テレクラでのいい思い出・やな思い出

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350テレクラ話
ダブルベッドだけが目立つ部屋、おれの横に座ってるのは15分前に初めて会った女。
21歳の専門学校生と言っていた。
着たままの赤いダッフルは一万五千円ぐらいだろうな。
その下にはやわらかそうな肉が付いた身体が想像される。
目は小さめでぜんぜん美人じゃないが、ぽっちゃりとした唇はおれの好み。
髪がきれいだよねって誉めた。その髪は長く黒い。

電話では結構話をした。おれの受け答えに関わらずしゃべっていた。
エキセントリック。そんな印象だったが、女はここでは無口だ。
身を堅くしてうつむいている。
横から肩を抱きしめる。ダッフルの二つ目のボタンをはずして胸に手を入れる。
やわらかい乳房におれの手のひらは冷たかったかもしれない。
しかし乳首に指が触れると、女の身体はぐずぐずに柔らかくなった。

全裸に剥いた。髪に隠れて表情は見えない。
後ろに回り込んでラッコ座りして乳首をつまむ。
抵抗がないので軽く爪を当ててみる。びくんと身をすくませる。やりすぎたか。
そう思ってると、部屋に入って初めて女が口をきく。上目づかいで振り返ってこう言う。

 おしおきなの?

火照った頬、白い首筋に黒髪がかかっている。
えーと。虚をつかれたおれは頭の中で計算した。はじいた答えは正しかったか。
…そうだよ。君はスケベな女だから、お仕置きしてあげるんだ。
女は深く息を吐いて安心したかのように目を閉じる。濡れた唇からまた言葉が漏れる。

 おしり、たたかれちゃうの?

やったことはないが、それはおれにもできるだろう。
やさしく、そして冷たく聞こえるようにこう告げる。
…そう、四つん這いになって尻を突き出すんだ。犬のようにね。