同期の昇進祝いで一緒に飲みに行った。
そいつ、よっぽど嬉しかったんだろう、
普段あまり飲まない方なんだがその時はかなりのペースで飲んでたんだ。
奴とは昔からの親友で、互いに限界量も心得ている。
さすがにそろそろヤバいんじゃないかと思った時にはもう遅かった。
青い顔してうつむいてるんだ。
とっさに俺は両手で杯を作ってそいつの顔の前に出した。
ギリギリだった、まさにその瞬間、奴の口からウネロウネロと・・・・
困ったのはその後だ、さいわいにも奥の方の席だったおかげで周囲には気づかれていない。
だがこれを処分しに行けば必ず気づかれる。
滅多に来ない高い店に少し飲まれていた俺は冷静な判断ができなかったんだ。
俺はおもむろに飲み干した。
奴とは今でも親友だ。