>>587の続き
と、そこで目が覚めました。
枕は絞れるほど私の涙でぐっちょり濡れていました。
私は長い長い夢を見ていたのです。
何でも風邪をこじらせ肺炎になり、入院して丸2日昏睡状態だったそうです。
まだ高一のままでした。
不思議な事に2日で見た夢は、細かい記憶まではっきりとしていて、完全に2〜3年経った感じでした。
それと、いくら探しても、大事にしていた本がそれっきり見あたらなくなってしまいました。
あれから10年以上経った今、一人の女性とお付き合いしていて、来年の6月に挙式をする予定です。
彼女と初めて会ったとき、先生を思い出しました。
私が大事にしていた本と同じ本を彼女も持っていました。
どこで手に入れたか聞いたのですが、彼女は訝しげな顔をして「古本屋で買ったんだけど、何か買わなきゃって気持ちになったから買ったの」と言いました。
読書は趣味ではなく、あまり本を持っていない彼女が、その本を持っている理由を私だけがわかったような気がしました。
彼女と先生は顔も声も、仕草も似ています。性格と趣味は全く違いますが。(笑)
嘘っぽい話ですが本当の話です。
夢の中に出てきた会った事のない見知らぬ人。
本当は実在するのかもしれませんね。
彼女にはこの話はしていないのですが、私は彼女が夢の中の先生と同じ人だと勝手に思いこんでいます。