自分のイタい過去で「あぁ〜」ってなる 15度目

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高校生の頃の私は、素行も見た目も大人しい清純派として、学校生活を送っていました。

しかし、頭の中は全くその逆で、何をする時にもエロい事を考えていました。日常で少しでも頭にひっかかるものがあればすぐにエロい方向に持っていくような、男子中学生然とした脳みそを、私は持っていました。

その日、予備校の帰りも、私はエロい事を考えていました。
丁度その時に飲んでいたバナナオーレが、私の妄想を否が応にもかき立てていたのです。

(バナナ……ってアレみたい!牛乳……ってナニみたい!って事はバナナオーレって…………キャッホー!!)

他の誰が、この寡黙で控え目な女子高生の、世にも恐ろしい頭の中身を予測できたことでしょう。
私はいつになくフィーバーしていました。

(よし!決めたぞ!キミはちんぽみるくだ!)

私はその哀れなバナナオーレに、常人では考えも及ばないようなエキセントリックな名前を授けました。そして、

(ちんぽみるく!ちんぽみるく!ちんぽみるく!……ちィ〜んぽォォォみ〜る〜くゥ〜♪)

頭の中でその卑隈な単語を何度も何度も高らかに復唱し、あまつさえ気色の悪い即興曲までこしらえ熱唱していました。私のエロエロメーターの針は、とうに振り切れはじけ飛んでいました。
523おさかなくわえた名無しさん:2006/05/27(土) 19:07:16 ID:93O9oO6e
進行形ですか
524:2006/05/27(土) 19:07:27 ID:p6wAvlrH
と、その時でした。

「××さん」

不意に背後から呼び止められたのです。振り向くと、予備校で比較的女子に人気のあるA君がそこに立っていました。

「今帰りなん?俺も帰りー」

A君は人好きのする柔らかな笑顔で私に声をかけました。それから何となく、二人は一緒に歩き始めました。

「模試どうだった?」
「え……まぁまぁ」
「俺さ、数学あかんかった」
「へ、へぇ……そっか」

他愛もない会話を繰り返しながら、二人は歩き続けます。
それは一見何の変哲もない高校生二人の姿にも見えましたが、ただ、そのかたわれ……私の頭の中は、ずいぶんと大変な事になっていました。

(A君と話さちんぽ!あー話題が無ちんぽ!A君とちィんぽォォォみるくゥ〜♪みるくみるくゥ〜〜♪)

私の頭の中では依然として『ちんぽみるくの歌』がリフレインしていたのでした。
そしてその癌細胞のような思考回路が、私の脳にあるA君と正常に話をする回路をことごとく蝕んでいたのです。
525:2006/05/27(土) 19:08:24 ID:p6wAvlrH
「お、それうまそやな」

唐突にA君が私の手元を見て言いました。おそらくは、私の飲んでいたバナナオーレを指して言っていたのだと思います。

私はバナナオーレを見、A君を見、そして笑顔で、こう言いました。

「うん、おいしいよこのちんぽみるく!」






その後慌てて「あ、違った『いちごみるく』じゃなかったねバナナみるくだったね!!」と決死のカモフラを試みましたが、A君のあの驚いた顔を私は一生忘れないと思います。
半年前の話です。