1 :
枢機卿:
2 :
枢機卿:2001/05/18(金) 22:21 ID:???
んで、
>>1で言った通りsage進行でマターリ書いていきます。
余程沈みそうになったら一応あげますが。
第3部です。かなり長くなると思いますが、お付き合いのほどよろしく。
あ、あと別途、質問も受け付けてます(笑)
答えて構わなそうな事だったら答えますんで。
とりあえずちょっと時間を置いてから始めますね。
今日は花金だから徹夜で待ってるよ。
頼んだぞ!!
4 :
奥さん、名無しです:2001/05/19(土) 02:14 ID:pCPkZsyA
待ってたぞ!
早く始めろよな。明日は9時には出かけるんだからよ!
あぁ〜たのしみだなぁ〜
6 :
枢機卿:2001/05/19(土) 04:23 ID:???
>待ってた人々
すいません、ちょっとトラブってました。
遅ればせながら始めます。待たせてゴメン。
7 :
枢機卿:2001/05/19(土) 04:25 ID:???
=== 第3部 ===
「おはよう」
「Kさんおはよー」
「よう」
三者三様の声が、温度を増し始めた朝方の空気に流れた。
俺、ハンドルを握る彼女、そして後部座席のI。俺は反対側のドアへ回ると、
マンションの玄関先に乗りつけてきた軽の助手席に座り込んだ。ガタイの
大きい俺は、仲間内で車に乗る時は助手席に座るのが暗黙の了解になっていた。
「それじゃ、いくね」
三人で二言三言交わした後、彼女は車を走らせる。
行き先はIの実家。Iも運転はできるが、その実家から二時間ほどかかる俺の街
での運転には慣れていなかった。県下一の繁華街まで10分程度の場所にある
俺の実家周辺で運転するなら、昔よくその繁華街で遊んだ事があるという彼女
のほうが遥かに達者だ。だから、俺のところへ来る時には、ほぼ間違いなく
運転しているのは彼女だった。
ゴールデンウィーク。
日程の調整ミスで前半を東京でごろごろしながら過ごしてしまった俺も、3日の
夜には故郷へ戻ってきていた。ちなみに、Iと彼女は初日から帰省していた。
ソラで叩けるのが彼女の携帯の番号だけだったので、とりあえず3日の夜に到着
した旨だけは彼女に伝えておいた。電話の向こうの声が少し抑え目だったのは
感じられたが、それが何故かはわからなかった(理由はあとで)。
途中で事前に連絡してあった、同じくサークル仲間のTを拾う。Tとは中学からの
友人関係で、いちばん俺との付き合いは深い。お互い気心は知れているが性格的に、
あるいは主張として食い違う部分も多いために言い争いも多々ある。良くも悪くも
腐れ縁だった。
車は走る。かつての仲間が揃うために、一路Iの実家を目指して。
8 :
枢機卿:2001/05/19(土) 04:26 ID:???
「あー、キャンデー食べたい。あたしのバッグ取って」
「あいよ」
赤信号の停止の間に、彼女とIの間で短く言葉が交わされた。後部座席から手渡さ
れたキャンデーを彼女が受け取る。ぼーっとその光景を見ていた俺に、彼女が
声をかけてきた。
「ん、Kさんも食べる?」
「ああ……もらう」
別にキャンデーが欲しかったわけじゃない。ただ単に彼女の横顔を眺めていた
だけなのだが、Iがいる前でそんな態度をあからさまにするのはマズい。大人しく
貰っておくことにした。
「言っとくけど、すっぱいよ」
「構わんよ」
受け取ったそれを口に放り込み、また会話を続ける。久々に顔を合わせた仲間同士、
とりとめもない話題が続いた。
「……ッ」
話の途中で、唐突に口の中に酸っぱさを覚える。予想外に強烈だったその感覚に、
俺は眉をしかめて黙り込んだ。
「……ぷっ。Kさん、なんて顔してんの。すっぱいよって言ったでしょ?」
「ここまでとは思わなかった」
「あはは、涙目涙目」
「やかましい」
そうやって交わす、何の変哲もない会話。
でも、俺には新鮮だった。
自分を取り巻く環境が少しだけ……いや、自分にとってみれば大幅に……だが、
変化した後での会話だと解っているから。
俺が変わったから。彼女に触れて、変われたから。
なにもかも、新鮮だった。
街並みもすっかり変化していた。
途中また、スクーターで合流した仲間の一人・Hを加え、かつてのメンツ勢揃い
での休暇が始まろうとしていた。
9 :
枢機卿:2001/05/19(土) 04:27 ID:???
「あたしんちに忘れ物取りに行くからさ、誰かついてきてくれない?」
「俺でよければ」
向こうに到着して一同がくつろぎ始めた頃、彼女が言い出した。そして、それに
俺がいち早く反応する。
本音を言えば、俺でよければ、じゃない。俺が行きたい、だ。
「おっけー。じゃ、ついてきて」
「だけど、そんなにデカイ忘れ物でもしたのか?」
「いや、別に。だって、一人で運転して往復するのって退屈じゃない」
「あのなぁ」
理由はどうでもよかった。
俺にとってみれば、彼女と一緒にいられる。二人きりでいられる。
ただそれだけのチャンスが嬉しかったわけで、だから、Iが自分が行くと言い出さ
なかったのは好都合だった。
「行くんなら早く行こうや」
「あ、うん。じゃ、あたしたちちょっと行ってくるから」
TやH、それに同じく仲間のAらの声を背中に受け、二人でIの実家を出た。
家の前に停めてあった軽に乗り込み、彼女の実家に向かう。
「……ふう」
「どしたの?」
途中でおもむろに大きく息をついた俺に、怪訝そうな彼女の言葉。
「……ちょっと、苦しかったな。自分を抑えるのが」
「抑えるって、何が」
「呼べないんだよ。お前の名前を」
「?」
言いたい事は自分では理解しているが、どうにも要領を得ない言葉になっている。
元より、彼女はそこまで婉曲的な言い回しに敏いほうではないのだ。軽く咳払い
して、端的に言い直す。
「だから、お前の事を呼び捨てにできないんだよ。他の連中の前じゃ」
「ああ、なんだ。そういうコトね」
これまでの俺は、彼女に話しかける時『呼ぶ』ことなどなかった。彼女に向いて
話しかければよかった。だが、今では違う。
名前を呼びたい。長い間耐えることを繰り返してきた自分だから、表面上は今まで
と変わらずにいられる。が、それもどうかすると崩れてしまいそうだった。
10 :
枢機卿:2001/05/19(土) 04:29 ID:???
「……気をつけてね。いきなり呼び捨てだと怪しいからね」
「注意はしてる」
俺は低く答えた。
やがて車は俺にも見覚えのある、一軒の小奇麗な家の前で停まった。
「あたしの家に来るのって、これで2回目だっけ? 前は去年のお盆だったけど」
「いや、3回目だな。まだ会ってそんなにない頃、いっぺん来た事あるぜ」
「あ、そうだっけ」
忘れはしない。忘れるわけがない。彼女のことだから。
彼女に続いて、俺も家に上がりこむ。大掃除か何かか、忙しく立ち動いている
らしい両親に、彼女がただいまという声が聞こえた。
一足早く階上に消えた彼女の後を追って、俺も2階に上がった。
「……ん? 部屋変わったのか」
前に来た時には、突き当たりの左が彼女の部屋だった。今はその向かいの部屋で、
彼女がベッドの上に座っている。
「ん。そりゃまあ、あたし向こうに引っ越しちゃったからね」
「そういやそうか」
納得しつつも、その現状に少し寂しさを覚える。
彼女が極めて自然に受け止めている(と思われる)ほど、俺は今の立場を割り切って
いられるわけではなかった。
「これと……ん、あったあった」
俺もその横に、ばふっと座る。
「ふう」
「今度はなに?」
「お前のいない東京は、寂しいんだよ」
「……ちょっと声デカいって。下に聞こえるよ」
「スマン」
地声が大きい、というのも、あちこちで俺が言われることだった。慌てて声の
トーンを低めに修正する。
「寂しいんだよ。こんな気持ちはじめてだ」
フフッ、と彼女が微笑んだ。嬉しいような困ったような、微妙な表情だった。
11 :
枢機卿:2001/05/19(土) 04:29 ID:???
「ちょっと……あっち向いてて」
「ん?」
「むこう、むけ」
ピシリと短く言われた台詞に逆らえず、俺はベッドに座ったまま上体を動かして
反対を向いた。程なくして、彼女の方からゴソゴソいう音が聞こえてきた。
……おいおい、なんなんだこれは。
いわゆる『衣擦れの音』というやつに違いなかった。こうなるとどうしても、俺の
頭の中には不埒な想像が浮かんできてしまう。
「……もういいかな?」
「ダメ」
おあずけを食った犬同然に、俺はそのままもう少し待った。
「はい。もういいよ」
その声を聞いて、俺は振り返る。
「……?」
見た目、特に何か変わったようには思えなかった。
何をしたんだ?
「……えへへ」
目が合ったとたん、彼女が曖昧に口の端を上げて笑う。
「あたし今日、半分寝惚けた状態でそっちを迎えに行っててさ」
「危ねえなあ」
「ま、それはよくあるコト。んで、途中で気がついたんだわ」
「何が?」
「妙に胸元がスースーすると思ったら……ブラ着けるの忘れてたんだなこれがっ」
ぺちっ、と俺の肩を叩いて、彼女は声を忍ばせながら笑った。俺もつられて笑う。
別にそれだけが『忘れ物』ではなかったにせよ、かなり笑える忘れ物だったのは
確かだった。しばらくして笑いが治まった後、二人で連れ立って彼女の家を出た。
12 :
枢機卿:2001/05/19(土) 04:31 ID:???
「実際、寂しかったんだぞ俺は」
帰り道で、俺はボソリと呟いた。
「また言ってる。そんなに寂しかった?」
「ああ……正直なところ、最近結構ヘコむことが多くてさ。お前が来る直前くらい
まで、時々『俺はいつ消えてもいいな』って思ってた」
「ちょっと……ヤバイよ、それ」
「でもな」
ハンドルを握る彼女の方に、視線を走らせる。心持ちこちらを向いた彼女の目線と、
俺のおれが空中で交叉した。
「今はそんな事ねえよ。お前に逢えたからさ」
「え」
「何があっても、生きていたいって思うからさ。でないとお前に逢えない」
「バ……バカ。もう」
長い直線に入り、彼女はスピードをグンと上げた。俺の身体も、反動でシートに押し
つけられる。
「しばらくは良かったんだよ。頭ん中にシアワセしか詰まってない間はさ」
「うん」
「でもな……3日か、4日か……それ過ぎた頃になると、隣にお前がいてくれない
のが、すごく寂しくてな……」
「もぉ……そんなこと聞かされたら、照れるって言ってるでしょぉ……」
車はやがて、再びIの家の前で停止した。シートベルトを外しただけの状態で動かない
俺を、彼女がどこか不思議そうに見やった。
俺は万感の想いをこめて、しばし彼女の横顔を見つめていた。
「…………」
「むう。降りないの?」
「……降りるよ」
身体を動かし、ドアに手をかけようとする。
「Kさん」
「ん?」
呼ばれて振り返った俺に彼女の身体が急接近してくると、唇に柔らかい感覚があった。
文字通り不意を討たれて、俺はしばし硬直する。
「耳、赤いよ」
いつぞやの懐かしい言葉に、俺は苦笑してしまっていた。
13 :
枢機卿:2001/05/19(土) 04:33 ID:???
平穏無事に、楽しく過ぎていった休暇に異変があったのは、翌日の深夜のことだった。
まずHが先に帰っており、彼女は自分の車で、AとS(例の女顔のSだ)を送っていった。
いちばん遠距離の俺とTも彼女に送ってもらう予定だったが、いっぺんには乗れない
のでIの家でしばし待機していた。
夜中の0時を回った頃、それが起こった。
「…………」
部屋のドアを開け、ユラリ、という音さえしそうな気だるさを伴って彼女が入ってきた。
「ん、おかえ……」
皆まで言う前に、おかしい、と直観できた。おぼつかない足取りと異様なまでに白く
染まった顔。
「ゴメン……ちょっと、半日何も食べてなかったか……ら……」
か細い声でそれだけ言うのが聞こえた。俺の座る側辺りまで来ると、崩れるように
畳の上に倒れる彼女。
急に空気が気色ばんだ。俺は脈を取るために、力なく投げ出された彼女の手を握る。
冷たい。普段からひんやりした感じのある彼女の手だったが、今はそれなど比較に
ならないほど――そう、氷のような冷たさだった。
Iが声をかける。
「大丈夫か?」
「うー……少し……少し休めばよくなるから……」
Iは彼女の身体を挟んで反対側に座っており、Tは少し離れたところで成り行きを
見守っていた。俺は続いて額に手を当てる。熱はない。
「……急性の血糖値低下だな、多分」
彼女の言った言葉、状況、そして自分の経験から、俺はそう推測した。
「彼女、何も食ってなかったって言っただろ。実際そうだったし」
Iから受け取った座布団を半分に折り、枕代わりにして彼女の頭の下に敷く。
「症状が、俺がやった時とよく似てるんでね」
動けそうになかったので、布団を引っ張ってきて、彼女の身体にかけてやる。
それから30分ほど、しばし彼女は半覚醒状態らしかった。うっすら目を開けた時に
『お茶が飲みたい』と言ったので、烏龍茶を飲ませたら少しは落ちついたようだ。
14 :
枢機卿:2001/05/19(土) 04:35 ID:???
「なんか食べないと治まらないだろうな……ともかく」
俺はそう言ったが、彼女が目を覚ましてくれない事にはどうにもならない。一時は驚く
ほどの冷たさだった手に、ほんのりと温かみが戻ってきたのが救いだった。
しばらく経って、彼女が再び目を開ける。
俺は彼女の顔を覗き込むと、訊いた。
「なんか食べたいものあるかい?」
「…………フランス料理のフルコース」
「それだけ冗談が言えれば、まあ最悪の状況じゃないな」
ほんの少しだけ、周囲の緊張が解けた。
「頼むから、もうちょっとマシなものを言ってくれ」
「んとね……なんか消化に良さそうなもの……雑炊とか」
それを聞いたIが言う。
「……今から、俺に作れと? 今じゃハッキリ言って他人の家なんで、勝手が解らん
のだが。お茶漬けとかならまだしも」
「じゃあ、お茶漬け。梅干しつけといて」
Iは俺がいちばん詳しそうだと見て取ったのか、俺に同意を求めてくる。
俺は軽く頷き返した。
「俺が様子見てるから……頼んだ」
「ちょっと待ってろ」
「ああ、手伝える事ないかね?」
IとTは、二人で階下へ向かった(部屋が二階)。足音が遠ざかる。
後には静まり返った和室に、俺と彼女だけが残される。
いまひとつ焦点の定まらないような目で、じーとこちらを見る彼女と目が合った。
「……あんまり心配させるな。気が気じゃなかったぞ、まったく」
「うにゅ」
「彼氏アセらすな……俺に言わせるなら、何より俺をアセらせるな」
「……落ちついてるじゃん」
「そのフリしてるだけだ。俺が変に動揺したら怪しまれるかもしれんからな」
「そっか」
彼女はコクンとかぶりを振った。
15 :
枢機卿:2001/05/19(土) 04:36 ID:???
「俺もようやく、アイツの気持ちが解ったよ」
「アイツって……あいつ?」
無論、Iのことだ。俺は頷いて肯定した。
「今まで通りの俺でも、もちろん心配はしてたろうさ。だけど、今はな……今は、
そんなもん比じゃないくらい心配してる。前とは違う」
「……そう? 何がちがうの?」
「この程度で大ゲサかもしれないけど……お前に何かあったら、俺は、泣く」
彼女が小さく笑った。
「そんなに心配しなくっていいよぉ……あたし、身体弱いのは解ってるから。
夏場とか、ヘタしたら一週間に2〜3回倒れるから。いつものことだよ?」
「惚れた女心配して、何が悪いよ」
少しだけ沈黙が落ちた。彼女の顔に照れが走るのが、俺にも解った。
「また、そーゆーことを言う……照れるんだってば」
「俺は照れない。当たり前の事言ってるだけだからな」
「…………」
少しの間、見つめ合う形になった。
「Kさん……」
不意に彼女が、やけに小さな声で俺の名を呼ぶ。
「ん?」
聞き取りづらくて、俺は顔を寄せた。
ちゅっ、と小さな音がして、また俺は不意討ちを食らわされた事に気がつく。
「ありがと」
完全に意表を突かれたキスではあったものの、今度は少し余裕があった。
それほど動揺せずに済んだので、こちらも調子に乗ってキスし返す。
「…………」
止まる時間。
やや遅れて階下から近付いてくる足音に、俺たちは慌てて体勢を元に戻した。
16 :
枢機卿:2001/05/19(土) 04:39 ID:???
彼女が食事して落ち着いた後、しばし4人での押し問答になった。
最初の約束通り俺とTを送っていくと断言する彼女。俺はそれに承諾する。
IとTは二人とも反対した。やや感情的に反対するIと理詰めのT。
結局彼女にはゆっくり寝ていてもらい、Iが代わりに送ることになった。
約束は自分の身体より重んずるところのある彼女には、それも苦痛だったろう。
俺は動いても大丈夫だと思っていたが、彼女が立ち上がった時のふらつきを見て
それが間違いだと悟った。
改めて彼女をベッドに寝せ、部屋の電気を黄色灯だけにして階下へ降りる。
「…………」
俺にも少し、未練があった。
IとTの二人が準備を終えて玄関先にいる状態で、ふともらす。
「ちょっと忘れ物……すぐ戻る」
返事も聞かずに、階段を上って再度二階へ。薄暗い和室へ入ると、寝てはいるが
まだ意識のある彼女に軽く話しかけた。
「どしたの……?」
「忘れ物」
「?」
つと近付くと、身を横たえる彼女の唇に自分の唇を重ねた。
「東京で待ってる」
我ながら臭いシチュエーションと台詞ではあるものの、この時の想いは純粋
だった。流れる彼女の影がゆっくり頷いた気がした。
階下へ戻ったが、幸い何を忘れた? と訊かれる事もなかった。
帰りに二人っきりになれる時間があると思っていたから少し寂しいが、今は
彼女の身体を案じることのみに努めた。
そして、俺は家へ戻り……。
次の朝早く、また東京へと帰った。
どうもです。ホントに待たせてゴメンねえ。
どうにかこうにか滑り出した第3部……まだ本編も始まってないですが。
明日、もとい今日の夜中……テレホタイムの頃にまた書きます。
せっかく独立スレ立てたんで、急ぎすぎずマターリと。そこんとこよろしく。
期待してるよ。
正直言って、あなたや彼女の人となりにはまったく興味ないし
さながら厨房時代の恋愛話を読むようでイライラさせられるのだが
何よりもそれを補って余りある再現力に感服しているよ。
十数年前、今はもう会うことはないだろう彼女との
お互い初めて同士だった夜のことを
その時のめまぐるしく移り変わる感情の波を
ほんの少しだけ思い出したような気がするよ。
19 :
枢機卿:2001/05/19(土) 05:25 ID:???
>>12 あ、誤字発見。
誤:俺のおれ
正:俺のそれ
……ズバリバカ過ぎて笑えない。
>>18 ありがとうございます。
文から察するにこちらに移って初めて見てくださった方のようですが。
自分の体験談を文として綴るだけなんで、芸はないですがよろしくお願いします。
18だけど
どっちでもいいことだけど
一応僥倖スレからのファンだ。
またあなたは十分芸人だと思うよ。
前擦れの740です。相変わらずの表現力に脱帽。がんばってな。
おめでとうございます^^<独立スレ
これからも頑張ってください。。。って言うのもまた変ですね^^;;
ああ、私、僥倖スレを立てた張本人です。
お、復活ですね。
期待してますよ。
ここはいちおうsage進行ですな。
24 :
枢機卿:2001/05/19(土) 23:30 ID:???
>>20 失敬、応援ありがとうです。再現力……なるほど。
>>21 頑張ります。これやり始めてから、恋愛とHを書く自信がついたです(笑)
>>23 そうです、地味に復活です。まあ、常時あがりまくってたりしなければ大丈夫でしょうが。
>>22 ある意味、あなたに一番感謝しなければいけないわけで。
あのスレがなかったら、おそらく枢機卿は存在してないですからね(笑)
んじゃ、今回の分はじめます。
25 :
枢機卿:2001/05/19(土) 23:32 ID:???
それから僅か一日半の時間が、自分には長く感じられた。GW明けの月曜日、
会社の定時と共に社を飛び出して待ち合わせた駅へ向かう。
携帯にコールして居場所を訊くと、以前に別れたあの喫茶店だということだった。
彼女に逢える。
足取りは自然速くなった。店に入ると、ついたての陰の席に彼女の姿を認める。
近付きつつ軽く手を挙げて挨拶すると、彼女もそれに応えた。「やほー」
彼女の前に置かれたアイスカフェオレのグラス。俺もアイスココアを頼み、それを手にして
彼女の正面に座り込んだ。
「調子、どう?」
「うん、もう大丈夫。ゴメンね、あの時は約束守れなくて」
「いいよ、そんなの。お前の身体のほうがずっと大事だもんな」
彼女が病弱なタチだとは聞かされていたが、それを実感したあの日。それでいて、普段
こういうときにはそれを微塵も匂わせない快活ぶり。
彼女の魅力の一端を垣間見た気がした。
「あん時はホント心配したぜ。治ってくれて何よりだ」
「言ったでしょ、いつものコト。心配しすぎるとそっちの身がもたないよ?」
「俺も言ったよな。惚れた女の心配くらいさせろ」
落ちる心地よい間。
「……ん、もう」
俺のしれっとした切り返しに対する彼女の照れた言葉。このタイミングにもすっかり慣れた。
「ところで、何やってたんだ?」
携帯端末と向かい合う彼女が気になっていた俺は、それを尋ねる。何でも地元サークルの
レポをまとめている最中だということだ。
「Kさんも、たまにはこっちに遊びにおいでよ」
「ん、そうだな……」
「あたしに逢えるよ?」上目遣いでうっすら微笑みながら放たれた言葉に、今度は俺が
動揺する番だった。
「まあ、余計なオマケは横についてるけど。平日までお休み取れるなら、あたしが
いろいろ案内したげるから」
蠱惑的な誘い。こうなるともう、彼女のペースだった。
俺は生返事しながらアイスココアで喉を潤した。
26 :
枢機卿:2001/05/19(土) 23:35 ID:???
夕食時になったので、隣の中華料理店へ移動する。時間の割には空いていた。
店の奥が総ガラス張りで裏の通路から見えるのを彼女が嫌がったので、その手前の仕切りの
陰になる席を選ぶ。食事をとりながら、俺たちはまた話を続けていた。
「あ、そうそう。今度も一緒にお酒呑もうね」
「呑むのか……俺、ちょっと酒にはトラウマが……」
「トラウマ?」キョトンとした顔の彼女。
「……勃たなくなるじゃないか」
少しあって、彼女は小さく吹き出した。
「笑うな、男にとっちゃ死活問題だぞ」なるべく小声で言いながら、俺は顔が赤らんでしまう
のを感じた。客はほとんどいないとは言え、あまり大衆料理屋でする話でもあるまい。
「やだもう、そんな事まだ気にしてたの?」
「気にするよ。なんか、男としての存在を否定された気分になる」
「今さら気にしても仕方ないでしょ。あの時ははじめてで緊張してたってのもあるだろうし……
アイツ(I)も、あたしと初めてした時勃たなかったよ?」
俺は思わず、口に入れたばかりの炒飯を噴き出しそうになった。イヤな物を想像させるな。
「解った、解ったよ。呑むのはいい。ただ、最終日にしてくれ。今日だけはまっぴらゴメンだ」
要するに、暗に『今日はヤル気満々』と言っているのだが。
「大体勃つの勃たねえのって、公共の場でする話じゃねえよ……」
「あはは。あたし、そのへんオープンだしね。高校の時とかスゴかった」
話を続ける彼女。
「友達同士で競ってるようなトコあったしね。授業中にメモ回して、今カレのテクニックが
どうとかどんな体位が好きとか……センセーに見つかったら言い訳できないくらいヤバイやつ。
女の子ってね、男が思ってるよりずっと好きなんだよ? そういうの」
これもそうだが、俺は今までにかなり露骨な過去の話を彼女から聞いていた。
が、嫌悪感も失望もない。むしろ、知れば知るだけ彼女のことが愛しくなっていくようだった。
どうやら俺は、本気で彼女に惚れてしまったらしかった。
27 :
枢機卿:2001/05/19(土) 23:37 ID:???
ふと、心の中に一抹の暗雲。彼女に訊かずにはいられなかった。
「なあ……俺って、お前にとって何なのかな」
「何って、急に言われても……」
「彼氏じゃねえだろ、まず。かと言って友達とも違う気がする」
それにセフレでもない。こんな面倒な位置にいるセフレもないだろうし、第一『セ』の部分すら
ありゃしない。
「ありきたりだけど……友達以上恋人未満……じゃ、ダメ?」
「ありきたりだな……まあ、それで満足するしかないか……」
フッと寂しさを覚える。俺は彼女の『何』になりたいんだろう。
俺はどこへ向かって走っているんだろう。自分が望んで乗ったはずのルートなのに、
その行先が見えない現実が、時折俺を無性に苛立たせる。
「あのさ。お前は、俺のどこが好きなんだ? 何が気に入ってる?」
「ん……質問し返して悪いけど、Kさんはどう? あたしの何が魅力?」
俺は少し沈黙すると、ゆっくりと語り出した。
「アクティブなようで病弱なところ。スレてるようで純なところ。それから、キツイようで
優しいところ……かな」
「……それって、どういう人間よ?」苦笑する彼女。
「ウソは言ってないつもりだぜ。そのへんのギャップが、お前の魅力だって事さ。オトコを
グイグイ引き込む、魔性の魅力」
「魔性……ねえ。あたし、昔遊びまくってた頃は『悪魔』ってアダ名がついてたけどね」
「その通りさ。お前は間違いなく悪魔だよ」
「なんでよぉ」
頬をプッとふくらます仕草が、妙に可愛い。
「だから、ギャップの魅力。一見強いようでいて、弱いところをさらけ出す。それが自然に出せる
女は怖いよ、大抵の男はイチコロだ」
「そうかなあ……あたし、そんなん意識してないけどなあ……」
彼女の場合童顔も手伝って、見た目に素朴な感が強い。そのせいで意識外のギャップが
一層ハマッてしまうのだろう。俺はそう思った。
28 :
枢機卿:2001/05/19(土) 23:38 ID:???
延々と喋り続けながらの食事も、終わりに近付いていた。二人ともほぼ同時に、最後に残った
杏仁豆腐に手をつける。
「はい、あげる」彼女は自分の器に乗っかっているサクランボをつまみ上げると、俺のほうへ移した。
「嫌いなのか?」
「カンヅメのはね。サクランボは生ってるのを食べるのが一番だもん」
「さいですか」
「ね、見た目に色がきつくてヤバそうでしょ」
「……そこまで解ってて食わすのか。長生きするよお前は……」
その後も何度か会話を交わしながら、二人ともガラス器を空にする。
俺の器に二本仲良く並んでいるサクランボの茎を見ながら、ボソリと呟く彼女。
「そういえばさ……口の中でサクランボの茎結べる人はキス上手って、昔から言うよね」
その話なら俺も知っている。何とはなしに器を眺めていた俺だが、やおら茎の一本をつまんで
口の中に放り込んだ。
「た、試す? フツー」
「そういう事聞かされると、『神の右手』の持ち主としちゃ黙ってられないんでね」
軽口。
彼女が半ば唖然として見守る中、2〜30秒ほど過ぎた。
しばらく口をモゴモゴやっていた俺も、ようやく声を発する。
「……ちっ、しまった」
口からそれを吐き出す俺。結んだまではよかったが、結び目でポッキリ折れてしまっていた。
器に転がったそれは、辛うじて繊維一本でつながっているような状態だ。
「これは要するに……テクニックはともかく、もう少し大事に扱えってことか?」
「あ、うーん……そうかもね」
「了解。じゃあこれからは、特別優しいキスを心がけるよ」
曖昧に微笑む彼女に、俺は少しだけ意地の悪い笑いで応えていた。
「あのさ、今思い出したんだけど。こないだ面白いネクタイ見つけたんだ」
俺の家への帰り道、ホームで列車を待っている間に彼女が言った。
「面白い? どんなん」
「んふふふ……ミッフィー!」ほくそ笑む彼女。
俺も彼女のミッフィー好きは知っていた。俺としてはあの人にガンくれたような面はあまり
好きじゃないのだが、彼女には息苦しくなるほどラブリーらしい。現にかつて大阪のファンシー
ショップで、一抱えもあるミッフィー人形を抱きかかえたまま30分近く動こうとしなかった
前科がある。
「ミッフィーねえ……こんな風に、いっぱいミッフィーついた奴か?」
俺は自分のネクタイを示す。義姉に見立てて貰った、紺地に花と蝶をあしらった洒落たデザイン
だった。
「ん、そういうのもあったよ。でも、あたしが気に入ったのはでっかいミッフィーの絵の
入ったやつ! 今度Kさんにプレゼントしたげよっか」
「パス。悪いけど俺はパス。プレゼントする相手なら他にいるだろ……」無論Iのことだ。
「えー、だってアイツ仕事にスーツ着ていかないからつまんない。私服出勤OKだから、
ネクタイなんてまずしないんだモン」
そうか。そういう事か。だからいっぱしの社会人が、スーツはどこだなんて馬鹿げた電話を
かけて来たのか。俺は納得した。
「まあ、百歩譲ってプレゼントしてもらったとするよ。それどうしたの? って訊かれたら、
俺なんて答えりゃいいんだ?」
「ん?」意味を図りかねたのか、彼女が首をかしげる。
「『彼女のプレゼント』って……言えるなら、気が楽なんだがな」
俺の返答に、彼女はプッと吹き出す。が、次の瞬間にはもう、俺に寄り添いながら、例の
上目遣いでこちらの瞳を捉えていた。
「Kさんがあたしを彼女って呼ぶ分には、別に構わないよ。アイツの耳に入るようなことさえ
なければ、ね。バレなきゃOK」
泥沼……だな。この調子だと俺は、本当にミッフィーネクタイを貰うハメになるかもしれん。
俺たちはちょうどやって来た列車に乗り込み、帰宅した。もうすっかり周囲は暗かった。
30 :
23:2001/05/20(日) 00:43 ID:???
今日もいつもの名調子(?)ですな。
やっぱり枢機卿さんは文才あると思うよ。
この調子で、次回作期待してまっせ。
>枢機卿
その女、子供いるんだったよな?子供どうしてるんだ?
>枢機卿
同じサークルの仲間って。
なんのサークルなの?
33 :
清純な乙女:2001/05/20(日) 10:32 ID:???
やっほ〜マジでスレ立てたんだねぇんでもって少し覗きに来ただけだけど
>31 のはマジで気になるなぁ。あっ因みに嵐じゃないっすよぉ。
>枢機卿
おまえはその女とどうなりたいんだ?
Iには黙ってるけどさ。
内緒でH出来てればいいのか?なにがしたいのかわからん。
>>33 sageになってないよ〜ん。
半角で打たなきゃ.
36 :
35:2001/05/20(日) 11:33 ID:???
ごめん、間違えた、あがったのはその上だね。失礼。(鬱
う、読んでしまったけど、相変らず気持ち悪い話だな・・・。
ブラするの忘れて、わざと男の前でするなんて信じられん。
童貞がいいように遊ばれてるんだな。
まあ、本人にも自覚があるようだから何も言えんが・・・。
38 :
清純な乙女:2001/05/20(日) 13:17 ID:???
>37 それ言っちゃおしまいじゃん(藁 でもそれに気づける貴方は正常です。
おめでとう。しかし此処に枢機卿さんがスレを立てたのは前スレで叩かれてた
から避難するために立てたんでしょう?だから此処来てまで枢機卿さん叩くのは
ルール違反だよ。せめて此処だけでも天下取らせてあげよう?
39 :
37:2001/05/20(日) 18:34 ID:???
>>38 そうだね。叩くのはやめます。
はぁ〜。でも最後に言いたい。清純な乙女さんは女の子?だったらわかると思うけどさぁ、
童貞のテクで、しかも前スレに描写されてたようなやり方で、イケるわけないよね。
その女は演技うまいんだろうなぁ。
しかし、私は枢機卿よりその女が嫌だよ。同じ女として読んでて虫酸が走る・・・。
まあいいや。
40 :
清純な乙女:2001/05/20(日) 20:51 ID:???
>>39 激しく同意!!前スレにも書いたけど、耳に指突っ込まれて
感じるわけ無いじゃん(藁 枢機卿さんはマジ女見る目無いねぇ。堂々と
浮気を正当化できるような女私は信じられないよ。まぁある意味お似合いだな。
41 :
恋人は名無しさん:2001/05/20(日) 21:51 ID:MsN1honM
39・40の言い分もわかるけどさー。
個人的には早く続きが読みたいのであんまりあおらないでよん。
つーわけで、枢機卿、早く続きを!
42 :
枢機卿:2001/05/20(日) 22:10 ID:???
こんばんは。
個人スレなんで、ちゃんとした疑問には全部答えようと思ってます。
一刻も早く続き読みたい人、勘弁。俺もそこまで早くは書けないので。
>>31 ダンナが借金抱え込んだりでさんざんもめた後、離婚したそうなんで。
そこまで詳しくは聞いてないけど、状況からするに元ダンナが引き取って
いると思うけどね。俺も彼女に突っ込んで訊きたくはない話題なんで、
これで勘弁。
>>32 Iの主催するHP運営サークル。元々Iや彼女、女顔のS、Hあたりが
高校で同じ部活=仲間内だったのが母体で、それに俺やTがくっつく
ような形になってる。
>>34 どうなりたいんかね?
まだ何も先行きは考えてない(考えたくないだけかもしれん)。
別にHしないでも、今はとにかく彼女と一緒にいたいのよ。もちろん
やりたいのはやりたいけどさぁ。欲求として。
とは言っても現状を知られれば彼女も(口ではどう言ってても)困る
だろうし、俺だってそうなるのは怖いからね。見送るしかない状態。
もう少し気持ちを整理できれば、何か答えは出せると思うんだけどね。
43 :
枢機卿:2001/05/20(日) 22:14 ID:???
