【悪魔】　　　心　の　闇　その５　　　【鬼畜】

心の闇が外に出てしまいました。
旦那実家に帰省したとき、ﾄﾒが腰が痛い、シップ買って来いと言うので１歳の子供を連れて行こうとしたら
「すぐそこだから急いで行って来て。子供は見てるから」と言われ、嫌々子供を二人に預けて車で買いに行った。
３０分ほどで帰ってきたら子供が台所のほうからニコニコしながら歩いてきた。
手には包丁。しかも出刃。
あわてて包丁を取り上げたが、手だけではなく肩までがくがく震え、ひざに力が入らなかった。
まだ足元がおぼつかない年なので、もし包丁持ったまま転んだら、手を振り回して首や顔を刺してしまったら・・
なんてことを考えてしまって、涙が出てきた。
台所で座り込みながら子供を抱きしめて、泣きじゃくる私を見たヴァヴァとヴァカが
「なにしてんだ？お袋のシップは？」「○○さん（私）帰ってきたなら一言言ってよ、もー腰つらくて」。
その言葉でスイッチが入ってしまいスクっと立ち上がりとりあえず子供抱いたままヴァカのみぞおちに前蹴り入れた。
二人とも驚いていた。当然怒り出した、が私の顔と床に転がる出刃包丁を見て状況を理解したらしく言い訳。
その言い訳がまたむかつく。自分の声とは思えないような低い声で一つ一つ言い訳をつぶしていき、
「この子が怪我をしたらお前らのせいだ・・死んだらお前ら殺す・・じわじわ痛めつけて殺す・・」ってつぶやいてしまった。
呆然とするクソヴァヴァ達を押しのけておんぶ紐を取ってきて、おんぶしたまま
台所に正座して無言で出刃包丁をジョーリジョーリと砥ぎはじめた。
最初は涙が止まらなかったけどだんだん楽しくなってきて一生懸命砥いだ。もちろん心の中では
（まずは髪の毛切り落として足指切断してちょっとづつ切って・・）みたいにシミュレーションしてた。
「事情は聞いた。○○さん、本当に申し訳なかった。父として夫として祖父として心からお詫びする」
と手をついて謝ってくださるまで１時間以上ジョーリジョーリしてた。
なんでヴァカは義父に似てないんだろう、ヴァヴァにそっくりだよヴァカ。離婚したい。
しかし「じわじわ殺す」って文章にすると結構怖いですね。
あの時はやる気満々だったけど、やっぱり闇は心の中にしまったままの方がいいですね。

ごめんなさい、謝ってきたのは義父です。
寝ていたのですが起きてきて事情を聞いて謝ってくださいました。