⊂二二( ^ω^)二⊃
>>97 偽者の釣りだと思うけど敢えて釣られてそしてマジレス
本当にこの板の住人は変なところで甘いな。
長文投下の時にはテキストで完結させてから投下が基本だろうが。
そして こ こ は 生 活 板 だ。本来ここに立てるスレじゃない。
オナニーしたいなら勝手にしろ。しかし感想が欲しいんならそれなりのサイトに行け。
そしてネタ切れ終了か? 笑わせるじゃねーか。
おまえのオナニースレ一つで良スレが一つ落ちることも忘れんなよ。
>>99 全面的に同意。感想欲しがらなかったら自然に色々書く人出てきただろうに・・・
幾年かの年月が経った。
小さかった田中も20歳になっていた。身長は165cm程度と相変わらず小柄だ。
田中は小学校中学年でサッカーを始めた頃から性格が攻撃的になっていった。
走り、ボールを蹴り、相手の陣地に飛び込みながらゴールを狙う。
狩猟的な闘争心が磨かれていったのか、体格にはさほど恵まれていないが
田中はサッカーでめきめきと頭角を表すようになった。
それと引き換えにか、学業面では落ちこぼれとまではいかないものの
クラスの下位を這う調子になっていった。
田中は、サッカーに夢中な小学校・中学校生活を送っていった。
中学3年生の1月。田中はサッカー推薦で私立高校を受験するはずだった。
結果から言うと、田中は合格しなかった。いや、受験すらできなかった。
「関東大会ジュニア部門優勝、MVPストライカー」という実績と
「サッカー部部長」という内申書の付加価値からすると、
田中がその私立高校に合格することは間違いなかった。
学業面からすると不合格間違いないのだけれど。
12月、せわしない街中。田中はちょっと気が大きくなっていた。
同学年の友人達は受験を控え、あまり派手に遊べなかったが、
サッカーチームのOB…先輩達とつるんであまり良くない遊びをした。
例えば万引きだったり、恐喝だったり。
「どーせバレないよ、地元から離れてるし」そんな先輩の言葉を鵜呑みにした。
終業式の2日前の夜に田中を乗せたバイクが事故を起こした。
スピードの出し過ぎによる運転ミス。運転していた先輩は、その晩死んだ。
田中はというと右足大腿骨を単純骨折、左足首は複雑骨折と
重傷であるものの命に別状は無く、
1ヶ月半の入院と数ヶ月のリハビリ・通院で済むこととなった。
高校受験はできなかった。そしてサッカーの道も閉ざされた。
警察沙汰になったことで他に受け入れる学校も無く、
また何とか受験させてくれる学校ですら学力不足という問題が生じた。
田中は高校進学をあきらめた。
入院中の田中。隠れてタバコを吸うようになった。
それまでは「サッカーやってるうちはタバコとか吸わないよ」と言っていた。
田中の吸うタバコの銘柄はいつも同じ、死んだ先輩のお気に入り。
退院前日の夜に田中は夢を見た。
『純子ちゃん…取り返せなくて、ごめんね』
目が覚めたとき、なぜか目尻に涙が溜っていた。
けれど田中は何の夢を見ていたか、忘れてしまっていた。
106 :
おさかなくわえた名無しさん:2005/12/04(日) 05:06:14 ID:13DKYyi5
待ってましたー!ワクワク。
楽しみにしてるよーガンバレ!