>>37 信じられんっつっても……俺はもう、彼女はそれくらいは普通の範疇に
含めてる人間だって了解してるからねえ。
遊ばれてる。ん、まあ適切な表現かもね。今の俺はそれでもいいんだけど。
いろんな関係があるさ。それが貴女に理解できなくてもね。
「イケるわけない」かどうか、そんな事俺は解らん。
間違いなく言えるのは、所詮人間の身体のことだから正解はないだろうって
事だけさね。貴女が他の女性の感覚を、自分の物として知ってる特殊な人間
だってんなら謝るけどさ。
「お前は騙されてる、演技だ」って論破したいんなら、透明人間になって
本番中に横で観察してからにして下さい(笑)。文から判断されても困る。
まあ俺個人としては、真相がどうだろうが、勉強して誠意もって当たるしか
ないんよ。物足りない所があったら言ってくれって、彼女にも言ったし。
>>40 耳の話はもうええて(笑)。それにしたって、本当は感覚的にイヤで逃げよう
としたのを俺が勘違いしたのかもしれんさ。喘ぎじゃなくて嫌悪の声だった
かもしれん。真相は彼女にしかわからん。
それはそうと、
>>38と
>>40って本当に同一人物なのか?
どう見ても主張に激しく論理の破綻があるんだが。
もし同一人物だったら、俺はこういう人間の言う事だけは信じたくない(;´Д`)
>枢機卿
こんなスレあったんだ…今見つけたよ。何か一気に読めて得した気分だぞ(w
さて、このスレのBookmarkも済んだ事だし、毎日覗くつもりだから大いに
書いてくれ(w
それじゃ、楽しみにしてるよ!!
45 :
清純な乙女:2001/05/20(日) 23:04 ID:???
>>43 同一人物だよ〜ん。まぁなんと言ってくれても構わないけど、
取り敢えず頑張って最後まで書いてくだされ。バイキー
>>42 なんで好きな女の子供のことも知らないの?
お気楽だね。
枢機卿は学生時代何部だったの?
枢機卿は誰に似てるの?
49 :
昔はアイドル:2001/05/20(日) 23:37 ID:lLnDvf2A
ぜぇぜぇ。
一気に3時間もかけて読んでしまったよ。
最初は、昔の想い出話し・・・と思ったんだが、
現在進行中だったん?
どうも、枢機卿さんが同年代と思ってたもんで。
続きを楽しみにしてま〜す。 すっかりはまってしまった!
ごめん。sage
sage
sage
>昔はアイドル
なんで昔はアイドルなの?
彼女・・魅力ある人やと思うわ。
女性からみたら嫌なオンナの部類に入るだろうけどね。
手を出したら焼けどしそうやもんなー。
自分の信頼(友人関係)をなくす可能性もあるし、
でも、とことん身を焦がしてボロボロになるのも
好いことなんだと思うわ。
男女の恋愛にはなんでもありなんよ。
このはなしきもちわるいよぉー
53・・昔は振り返るほどの美少女だったのよ。
まー、煽られるかもしれんけど。
小学校・中学校と子供か大人か分からんような
不気味な色気がありました。
でも、アッいう間に散っちゃったという訳。
ブルックシーリズが巨大オンナに変身したようにね。
今では、すっかり3の線だ!
58 :
枢機卿:2001/05/21(月) 00:36 ID:???
質問の答え。
>>44 ども、おひさです(笑)。倒れない程度に頑張りますわ。
>>45 そっか。いや、素直な意見として受け取ってはいるよ。それに関しては
ありがと。
>>46 煽り……かどうか判断しづらいが、一応答える。
お気楽だよもちろん。お気楽でもなきゃ、こんな話を2chに書くもんか(笑)
ただ、最初のダンナと子供の件じゃ彼女もノイローゼになったそうだし。
俺も自分がそこをほじくり返すのがイヤだから、訊かない事にしてる。
>>47 漫研、映画研。中学以来それ関係に所属してたよ。ゴメン俺ヲタクです。
>>48 そんな事が本当に知りたいか?(笑)
芸能人の誰それに似てるとか言う話なら、あいにくそういう覚えはない。
俺は俺でしかないのよ。
>>49 文面から、人生の先達と判断させていただきます。エールどうもです。
何でもありとまで言われると、こっちも勇気が出てきますね。
俺も今は、ただ闇雲に突っ走る事しかできんのです。
ぶつかってコケたら、何か尋ねるかもしれません(笑)。どうかよろしく。
それから、大して量はないけど続き載せます。
59 :
枢機卿:2001/05/21(月) 00:39 ID:???
「さすがに大きいね、これ」
両腕をぐーんと広げてみせながら、おニューのパジャマの彼女が言った。
「俺のサイズだからな、本当は。そりゃ大きいに決まってる」
前に着せた『かぶる』タイプのパジャマでなく、前を全部ボタンで留めるようになっている
『羽織る』パジャマ。薄手の夏物で、彼女のために準備したものだ。
「うん、可愛いぞ」
「……そうかなあ」
例によって、身につけたパジャマは上着のみ。下はショーツだけだ。
風呂上がりで濡れそぼった長い黒髪にブラシを通しただけの、ナチュラルなスタイル。よほど
時間のない時でもなければ、ドライヤーはあてない主義らしかった。俺と同じだ。
先にちょこんとベッドの上に座り込んだ彼女に誘われるように、俺もそちらへ移動する。
弾みをつけて横に座ると、そのまま彼女の小柄な身体を抱きすくめて一緒にベッドに倒れ込んだ。
驚きの声が小さく上がった。
「さて、そこで問題です。俺はなんでわざわざ、新しいパジャマを用意したでしょう」
「あたしに着せたってことは……あたしのために準備したわけ?」
頷く俺。
「なんで?」
「ボタン外すだけで、着たままオッケーってのが最高にそそるから」
言うが早いか、上体を思い切り寄せて彼女のはだけた胸元に近付ける。
「そ、それだけ?」
「それだけ。俺がハッピーだからそうしたの」
「…………この、大バカモノ」
低く咎めるような、戸惑ったような声を聞きながら鎖骨の辺りに口付ける。ついばむような
動きを繰り返すと、彼女の唇から短い声が幾度か漏れ出た。
やっぱ……可愛いよな。
キスを止め、次いで彼女の胸に頬をすり寄せる。
そうすると彼女は、俺の頭を子供にするように優しく抱いてくれた。
60 :
枢機卿:2001/05/21(月) 00:41 ID:???
「ん、ちょっと起きさせて。髪乾いてないから、変なクセがついちゃう」
俺をやんわり振りほどくと、起き上がる彼女。俺も名残は惜しいが、しぶしぶ起きる。
彼女はベッドの上に、壁にもたれてトンビ座りする恰好になっていた。そして、俺においで
おいでをする。彼女に従って、俺は動いた。
「ん、これでよし」
膝枕でもしてくれるのかと思ったが、形としてはちょっと違った。何と呼んだらいいのか
解らないが……彼女の太股に自分の背中を預け、胸元に頭を沈み込ませる。彼女の両腕は、俺の
両肩を軽く抱く形になっていた。
「そういや、GWに帰った時、久々にお袋に耳掃除してもらっちゃったよ。自分じゃどうも
上手くできなくてさ」
「……膝枕で?」
「ん、膝枕で。こういうこと言うと、マザコンって非難されそうだけどな」
「いいんじゃない、男は大なり小なりマザコンだもん。あたしは気にしないから」
ぽむぽむと、彼女の手が俺の頭を数回叩いた。
「でも、できればお前にしてもらいたかったなー。膝枕で耳掃除」
「それは……やめた方がいいと思うよ。あたしそんなに器用じゃないから、他人の耳掃除なんて
したら鼓膜突き破っちゃいそう」サラリと怖いことを言われた。
「そっか。じゃあ諦めるか、耳掃除は」
半分目を閉じてまどろむようにしながら、俺は軽く身じろぎした。背中や首筋に当たる、彼女の
痩せぎすながらにフンワリした感触が心地よかった。
「あ、でもこれ、何かスゲエいい気持ちだ」俺の呟きに、彼女はクスクス笑う。
「ん? ママのひざまくらと、どっちがきもちいいでちゅか?」
「比べモンになるかよ。言ったろ、お前は俺にとって初めての特別な女性なんだ。こんな風に
好きになれたひとは、お前が最初なんだ」
「……ウン」
彼女の手は再度俺の頭に乗せられる。今度は優しい手の動きで、ゆっくりゆっくりと頭を撫でて
くれた。
「ずっと……想ってたよ、お前のこと。だからアイツと暮らし始めた時、たまらなく苦しかった。
自分から何か意思表示したわけでもないのに、勝手に嫉妬してた」
「ずっとって、いつから?」
「初めて逢った時から……あのさ。俺の眼鏡っ娘好きは、今さら知ってるよな?」
「まあ、一応ね」苦笑。彼女も、仲間内で俺がバカ話がてらそう言うのは何度も聞いている。
「あたしが眼鏡っ娘だったから……それだけで、ずっと好きだったの?」
「まさか。だいたいお前、普段は眼鏡かけないじゃないか」
彼女は四六時中眼鏡っ娘なわけではない。運転免許にもしっかりと『眼鏡等』と記載されている
にも関わらず、裸眼で高速道路を走る怖い真似をするのもよく解っていた。
「雨とか暗さとかで、視界が悪くならないとつけないからね。最初の時は、あれはたまたま」
「まあ、最初はルックスで惹かれたし、大人しそうなのが新鮮だったよ。でも、その後だんだん
お前の事がわかってきて……そのたびに、好きな気持ちも大きくなってったんだ」
俺の肩にあてがわれていた彼女の右手を、俺の右手で包む。
「こんな風になれたらいいって、ずっと思ってたんだ」
再び、彼女の胸や腕に身体をこすり付ける。湯上がりの彼女の温かい香りが鼻腔をくすぐる。
「だから俺、今はすごく幸せだ……」
言葉を切り、瞳を閉じて彼女に身を委ねる。自分で言った通りの多幸感で、俺はそのまま少し
夢心地だった。
そして、ふっと意識が薄らぐような感が、たしかにあった。
って、今日は終了〜かな?
いい人そう。って書いてた、前スレ742です。
枢機卿さん、そんないいなげんな彼女にもったいなーい!
てことで。今後に期待。
ちょっと来られなかった間に、新スレができたのですね!
遅ればせながら、おめでとう!今後も期待してますよ。
ところで枢機卿さん、文面から以前より性格が微妙に変わった気が
するんだけど、気のせい?
>>63 前スレ同様、あなたと同意見の私なんだけど(笑
同じ女としては、枢機卿さんの彼女、いっぱいツッコミどころあるよねー。
でも枢機卿さんが、夢中になってる気持ちも痛いほど伝わってくるから
せつないねぇ。
65 :
wish:2001/05/21(月) 12:09 ID:???
>いい人そう。って書いてた、前スレ742です。
>枢機卿さん、そんないいなげんな彼女にもったいなーい!
う〜ん、それどうかな?枢機卿さんの心を氷解させた女性だよ。(記憶曖昧)
簡単に次の女性に行くのであれば、「もったいない 」なんて言えない。
どうするか枢機卿さんが悩むからそこがいい。
そうでなくちゃ、近ごろの若いやつと同じ。
ってわし24のサラリーマン2年目。
この話好きな男って、自分と同じようなもてない童貞ヲタが、たまたま女に相手に
してもらってるってところを自分の身に起きているかのように重ね合わせて楽しむ
んだろうな。
枢機卿さん
がむばれ。いいんじゃない?本人がよければ。甘酸っぱい頃の恋愛談は
とても切なくて、いつも楽しんで拝見してます。35の男妻有りせすが、
新鮮な恋愛っていいよな。文句言う人は見てても文句カキコすんなよ。
楽しくなくなるから。
オレ個人は枢機卿さんの彼女?は魅力的だけどなぁ。
たまんなく。男を駄目にする女。
やっぱ魅力的っす。
辛辣なことを言うと。。。
とっても楽しみに読み進めてました。
次はどうなるんだろう・・・。ワクワクして読んでました。
事実、多くの人が楽しみにしてたようです。
でも、最初のころの引き付ける魅力がなくなってきてる感がします。
小説でないから?仕方ないのかもしれませんが、中弛みといいましょうか。
彼女とどうしたこうした・・という事に時間を取られすぎて、飽きが来てるのも
事実です。文章力はとても素晴らしいものあると感心してるんですよ。
でも、粗削りでも最後まで引き付けるチカラというのがプロとの違いなのでしょうか。
素人なんだし、別に皆に気に入られるような小説ではないと言えばそれまでなのですが、
なんだか、少し、観客が興味が失ってきてるのも伺えます。
私は、枢機卿さんのファンです。頑張ってくださいね。
69 :
64:2001/05/21(月) 17:22 ID:???
枢機卿さんの彼女ってここの男性には人気だね。
男にはモテるけど、女には嫌われる典型かな?
個人的には、友達だったら嫌だなぁ(枢機卿さんごめんね)
でも枢機卿さん側から見ると、魅力あるんだろうけど、
私はIが不憫に思えてきた・・・。
70 :
63。:2001/05/21(月) 18:41 ID:???
いやさ、自分が、枢機卿さんの彼女みたいな、
とっても嫌なヤツだから、
彼女が思ってるチックなこと、
想像できるのね。
ってことで、枢機卿さんのマジメさが、
せつないってだけ。
>>69 ってことで、オンナの私からみても、
好感が持てます。
似た者同士なもんで。
(単に、自己否定したくないだけかも。。。)
>枢機卿さん。
今後の、彼女との進展に期待(はあと。)
71 :
おねこ:2001/05/21(月) 22:34 ID:BDrl4H2s
みんな枢機卿の彼女を叩いてるけど・・・
恋愛なんて所詮大いなる錯覚の産物だし、
枢機卿の彼女がどんないやな女でもいいんじゃない?
むしろ、そういう彼女だからこそ話がおもしろくなってくのでは?
自分も昔、思いっきりドキュソな男にはまっていたから、枢機卿の
はまってく気持ち。わかるなあ・・・
72 :
枢機卿:2001/05/21(月) 23:42 ID:???
どうもこんばんは、例によって返事です。
>>63 どうも。応援ありがとうです。今後とも頑張りますんでよろしく。
>>64 性格が変わった……というか、遠慮がなくなった、悪く言うならボロが出た
ってところですかね。独立スレなんで気が大きくなってるのかも(笑)
俺は優しくはなれるけど、四六時中優しくできるわけじゃないし。
内面には吐き気のするほど汚い部分があるってのも自覚してるから、できる
だけそれは出さないようにしようと思ってるだけ。
文章で書くのは面と向かって話すより『隠しづらい』から……よっぽど
研ぎ澄ましたものにしないと、嫌悪感や差別意識がすぐ出ちゃうんだよね。
気をつけます。
>>65 悩んでますよー。26にもなってウダウダ悩んでます。
諦める事、手放す事って簡単だよね。今までそれを当たり前にやってきた
から、死んでも離したくないって気持ちが今さらよく解る。
多分、面と向かって悩む事を回避し続けて来た俺に来た『悩むチャンス』
なんじゃないかと勝手に思ってみたり。
>>67 男を駄目にする女……素晴らしい。言いえて妙。
駄目にすると言うか、望んで破滅に向かわされてる気もしますわ。
ナチュラルか計算ずくか、判断不能な魅力の中でもがく俺自身が見えます。
……そして彼女の場合、多分に天然が混じってるようだから余計怖い。
73 :
枢機卿:2001/05/21(月) 23:44 ID:???
>>68 ちょっと俺もドキッとしたよ、貴方のレス。
俺もこうやって個人スレまで立てて進めてるうちに、変なプロ意識みたいな
ものが芽生えたんでしょうね。進め方が打算的になってる気もする。
1〜2部は脳内麻薬全開状態で書いてたから、自分でもビビるような凄みが
あるんだけど……時間を置いたせいでその刺激に慣れちゃったのかな。
ともあれ、初心を思い返して頑張りまっせ!
>>69 あはは、友達としては申し分ないのよ、彼女。
付き合いいいし、男友達が多いのは確かだけど、女友達も普通にいる。
ただ本人は、男性風のサバサバした付き合いのほうがしっくりくるそうな。
……どうも、俺はあんまり露骨に女の子してないほうが好きなのかも。
趣味としてはともかく、惹かれる相手という意味では、ね。
Iの事は……言わないで。それだけは考えたくないの、俺(泣笑)
>>70 嫌なヤツ……まあ、確かに一般的にはヤな女です、あれは(笑)
ただ今回、まだ書いてはいないけど、彼女のその性格が少し覗けました。
結果として、彼女は彼女なりにポリシー持って生きてるって解ったから……
俺にはもう、何も言えない。
書いてないけど1部の段階で彼女にもハッキリ宣言されてるんです、実は。
『あたしを好きになっても、完全に自分のモノにはならないかも
しれないけど……それでもいいの?』って。
俺は承諾しました。
正直言うと、当時は切なくてこれを書けなかった(ゴメンまた読者騙した)。
今は一応、自分では納得しているから……走り続けられます。
ただ、どれだけ走っても多分ベストのゴールには辿り着けないだろうって、
それがちょっと苦しいだけです。
74 :
枢機卿:2001/05/21(月) 23:45 ID:???
>>71 辛辣ですね(笑)。
まあ彼女には嫌な部分も多々あるけど、それを補ってなお、時折見せる
打算抜きの優しさがこたえられない魅力なんです。俺には。
俺自身のことを一番話したのは、間違いなく彼女です。親以上に。
そういう意味では、彼女には誰より感謝してます。
でないと俺は変われなかっただろうから……。
んじゃ、そろそろ今回の分いきますね。
なかなか話進まないけど、それは許して。ゴメン。
75 :
枢機卿:2001/05/21(月) 23:47 ID:???
三分か、五分か。しばらくそうしていた。
と、彼女の声。
「あの……ちょっといいかな?」
「どうした?」
覚醒した俺は目を開き、心持ち首を上向けて彼女の顔を見た。
「あはは……足がしびれちゃって。ホント言うと、結構前からキツかったんだけどね」
「もっと早く言えば良かったのに」俺は身体をずらし、彼女の身体を重みから解放する。
「だって、あんまり幸せそうな顔だったから……言いづらくって」
「遠慮するなよ。おととい倒れた時だってそうだけど、お前はそういう時に自分だけで何でも
しょい込みすぎだぜ」
「ん……そう?」
「そう。まあ、お前のそういう自然な優しさ好きだけどな。俺」
みるみる彼女が口ごもり、態度がわたわたし出すのが見て取れた。
「そ、そういうの真顔で言うのナシにしようよ……ほんとにもぉ……」
この呼吸も、たまらなく俺は好きだ。二人だけの呼吸だった。
俺が薄ら笑いを浮かべていると、彼女はまた座り直して、自分にもたれかかるよう促した。
「はい、こっち。もういいから、大人しく抱かれてなさい」
素直に従い、俺はまた彼女の胸と太股を背もたれにして寝転がった。
「あ……そういや俺、初恋の子が眼鏡っ娘だったっけな」
唐突に脳裏をよぎった事柄が、そのまま口から出る。
「そのへん、聞いたことないなあ。ねえ……女の子と付き合ってはいなくても、好きになった
ことはあるんだよね?」
「まあ、それだけなら何回もあるけどな。別に楽しい話でもないぜ?」
「ううん、でも知りたい。聞かせてほしいなあ、Kさんが好きになった人のこと」
俺は頷く。目を閉じて楽にすると、ゆっくりと昔語りを始めていた。
76 :
枢機卿:2001/05/21(月) 23:50 ID:???
初恋は、人並みに小学生の頃にさかのぼる。
特にどうとも意識はしていなかった、同じクラスの子。丸眼鏡の顔立ちが妙に愛らしい女の子
で……いわゆるメガネ美人、というタイプだったのだろうか。
きっかけは、林間学校の肝試しでペアを組まされたことだった。いつもは口数も多くて明るい
女の子だったが、そのイメージもどこへやら。やけにオドオドして震えていて。決して頼り甲斐
のない(その頃の俺は、いかにもひ弱な感じだった)自分に、必死でしがみついていた。
そうなると自分も急に勇気が湧いてきた……というのか、脅かしに来た側を逆に威嚇してみたり
もした。
結局その子は怖くてワンワン泣いてしまったけど、慰めの言葉も見つからなくて。
しっかりと、手を握って引っ張って行くことしかできなくて。
ようやく帰りついた時には、他の女子から『慰めてやれ!』と怒鳴られるような情けない自分。
その後偶然、その子が『K君って意外と頼もしいよ』と言っているのを立ち聞きしてしまった。
ほんわかした気持ち。その時はそうだとは解らなかったけど、間違いなく恋、だった。
通常の学校生活に戻った時、居並ぶ写真の中によりによって、その子が俺に抱きついている写真
があって。それが知れると、みんなに冷やかされるようになった。
俺は好きなのかどうか尋ねられたが、恥ずかしくてまともに答えられなかった。精一杯茶化す
ような態度を取った。気になるあの子もまた、『K君のこと、別に好きとかじゃない』と言った。
それは、始まってすぐに、事実上終わった。
あれが初恋だったなら、初恋なんて線香花火みたいなモンだと思う。
77 :
枢機卿:2001/05/21(月) 23:52 ID:???
ずっと下って、浪人時代。常連だったゲーセンに来ていた、半常連の女子校生。
小柄で瞳のクリクリしたその娘は今思うと、雰囲気が俺を抱きしめてくれている彼女に似ていた。
頼りになる相手と思ったのか、俺に相談を持ち掛けてきたりして、まるで兄貴のように慕って
くれた娘。俺としても悪い気はしなかったし、いつしか特別な感情を抱くようになっていた。
が、当時の仲間からは『並んでるとまるで親子』と言われ、えらくヘコんだ。
すかさず『あたし、子供っぽいし……Kさん大人っぽいから、それでそんな風に見えるんじゃ』
とフォローを飛ばしてくれるその娘。なんとも複雑な気分。
結局その娘は、別の奴の彼女になってしまったわけだが。
2年でドロップアウトした大学時代。生涯最悪の記憶。
変わろうとしてもがいて変われずに、周囲との同調できなさにただ疲れ果てて。
中国人留学生の娘に惹かれはしたが、日常での軋轢と猜疑心が極限に達していた俺には、その
惚れているという事実すら何の癒しにもならなかった。
友人もなく、自分の本心を誰一人として知らせることもなく、自らが閉じこもった殻の中で
ただひたすらに耐えることしかできなかった2年。
ポツリポツリと話しながらいつしか、俺は涙をこぼしそうになっていた。
こんな気持ち、誰にも語ったことはなかった。
「あんな思いをするのはもう嫌だ。あの時の俺にだけは、もう二度と戻りたくない」
低い声で、呟く。
「もしあそこにもう一度戻ることがあったら……俺の、死ぬ時だよ」
唇を噛む俺の頬に、後ろから彼女の頬がそっと寄せられた。
何も言わず、より熱をこめて俺の肩をかき抱いてくれる彼女の腕。
それがたまらなく嬉しく、いとおしかった。
情けない話だが、その時は彼女がいないと生きていけないとさえ思った。
78 :
枢機卿:2001/05/21(月) 23:56 ID:???
彼女にもたれたまま、俺の話は続く。
俺は専学に入ってから、さらに二人の女の子に恋をした。
一人目はクラスメートの、髪の短いボーイッシュな娘。二人目は先輩で、俺の髪が綺麗だと
誉めてくれた人。二人とも明るくて、眩しいくらいに輝いていた。
「結局俺って、好きになるのは明るいタイプの女しかいないんだな。情けない自分を引っ張って
いってもらいたかったのかもな」
一人目にはれっきとした彼氏がいたし(友達としてはずっと付き合っていたが)、先輩とは
進級で校舎を移ってから、嫌でも疎遠になってしまった。
「でも、あの3年間は幸せだったよ。面白い友達いっぱいいたしな。Iの奴にも感謝しないと」
「感謝?」
「あいつと会わなきゃ、今の仲間にも会えなかった。そしたら、俺がここまで立ち直れたか
どうか解らないし……」
少し言葉を切ってから、その続きを一気に言い放つ。
せめぎ合う二つの心。いまだにどこかでくすぶる物を振り切って、俺は口にした。
「何より、お前にこうやって抱いてもらうこともできなかったよ」
彼女の微笑み。照れはあるかもしれないが、やや余裕の出てきたような表情でもある。
「なあ。よかったら教えてほしい。Iとはどうやって付き合いはじめたんだ?」
「ん? 付き合いはじめ?」
俺は頷く。
「あたしパソコン苦手だから、アイツにいろいろ教えてもらってたんだ。それは知ってるよね?」
さらに肯定。
「どうも向こうは、付き合いだす一年くらい前から、あたしのこと好きだったみたい。教えて
もらってる時に、アイツが冗談っぽく言ったことがあったの。『あんたと付き合ったら、
さぞかし退屈しなくて面白いだろうね』って」
Iがそういうサラリとした物言いを好むのは、俺も知っていた。が、こうやって第三者の口から
聞いてみると、なんとも奇妙な感じだった。
「あたしはホントに冗談だと思ってたけど、それって向こうは愛の告白のつもりだったみたい。
三人で大阪へ行ったでしょ。あの後、返事聞かせてって言われてあたしの方が驚いちゃった」
マジかよ……。
Iは俺とは違って、高校時代彼女がいたという話も聞いている。そっちの彼女とはどういうふうに
付き合い出したのか、俺は他人事ながら気になってしまった。
「で、返事……したわけだ」
「今誰かと付き合ってるの? って訊かれたから。実際付き合ってる相手なんていなかったから、
いないって答えたよ。だから付き合ってくれっていうのもOKした」
「……そっか」
今さらながらに、唖然とする俺。そんな簡単な話なのか、それって。
「あたしは、縛られるのがイヤなだけ。楽しく過ごせる時間が好きなだけ。誰かと付き合うこと
で楽しくなれる部分があっても、そうなれない部分はある。それは他で補うしかないの」
「…………」
「別に、イコール誰とでもHするってわけじゃないよ。そりゃ、その人を好きってなったら、
してみたいって思っちゃうことはあるけど。ワガママなんだろうけど、今さら変えられない」
ゆっくりと語られる言葉を、俺は聞いているしかできなかった。
「あたしだって、好きな人にはつくしたいの。ただ、それが彼氏一人に絞られるっていうのは、
今のあたしの中にはないだけ。それがイヤだって言うなら、あたしのこと捨てればいい」
凄まじく重みのある言葉。
常識外れとか、そういう問題じゃない。彼女にはそれが『常識』なのか。俺も悟った。
「……いろいろ、あるんだな。お前も」
「今のアイツとも、もちろんケンカするしね。あたしがライブ関係であっちこっち飛び回ってた
から、それで恨み言いわれた」
「何て?」
「自分とどっちが大切なんだって。向こうも、言った後ヤバイとは思ったみたいだけどね」
言っていることはかなり重いのに、彼女の表情にはそれを感じさせる部分があまりなかった。
時折、彼女がどこまで達観しているのか、それを不思議に思うことがある。
「あたしは何も束縛はしない。だから、あたしを束縛しないで。不愉快にだけはさせないで」
そう、彼女は言った。
何でも楽しげにお笑いめいて語る事が多かった彼女の、それが心からの叫びのように思えた。
>枢機卿
ふう…今日も一気に読んでしまったよ。しかし、なかなか手強い相手だね(w
俺がなんで君の文章にハマってしまっているかというと、昔の自分とダブる
部分が大きいから。ちょっと状況は違うけど、気付くと好きになってる相手は
彼氏持ちとか悪女系だったんだよね、昔の俺も(w
それでかなり落ち込んだり悩んだりした事も多かったけど、今はそれがいい
経験になってる。だから枢機卿も結果なんて気にせず、自分の気持ちに100%
正直になった方がいいよ。周りが何と言おうが、好きなモノは好き。たとえ
その彼女が君のものにならなくても、勝手に思い続けている分には誰にも
迷惑はかけないと思うし。でも、何かを奪おうと思ったら必ず何かを失う、
って事だけは覚えておいた方がいい。仮に彼女が君と付き合う事になっても、
その時点でほぼI君との友情は壊れると思う。どちらを選択するかは自由だけど
後悔しないように、よく考えて行動した方がいい。ちなみに俺の場合、
相手は彼氏も俺も選ばなかった。というか選べなかったんだと思う。かなり
弄ばれた気分だけど、最終的に彼女が出した答えなら甘んじて受け入れようと。
何か長くなっちゃってスマソ。んじゃ、次回を楽しみにしてるよ。
81 :
65,wish:2001/05/22(火) 03:05 ID:YUNyz11c
>趣味としてはともかく、惹かれる相手という意味では、ね。
>Iの事は……言わないで。それだけは考えたくないの、俺(泣笑)
「今は考えたくない」じゃないの?
言われなくても頑張るのだろうけど、がんばれ。
82 :
65:2001/05/22(火) 03:06 ID:???
sageわすれ
くだらねえ!
おまえら引きこもってばかりいないでセックスしろよ
>>83 まあまあ、ここは過激恋愛と見せかけた妄想板なのですから。
みんな「眼鏡っ娘」なんて言葉日常的に使うの?
・・・・・。きもっ。
・・・これ実話だったよね?
俺も似たような女の子好きになった事あったよ。
恋愛としては成就しなかったけど、今でも大切な友達っす。
87 :
69:2001/05/22(火) 11:42 ID:???
>Iの事は……言わないで。それだけは考えたくないの、俺(泣笑)
あ・・ごめんなさい。そうだね、今は思いっきり自分の恋愛を大切に
するのも良いかと思います。
彼女に対しても、何だか見方が変わってきたよ。
>「あたしは何も束縛はしない。だから、あたしを束縛しないで。不愉快にだけはさせないで」
このセリフが、哀しかった・・・
88 :
清純な乙女:2001/05/22(火) 16:54 ID:???
>「あたしは何も束縛はしない。だから、あたしを束縛しないで。
不愉快にだけはさせないで」
人を傷つけることの正当化。自分に酔うことの出来る一種のナルシスト。
ネタなのかと思う程の不思議な女。1人の人に尽くすことを束縛というのかな?
変な奴ぅ!ここ読んでるとマジ飽きないね(w
彼女もさることながら、恋愛という個人的体験を「表現」に昇華させている枢機卿
氏もかなりのタマだと思われ。
このスレのことは当然彼女には内緒なのだろうが、バレることはないのであろーか?
ある意味、枢機卿氏って自爆系だよな。
>>88 うっおしい・・・。
最後の一行がなければ、結構まともな一意見だったのに・・・。
一言多いタイプ?
91 :
清純な乙女:2001/05/22(火) 21:39 ID:???
>>90 ちっがぁ〜う!わざとです!何かこのスレって突っつきたくなるじゃん!
うりうりぃ〜ってさ。
>>91 つまりあれだろ?
「私はわざわざこっちのスレまで煽りに来た粘着質です」
っていいたいんだろ?
わかったわかった、かまってやるから何か言えよ。
>>58 >漫研、映画研。中学以来それ関係に所属してたよ。ゴメン俺ヲタクです。
やっぱり・・・
会話がなんかそんな臭いを醸し出してたな。
彼女は誰に似てるの?
映画はなに好きなの?
枢機卿が文章うまいとか言ってるやつ、頭大丈夫か?
オタクが読むファンタジー小説の文体じゃないか。眼を覚ませ!
>>88 不思議な女というより、不思議ちゃんを演じているんでない?
(ごめんね、枢機卿さん、別に悪意はないよ)
98 :
枢機卿:2001/05/22(火) 23:17 ID:???
こんばんは。まずは恒例行事。
>>85 ほっといてくれ。いちいち『眼鏡かけた女の子』なんて言ってられるか(笑)
>>86 いるんだねえ、割と。俺も先行きどうなるかわからんけど、後悔だけは
しないようにするよ。
>>87 まあ、いずれ考えなくちゃいけないだろうけどね。永遠に今のままでいるのは
不可能なんだし。
彼女に関しては……世間様からどう悪し様に思われようと、俺は好きです。
だから彼女を受け入れたいし、受け入れてほしいと思ってます。
それだけです。
>>89 バレる……心配はとりあえずないと思う。仲間内で過激板徘徊してる奴は
他にはいないはずだし(2ちゃんねらーなら他にもいるがナー)。
自爆系。その通り、俺は自爆系です。
だからこそこんな自爆的な人生を歩み、自爆的な行いをしてます。
俺が爆死するまで、どうか可愛がってやって下さい(笑)
99 :
枢機卿:2001/05/22(火) 23:21 ID:???
