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テレクラちょっといい話。:
電波ねえ…。けっこう居たなあ。
19歳の女の子、待ち合わせたらかわいかった。
服は地味めで、化粧うまくないの。まじめそうな小動物系のかわいさね。
おっぱいだけはおおきいし。
会ってすぐに、寮だけどほかにだれもいないからって呼んでくれた。
まあ、そうゆうこともアリかなと思ってついてった。
フツーに考えれば変だけどさ、テレクラ行ってる人は知ってるよね。
こうゆう変なこともフツーにあるってさ。
六畳一間の部屋についたら、なんか変なの。ざつぜんというか、さつばつというか。
万年床ふうが敷いてある。ダンボールの切れ端に口紅でメモ。何かと聞くと、やや早口。
ああ、これはね、テレクラの番号なの。ペンとか置いてなくて…。
テレクラはね、友達から聞いてかけたの。先月からかけてるの。
お母さんには知られて、やめなさいってしかられたんだけど、
みんなやさしくしてくれるし、なんだかすごく、気持ちいいから、
まいにちね、男のひとココにきてもらうのぉー
ひろこをね、きもちよくしてねぇ。
そういうとブラウスを脱ぎ出した。目はとろんとしてて、焦点が合ってない。
ここに至って、ようやく、ヘンが常軌を逸してることに気づいた。
でんぱっつーか、分裂かなんかの子なんでしょうね。寮は病院の寮。
…できませんでした。"お母さんにおこられてぇ"ってのが怖くてね。
いや、お母さんが怖いんじゃなくてさ。悲しくなっちゃって。
かけちゃあダメだよって言って、テレクラのメモのあるダンボール持ちかえった。
なんか後味わるい思いでだなー。