嫁と子供と買い物に行って、嫁は買い物、俺は子供を連れてキッズコーナーで遊んでた。
そこのキッズコーナーは休憩所も兼ねていて、結構美人な妊婦さんと上沼恵美子みたいな
ババアがベンチに座って話していた。話してたと言っても上沼恵美子似が美人さんに向かって
一方的に喋っていたようなもんだが、それなりになごやかに話は進行しているように見えた。
二人の話はお互いの子供の話へと進み、名前の話にとなっていった。
上「あなたの子供の名前は?」
美「礼儀の礼に子で、礼子(仮名)といいます。」
上「礼子っ!?今時の若い人にしてはまた地味な名前ねぇ。」
美「え?・・・」
上「おばちゃんみたいな名前つけちゃダメよー、んで、何歳なの?」
美「・・・6歳ですけど」
上「あらっ、うちの子と同じだわー。高齢出産で産んだんだけどね、
外国でも通用するようにって、シャルル(仮名)って名前なのよ。
漢字は・・(詳細失念)って書くんだけど、これからは国際化の時代で
ウンタラカンタラ・・・・」
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それからもババアの国際化がどーだ、礼子なんて昔の名前だ、それに全然今風
じゃない、それに引き替えうちの子の名前は可愛くておまけにすごく良い子で
自慢じゃないけど顔も可愛いと思うのよ等と上機嫌でずっと暴言を吐いていた。
美人さんの相づちは少なくなり、顔も強ばっているように見えた。
ババアが「あれがうちの子なんだけどね。」と指差した子供はさっきから自販機のボタン
に悪戯しまくっていた、限りなくウンコに似た感じの女の子。それからもババアは
子供は野放しでずっと喋り続けたが、あきらかに美人さんはむかついているようだった。
それからしばらくして、「お母さーん」と子供の声が聞こえ口ひげを生やした外人さん
と、ものすごく可愛い女の子(もうほんとアイドル並)が小走りに美人さんに駆け寄って来た。
ババアはその子を見て「え!?」という様な顔になり、外人の旦那さんを見て「しまった!」
という様な顔になった。そこで美人さんが一言。
「自分の生まれた国の言葉や文化を蔑ろにする方に、国際化っていうのは難しいんじゃ
ないですか?私、去年アメリカから帰ってきたばっかりですけど、あちらでは躾がなって
ない子供はレストランにも入れないんですよ。国際化とかなんとかって言う前にあなたには
まだやるべきことがあるんじゃないですか?」
とはっきり言い切って家族三人英語で会話しながら帰って行きました。
ババアは余程恥ずかしかったのか「シャルル、帰るよ!!」と子供をひっぱって
帰ろうとしましたが、シャルルちゃんは痛かったのか大泣きしてしまい逆に注目
を浴びる結果に。俺が目撃した唯一の武勇伝でした。