>>93 悪かったよ(笑)。それが俺のナチュラルな話題の感性さ。
>>94 これは……どうすっかなあ。
彼女に関しては、一応似てるっていえる存在がいないこともない。
ただ、俺がそういう見方をしたくないのよ。
その程度どうでもいいじゃんって思うかもしれないけど、彼女は彼女として
見ておきたいから、他人にたとえたくない。すまんワガママで。
>>95 ジャンルとしてなら、恋愛・SF・アクション・コメディ・サイコスリラー、
目につくものならとにかく構わず見る。B級ホラーも別の意味で好き。
作品名なら……『グラディエーター』『天使にラブソングを…』『セブン』
『エンゼル・ハート』『レオン』『香港国際警察』『ダイ・ハード2』
『タワーリング・インフェルノ』『スタンド・バイ・ミー』『ハロウィン』
……ざっと挙げただけでもこれくらい出てきた。キリがねえ(笑)
>>96 既出です。
>>97 そっか、それは考え付かなかった(笑)
あまりにヘヴィだった。
正面から叩きつけられた彼女の本音には、返す言葉もなかった。
押し黙ってしまった俺に、彼女は肩をポムポムと叩いてから笑いかける。
「Kさんに当たるつもりはないの。ただそれは覚えておいてねって言いたかっただけ」
目覚まし時計を見ると、とうに夜中の0時を回っていた。
俺はかなり長く喋っていたのと、緊張するような話を聞かされたのとで、かなり喉が乾いていた。
彼女にそのことを告げて起き上がり、冷蔵庫から烏龍茶と、前もって冷やしてあったガラスの
コップ2つを持って戻る。二人はベッド上に座り込むと、揃って喉を潤した。
「……ん、どうかしたの?」
割と長い間彼女の顔をじっと見つめていた俺に反応し、彼女が訊いてくる。
「どうもしないよ。ただ見とれてた」
「……もお」
何回目になるかも解らない、彼女の照れたような困ったような『もお』。俺も今では、半ば
これが聞きたい為に恥ずかしい台詞を吐くような、そんなところもあった。
かと言って、口からでまかせを言っているわけでもないのだが。
「言っとくけど、ほめても何にも出ないよ?」
「素直なまんまを言ってるだけだよ。俺はこういう男なんだから、そっちもいい加減慣れてくれ」
彼女の右腕がスッと伸びると、その指先が咎める調子で俺の額を軽く突っつく。
その模様をまんじりともせず見ていた俺は、気付いて言った。
「お前、腕長いな……3Lパジャマの袖から、指先出るのか」
「あ、うん。長いよ。水泳やってたからね」
前に彼女が家に泊まった時に、水泳の話題も少し出た。その名残で指の股のいわゆる『水掻き』が
人より大き目だという話もあり、同じように水泳を長くやっていた俺と見せ合いもしたことがある。
「俺も腕は長いんだよな。水泳のせいなのかね」
俺は彼女の右肩に、自分の右手を乗せてみる。
ピンと伸ばした腕に、こちらも真っ直ぐ伸ばされた彼女の右腕が寄り添ってきた。
101 :
枢機卿:2001/05/22(火) 23:27 ID:???
「たしかに長いな、お前の腕」
両手を肩越しの背中で上下から触れ合わせる柔軟運動があるが、俺はその体勢でガッチリ握手が
できるほどリーチが長い。そして俺と30センチ近い身長差がある彼女の手は、俺の肩に乗りこそ
しないものの、辛うじて指先が胸板に着くくらいはあった。
「腕だけじゃなくて、この身長にしちゃ足のサイズも大きいし、肩幅だって広いんだけどね」
「いいじゃないか、健康的で。変に華奢なよりも人間味があって、俺は好きだ」
また額を突つかれた。
「ま、足のサイズは目立たないからいいんだけどね。肩幅のほうは結構悩むわ」
「服のサイズが合わないとか?」
「ん、そう。ウエストは身長並みだから、肩で合わせるとダブダブになっちゃうし、ウエストで
合わせると肩がえらくキツかったりしてね」
ふう、と彼女は溜め息をつく。
「サイズもそうだけど、最近流行りの……肩で着る、って言ったら解るかな。肩ラインのカットの
大きい服ってあるでしょ」
「あるねえ」
「あれが似合わないんだ、あいにくと。水着も、肩口にフリルつけたような奴はどうも合わなくて
ねえ。自然とフォーマルに近い恰好がメインになっちゃう」
「大変だねえ、女は」
残った烏龍茶を、俺は一気にあおった。自分自身腕の長さのために普通の服は袖が合わないのだが、
女性ともなるとその程度の困り方じゃ済まない部分もあるだろう。
コップと烏龍茶のボトルをサイドテーブルに置き、またベッドの上でごろごろする。
俺はふと思い出して、彼女に見せようと思っていた本を探した。サイドテーブルの上に積まれた
本の中に、それが見つかった。
「これこれ、これ見せたくてさ。あまりに当たってる所があっておかしくて」
四柱推命を元にした、姓からの性格判断と相性の本だ。俺は元々男ながらにこの手の話が好きで、
よく立ち読みしたり、今回のように本を買ってくることがある。
「なに、そんなに当たってた?」
俺は頷いた。
102 :
枢機卿:2001/05/22(火) 23:29 ID:???
「たとえばお前の苗字で見てみると……だな。えっと、これだ」
彼女は俺から本を受け取ると、開かれたページを覗き込む。俺は当たっていると思う部分を中心に、
声に出して読み始めた。
「自分の興味のある分野には、とことんまで道を極めます」
「ああ、あるかもね。あたしの場合その興味がやたら広かったりするけど」
「人付き合いはヘタではないが、あなたの偏屈な性格にひるんで遠慮する相手も多く……」
「そ、そんなにヒドイ? 偏屈っていうのはちょっと心外だなあ」
仕事は趣味の延長上でないと成功しない、には彼女も同意。
金銭にはルーズで、なくても生活できるがあればあるだけ使ってしまう……では彼女も苦笑した。
「んで、極めつけはこれだ。読め」
「ん?」
恋愛に関する項目のところに、彼女は目を通す。俺は読み上げた。
「恋人の切れ目がないタイプです。別れたと思ったら次の人と付き合っています」
「あはははは……なになに?」
いかにも覚えありと言わんばかりの笑いをあげ、彼女は自分で先を読み進んだ。
「『付き合いたい』ではなく『してみたい』と思い、行動に出てしまうこともあります……って、
まいったねそりゃ」
吹き出す彼女。
「ある。確かにそれはある。トータルで半分くらいは当たってるね」
「だろ? だから俺も見せたかったんだ」
彼女は本をパラパラめくった。そして、俺に判断の仕方を訊いてくる。
「誰を見たいんだ?」
「たとえばKさんだったら?」
俺は巻末の表から、俺の苗字の判断の割り出し方を教える。彼女はそれに当たるページを開いた。
しばらく彼女の読み上げる事に返事していった。自分でも見たからわかっているが、大まかには
当たっていた。
彼女はさらに読み進め、恋愛の項目へ至る。
「えーと……恋愛のスタートはいつも『守ってあげたい』気持ちから。ほおー」
彼女は俺の方をチラチラ見た。
「好きになる相手は、どこか頼りないタイプではないでしょうか……あたしって頼りないの?」
「ズバリ頼りないとは言わんが、この前みたいに倒れられたら守りたくもなる」
「あ、そうですか」
えへへ、と彼女は頭をかいた。
103 :
枢機卿:2001/05/22(火) 23:30 ID:???
「……ぷっ。Kさん、ストーカーの素質ありだってよ」
「それはマズイんだよなあ。俺、動物占いでもストーカーの危険性ありって言われたんだぜ」
「真性なんだ。うわあコワイ」
「……気をつけてはいるよ、そうならねえように」
クスクス笑う彼女に、俺は存外真面目に呟いた。本当にそうなるとシャレにならんからな。
続いて、彼女はIの方も調べた。
「ああ、そうそう! アイツプライド高い! 他人を高みから見下ろすような所があるって
のも、まんま当たってるねこれ」
何か……俺よりよっぽどヒドい事を言われてるな。彼女に遠慮がないせいもあるのだろうが、
盛大に陰口叩かれているIが少しだけ哀れに思えた。
「相性判断もあるぞ。たとえばお前の場合……Iとだったら、ここだ」
「……ふむ。つけあがらせると厄介な男になります……か。手綱締めとかなきゃダメだね」
……Iの奴は、本当に俺が嫉妬するような位置にいるんだろうか。ちょっとだけ疑問。
アイツが基本的に尻に敷かれてるのは知っていたが、こうやってつぶさに見るとちょっと怖い。
「ひょっとしたら俺、今がベストの場所なのかもな……」彼女に聞こえないよう呟く。
「ねえねえ、Kさんとの相性は?」
「そのすぐ前のページ」
彼女はその通りの場所を読む。やがて、その唇からポツリ一言。
「ふ〜ん……Kさんって、束縛したがりなんだ。ストーカーとも言ってたしね」
「だから、そうならないように注意してるんだよ。あんまりいじめるな」
彼女は俺のほうを、すっと目を細めて見据えた。元々目の大きい彼女だから、そういう表情を
するとなんとも言えず小悪魔的な風貌になる。
104 :
枢機卿:2001/05/22(火) 23:32 ID:???
「そんなコトされたら、あたしキレちゃうかも……試しにケンカ、してみる?」
正直言って、俺は背筋がゾッとした。なんで試しでそんな事しなきゃならないんだ。
「よしてくれ。冗談でも言うなよ、そんなの」
背中に冷たい汗が流れるのを覚えながら、俺はとにかく弁解した。
「お前といられる時間は僅かなんだ。悔しいけど、Iとお前が一緒にいる時間よりずっとずっと
短いんだ。だから……その時間を大事にしたいんだ」
「…………」
「誰がケンカなんかしたいもんか。好きな相手とだったら、怒ってるより笑ってるほうがいいに
決まってる。お前だってそうだろ!?」
急激に込み上げて来た想いを乗せた言葉が、食い縛った歯の間から漏れ出ていた。
また泣きそうになってしまった。
微笑んで俺の肩を抱き、耳元に唇を寄せる彼女。ごめんね、と聞こえた。
「変なこと言ってごめん。Kさん、やっぱ優しいね」
「俺、何もしてないよな? お前を不愉快にさせてないよな!?」
優しくて明るい彼女の内面から覗いた、刹那の冷徹な影。
『それ』に無慈悲に突き飛ばされそうな不安を覚えて、俺は自然と焦燥に駆られていた。
「してない。してないよ。それだけ気を使ってくれてるのに、不愉快なワケないじゃない」
母親から離れたがらない子供のように、彼女の胸に顔を埋める俺。
ちょっとだけ彼女が怖かった。一瞬見えたもう一人の彼女が怖かった。
だから俺は、そうじゃない『いつも』の彼女に必死でしがみつこうとした。
「Kさんがそうやって優しく接してくれてる限り……あたしは優しいあたしだから。そばに
いる間だけでも、Kさんだけのあたしだからね……」
俺は声を出さず、うん、うん、と繰り返し頷いた。
今の彼女は、俺の好きな暖かい彼女だった。
ども。今回はここまで。なかなか進展しなくてすんません。
ただこの日は『一番長い夜』とでも言うか……恐ろしくたくさん
語り合った日なもんで。
それら全てが状況の推移にも関わっていると思ったので、あえて
省略せずに入れたところも多々あります。ご了承を。
あと、ひょっとすると仕事が忙しくなって、来づらくなるかも……。
まあ、可能な限りコンスタントに続けていきますが。
それでは。
106 :
奥さん、名無しです:2001/05/23(水) 00:51 ID:54qWZ.bI
>>枢機卿
すばらしい。今日、初めて全部読んで、感動しました。
僕にも思い当たることはあります。
男はこういう女性にハマりやすいもの。
僕も、自爆系なので。
もし、いくつかの経験からアドバイスするならば、
「最初の嘘」を見つけることが、僕の場合、状況を変えました。
こうした女性は自分の本音を、男には絶対に言いません。
というより、何が本音さえわかっていない。
その根底には「自分自身にさえ隠しておきたい記憶」があるものです。
しかし、それを探り当てた時から、本当の地獄が始まるのは、言うまでもないのですが。
枢機卿さんの態度で、もっとも好もしいのは「俺が癒してやる」的な押しつけが、
ないところですね。
僕が踏んだ地雷を、これからも踏まないように祈っています。
やっぱさぁ枢機卿さんの話しってさ、共感できる人じゃないとその感覚って
わかんないよねぇ。右脳の問題かもしれないけどね(wしかし大人の女の人
って怖いなぁ・・・。んでもって枢機卿さんとその彼女って似た者同士ね。
彼女のほうギリシャ神話のナルキッソスみたい(死。それから、最近文章
下手になった気がするぅ!まぁ私みたいな煽りの言うこととしてじゃなく
一意見として、前は文が自然な感じだったのに最近不自然ね。少し荒々しい
文体になってきてない?
清純な乙女はだんだん意見がまともになってきたなあ。
それとも、前スレとは別人なのか?
なんだかんだ言っても、楽しみにしてるみたいだし。
もう少しだから、頑張れよっ。
(w や〜るぅがなければ、割と普通。
それともネカマかな?
清純な乙女って何歳?
私も以前なら、枢機卿さんの彼女って絶対受け入れたくないタイプだったよ。
自分の彼氏の友達(バレたら修羅場って事くらいわかるだろうに)と
そうゆう関係になれるように、自分の友達の彼氏ともそうゆうこと平気そうだから。
(そうゆう意味で、前に友達だったら嫌と書いた者です)
それに、枢機卿さんから好きになっているようだけど、彼女の方もなにげに
好意を持たれるような態度もとっていたと思う(それが天然が計算かはわからないけど)。
実際にきっかけを作ったのは、彼女の方だし。
でも、社会人になって、歳も生まれも環境も全く違う人達と出会う機会が
多くなって、人それぞれいろんな物を抱えてるんだなぁと思えるようになったよ。
個人的には、枢機卿さんの彼女は可哀想な人だなぁと思う(嫌味じゃないよ)。
自分が産んだ子供と一緒に暮らせないこととか、
(キツいこと書くようだけど、それがもし平気ならもっと可哀想)
前の旦那さんの事とか・・・。
いろんな人に愛されることで、自分を保っているような気がするよ。
私見だけどね。
長文スマソ。
前に、彼女は不思議ちゃんを演じてる気がするって書いたんだけど、
やっぱり、この彼女、どのへんが相手のツボか分かってて、
きゃらを作ってるような気がするなあ。この場合、つかみ所がない女かな?
枢機卿さんが、脚色してないなら、言う事もちょっと芝居がかってるし。
でも、実際、こういう女って結構いるんだよね。
こういうのって、同性だから感じることなのかもしれないけど。
くれぐれも、やけどしないようのお気をつけあそばせ。
大きなお世話でごめん。
>>110 大きなお世話だけど、つい言いたくなるのわかるよ。
私はね、Iにバレた時、
・枢機卿さん一人が悪物、仲間から総スカン。
・開き直って、枢機卿さんとつき合うが、当然仲間とは絶縁。
もちろん付き合ったからといっても、今以上にツライ目に遭うかも。
今度は奪われる立場に?
と、悪いけど考えてしまう・・・。
私もね、枢機卿さんの彼女こと実際には知らないから、彼女にもいろんな事情が
あるんだろうし、一概に叩く事はできないけど、
もし(私が)枢機卿さんと友達だったら、
「目を醒ませーー!」って言っちゃうだろうなぁ(笑
>>108 ネカマじゃないよぉ!失礼しちゃうわ!プンプン!意見がまともに
なったというか・・・中間テストが近いから・・・。八つ当たりの
はけ口に・・・。スマソ。
>>109 真性厨房でっす!まぁガキの戯言と思ってシカトオンリーにして下され。
>>110 超激しく同意!!計算マコちゃんみたいね。自分に酔えることは幸せ
だけど、人を巻き込むのははた迷惑。
>>112 おまえ本当に荒らし厨房だったのか。ここは大人の部屋だ。
おまえみたいに人生の経験もねえやつに薄っぺらい説教垂れられても困るんだ。
相手にしてほしけりゃ純情板でも逝け。でなきゃハーレクインでも読んでろ。
どうしてもここにいたけりゃ人生経験と思って黙ってみてるだけにしろ
うっかりあげてしまった。宇津田氏悩…
枢機卿の彼女って、ぜったいIにも同じことしてるよ。
こういうタイプの女性ってみんなの気をひこうとしてみんなにいい顔
するんだよね・・・・
結局自分が一番大事なんだよね。
枢機卿、こういうタイプは絶対あんたの手におえなくなるかやめとき。
>>113 童貞ヲタがたくさんいるとこが大人の部屋?シカトオンリーって意味
解るよね?それに荒らしには無視が1番いいんだってさ!1つ勉強になったね!
っつ〜か大人ならガキの戯言にいちいち口出しすんなよ!適当に流してくれれば
いいわけ。年齢は大人でも中身は私と一緒に義務教育受けるべきなんでねぇの?
私だって自分がガキで此処の人に相手にされてないの位解ってるよ!阿呆者が!
そもそもハーレクインってなんだよ!?知らねぇよ!んなもん。お前が私に変な
レス付けるから、また私が反論のカキコしてるって状況って最悪だね。もっと
脳味噌使った言い回しすれば、此処の人もお互いも気分良く私はカキコしなく
なると思うんだけど、脳味噌足りない人に何言っても無駄だよね。
お目汚しになって申し訳ありませんでした。>ALL
もう来ないから安心してちょ!頑張れ枢機卿!アディオース!!
ははは、116本当に面白いやつだなあ。
2ちゃんでも稀に見るタイプだぞ。
逆ギレっぷりが威勢がよくて実に良し。
ホント精神年齢低いんだな。
個人的には再来を願いたい。
けど、ハーレクインくらい知っとけよ。
118 :
みや:2001/05/23(水) 22:53 ID:???
>>116 なんか可愛いよね(*^▽^*)
…って、女の私に言われても仕方ないだろけど…。
清純な乙女さん、なんか好き。
がんばれーーーー。
120 :
奥さん、名無しです:2001/05/23(水) 23:55 ID:FqloqY.2
>「あたしは何も束縛はしない。だから、あたしを束縛しないで。
不愉快にだけはさせないで」
その言葉に束縛される枢機卿がいる。
女はそれすら忘れてその言葉を発したのだろうか。
もしそうだとすれば愚の骨頂としか言いようが無い
スマソ
122 :
枢機卿:2001/05/24(木) 00:17 ID:???
こんばんは。
今日は……ちょっと続きを載せる自信がない。疲れた(@Д@)
とりあえずレスだけ。載せられたら載せるよぅ。
>>106 熱の入ったレスありがとう。
『癒してやる』どころか、現時点ではこちらが癒されてる感覚のほうが
強いような気がしないでもない。それ以外でいくら神経使ってるとしても。
だからこそ余計深みにハマるんだろうけどね……。
>>107 文章に関しちゃ、こちらも気をつけてはいるよ。
交わした会話が多いせいもあって、自然に会話の間を短文で埋める構成に
なってきてる。みっちりした作り込みができてないのかな。
ともあれ、はっきり言ってくれるのは助かる。今後の方針になるからね。
>>109 そうか、友達だったら――ってのはそういう事か。だったら納得。
俺がIの立場で事の真相を知ってたら、俺を見過ごせないだろうしね。
うん、彼女が俺に好意を持たせるような態度取ってたってのは、今なら俺も
わかる。そしてそれが、充分本人の計算のうちだったって事も。
いろんな人に愛されることで自分を保ってる――これも鋭い。俺も途中で、
ちょっとだけ彼女からそんな感じが掴めました。それをしなきゃ自分を
保っていられないなら、それは『可哀想』なんだろうけど……彼女が精神的
に不安定な部分があるのは、俺でさえ解ってます。そこもいずれ書きます
けど……そのへんが解った下りが、俺はいちばん辛かった。
123 :
枢機卿:2001/05/24(木) 00:21 ID:???
>>110 えっとね、率直に言えば、今回に関してはやや言い回しを脚色した部分も
ある。理由は一部俺の記憶が薄れてて、そのものズバリの台詞を書けない
こと。『俺の』言葉で補った部分があるから、芝居臭く見えるのかも。
やっぱり、創作の血が混じるとまずいね。
飾り気のない本物の迫力には及ばない。すまない。
(さりとて、メモ用紙もって彼女の前に出るわけにもいかず……--;)
>>111 手厳しいね……正直考えたくはないけど、このまま引きずっても行きつく
先はそんなところだろうな。それは解っているんよ、俺もバカじゃないから。
ただ、今はそれでもこの状況を変えたくない。理性では解っていても、情動
がそれを認めさせてくれないんだわ。
ひょっとしたら、俺は相当愛情に飢えていたのかもしれないとも思ってる。
『同情してくれ』みたいな言い方で、あんまり言うべきものじゃないけどね。
つまり、目を醒ましたくないんだよね……言われても頑なに目をつぶって
拒否しそうで怖い(笑)
124 :
枢機卿:2001/05/24(木) 00:28 ID:???
>>112 そっか。リアル厨なのか。どうりで俺がオッサン言われるわけだ(笑)
ん、でも俺はある意味感謝しているよ。自分と異質な人間から率直な意見を
聞かされるってのは、なかなかない機会だし。
人間、聞きたくない事からは可能な限り逃げるからね。
まあ貴女より10年多く生きてても、こういう事で悩んでる人間はいるって
ことさね。説教するつもりはさらさらないけど、ここでの事が、これからの
貴女の人生にちょっとでも意味を持ってくれると嬉しいよ。
……つっても……もう聞いてないのかな?(笑)
>>115 解っているよ。今でも若干手を焼くところがないでもないし。
ただ、俺『自爆系』なんだよね。よく自覚してる。極限になるほど苦しいほうを
選びたがる人間みたいだ。どんなにヤバイと解っていても選んでしまう。
そうなるだろうね、今回も。どういう結果になろうが、キッチリ人生経験にして
やろうと冷静に判断してる自分がいるのが解るよ。
>>120 うん、理論的には正しい。
けど、彼女の気持ちも解るんよ……実際に見てきたわけじゃないにせよ、彼女自身
いろいろ男女間の物事に抑圧を受けてきてるのはうかがえる。
『相手の志向・行動に干渉し合わない』って事だね要するに。
それはそれで哀しいものはあるけどね……。
清純な乙女さんの、ちょっと攻撃的な物言いはどうかと思うけど、
言ってる内容にはほぼ同意だな。
あと、話題になっている
> 「あたしは何も束縛はしない。だから、あたしを束縛しないで。
> 不愉快にだけはさせないで」
って彼女の言葉、私も非常につっかかります。
「不愉快にさせないで」って…。
そんなこと言われたKさんこそ、不愉快になって然るべきでない?
彼女は、今までよく社会生活送ってこられたね。
たしかに、悪女的なキャスティングとしては魅惑的だけど。
現実に私の近くにこういう子がいたら、見ていられなくて
お節介焼きたくなってしまうわ、私。
とりあえず、話の中の「Kさん」も「彼女」も、
枢機卿さんがここに書き込んでいる行為自体も、みんな
痛々しい……(「イタい」と言ってるのではないよ)。
それでも、このスレはブックマークして毎日チェックしている私。
がいしゅつだったらすみません。
彼女は枢機卿さんと同い年なんですか?
ネカマと言って、ごめんよ>清純な乙女
最初は、ただの荒らしと思ったけど結構ちゃんとした事いってるし
好感持てるよ。
>>125も書いている通り、あの物言いは損するよ。でも中学生って聞いたら
正直ですごく私は好きだなあ。ごめん、私も女。
>>113は厨房って聞いて、からかってるだけだよ(笑
だから、そんなにムキにならないでまた来なよ。待ってるよ〜ん。
(ここでの清純な乙女のレスも楽しみにしてるのよ)
>俺もバカじゃないから。
バカです。
>>123 いいんじゃない?恋愛にバカになっても。枢機卿さんにやめとけって言う人は
無責任にアドバイスする必要はないんじゃないかなぁ。<怒らないでね、皆さん
まだ26歳?の枢機卿さんは多いに悩んで、恋愛を楽しめばいいよ。それによって
成長するもしないも本人次第。気持ちのベクトルがあっちに行ってる間は損得考え
ないのが、人間っちゅうもんでしょ。理屈ばっかりで危ない橋を全く渡れない人
ってオレには全然魅力ないなぁ。行きつくトコロまで行ってみたい。オレも。
>>124 オッサン扱いでも何でも無責任な中傷をするのが厨房。
オレも枢機卿さんよりさらに10歳ほど年上だけど、恋愛してるよ最近。
妻子ありなんで、どこまでも行けるかわからんけど、現在バリバリプラトニック
で、進行中。ムズガユイような、恥ずかしいような、微妙な感情を久々に味わって
毎日新鮮な感じです。妻とじゃ恥じらいがないんよね。全く。
でも、後ろめたさはある。やっぱし。
130 :
111:2001/05/24(木) 11:15 ID:???
すでに、目が醒めつつあるかんじ>枢機卿さん
彼女の事、冷静に分析してるし。でも彼女と一緒にいる心地良さと
葛藤してるような?
>>129 無責任にアドバイスとか、そんなんじゃないと思いますよ。
26歳だし、いろんな恋愛があってもいいと思う。彼女のような小悪魔的な
女性は魅力的なのもわかるし、得られる事も多いと思う。
あなたも恋愛中との事ですが、少なくとも奥さんやお子さんとは無縁な
所でしてほしいと老婆心ながら願います。
(ごめんさない、あなたよりずっと年下の私ですが)
130さん
こーゆーの読んじゃうと「老婆心」って思う気持ちわかるよ。
でもねぇ、気持ちってどーしよーもないんだよな。これが。
自分も危なくなるかもって、思いながら。
63=70です。
>枢機卿さん。
もおおおお!ガンバッテください。ませ。
ほんと、不器用さが、イジラシイ。
(って、器用だったら、このお話続いてないっすね。。。)
とにかく、116も含めて、みんな?応援してるハズだからさ。
ま、ゴールなんてないけど、
とりあえず、私が落ち着くまでは、ガンバッテ。。。
(自己中。な自分。。。)
あ、それから、自称演技派な私から見ると、
彼女、全然、天然なんかじゃないっす。
相手のツボをおさえるの上手ですね。彼女。
それから、話題の、
『あたしを好きになっても、完全に自分のモノにはならないかも
しれないけど……それでもいいの?』
ですけどお。。。
自分のワガママを、
相手との関係の中で、合法化してしまう。
っていうか、彼女の世界に引き込むことで、
法律もなにもかも、全て彼女次第になる。
っていう方法です。
ってことで、ワガママがワガママじゃなくなる。
そんなの、私もよく使う方法ですよおおお。。。
そんなもの、ポリシーでもなんでもなーい!!!
でも、思うに、そういう変な法律(ワガママ)が好きなオトコって、
たぶん多かったりする。実は。
洗脳作戦。
(その関係の中で、その、“彼女の世界”から出る事が、
一番悪い事。って信じさせる。)
ま、彼女と似てるかも。。。
って、勝手に思ってる私がいう、
勝手な事でした。
P.S.
なんか、枢機卿さん。をガッカリさせるような
オンナの裏だったら
ごめんなさいです。
文章だけで勝手に思った事なので、
キライだったら流してください。ませ。
では、今後に期待。
>>116 戻って来ないかなあ?
なんだか、スキ。
134 :
みや:2001/05/24(木) 16:54 ID:???
> 「あたしは何も束縛はしない。だから、あたしを束縛しないで。
> 不愉快にだけはさせないで」
> あたしを好きになっても、完全に自分のモノにはならないかも
> しれないけど……それでもいいの?
自分のイヤなこととかを宣言しとくのは、大事だとおもうよ〜。
考え方とか予想できる未来を言ってもらえると、より相手の事を理解出来るじゃん。
私なら言ってもらった方がいいな…。
135 :
89:2001/05/24(木) 17:34 ID:???
枢機卿氏へ。
前向きに意見を聞いてくれて感謝。
これから色々あるだろうが、とにかく文章にして上げろ。そして文章の彫琢に手を
抜くな。
「書く」こと自体が貴君を癒すこともあるかもしれない。支えることもあるかもし
れない。逆に、傷つけることもあるかもしれない。
何もかもが終わったときに、テキストだけは残る。それは、貴君の人生にとって
かけがえのないものであるはずだ。
136 :
枢機卿:2001/05/24(木) 21:56 ID:???
昨日は結局載せられなかった。鬱だ。
まあいろいろ言っても仕方ないんで、まずは……。
>>125 不愉快に……ならなかったって言えば嘘になる。本編では端折ろうと思ってる
けど、ケンカするしないの会話は、4日間で2、3回繰り返されました。
さすがにこちらも、少しキレそうになったけど……こらえた。耐えるのは得意だし、何よりそんな事すれば『思う壺』だと思ったから(俺が言っていい言葉じゃないね、これ)。
どうも彼女は、新しい相手と付き合うたんびにそういう『束縛』を受けてきたらしい。それが元でIとも何度かぶつかったと聞いてる。つまり俺は『試された』んじゃないかと思うのよ。この程度でムッと来る相手かどうか見られたんじゃないかと。今ならそう感じられるな。
>>126 同級生Iの、かつての同級生(ヤヤコシイネ)だけど、俺には大学中退した経歴があるから、彼女は俺より年下。
そこまでチェックは入れてないけど、たしか23歳だったと思う。
>>128 こういうの見ると、ああ2chだなって思うね。まんせー(笑)
>>129 何とも頼もしいレス、ありがとうございます。
中身がどうあれ、俺にとってはこれが正真証明初めての『本物の恋愛』。
トコトンまで楽しみぬいて、トコトンまでもがき苦しんで。
一回り男を大きくしてきますわ。
137 :
枢機卿:2001/05/24(木) 21:58 ID:???
ああ、上のレス改行失敗してる。さらに鬱(笑)
>>130 今は、かなり目が醒めた状態になってるね。それというのも、ここで色んな
人のアドバイスなり質問なりで自分を見つめ直せたおかげ。
やっぱ、このスレ立ててよかったよ。
ただし、彼女の存在が甘美な魅力だというのは相変わらずだ。おそらく俺は、
彼女の前に出たら90パーセントは忘れてしまうんだろうね……今の自分が
可愛いから。
オノレを強く保たにゃーいかんね。
>>132 >>133 そっか。天然じゃないか。
貴女の言う事は、一句一句が刃のように俺のハートに刺さるよ(笑)
俺も目が醒めるとわかるな、そのへんのカラクリが。
世の男ってどこかに、『女のワガママ許すのが男のキャパシティ』みたいな
部分があると思う。だからそういうのを認めちゃうんだろうな<オレモナー
読み流しゃしないよ。可能性の一つを見逃して冷静な視点を失うようじゃ、
俺はどう足掻いても今以上の人間になれない。今以上の男になれない。
だから貴女の言葉も、大切に受け止めておきます。
後は、それをいざという時に覚えていられるか、だね。
138 :
枢機卿:2001/05/24(木) 22:00 ID:???
>>134 とまあ、そこへ来て貴女のようなひともいるわけだ。
だから人間って難しいのさ(笑)。だからこそ面白いんだけどね。
>>135 どうも。痛み入ります。
一般生活では用いられないタームを使って語り尽くす手法、そして文脈から
は物書きということに対する真摯な姿勢の片鱗も窺える気がします。
一匿名私人という立場の人物に訊くのは反則かもしれませんが、あなたも
何らかの形でそれに携わる人間ということでしょうか?
そうだとすれば、『作家』枢機卿にとってそのアドバイスは千金にも値する
ものと存じます。重ね重ね感謝致します。
んで、次に今回の分。
139 :
枢機卿:2001/05/24(木) 22:02 ID:???
二人してまたベッドに身を横たえていると、唐突に彼女が言う。
「あ、Kさんケガしてる」「え? どこに」
彼女は俺の喉元、ちょうど首の付け根あたりを指差してみせた。俺はサイドテーブルに手をやり、
スタンドのついたハンディミラーを取ってその辺りを映す。なるほど、わりかし新し目の傷痕が、
うっすら血の色の描線としてそこに残っていた。
「ああ、本当だな」
「ねえ、なんでそんな所ケガしちゃうの?」
「ヒゲ剃る時に、間違って切っちゃうんだよ。俺カミソリ使ってるから、割とよくやるぜ」
彼女は、それで初めて納得いったという風に数回首を縦に振った。
「痛くないの、それ?」
「皮1枚切った程度だから、何てことない。お前に言われなきゃ気付かなかったろうな、自分じゃ
見えない位置だから」
「そうなんだ…………あ、そり残しみっけ」鋭い指摘。
「……まあ、自分じゃ見えないから、たまにある。顎の所だけ取り外し出来りゃ楽なんだけどな」
「あ、気持ちはわかるよ。あたしもわきの下外せたらって思わないでもない」彼女は薄く笑った。
「どうせだから抜いたげるね。気がついちゃうと、どうしても気になるし」
「ちょっと待て……ほい」
ステンレスの毛抜きをサイドテーブルから拾い、手渡す。
「ん、楽にしててね」彼女はそっと俺の喉元に、それを握った手を寄せる。
「……はい」チクリとするような感覚の後、抜いた物を渡される。俺はそれを受け取って捨てた。
まだ気になるのか、彼女は同じ動きを続けている。一連の動きが数回繰り返された。
「耳掃除じゃなくて、こんなことになろうとは想像しなかったな」
「どっちでもあんまり変わらないでしょ」
「変わらんといえば変わらんかもしれんが、ドラマの1シーンにはならんと思うぞ」
「あっはは、そりゃそうだわ」お互い想像したのか、二人してプッと吹き出す。
やがて彼女の気が済んだらしく、毛抜きは俺に返された。
一通りサイドテーブルに戻し、今度こそ楽になる。
視線を横にやると、彼女もこちらを向いていた。
140 :
枢機卿:2001/05/24(木) 22:04 ID:???
「あのさ。Kさん、会社あるんだよね……寝なくていいの?」心配そうな彼女の声。
「んー……お前、明日がライブだったな。俺の出社と一緒に家出たんじゃ、早すぎるだろ?」
彼女が大のファンであるところの、B'zのライブ。
元はと言えば、それ絡みだからこそ俺のところへ来たわけで……本来、このライブという
用事がなければ彼女は俺のところへ来る『正当な理由』がない。俺も彼女には逢えないわけだ。
ねぼすけの彼女の事まで考えると、俺は7時半には起きていないとまずい。時計の針はそろ
そろ、夜中の1時半にもなろうかという頃合だった。
「うーん……出社は9時だよね。たしかに早すぎる……余裕も見て、昼の3時に横浜入りして
ベストかなってくらいだと思う」
合鍵があれば、彼女に渡しておくという選択肢もあったのだが、あいにく1つしかない。
そのことを言うと、『でも、あたし一人この家にいるわけにもいかないから』と言われた。
何かいい手が無いものか、俺はしばし考える。
「……休むか、会社」
「え?」いかにも意外そうに訊き返す彼女。
「ん、そうしよう。どうせ今から寝ても、寝不足でロクな仕事しやしねえ。それよりはお前と
一緒にいたいよ。退屈させたくないしな」
元より模範社員とは縁遠い俺のことだから、その程度の選択肢ならあっさり出てくる。これには
彼女のほうが余程面食らっている模様だった。
「いや、その……そう言ってくれるのは嬉しいけど、休めるの?」
「不良社会人として、その程度のスキルは必須で身につけている」
自慢にも何にもならないが、なぜか妙に胸張って俺は言った。
「……怒られるぞぉ」
「怒られんのは俺さぁ、お前は心配するなよ。何があってもお前のせいにはしない、俺が好きで
そうしてるんだからな」
まだ心配そうな彼女の顔。俺はそれをごまかすように、ほっぺにキスした。
141 :
枢機卿:2001/05/24(木) 22:05 ID:???
