★★恥ずかしくて死ぬかと思った体験　5度目★★

ごめん、ちょっと話長くなります。

私は父子家庭なので、父のお弁当は私が作る。
ある日、私に似た様な境遇の子が居て、その子はお母さんがろくに学歴もないものだから
朝から晩まで働かないとまともな給料が出ない。
そう言う意味では、朝早くから出るけど、夜は比較的早く（午後6時ぐらいには家に居る）
帰ってくる父がいて、それなりの余裕がある収入を持つ私の家庭は幸せかもしれない。

その子のお母さんも御飯を作るヒマが無い。
何時かゆっくりと手作り御飯を食べさせられたらってお母さんの思いが強いらしく
何度も弁当を作るんだけど、ある日その子にそのお弁当を食べさせて貰った。
正直、疲れてる事もあるんだろうけど、あまり美味しくなかった。

まだ若いのに、こう言うのも何だけど、
料理は作る人の精神状態や疲労状態がもろに反映される。
だから料理を作る時は出来るだけ余裕がある状態の方が良い。
その子自身にも、疲れてるお弁当何て食べさせたら子供の精神も一緒に疲れてしまう。

そこである日、前日に私の父のお弁当先に作って家に置いてきた。父にも事情は説明済み。
そして朝早くからその子の母親が出勤する前に家に行った。
正直に思った事を話して、私がその子のお弁当を作ります、と言った。
お母さんが泣いて泣いて、自分に対する泣きもあったんだろうけど、私への泣きでもあったんだと思う。
そして私への泣きの向こうにはきっと自分の子供の姿が見えたんだと思う。

実際、お弁当を私が作るまでには色々あったんだけど（最初はお母さんも抵抗して）、ある日とうとう私が作る事になった。
それから毎日その子にお弁当を作るのが日課になってた。
その子もお弁当美味しいって言ってくれて、私も嬉しかった。
ある日、その子の学校で運動会があると聞かされた。
私の学校でも同時期全学規模の行事があって、正直私も忙しかった。
それでも何とか時間の合間をぬって頑張ってお弁当を作って、渡しに言ったら
間違えてお父さんのお弁当をその子に渡してしまった。

お弁当の内容が大人っぽくて（和食や健康食中心）、子供には不向きなお弁当。
始めは、その子はちょっとがっかりしていた。
でも心優しい子だから、そんな事顔に出さない様に一所懸命笑顔作るけど、直ぐバレる。
ごめんねって言おうと思ったら、その子の友達らしき子がお弁当を覗いて「うおお！！カッケー！」と言った。
何がどうカッコイイのか良く分からなかったけど、たぶん
子供向きじゃないお弁当が変わっていて子供達の間では希少価値ある弁当になったんだと思う。

子供達がお弁当にそこまで希少価値があると言う意味で興味寄せてるのを
最初分からなかった私はただただ恥ずかしいと思ってた。
ただ、子供達の会話を聞いてると、その子の顔が見る見る笑顔に変わって行くのが分かった。
お弁当だけで話の中心になり、その子は主役になった。
控え目な性格だけど、人から注目される事はそんな嫌じゃない、意外と目立ちたがり？

そんな事があって、近くに居た知らない父母さん達からも私のお弁当で話し合う始末。
恥ずかしくて顔が真っ赤だったと思う、それでもその場に居続けられたのはその子の笑顔が見たかったからだと思う。

ちなみに、最近その子の母と私の父の間に再婚話が出ました。
子供同士の関係が先行してるだけに、本当に二人が仲良くやっていけるのか、正直言うと不安です。
それでも、その二人を含めてみんなが家族だと言う意識が持てたら、困難も乗り越えて行けると思っています。
恥ずかしい思い出も一緒に、生きて行こうって。

話長くなってごめんなさい。
あまりこう言う事話す機会が無くて、誰かに私を見て貰いたいって気持ちがあると思います。
普段私は自分から誰かに元気を与える役なので、誰かから見て貰って元気を補充したがってるんだと思います。
そう言う意味では私もその子に負けず劣らず寂しがり屋の目立ちたがり。
でも、全部ひっくるめて今は幸せだと自信を持って言えます。
何かまとまってる様でまとまってませんけど、そう言うわけで、こんな駄文読んでくれた人には感謝。
重ね重ね、長くなってごめんなさい。