墓場まで持っていく話を書きこむスレ 第8話

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32おさかなくわえた名無しさん
数年前の初夏、ダイエットしようと一念発起して、夜ウォーキングを始めた。
歩くコースは川沿いの遊歩道。
時々距離を短縮したりしてサボったりしたけど、一応日課として続けていた。

ある日、いつものように夜遊歩道を早足で歩いていると、向かいの方から人がぶらぶらと歩いてくるのが見えた。
その遊歩道では私の他にもウォーキングやマラソンをしている人がいたので、いつもなら大して気にかけないのだが、
その日はたまたま仕事が遅くなってウォーキングを開始したのが夜の11時過ぎだったので、
そのぶらぶらと向かって来る人影がその日最初に遭遇した人だった。
「私以外にもこんな時間に歩いてる人いるんだ」と思ったのだが、何か様子がおかしい。
普通に歩いているよりはペースが遅く、しかもかなりの千鳥足。
それに加えて、なんかシルエットも変…。
だんだん近づくその人影が、月光に晒された瞬間、私は愕然とした。
向こうから歩いてくる男は全裸で、しかもラリっているようだった。
33おさかなくわえた名無しさん:03/08/04 05:10 ID:ZAO1gOPw
「やばい!」瞬間的に身の危険を感じた私はすぐさま踵を返し、半ば小走りで家の方角へ戻った。
すると今まで千鳥足だった全裸男が、なんとダッシュで私を追ってきた。
物凄い恐怖感に襲われつつも必死で走って逃げたのだが、もともと運動が苦手な私は走るのが遅い。
このままでは追いつかれてしまう。確実に後ろの足音が近づいてきている。
逃げ切れないと悟った私は、かけに出た。
男が私に追いつく瞬間を見計らって急に立ち止まり、そのまま腕を伸ばしながら180度回転した。
タイミングがばっちり合って、そのまま加速していた男に私のエルボーが炸裂。
男はその場に後頭部から倒れ、「ううっ」と苦しんでいた。
その姿を見て、今まで覆っていた恐怖が少しづつ薄れ、かわりにこの男への憎悪が芽生えた私は、
大の字で転がっている全裸男の急所めがけて渾身の蹴りを放った。
「うぎぇ!!」と言葉にならない叫び声を上げる男。
私はそれを見届けると、猛ダッシュで家に逃げ帰った。

と、ここまでは、酒の席でも何度か話した武勇伝(?)なのですが、実は男の急所を蹴り上げた時、
「男って金玉蹴ったらどれくらい苦しむんだろう」という好奇心が恐怖と憎悪より断然勝っていたことと、
頭の中でキャプ翼の日向小次郎をイメージしながら蹴り
34おさかなくわえた名無しさん:03/08/04 05:11 ID:ZAO1gOPw
最後切れちゃった( ;´Д`)

頭の中でキャプ翼の日向小次郎をイメージしながら蹴りを放ち、帰り道ダッシュしながら「冬のライオン」を口ずさんでいたことは誰にも言えません…。

で私の墓場話は終わりです。長文スマソ。