「ん……」
「ライブにまで着いてはいけないけどさ。横浜入りまでの時間潰しくらいだったら手伝うぜ」
俺はそう言った。と、彼女の言葉。
「Kさんにその気があるなら……いっしょに行けるけど。ライブ」
「はあ?」論理のブッ飛びさ加減に、今度は俺が間抜けな声をあげる番だった。
「あたし、チケット2枚あるもの」
「なんで2枚?」
「転売用でゲットしといた分。事前にハケなかったから、現地入りしてダフ屋に流そうかと
思ってたんだけど……だから、あと1枚あるの」
そういうことか。場数を踏んでいるのも手伝って、なかなかしたたかなお考えで。
「じゃあ、俺も一緒に行かせてもらうかな。実言うと、俺ライブって行ったことないしな」
「あ、そうなんだ。じゃあ行こうよ」
「俺はB'zファンってわけじゃないから、どこまで楽しめるかわからんけど」
「大丈夫、熱気だけでも味わう価値アリ! Kさんすごくノリいいから、いっぺん行ってみれば
あたしがハマッちゃうわけだって絶対わかるよ!」
彼女の言葉も、やけに熱っぽくなってきた。ギュッと握った両の拳からも、その惚れ込みようが
容易にうかがえる。
「俺も断片的にしか知らないけど、ノレるだけノラせてもらうよ。明後日は元から休み取ってある
から、丸二日お前と一緒だ」
自分で口にしながら、思わずニヤけて来てしまった。どうにか抑えこめていたはずの、モロに
締まりのない表情が復活するのを感じ、慌てて顔を引き締める。
「ん、じゃあ決まり。明日は横浜でデートだね」
さりげなく流された彼女の言葉に、不覚にも激しく胸がときめくのを覚える。彼女が自分のバッグを
取ってほしいと言ったので、それに従ってバッグを彼女に渡した。
「へへ。どの道最初から、めぼしい所はチェックしてありまーす」
彼女がバッグから取り出して開いてみせたのは、横浜のガイド誌だった。
目をキラキラさせながらページを繰る彼女と肩を寄せ合い、ああだこうだと会話を交わす。
彼女が指差した場所を覗き込んだ時、同じく前かがみになった彼女の髪からフワリとシャンプーの
香りが漂ってくるのがわかった。明日への淡い期待が今のリアルな高揚感と融け合って、俺の胸を
いやが上にも昂ぶらせる。何気なく肩に手を回すと、彼女は俺にもたれかかってきた。
142 :
枢機卿:2001/05/24(木) 22:07 ID:???
そうだよな。
明日は彼女と過ごすと決めた以上、今さら無理に寝ようとすることもない。
何より胸がワクワクしすぎて、簡単には寝られそうになかった。前の経験からすると、彼女の方は
眠気を訴えてもおかしくない時間だったが、今回は体力を使っていないせいか平然としている。
……この調子なら……。
「……ん、どうしたの?」
言われてようやく、言葉もなく彼女を凝視していたことに気付く。
「綺麗だよ」
今回ばかりは俺も心の準備ができておらず、照れ隠しに気取った調子で呟いた。
「……はいはい」あまりに場違いだったせいか、彼女も変に照れず笑っていなしてくる。
「はいはいって、気のない声で言うなー!」
いきなり彼女にガバッと抱きつき、身体を揺さぶる。楽しげな笑いをあげながら身をよじる彼女。
「んもーう、この変態」
彼女の両手が緩みきった俺の頬をつねり、うにーと左右へ引っ張る。
「おい、こら」
「また、だらしなーい顔になっちゃってるゾ。めっ」
「いいから、引っ張るんじゃないっつーの。わりと痛いんだっつーの」
そう言いながら両手首を掴むと、彼女は手を離してくれた。
「顔が緩むのは、俺も自覚してるよ。こちとらデートだって初めてなんで、それで納得してくれ」
「ん、了解。楽しくしようね」
歯切れ良い彼女の返事。
「まあ、顔も緩むさ。相手はマジ惚れた女だからな」
「あッ……バ、バカ。もお」
今度こそ不意討ちでズバリ決まった。
俯き加減になる彼女を見ながら、ちょっと屈折した満足感を覚える。
「んー……このっ」照れ隠しなのか、また『うにー』された。
やっぱり痛かった。
彼女の手をやんわりと振りほどく。
「……」
「な……なに? まだ何かあるの?」
彼女を見つめ続ける俺の瞳。俺の方にターゲットを合わせながら、どこか落ちつかなげに何度か
しばたかれる彼女の瞳。
自然と、俺たちは見つめ合う。
周りの状況なんて、少なくとも俺の頭からはブッ飛んでいた。
開いていた雑誌を閉じて、これもまたサイドテーブルに乗せる。
「……」
「……」
なんにも言わなくなった俺に違う雰囲気を感じたのか、彼女も黙り込んだ。
「…………あっ」
急な動きに、彼女がちっちゃな声を出した。
俺は、いきなり彼女の肩を両腕で抱きしめたのだ。広いから気になると言っていた彼女の肩を、
それより一回り以上広い俺の肩で包み込むように抱き寄せる。
胸に落ちてきた彼女の頭。ようやく乾きかけた長い黒髪は、ほのかにフローラルを纏わせていた。
さっきもちょっとだけ感じた、あのフローラル・グリーン。
俺が、普段使っているシャンプーの匂い。
彼女の髪の毛の香気と入り混じって、どこか懐かしささえ覚えるその匂い。
……俺だ。
俺と同じだ。
無論、実際には錯覚に過ぎなかったんだろう。しかし……抱き寄せた彼女から感じた香りが、
自分のテリトリーのものだったという事実が、俺の心を満たしていた。
俺の馴染みのある香りに染まった、彼女。そんなヴィジョンが。
染めてやる。
もう一回、今度こそ、お前の全身に……俺の匂いを刻み込んでやる。
愛おしさと欲望とが入り混じった心境のまま、俺は彼女をそっと導いた。
ふたりの身体は、もつれるようにベッドへと倒れ込んでいた。
144 :
みや:2001/05/25(金) 03:28 ID:???
うむむむむ…いいトコで終りましたね〜(^_^;)
余計な事かもしれないけど…。
最近のお話は二人のいちゃいちゃ日記
みたいになってたんで、発展がありそうな終わりで次が楽しみです。
なんか、忙しいみたいですけど楽しみにしている人間もいるので
がんばってください。
146 :
130:2001/05/25(金) 10:24 ID:???
発展ありそうですねぇ。急かして申し訳ないんだけど、毎日楽しみに
してるんで、身体壊さない程度によろしくお願いします。
(以前、身体壊した事あったからね、急かしすぎ?)
彼女の『相手を試す』のってよくわかる。私も21、22歳位までかな、
よくやりました(笑
自分でも嫌な女だなーって、鬱になるけど、どうしようもないんですよ。
私の場合は自分に対するコンプレックスですね。
小、中学校と結構イジメられていたのに、高校あたりから、告白されたり
(自分で言うのもホントおこがましい限りですが)チヤホヤされる機会に
恵まれたりして、自分の中でパニックになっちゃったんですね。
男性に対しても、必要以上に疑心暗鬼になったり…。
そういう事もあって『私が何を言っても、何をしても許してくれる男性』を
当時は求めていたんだと思います。
それでも、天然イジワル、ワガママなわけじゃないから、無理難題押し付けた
後、反省も込めてすごく優しくしたり甘えたり、訳解らないことしてました(笑
147 :
146:2001/05/25(金) 10:53 ID:???
ライブってB'zだったんだー。よくチケットそんなに取れるねー。
羨ましいよ・・・。
「ダフ屋に〜」って言う下りで、思わず
「それは、私が買うよ!」って心の中で叫んじゃったよ(ごめん、浅ましくて
でも、稲葉の歌詞ってあんまり聞きすぎると、恋愛に酔いしれるかも・・・。
稲葉の歌詞に出てくる女と自分を重ね合わせる・・・とかさ。
関係なくてスマソ
148 :
89:2001/05/25(金) 15:40 ID:???
>>138 いや、私はただの月給取り。たまに雑文を書いて稿料をもらうことはあるが。
臆病でヲタな青春を送り、すっかり固まっちまった四十男としては、枢機卿氏の
鮮烈な自爆ぶりが、むしろまぶしい(笑)。
ただ、今本当に書きたいことがあって、しかもそれを読んでくれる読者がいると
いうことは、これは本当に有り難い(稀有な)ことだ。
ネット以前の時代には考えられなかったことだ。
自分の表現のどこが読者に響いたか、たちどころにわかるという・・・、本当に
すごいことだ。
ネットの読者は気まぐれだが、公平だ。
貴君の文章が読むに値する限り、このスレは続くだろう。
健闘を祈る!
しかし童貞君のカキコは細かいな。
細か過ぎて読む気なくす。
よっぽど嬉しいのかね。
このスレは童貞君のマスターベーションだね。
いまさら言うまでもないか・・・
>>149 読みたくないなら来るな。ウザイ、おまえ
>>150 キミは童貞君のファンかい?
それとも本人?ワラ
>>151 話の流れからするともう童貞じゃないかもしれないぞ?
153 :
枢機卿:2001/05/26(土) 01:57 ID:???
お待たせしました。本日のレス。
>>144 そらもう(笑)
>>145 どうも。頑張らせていただきます。
>>146 ああ、まるで彼女の心を覗いたかのような明快な答だ。
>無理難題押しつけた後……etc.
これに近いこと、やられた(笑)。まあ元は俺のせいだけど。
>>147 彼女のB'z熱は筋金入りですな。むろん稲葉大好きっ娘だし。
今じゃ、俺に予約手伝ってくれとまで頼まれてます。
>>148 自分でも盛大な自爆だと思います。
元スレで始めた時のことを考えると、よくぞここまでなりにけり、な感じ。
そうですね、ネットは限りなく公平です。特にここは場所が場所だし(笑)
>>149 そのマスターベーションに肩突っ込んだ時点で、あなたの負け。
んで、本編。久々にロングバージョンだ。
154 :
枢機卿:2001/05/26(土) 01:58 ID:???
ひとこと、彼女の名前を呼ぶ。
その調子だけで、想いは伝わっていたらしい。顔を寄せていくと、黙って目を閉じる彼女。
上、下、上……と、交互に弾力のある彼女の唇をついばむ。左腕を枕と頭の間に差し入れ、右手で
彼女の髪に手櫛をかけながら舌を伸ばした。彼女の口中で、二人は絡み合う。
そのまま左腕を曲げ、頭を抱き込む。右の二の腕を彼女の肩口にかぶせて拘束するようにしながら、
右手の指先で彼女の耳をなぞった。
「ん。んー」もどかしげに身をよじる彼女。キスを中断すると、動けないように押さえ付けた恰好
のまま彼女に率直な疑問を飛ばした。
「耳いじられるの、そんなにいいの?」
「う、うん」
「じゃあ、これは?」
真っ直ぐに伸ばした小指で縁のすぐ内側の溝をなぞり、つと滑らせて軽く捻りながら耳の穴へ。
「はうっ」俺の腕の中で小さく彼女が動いた。
「どう。こんなんでもイイの?」何だか自分が嫌な奴になった気がしたが、訊かずにはいられない。
「み、耳は……とにかくダメなのっ。耳になんかされてるって思うと、もう……」
「ふーん。それだけで感じちゃうんだ」
エッチだね、と言いたかったが、それは胸に秘めておいた。
伝えなかった言葉の代わりに、熱い吐息を吹きかける。短い声が飛んだ。
「じゃあさ」
ついでとばかりに、質問を続ける。今度はパジャマの裾に手を回し、背中の方に手を差し入れながら。
「俺が……その、『襲った』とき、初めてとは思わなかったんだよな?」
「……ウン」認める言葉。少ししてから、俺は続きを口にした。
「自意識過剰って言われそうだけど……それは俺が『上手かった』って思っていいのか?」
「はぅ……うまいよ、もちろん……んっ。で、でないとあんなに感じない」
時折背中に軽く指を立て、なぞりながらの問い。答と甘い響きが一体になって帰ってきた。
胸の高鳴りを抑えつつ、さらに問う。
「でもお前、やたら敏感みたいだし……大抵は感じちゃうんじゃないのかよ」
ちょっと間が置かれた。そして、彼女はその答えをゆるりと紡ぎ出す。
「それは、あたしが感じやすいってのはあると思う。でもそれだけじゃないよ……やっぱ、ヘタな
人にされたって大してよくないモン……」
赤裸々な彼女の言葉に、俺はつい生唾を呑んでしまった。
155 :
枢機卿:2001/05/26(土) 02:00 ID:???
「じゃ、じゃあ、その……どんな風に良かったのか、教えてもらえるかな」
しばし答えはなかった。ちょっと露骨に訊き過ぎたか? と不安になる。
その時、彼女はおもむろに口を開いた。
「口で言うのはむずかしいけど……されたいところをちゃんとシテくれるって言うか……ツボを
押さえてるって言えばいいのかな」
「ツボ、か。こんなふうに?」躍る指先。
「……アッ」
小柄な身体を、突っ張るようにのけぞらせる彼女。
俺は何となく合点はいった。合点はいったが。
「……俺、あの時はホントに初めて……」
「とにかく、アレはうまい人じゃないとできないの! こんなこと言わせないでよ……」
最後のほうはほとんど聞こえなかった。どうやら、この話題はこれで終わりにしたいらしい。
まあ、俺も自分なりに納得はできた。
彼女がそうだって言ってるんだから、俺は素直にそう思ってればいい。
俺が天性のテクニシャンでないんだったら、その場合はカラダの相性がいいってことだろう。
答が出てしまえば、迷う事なんか何もない。
俺にできることは、彼女に触れる指に、唇に、ありったけの誠意と愛情を込めることだけだ。
俺は右手を抜き取り、もう一度濃厚なキスを求めた。左手は首筋を軽いタッチでくすぐりつつ、
右手でパジャマのボタンを1つずつ外していく。2つ目、3つ目と外しながら、彼女の唇を
離れて舌先を首筋へと。
「……あ!」
やや乱暴にパジャマの前をはだけさせると、ダイレクトに裸の胸が俺の目へと飛び込む。
やっぱりそうか。鎖骨に口付けた時そうじゃないかとは思ったが、やっぱりこの下は着けて
なかったんだな。
薄い胸に舌を這わせ、音を立てながら吸いつく。口の中に乳首を含んで、舌先と歯先とで
グミキャンディのような感覚をたっぷりと味わった。
「あ、あっ……ああん」
右手で残りのボタンを外し終えるまで、いくぶん手間がかかった。両手と唇に神経を集中させ
続けるのは結構難しいが、上着を脱がすステップを省いてここまでこれるのはやはりいい。
絶え間無く彼女の甘美な囁きを聞く、この興奮度合いは病みつきになりそうだ。
俺はさらにそのまま動きを続けていった。
156 :
枢機卿:2001/05/26(土) 02:01 ID:???
「あ、やだあ……電気、電気消してえっ」
一気に右手をショーツにかけようとすると、そこでダメ出し。俺は一度手を止めると、彼女の顔に
俺の顔を近寄せる。
「消してほしいの?」
「……消して」コクリと、彼女の頭が揺れ動く。
「お前の身体をじっくり見たいから、イヤだって言ったら?」
「…………」
「……冗談だよ」
彼女の潤んだ瞳にじっと見つめられ、俺は前言を撤回した。実際はねちっこい責めのせいで
涙目になっていたのだろうが、その目で見られるとどうにも罪悪感があって始末が悪い。
俺は黙って起き上がり、今回はちゃんと直しておいた黄色灯になるまで、紐を引く。
「これくらいだったら、いいよな?」確認する俺。
「Kさんは……それでもあたしの顔とか……見えるよね?」
「まあ、見えるけど……」
「じゃあ、全部消して。まっくらにして」
おいおい。この程度もダメなのか。
「見られるの恥ずかしいし……特に顔はダメ。絶対ヘンな顔になっちゃうからイヤぁ」
またそれか、と思ったが、別にそこまで強制したくはない。
俺が最後の一灯を落とすと、前の時と同じように部屋は暗くなった。一瞬だけ平衡感覚を失う。
頼りになるのはブラインド越しの明かりだけ……というのも、初めての夜と全て同じだ。
「……脱がすから。腰、浮かせて」
今度は素直に従う彼女。
俺はまず彼女を全裸同然――はだけたパジャマだけ――にさせると、自分も着ている物を全部
脱ぎ捨てて裸になった。
「――」
耳元で彼女の名を囁き、またキスから。首筋へと伝い落とし、あらわになった胸まで。
右手は右手で、彼女の脚の間を撫でさすってゆく。
「アッ……」忍び込ませた指先は、それだけでもう温かなぬめりに包まれた。
彼女の方も、もう充分できあがっていたみたいだった。
157 :
枢機卿:2001/05/26(土) 02:03 ID:???
今夜は前と違って、俺のほうも心身ともにソノ気になっている。
すでに腰のほうにも甘く痺れたような快感が広がっていて、もう一押しの刺激を求めるかのように
ヒクン……ヒクンと鎌首をもたげている。
俺はしばらく彼女の膣内をこじっていた手を止め、囁いた。
「そろそろ……いいよな?」
うん、と小さな声。
「あの……Kさ……」
「今日は、俺が準備してるから」マットレスとベッドの天板の隙間に手を差し入れ、そこに置いて
あった小さな袋を摘み上げる。
「あ……持ってるの?」
「前はなりゆきだったけど、今度は俺の方が絶対ヤッてやるって思ってたからな。礼儀だ」
闇に慣れた目に、彼女がうっすら微笑むのが見えた。ウフフ、と小さな笑い。
「……ね。こっち向いて寝て」
「え……?」
俺は彼女に、天板の側に足を向けてくれるよう頼んだ。今とは180度反対になってくれという事だ。
「いいけど……ちょっと起こして」
彼女を手伝って抱き起こし、ブラインドのかかった窓のほうへ導く。彼女は気だるそうにのろのろと、
あの夜を思い出させるようななりでまとめた布団に頭を沈めた。
彼女には俺の姿ははっきりと見えていないだろうが、横たわる時、二人の視線は偶然交叉していた。
「……うん、綺麗だよ」
「…………」
俺はポツリ言った。どうせなら、少しでも明るい場所で彼女の裸が見たい。俺の身体で影ができない
分、彼女の白い裸身がくっきりと俺の目に映った。
158 :
枢機卿:2001/05/26(土) 02:05 ID:???
俺がそのまま覆い被さりそうな気配を感じたのだろう、彼女が口を開く。
「……できる? あたしがしなくても、いい?」
「心配すんな」
俺は手を後ろへやり、枕の下にあった横長のクッションを手に取る。
洗いざらしの髪のままベッドに寝転がる事もあるので、バスタオルをかけてキッチリと巻き込んである
ものだ。
「ちょっとごめん。またお尻上げさせて」
そう言って腰を浮かせてもらうと、クッションをその下に敷く。彼女の腰の位置が高くなった。
「これでよし」
「あ……ウン」
彼女のほうは準備完了。後は……。
「ねえ、ちょっと俺の触ってみて」
彼女の左手を取って、俺の股間へと持って来る。
「ん……もぉ」
暗闇の中で手探りする指先が、触れた。
半分だけ力が抜けたような五指で、それを握ってくれる彼女。
もう一押しの、刺激。
とくりと脈打った俺の分身が、彼女の手の中でみるみる膨張して硬度を上げる。
まとわりついた粘液が、彼女の掌を汚した。
「ん……もういいよ」
彼女の手を元に戻させ、自分はビッと封を切った。
そして、彼女を待たせないようチャキチャキと準備を整える。
じっと待つ彼女に微笑みかけると、俺はその身体ににじり寄った。
159 :
枢機卿:2001/05/26(土) 02:07 ID:???
つと中指を滑らせて、沈み込むポイントを確かめる。分け入った感触を覚えた俺は、そのまま腰を寄せ
指を添えるようにしながらゆっくりと押し入っていった。
ぬるん、と驚くほど滑らかに、内部へと到達する。
「あっ!」彼女の声が俺の耳を打った。
濃密なゼリー……いや、高熱で融けたチーズ?
液体が液体のまま形をなしたような、そんな得体の知れない物に包まれて、身体ごと取り込まれる
ような感覚。ふう、と息を吐き、そのまま止まる。
いくばくかその不思議な感じを味わうと、ゆっくりと動き始めた。意識して入口のあたりをこね回し、
たまに奥まで深く入り込む。拙い動きに過ぎないのだろうが、自分の神経を配れる限りを駆使して、
彼女の身体に快感を刻んでゆけるように。
俺が腰を振るのに合わせて、彼女の唇から断続的に声が漏れ出てくる。
……いける。正直な話すぐにイッちまうんじゃないかと思ったが、予想よりずっと我慢がきく。
「とっ」
考え事をしながら腰を長めに引いたところで、勢い余ってスッポ抜けてしまう。
俺はびっくりしたように閉じかけた彼女の両脚を開かせて、再度挿入した。
「ふあ……」
前と同じように、少し注意しながら動き出す。
……そうだ。やっぱり、余裕がある。何故かまでは解らないが、とにかくそう簡単には達しない自信が
あった。
だったら、もっともっと楽しませてもらおう。俺は両手で彼女の脛のあたりをつかみ、上体を後方へ
逸らして邪魔にならないよう気をつけながら脚を閉じさせた。左肩の側に揃えた両脚を寄せると、
花束でも持つかのように抱え込む。
そして、今度はその恰好で突き入れていった。派手な体位変更をやるような技巧は俺にはないが、
これだったら簡単だ。
「くっ……結構……」
俺を包む密度が変化した気がした。
抱きかかえた腕や腹や腰に、ほどよく引き締まった彼女のふとももの肉感が伝わる。
「あっあっ、あ、あ、んあッ」
息を長めに吐きながらピストンを続けていく俺。またつい反動をつけすぎて抜けてしまう。
惰性で腰が動き、ものの弾みで彼女の閉じたふとももと濡れた肉の境目に突き刺さった。
「あああッ!!」
甲高い叫び。思わず俺が焦ってしまうほどの切迫した声だった。
160 :
枢機卿:2001/05/26(土) 02:08 ID:???
彼女の脚を抱くのをやめ、普通に開かせた体勢に戻る。そしてまずはもう一度結合し、中ほどまで
達したところで動きを止めた。
もうそれなりに視界がよくなっており、彼女の敏感な突起や、その上のぽわぽわした毛にまで蜜が
広がっているのがわかった。どうやらさっきのスッポ抜けで偶然、愛液をたっぷりまぶした俺自身が
したたかにクリトリスをこすり上げたらしい。
それって……スマタっていうんじゃねえか?
そっと手を伸ばし、さっきのひと撫でで都合よく液まみれになった突起を刺激した。
「あっ! うあ……!」
声だけからすれば、ピストンの時よりよさげなのが、なんか複雑な気分だ。
彼女の反応が好ましくて何度かそれを繰り返していたが、ふと我に還って自分にツッコミを入れる。
何のために勃たせてんだ、お前は。
そうだった。彼女には悪いが、今はワガママにやらせてもらおう。
前傾姿勢になり、両手をベッドの上、彼女の脇腹のあたりに着いてから動き始める。また、俺の
挙動に合ったリズムの喘ぎが繰り返された。前よりも体重をかけ、食らいつくように彼女の身体を
求めていく。
「くっ……」
俺の額を、汗が伝い落ちた。脇腹や背中にも汗が滲んでいるのがわかるし、決して広くはない部屋
で激しい呼吸を繰り返したせいで頭がクラクラする。
腰の奥のほうにチリチリしたものが走るのを感じ、俺は一旦動きを止めた。彼女の喘ぎも止む。
まだだ……まだ。
できるだけ長く、貪欲に楽しまなきゃ損だよな。
漂う酸素を集めるように深呼吸し、身体を深く折り曲げる。
そのまま彼女の胸に吸いつき、尖った乳首を下で思うさま可愛がる。突き込んだ時とはトーンの違う
甘く溶けるような声を出す彼女。
少し間を置いて、絶頂への収束感がおさまるのを確認する。
よし、もうそろそろ……。
彼女の脚を深めに曲げさせ、ふとももが胴に着きそうなくらいにする。俺は今よりさらに体重を前方に
寄せると、掌でなく両肘を、彼女の頭の両側に着いて体重を支えた。
「ぅ……」
彼女が苦しげな声をあげたようだったが、幻聴だったかもしれない。
161 :
枢機卿:2001/05/26(土) 02:12 ID:???
俺に組み敷かれた彼女の体重は、せいぜい俺の半分程度しかない。自重をモロに落とし込んで
しまわないように気を配りつつ、腰を進めていた。今度のは水平に近いスライドではなく、自然と
斜め上から強引に突き下ろす容赦のないものになる。
「あッ……あ、あ……ん、アアアッ!」
「うッ……ハァ、ハァ、うあッ」俺ももう、声を抑え切れなくなってきた。さらに加速しながら、何度も何度も
彼女の名前を呼ばわる。
「いいよ……スゴくいいよ……」
彼女は聞こえないのか、それとも答える余裕なんかないのか、ただ嬌声を上げ返すだけ。
左右の振幅を大きくつけ、彼女の膣内を広くかき回す動きに入る。左に寄せて押し入り、右を擦って
抜くように。完全に収まったところで、さらにその向こうを目指してえぐるように。
左から進んで右に帰るように。奥の、もうひとつ果てを……。
「つッ……な、何だよこれッ……!」
俺は思わず叫びそうになった。一瞬パニックになった。
もうヤバイ。余裕かましてる場合じゃない。彼女の身を案じている余地すらなくなりかけて来た。
「イ、イクぞ、もう。お前の中でイクぞ」
彼女に届いていようがいまいが、もう関係ない。
砕けよとばかりに腰を弾ませ、奥を、もっと奥を味わうように。貪り尽くすように。突いた。
「もう、ダメ……だッ」
自分の声さえも遠く響く感覚。俺は両肘を寄せ、頭を伏せ、彼女の頭をかき抱く。
耳元で名を呼んだ。
つのらせてきた想いを爆発させる。本能的に彼女の最奥部を求め、俺は射精した。
「アッ!」高い、短い叫び。彼女の声。初弾に続く次の脈動。
「あ!」また彼女が短く叫んだ。彼女の顔がはっきり見たくて上体を起こした瞬間、また力強く。
「ああッ……!」そのたびに俺のモノは先端を思い切り跳ね上げ、想いを注ぎ出す。三度目の今は、
彼女の声と同時に、白い下腹が波打ってうごめくのが解った。俺の震えを受け入れたのかと思うと
胸が熱くなった。
まだ……イケルか?
自発的に腰に力を込め、わざとその凶器に彼女の中で鎌首をもたげさせる。どこにまだ残っていた
のか、量は少ないながらも迸りを撃つのがわかった。
2回に小分けして最後の一滴までを絞り尽くすと、その都度やっぱり彼女の声が上がって下腹部と
ふともものあたりがざわめいた。
俺は再度身を沈め、今しばらく彼女と密着しながら呼吸をととのえる。
ブラインドの向こうは、もうすっかり朝の明るさになっていた。
名前を呼ぶと、今度はちゃんと彼女は返事してくれる。
彼女の匂いをたっぷり吸い込みながら、俺は遠くで鶏の鳴き声を聞いた。
やっぱり童貞君の会話はキショいな。
「ここ気持いい?」「ここは?」「そこは?」はだめだろ。それにしつこいし。
女の子が嫌がるパターンだな。
彼女はゲテモノ食いか?
なんでもOKな子なのかなぁ?
もしくは童貞食いなのか・・・
仕事はなにしてんだ?
とりあえず、初志貫徹、おめでとう!
さて、天国のあとは修羅場が訪れる・・・
>>162 このとき使われる『鶏』という漢字は相応しくないと思われ。
>>138で
自称作家と豪語してる割に恥ずかしいことをしたね・・・。寒いよ、君。
君を支持してる人たちは所詮童貞処女、もしくは気持ち悪いヲタ系の奴等
ばかりだよ。H下手なのは文章からでも痛々しいほどに読み取れるよ。まぁ
その歳で童貞を捨てれたんだから、彼女に感謝しなさいね。正当化や奇麗事
っていうものはどんなキモイものでも出来るんだな、とこのスレで学ぶことが
出来たよ。
168 :
枢機卿:2001/05/26(土) 22:59 ID:???
こんばんは。
最初に例によってレスします。
>>163 とりあえずマジレスすると……。
ほっとけ。こっちだって訊きたくて訊いてるんじゃねえや(笑)
詳細は39や40見ればわかるだろう。
彼女の性的嗜好まではわからんが、少なくとも気に入った相手じゃなきゃ
ダメだとは聞いてるよ。俺が気に入ったって事だろ。それだけだ。
>>164 詳細はちと勘弁してくれ。
一応、コンピュータ関連の業種だとだけは言っておくよ。
>>165 ありがとう。
修羅場ね……まあ、わかっちゃいるけどさ。鬱だ。
169 :
枢機卿:2001/05/26(土) 23:03 ID:???
>>166 これに関してはあまりに興味深いので、あえてレスしとく。
『鶏』については、何が相応しくないんだか俺にはちっともわからん。
いや、茶化しではなく本当にわからん。『ニワトリ』と書けばよかったのか?
よしんば語句の使い方的に間違いがあったとしても、『自称作家』程度ならそういう
間違いもするさね。『本職作家』でさえやる時はやるんだから。
どこが間違っているのか理論的に解説してもらえれば、よりダメージを受けたんだがな。
(作家なら自分で調べろ!って逆ギレするような気もするが。ちなみに調べたけど
わからんのだ。わかる人フォローお願い)
物書きとしての俺を貶めたいようだが、その割には『文章からでも痛々しいほどに
読み取れる』らしい。描写力はあるって暗に認めてるってこった。
んで、『からでも』ってことは……文章以外の何から読み取ったんだろう?
俺の事は文章でしか知らないはずなのにな。
その後は言わんとする事はわかる。無論彼女にはいろいろ感謝してるよ。
……何が正当化で何が奇麗事なのか、くらいはつまびらかにしてほしいが。
一人合点に終始する方が寒いのでやめましょう。
以上、偏屈モード終わり。
早く話を進めろって人、こんな俺は見たくないという人、ゴメン。
あと、今回はまだ『横浜編』にならないや。
この次あたりからだった。重ねてゴメン。
170 :
枢機卿:2001/05/26(土) 23:07 ID:???
俺は名残を惜しみながら起き上がり、腰を引いた。
あいにくと、あまり悠長にしているわけにもいかない。取り去ったゴムの口を、よっ、という
感じで縛る。見事に膨れ上がった精液溜まりにちょっと感心しつつ、ベッドから起きてさっさと
それを始末した。そして、トランクスだけ身に着けて彼女のところへ戻ってくる。
「初めてだろうがなんだろうが、このくらいはキビキビやらねーとな」
それを聞いて彼女がクスクス笑う。身体はだらしなくベッドに投げ出しているが、頭はハッキリ
しているみたいだ。俺は彼女の隣に横たわった。
「……すごく気持ち良かった。ありがとう」
「……何言ってんの。別に、あたし何もしてないでしょ」
俺は彼女のほっぺにキスすると、言葉を続けた。
「お前としたからだよ。お前とするからいいんだよ」
「もう。別にそんな、一人でするのと違わないでしょ?」
「全然違う!」
すっとぼけた彼女の返事に、つい声を荒げてしまう俺。
「え……じゃあ、どんなふうに違うの?」あ、しまった。こりゃいつものパターンだ。
彼女のこのへんの興味はかなり強いようで、以前小人数でチャットした時『彼女がどこまでしたら
別れようと思う?』とか『男の人って、彼女がいてもひとりでしちゃうの?』とか訊かれた事が
あり難儀した。一番困ったのは『男の人の快感ってどんなの?』だったが。
「ねえ。どう違うの?」こうなった時の彼女は、納得いくまで絶対訊くのをやめない。
俺もそれがわかっていたので、手っ取り早く解説することにした。
「あのな。こう、あるだろ」
言いながら左の人差し指を立て、右手は物を握るように軽く曲げる。我ながら卑猥なアクションだ。
「自分でする場合、こうグッと均等に握る」実演する俺。
「でも、その……入れた時は、なんつーか……根元のところで絞られて、奥へ引き込まれるみたい
な感じかな」
「……ふうん」どうやら納得してもらえたらしい。
171 :
枢機卿:2001/05/26(土) 23:09 ID:???
それにしても『違わないでしょ』とは……。
オナニーと全く同じでしかなかったら、いろいろ苦労してでも女とセックスしたがる男なんている
もんか。男だって、自分のカラダの快感だけでやってるわけじゃないんだ。
それくらい教えてもらっとけ……と言いたかったが、空しくなってやめた。
『誰に』教えてもらえって? 彼女が本当に理解してないってんだったら、そのうち自分が教えて
やればいいやと思う俺だった。
「なあ。いきなり、こんなこと訊くのはなんだけどさ」
「なあに?」
「その……今ので、俺に物足りない部分があるって思ったら教えてほしいんだよ」
俺はそう言った。
「本当だったら、そういうのって二人で過ごしながら少しづつ見つけていくのが正しいんだろう
けどさ。残念だけど、お前といられる時間は……ほとんどないから」
「う、うん」
「もっとこうされたほうがイイっていうのがあったら、教えてほしいんだ……できるだけ満足して
ほしいから。俺だって恥は忍んでるし、無茶も承知の上で言ってる」
彼女は黙りこくる。そりゃ、抵抗あるだろう。
俺だって、それの答がイコール『こうされたら気持ちイイ』っていう、かなり恥ずかしい告白なの
は理解してる。
「うーん……特にはないかな」
「そっか……こうしたほうがいいよ、とかでもいいんだけどな」
特にない、というのが、100パーセント満足したって意味ではないのはわかる。
まあ、仕方ない。いくらオープンな彼女とはいえ、タブーはあるか。
「あ、あえて言うなら」
「な、何だ?」俺は勢い込んで訊いた。
「……キレイにふいてから、パンツはいたほうがいいと思うよ……」
「……ごもっともで」
ちょっとシミのできてしまったトランクスを見下ろし、俺はボソリ呟いた。
172 :
枢機卿:2001/05/26(土) 23:11 ID:???
