「格闘技王者大会に出すな」強要容疑で組幹部ら逮捕へ
2003年大みそかに企画された格闘技イベントへの外国人選手の出場を巡り、
主催会社の社長を脅すなどしたとして、神奈川・静岡両県警の合同捜査本部は、
指定暴力団山口組系暴力団幹部ら4人を強要と恐喝未遂の疑いで24日にも逮捕
する。
調べによると、4人は03年12月、アントニオ猪木さんの名を冠した格闘技イ
ベント「イノキボンバイエ2003」をテレビ局と共同で主催したイベント企画・
制作会社の社長に対し、別の契約があるとして、当時、総合格闘技「PRIDE」
のヘビー級王者だったロシア人格闘家エメリヤーエンコ・ヒョードル選手の出場を
取りやめるよう脅した疑い。
また、放送権収入などの一部を得ていた社長から、現金を脅し取ろうとした疑い
も持たれている。
このイベントでは、契約金の支払いを巡り、同社やテレビ局、外国人選手の代理
人などの間で複数の民事訴訟が係争中。社長は、その裁判で「記者会見前に呼び出
され軟禁された。『ともかく(ヒョードル選手を)出すな』という暴力団関係者と
、押し問答があった」と証言、被害届を出していた。
「イノキボンバイエ」では、いったん出場すると発表したクロアチアのミルコ・
クロコップ選手の欠場が決定。主催者側は代わりにヒョードル選手の出場を発表し
た。合同捜査本部は、暴力団幹部らがその前後から、社長に繰り返し圧力をかけて
いたとみている。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20060224i401.htm?from=main4