話はまた幼いころに戻る。
コロッケの女の子がいなくなって田中が小学校に上がるころ、
隣のお姉さんは田中のことを心配に思って“お友達”を紹介した。
お姉さん「こんにちは!弟のワルシです〜」
ワルシ「…こんにちは、俺ワルシ」
田中「こ、こんにちは。ぼくユウジ」
ワルシとの出会いはこんな形だった。
両親がいないワルシは幼稚園に通っておらず、
少し遠い小学校に通っていたので田中とは初対面だった。
ワルシは田中より引っ込み時案というか、社会を知らない子供だった。
公園で遊ぶようになった2人だが、案の定ヒカリのターゲットになった。
ヒカリ「おめー見ない顔だなぁ、弱いユウジとつるんじゃって」
ワルシ「な、なんだよ…」
ユウジ「おいっ!やめろよ」
ヒカリ「なーんだ、小さいユウジが大きな声出しちゃってー」
ユウジ「やめろって…言ってんだよ!」ドンッ
ヒカリ「…わ、わかったよ」そそくさ
決して田中の力が強かったわけじゃない。田中の気持ちが強かったのだ。
ほどなくしてワルシは田中と同じ小学校に通うようになった。
前の小学校に行っていたのは、親戚の家が近くにあったので、
何かあれば親戚を頼るため…という理由で通っていたが、
ワルシ自ら「俺もユウジと同じ小学校に行きたい」と言い出した。
2人は小学校でも放課後でも仲が良かった。
田中は「ぼく」と言わなくなった。「オレ」というようになった。
どこかワルシの真似をしているようで可愛らしさが残る。
ワルシはワルシで一匹狼のような性格がやわらぎ、
皆と共に行動できるようになっていった。
サッカー部に入ろう、と言ったのはワルシだった。
始めたばかりのころはワルシの方が上手かったが、段々田中が越すようになった。
田中は小学校のクラブ活動だけでは飽きたらず、
地域のクラブチームに所属しサッカーに夢中になっていった。
ワルシも悩んだが、姉一人という家庭を案じてクラブチームには入らなかった。
それでも2人は仲良しだった。
中学校も同じところに進んだ。
田中はサッカー部のエースとして男女問わず人気者。
もう「オレ」ではなく「俺」と言うようになった。
ワルシは要領がいいというのか、人によって態度を変えるようになってきた。
それでも2人ともバレンタインの時はいくつもチョコをもらった。
同級生だけでなく、先輩や後輩、田中は他校の生徒からも。
ワルシ「なんだよユウジ、校門出たら立て続けに5個も!」
田中「去年試合した学校のコとかだよ、俺って人気者♪」
ワルシ「はいはいっ」
田中「お前だって保健室のセンセーからもらっちゃって…」
ワルシ「何お前知ってんの!?」
田中「…あれ、マジ?ちょっと怪しいと思ってカマかけたのに」
ワルシ「ちくしょおぉやられたぁぁぁ」
田中「まっ、お互いさまじゃん!」
ワルシ「…まあな、お互いこの調子でずっと頑張ろうぜ」
ワルシはソツなく中学校生活を送った。
生徒会会計や学内討論会などで地味に内申書の点数を稼いだ。
田中は相変わらずのサッカーバカ。そして招いた中3の冬の事故。
事故のときに田中の祖母が一言漏らした。
「隣の親無しと遊んでばかりいるから…」
田中はこの言葉を聞かなかったが、もし聞いていたら
小さなころから可愛がってくれた祖母とはいえ、
罵倒するか下手したら手を上げていたかもしれない。
そんな祖母も孫の回復を祈り、近くの神社でお百度参りをした。
事故の責任とワルシは直接全く関係が無い。それは誰もが認めるところだ。
だが、事故に関係するようになってしまったのは?
これは悪い先輩たちの責任、田中自身の責任。
そして、田中を少しづつ変えていった、ワルシ。
ワルシの姉は気付いていた。弟ワルシの価値観が田中を染めていたことを。
目に見えない愛情や信頼より、
すぐそばの打算的な成功を求める価値観。
サッカー推薦で有名校を狙うことを薦めたのもワルシが最初だった。
それから田中はサッカー以外の努力をしなくなった。
この事故をきっかけに、ワルシの姉は看護師になる決意をする。
田中そして弟ワルシへの償いの意味も込めて。
うーん、なかなか深いね。面白い。レスはいらないから続けてね。
ごめんなさい!
お気付きかとは思いますが、
今、話を進めているのは
>>1さんじゃなく別モノです…
116 :
1:2005/12/05(月) 12:48:34 ID:6mvqqsSU
ん???なんだ〜??話しがすすんでる??
って思ったらなんか間あいてしまったあいだにいろいろあったみたいですね。
自分の名誉のためにもいっときますが、
>>97は自分ではないですよ。
心無い人の釣りだと思われます。
でもどんな事情であれ、
>>103さんが自分のキャラクターを題材にした物語を見るのは非常に興味深いです。
自分の思い描いていたストーリーとのズレがあるので全く新しい物語として読めます。
ってことで、ぜひ田中編をお願いします。読んでいますのでw
aa
118 :
おさかなくわえた名無しさん:2005/12/05(月) 12:56:12 ID:oj6rMc/M
aaとかつけないの?
120 :
おさかなくわえた名無しさん:2005/12/05(月) 12:56:41 ID:bkX8wrD0
aaまだー?
aa
aaってなんのことでしょうか???