「あの……それから、あたしのほうもふいてくれると嬉しいな……」
「あ、ああ。悪いな、いちいち気の利かねえ野郎で」
俺は頭をかきながら、ティッシュを取って彼女の股間を拭う。
「……も、もっと強めにふいていいよぉ」
「そッ、そっか」
ついやわやわと、ともすれば2ラウンド目に突入しそうないやらしい手付きになってしまっていた
俺は、慌ててやや強めに修正する。
きれいにふき終えると、やっぱり気になったので、そのティッシュで自分のパンツの中を拭う。
「そっ、それって……女の子をふいてあげてから自分のするのはいいけど、逆はしないでよ?」
「解ってる。気が利かないっつっても、そこまでバカじゃない」
「てゆーか、ケチらずに新しいティッシュくらい使いなさい」
怒られてしまった。
彼女の頼み通りにショーツまで履かせてあげてから、俺はもう一度ベッドから起きた。
「ちょっと、汗流してくる。すぐ戻るからさ」
「うん」
床に降りて歩き、風呂場へ行こうと部屋の扉を開ける。戸口をくぐろうとした瞬間、身体が
傾いだ。
「お?」
そのままよろめいて、肩を冷蔵庫の角に思い切りぶつける俺。かなり大きな音がした。
「だ、大丈夫!?」
「は、はは。何てことない。ちょっと膝が笑っちまってるだけだ」
実際、肩には痛みはない。伊達にこんな体格はしていない。
ユニットバスへ入り、シャワーを浴びる俺。その間中、膝だけは小刻みに震えて止めるのに
ちょっと苦労した。
「まあ、普段しない身体の使い方したからだろうな……」
あれだけ動いてあれだけ出せば、それは足腰に来もするかとは思うのだが。
それもまた、彼女とひとつになれたことの証か。
そう考えると気分が良くなったので、俺は落ち着いて汗を流した。
173 :
枢機卿:2001/05/26(土) 23:12 ID:???
シャワーを終えて外へ出、また部屋に戻る。部屋の扉を開けた瞬間、むわっとした圧力が
俺を包み込んだ。
熱量、それと部屋全体に残る酸っぱい匂い。今第三者が部屋に踏み込んでも、明らかにそういう
ことが行われていたと看破できるような空気だった。
まあ、そりゃしゃーないか。
つまるところ二人しかいないんだから、別に誰にはばかるわけじゃない。
俺は部屋に入り、扉を閉じる。少し気温が高いのが気になるが、まあ寝苦しいほどじゃない。
「ただいま」
「ん……おかえり」
彼女はちゃんと待っていてくれたみたいだが、声が眠そうだ。隣の小学校からニワトリの鳴き声
が聞こえてくるような時間だから、それもそうだろう。夜更かしもいいとこだ。
「ちゃんと元通りに寝て、布団もかぶれよ。油断するとカゼひくぞ」
「うん。わかったから起こして……」
また彼女を抱き上げ、元通りに寝る手伝いをする。はだけていたパジャマの前が閉じているのを
見ると、そこまでは自分でやったらしい。
「ん、じゃあおやすみ。明日はあんまりゆっくりはしてられないけどな」
「おあふみ……」
俺が横に潜り込むが早いか、彼女はコテンと倒れる。
整った寝息が聞こえてくるのも。驚くほど早かった。
「…………」
俺は横を向き、彼女の寝顔を視界に収める。
どうやら、かなり体力使わせちゃったみたいだな。あんまり無理は禁物か。
「……っと、目覚まし目覚まし」
俺はふと思い出し、慌ててアラームを9時にセットする。
まかり間違って、俺まで爆睡してしまったらシャレにならないからな。
時計をサイドテーブルに置き直して、頭を枕に沈める。
寝つきがいいとは言えなかったが、それでもいつのまにかウトウトしていた。
また、朝を告げる鳴き声が届いた。
174 :
147:2001/05/26(土) 23:50 ID:???
とりあえず、おめでとう!
私も大好きな彼と初めて、結ばれた時の事思い出しました。
その彼も童貞で、私は処女じゃなかったんだけど、その彼もツボを押さえてる
というか、上手だったので、初めてだから下手とは一概には言えないと思いますよ。
でも、彼女がもし社交辞令ではなく、本当にカラダの相性が良かったとすれば
これから、いろんな意味で大変だと思います。
勝手だけど、最後まではしてほしくなかったなー。スマソ・・・。
>>167 私は
>>166が清純な乙女とは思わないよー。というか、思いたくない。
清純な乙女も好きなのよ、私。だから戻ってきたら煽らないでちょ。
う〜ん、でも
>>166の言ってることって私も解らないなぁ。
解説きぼーん。
175 :
167:2001/05/26(土) 23:57 ID:???
>>174 戻ってくるなって思ってたわけじゃなかったんだが
コテハン捨てて来たからムカついたんだよ。
戻ってくんなら堂々と戻ってこい。
176 :
174:2001/05/27(日) 00:10 ID:???
>>175 うん、そうなの。コテハンじゃないから、
>>166は清純な乙女って思いたく
なかったの。ここは興味ある人で、楽しみたいよね。
関係ないけど、このレス枢機卿さんの途中で入って邪魔してる?
ごめんなさい。
ぐわっ・・・・
ここがsageで進行してる事を忘れてた・・・。
新規レスがずっと無いものだと思ってたよ。
一気にここ数日分読んだけど、
あいかわらず次が気になる展開だっ!
がんばってやー。
今までロムってました。
ま、様々な意見の人がいるのは仕方ないですが、
煽る人も、それに反応する人も、口調を穏やかに逝きましょう。
折角のマターリとした気分も台無しです。
2ちゃんには珍しい優良スレだと思いますんで。
煽りに対する枢機卿氏の大人の対応には好感が持てます。
またロムりながら応援してます。
気持ち悪い。
こんなHは絶対いや。
こんなやつとやれるなんて、彼女はよっぽど寛大な人なんだね。
180 :
176:2001/05/27(日) 09:56 ID:???
Hって人それぞれだからね〜。私も文章にしたら、かなり恥ずかしいHかも。
また読み返しちゃったんだけど、
>できるだけ長く、貪欲に楽しまなきゃ損だよな。
細かいことで、悪いんだけどちょっとこの一文気になっちゃった・・・。
意図が他にあるのかもしれないけど、私は損とか得とかそんな風に
考えて欲しくないわ・・・。もしくは、書き方を変えてほしかったな。
181 :
89:2001/05/27(日) 16:52 ID:???
>>166について私見。
>>162 >俺は遠くで鶏の鳴き声を聞いた。
うん、これはちょっと文章表現的にマズかったかもしれない。
「都会の真ん中でなんで?」と思うもの。
特に漢字で「鶏の鳴き声」と書かれると、雰囲気が「農村の朝」
になってしまう。
このあたりは「実体験を書いている」ことの難しさだな。
本人にとっては問答無用の「事実」でも、読者にそのまま通るとは限らない。
>>173 >隣の小学校からニワトリの鳴き声が聞こえてくるような時間だから、
そう、それならわかる。
表現的にも物語が要求する「リアル」の水準と合っていると思う。
プロの「書き手」は自分の中に(可能な限り)客観的な「仮想読者」
を持っているものだ。「自分の中の客観性」が確立できるかどうかが、
(文章に限らず)プロとアマチュアの違いだと思う。
さて、次なる展開は? 期待しているぞ。
しかし
>>166は
>『鶏』という漢字は相応しくない
って言いきっちゃってるからねぇ・・・謎だな。
わざわざ専用スレ立ててやってるっていうのに
わざわざ煽りを繰り返している人の執念はたいしたものですね。
しかも相手にされていないみたいなのでかわいそう。
同情します。
184 :
枢機卿:2001/05/27(日) 22:21 ID:???
こんばんは。枢機卿です。
まずはレスから参ります。
>>174 ありがとう、いろんな意味で。
話の流れはまだしも、ヤッてる内容に関しちゃ叩かれ通しだったんで。
女性にそう言ってもらえると、なんか男のつまらんプライドを保持できて
ホッとした気になりますな(笑)
最後まではしてほしくなかったって……そらまた何で。
いや、まるっきり解らんわけでもないんだけど……(- -;)
>>176 いや、邪魔じゃないです。よく考えると『@今日はここまで』って付け忘れ
てました。すんません。
>>177 どうもです。これからもsage進行でヒソーリマターリ頑張りますよ。
>>178 応援ありがとう。煽られて叩かれて逆ギレして、それで駄スレに移行する
例はもうウンザリするほど見てるんで……そんなんと同列にするなっていう
意地がそうさせるのです。別に大人の態度ではないです(笑)
185 :
枢機卿:2001/05/27(日) 22:22 ID:???
>>179 うーん……何て言えばいいのか。俺にはどうしようもないよ、そりゃ。
貴女(だと思うが)のHも、他人から見たら相当イヤなもんかもしれないよ?
まあ、煽りでなく純然たる意見として受け止めれば……だけど。
>>180 ツッコミ厳しいですね(笑)
もちろん、好きな人とHするのに損得とか考えちゃいけないのは正論。
でも正直な話、オトコには『早くイッちゃもったいない』って部分が
どこかにある。これは絶対ある。
それを一番汚い言葉で突き詰めるとこうなるわけで……俺自身も、彼女と
結ばれて嬉しいって感情とは別に、こういう感情も確かにありました。
『俺』の内面を書く上で、外すわけにいかなかったんだよね……。
とはいえ、女性にしてみればこれは酷薄な言葉かなと……反省します。
186 :
枢機卿:2001/05/27(日) 22:25 ID:???
>>181 おおう、明快明快。確かにその通りです。
たしか前スレで『隣に小学校があって、ニワトリの声が……』っていう
下りを書いた覚えがあるんで、もう了解された気になってた。
自分も本来なら『リアル』の水準を推し量って書くはずだったのですが、
『不特定多数の読者の了解水準<このスレの読者の了解水準』
という『認識の狭窄』が念頭にあったので、解説を省いてしまったようです。
冷静になって読み返せばたしかに不自然。客観性が鈍磨してたようですね。
ともあれ、鋭い指摘ありがとうございます。
>>182 上のレスを書いてる最中で気付きましたわ。
『鶏の鳴き声を聞いた』
↓
都会でニワトリが鳴くわけない
↓
鳥の鳴き声だったらまだわかる
↓
『とり』の変換候補には『鶏』がある
↓
おい、漢字間違えてっぞ!
↓
(゚д゚)ウマー
こういう図式ではないかと(笑)。いや憶測ですが。
それじゃ、今回から『横浜編@ライブの日のできごと。』です。
187 :
枢機卿:2001/05/27(日) 22:26 ID:???
今日も、目覚まし時計が鳴るより早く目覚めた。
『今日も』と言っても、別に一年中そんな健康的な朝を迎えているわけではない。
隣に彼女が眠っているためだ。以前彼女が来た時もそうだった。
「……雨か」
外の音と濁った光の色が、雨が降っていることを告げていた。
まだ、二人で眠る事に慣れないのだろう。もっとも彼女の場合寝相が寝相なので、慣れるには
かなりの努力が必要かもしれないが。
「んー……」俺の思考が届いたように、身じろぎする彼女。
寝る時には肩までしっかり覆っていたはずの掛け布団は、豪快に跳ね除けられていた。
上半身は完全に露出し、寝乱れたパジャマの裾からはパンツが見えている。
おまけに片足は膝から下が布団の外ときては、布団の役目を果たしていないも同然だ。
確かに暑がりの彼女には鬱陶しかったのかもしれないが、限度ってものがある。
「……やっぱ、壁際に寝せて正解だな。こっちだったら転げ落ちるかもしれん」
バンザイの恰好ですうすうと寝ている彼女を見て、思わず呟く俺。そもそもシングルベッドに
俺みたいなデカイ男と二人で寝るのが問題なのだろうが、それはどうしようもない。
時計を確認すると、まだアラームが鳴るまで10分ほどあった。眠った時間が正味5時間ない
ことを思えば、やはりかなり早い覚醒と言える。
少々早いが、起こしてみるか。どうせすぐには起きないんだし。
俺はアラームセットを解除すると、(以前の経験から)いきなり抱きつかれないように注意
しつつ起こした。耳元で名前を呼び、両肩に手をかけて揺する。
何度かそれを繰り返した後、彼女がうっすら目を開けた。
「……めざまし、鳴った?」
「んにゃ、俺が止めた。でももう時間だぞ」
「……何時?」
「9時だよ」
いくばくかの間があった。
「……あと、1時間……」
「……わかった。1時間したら起こすから、寝てろ」
俺が言うか早いか、彼女はまた眠りの園へ落ちてゆく。すぐに、安定した寝息が聞こえた。
188 :
枢機卿:2001/05/27(日) 22:27 ID:???
まあ、予想しなかったでもない。
5時間睡眠では俺も少しツライ時があるし、彼女の体力のなさを思えばそれも無理ないだろう。
そういえば……と、俺は彼女に前聞いた話を思い出した。
普通の人間の血液は、やや黒味がかった赤。ワインのイメージがある。だが、彼女のそれは
鮮やかなクリスタルレッドなのだそうだ。ちょうどイチゴのゼリーのような。
実物を見たわけではないが、その話を聞くだけでも、彼女の身体に流れる生命の『薄さ』を
実感せざるを得ない。そっとしておいてあげたくなった。
ふう。
ベッドの縁に腰掛け、息をつく。一応眠りはしたが、満足に寝られたとは言い難い。
寝場所が狭いというのも確かにある。が、それ以前に神経の昂ぶりがあるのは間違いない。
欲望のままに彼女を貪った行為の余韻が、まだ身体の奥でくすぶっていた。
「……」
寝直す気にはなれなかった。シャワーを浴びて頭をはっきりさせようと立ち上がる。
「とっ」
よろめく俺。さすがに膝が笑う事はなかったが、関節に鈍い痛みが残っていた。
どこか重くなった気のする身体を引きずって、俺はシャワーを浴びに行った。
189 :
枢機卿:2001/05/27(日) 22:28 ID:???
水流が浴槽の底を叩く音。
やや熱めに調節した湯を頭からかぶり、隅々に染みついた疲れを灼き切っていく。しばらく
その流れに身を委ねているうちに、だんだん身体が楽になっていくのを覚えた。
そして、それとは無関係に、胸の内を焦がす炎。
ついに……やっちまったんだよな、俺たち。
もちろん嬉しい。俺はずっとそうしたかった。
彼女を初めて見た時から、欲しいと思った。できることなら抱きたいと思った。
そして、それが叶った。自分の抱いていた望みとは、いくぶん違う形だったにせよ。
自分の望みとは、いくぶん違う形だったにせよ。
自分の望みとは、違う形だったにせよ。
ガン!
思ったより痛かった。
風呂場の壁に叩きつけた額を軽く撫でさすりながら、それでも俺は、悪い方向へ堂々巡り
しそうな思考が止んだのはありがたいと思った。
考えても仕方ない。
最初に彼女に手を出した時から、ここに辿り着くのは自然の成り行きだったんだ。
たとえどんなに短い時間でも、彼女と一緒にいられることは感謝しなけりゃならない。
たとえどんなにささやかな幸せでも、犯した罪を思えば満足しなけりゃならない。
……彼女の顔を見よう。
こんなところにいてもリラックスできない。さっさと出よう。
俺は大きく頷き、さっさとシャワーを終えて外へ出た。
190 :
枢機卿:2001/05/27(日) 22:29 ID:???
元の通りTシャツとトランクスを身につけて、部屋に戻る。少し目を離したスキに、彼女の
身体は俺のベッドの8割を占拠していた。
「……まったく」
俺は彼女の身体の下に両手を挿し込み、カーペットを巻くような動きで手を跳ね上げた。
うまいこと彼女の身体がごろんと転がり、俺の入るスペースができる。
「……っと」
急いでそこに飛び込んだ俺のほうに、また彼女が寝返りを打ってきた。が、当然俺の身体に
当たって止まる。
「…………」
寝たかったわけじゃない。
彼女の顔が見たかった。彼女の身体に触れたかった。彼女の温もりを感じたかった。
胸の前でちっちゃな握り拳を作っていた彼女の左手に、俺の右手をあてがう。そのまま俺の
腰の辺りへ導き、俺の身体を抱くような恰好になる位置に乗せた。
左腕を彼女の首の下へ入れ、右腕を彼女の背中へ回す。そしてきゅっと抱きしめた。
「――」
彼女の名を小さく呼ぶ。もちろん、返事はない。
でも、気持ちが妙に落ち着いた。さっきまで心の中で膨れ上がっていた負の感情すべてが、
温もりに溶けて消えていくのを感じた。
今すぐ、彼女に目を醒ましてほしい。俺をしっかりと抱きしめ、優しく囁いてほしい。
でも、それは叶わぬ夢。
だから、俺が彼女を抱きしめる。囁かずに、胸の内でそっと呟く。
好きだよ。
俺の右手に、規則的なリズムが届いた。
彼女の鼓動だ。背中に当てた手に、小さく彼女の鼓動を感じる。
俺はそっと彼女の胸に耳を寄せ、その鼓動を強く感じようとした。
幸せな時が過ぎていった。
191 :
枢機卿:2001/05/27(日) 22:31 ID:???
カチリ、とスイッチの入る小さな音で、俺は目を醒ました。
その次の瞬間、耳障りな電子音が鳴り響く。俺は身体をひねって目覚まし時計を掴み、
彼女の頭の上辺りに持ってきた。
「起きろ」
「……うー」
眉根を寄せ、頭を胸に沈み込ませて逃げようとする彼女の肩を揺さぶった。
もじもじする彼女の手が、音源を探るように動いていた。
俺はベッドの端、距離は近いが彼女の手が届かなそうな辺りに時計を置く。
そして、覆い被さって彼女の両手首をつかまえ、『起きろ。時間だぞ』と言った。
「いやあ……」
「イヤじゃねー。あと1時間っつったろ。1時間たったから起きろ」
「やぁ、とめて、とめてよぉ」
目を閉じたまま、首をぶんぶん振ってむずがるように言い放つ彼女。
やべ。ちょっと興奮してきた。
「……ちゃんと起きたら止めてあげる」
「起きる、起きるからぁ。もうとめてぇ」
観念したのか、そう言って少ししてから実際に目を開く。それを見て俺は、ひとまず
天辺の停止スイッチだけ押して時計をサイドテーブルに戻した。
アラームセットはまだ切らない。
「おはよう」
「……おはよう」
どうやら、寝惚けてはいないみたいだ。大きな目はまだ少しとろんとしているが。
「なんか、まだスゲエ眠そうだな」
「ねむいよ……だから、おやすみ」
「寝んなッ! 寝たらお前、えっちなコトするぞ」
「いやぁ。わかったからぁ」
両手の甲で目をこすりながら、どうにか覚醒する彼女。んー、と伸びをする様を見ている
限りでは、子供みたいで可愛いもんだ。
俺はそれを確認し、アラームセットを切った。
192 :
枢機卿:2001/05/27(日) 22:33 ID:???
「……あ、雨……」
彼女も、俺と同じ事を言った。頷き返す俺。
「また雨になっちゃったな」
「うん……あ、あのさ……」
まだ少し焦点の合ってない目つきで、彼女は俺のほうを見る。
「ん?」
「夜中の3時過ぎてエッチとか……今度から禁止」
疲れた声でボソリと言う彼女に、俺は『えー』などと返しつつも同意した。
「やっぱ、辛いか」
「ツライよぉ。身体がもたない……あたし、寝ないとダメなタチだから……」
それは解っている。そこで、冗談混じりに俺は付け加えた。
「じゃあ、それまでだったら何回でもOK?」
「そ、それもちょっと……できれば1回でおしまいにしてくれると助かるなぁ……」
小首を傾げるような仕草を見せながら、彼女は上目遣いに言った。
「ふーん。連チャンで何回でもってのはダメか」
「いや、その……できないわけじゃないけどさぁ。その後ゆっくり寝かせてくれれば」
なるほど。やっぱり、要は体力の問題って事か。
「それに、その……」
彼女は口を濁しつつも言う。
「1回っていったって、あんまり長くされてもねぇ……ほ、ほら、あるでしょ。男の人の
やたら時間が長いのって……」
ずいぶん抽象的な言い回しだったが、俺は文脈でピンと来た。
「ああ、遅漏ってコトか。なかなかイカないって奴だろ」
「そう、それ」
「……その調子だと、経験ありだな?」
彼女はためらいがちに頷いてみせた。
「2人目の彼氏がそんな感じでさ……あんまり1時間も2時間もされるのも困るんだよね。
『もう勝手にして、あたし寝る〜』ってなっちゃう。あんなキツイ思いするくらいなら、
すぐにイッちゃうほうが少しはマシ」
俺はつい笑ってしまった。
「お前ってさ」
俺は薄々疑問に感じていたことを、直接ぶつけてみることにした。
「なに?」
「どっちかっていうと、H大好きっていうんじゃないんじゃないか? お前見てると、
男に抱かれる快感が好きって言うよりは……その、抱かれてるとか優しくされてるって
イメージそのものが好きなような気がする」
少し考え込み、やがて口を開く彼女。
「それはあるかも。カラダが気持ちいいより、ココロが気持ちいいの優先っていうか……」
カラダの気持ちよさ、か。その言葉を考えていた俺は、ふと思い出してなんだかおかしく
なった。
「フフッ」
「? なにかおかしい?」
「いや、俺さ。入れてすぐイッちまうんじゃないかって思ってドキドキしてたけど、案外
もったんで自分でも驚いてる」
俺がそう言い放つと、彼女は苦笑した。
「まあ、そだね。初めてでアレなら上出来かな? あの調子でガンバレ」
彼女から直接そう言われると、なんだか無性に嬉しい。
こっちも、汗かいて必死になった甲斐があったという気になった。
「まあ、アイツは……初めて入れた時は、み、みこすり半……っていうのかな? そんな
感じですぐイッちゃったから。もうあっという間」
お前な……そこまでイジメんなよ。一応彼氏だろうが。
それに俺個人としては、あんまりお前らの性生活なんか聞きたくないんだよ……。
そうは思うものの、同時にやけに優越感に浸ってしまう自分がいるのも事実だった。
やめとけやめとけ。アイツのことなんざ考えるな。
少なくとも今は、彼女は俺と一緒にいてくれてるんだ。そして、今日はデートの日なんだ。
セックスの後でデートってのも、順番的には歪んでる気がしなくもないが。
まあいいや。楽しけりゃそれでいい。
俺は思考を振り切った。時間はもう、10時を30分ほど回っていた。
リアルタイムで読ませてモラタヨ。
オモシロカタ。
お疲れー。
次も期待してるYO!
こちらこそ、いつも楽しませてもらって、ありがとう〜。
枢機卿さんのスレ読んでると、すごく優しくて素直になれるんですよ。
男の人がたまらなく愛おしく思えちゃうんですね〜。
まさか、2ちゃんでこんな気持ちになれるとは思わなかった(笑)
>最後まではしてほしくなかったって……そらまた何で。
>いや、まるっきり解らんわけでもないんだけど……(- -;)
なんとな〜くわかるでしょ?ヒントは前にちょっと厳しい事を書いたアレです。
ツッコミ厳しいかもしれないけど、愛のツッコミなんで、気にしないで
くださいね。
B'zの感想も少しだけ、よろしく〜(^^;)
196 :
89:2001/05/28(月) 17:26 ID:???
「鶏」補足。
>>162 >俺は遠くで鶏の鳴き声を聞いた。
これは「枢機卿@ここまで」のラスト・センテンス。
小説で言うと一章の終わりに相当する「区切り」の一文。
内容的にも盛り上がった後の「締め」の文章なんで、余韻を担う大事な文なのだ。
そこが「鶏」だったから、166はコケたのだと思う。
枢機卿氏にお願い。
身体的にはキツイだろうが、「最後の一文」には神経を使ってほしい。
全体の完成度を大きく左右するポイントなので。
う〜ん、そこまで求めては酷なんでは??原稿料があるわけでなし・・・
B'zってとこもイタイなあ・・・。
199 :
枢機卿:2001/05/28(月) 22:13 ID:???
こんばんは。
まずはいつも通りの個人レス。
>>194 ども。期待してくれる人がいるのは励みになりますね。
>>195 そうですか。つまりは俺は一種の癒し系ですか。
厳しい愛のツッコミ、しかと受け止めました。
B'zに関しては……彼女の影響を受けて、今更深くチェックしてますよ。
このレスも『ultra soul』聞きながら書いてます(笑)
>>196 なるほど、その通りです。
正規の小説ではやらない事を、ついやっちまうんですねやっぱり。
はい、留意します。読者あっての作品ですからね。
>>197 俺のような人間にとっちゃ、文章の糧になる評価が最高の原稿料なんですよ(笑)
自分がスキルアップする事でより密度の高いものを送り、より他人を
満足させることができるなら苦労も安いもんです。
ともあれ、心配して頂いてどうも。
>>198 イタイっすか?(笑) まあ、事実を歪めるわけにもいかんので……。
そしてやや量は少な目ながら『横浜編』参ります。
まだちっとも横浜逝ってないけど……。
枢機卿。
なにはともあれ結合おめでとう。
一部始終を見届け、満足した自分はもう消えます。
しかし、安心するなかれ。
君は本格的に泥沼に両足を突っ込んでしまったのだからね。
最後に大切な友人も彼女も両方なくすようなラストが来ないことを祈って
乾杯。
ともあれ、いつまでも横になってはいられない。そろそろ仕度することにした。
彼女のほうが準備に時間がかかるので、その間俺は広くなったベッドに大の字になる。
床に敷いた座布団に膝立ちになった彼女のほうを見やると、パジャマを着たまま腕だけを
袖から抜いている。そのままパジャマのカーテンの下にブラを持ち込み、その中で着けて
いるのがわかった。
……器用じゃないとか言っときながら、女ってのは必要な時には器用なんだよな。
俺はそう思った。
彼女がパジャマのボタンに手をかけるあたりで、じーと見ていた俺のほうに視線が飛ぶ。
「見るなっ。むこう向いてなさい」
渋々ながら、それに従ってまた大の字に戻る俺。
「……あ」
出窓の上のTV画面に彼女の姿が映っているのに気がついたのは、その時だった。
俺が声を上げたせいで、彼女もそれがわかったらしい。
「……そんなに見たい?」
「まあ、正直に言えばすごく見たい」
「ダメ」
半分ほど頭を乗せていた枕が、思い切り引っ張られる。
俺の頭は転げ落ちて、例のバスタオル巻きのクッションに乗っかった。
女ってやつぁ、必要だったらこういう力も出せるんだよな。なぜか。
「しばらくこれ乗せてなさい」
顔の上にばふっと置かれた枕。仕方ないので大人しくそのまま待った。
別に、見せてくれたっていいのになぁ。
真っ暗な中とはいえ裸まで晒してくれたのに、なんで着替えはダメなんだ。
そしてどうやら、見聞きしたところによれば、そのへんは女の『共通心理』らしかった。
まあ、それもいいか。全然気にせずに目の前で堂々と着替えられたら、それはそれで
男として寂しいものがあるし。
「……はい、もういいよ」
声がしたので、俺は視界を奪っていた暑苦しい枕からようやく解放された。
202 :
枢機卿:2001/05/28(月) 22:18 ID:???
彼女はライブ御用達のチャイナドレスをまとい、寝乱れた髪にブラシをかけているところ
だった。大きな瞳の目線がこちらに合った。
「だいたい、あたしの着替えなんて見てもつまんないでしょ」
「んにゃ、楽しい」
「楽しくなんかないの。まったく」
ともあれ、彼女が服を着たんなら、そろそろ俺も準備したほうがいいだろう。
「んじゃ、俺も着替えるかね」
「ん」
ちょっと彼女の前を失礼して、クローゼットの前へ行く。
準備するといっても、大した手間じゃない。俺はカラーボックスの上に置かれていた春物
のチェックのシャツを手に取り、それに袖を通そうとする。
「……」
思い直してシャツを置き、昨日からずっと着ていたTシャツをベッドの上に脱ぎ捨てた。
別のTシャツに着替える俺を、彼女がちょっと興味深そうな目で見つめる。
「あ、いや。二人の匂いがしっかり染み込んだTシャツ着て人混みに入るのは、ちょっと
恥ずかしいかなって」
彼女は小さく笑った。
俺が元々、人前でやたらにいちゃつくカップルが嫌いだったからだ。そんなのは二人きり
の時だけにしとけと言いたかった。
だから、自分にその番が回ってきた時でも、そういう痕跡は消したかった。
彼女にその事を告げる。
「なんか、匂いでそういう雰囲気が出ちゃうんじゃないかってな」
「あはは、わかるよ。あたしも、人前でイチャイチャするのはあんまり好きじゃない」
少し救われた気になる。
そうだよな、見せつける事はない。二人だけの時に思い切りベタベタすりゃいい。
少なくとも、この短い二人きりの時間の中では、彼女の存在は俺だけのものだ。
黒のジーンズを履き、レザーベストを羽織る。そして、その上からさらに羽織るための長袖
のジャケット。これはまだ着ずに、手に持つだけ。
カジュアルとフォーマルの折衷のような、言わば俺のスタイル。
「ん、終わったぜ」
彼女はといえば、まだアイシャドウとリップグロスを引き終わり、アクセサリーを身につけ
ようというところだ。
「早いね、男の人ってさ……」
言いつつも、彼女は慣れた手つきで準備を整えていく。
「俺には、化粧の手間なんてないからな。まあ、急がなくていいよ」
少し待つ。一通り終わったのか、彼女は俺のミラーで確認し直した。
「マスカラはいっか。ん、これで終わり」
引かれたシャドウが、彼女の目元を際立たせ、うまい具合に幼さを緩和する。
基本的にナチュラル志向の彼女ながら、自分のチャームポイントをしっかり押さえているのが
俺でさえわかった。
「お待たせ。まずは、ごはん食べにいこっか」
「ああ。どこにするよ」
「昨日のところにしよ。駅の喫茶店」
「了解。じゃ、行くか。寒くなると思うから、上着あったほうがいいぜ」
俺が言わずとも、彼女は白のジャケットを羽織っていた。
「チャイナドレスだけでうろつけないでしょ。目立ってしょうがないモン」
「ま、そりゃそうだ」
雨はひとまず止んでいたが、空模様が良くなったわけではない。
家にある一番大きな傘一本を持つと、俺たち二人は連れ立って外へ出た。
歩きながら俺は、彼女の手を握りしめる。彼女もしっかりと握り返してきてくれた。
……俺のものだ。今の彼女は俺だけのものだ。
今日というこの日の想い出は、彼女と俺、二人だけのものだ。
この程度なら、別に考えたってお前も怒りゃしないだろう?
臆病な俺にできる、それがささやかな束縛だった。
204 :
枢機卿:2001/05/28(月) 22:34 ID:???
200じゃなかったよ。ちょっとカコワルイ(;´Д`)
>>200 重い一言、どうもありがとうございます。何処のどなたかも存じませんが。
もう、自分自身でも整理のついたことです。
たとえ建て前がどうあれ、俺は友情より愛情が勝ったと認めてしまったということ。
せめて今しばらくIにはそれを悟られないようにして、道化を演じながら
己の先行きを考えようと思います。
ええ、卑怯者ですがね……。
205 :
195:2001/05/28(月) 22:52 ID:???
お疲れさまー。いよいよライブデートだね。
私も、そんなに熱狂的じゃないけどB'z好きなんで、
>>198のイタイっていうの、わかる気がする・・・。
前にも書いたけど、稲葉の歌詞ってハマりすぎると、ちょっとね・・・なのよ。
それにしても、ライブ御用達のチャイナドレス・・・。
やっぱり、ちょっと自分に酔いしれちゃってる子かな?
今まで好意的に見てたけど、
>ライブ御用達のチャイナドレス
>黒のジーンズを履き、レザーベストを羽織る。そして、その上からさらに羽織るための長袖
のジャケット
ここで一気に萎えたよ・・・。
やっぱただのダサヲタカップルじゃん・・・。
ま、お似合いでいいか・・・。
ちなみに、アイシャドウもリップグロスも「引く」ものではありません。
アイライン、口紅なら「引く」でいいけどね。
男の人だからこのへんは仕方がないかな。
208 :
枢機卿:2001/05/29(火) 02:08 ID:???
どうも。
今回はたまたま覗きにきたんで、追加でレスしときます。
>>205 前にも少し書いたけど、彼女は生粋のB'z好き稲葉好き。
俺はいいんですけどね。彼女も年齢は大人だし、自己判断に任せたい。
(世間一般から逸脱しない程度に)趣味に走ることで自分を保てるなら、
俺はそれを阻害すべきじゃないと思ってるんで……甘いですかね。
自酔者かどうかと言われたら、ややそっち寄りなのは否定できんけど……。
あと、くだんのチャイナドレスですが。元はと言えば、大阪に行く前に
Iと彼女が共謀して、イベントでウケを狙える衣装を探した末見付けたのが
それとの事。結局大ウケしちまったわけですが、物が物だけに普段実生活で
着るわけにいかんようで……(笑)
だったらせめて非日常で使ってやれって事で、彼女のライブ必須アイテムに
なったみたいですね。まあ滅多に着るものじゃないんで勘弁してやって下さい。
ジャケット羽織ればキャミっぽく見えなくもないし……。
209 :
枢機卿:2001/05/29(火) 02:11 ID:???
>>206 >>207 好意的に読んで下さるのは、大変ありがたいです。
んで、その次なのよ。ダサヲタカップル大いに上等ですわ。
ま、ちなみに俺は好きでやってます。あんたのその神経がおかしいってんなら、
俺は確かにおかしいのかもしれないよ。
本人は、配色がバカでないよう気をつけてるだけでね。
とゆーか、じゃあどうだったらダサヲタでないのかってのを、キッチリ
書いて教えて欲しいよ。流行のカッコしてりゃいいの?
