@@恥ずかしくて死ぬかと思った体験 17度目@@

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暇なのでまた書きました。。

 中学1年の頃、クラスでまんこブームが起こっていた。円状な物はなんでもまんこに結び付け、
そして笑うという、一歩間違えれば病気みたいなものだった。性への関心が最も強い
時期だから仕方ないことかもしれないが、やっぱりどこかおかしかった気がする。
 例えば英語の授業でCDの絵が描かれているプリントを配られた場合、
CDは二重丸だからこれは「まんこ」という形でクラスの者は連想し、ククク
笑うのである。時には「うおおおお! 先生!これはまんこですかー!」
などと絶叫して笑いを取ろうとする勇者もいたが、勇者は無残にもその先生に死ぬほど殴られ
て撃沈していた。

 女子もククク笑っていたのだが、驚くべきことに大半の女子は「まんこ」
とは何かをわからずに笑っていたのである。男子はそこに目をつけ、からかった。
 この女子をからかう時は表現出来ない面白さがあった。

 ある10分休みの時間、席の前にいるツインテールの結構可愛い、比較的仲のいい
朝美ちゃんが質問をしてきた。
「ねーねーさったん。(俺のあだ名)素朴な疑問いい?」
「いいよ」
「まんこって何?」
「ククク…(笑いを無駄に押し殺しているから自然と変態みたいな笑いになる)」
「ねー、私みんなが笑うからつられて笑うんだけど、何かわからないの」
「えっとね、まんこって高橋のあだ名だよ」
「えー本当?なんでまんこっていうあだ名なの?なんでそれを笑うの」
5672:04/10/14 15:20:42 ID:GUId0gsF
 半信半疑のこの困り顔をしている朝美ちゃんがこれまた異様に面白く、聞いていた周りの
男子も笑い始めた。俺はこの朝美ちゃんをこれから先もっとからかいたかったから、適当に
この場をごまかして上手く逃げた。朝美ちゃんは困った顔をしながら釣られて笑っていた。
 しかし次の時間からこの朝美ちゃんは恥を知らずに授業中であろうが廊下であろうが外で
あろうがどこでも金魚の糞みたいに俺にまとわり付き、しつこく同じ質問をしてきた。
「まんこって何。」よほど知りたかったのかも知れない。だが俺は頑として答えよう
としない。しかしここまで必死に真剣な表情で答えをせがまれると、なんだか次第に怖くなってきた。
「まんことは、女性器のこと」と暴露した時、もし彼女が急に鬼のように冷たい態度を取ったら
どうしよう、もうこれはからかうとかそんな問題じゃないのではないかと急に不安になった。
途中から「からかうために答えようとしない」ではなく、「恐れて答えようとしない」に
変わっていた。

 全授業が終わり、後はだるい掃除で今日は終わる。この朝美ちゃんと同じ班だった俺は、体育館裏の
掃除担当区域だったので、適当にほうきにまたがって空へ飛ぼうとしていた。掃除はいつも
サボっていた。空へは飛べなかった。そんな俺を見て、同じ場所を掃除している朝美ちゃんは
いつも注意してくれるのだが今日は注意せず、別のことを言い出した。例のまんこのことである。
 絶対に答えない俺に聞いて真実を知ることは不可能だと知った朝美ちゃんは放課後図書室へ
行くねと俺に不貞腐れた表情で言った。国語辞典で「まんこ」を調べるのである。真実を知った
朝美ちゃんはこの先どんな冷たい態度を取ることになるのか。もしかしたら絶交されるかもしれない、
もしかしたら女子に言い触らして皆から獣扱いされるかもしれない、…もう答えても答えなくても
恐怖はすぐ目の前に来ているので蒼白となった俺は取り乱し、わかった、わかった、
まんこの意味を教える、ごめんなさい、ともう怖くて泣きながら謝った。
5682:04/10/14 15:21:23 ID:GUId0gsF
 突然めそめそ泣き出した俺に驚いた朝美ちゃんはどうしたの? どうして泣いてるの?と心配そうに
言った。 心配する様子を見て、ああ、その無垢で純粋な女の子に俺はなんて酷いことをして
しまったのだろうと後悔し、 更に泣いた。あぁ、もうこれで俺の楽しい学園生活は終わりなのかな、
でも仕方がない、俺が悪かったからと心を決め、死ぬ覚悟で伝えた。


「まんこって、ひっく、まんこって女のチンチンのこと…」
「えっ!!」
「ひっく、ごめん、ひっく」
「そうなんだ…」

 朝美ちゃんは困っていた。泣かれながらまんこの意味は女性器と伝えられるとどういう態度を
取ればいいのか混乱している様子だった。怒ったらいいのか笑ったらいいのか、多分わからなかった
に違いない。「うん、わかった。ありがとう」と朝美ちゃんは優しく言い、そしてなんか俺を
慰め始めた。
「でもさあ、泣くことないやん、ね、ほら、早く泣き止まないと泣いてるとこ誰かに見つかるよ。
私別に怒ってないから。ね」
 朝美ちゃんのお陰で泣き止んだ俺は、朝美ちゃんと既にホームルームが始まっている教室へ急いで
戻った。

 翌日から朝美ちゃんを見る度に、恥ずかしさのあまり気が狂いそうだった。朝美ちゃんは俺を
見るとクスクス笑っていた。