教えてください><
123 :
おさかなくわえた名無しさん:2005/12/05(月) 12:56:59 ID:DcU8u4zO
aa、寒いなあ
124 :
おさかなくわえた名無しさん:2005/12/05(月) 12:57:46 ID:XBwqThkZ
aa可哀相に……
まだ読んでないけど
125 :
おさかなくわえた名無しさん:2005/12/05(月) 12:59:03 ID:gwBuvq8x
aa おなかすいた
126 :
おさかなくわえた名無しさん:2005/12/05(月) 12:59:14 ID:ToAhUvxZ
a.,aa,,,
127 :
おさかなくわえた名無しさん:2005/12/05(月) 12:59:22 ID:FB2gDyc8
aa
128 :
sage:2005/12/05(月) 12:59:36 ID:cnYxgQZ9
aaって何ですか><
aa可愛いよaa
130 :
おさかなくわえた名無しさん:2005/12/05(月) 13:03:00 ID:QveHew5S
そういやavexの歌手ってなaんか好きになれないよな。
131 :
おさかなくわえた名無しさん:2005/12/05(月) 13:04:55 ID:FD8HM724
aa今日は暑い
132 :
おさかなくわえた名無しさん:2005/12/05(月) 13:10:42 ID:zKjtbfmz
初心者なのですが、winnapってテレビとかみても無料ですよね!?
133 :
おさかなくわえた名無しさん:2005/12/05(月) 13:30:54 ID:6Un2ba1l
>>1さんこんにちは、偽者の
>>103です orz
てっきりもう終了させたものだと早とちりしてしまい…。
もし良ければ、
>>1さんによる本編を再開させてほしいです。
できれば
>>103の辺りまでさかのぼって。
自分の進めてしまった話はアナザーストーリーとして放っておいてくだされ ●| ̄|_
まあ何より勉強頑張ってくださいねー ノシ
135 :
おさかなくわえた名無しさん:2005/12/05(月) 14:00:13 ID:dXiAuIib
aa
136 :
1:2005/12/05(月) 14:06:42 ID:6mvqqsSU
いやいや、今は僕は一読者です。
つづき、楽しみにしていますよ!
137 :
おさかなくわえた名無しさん:2005/12/05(月) 14:06:55 ID:TneCGdgF
aa
138 :
おさかなくわえた名無しさん:2005/12/05(月) 14:16:28 ID:m4M+EgfR
aa
从*´ヮ`)<
>>1さん、また書いてね。きっとだよ。
ごめんなさい…(パニック中)
140 :
おさかなくわえた名無しさん:2005/12/05(月) 14:52:48 ID:u0g3QcPk
aa
141 :
おさかなくわえた名無しさん:2005/12/05(月) 15:50:14 ID:InPW6t5v
以上、ラウンコの馬鹿どもの仕業でした
m n _∩ ∩_ n m
⊂二⌒ __) /\___/ヽ ( _⌒二⊃
\ \ /'''''' '''''':::::::\ / /
\ \ |(●), 、(●)、.:| / /
\ \| ,,ノ(、_, )ヽ、,, .::::|/ /
\ .| ´トェェェイ` .:::::::| / それが、ラウンコ精神
\\ |,r-r-| .::::://
http://etc3.2ch.net/entrance/ \`ー`ニニ´‐―´/
/ ・ ・ /
>>103から偽物だったなんて気付かんかったです。
>>1さんも
>>103さんもお疲れ様です!
どちらも面白い!
しかし、やっぱりほんとの作者がかいた田中ストーリーが読みたいなあ。
>>1さん、楽しみにしています!
正直言うと
>>103さんの文章の方が読みやすいし面白いんだけどな・・・
感想とか要求しないし、何より読んでてワクワクする。
この際103さん編完結してから田中に書いてもらえばいいんじゃいか?
