工房の時、夏休みの宿題が終わらず夜中必死にやっていた。離れの部屋。外は大雨。
突然変な音が聞こえた。「ァー…」???(何だ、何だ)とビビりまくったが、宿題を終わらせないといけないと思い、気にせず続けた。しかし…
「ァー…」という音は雨が弱まるにつれはっきりしていき、それは声だという事に気付いた。「ァー…」「…ァー」「ニァー」!!!ネコだ!
(何だよかった。どうせ壁の向こうで雨宿りでもしてるんだろう)と思い気にせずにいたが「ニァー」の間隔が狭くなり大きさも大きくなってきたのでムカつきはじめた。
俺はネコを退かそうと壁を蹴りまくった。しかしその蹴りも始めのうちは効果があったが次第に効果が薄れ最後には効かなくなった。
(もう気にせずやろう)と心に決めやっていたが「ニァー」を聞いてるうちに、とんでもない事に気付いた!
これは部屋の外の泣き声じゃない!どこだ?どこだ?俺は机にむかったまま辺りを見回した。いない。耳を澄ます。…「ニァー」えっ!?と思い机の下をふと見た。
いたぁー!!!
「うわぁ!」と声を上げ椅子から転げ落ちた。落ち着きよく見ると、ファミコンの箱に入り子供を生んでる。
生まれたての子ネコが5.6匹。こうして俺の部屋で新しい命が生まれた。
しかし10分後、隣の家にミルク付きで置いてきた。ガキがガキを飼うことはできないから。今でもそのネコ(の子孫)は家によく遊びにくる。
衝撃的だった。