汚部屋から脱出したい!第12章

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644特命リサーチ Report No.083記録班
事例のA子さんは、処分が出来ず整理能力もないタイプだと考えられる。
ではそれぞれのタイプの問題点と改善ポイントを見てみよう。

■処分ができないタイプ
このタイプの人は、片づけられない原因として物が捨てられないことが考えられる。
そのため、収納スペースがいくらあっても足りず、物があふれてしまうのだ。
では、このような人はどうすればよいのか。

飯田氏「いつか使うかもしれないと思って取ってあるのですけれども
一定期間使わなかった物はほとんど使いません。思い切って捨てましょう」

飯田氏によれば、処分ができないタイプの人は物を捨てるための基準を作ればよいという。
その基準は…

○捨てる基準 衣類
 着なくなった衣類は、体型や趣味に合わなくなっていることが多く、
 そのため今後も着ることがないと考え、1年間着なかった物は思い切って処分する。

○捨てる基準 CD・本
 本棚やCDの棚などの容量を越えたら、優先順位をつけていらない物から処分する。例えば
 新たにCDを購入した場合には、ほとんど聞かない物から処分する物を選び出すようにする。
 こちらの中古CDや本を扱うリサイクルショップ(ブックオフ)では買い取りの出張サービスを行って
 いる。CDなら50枚以上、本なら100冊以上あれば出張にて査定と買い取りを行ってくれる。

こうして必要のない物を処分しても、収納スペースが足りない場合にはレンタル倉庫を利用する
方法がある。こちらのレンタル倉庫(トランクルーム)では、シーズンパックというサービスを
行っている。これは、3ヶ月8000円の料金でスーツを10着ほどハンガーのまま預けることが
出来るサービスでどうしても捨てられない服などを預けておくことが出来る。またこのクリーニング
チェーン店(白洋舎)では自宅での管理が難しいレザーコートやスキーウェアなどをカビやムシから
守る特別な環境で保管するサービスを行っている。6ヶ月の保管料は1着2500円ほどで
クリーニングの際に保管を申し込めばかさばる冬服を家の中に置かなくてもすむ。
645特命リサーチ Report No.083記録班:02/10/19 15:59 ID:sP1HNqGV
以上のように、普段ほとんど使わなかった物を処分すれば
物を入れるスペースが自然に生まれるため、片づけやすくなるのだ。

■整理能力がないタイプ
これは自分で部屋が汚いと感じていても、どこから手を付けて良いか分からないという人が
当てはまる。では、このタイプの人はどうすればよいのか。

飯田氏「片付ける際、手足の動きつまりアクション数を適切にすることが重要です」

アクション数とは、物をしまうときの扉や引き出しの開閉に必要な動作の数である。
例えばコップを食器棚にしまう場合で説明すると、扉を開けるという1つの動作が必要なため
アクション数は1となる。そして飯田氏によれば、アクション数は物を使う頻度により
決めることが出来るという。例えばテレビのリモコンなど1日に何度も使う物はフォルダーに
置くだけというようにアクション数0が望ましい。アクセサリーや腕時計など1日1回程度
使う物は、ふたや引出しを開けて片付けるようにアクション数を1にする。爪切りや耳掻きなど
1週間に1回程度使う物は、扉と引出しを開けて収納するというように適切なアクション数は2。
同じように1ヶ月に1回使う物はしまう際のアクション数を3に。そしてほとんど使わない物は
アクション数4を目安にするとよい。このように使う頻度とアクション数の関係が適切になれば
出したままの物が減り自然と散らかりにくくなるのである。さらに…

飯田氏「整理収納が苦手な方は、部屋で物が収まるべきポジションが決められない
または決まっていないことが多いと思います」
物が収まるべきポジションが無い。これが片づかない原因だという。例えばA子さんのように
雑誌が散らかっている場合、その原因は雑誌を収納する場所が確保されていないためである。

飯田氏「使う物の使用頻度にあわせてしまうポジションと出し入れの仕方つまりアクション数に
気をつけて収納していけば単なる収納ではなくて一度片付けたら二度と散らからない
片づけやすい部屋になると思います」

ではその具体的な収納方法を、A子さんの部屋を例に見ていくことにしよう。