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攻防時代の修学旅行。
最寄の駅に集合し、そこから目的地まで特急列車で行くことになっていた。
私は駅のホームで待機している時も、「これから3日間皆とお泊り〜(´∀`)」と、
とにかくはしゃいでいた。
数分後、そんな私に思わぬ落とし穴が。
特急列車に乗り込む際、
首からかけ自分の前でぶらさげてた糞デカイバッグが
運悪くドアに引っかかり、
バッグにとおせんぼされる形でホームと電車の間にすっぽり落ちてしまったのだ。
それも胸元まで。
「きゃー!!!」女の子の叫び声がした。
(アレ?目の前に電車の床が・・・)
一瞬自分に何が起きたのか分からなかった。
ほとんどの人がもう電車に乗り込んでいたもんだから、
私の後はもう2人ほどしかいない。
それも2人ともか弱そうな女の子で「大丈夫??」と慌てるだけで
助けてくれない。
自分で這い上がろうにも落ちた時に足を怪我したようで
力が入らない。
そうこうしている内に発車ベルが鳴りだした。
81 :
2:04/01/08 00:02 ID:rTmu3dak
パニックになり過ぎてか結構冷静に
「女子高生修学旅行の悲劇!!!」などとスポーツ新聞一面の見出しを
考えたりしていた。
あぁもうだめぽ・・・と半ば覚悟したその瞬間・・・
スルッ
駅員さんが私の両わきに手を通し引っ張り上げてくれたのだ。
凄い力だなーと他人事のように関心してしまった。
ちょっと胸触らないでよ。命の恩人に失礼なことを思いもした。
1分後、
今度こそ乗り込みに成功した私は
学年中の注目の的となり物凄い恥ずかしい思いをした。
・・・けどちょっと得意気だった。
胸触らせろこの野郎。
俺が先な