2chの得意技・言い捨てだけは勘弁して欲しい。
こっちに落ち度があっても、改善の余地ないから。
批判は大いに結構なんだけど、批判には根拠つけてほしいわけです。
それで俺がグウの音も出なけりゃ、貴女の勝ちだよ。
(そこまでの義理はないってのも、それはそれで正論だけどさ)
メイク関係に関しては、手の届く範囲で調べて悩んだ挙句こうしました。
『塗る』?『乗せる』?『つける』? ……なんかしっくり来なかったんで。
(実体験できない事を書くのは、やっぱり辛い)
女性としては、どう表記するのがいちばん自然に思えますか?
枢機卿さんってまじめな人だね。もしかして、化粧板で調べた?
そんなわけないか。私は、色物はつけるでいいと思うよ。
「のせる」は「色をのせる」って感じで使うかな。
>>206,
>>207の発言でカチンとなるのは分かるけど、
チャイナってなんか、オタクの女の子(たまに男の子も?)が
コスプレでよく着てるイメージだからじゃないかな。
むかーし、誰かが
「オタクな男の子に囲まれて女王様気分の女の姿が浮かぶ」
みたいな事を書いてたけど、そのイメージが浮かんでしまったのでは?
なんか、純情な人、真面目な人を弄んでるというか。
みんな枢機卿さんがへんに生真面目だから、偽天然(ごめんね)の
彼女に、手玉に取られてないか心配でもどかしくてあんなレスになったのかも。
(なんか、言いたいことが上手く書けない、うう)
それにしても大きなお世話かもしれないけど、親近感の現れと言う事で。
チャイナ私ももってるよ。シマロンのゴールド地に赤で龍のプリント入りの。
私は、下にジーンズを合わせたりして着てる。
デザインにもよるけど、着方次第で普段使いもOKだと思う。
211 :
枢機卿:2001/05/29(火) 08:07 ID:???
>>210 ああ、わざわざすいません。
なんか昨夜は、こっちも一部大人げないこと書いてしまった気がして……。
一晩寝たら目が醒めました。
彼女の方はまあ前述の通りの理由なんですが、自分のほうに関しては
ちょっとイヤな記憶に触れる部分があったんで……なんか粘着質なものが
背後に潜む書き方になってしまいました。
わざとキツイ言い方すれば『他人の主張に口出しするな! そういうあんたは
世間のハヤりに流されない主張持ってんのかい?』みたいなモンです。
すいません。ここで出すべき態度じゃなかったです。失敬。
それじゃ、今から会社逝ってきます。
P.S.化粧板もちょっと逝きましたよ。半分ワケわからんかったけど(笑)
206です。枢機卿が真面目にレスしてくれたから、言い捨てはやめるね。
でも、批判に根拠つけてくれって言われたって、
>>203に書いてあったような格好じゃ、
ダサヲタだろうとしか想像できないわけで・・・。
まあ、百歩譲っても、「服装にそれほど興味のない人」だろうな。
いや、服装に興味のない人ならまだいいけど、
『他人の主張に口出しするな! そういうあんたは
世間のハヤりに流されない主張持ってんのかい?』
って言うように、服装を「主張」ととらえているなら、枢機卿が書いたような服装は
まさに「私はダサヲタです」という主張だね。
きついことかいちゃってごめん。
今までこの話、非常に私の勝手なんだけど、読みすすめていくうちに美男美女の恋愛
物語を想像しつつ読むようになっちゃったのね。
だけど、服装の記述あたりで一気にサムイ現実が露呈されてしまって
(今までにも危うい記述はあったけど目をつぶれる程度だった)
萎えちゃったんだよね・・・。夢を見させつづけて欲しかったって言うか、「作家」
枢機卿を名乗るなら、あえて服装の記述はしないほうが良かったのでは?
あと、化粧のところ、
>>210さんも書いてくれてるように、つける、又は塗る、が
この場合適してると思うよ。
213 :
205:2001/05/29(火) 11:31 ID:???
>>210 説明うま〜い!そうそう、そんな感じなんだよね。
>>206も今まで好意的に見てきたっていってるし、男ウケを狙ったであろう衣装に、
またもや枢機卿さんが惚れなおしてる図を想像しちゃったんじゃないかな?
一種の親心(?)みたいなもん・・・?
>>208 ごめんね、彼女の趣味をどうこういってるわけじゃないのよ。
実際私もB'z好きだし。
彼女、稲葉の歌詞に出てくるような女だな〜って、漠然とだけど思ってたから
彼女が熱狂的稲葉ファンって聞いて、ちょっと納得しちゃったの。
稲葉歌詞にハマってるなら、枢機卿さんのような男性はうってつけだと思う。
あえてB'zに例えるなら
彼女は「SAFETY LOVE」で、二人の関係は「GIMME YOUR LOVE」「VAMPIRE WOMAN」
に似た関係だったけど、枢機卿さんの気持ちが抑えられず「Craza Rendezvous」。
枢機卿さんの彼女への気持ちは、たくさんあるけど、ファンには人気が高い
「OH!GIRL」あたりかな・・・。
どれも古めの曲なんだけど、興味があったら彼女にアルバムでも
借りて、聴いてみてちょ。
なんかウザいレスになってしまった・・・ごめん・・・。
214 :
213:2001/05/29(火) 11:58 ID:???
あっ
>>206さん、ごめん。レスしてるのに、勝手に解釈みたいなことしちゃって・・・。
うん、
>>212に書いてあること、よくわかるよ。
私の場合は
>ライブ御用達のチャイナドレス
これはもう想像しようがないから、ケチつけちゃったんだけど、
>黒のジーンズを履き、レザーベストを羽織る。そして、その上からさらに羽織るための長袖
のジャケット
グッチで黒のかっこいいデニムがあったわ、ベストもドルガバで・・って
勝手に自分の好きなブランドに仕立て上げちゃったよ(笑)
むぅ、どうやら枢機卿は服装及び外見に相当コンプレックスがあるようじゃのう。
しかし、ムキになっては余計それをさらすだけじゃ。
下手な言い訳はせず、コンプレックスはコンプレックスで認めることじゃて。
またーりとのぅ・・・。
216 :
fashion victim:2001/05/29(火) 13:29 ID:AeiaFvoY
>214
レザーのベストの下に着ている春物のチェックのシャツはどこのものだと想像すれば
悲惨な現実に目をつぶる事ができますか?
服装の記述ぐらいでゴチャゴチャ言ってる奴の方がはるかにダサイよー。
>>217 ま、そだけど、痛いとこつかれてむきになってる枢機卿も悪い。
帰ってきたら、ブランド着てればいいってもんじゃないとか言いそう。
219 :
枢機卿:2001/05/29(火) 22:16 ID:???
こんばんは。枢機卿のレスの時間です。
>>212 ごめんね。朝の俺はまだ、遺恨を引きずってたみたいだ。
元々俺は、どっちかっつーとフォーマルな恰好しか似合わないんだわ。
かなり長い事フォーマル志向で来たんで、その気になれば一分のスキもない
装いをすることはできる(その代わり、実年齢より上の世代風になるけど)。
俺が妙に大人びて見えるってのは、そのせいも大きいよ。
大人びて見えるからそういう恰好しかできないのか、そういう恰好しかしない
から大人びてしか見えないのか……卵とニワトリの関係でよくわからんけど。
いずれにせよ、俺はズバリ若いナリってのができないんで、どうしても二の線
狙ってしまう。それが屈折すると例の主張になるんだよね……重ねてゴメン。
カジュアルをカジュアルに着こなせる人間って羨ましいんよ……これはいまだに
悩んでる。少々オッサン臭くてもフォーマルにいって構わないんだって
気がついたのは、ライブに行ってからだったよ(笑)
夢か……人に夢を見せるのって難しいね。
この話は俺の現実を書いてるから、サジ加減が大変だ。俺自身のリアルは、
書けばすぐに反映されちゃうからね。
でも、これは『作家』としての俺自身にいい経験だよ。今までこういう視点
で批判してくれる人はいなかったから。
長らく怠っていたファッション方面の勉強、再開してみるかな……。
みんな枢機卿がダサヲタだってことくらい解ってるんだよ!
今さらガタガタ言うな!
221 :
枢機卿:2001/05/29(火) 22:20 ID:???
>>213 『SAFETY LOVE』『OH! GIRL』はチェックしましたよ。今俺の手元に
初期曲コンピレーションの『Flash Back』がありますから。
うわっははは、そのまんま。
この頃のB'zってわりかしナヨッとした感じ(失礼)なのね。
自分はもうちょっと象徴的なのも歌うようになった、これよりちと後の
世代が耳に馴染んでる。『love me,I love you』『LOVE PHANTOM』
『Easy Come,Easy Go!』『LADY NAVIGATION』このあたりかな。
ゲーセン常連時代、仲間にB'z好きな男がいたんで……そいつとカラオケ
行ったら、絶対このへんは飛び出してた。
まあ、一番好きな曲は『恋心』なんだけどね。本筋とは関係ないので、
ほどほどにしとく。
親心さんきゅーです。
>>214 俺、別にブランド自体は嫌いではないのよ。自己満足うんぬんでなくて、
やっぱりブランド物は全体的に質がいいし品もあるものが多い。
ただ、俺の場合上下共にサイズが規格外なんでね……。
(178センチ90キロ。全体に骨太。肩幅が広くて腕が長い。腰骨が異様に頑健
で厚いから、ズボンの股上が広くないと気持ちが悪い。どことなくラガーマン)
野郎の一人暮らしの上にこの体格じゃ、衣装にこだわる余裕がないのよ(笑)
真にサムイ現実ってのは、正にこれのことさ。
>>215 いま215がいいこと言った(笑)
そんな俺のコンプレックスは、上に書いた通りですわ。
……諦めてフォーマル野郎に戻るか?
222 :
枢機卿:2001/05/29(火) 22:20 ID:???
>>218 言わないよ。もう目が醒めたからさ。
本当だったらいつものノリで受け流すんだけど、自分がいちばん気にしてる
部分だったんで抑え切れずにブチッと逝ってしまった。
お見苦しい部分をお見せした事を、皆様にお詫びします。
>>220 滑り込みレス。フォローになってねーよ(笑)
んじゃ、今回の分。
223 :
枢機卿:2001/05/29(火) 22:23 ID:???
今回のデート代は俺持ちで、と頼まれた。
まあ、それはもっともと言うところか。もう1枚のチケットは本来彼女の儲けになる分なので、
そこに割り込ませてもらった俺としては返す言葉はない。
まあ、少々不安はないでもないが。
「だーいじょうぶだって。さすがに、『これ買って〜』なんて言い出さないからさ。交通費と
食事代だけ出してくれればいいよ」
「あいよ。そうしてくれると助かるよ」
もう一度空を仰ぐ。やっぱり、いつ降り出してもおかしくない空模様だ。
肌をなでる、ねっとりした冷たさのある空気が不気味だった。
「雨……か。明日は降らないといいけどなあ」
「うん……そうだね」
明日はかねてからの予定で、彼女に東京案内することになっていた。
ターゲットは上野・秋葉原周辺。アキバのホビーショップの話をすると、彼女がいたく興味を
示したので、それが第一候補に入っていた。本当なら以前彼女が来た時そうするはずだったが、
それが何やかやでお流れになったのは記憶に新しい。
いずれにせよ真相は二人だけのヒミツ、だ。
「さすがに今度は、ちゃんと案内くらいしないと俺も申し訳ないしな」
それに、俗な話をすればIの手前もある。よしんば雨が降ったところで、2回同じ言い訳が
通用するかどうかはちょっと怪しいものだ。
最寄り駅に着き、そこから電車に乗り込む。ひとまず目指すのは、彼女との待ち合わせ場所
にもなった『例の喫茶店』だ。
電車に乗ると、彼女が尋ねてきた。
「向こうまでどのくらいだっけ?」
「15分ってとこだな」
「ん……じゃあ、ちょっと音楽聴かせてて。イマイチ寝不足だし、あたし乗り物酔いしやすい
から……音楽聴いてると気が紛れるの」
「いいよ。着いたら教える」
彼女は片耳にだけウォークマンのヘッドフォンをつけ、俺の言葉はすぐに聞き取れるように
した。
特に話したい事があるわけでもないので、俺は何となくそのままにして過ごした。
224 :
枢機卿:2001/05/29(火) 22:24 ID:???
列車を降り、改札をくぐって喫茶店へ向かう。
この喫茶店は、改札の中と外とで店の造りが違うのだ。
中側は普通の喫茶店だが、外側は焼き立てパンをセルフサービスで選べる店舗になっている。
今回、初日に彼女と逢ったのが中。今やって来たのが外というわけだ。
俺はトレイを手に取り、彼女に好きなものを選ぶよう言った。
アップルパイ、それにまんまるな形が可愛らしいベークドポテトのパン。俺が自分の分を
選んでいると、彼女も身体に似つかわしい小さなパンを2つほど指差した。
レジで彼女はアイスレモンティー、俺はアイスミルクを注文して席に着く。
平日、しかも食事時を外しているので、端のいちばん大きなテーブルを取れた。
優雅にブランチと洒落込みながら、会話を始める。
「んで、出発の時間はどうしようか」
「ちょっと待って。列車の時間、調べてあるから」
彼女は自分の手帳を取り出し、ページを開いた。東京⇔新横浜間の列車の時刻が、ズラリ
手書きで並んでいた。こういう算段なら恐ろしくマメで緻密な彼女であり、とても俺に真似の
できるものではない。
「このへんでどう? ちょっと早めに着きはするけどね」
「まあ、遅れてあたふたするよりいいわな。東京駅までの時間も加味して……昼ちょい過ぎに
ここを出よう」あっさりと決定した。
「会場は横浜アリーナだったな。駅から近いのか?」
「案内見たけど、どうもすぐ近くみたい。だから、時間の心配はないと思うよ」
「そっか。まあ駅に案内くらいあるだろうし、わかんなきゃ聞けばいいんだ」
「うん」
こちらも、あっさり。
行動方針は決定したので、しばし時間潰しがてらいろいろな話題に興じた。以前の話題の
蒸し返しも多かったが、それでも充実した時間だった。
225 :
枢機卿:2001/05/29(火) 22:26 ID:???
食欲も満たされ、グラスも空になった頃合。俺が口を開いた。
「ああ、そうだ。俺がデート代持ちとなると、ちと所持金心もとないんで。CD寄ってくよ」
「ん、わかった。じゃあ、時間もいいみたいだし、そろそろ出る?」
頷き合って席を立ち、店を後にする。
ひとまず階段を降りてロータリーに出、CDコーナーを目指そうとする。
が、俺はイヤな感覚を覚えて立ち止まった。
「あれ、どしたの?」
「……やめ。戻ろう。これ以上進むとヤバイ」
「?」
俺は現在時刻を確認した。予定通り、正午を少し回ったところだ。
「ちょうどさ……昼休みの時間なんだよ、今」俺がそう言うと、彼女も納得したらしくああ、
ともらした。
俺は今日、社のほうには体調不良で休む旨を伝えてある。そして、目指すコーナーは会社
から3分と離れていない。そんな所へノコノコ出向いて、知った顔に見つかりでもしたらコトだ。
病欠の人間が女と仲良く腕組んで歩いているのを見逃してくれるほど、社会のシステムは
寛大じゃあるまい。
慌てて引き返すと、俺はどこで目的を果たすか考えた。とは言え、ふだん使うのはここのコーナー
か、でなければ家の近くのそれくらいなものだ。こんな事なら、出てくる前に思い出しとく
べきだった。
ただ、東京三菱のキャッシュコーナーだから、都下には割と当たり前にあるはずだ。
「しゃあねえな、東京駅で探すか」
「うん。じゃあ、早くいこ」
そそくさとその場を立ち去り、切符を買って改札をくぐる。
緑の車体の山手線に乗り込むと、一路東京駅へ。こちらはさすがに、こんな時間でもそれなりに
混んでいる。そして彼女はやっぱり、ヘッドフォンに頼りきりだった。
226 :
枢機卿:2001/05/29(火) 22:28 ID:???
東京駅。
平日だろうがなんだろうが、ここや新宿駅の有様を初めて見た地方人は、まずウンザリくる。
彼女は見ること自体は初めてじゃないし、ピークを外しているとはいえ、その混雑ぶりも体験して
いる。とは言え、やはりあんまり慣れたくないものではあろう。
そして、会社まで在来線一本で通える俺にとっても、この光景は我が身に重ね合わせたくはない
シロモノだった。
知らず知らず俺は彼女の手を強く握り、彼女は俺にピッタリ寄り添っていた。
子供じゃないから迷子の心配なんかしやしないが、それでもちょっと不安にはなる。
「くそ、地理がよくわからんな。東京駅なんて用事ないから、来ないんだよな」
東京在住、かつ東京駅をアクセスポイントにしない人間にとっては、東京駅そのものなんて何の
役にも立たない施設だ。それは無理もない。
「Kさんもわからないんだ……あたしも探すの手伝うよ」
彼女はバッグを探ると、自分のメガネを取り出して掛ける。そして二人で、やたら斜め上を注視
しながら歩き回る羽目になった。
歩いていると、向こうから来たサラリーマン姿のおっさん3人組とぶつかりそうになる。俺は
彼女の左肩を抱きかかえ、やや強引に引き寄せて横へそれた。
まあ、マジメな方々はしっかり社会に貢献してくれ。俺はフマジメなんで、今からちょっくら
楽しんでくるよ。
「会社勤めの人も多いね」
「新宿や上野と並んで、東京都の中枢部になる駅だからな。いろんなのがいるさ」
知識で知ってはいるが、だからといって地理を知る助けにはまったくならないのが哀しい。
「見当たんないねえ、それらしいの」
「だよな。ないわけじゃないと思うんだが」
そこいらを練り歩き、駅商店街の方に入ってみる。
「駅の外に出ないと、ないのかもよ?」
「それは勘弁してほしいな……」
途中でトイレの前に来たので、そこで待ち合わせる事にして、お互い一時別れた。
用を足した後、洗面所で綺麗に手を洗いながら鏡の自分とにらめっこした。
……今出てったおっさん、ちゃんと手洗えよ。
それはさておき、鏡を見る。
ああ、申し分ない。4ヶ月ほど伸びっぱなしの前髪はちと鬱陶しいかもしれんが、清潔に
してる分まだ許容範囲だと思う。本人も色男とは言わないが、それなりに可愛らしい女の子
連れて歩くのが恥ずかしい野郎だとも思わない。
何を気にしてんだ、俺は。
普段だったら、こんなことしやしねえんだがな。
彼女と合流してから、また二人で歩いた。ついでに何か面白い店がないかも探しつつ。
「あっ」
一本の柱の前を通った時、彼女が小さな声を上げて立ち止まった。
彼女の目は、柱に取り付けられたパネルの写真を眺めていた。
「わ、珍しい。こんなところで見られるなんて思わなかった」
俺も彼女の横に立つと、パネルの隅の、彼女が指差した文字を読む。大勢の人間が映った
それの正体は、彼女の故郷の祭りの風景だった。
俺はIと同級生で、Iと彼女は同郷。とはいうもののIは遠距離通学者だったので、俺と
同郷というわけでもないのだ。その祭りの名は俺も知っていたが、中身はよく知らなかった。
彼女はパネルを指し示しながら、逐一解説してくれる。
「このへんに並んでるのが、全部飾り山。これを走らせるお祭りなんだよ」
色とりどりに様々な装飾を凝らした、神輿の化物のような奴が揃い踏みしている辺りを示して
そう言う彼女。
「ああ、これをかついで走るんだろ?」
俺が何気なく言うと、彼女は大きな目を丸くした。
「か、かつがないよこんなん!」
驚いたと同時に、半ば呆れたような声だった。
「いちばん重いのだと、2トンはあるんだよ? そんなんかついだら死んじゃうよ!」
「そ、そっか。そりゃすまん」
俺も狼狽して謝った。自分の故郷には、似たような『山』をかついで走る勇壮な祭りがある
ものだから早合点してしまった。
「てことは、これ台車かなんかついてんのか?」
「うん、そう。それを引いて走らせるの。熱気があって楽しいよ」
女の子っぽい魅力を見せつける彼女もいいけど、こういう素朴な雰囲気もいいじゃないか。
笑顔をたたえながら語ってくれる彼女に、俺は何か感慨深いものを覚えた。
228 :
89:2001/05/30(水) 15:34 ID:???
>>206 ファッションの表現は本当に難しい。
私も、フォーマルの方が似合う元ヲタなので、枢機卿氏が逆上するのは
よくわかるが。ただ、表現者としては、「意図せざる読まれ方」に逆上
していてはいけない。
ここで問題なのは、このようにファッションを具体的に表現する必要が
あったかということだ。
私は、必要なかったと思う。
>>212が言うように、これまでのところこのストーリーは恋愛物語だ。
熱愛中の枢機卿氏の視点で語られる物語は、恋愛の結晶化作用により自
然に美化されている。それが悪いというのではない。我々は結晶化した
恋愛の美しさと切なさを鑑賞することができるし、結晶化というフィク
ション自体に恋愛の真実があることも知っている。むしろ、天然の結晶
化作用によって純化されているため、かなり露骨な性描写があっても卑
しくならないですんでいる。そのような物語を語るときに、このファッ
ション描写は、物語が必要とする「リアル」の程度を超えていたと思う。
服装の描写は、しばしば地雷。抽象的な表現に逃げるのも工夫のうち。
いつも偉そうなことを言ってスマソ。続きを楽しみにしています。
このスレ一回あがったのにあんまりレスつかないね。
見てる人限られてるのかな。
毎日お疲れさま〜。
適当に休みながら、マターリ続けてちょ。
>178センチ90キロ。全体に骨太。肩幅が広くて腕が長い。腰骨が異様に頑健
>で厚いから、ズボンの股上が広くないと気持ちが悪い。どことなくラガーマン
海外ブランド着たら、さまになりそうで羨ましいわ〜。
私も超超超規格外体型(枢機卿さんと正反対)だけど、ファッションオタなもんだから
お洒落は諦めきれないのよ〜。
今回のB'zは多分"pleasure"シリーズでは、なかったと思ったから
残念ながら『恋心』はなかったのかな?
>>228 >恋愛の美しさと切なさを鑑賞することができるし……
そうなの。枢機卿さんの人柄もここの魅力です。
だから、ついつい件の彼女については”おせっかい”してしまう・・・
231 :
みや:2001/05/30(水) 21:33 ID:???
私の彼も184センチ、90キロ…。
シングルベッドで2人で寝る辛さはよく判ります(^_^;)
232 :
枢機卿:2001/05/30(水) 22:30 ID:???
こんばんは。枢機卿です。
毎度おなじみの、レスからいきますね。
>>228 そうですねぇ。地雷どころか核爆雷ですね。
小説において『書かざるものは見えず』のコントロールは、トリックを使う
タイプの作品にはピッタリだってのは解っているんですが。
実体験を綴ってきた反動で、隠すのを忘れてポロッと出ちまいましたね。
やっぱり、自分の得意分野以外は抽象表現でいくのが無難だなぁ。
いいですよ、偉そうなことガンガン言ってください。
作家――物書きくらい、叩かれないと成長しない人種もないですから(笑)
>>229 何回かあがってて、ちゃんと新しいレスつくこともあるんだけどねぇ。
見てる人間の絶対数が少ないのか、潜在的読者(普段はレスつけない人)
が多いのか。さすがにそれはわかんない。
ただこのスレ見てると率直に意見くれる女性が多いので、自分にない視点を
掘り下げるという部分ではものすごく有難いです。あ、もちろん男性のレスもね。
233 :
枢機卿:2001/05/30(水) 22:36 ID:???
>>230 正反対ってことは……ちっちゃいんですね。了解しました。
俺みたいな奴からすれば、女の子の小柄なのって可愛く見えるし、何かと
得なんじゃないかって思うんだけど、彼女を見てると必ずしもそうでない
ことが判明。あと10センチほしかったよー! って言ってるし。
メインは『ELEVEN』の収録曲だったけど……実は、アンコールのラストが
『恋心』だったんです。これは嬉しい。わりかしハイテンポのアッパー系が
好みの自分だけど、この曲はそれとは関係なく好き好き。切ない歌なんだけど、
それを軽妙なウィットや歌い口でカバーしてあるあたりがいいな。
それと『Crazy Rendezvous』、『IN THE LIFE』を入手したんで聴きました。
2コーラス目のヒラウタ部分に激しく共感(笑)。あと自分は、同アルバムの
『Wonderful Opportunity』『WILD LIFE』が凄く気に入ったです。
自分が好きな、INFIXあたりと同じ匂いがして。(マイナーかなINFIX?)
>>231 わかりますか。
自分の場合、彼女が寝苦しいんじゃないかと思ってスペース譲りがちになると、
いつの間にか身体が半分ベッドの外……とか、そういう状態です(笑)
ベッドはとにかく頑丈な奴にしてあるんで、ギシギシ言ったりしないだけ
かなりマシですが(←下品)
じゃ、横浜編のつづき。ようやく横浜だ!
234 :
枢機卿:2001/05/30(水) 22:38 ID:???
通路の突き当たりは、デパートと直結していた。
デパート……と見て俺はピンと来た。エスカレーターの前の店舗表示を目で負い、その階に
目当てのものがあるのを確認する。
「ん、やっぱり。この階に東京三菱のサービスコーナーあるぞ」
二人でその階を回ってみるが、どうにも目につくのが食料品関係の店舗ばかりで、それらしい
物が見つからない。俺は周囲を見回してみた。
「Kさん、あっちあっち」
彼女に袖を引っ張られて『あっち』を見ると、確かに短い通路の奥に看板が見えた。俺の
探し方がなってなかったってことか。
「お、やるね」「へへん」
手早く処理を済ませ、財布の中身を補充しておく。
彼女はと見ると、すぐ真後ろにあるリカーショップの店頭に立ち並ぶ瓶を面白そうに眺めていた。
「すごいねえ、この種類。お値段も……割と結構なやつがあったりして」
「ああ。間違っても買ってくれなんて言うなよ」
「あ、あはは……こんなのでなくていいから、また一緒にお酒呑もうね」
目配せしてくる彼女。好きだな、本当に。
「まあ、そいつは後のお楽しみってことだ。用は済んだから行こうや」
彼女を促して、駅構内に戻った。
とにかく次は、この異様に広い空間から横浜方面へのアクセス路線を見つけなければならない。
さっきはサービスコーナーを探すのに気を取られていたのでそうとも感じなかったが、
改めて見てみると何とも解りにくい造りだ。
「……どこだよー」
日頃マンモス駅を使わない哀しさか、リードしなければいけないはずの俺のほうがてんで
役に立たない。
「あそこ!」
ビッ、と彼女がポイントした先に、確かに横浜という表示があった。
「おおっ。今日はなんか冴えてんなあ」
……寝不足のクセに。
235 :
枢機卿:2001/05/30(水) 22:40 ID:???
ともあれ、彼女のお蔭でどうにかルート確保できたわけだ。
待つこと数分、やって来た列車に乗り込み一路横浜方面へ。
彼女はガラ空きになっていた、入ってきた反対側のドアの脇にもたれる。
俺はそのすぐ前に、いささかだらしなく吊り革にぶら下がりながら立った。目線を少しでも
彼女と合わせておきたかった。
と、彼女がまたヘッドフォンを着けるのを目に留める。
「ところで、それ何聴いてんだ? やっぱB'z?」
「ん? 違うよ。あたしの中ではB'zとタイのお気に入りだけどさ」
「何?」
「BUCK-TICK」彼女はこともなげに答えた。なかなか素敵な趣味の持ち主のようだ。
「まあ、自分でもちょっと節操ナシかなと思うけどさ。聴いてみる?」
「ああ」
彼女が好きなものなら、俺も可能な限り理解してみたい。B'zならまだしも、こっちは名前
くらいしか知らないので興味もあった。で、物は試しとばかり、あまった片耳側で曲を
聴かせてもらうことにした。
結論として、俺個人としては聞いているほうが酔いそうだったので、途中で丁重にお断りした。
彼女の理解に努めるのも、何かと苦労がありそうだ。
すぐにまた乗り換え、新横浜へ。
今度はゆったりと座れたので、少し楽だった。
途中で停車した駅の階段の下に、優雅にパイプをふかすおじさんがいた。
それを見つけた俺は、彼女にあそこ見てみて、と言う。
「見えない」
彼女の座っている場所からでは、ちょうど窓と乗車口の間の壁に隠れて見えないらしかった。
だったら、駅を出る時に見てみろ、おもろいおじさんいるから、と言う。
列車が走り出した。それとほぼ同時に、おじさんは大きく煙をくゆらす。
「おー」
感心したような彼女の声。そして、なぜかおかしくて二人で笑い合った。
236 :
枢機卿:2001/05/30(水) 22:42 ID:???
横浜は、すっかり雨の中だった。
まずはホームから出て、横浜アリーナ方面の出口を探す。
「だいたい、何番出口とかっていう表示の下に、一緒に書いてあるもんだよな」
「うん……」
二人で斜め上に視界を泳がせた瞬間、同時に『あ』と声が出た。
一緒に……どころか、どでかく『→横浜アリーナ』という表示板が下がっている。
「偉いぞ横浜。さすがハイソな街」意味不明の感嘆を飛ばす俺。
彼女は彼女で「あっさり見つかったね」と同意する。
よく見ればライブそのものの告知だってあるし、行き交う人々の中にも若いカップルや女性の
二人組などがチラホラいる。どうやら同類らしかった。
相合い傘で雨をしのぎつつ、駅前の案内板でアリーナの場所を探す。
距離感はつかみづらいが、そう遠くないということだけは間違いなかった。
と、駅前の広場にやたら騒がしい団体。まだ幼さの残る、ジャージ姿の少年少女がそこにいた。
「修学旅行……かな。高校生?」
「いや、あの幼さは中学生だと思うよ」
その団体の側にある通路を抜けて、アリーナのほうへ向かう。いちばん端の列に、仕切りの
チェーンにもたれかかっている男子がいるのを見て彼女が笑った。
「どこでも、やることいっしょなんだね」
「ああ。俺もやったやった」こっちもつられて笑う。
駅構内を抜け、一般道に出て進んでいく。
その通りは、やたら巨大でものものしいホテルの裏手になっていた。
ちょうどパーキングから高級そうな黒塗りの車が出てきたので、頭を下げて足早に通り過ぎる。
「稲葉さんたち、ひょっとしたらここに泊まってるかもね」
彼女がホテルを見上げながら呟く。
「もしここで、本人とバッタリ行き当たったらどうするよ」俺は茶化してみた。
「え!? そんなコトになったら……感動して倒れちゃうかも。あはは」
ホテルの角を折れ、交叉点へ。
この辺が横アリのはずだが……どこだ? 俺は雨に煙る視界を隅から隅まで見渡す。
「発見! あれ!」またも彼女の鋭い一言。
立体交叉の歩道橋、その交叉部分から覗く僅かな隙間に、たしかに『横浜アリーナ入口』という
文字が見えた。
「冴えてるよ、今日のお前は。負けた」
ここまで目ざといと、もはや欲求を嗅ぎ分ける超感覚が優れているとしか思えない。
そちらへ向かうべく、歩道橋の階段を上った。雨に濡れたそれはちょっと危険そうだった。
「気をつけろよ」
うん、と彼女の声。
俺と彼女はしっかり手をつないで、アリーナへと向かっていった。
実は今まで煽ったこともあったけどさぁ・・・、
なんか最近の枢機卿は好きだぜ!
がんばれよ!
いやあ、前の僥倖スレからずーっと読んでたんですが、
ライブのことになったんで思わず書いちゃいました。
あたしも10年以上前には好きだったんですよ。ライブもよく行った。
3枚目のアルバムが出た直後、B'zにとっては最初のライブで
後ろの方は結構席が空いてました。(今では考えられないよね)
今では全然聞かないけど、
枢機卿さんの文章よんでて、当時の
ライブに向かうどきどきした気持ち、を思い出しました。
まだ中学生だったから、学校終わって大急ぎで制服脱いで、電車に乗って
その間ずーーーっと、どきどき。懐かしいよお。
関係ないことだらだら書いてスイマセン。
でも、どんなアーティストのでも、ライブに向かう気持ちって、
ホントにいいもんですよね。
とっても懐かしい気持ちになれました。
読んでるから、がんばってね。
240 :
230:2001/05/31(木) 11:16 ID:???
今回の終り方、萌え〜。
私はあと20センチあっても、バチは当たらないよ・・・。
『Crazy〜』綴り間違えちゃった・・・鬱。
他2曲はアルバム『RISKY』に収録されてます。
今回のライブタイトルが『ELEVEN』だったから、やっばりそうだったんですね。
アンコールが『恋心』はいいですね〜。振り付け覚えました?(笑)
INFIX、わからないです、ごめんなさい。。。外人?
それにしても、最近の私、枢機卿さんスレ依存症。
ヤバイよー。
あ〜でも最初
>>89さんのレス、厳しいな〜と思ったけど、
なんかイイね。解説わかりやすいし、得した気分です。
むっちゃ遅レスなんだけど、前のほうで問題になってた
鶏の鳴き声を聞いたっていうの、
使い方間違ってるっていってた人は、もしかして、
遠藤周作の『沈黙』の修道士が踏絵をする、かの有名な場面を
連想しちゃったのかなって思うんだけど、深よみしすぎかな?
(踏絵をした瞬間、修道士が鶏の鳴き声を聞くんだけど、たしかそれは、
聖書の中の「鶏が鳴く前におまえは3度私を知らないというであろう」
(うろ覚え)というキリストが弟子の裏切りを予言した言葉とも関連してる)
だからなんとなく違和感を覚えたとか。
私個人としては、友達を裏切っちゃったことと絡めて、このフレーズを
いれたら面白いと思うけど、なんせノンフィクションだから、そうもいかないよね。
今更ごめん。今日、ふと思いついたのよ。
242 :
89:2001/05/31(木) 17:54 ID:???
>>240 をや、私めまでお誉めをいただき。恐縮です(笑)。
私も、僥倖スレ以来の枢機卿氏のファンですよ。
彼のテキストの、荒削りだがパワフルなものに惹かれる。
昔ヤクルトの池山選手が「ブンブン丸」と呼ばれていたが、そんな感じ。
有望な若手に対して老コーチ(<現役時代は芽が出なかった)が、ちょっとした
フォームのブレをチェックしている風景に近いかと。
もうこんなに力のあるテキストは書けないなぁ・・・。
243 :
枢機卿:2001/05/31(木) 22:41 ID:???
