私が人生上で出会った一番のケチ友達(独女A子30代)について書きます。
もう一人の友達(B子)と、初めて彼女の部屋に遊びに行ったときのこと。
私もB子も手土産を持って、A子の部屋を訪ねました。
テーブルの上置いてあったのは、超安物の駄菓子と、これ見よがしに小皿に
並べられたティーバッグ、「特大のマグカップ」が3つ。
A子はティーバッグを取ると、
「これ、1つで3杯、出るかしら?」。
まだ知り合ってまもない私は「出ないわよ」とも言えず、
B子は苦しそうに、「うん…、きっと出るわよ…」。
A子は嬉しそうに「そうよね^^」と言うと、特大マグカップ3杯ぶんの紅茶を
1個のバッグで抽出したが、それは薄く色がついたお湯だった。
私が途中で買っていったケーキを皆で食べ、しばらくするとA子は言った。
「ねえ、もう一杯紅茶飲みたかったら言ってくれる?
電気代かかるから、ポットのコード早く抜きたいの」。
私とB子が飲みたいと言うと、A子は一次抽出を終えた濡れたティーバッグを
惜しそうに眺め回し、「これ、もう出ないわよねえ?」。
私は「出ないわよ」と言ったが、2杯目の紅茶も、当然茶色いお湯だった。