>>100 ロボット工学の権威・東博士が開発した公害処理用アンドロイド
「BK-01」が、落雷をきっかけに突如自我に目覚める。「公害を根
絶するには、その原因である人類の支配しかない」と短絡(でもな
いところがこの作品の裏テーマ)し、自ら「ブライキングボス」を
名乗ってロボット組織「アンドロ軍団」を結成。人類に叛旗を翻す。
圧倒的な軍事力で世界を制圧するアンドロ軍団に対抗するため、
東博士の息子・鉄也は自ら志願して最強のアンドロイド=新造人間
キャシャーンとなる。アンドロ軍団に東博士とその妻・みどり(白
鳥型ロボット・スワニーに精神を移植されている)を捕らわれたキ
ャシャーンは、その救出を誓いつつアンドロ軍団との戦いを続ける。
ときにアンドロイド(人類の敵と同類)としての迫害を受けなが
ら、幼なじみの上月ルナ、かつての愛犬だったアンドロイド犬・フ
レンダーとともに各地を転戦するキャシャーン。その活躍により、
人類は少しずつ対アンドロ軍団への闘志を取り戻す。そしてついに
ロボットのみを機能停止させる究極兵器「スプレーザー」が東博士
らによって開発され、それをめぐってアンドロ軍団対人類の最終決
戦がはじまる。「スプレーザーが発動したら自分も破壊されるかも
しれない」という危機感を胸に沈め、キャシャーンも捨て身の戦い
を繰り広げる。
そしてアンドロ軍団は滅び、人類は解放された。なんとか生き残
ったキャシャーンは、家族との再会を喜ぶ。キャシャーンが人間・
鉄也に戻れる日が来るかはわからないが、いずれはその方法も見つ
かるだろう。もはや危険ではなくなったロボットたちの手を借りて、
戦火に荒れた街の復興が進む。そこで工事現場を指揮していたロボ
ットは、どこかブライキング・ボスに似ていた。