こんばんは。枢機卿です。
まずは、ちょっち気になるお知らせ。
仕事で別部署に配属になり、通うために一時間早く出勤せねばなりません Σ(´Д`)
生活リズムが変わるんで、ちょっと進展がスローになっちゃう危険性あり。
その時は勘弁してね。
じゃ、レス……。
>>238 今ちょっと感動した。
いや、かつて煽ってようがもう関係ないですわ。かえって、そういう人が
応援してくれるようになったってのが嬉しい。
俺は頑張るよ、進展遅くなるかもしれないけど……。
ところで、いったい俺の何が好きになったん?(笑)
>>239 いいっすねえ。
やっぱり人の集まるところには、さらに人を惹き付けるオーラがあるんで
しょうかね。俺もこの時は、特別なファンというわけじゃないのにドキドキ
しました。決して初めてのデートだったからってだけじゃないよ!(笑)
244 :
枢機卿:2001/05/31(木) 22:44 ID:???
>>240 あと20センチ……そっか、そのレベルなのか……。
だったらお姫様だっこだ! 男女共通の夢、お姫様だっこだ!(←バカ)
『恋心』の振り付けは……彼女にも教えられたけど、イマイチ一発じゃ
覚えきれなかった。ラストの『パンパンパン!』のタイミングが苦手(笑)
INFIX(正式にはinfixでした)ってのは、マイナーではありますけど、俺の
心に強く残るバンドです。残念ながら現在は活動停止しているはずですが、
尾崎や浜田の直系の血筋といわれるくらい、どこにも寄らず日本の伝統派ロックを
貫いた骨太なヤツラでした。
唐沢寿明(字あってる?)が孫悟空やってた『西遊記』のテーマソングを歌ったと
言えば、ひょっとすると覚えがあるかもしれません。
『傷だらけの天使になんてなりたいとは思わない』というクソ長いタイトルです。
B'zの持つほの甘い優しさとか妖しさには乏しいんで、やや男性的かとは思い
ますが(偏見?)、前述したB'zの曲を聴いてると匂いが同じなんですね……
抑圧をプラス志向に爆発させて逞しく生きてやろうぜ、みたいなのが。
あと、稲葉のシャウトがinfixのボーカル長友の初〜中期と被るんですよ。
妙に甲高い『イェアッ!』とか(笑)。自分の好きなもの語っちゃうとキリない
んで、このへんで。
代わりに、今夜は久々にinfix聴きます(笑)
245 :
枢機卿:2001/05/31(木) 22:46 ID:???
>>241 ありましたね、そういう話。
たしか高校の文学の時間にやらされたような気もする。
ウチの中学・高校はプロテスタント系の学校だったんで、そういうのがあった
んでしょうかね。だから讃美歌や聖書の一節も少しは覚えてるし。
関係ないけど俺、幼稚園もバプテスト教会系……だからなのか、何だか神様は
たぶんいるよねって気になることがある。神性への接し方が真摯というか。
もっとも今回の件が神の導きなら、神様はイジワルですね(笑)
>>242 ブンブン丸っすか。まあ悪球打ち岩鬼とか言われないからいいけど(笑)
パワフルだというなら、そのパワーは存分に活かし切りたいですね。
テクニックは後天的に身についても、パワーはなかなかそうはいかないし。
ともあれ、お褒めの言葉ありがとうです。
さて、続きです。
246 :
枢機卿:2001/05/31(木) 22:49 ID:???
歩道橋を渡った先の踊り場に、やや小さめの戸口があった。
当然、今はまだ封鎖されているが。脇の階段を降りた先に広場があるのは、どうやらそこが
正面口だかららしかった。
「ん、場所は押さえたな。これからどうするよ?」
「とりあえず、一周してみない? 一応そこまで確認しときたいし」
俺も了承し、二人してアリーナの周回通路を廻ってみる。建物横手のガラス戸の前へ来た時、
彼女は立ち止まってガラスへ近寄った。
「ああっ。もう、もどかしいい。こんなにキッチリ封鎖されてたら、何にもわかんないよ」
俺も彼女の横に立ち、ガラスの奥のロビーを覗いた。
ガラス戸は当然施錠されているし、ホールの入口の分厚い扉も残らずテープで封印が施されて
いるのがうかがえた。
「要するに、お前と似たようなこと考えてる奴は、いっぱいいるってことだな」
「だってさあ。音くらい聞かせてほしいと思わない? まあ、聞こえるんなら、だけど」
小首をかしげる彼女。
「我慢しろ。ジラされればジラされただけ、いざ本番の喜びが大きいってもんじゃないか?」
「まあ、そうだけどね。これも純粋なファン心理だと思ってよ」
よしよしとなだめつつ、さらに裏手へ。
巨大な駐車場の前を通りがかると、その奥に通用口らしきものがあった。
フラフラと吸い寄せられるようにそちらへ歩き出す彼女。俺も慌てて後を追ったが、キッチリ
駐車場の警備員に止められた。やはり、関係者専用の通用口だったようだ。
頭をかきながら歩道へ戻ると、ちょっと咎めるような調子で彼女に言う。
「まったく、無茶すんなよ」
「ううっ」
しょぼーんと落ち込んだ様子の彼女。
が、数十メートルも行かないうちに、駐車場の鉄柵から見えるものに突然嬉しそうな声を張り
上げた。
「きゃー、B'zのツアートラック!」
純粋なファン心理……だな。
俺は彼女が濡れないようにしばし立ち止まると、なんだか今にも踊り出しそうなくらいの彼女を
見つめていた。
247 :
枢機卿:2001/05/31(木) 22:51 ID:???
ほぼ一周して、正面口へやって来る。
広場の隅の階段を上がれば、そこがもう最初に着いた場所だ。
「一周はしたけど……どう? 俺はあいにくとライブに関しちゃ無知だから、方針はお前に
任せようと思ってるけど」
「あ、うん。ひとつ迷っててね」何だ? と訊くと、彼女は答えた。
「今回それしか取れなくて、2枚立見席なの。でも、実はあたし立見ってはじめてだから、
ルールがわかんなくてさ。入場はどうなってるのかとか、早く並ばないといい場所は取れ
ないのかな? とか」
言いたい事はわかったが、こちらに振られても俺には判断しようがない。
考えあぐね、ひとまず雨を避けて正面口の軒下に潜り込む。
傘を下ろし、俺は一息ついた。自分一人ならどうでもいいが、彼女を濡らさないようにと思うと
結構神経使ってしまう。
と、彼女は携帯を取り出してキーを叩いていた。
「メールしてんの?」
「うん。尋ねてみようと思って」
「誰に?」
「この前の代々木ライブで知り合った女の人。あたしよりもライブについて詳しいし、いろいろ
メールのやり取りもしてたから。今日も横浜入りしてるはずなんだ」
そう言いながら、彼女はメールを送信し終えた。
「後は、待つしかないけど……早く返事来るといいなあ」
「今一周した途中に、喫茶店見えたよな。ずっとここで待ってるのも辛いだろうし、そこで一休み
する?」
「うん……」
生返事する彼女。その目線は、何とはなしに軒先の人の列に向いているようだった。俺たちだけで
なく、そこには俺たちより前に軒下に陣取っている人間がかなりいる。
「ねえ、これってやっぱりライブ関係の行列なのかな」
「俺が知るわけないっての。気になるんだったら、訊いてみりゃいいじゃん」
「う、うん……」
答えたはいいものの、彼女の反応は鈍い。
「どうする。待つんだったら、さっきのサテン行くか」
「あ、そうしよっか……」
とりあえず、張り出しの部分から出る。雨はひとまず上がっていて、傘はささずに済んだ。
「……」
どこかもじもじしたと言うか、煮え切らない感じの彼女。その人の群れが気になっているのは
明らかだし、かと言って尋ねてみるわけでもない。ちょっと歯がゆかった。
「……ちょっと、傘持ってて」
「あ、うん。どうしたの?」
「そこで待ってろ」
「え、ちょっと」
俺は行列……なのかどうかは不明だが、居並ぶ人々に再度接近した。
いちばん端、さっきは俺たちのすぐ横にいたストリート風の男4人組――年齢はせいぜい二十歳
というところか――に話しかけた。
「あの、すいません」
彼らは『あ?』という、ちょっと怪訝そうな感じで俺を見た。
おいおい。こんなガタイの男が近付いてきたら気になるかもしれないが、別にケンカ売るわけじゃ
ないんだから普通にしててくれ。
「ここの人って、なんか理由があって並んでるんですか?」
「いや、自分らもよくわからないですけど。たぶん並んでるんじゃないと思いますよ」
一行の一人の返事。
「どうも」次だ、次。
続いて、少し歩いてから今度はカップルに声をかける。
「あの、ごめんなさい。これって何かの行列ですか?」
「いや、違うんじゃないですか? 多分みんな雨宿りしてただけだと思いますよ」
男のほうの答。俺は礼を言うと、小走りに彼女の元へ戻った。
傘を受け取りながら、俺。
「ありゃ、そういうんじゃないぞ。雨宿りか……とにかく、ライブ関係の列じゃない」
「あ、そうなんだ」
キョトンとした彼女のおでこを、俺は人差し指でつつく。
「きゃっ」
「何でそこで、『ちょっとゴメン、訊いてきて?』ってお願いの一つもしようと思わんかね。
俺だったら、そのくらい喜んでホイホイ聞いちゃうよ?」
「あ、いや、そのぉ……」
「このデートの間だけでも、俺はお前の彼氏だよ。役に立つと思ったら、遠慮なく頼ってガンガン
コキ使ってくれよ」
「う、うん」
まだ変なところで遠慮があるというか、意地っ張りというか……彼女らしいと言えばそうだが、
俺は決して、財布の中身しか頼りにならないお坊ちゃんじゃないんだぜ。
彼女との間に見えない壁があるような、一抹の寂しさを覚える。
それを振り捨てて、俺は彼女と二人でさっきの話の喫茶店へと移動した。
>枢機卿
身長はいくつなんだ?
なんか、ここ数日つまらん。普通の日記みたいで。
ノンフィクションに対してつまらんていっても仕方ないがさ。
ごめん。
本職の仕事もガンバレ枢機卿。応援してるぞ。
僥倖スレから追うこと3日。やっと追いついたよ。
彼女の顔写真upして。
254 :
みや:2001/06/01(金) 04:16 ID:???
>>251 確かに「普通の日記」って感じはするね(^_^;)
後々の伏線に必要のない部分なら省略してもいいと思うです。
読む方としては展開を楽しみにしてるので、メリハリが欲しい気が…。
無理かな?
>>254 うむ、同意。
ここ2,3日の部分は手短に片付けちゃっても良かったんじゃないかな。
もちろん伏線でなければだけど。
256 :
枢機卿:2001/06/01(金) 23:16 ID:???
こんばんは、職場変わってへろへろの枢機卿です。
ちと今夜は、いろいろあってしんどいのでレスだけで勘弁して。
>>249 詳しくは
>>221を参照だ。君の知りたくないところまで書いてあるぞ。
>>251 ああ、確かに目立つ点はないね……とは言え、俺もそんなに波乱万丈の
人生ばっか歩んでるわけでないのよ。まあ、今はマターリ路線ってことで勘弁。
エールありがとう。頑張るぜよ。
>>252 お疲れ様です。よかったら感想でもくださいな。
>>253 おいおい、そりゃNGだっちゅーに。
自爆大王の俺も、さすがにそこまでの冒険はできん。
いや、メール欄でマターリ微笑まれても、ダメなものはダメなんだ(TДT)
>>254 >>255 もちろん伏線だ! これからの急展開を見て腰抜かすな!
……とでも言いたいところだが、さすがにそんなこたぁない。
存在自体が異常な展開だった1部や2部に比べると、一回二人の仲が安定
してるからね……意外性でのパワーダウンは否めないよ。
それでも、何とか趣向を凝らしてやってみる。
あんまり普通日記に書かないネタ……というのが、これから先の展開に
ないわけではないから。気長に付き合ってもらえると嬉しい。
今回は、ちょっと面白くなるかもしれないお知らせです。
6月9日から3日間、また彼女に逢ってきます。いえ、今度はライブじゃ
ありません。
俺が、Iと彼女のところへ、逝くんです。
別に彼女略奪しにいくわけではないです(笑)。ただ遊びにいくだけ。
ただ、俺個人としてはほとんど戦地に赴くような感覚ですが。
場合によっては、何か外伝チックなものを付け加えられるやもしれません。
そうなったらご喝采。
258 :
251:2001/06/01(金) 23:56 ID:???
このスレを盛り上げるために、体張って自爆してこい!!
・・・うそ。
読み物としてはその方が楽しくなりそうだけど。
マターリできるならマターリできるにこしたことはないさね。
楽しい時間を過ごして来てな。
259 :
252:2001/06/02(土) 01:56 ID:???
あ、感想なしスマソ。
俺もどうしても彼女さんのことが気になっちまったな。
「完全にあなたのものになれないかもしれない」はともかくとして
「私を不愉快にさせないで」は、俺だったら許せない、つーか
「なんだよ!?それ!!」って言い返すかも。
あ、でも実際にあの状況だったら微妙かなぁ(自藁
でも、とりあえず、最近の所は幸せそうでうらやましいぞ。くー。
ところで、スマンソ。誰でもいいけど、今のライブの時ってGW?
中途半端に細切れで一気に読んだらそこらへんわからなくなったんで。
260 :
枢機卿:2001/06/02(土) 23:12 ID:jfXZJcLQ
こんばんは。昨日はすみません。
まずはレスからです。
>>258 自爆……バレない程度ならちょっとスゲエ事したいなとか、そういうこと
考えるようになった自分が鬱(笑)
まあ、ヘタすると元も子もなくなっちゃうからね。
あるがままに頑張ってきます。
>>259 うん、やっぱまあ普通は怒るところだよな……(笑)
でも、俺の場合それまでがちょっと特殊だし、彼女に癒された部分が大きい
と思ってるから、どうしても本当に怒る気になれなかった。
正直言うと、俺が怒る事で彼女を失うかもしれないってのが怖かったしね。
ライブは、GW明けの平日の話だよ。この物語自体がそこで展開してる。
今回はレスが少ないので、早速本編へ。
これの次あたりから、いよいよライブ本番かな?
261 :
枢機卿:2001/06/02(土) 23:13 ID:???
しまった、うっかりあげちゃったよ(;´Д`)
他スレに浮気するとこういうことになるという見本です。
みなさんは気をつけましょう。
じゃあ、気を取り直して本編。
262 :
枢機卿:2001/06/02(土) 23:14 ID:???
人の入りは上々だったが、運良く手前の席が確保できた。
そこに陣取り、注文してしばらく待機を決め込むことにする。メールの返事が返ってこなければ
方針を決めかねるし、第一ライブの開幕まではまだ4時間以上ある。
「しばらくここで待つか」
「ん……ごめんね。もっといろいろ見て回れればよかったんだけど、気になって……」
「いいよ。元々ライブがメインの目的なんだし」
彼女は中心を通る通路から奥の側、L字型になったソファーの長辺に座る。
俺は……というと、本当なら向かいの椅子に座るのが普通なのだろうが。
その一角の形を見て取ると、俺はおもむろにL字ソファーの短辺に座り込んだ。
「な、なんでそんなとこ座ってるの?」
「ちょっとでもお前の側にいたいから。ダメか?」
「ダ、ダメってことはないけど……ホント変わってるね、Kさんって」
別にいいじゃないか、本心だよ。
やって来た、タイトな黒系の制服を着たウエイトレスのお姉さんからメニューを受け取る。
俺を見る視線に、どこかしら奇異なものが混じっていたのは気のせいだろうか。自信がない。
俺はロイヤルミルクティーと、好物のチーズケーキをチョイス。彼女は、と見ると、何だか
悩んでいるようだった。
「どうした? 何のケーキにするか迷ってんの?」
「レモンティーと、あと……いや、ケーキじゃないんだけど……」
彼女が指で示したのは、パフェの欄にある大き目の写真だった。
でかっ。
「こっ、これ頼んでいいかな?」
「ああ、いいよもちろん。俺のオゴリだから、遠慮すんな」
……あ、そりゃ違うか。俺のオゴリだから遠慮してるのか。考えれば、彼女は自分の懐に余裕が
ある時には大盤振る舞いもするし、実際前の居酒屋の時は俺がおごってもらっている。
仲間内で俗に『姐さん』なんて呼ばれる事があるほど面倒見がいいから、金の使い方は肌で実感
してるってことか。
263 :
枢機卿:2001/06/02(土) 23:15 ID:???
「ありがと。じゃあ、これにするね……あの、すいません」
通りがかった店員を呼び止める彼女。
このくらいでお礼言うなんて、可愛いところあるじゃないか。
注文しながら、俺は漠然とそんなことを考えていた。
午後のお茶会……でもないが、俺たちはライブやB'zの話、または全然関係ない話題までいろいろ
話し込み、加えて食欲も満足させた。
さすがに俺より食べるのは遅かったものの、ちょっと男からするとひいてしまうような大きさの
パフェがだんだん消えていくのは壮観だった。
二人とも食べ終え、喉を潤している。
と、いきなり彼女の携帯が鳴った。メールらしかった。
「ん、返事が来たのか?」
「……いや、アイツ」
げっ。マジか。見張ってんのかお前は!?
かなり鬱な気分になった俺に、彼女はメールを確認しながら言った。
「今どうしてんの? だってさ。てゆーか今仕事中でしょ、こいつ……」
時間を確認するまでもなく、今は普通の会社員なら就業時間中だ。Iの職場が場合によってはヒマ
な事は知っているが、それにしても……。
彼女は返信メールを打ち出した。どういう返事をするのかちょっと興味が湧いた俺は、彼女の手元
を覗き込んでみる。向かいの席に座ってたんじゃ、こういうわけにはいかないもんな。
『今横浜だよ。二人でお茶してるとこ』
お、おいおいおい!
「ちょ、ちょっと待て」
「え、何?」
「お、俺が一緒にいるっていう事まで言うのか? そりゃマズくないか?」
ちょっとどもってしまった。我ながらかなり緊張しているのがわかる。
「何で? 別にぜんぜんまずくないよ、ただ一緒に喫茶店いるだけだもん」
転送。
264 :
枢機卿:2001/06/02(土) 23:16 ID:???
ちょっと、いや、かなり鬱になった。
できれば、俺と彼女がそういう方向性で接近していることは隠しておきたかった。
「…………」
「大丈夫だよ。向こうでも、知り合いの男の人とごはん食べに行くくらいはよくやってるから。
それに、Kさんなら元々友達じゃない。今さらこの程度で、アイツもどうこう思わないって」
割り切れない気持ちが残る。
二人だけの時間だと思っているから、今度こそ、こういう形で現実と接触するのが嫌だった。
Iからの返信。俺はまた覗き込んだ。
『あれ? Kも一緒なの?』
『うん、そうだよ。二人でライブ行くことにしたから』
二人の間でやり取りされる率直な文字の会話。
俺がふてくされたような表情をしていると、再度送信し終わった彼女が口を開く。
「それに、ヘタにごまかして、後でなんかの拍子にいっしょだったって解ったらどうするの?」
「え……」俺は言葉に詰まる。
「そっちのほうが、アイツはよっぽど怪しむと思うけどな。あたしもKさんも、ライブ見たい
っていう気持ちはいっしょ。だから二人いっしょ。それで問題ないでしょ?」
まあ、たしかに正論ではあるが。
また、メール着信を告げる音。彼女は握りっぱなしの携帯をチェックする。
「あはは、『大変だな、ご苦労』ってさ。なんか同情されてるよ?」
なるほど、そういう事か。Iの奴も、彼女が楽しく遊ぶのが好きで、そのために俺もたびたび
引っ張り回されていたことは知っている。今回もその系譜だと思ってるんだろう。
いらねえよ、お前の同情なんか。
お前には何の罪もないが、今ここにいる俺は、少なくともお前と関わりを持ちたくない。
同情するなら暇をくれ。二人っきりの時間を少しでも多くくれよ。
理不尽な怒りを抱え込みながら、それを抑えようとミルクティーをすする俺だった。
「あ、こいつ。携帯やめて会社のe-mailに変えたみたい」
彼女の言葉。
「……セコイなー、もう」
「セコイな、確かに。そりゃ金はかからんかもしれんが、俺以上の不良社員だな……」
俺の会社はネットワーク関係が専門ということもあり、そのへんに関する規定はかなり厳しい。
基本的に社内からのネットアクセス・メールにはチェックが入ることを考えると、迂闊な真似
はできないのだった。
と、唐突に彼女の言葉。
「あのさ、Kさん。変に意識してもダメだよ」
「ん?」
「あたしの交友関係が広いのは、アイツもよく知ってる。だから、この程度でいちいちチェック
するようなもんじゃないって解ってるの。Kさんの場合だったら友達だし、信用されてるから
アイツもそんな考えにはならないと思うよ」
……そうか。
俺が葛藤している間に、やり取りは終わったようだった。
「ん、あたしも付き合い長いから、アイツの考えるパターンはほとんど解ってる。大丈夫、全然
警戒されてないよ」
「……そうかな?」
「そうだって。だいたいアイツ、そこまで悟れるほどカンは鋭くないよ。どっちかっていうと
ポケッとしてるほうだから」
俺は黙って頷いた。そう知らされると、余計に罪悪感が込み上げてくるのは抑えられないが。
だけど、どうしようもない。
「ん、何?」
じっと彼女の顔を見つめる俺に気がついたらしく、彼女は尋ねてくる。
「可愛いね」
「何言ってんの、もう……」目をそらす彼女は、やっぱり魅力的だった。
そう、どうしようもない。俺の唇の端に、微かに笑みが浮かぶ。
解っていながらここまで来てしまった俺に、今さら引き返す道なんかありゃしないのだ。
逃げられないんだったら、とことんまで走ってやるさ。追い詰められた俺は強いぜ。
自虐的になった俺が行きつく先は、結局そこだった。
俺はもう、これからの彼女との時間を、何物にも惑わされず楽しむ気でいた。
枢機卿 1
267 :
266:2001/06/03(日) 15:26 ID:???
あらあら、だまされちゃった(苦笑)
268 :
240:2001/06/03(日) 18:16 ID:???
>>244 お姫様だっこ・・・。学生の時、クラスの男子にやられたの思い出したよ・・・。
『恋心』のタイミングは確かに難しいよ。私も適当にごまかしてる(笑)
来年はB'z行きたくなっちゃったなぁ。
稲葉のシャウトと好きなinfixが被るんなら、ライブも楽しめたかな?
西遊記のテーマソングもB'zの
『愛のままにわがままに僕は君だけを愛せない』くらい
長いね・・・ってごめん、下らなくて。
普通の日記風でつまらないってレスあったけど
彼女のツッコミどころ満載(ゴメン)のセリフがあんまりないのも
原因の一つだったりする?(笑)
>ちょっと、いや、かなり鬱になった。
>できれば、俺と彼女がそういう方向性で接近していることは隠しておきたかった。
く〜、切ないねぇ。わかるよ、その気持ち。私も一緒に鬱・・・。
>「そっちのほうが、アイツはよっぽど怪しむと思うけどな。あたしもKさんも、ライブ見たい
>っていう気持ちはいっしょ。だから二人いっしょ。それで問題ないでしょ?」
確かに正論には違いないけど、相手の気持ちを無視し過ぎの自己完結な
セリフだと思うな、私は。
う〜ん、初Hから枢機卿さんと彼女の気持ちのズレが気になるなぁ。
ボケてる彼氏をいいことに、そのお人好しの友達(枢機卿さんの事)をもうまく
自分の思い通りにしている気がする・・・。
強いていえば、枢機卿さんの彼女への惚れた弱味に付込んでいる風に
見えてしまうよ。
それにしても、どういう経緯かはわからないけど、
自分の本来の”愛の巣”に枢機卿さんを呼べるのも不思議。
今回ちょっと厳しく書き過ぎちゃったかな?ごめんなさいね。
269 :
枢機卿:2001/06/03(日) 23:18 ID:???
こんばんは。すみません、明日から本格的に一時間早起きなんで、
今夜は早めに寝ます……ぼちぼち書き進めるんで、ひとまずレスだけ。
>>268 ライブは存分に楽しんできました。あまりよく知らない自分がたっぷり楽しめた
(ノリがいいってのもあるけど)くらいなんで、ファンにはたまらんでしょうねあれは。
ところで、あの長い曲の名前は
『愛のままにわがままに僕は君だけを傷つけない』じゃなかったかな?
些細な間違いにツッコミスマソ。
今は俺、実を言うと非常に精神的にヤバイ状態。
忙しい時はいいけど、ボーっとしてると彼女の事だけ思い出す。
何かしらで彼女との接点を持たないと、正直な話気が狂いそうで……。
逢いたい。今はもうそれしか考える余裕ない。
金曜日は、例のサテンの同じ席を陣取り、MDウォークマンでB'zガンガン鳴らし、
彼女と並んで映った大阪の夕暮れの写真を眺めつつ、あの日と同じアップルパイと
アイスミルクで食事して、ようやく気持ちが治まった。
その後、妙に情けなくて、かえって泣けた。
土曜の朝、久々に彼女の夢を見た。
どんな夢かは覚えてないけど、起きた途端涙がぶわっと出た。情けねえ。
グチってしまった。ごめんよ……。
実はIからも、いっぺんくらい遊びに来いよとは言われてたんですよ。
当日は向こうの友達も交えて、楽しく遊ぶ事になるでしょう。
俺は……まずは彼女に逢いたい一心で、今回の件を決定(不純だね)。
一目本人に逢えば気分も落ち着くだろうから、難しい事はその後にする。
270 :
みや:2001/06/04(月) 02:41 ID:???
不倫状態に陥ってしまったようですね(>_<)
Iさんの所へ遊びに行く時、他の友達も一緒に遊ぶんですね。
Iさんは鈍感でも、他の友達の中には勘の鋭い人が居るかもしれませんので、気を付け
ないと…
枢機卿さんは今の状態に苦しんでいる様子…。
気持ちを割りきれないなら、それ以上深入しない方がいいように私は思います。
それとも彼女をIさんから奪うつもりで頑張る?
今週末彼女に逢いに行ってたら、気持ちが落ち着いてそれから考えますか(^_^)
私はこのスレにドラマティックな展開やオチを期待するより、枢機卿さんの幸せを
祈っています。
271 :
238:2001/06/04(月) 11:40 ID:???
遅レスすまそ。
俺のどこを好きになったん?って言われても困るけどさぁ(わら
なんか枢機卿が純粋でいいヤツってのが話が展開していくうちにわかってきたって
感じかな。
まあその分お人よしすぎってのもあるわな。
正直言って、このままいくとこの恋愛は枢機卿にとってかなりつらい結末になると思うんよ。
だから、言い方悪いけど、彼女で「自信」つけたら、もっとあんたに似合う純粋で
いい娘と付き合うべきだと思う。
でないと、彼女との恋愛が終わったときに、女性不信になりかねないほど傷つきそうに
見えるんだよな・・・。
まあ、人の恋路に口をはさむのはヤボだと思うけどさ。
このスレにいる人は、みんななんだかんだいって枢機卿の幸せを願ってるみたいだぜ。
272 :
268:2001/06/04(月) 12:15 ID:???
や〜ん、また曲名間違えちゃった!恥ずかしちぃ〜!!
ある程度、枢機卿さんもこうなる事を予想してたと思うけど、
ツライですね。
今は彼女の事を思いっきり考えて、泣いてもいいじゃん。情けなくないよ。
でも、私もみやさんとほぼ同じで←みやさん優しいね。
(枢機卿さんは遭えば落ち着くとの事ですが)
奪う覚悟がないなら、彼女ともう少し距離を置いた方がいいと思う。
向こうに行ったら、もっとツライ現実が待ってるかも・・・。
今は他人のアドバイスに耳を傾ける余裕はないかもしれないけど、
気休めでなく、本当に時が解決してくれるよ。
私もツラくて、自暴自棄になったよ。かつて私を殴ったりつけ回したり
していたストーカー男にですら、頼ろうとしていた程、精神的に危ない時も
あったけど、今はちょっぴり恥ずかしくて思い出したくない過去、程度。
でもこんなツライ恋愛でも、過去の枢機卿さんよりずっと魅力的な
男性になっていると思いますよ。
(ここは期待に応えすぎないで、少し休んでもいいんですよ)
273 :
89:2001/06/04(月) 17:33 ID:???
まったく。
でかい図体をして、涙目で「アップルパイとアイスミルク」食べてたのかい。
情けないやら可哀相なやら。
君の気持ちが切なくて、胸が痛いよ。
みんなが言うように、彼女との恋は成就しないだろう。
君のテキストに書かれた彼女との会話を読んだだけでわかる。
あの人は、本当の恋ができない人なんだよ。
たぶん、彼女の中には何か大きな欠落があって、他者との全面的なコミットメントを
拒んでいる。多くの男と付き合って、互いに牽制させることで、一人の男に自分の深
いところに踏み込まれないようにしているのだ。
おそらく無意識の、マニュピレイト。
無邪気で残酷なタクティクス。
君が望む、というかそれしか出来ないと思うのだが、全身全霊を賭けた恋というもの
は、実は彼女が全力を挙げて拒むものである可能性が高い。
君が「分を超えて」踏み込めば、したたかに彼女の拒否に遭うだろう。
君が私の身内なら、叩いてでも頭を冷やさせるのだが。
だけど、もう止まらないよな。
他人のアドバイスなんかで止められるようなものじゃないだろう。
だからひとつだけ。
「書く」ことだけは止めなさんな。
例え君のテキストが、君自身の心を切り裂くようなことがあっても。
書くことだけが、君を支える。
274 :
枢機卿:2001/06/04(月) 22:09 ID:???
こんばんは。枢機卿です。
身体はきつきつのねむねむですが、微弱ながら前進。まずはレス。
>>270 苦しい。凄まじく。身悶えするほどに……。
彼女の存在は、俺にとって『麻薬』だったんだってことが、今更解りました。
だからこそこんなにも狂おしく求めたがるんでしょうね。
待ち受ける身の破滅を知りながら、それでも手を出さずにはいられない。
率直な激励ありがとう……貴女も、彼氏大事にしてやって下さい(笑)
>>271 お人よし……俺はやっぱりお人よしなんだろうね。
自分の本心を隠し、言葉で他人を踊らせるテクニックなら身につけてきた。
だけど、そんな物、自分自身を曝け出してしまった後じゃ何の役にも
立たなかったよ。俺が踊らされる番だった。
もういい加減、己の進退決めなきゃいけない時期のようだ。貴方の意見も
しっかりと胸に留めておくよ。
275 :
枢機卿:2001/06/04(月) 22:10 ID:???
>>272 また涙が出てきた……最近涙腺緩いなあ、俺。
辛い事になるでしょうね、向こうに行けば。彼女とは俺よりもよっぽど
近しい距離で結ばれているIが、どれだけ彼女を大切に思っているかって
事を、再認識させられることになると思います。
でも、俺は進みます。今この感情を持って、彼女に逢ってきます。
ケジメとしてね。
>>273 毎度どうも。貴方に文章表現以外を指摘されたのは、これが初めてでは
なかったでしょうか。
それ故に重い。俺がどうしても認めたくなかった部分に一太刀で斬り込んで
きましたね。彼女は本当の恋ができない。それは真実でしょう。
彼女にとっての本格的な恋愛の初っ端が、決して恵まれたものでなかったと
いう事。そしてその後もたびたび、似たような境遇に陥って来たこと。
そういう部分が、今の彼女を造ったんでしょう。俺にでも薄々わかる。
先行きがどうなるかは……幸せにはならないだろうと言う以外、まだ俺にも
詳しくは見えません。
ミュージシャンが己の熱情を歌に乗せるなら。
詩人が己の切情をポエムに紡ぐなら。
俺は物書きらしく、己自身の激情を文にして綴りましょう。
俺の挑戦は、まだ続きます。
276 :
枢機卿:2001/06/04(月) 22:12 ID:???
「やまないね、雨」
「ああ」
窓の向こうは、相変わらずの降り付ける飛沫。ガラスに残る透明な雫の描線は、前よりも太さを
増し幾分斜めになったように見える。雨足は強まっていた。
これで行列が出来たら、あまり面白くないことになるだろうな。
と、その時また着信音があった。メールのようだが、まさかまたIの奴でもあるまい。
「あ、返事来たよ」彼女はそれに熱心に目を通していたが、やがて顔を上げて言った。
「なるほどね。立見は、通しの券番で並ぶ順番も決まってるんだって。だから、開演直前に
行っても問題ないよって」
「慌てなくて済んだな。じゃあ、それまでゆっくりさせてもらおうぜ」
「うん。ふぁ……」
己の身の振り方が決まって安堵したのか、彼女は小さな欠伸をもらす。パチパチと何度か目を
しばたくのが解った。
「眠い?」
「うん、まだ……」
「寝てていいぜ。開演30分くらい前になったら起こしてやるから」
俺は時計をあらためながら言った。今からだとまだ結構時間がある。
「退屈じゃない?」
「どうにでもなるよ。眠いなら気にするな、ゆっくり休んでろ」
「うん、ごめんね……」
テーブルの上に揃えた両腕を枕に、彼女は眠りについた。程なくしてすうすうと整った寝息が
聞こえてきたところを見ると、今までかなり神経張り詰めさせて頑張っていたようだ。
やれやれ、ずいぶん気丈なお姫様だよ。そんなに疲れてるのにあのテンションとはな。
よしんば俺の存在が心の癒しになれたとしても、身体の疲れはどうしてやることもできない。
まあ今回は、その疲れの原因が俺にあるような気がしないでもないが……。
空の皿を下げに来たウエイトレスが、寝入る彼女のほうをチラと戸惑ったように見る。
「すいません、寝せといてあげてください。疲れてるみたいなんで……」
愛想笑いを浮かべつつ、去っていくウエイトレス。
俺はもう一度伏せた彼女の横顔に軽く目をやると、しばし心をカラにして待ち続けた。
彼女が目を醒ました時、俺はまず訊かれた。
「ねえ……おなか減らない?」言われてみると、少し空腹気味かもしれない。さっきケーキは
食ったが、あれは栄養になったと言う感じじゃなかったしな。
「ライブが終わったら10時くらいにはなっちゃうから、何か食べとかないともたないと
思うんだ。そんなに量はいらないだろうけど」
俺も同意した。
メニューが欲しくなった、と思った瞬間、後ろから背中をどつかれる感覚。
ああ、思い出した。
「メニュー、ここにあるんだよな」
俺はソファーのすぐ裏手、柱二本に挟まれるようにして、メニュー帖を並べておく棚があるのを
指差してみせた。
「あ、ホントだ。何で知ってるの?」
ドカッ。また背中で揺れ動く感じ。
「店員が通りがかって、メニューを棚に思いっ切り挿し込んでいくたんびに、後ろからどつかれる
感じがするんだよ。もう20回近くあった気がする」俺は苦笑する。
「だったら、そっちの席に座ればいいのに……」
「やだね。お前の側にいたいもん」
「もう。勝手にしろ」結局彼女は、そこにあったメニュー帖を一冊無断で拝借した。
二人でしばし協議した結果、仲良く食べられる大判のシーフードピザに決定する。
さっそく注文し、待つ……と思った瞬間、俺も欠伸が出た。
「Kさんも眠いの?」
「うん、さすがにな。ちょっと寝させてくれ」
「いいけど、すぐにピザ来ると思うよ」
「それまででいいから」
結局眠れたのは5分程度だった。やって来たピザを分け合いながら食べる二人。
俺個人の好みとしては、生地がもう少し厚いほうが好みだが。それはさて置いても美味い。
「いいね、これ」
「ああ。腹具合の心配はいらなそうだな」
二人で腹ごしらえしながら、時を待つ。ライブの時間は徐々に近付いていた。
278 :
252:2001/06/05(火) 02:14 ID:???