ワルシはそこそこの進学校である公立高校に推薦入学を決めた。
“一般受験や滑り止め校の受験料が浮いたから”
姉から数万円をせびって、ゲームや娯楽費として使い果たした。
中学校の卒業式の日、ワルシはぽっちゃりめな後輩に呼び止められた。
後輩「第2じゃなくていいんで…ボタンください」
ワルシ「…ん?俺に言ってるのかな、このチビブタちゃん♪」
後輩「え」
ワルシ「君にはこんなもんでいーんじゃないの、っと」ビシッ
ワルシは後輩の足元に、落ちていた石ころを投げつけた。
後輩は黙ってうつむき、涙をこぼした。
田中はそれを見て見ぬ振りをした。
卒業後の進路が決まっていなかったのは田中ひとりだけだった。
卒業して数ヶ月、田中はリハビリも終わり社会に飛び込む時期がきた。
はじめはファストフード店で落ち着いていたが、
ちょっとした客との揉め事や社員とのトラブルが原因であまり長く続かなかった。
塗装や解体など肉体労働は少し続いたが、やはり上とトラブルを起こし
何ヶ月か自宅にこもる時も出てきた。
両親や祖父母は「やはり小さなころ気弱な子だったから…」と、
戸惑いながらも暖かく見守り、田中を見放さなかった。
田中も上とはトラブルを起こすものの、年の近い仲間たちとは
よくやっていくことができ、人気者だった。
ファストフード店の仲間も土木作業員の仲間も、
田中が仕事を辞めてからもよく遊びに誘い出してくれた。
身長はこのころ止まった。タバコのせいかもしれない。
はじめての合コンはファストフード店を辞めた直後。店の先輩に誘われた。
先輩「悪ぃ、オトコの面子1人足りないんだよーユウジ頼むよ」
田中「いいっすよー(やべ初合コン…ドキドキ)」
先輩「オトコは俺とユウジと、あとワルシって奴なんだけど」
田中「ワルシ!?中上高1年の?」
先輩「何だ知ってんの?あいつ俺の後輩なんだよね、
俺もこないだまで中上高だったからさ(中退したけど)」
田中「ああ…そういえば」
先輩「でさあ、こないだ初めてあいつを合コンに連れてったのよー
そしたら即効お持ち帰りキメちゃって(笑)」
田中「ぇぇぇ」
田中には思い当たる節があった。2週間ほど前に、
隣のワルシの家の方からワルシとワルシ姉ではない女の
大きな笑い声が聞こえていたことがあったからだ。
窓を閉ざしていても響く笑い声は何故か田中を傷付けた。
ついでに言うと、夜12時過ぎになって聞こえた男女の甘い声も。
先輩「あいつ結構スジいいから、狙ったコ取られんなよ」
田中「…」
先輩「あーあと心配すんな、俺のダチがバイトしてる居酒屋だから
ベビーフェイスユウジでも通してくれっから(笑)」
田中は約束の居酒屋に向かった。秋が深まり、風の冷たい夜だった。
待ってました!!
>>103さんガンバレー
設定が結構微に入り細に入りでいい感じ。期待してるぜ。
勿論
>>1の復活も待っている。
148 :
1:2005/12/06(火) 10:09:44 ID:sJwstGA7
>>103さん、乙です。( ^ω^)つ旦
ぽっちゃりめな後輩ってまさか後のブン(ry
なかなかおもしろくなってきましたね!続き期待しております。
>>1さま
どうもありがとうございます!
ぶっちゃけ後輩はブン子ではないつもりでした、年が違うから
(あ、でも設定だと20歳ってだけだから
誕生日きてなかったとかごまかす余地アリかな…)
基本スタンスはワルシ=悪です。女の子に暴力振るう奴は許さねぇ(苦笑)
田中がガタイがいい中卒DQNってことなど、つじつま合わせに必死で
テンポが悪く読みにくいかと思います。申し訳ございません。
できるだけ早く終わらせて
>>1さんの大復活をお待ちしたいのですが、
もう受験シーズン直前ですからね…ともかく風邪引くなwww
居酒屋の奥の個室に先輩とワルシがいた。
先輩「よっユウジ!女の子たちはもう少ししたら来るってよ」
ワルシ「おす」
田中「ワルシぃ、久しぶり」
中学卒業後、家が隣であるにも関わらず2人はあまり顔を会わせなかった。
ワルシが気付いたときに呼び出して遊んだりする時もあったが、
田中から誘うことはなかった。田中は田中なりに考えていた。
学校忙しいだろうなぁ、彼女いるんだろうし。ワルシはいいな。
ワルシ「俺、こないだ携帯変えたんだよ。後で女の子達と一緒に交換しよ(笑)」
田中「マジかー。でも何で?」
ワルシ「ん?こないだ知り合った女ウザくてさー一度家に呼んだらまた行きたいとか
しつこくてたまんねーの。着拒とかしてたんだけどめんどくて」
田中「家に…(あの笑い声の子か)。家バレしてんなら来られない?」
ワルシ「だいじょぶ。先輩とその仲間に頼んである」
先輩「俺が前の合コンで呼んじゃった子だから責任あって(笑)
別のオトコ当てて見張らせてっからワルシには迷惑かけない」
田中「ー?」
ワルシ「つまりね、束縛ジェラシー系の彼氏クンが
携帯や行動チェックしてるから俺は当分大丈夫ってこと」
先輩「ワルシ〜実は2、3日前に逃げかけたらしいんだよ。その女」
ワルシ「あぁ、知ってますよ。でもすぐ連れ戻したらしいじゃないですか。
写メ来たんですよ…これ。彼氏クンから」
先輩「ぅおっ!?あの子?鼻血出しちゃってまーぶっさいく(笑)」
ワルシ「実力行使やむをえず、だって(笑)」先輩「あーっはっは(笑)」
田中は途中から全く話題に入れずぼんやり聞き流していた。
♪♪♪先輩の携帯が大きな着信音を出した。
先輩「もしもーし!今どこぉ?あ、駅。分かったー早く来てねん」プツッ
ワルシ「来ましたか」
先輩「あ。遅ぇよな」
数分後、3人の女の子がやってきた。
女の子3人『こんばんは〜遅くなってごめんねぇ☆』
先輩「オケオケ!じゃー早速だけど自己紹介ね!
