ゲロ恐怖症

俺の地区は消防のころ、4階のベランダから、物を投げて下級生に当てるのが流行った。
公団が乱立してる地区だったから、ＤＱＮの子が沢山きてたので、マナーは最悪。
そのうち、物から唾へ、そして、ゲロへ。
いっぱいゲロ吐いて、下級生に当てた奴がエライみたいな空気になった。
おれも、仲間はずれにされないよう、必死にゲロを吐いて、1年坊に当てようとした。
給食後には、「弾薬補充！」などと盛りあがって、得意げにさっき食べたものを
撒き散らした。
まさに、1階はゲロまみれで泣き叫ぶ1年坊。
何回も吐くと、胃は空になるから、水を補充。
水爆という兵器名を付けられ、よく活用された。
ほどなく、担任がベランダに金網を張り巡らし、ことなきをえたが、
俺は今も高いとこにいくと、ゲロを撒き散らしたくなる。