。確かに玉木宏のほうがチャーミングだ。
でも玉置宏という可能性だってありえたんだ。将来エンターティメント界に
就職させるんだったらそっちのほうが都合がいい。
玉置宏の子のほうが落語界には顔が利くというのにだ。
「玉置宏が好きなのね?玉木宏じゃなくて」
「いや、そういうわけじゃないんだ。その玉置宏の絶頂期時代にいたらそれはそれで
腹を立てていたと思う」
「すでに失われた物が好きなのかしら?」
「そうだね。そうだと思う」
「玉木宏と玉置宏の相違からみる時代の変遷とその将来について、ですって?」
彼女はくわえていたストローを軽く噛みながら言った。
「それはなかなか難しいテーマだわ」
「そうだろう?
この前僕は新聞を読んでいたんだ。温かいレモンティーを飲みながらね。
僕はとても驚いたよ。玉置宏がまさか月9に出る時代が来るなんて…」
「待って」
そう言って彼女は僕の話の腰を折った。
やれやれ。僕は思った。ただでさえ彼女は毎晩、僕の腰が折れそうなくらいに求めてくるっていうのに。
「月9に出ていたのは玉木宏ではなかった?」
僕は記憶を辿ってみた。
そう言われれば確かに、新聞には「玉木宏」と書かれていた気もする。
「あるいは君の言う通りかもしれない」
僕は間違いを認めた。
認めることは人生にとって最も必要なことのひとつだ。そう僕は母に教えられたのだ。
「でもあなた、本当にそれを卒業論文のテーマにするつもり?」
「もちろんだよ。それが僕の大学生活を終えるにあたって最もふさわしい、考えるべきテーマだと思うよ」
「そうかしら」
そして彼女は信じられないことを口にした。
「あなたは忘れているのよ。
峰竜太と竜雷太の存在を」
やれやれ。どうやら卒業論文は白紙に戻さなければならないようだ。
営業で疲れた外回りのサラリーマンでいっぱいのダンキンドーナッツ渋谷店は
今日もカフカ的陰惨さがただよっていた。いつものようにろくでもない薄いコーヒーをオーダーし、
僕は峰竜太と龍雷太の違いについて考え始めた。
夫が若い女と浮気しているのをフォーカスされた直後に「緊急発表をする」と
芸能記者をホテルに呼びつけたのはどちらの妻だったけ? 浮気による離婚会見スクープ!
と集まった能記者達に向かって「わたし...これから芸能活動をやめて...
ミステリー作家になりますっ!」と高らかに宣言したあの伝説の会見は
いったいなんだったんだろうか?そしてあの後たしかミステリー小説ではなく
らくらく20キロダイエット本が出版されたのは僕の記憶違いだろうか?
ふと横をみると玉木宏のダンキンドーナッツお客様感謝キャンペーン広告ポスターが張られていた。
それは平日の昼下がりにカフカ的陰惨さを漂わせているダンキンドーナッツ渋谷店にあっては
ふさわしくない程のチャーミングな笑顔であった。
やれやれ。僕は思った。君はたとえシベリアに抑留されたとしても
チャーミングに微笑むことができるんだろうな。
隣の女子高生達は、玉木宏かっこいいだの一晩でいいからやりたいだの
言いながら盛りのついた猿のようにわめいていた。
「何もかも下らん。まるっきりの糞だ。ひからびた糞だ。純粋に吐き気がする」
僕は五反田君の真似をして声に出してそう言ってみた。全然期待はしていなかったのだが、
実際に声に出して言ってみると、不思議な事にそれで少し気分がよくなった。
五反田君は宗教家になればよいのに、と僕は思った。朝と夕に彼がみんなを唱導するのだ。
「何もかも下らん。まるっきりの糞だ。ひからびた糞だ。純粋に吐き気がする」
外回りで疲れたサラリーマンでいっぱいの夕方のミスタードーナツ渋谷店は、
カフカ的陰惨さが漂っていた。僕はいつものようにろくでもないカフェオレ(それはカフカ的に
薄くまずい)をオーダーし、つるつるした小さなスツールに座りながら
峰竜太と竜雷太の違いについて考え始めた。
芸能界一の恐妻家と呼ばれるのは峰竜太だろうか竜雷太だろうか?
確か若い女と浮気したのを写真週刊誌にスクープされて大目玉をくらったほうだ。
怒り狂った妻が「緊急会見」をすると芸能記者をホテルに集めたんだ。
たくさんの芸能記者達が「離婚会見スクープ!」と集まってきたのになぜか
「私...芸能活動を一切やめます。これからは...ミステリー作家になります」
と高らかに宣言したんだっけ。しかしその後「らくらく20キロダイエット!」「杜仲茶でやせる!」
などダイエット本シリーズをなぜか出版したのは僕の記憶違いだろうか?
ふと横を見ると玉木宏の「ミスタードーナツファン感謝キャンペーン!
カフェオレお代わり自由!」ポスターが貼ってあった。玉木宏のさわやかな
笑顔はカフカ的陰惨さを極めた店内には似つかわしくない程のチャーミングすぎるものだった。
やれやれ。僕は思った。君はたとえシベリアに拘留されたとしても
チャーミングに微笑むんだろうな。
僕の隣の女子高生達が「玉木宏かっこいい」だの「一晩でいいからやりたい」
だのさかりのついた猿のようにわめいていた。
糞、と僕は思った。
「何もかも下らん。まるっきりの糞だ。ひからびた糞だ。純粋に吐き気がする」
僕は五反田君の真似をして声に出してそう言ってみた。全然期待はしていなかったのだが、
実際に声に出して言ってみると、不思議な事にそれで少し気分がよくなった。
五反田君は宗教家になればよいのに、と僕は思った。朝と夕に彼がみんなを唱導するのだ。
「あなた、信じられる?」
妻は僕に今ではすっかり冷めてしまったさんまの蒲焼を出しながら、そう尋ねてきた。
「君の言うことは時々、いささか抽象的に過ぎるところがあるな。
信じられるかどうかを僕に問う前に君がすべきことは、何を信じられるかどうか説明するか、あるいはこのさんまを温めることだよ」
「タモリが」
彼女は僕の前の席に着く。どうやらさんまはこのまま食べるしかないようだ。
「『明日も見てくれるかな』って言ったのよ。今日は金曜日だっていうのに」
僕はさんまの身体に箸をさしこみながら、うんざりして答えた。
「明日、タモリがテレビに出演しないと決まったわけじゃない」
「あなたがそう言うと思って調べたわ。明日、タモリが出演する番組は」
妻はいかにも不敵に微笑んだ。まるでモナ・リザのように。
「ゼロよ」
「…残念ながらゼロじゃない」
僕は妻に言った。いつもは反撃しない僕の言葉に、彼女は驚いたようだった。
「タモリ倶楽部は土曜日だ。正確に言えばね」
僕はテレビに目をやった。
そこではたくさんの女性のヒップが揺れていた。
僕は画面に映るタモリを見て、昼間の彼と深夜の彼との違いについて考えた。あるいは違いなどないのかもしれない。タモリはタモリであり、他の何者でもないのだ。
タモリだけじゃない。僕も、そして妻もだ。
やれやれ。人生ってものは難しいな。
僕はサンマをかじりながら、いまはもう滅多に見ることが出来なくなったビッグ3について考えていた。
504 :
おさかなくわえた名無しさん:
アゲ