じゃ俺はーアクドナルドで頑張ってます18歳健康優良児っ!よろしく!!」
ワルシ「ワルシです、中上高1年。よろしくね」
田中「ユウジ…。こないだアクド辞めちった。16歳」
愛「愛です☆前にアクドにいて先輩サンと仲良くなりまちた☆16歳!」
響「響です☆愛と潤子の友達です☆16歳!」
潤子「潤子です☆愛と響の友達です☆16歳!」
じゅんこ?
一瞬田中は何かを思い出しかけた。が、それが何か分からなかった。
ワルシ「アクドにいたってことはユウジ知ってるの?」
田中「いや、全然知らな」
愛「あの〜バイトぢゃなくってぇぇお客さんだったの☆」
ワルシ「えっそうなの??こんなチャラそーなお兄さんで怖くなかった(笑)?」
愛「んーん☆好きなタイプだったもん☆だからねその後たくさん遊んだし☆」
先輩「こらっ、あんま喋るな(笑)」
田中は目の前の青リンゴサワーを飲み干した。
響「ね☆ね☆ワルシくんて彼女いんの?
ワルシ「ん?いたら来ないよ(笑)募集中だから」
女の子3人『えーっ☆私じゃダメぇぇ?』
先輩「おいおい愛ちゃん〜」
田中は目の前の軟骨唐揚げをたいらげた。
ワルシ「ユウジ、タバコ切れそうだろ。買ってこよ」
田中「んー、まだ平気」
ワルシ「いいからいいから!ほら」
ワルシは田中の腕を掴み、やや強引に連れ出した。
ワルシ「作戦タイムってやつですよ。で、どう?女のコ」
田中「俺いーや」
ワルシ「マジ?…ユウジさぁ、彼女いんの?」
田中「…いや」
ワルシ「そっか」
合コンが終わった。
5人はカラオケに行くと言ったが、田中は1人で家に帰った。
―じゅんこちゃんもたばこをすうんだ。
帰り道、田中は心の中で呟いた。
実際、潤子はタバコを吸っていた。しかし愛も響も吸っていたし、
誰よりタバコをふかしていたのは田中だったのだけれど。
―じゅんこちゃん。
田中は心の中の思い出に気付き始めていた。
い よ い よ 切 な く な っ て 参 り ま し た !!
妙なリアリティと虚構の混在がQ(・∀・)イイ!!
(てかあの子、そうだ純子って言ったな。コロッケうまかった。
別にあの子は、あんなショボい負けガキなんか
覚えていてくれてるわけないもんな…だろーなあぁ。)
田中は布団の中で大きなため息をつき、眠りについた。
飲み慣れない酒が深い眠りに誘ってくれた。
それから2年数ヶ月経った3月の終わり。
仕事を始めたり辞めたり、家にいる時間が長くなっていたころ、
気晴らしに散歩に出た。
(―定時制でも行っとこっかなぁ、でも仕事と両立できっかなぁ。てか仕事。もう18だからちょっとは幅広がるなー
時給上がるし深夜もいけるし。)
なんてぼんやり考えながら適当に歩いていたところ、あの公園に着いた。
(あ。近いのにめっちゃ久しぶり。うわー変わってないなぁ)
ヮ`)<うわー変わってないなぁ
田中「!?」
田中は突然聞こえた女の子の声に辺りを見渡した。
从*´ヮ`)<この街も久しぶり。よろしくね、小鳥さん。
えっ小鳥に挨拶しちゃう系?てか待って、マジあの子本物のー…!?田中「純子ちゃ…」
少しだけ遅かった。田中が脳細胞フル稼働で考えているうちに、
女の子は自転車に戻り公園を後にしていったのだ。
田中「え。ちょっ、おま」そう言って走り出した。
田中は走りながら考えた。
―絶対そうだって、間違いない。あの子そうだよ純子ちゃんだよ。
―でもわかんねーことある。何で俺走ってるの?何で追いかけてる?
―いいじゃん放っておけば。でも止まんね、この足も!俺の気持ちも!!
昔取ったきねづかというのか、サッカーで鍛えた瞬発力が役に立った。
しかしそれもつかの間、信号などでだんだん間が空き引き離されていく。
(うわーやっぱ体ナマってんのかなー!キッツい!かなりキツい!!)
少し離れた人の多い商店街で、とうとう見失った。
田中「はぁ…はぁ…あああーちっくしょおぉ」
息を切らし、額ににじんだ汗をぬぐい、田中は叫んだ。
近くの自販機でミネラルウォーターを買い、一気に飲んだ。
そしてそのままその場にしゃがみこんだ。
田中「…何だったんだ。ガラにもなく超メルヘン少女追いかけて」
確かに小鳥に話しかける女の子は超メルヘンだ。
しかも服装は花柄シャツとカーディガンにロングスカート。
田中「いきなり話しかけたら怖がられちゃうかな、俺」
そう自嘲ぎみに笑いながら田中は立ち上がった。
―とりあえず今日はもう帰ろう。電車で。
田中は商店街の奥の方にある駅へ向かった。
田中「けっこう走ったな…大体3駅か。っと」
ふと足を止めて、1枚の貼り紙に見入った。
そこには
『バイト募集中!18歳以上〜深夜時給アップ食事付き
社員登用制度有…吉乃家』
とあった。
田中「決めた!」
間もなく田中は牛丼と定食の吉乃家でアルバイトを始めた。
この町で働いていたら、もしかしたら純子ちゃんにまた会えるかも?
という淡い期待も込めて。
そのときワルシは自動車学校でナンパに励んでいた(成功率8割強)。
ワルシは推薦入学で大学進学を決め、半年近く遊びほうけていた。
ワルシの大学がまたこの近辺にあったのは、ただの偶然だった。
それからまた2年近くの年月が流れたが、
田中が純子を見ることはなかった。
157 :
おさかなくわえた名無しさん:2005/12/10(土) 22:42:37 ID:jxRjaN3N
あれ?どーしたんだ?
書き込みがないよ…続きがはやく読みたいなあ
158 :
おさかなくわえた名無しさん:2005/12/11(日) 00:51:30 ID:PQYJGJc9
ワクテカ
9月4日夜。
吉乃屋でのバイトを終え帰宅した田中に、
アクドナルド時代の先輩から1件のメールが届いた。
田中「どーせまた合コンだな、どれどれ」
《よっ、久しぶり。突然なんだけどさ、明日の夕方オッケ?
明日合コンなんだけどねー俺ら行けなくなっちゃって。
で、お前に引き継ぎたいの。オッケ?
女の子2人。場所はいつものとこ。んじゃ夜露死苦♪》
おっと、いつもと事情が違う。合コン丸投げとは先輩らしくない。
何か理由があるな…と思ったが、あえて先輩に追及はしないことにした。
それよりもう1人男を加えないといけない。
吉乃屋のバイト仲間に当たってみたが、あいにく行ける奴はいなかった。
―こういうときはアイツだな…。
脳裏にワルシの顔が浮かんだ。さてメールでもするか、と思ったが
いきなり睡魔が襲ってきた。
―いいか、明日で。そのまま田中は眠りについた。
純子の姿を追って始めた吉乃屋でのアルバイトだが、
あれから1年半が過ぎた今もただの1度として
純子に会うことはなかった。まるであの日が幻であったかのように。
9月5日朝。
この日は朝7時から昼3時までのアルバイト。
―あ、ワルシにメールしてないや。昼にしなくちゃな。
そう思っていた時期が田中にもありました。昼前にワルシ本人が来るまでは。
田中「オゥ、サボりか?おい」
ワルシ「田中かよ・・びっくりしたな」
田中「今夜あいてるか、お前?」
ワルシ「コンパか?」
田中「ビンゴ♪くるだろ?」
ワルシ「もち!」
―簡単に決まった。ま、こんなとこだろうと思っていたけど。
―はぁ。昼休みに田中は携帯の画面を見ながら軽く溜め息をついた。
ちょっと俺ムリかもわからんわ。
そこには昨夜、寝ている間に届いていた先輩からの
画像添付メールが開かれていた。
《これ、明日来るコの写メとアドレスな♪待ち合わせ用に♪
いやぁ〜実は俺ね、別の合コン入っちゃってね(笑)
っておい!このコら白薔薇女子大の超オジョーだから
ぶっちゃけユウジじゃ本来出会えねーんだぞ(笑)
この先輩様がありがたーくセッティングしてやったんだから(笑)
感謝しろよなあぁ!!》
写メに写っているのはどう見ても森3中とカルーセルです。
ありがとうございました。
9月5日夕方。
田中は1度家に帰りシャワーを浴び、気に入りの香水を2プッシュ吹きつけた。
(やべ、ちょっと多かった)
付けすぎた香水も片耳のピアスも、田中には何故だかどこかちぐはぐだ。
田中「まーいーや。サクッと行ってサクッと帰ろ。」
田中は歩いて家を出た。途中、少し寄り道をして公園を覗く。
誰もいない。田中は少しうつむいて居酒屋に向かった。
居酒屋に着くと田中はすぐにつかまった。
舞子「あぁっ田中さん?ですね?」
田中「えっはい田中ですっ」
早口の舞子につられて早口で答える。
麻衣子「こっち、こっち〜あれ、お1人ですか〜」
田中「いや〜も1人来るんだけどちょっと遅れるって〜ごめんね」
のんびりな麻衣子につられてのんびり答える。
( ^ω^)「合コン楽しみだお」
田中「うん、そうだお…っぇ!?」
あれ、女の子2人じゃないじゃん!?なんでっ??
焦りが顔に出たのか、舞子が早口でまくしたてた。
舞子「あっ、あのっ、この子ブン子って言って、
合コン来たことないって聞いて、連れて来たんです」
田中「あっ、そうですか」
田中は何だかよく分からないけどワルシが来ればいいや…と
とりあえず4人で乾杯をすませ簡単な自己紹介をした。
皆そろって大手企業の社長令嬢ということ、
門限があるため早めに帰ることなどを聞いたところでワルシが来た。
まだvipのがクオリティ高いよ
(。´д`) <すんません
がんばって書き上げてー。レスは不要だからね。
ワルシ、予定より30分ほど遅れて到着。何だかギョッとした表情だ。
―いきなりだけど説明が必要みたいだから作戦タイムに持ち込むか。
田中「ごめーん、ちょっと便所いくから俺」
ワルシ「俺も車ロック忘れたからまっててね!」
舞子「はいっ」麻衣子「はい〜」( ^ω^)「行ってらっしゃいだお」
ワルシ「オイ!妖怪ばっかじゃねーか!俺かえる!」
店の入り口付近にある男子トイレでワルシは声をひそめて言った。
田中は諭すように話を進める。
田中「…あの妖怪どもはな、みんな超一流企業のお嬢様ばっか。
つまりスーパーお金持ちなんだヨ!」
その言葉に気を良くしたのか何なのか、ワルシは無言で笑みを浮かべ
親指を立てて田中に向き直り、ブン子達の元へ戻って行った。
―単純なヤツだなぁ、てかタカる気満々だけど大丈夫か?
田中は用も足していないのに何となく手を洗ってトイレを出た。
8時前に早くも解散ということになり、ワルシはブン子と店を出た。
―じゃあ俺はこの子達を、と。 そう振り返った矢先、
どこからか現れた大型リムジンに乗り込む2人。
麻衣子「じい〜遅れてごめんね」
舞子「失礼します!今日はどうもありがとうございました!」
田中は呆気にとられて彼女らを見送った。
9月6日。
今日も田中は朝からアルバイトだ。
恐らく昼前か昼過ぎの客足の少ない時間にワルシが来るだろう。
田中にはワルシの行動パターンが大体読めていた。
―変なことになってなきゃいいけどなぁ。
田中はネックレスとポケットに入れた腕時計を気にしながらつぶやいた。
昼前、案の定ワルシは吉乃屋にやって来た。田中は慌てて腕時計を着けた。
ワルシは田中の首周りのネックレスとグッチの腕時計に気付いた。
ワルシ「まさかお前」
田中「これだけじゃねえぜ。外をみな?」
その駐車場には黒塗りのベンツがあった。
ワルシは一瞬にして顔面蒼白となり、田中に教えを乞いた。
ワルシ「俺は…どうやったらお前の高みにのぼれるんだ?」
田中はすっと天を仰ぎ、指を立て言った。
田中「ヤルんだ。そうすれば活路は開ける」
それを聞いたワルシは何かを思い立ったように、吉乃屋を出て行った。
田中「…アハハっ!あいつマジ引っかかったー!!」
バイト仲間「田中ぁ、もう時計いい?」
田中「おっ悪ぃ悪ぃ。返しますよ」
バイト仲間「てかオカンのネックレス着けてくんなよ!
しかも店長のベンツ指さしちゃって(笑)」
田中「なーんか信じちゃってたっぽいね(笑)」
店長「俺のベンツがどうしたって?」
田中・バイト仲間『あっ、何でもありませーん!!』
このちょっとした冗談がワルシを暴走させたことに、
田中はまだ気付いていなかった。
9月7日。
アルバイトが休みの日の田中はたいてい合コンに行くか、
友達を呼んで家でダラダラするか何かしらする。基本的に1人は好まない。
ただ今日は何となく1人になりたくて、サッカーボールを手に家を出た。
向かう先はあの公園。
―あれから1年半ぐらい経っちまったなぁ、ちっとも見かけやしねぇ。
ただの人違いだったか…なんだかわかんねーや。
純子のことを思い出しながらボールを蹴った。いい調子。
―まともに学校行ってたらどこまでイケたかな?今の俺ってダメかな?
頭の中でとりとめなく思考が紡がれていく。―今の俺をあの子はどう思うだ ろ う … まだ弱いま ま か …
田中はボールを蹴るのをやめベンチに座りこんだ。目をつぶったその時。
ο`)<キャッ!
ガシャーン
田中「え…?」
小さな悲鳴と自転車の倒れる音に田中は気付いた。
公園の外で自転車ごと倒れている女の子と少し離れた所に立つ男。
田中「ぅぇーあいつ股間から何か出てるし!!!」
露出狂だ!田中は一瞬パニックになったが、すぐに現場へ走った。
―今から俺、ヒーローだから!
田中が公園のすぐ外の現場に猛ダッシュで駆け付けるのに
気付いた露出狂は慌ててその場を走って逃げようとした。
田中「そうはいかねーよ!!オラァァァ!!!」
田中はサッカーボールを露出狂の後頭部目がけて蹴りこんだ。
ドゴッ!鈍い音がして露出狂はフラついた。命中だ。
露出狂「…うぅッ!」
田中「まだまだァ!」
露出狂に追い付いた田中は軽く飛び蹴りを決めた。
両手をつく間も無く、露出した突(勃)起部分から地面に叩きつけられる。
露出狂「ぅゎぁぁぁ…っ」
悶絶し起き上がることのできなくなっている露出狂。
田中「…ご愁傷さま」
田中はある意味同情した。
田中「でも自業自得ッスから!警察電話しまーっす!!」
田中は携帯から通報した。露出狂はうめき声をあげている。
ここで田中は自転車ごと倒れた女の子の存在を思い出した。
田中「あっごめん、お騒がせしました!もう怖くないから…」
从=;д;)<…はい…。
田中はそこに、真っ青な顔で涙を浮かべた純子を見た。
田中「…あ…。」
間違いない。あの子だ、純子ちゃんだ。
そう頭の中で鳴り響くが、かける言葉が出てこない。
从=;ο;)<あっ…ありがとうございました…!
先に言葉を発したのは倒れた自転車から起き上がった純子だった。
田中「怖かったでしょ…あっ、ケガはない!?」
田中は平静を装いながら、心臓バクバクだった。
从=;ο;)「えっと…あの…ちょっと痛いです」
田中「腕だね…他には?」
从=;ο;)<足もちょっと…でも大丈夫です…ごめんなさい。
田中「謝らなくていいの、俺ついてるから。ね?」
从=;ヮ;)<はい!
―笑った!可愛いっ!!
田中「あのさ、俺
(昔ここで君と遊んだユウジだよ)そう続けようとした時、
パトカーのサイレンが聞こえた。露出狂は地面に這いつくばったまま。
そのまま、3人は警察に連行&事情聴取のためパトカーに乗せられた。
警察署で田中は、ちょっと度が過ぎたがとっさの判断でよくやったと
後日警視総鑑賞をもらう約束をして解放された。
もちろん犯人はそのまま拘留された。
被害者の純子はケガの手当てなどもあり、
あと2時間ほどしないと帰れないと聞いた田中は
警察署の前で純子を待つことにした。不思議とおだやかな気持ちだった。
なんか急につまんなくなった
172 :
おさかなくわえた名無しさん:2005/12/18(日) 23:50:37 ID:KifI/hBL
久々に書き込みが!
続き楽しみにしていますよ!
30℃を越す暑い日だった。夕方になってもまだ立っているだけで汗ばむ。
田中はふと空腹感を感じた。見渡すと近くにコンビニがある。
時間を見るとまだ時間はある、警察署の出入り口を見ながら
コンビニに入り、お茶とおにぎりとコロッケを買った。
店内から警察署を伺う田中の様子は明らかに不審で、店員に警戒された。
コンビニを出てコロッケにかぶりつく。まぁどうってことない味。
お茶をガブガブ飲んで口に残る油分を流した。外は薄暗くなってきた。
警察署は数人が行き交うくらいで大きな動きは無い。
そして田中は目がいい。目当てのあの子を逃しはしなかった。
6時になり夕焼け小焼けのメロディが町中に響くころ、
純子はどこかおぼつかない足取りで出てきた。顔色もあまり良くない。
一瞬、声をかけるのをためらった田中だが、彼女の元へ近付いていった。
一歩 また 一歩。