今回の分も読ませていただきました。
つーか、毎日このスレに来る俺がいる(笑
楽しそうなデートの風景、いいな。羨ましいよ。
ここからは完全に俺の感じた彼女の人となりなんで、違ってたり気に触るようなことがあったら
俺へのレスで訂正なりをしてください。
相変わらずこんなことを言って申し訳ないんだけども、
枢機卿氏の相方はあくまでも「自分が幸せになる」ということを譲らない人なのかな、と思った。
どう見ても彼女は今浮気をしてるわけで、まだバレずにうまくやってる。
でも、それがバレたら?
彼女とIと枢機卿氏の少なくとも誰かはもう友達ですらいられなくなる。
場合によっては全員が。
で、その時友達でいられなくなった人間はそのことで悲しみ苦むんじゃないだろうか?
特に枢機卿氏の場合、そうなるんじゃないかと思う。
その時彼女は、どんな立場に立ったとしても苦しんでいる人のことを「ふっ切って」
「自分の幸せ」を得るために歩き出すんじゃないだろうか?
もちろん「幸せ」になろうとすることは悪いことじゃないけど、彼女の場合
それはあくまでも「自分」だけのことであって「二人で」とか「皆で」じゃないと思う。
枢機卿氏と今のような関係になるとき、彼女はひとつの「自分の幸せ」を見つけたんだと思う。
そしてそれを欲しいいう気持ちに素直になって踏み込んだんだと思う。
だけど、それがもたらすであろう「誰かの不幸」には気づいていなかったんじゃないだろうか?
出来ればそこでそれに気づいて、「皆での幸せ」のために枢機卿氏を拒むという、
自分にとっては辛い判断をして欲しかったと思うよ。
279 :
252:2001/06/05(火) 02:20 ID:???
なんか、長文で訳のわからないことかいてるな、俺。
ゴメン。
結局、何が言いたかったかって言うと
「Iに対して責任を取れるの?」
ってことなんだよね。
彼女も枢機卿氏も。
ただ、俺がここに毎日来るようになっちゃったのは
決してワイドショーが見たいからじゃなくて、
その逆で枢機卿氏も彼女もIも、どうにか幸せになって欲しいと思うから。
そういう結末が見たいから。
そう願ってるよ。
280 :
ゆうこ:2001/06/05(火) 15:48 ID:c5zFRltg
はじめまして、枢機卿さん。
私も252さんの意見に同感ですが、おそらく3人とも幸せになれる可能性は少ないと思います。。。
恋をしていると楽しいこともたくさんありますが、苦しいこともその倍ぐらいあります。
まして、相手がこんなんじゃ私はIさんにも同情してしまいます。。。
別れるときって自分じゃなかなかまともに考えられず、不安が全身を突き刺す感じで、強がってもつらくて、最悪人間不信になったり・・・これは恋愛をすれば誰もが通る道だと思うんですよ。
でもそういうとこから立ち直らせてくれるのはやっぱり人です。
肉親であったり、姉妹であったり、親友であったり、仲間であったり、次に好きになったもっといい人であったり。
だから、勇気をだして下さい。
辛いことのあとには、ぜぇ〜ったい良いことがありますから。
281 :
89:2001/06/05(火) 17:09 ID:???
すっかり枢機卿の応援スレと化したここ(笑)。
ま、いいか。もともと枢機卿氏の文章が好きな人間が集まってるスレなんだし。
>俺の挑戦は、まだ続きます。
その言やよし!
なんかね、じーんと来てしまったよ。がんばれ。応援しているから。
辛いときこそ、書かなくてはいけない。
彼女のことを書くことが辛くて辛くて仕方がないときもあるだろうが。
それが「もの書き」の「業」。
それを背負って、よろめきながら、前へ、すすめ。
282 :
妄想:2001/06/05(火) 17:28 ID:cMJQNbi.
祭
283 :
妄想:2001/06/05(火) 17:28 ID:kdKEtXuY
7復活の儀式。
284 :
妄想:2001/06/05(火) 17:28 ID:PuBiL39Y
祭
285 :
妄想:2001/06/05(火) 17:28 ID:Bj53Ox4Q
祭
286 :
枢機卿:2001/06/05(火) 22:15 ID:???
こんばんは。枢機卿です。
いよいよライブの中身に突入するわけですが、物が物だけに途中で切るような
無粋なマネをしたくありません。
なんで、今回は休みをいただいて、次回(明日)一気に掲載します。
さすがにそこまで一気に書き上げるほど、時間と体力の余裕がないんで……。
ひとまずレスだけはしっかり返しときます。
>>278 んにゃ、貴方の言う事は正しいだろう。
今の彼女は自分の幸せをこそ、究極の目標にしている。そうだろうね。
彼女の話を聞く限りでは、かつて本気で愛した男もいたというけどさ。
とてもじゃないが、まともな相手だとは思えない(3番目の彼氏です)。
それを考えるに、貪り貪られ……の凄まじく澱んだ愛情劇を繰り返してきた
んだろうな。まず己の幸せありきな人間になるのも、共感はしないが解る。
結局、俺には何も見えていなかったね。
人を愛せる、愛してもらえる、それだけが嬉しくてそれにしがみついてた。
目が開けた今なら、自分自身の幼稚さが嫌と言うほど解るのさ。
>>279 なるよ。幸せに。
Iと彼女がこれからどうなるのか、そこまでは俺も責任持てない。
二人ともそこそこ上手くやってるようだけど、それはお互い付き合いが長くて
(友人時代から6〜7年くらい?)牽制の仕方をある程度心得てるからだろうね。
俺の見たところIは彼女にベタボレみたいで、キツク言えば尻に敷かれてる。
俺自身の境遇がそのまま延長線で日常生活になってると思えば、あんまり
違わないだろう。今がどの程度幸せなのかは知らないけどさ……。
でも、俺は幸せになるよ。なってやるよ。
ここまで応援されて、自分の幸せも掴めないような男じゃ人生生き抜けない。
このスレがあるうちに、俺の真実の恋愛まで紹介できるといいな(笑)
287 :
枢機卿:2001/06/05(火) 22:17 ID:???
>>280 はじめまして。応援ありがとうございます。
何故か今日は、不思議と辛くない。単に躁鬱の躁状態になってるだけかも
しれないけど、『何で昨日までの俺はこんなに悩んでるんだ?』って感じ(笑)
だから今の俺は、彼女との関係を清算し、新しい自分に生まれ変わる意気込み
でいっぱいです。
いざ決断すれば、また苦しくもなるでしょう。泣いてでも彼女にすがり続けた
方がよかったと思うようになるかもしれません。
でも、それじゃ俺はもう成長できないから……。
彼女という麻薬をたらふく食らってジャンキーになったまま生き続けるより、
さっさと真人間に戻って真実の恋でも探しますよ(笑)
後押しありがとう。優しいエール、本当にありがとう。
次にエールくれる時はsage入れてくれるともっと嬉しいです(ぉ
>>281 そして、俺がいちばん礼を言わなければならないのは、貴方かもしれないです。
273のレスが、親父のビンタ一発より、お袋の小言より、堪えました。
今の俺の晴れ晴れした気持ちが、一過性のものでないとしたら。それは
グレート・ファーザーたる貴方に厳しく言われたせいでしょう。
なんか、踏ん切る決心がつきました。彼女の存在に惑溺するだけの自分に
サヨナラできそうです。
よろめいても、倒れても、血を吐いても、俺は負けません。だからひとこと。
ありがとう。
読んでるうちにすごく悲しくなってしまいました。
いい人ほど、身勝手な(失礼!)奴とつきあうもんだね。
あたしにもあったんだよ、どーやってもあたしだけのものにならん男との関係。
その渦中にある時は辛いのも悲しいのも鈍くなっちゃってるんだけど、
やっぱり不毛だよーーー。
こんなにいい人なんだから、もっと自分に応えてくれる人探しなよお。
あんたにはもっと似合いのかわいい女の子がいる、絶対いる!
がんばってね。
ついに決断したんだね。その気持ち忘れるなよ!
明日の話も楽しみに待ってます。
>>287 偉い、ちゃんと決心したんだね。
(次の日にやっぱりやめたって言うのはなしよ)
彼女は多分、自分の彼氏に嘘をついてるのと同じだけ、
あなたにも嘘をついているだろうね。
彼女とのことは、今の時点でやめておけば、
初めてのときのいい思い出になるんじゃないかな。
女なれもしたことだし、これをステップに、
ちゃんとした枢機卿さんを好きになって大切にしてくれる
女の子を探すのだ〜。
291 :
252:2001/06/06(水) 02:12 ID:???
こんばんわ。252です。
>今の俺は、彼女との関係を清算し、新しい自分に生まれ変わる意気込み
>でいっぱいです。
>>275で言っていたケジメってそういうことだったんですね。
スマンです。そこまで俺は読み取れずにいろいろ書いてしまって。
>でも、俺は幸せになるよ。なってやるよ。
こういう気持ちでそういうケジメをつけるならきっと苦しむことはないと思うよ。
後悔もしないと思う。
もしかしたら(というか多分)この台詞もいらないかもしれないけど。
がんばれ。
なんか、とってもお久しぶりです。
彼女に似てるかも。って勝手に言ってた嫌なヤツですです。
覚えていらっしゃってたら、光栄です。
お別れ。するんです?
うんうん。
枢機卿には、もっといい人が似合うますよ。
でも、このスレが。。。(←勝手なやつ。)
っていうか、なんだ。
彼女のテクも、大した事ないんだ。
もうこの関係から抜け出そうとする枢機卿さんいるし。
私なら、周りを、少なくとも、楽しませる。
これだけは自信。
ま、最初から環境が環境だと思うけどさ。
ってことで。
いつもながら、勝手に文章からイメージしての発言でした。
では。今後も、期待。
&お仕事がんばってくださいませ。
293 :
sage:2001/06/06(水) 16:19 ID:???
はじめまして。
追いついたと思ったら・・・。
なんだか疲れたやらほっとしたやらです。
頑張ってください。
ありきたりですみません。
294 :
89:2001/06/06(水) 17:09 ID:???
・・・枢機卿氏の「ありがとう」が胸にぐっと来ています。
顔も知らない。名前も知らない。
電子化された空虚な情報の行き交うネットの中で、こんなにもナマの「人間」に
ぶつかり、感動させられることになろうとは・・・。
いいオヤジが、少し涙目してますよ。カッコ悪いね。
枢機卿氏の潔い決意に拍手を贈ります。
ただ、これからきつい「リバウンド」があるかもしれない。
彼女を思って胸の張り裂ける夜があるかもしれない。
だから、私はいつもと同じことをアドバイスします。
書くことだけが君を支える。
ようやく決心しましたか。ずっとこのスレを見守ってましたけど、
枢機卿さんはこのスレに書き込む事で決意したんじゃない?書き込めば後戻りできない。
そう自分に言い聞かせて。皆、自分自身を乗り越える時、一番自分の事がよく理解できる
んだと思う。何か困難に出会った時、今までの自分を振り返るのもいいんじゃない?
そして過去の自分と今の自分はなにが違うか、何が変わってないか。
そのなかで無くしてはいけないものは無いか、確認してみて欲しい。
得たもの、失ったもの、何が一番大切かを。
君を見てると自分ならどうする?とか考えて色々思い巡らせる事がある。
オレはそういう機会を作るきっかけになった枢機卿さんに感謝してるよ。
これからも一生懸命生きて、恋を見つけてください。
真実は自分の心の中にしかない。
偉そうですんませんでした。
296 :
272:2001/06/06(水) 17:37 ID:fmpzqfBE
なんだか、枢機卿さんカッコイイよ。
ねっ、やっぱり272の最後に書いた通り、魅力的になってるでしょ?
えっへん!←って何で私が威張るんだか・・・
皆をひきつけてるもんね。
ちょっと情けないけど、お人好しの純粋男(言い過ぎ?)から見事な
脱皮ぶりだよ。あ〜諦めずに読み続けてヨカッタ・・・。
>>89 私も273には感動したよ。
89さんもきっと、いい文章を書くんだろうね。
272の私のレスが非常にうすっぺらく感じて軽〜く嫉妬(笑
297 :
296:2001/06/06(水) 17:39 ID:???
しまった!さげ忘れ!ごめんなさい
292のレス、ちょっぴりウザイね。
299 :
↑:2001/06/06(水) 21:22 ID:???
まぁまぁ。
>彼女のテクも、大した事ないんだ。
>もうこの関係から抜け出そうとする枢機卿さんいるし。
>私なら、周りを、少なくとも、楽しませる。
>これだけは自信。
この部分は確かに??だけど(´`;)
300 :
奥さん、名無しです:2001/06/06(水) 21:24 ID:RiZd4EE6
僥倖スレから見てました。
書き込みはしてなかったけど...
枢機卿さんの文章を見ているとよっしゃ私も頑張るぞって
気持ちをもらってたような気がします。
私も負けるもんかぁ...ちょっと負けそうだけど(涙)
貴方の未来に幸多いことを祈ってます(^^)
301 :
300 :2001/06/06(水) 21:25 ID:???
ごめん、下げ忘れました...(^^;;
しかも今やっても遅いっちゅーの。
ごめんなさい....>皆さん
以前はキツイ書きこみもしたけど、いざ枢機卿が決断をしてしまうと
少し寂しいなあ。
あはは。勝手だね。
自分にいえることは、相手と正面から向き合った恋は自分を成長
させるということ。
相手とどんな関係であれ、真剣に愛することができたということ
はきっとあなたの財産になってくれると思う。
あなたの恋がどんな形で終結したとしても、あなたはきっと
大切ななにかを得ているはずだよ。
これからも精進して、いい男になってください。
僥倖スレからずっと読んでてその関連でここも見てたけど正直ずっと
「バッカじゃないの、この男」って思ってた。
うまく人と付き合えないような20代半ばまで深い付き合いもしたこと
ない男がなにを今更くだらない女に引っかかってのぼせ上がってるんだ、
そんなの自慢げに書いてるなよって、心底思ってた。
でもそれだけじゃなかったんだね。
それに気付ける人間だったんだ。
一回一回の恋からなにかを学べる人間って絶対成長するよ。
恋だけじゃなく人間関係もだんだん上手くできるようになってくの。
気がつくのはちょっと遅かったけど、でも男はこれから!!
年々いい男になってくよね、って言われるようがんばってください。
ホントずっと見てたけど彼女が一番しちゃいけないことは友人同士に
手を出したってことなんだよ。
二股かけるにしてもお互いわからない場所でするのがせめてものルール。
それができない彼女は世界が狭すぎます。
早めに気がつけてよかったね。
304 :
枢機卿:2001/06/06(水) 23:02 ID:???
こんばんは。枢機卿です。
凄まじいレスの数に、モニターの前で凍る俺。
ありがとう! 皆ありがとう! 俺感激してます。
だからいつものように、手間はかかるけどレスします。
>>288 俺はどんな辛さでも、愛しているから乗り越えられると思ってた。
いつか奇蹟が起きると思っていた。
でも、ようやくわかったよ。万人の幸福に繋がる魔法なんてないんだって。
だから、歩いていく。見届けていてほしい。
>>289 忘れない。絶対に。ペースは落ちるけど話も続けていくよ。
>>290 やめないやめない(笑)。あまりに唐突なんで、驚くのは当然かも、だけど。
でも、こうなったら俺は絶対意志を曲げないことは、俺自身が知ってる。
何かの拍子に、ギアがそこへ入った時。俺は決して止まらない。
彼女を狂おしく求めた時がそうだったように。
だから俺はもう逃げない。甘い過去を振り返らない。
俺自身の新しい物語を探しにいくよ。
>>291 そういうこと。
でも一応言っておくと、最初に向こうへ行く事を決定した時には、まだ
未練タラタラだった。
思い直せたのは、このスレで支えてくれた皆のお陰だ。もちろん貴方も。
頑張るよ。ありがとう。
305 :
枢機卿:2001/06/06(水) 23:03 ID:???
>>292 お久しぶりです。こんな物を二ヶ月に渡って書き続けるくらいだから、
記憶力はいいですよ(笑)。貴女のこともちゃんと覚えてます。
テクニックねえ……俺は今では、あれは彼女の才能だったんだと思ってる。
俺のようなオトコを捉えて離さない悪徳の才能。
この話がもし。彼女が元々俺の恋人で、彼女が浮気してるのわかっちゃった
けどどうしよう……みたいな展開だったら。
俺は逃げられなかったろうね。もっともっと泥沼になったはず。
彼女に与えてもらう快楽よりも、罪悪感と不安感が勝ったからこそこうなれた
んだと思う。あと、俺自身がちょっとだけ強くなれたから。
ありがとう。頑張ります。
>>293 いえ、どうもありがとうです。そのありきたりが嬉しいです。
物語自体は終わったわけではないです。まだ一山ありますよ(笑)
>>294 いつもありがとうございます。
俺が貴方の叱責から受けた感激の何分の一かでも返す事が出来たなら光栄です。
きっと苦しむでしょう。眠れない夜を過ごすかもしれません。
たとえほんの僅かな日々でも、彼女がいてくれた温もりを思い出して泣くかも
しれません。
でも、もう引き返せない。いや、引き返さない。
俺が俺であるために、進みます。胸を張って。
だから書き続けます。己が辿った道筋を、永遠に忘れ去る事がないように。
306 :
枢機卿:2001/06/06(水) 23:04 ID:???
>>295 貴方も、お久しぶりです。元気に恋愛してますか?(笑)
彼女に出逢って、新しく得たもの。いつしか忘れ去ってしまったもの。
何も変わらなかったもの。いろいろあります。
考えてみれば、俺がこれだけ自分を振り返ってみたのは初めてかもしれない。
感謝します。真実、求める気になれたから。
>>296 魅力的になりましたか。
なったかどうかはともかくとして、このかつてないレス数には驚いてます。
貴女も、たびたび俺を支えて導いてくれました。本当に感謝してます。
……って、まだこのスレが終わったわけじゃないんだけどね(笑)
人生経験積んで、もっともっと魅力的な男を目指すぞ。
>>298 >>299 まあまあ。いろんな人がいますよ。このスレでもらった意見全てが俺の宝です。
……しかし、こうやって見ると実は固定読者多かったのね。
それで俺を煽る人間がいなくなったっつーのは、俺もビックリだよ。
307 :
枢機卿:2001/06/06(水) 23:05 ID:???
>>300 ありがとう。俺もそういう言葉のお陰で頑張れます。
俺が幸せっていう意味に気付けたように、皆もこのスレで少しでも幸せに
なってくれるといいな。
>>302 この恋は辛い経験だったけど、でも俺は彼女に感謝もしたい。
『俺は、心の底から人を愛せる』という……そんな、普通なら当たり前の事を
実感できたのは彼女の存在あればこそでした。
愛する事の喜びも、苦しみも、みんな彼女に教わった。
そして、辛さを乗り越える事、自分自身を見つめ直す事、それを教えてくれ
たのは名前も知らないあなた方です。
ありがとう。何度礼を言っても足りない。
>>303 ありがとう。最近やっぱり涙腺が緩い……またちょっと泣けた。
俺も正直言って、始めた時にはこんな風になるとは思わなかった。
ただ自分の叫びを形にしたくて……でもそれが、今ではあなたにも
認められているみたいだ。素直に嬉しい。
人生初のうそっこじゃない恋愛としては、かなりヘヴィでした。
だけど、それだけに得たものも大きかった。
成長します、俺。優しさだけの男で終わらないように。
いよいよ本編です。ライブスタート。
308 :
枢機卿:2001/06/06(水) 23:06 ID:???
もうそろそろ、時間か。
俺たちはお互い目配せした。
「Kさん。これ、お願いね」
彼女が取り出した物を見て、俺は思う――何だお前、またやるのかよ。どこかで見覚えがあると
思ったら、GWの時に、Iが新調したと言っていたMDウォークマンだった。5倍長録音が
可能だという、バカみたいな代物だ。
「お前なあ。今さらだけど、一応犯罪行為だぞそれは」
「ホントにいまさら。個人の満足でするだけだから……大人しく共犯になってね」
レザーベストの一番大きなポケットに本体を隠し、黒い集音マイクを襟元に挟む。その上から
普通にジャケットを羽織ると、外からはまるっきり見えなくなった。
「ん、完璧。本番になったら真っ暗になるから、そしたら襟開けて音が入りやすくしといてね」
「了解」
ま、いいか。問題行為ではあるが、そうやって頼ってくれるんなら喜んで手伝うさ。
そして、俺たちは店を出た。雨足は、もう午前中とは比べ物にならないほどだ。広げた傘を
叩きつける無数の雫の音を聞きながら、二人は知らず肩を寄せ合って歩いていた。
待ち始めて、どれくらい経ったのか。
集ったおびただしい人の群れが、アリーナへ呑み込まれていく。その渦中に俺たちもいた。
入口で係員の前を通る時にはヒヤヒヤしたが、怪しまれる事はなかった。向こうとてこの
むせるような人波を捌くのに手一杯で、そんな余裕はないんだろう。
「関門突破……か。あっさりしてたな」
「まあね。ただ、ライブ始まってからも係の人ちゃんと見てるからね。腕章つけた人には
充分注意しといて」
「了解」スリルあるじゃん。
さすがにこの人間の多さだと、彼女も暑くなってきたのだろう。白のジャケットを脱いでチャイナ
1つになると、ジャケットをバッグにしまう彼女。
「暑いのか」
「今はそうでもないけど、じきにもっと暑くなるもん。動くからね」
なるほど、そうか。彼女のことだ、目一杯身体を動かすに決まっている。
「あの、バッグ預かっといてくれる?」
「ああ、いいぜ。お前は存分に楽しめよ」
「ありがと。ちょっと重いけど、ゴメンね」
「重くねーよ」実際重くはない。俺はあっさりそれを肩にかつぐと、一緒にホールの扉をくぐった。
309 :
枢機卿:2001/06/06(水) 23:08 ID:???
大した人数だ。
アリーナの大ホールに詰め掛けた人間を目で追った俺は、途中で頭がクラクラした。
前も右も左も、人間人間人間だ。立見席というのはいちばん外の壁際らしいが、その壁際でさえ
通路を通るのに一苦労するくらいの人数が集まっている。気温が凄い。
「あっち、あっち」
彼女に連れられ、少しでも人の層の薄いところを探そうと横へ走る。俺ならまだともかく、彼女の
場合普通に手摺りのあたりに立っていたんじゃ何も見えない。肉眼でステージを拝める、いちばん
手摺りの側はとっくの昔に占拠されている状態だ。第一、このホールの中に彼女より小さい人間が
どれだけいるのかすら怪しいものだ。
「下り階段の側は開けてください! 内部席のお客様の通行の妨げになります!」
腕章姿の係員が、声を張り上げてその周囲の人間に注意を促す。
俺たちは何度も他の人間とニアミスしかけながら、どうにかその辺りまでやってきた。係員が言った
通りの理由で、ここだけ少しは人間の数も少ない。彼女は階段のすぐ側に立ち、俺はそこからやや
離れた壁際に立つ。
俺は、あんまり目立っちゃマズイのだ。それに彼女の方だって、今は俺の事なんか気にせずに
心の底から楽しみたいに決まっている。
こと今だけは、一緒にバカになるには、俺は張り合いのない相手なのだ。
彼女は周囲の女性陣と意気投合したらしく、早速何やかやと話していた。
「でも貴女、チャイナドレス! いやん、さすが横浜って感じじゃない」
彼女よりいくつか年上か、気さくな女性がそう言っているのが聞こえる。
「あ、ちがいますよ。これはライブだからってんで、わざわざ着てきたんです」
「気合入ってる! ファンのカガミ!」
楽しくやってるみたいだな。
310 :
枢機卿:2001/06/06(水) 23:09 ID:???
俺は目を馳せ、再度アリーナのステージへと向き直った。ライブの開演は7時らしいから、もうすぐ
ということだろう。宴の前のピリピリした緊張感と、期待に満ち溢れた熱気。
それだけで肌を包む空気の温度を、確実に5度は押し上げている。そんなうねりがあった。
こんな光景、どこかで見た事があるな。俺にはライブの経験はないが、どこかで……。
そうか、プロレスだ。ずっと以前に従兄と一緒に見に行ったことのある、ドームでのプロレス興行。
それと雰囲気が酷似していた。
こいつは音楽鑑賞なんてお優しいモンじゃない、この熱気は……。
と、不意に照明が落ちた。
311 :
枢機卿:2001/06/06(水) 23:10 ID:???
――衝撃が、俺の肉体を揺さぶる。全身を抉り込む圧力。
それの正体が『音』だと気付くのに、俺はコンマ何秒かかかった。
ギターが、ベースが、バスドラが広大な空間に吠え猛り出てからさらに数秒。俺は曲が始まっていた
のを知り、周囲がすでにそれに合わせてリズムを刻んでいたことも理解した。
これが……これが、ライブの魔力かよ。俺は驚愕した。
ヘッドフォンから流れる楽曲なら、俺も大音量で鳴らしまくることはあった。
比じゃねえ。鼓膜を斬り掻き耳殻を削り潰すような音の塊が、そこにある。
常識の壁を突破した世界では、全ての事象が兵器と化す。風。光。水流。
そして今、言うなれば音が兵器だった。BGMにかぶる高らかなボーカルがそれを導く。
壁際の俺にはよく解った。ステージや施設のスピーカーから放たれた爆音のハンマーは、背後を
取り巻く壁に激突し、俺の筋肉と骨と内臓を素通しして腹から前面に舞い戻ってくる。その威力に、
俺はあおられた木の葉の如く身を浮かせた。
しばし我を忘れていた俺は、思い出してジャケットの襟元を開いた。黒のレザーベストに着けられた
黒いマイクは、パッと見にはそれとは解らない。会場を揺るがすこのエナジーの何分の一かが、ここに
刻一刻と刻み付けられていることだろう。
俺が呆然自失から醒めてまもなくして、曲が止んだ。ひとたび落ち着いてスポットの当たったステージ
上を、誰かが客席方向に歩いてくる。
「稲葉さーん!」女性の声。
そうだろうな。ここから窺い知れるのはマイクを持ったラフな恰好のアンちゃんとしてだけだが、
稲葉孝司その人である事は疑いない。
「B'zのライブショーは、どうしてB'zのライブショーって言うんでしょうね」
かの人物が言った。二言、三言、続けられる。的を射たような外しているような微妙な線だが、
不思議と聞き入ってしまう何かがあった。そして、叫び。
「B'zのライブショーへ、ようこそオッ!!」
声高にブチ上げた一声に被る次曲。またしても俺の記憶にはない曲だった。
だが、周囲の手拍子、揺れる人の波、眼差しの熱気、それら全てが俺を昂揚させる。
312 :
枢機卿:2001/06/06(水) 23:12 ID:???
血が逆流する。
この胸の高鳴り、握り締めた拳の熱さ、そして額ににじんできた汗。俺を形作る細胞の全てが、
原始の歓喜に酔いしれる。叫びたい。全てを吐き出したい。でも俺には、それを成しうるだけの
原体験がない。それでも手拍子を揃え、見様見真似の振りでエールを送った。
一曲、二曲。ヒートアップし続けるリズムの脈動。
そして、その次へと。
……俺は知っている。この曲を知っている!
どこで知ったのかは忘れてしまったが、覚えのあるリズムに心が躍った。サバトの夜を謳歌するが
如く、全身全霊を賭けて歌にのめりこんで行く俺。
♪でもね だれか言っていたけれど 何でも気のもちようじゃないの
食欲なさそうな顔で ストローかむなら 僕のをかんで
つとステージの端へと歩み寄り、歌に合わせてチャックを下ろす真似をする稲葉。楽しげな歓声。
と、俺は自分の膝が妙にガクガクするのを覚えた。踊り出したいような、しゃがみ込んでしまいたい
ような、たまらない震え。俺の内部に蓄積された解放への疼きが、肉体の快楽さえも伴うエナジーの
渦となって噴き上げてきていた。
この破壊力は……。
俺でさえ。興味半分でくっついて来た男の俺でさえ、この有様だ。この快楽の暴力に魅せられた
女だったら、ひとたまりもあるまい。
313 :
枢機卿:2001/06/06(水) 23:13 ID:???
横目で彼女をうかがえば、その小さな身体をフルに使うようにしながら渾身の身振りでエールを送る
姿が映った。
まいったね、どうも。俺はステージに視線を戻す。
相手がアンタじゃ、俺は嫉妬もできやしねえぜ。エールを重ねながら、俺は胸の内で笑った。
♪かけらでもいい 君の気持ち知るまで 今夜僕は寝ないよ
♪あついジュースふりしぼる ぶったおれるまでやりきる
♪夢じゃないあれもこれも その手でドアを開けましょう
祝福が欲しいのなら 哀しみを知り 独りで泣きましょう
途中のフェイクエンド、アンコールも挟み、繰り出され続ける数々の曲。
もう俺の全身にも、その強烈さはありありと刻み込まれていた。
身体中を駆け巡った衝撃の奔流は、今や軽い吐き気さえも伴って俺を包んでいた。また、彼女を見る。人波と一体となって揺れる彼女も、衝撃の渦中だ。
今……。
今すぐにお前を抱けば、お互いに飛べるぜ。こいつは。
激情のうねりは、もう性的興奮の域に手がかかっている。
汗が襟元を濡らす。息は上がりかけているし、脚の震えも止まらない。
傍目には解らないが、彼女だって近いものがあるはずだ。
そして、アンコールのラスト。
そこで軽快に、されど静かに始まったそれは……。
俺の知っている中で、もっとも好きな曲だった。
その軽妙で楽しげな、でも切ない歌詞とリズムに乗せて。歌われる恋心。
♪どうしよう 授業の内容は こんなとき ぜんぜん使えません
きびしいね 人生というのは なかなか 先生、とても
まったくさ。
胸の中で呟く俺。昂ぶりを仕草に変え、周囲を取り巻く人波と一緒に吐きかける。
♪どうしよう うまくいかない恋 こんなとき もっと大人になりたい
だれもが悩んだことなのか まったく 先生……。
俺のリアルが、そこで歌われているような気がした。
でも俺は、その悩みの解答が見つけられずにいる。
だから、せめて踊ろう。俺の抱え込んだ全てを、ここで解放してやろう。
皆の挙動をトレースして造った声なき叫びが、アリーナの白熱した空気に溶けて消えて行く。
忘れない。
この気持ち、絶対に忘れない。お前を愛し、愛されたこの日々の充足感。
どんなに世間から爪弾きにされようと、これは俺の選んだ恋なんだ。
だから、お前と一緒に歩いて行くんだ。俺は幸せなんだ。
俺は、そう信じていた。
汗と混じって一筋だけ、違う雫が頬を伝った。
>>311 どうやったらこういう字になるんだろう。>孝司
B'zの稲葉は『稲葉 浩志』だぞ……俺、疲れてんのかなあ(笑)
考えると、彼女に『出逢って』から……まだ二ヶ月も経っていません。
春と夏の端境期の、切なくも甘いひとときでした。
二ヶ月は……人に触れ、人を知るには、短すぎる時間。
でも、人が変わるには、充分過ぎる時間。
このスレを(僥倖スレ時代含めて)見守り、応援し続けてくれた多くの人々。
感謝したい。名前も顔もわからない人達だけど、俺というたった一人の人間の
人生を、これだけのひとが支えてきてくれた。
親身になって答をくれる皆のエールがなければ、俺はまだ出口のない迷路を
彷徨い続けていたことでしょう。いつか救われる甘い夢を見ながら。
元々は何気ない気持ちから、全身を突き動かす見えない力に導かれて始めた
この物語。様々な意見がありました。好意的なのもそうじゃないのも。
俺は読者の寄せる期待に応えると同時に、自分の居る場所を確認したいという
想いで、ここまで走り続けてきました。否、今も走っています。
そんな俺の想いが、想いの全てを叩きつけた結晶が、暖かいエールを集めた。
……立派な僥倖の物語に、なってるじゃないですか。
最高のクライマックスじゃないですか。
『物語』が『現実』にリンクする瞬間。それが見えました。
俺は書き続けます。書くことがなくなってしまうまで。
なくなった時は? その時はまた考えましょう。
先のことはわからない。だけど、今俺は言いたい。この場を借りて、皆に。
ありがとう。
俺、幸せになってみせます。見ていてください。
317 :
300:2001/06/06(水) 23:38 ID:???
まずお疲れ様ですって言っていいのかな?
>ありがとう。
>俺、幸せになってみせます。見ていてください。
この言葉にちょっと涙目になってしまいました(^^;
恋が枢機卿さんに彩りを加えたんですねぇ...。<変な表現(自爆)
今日は素敵な気持ちのまま眠れそうです。
ありがとうです。
おやすみなさい(^^)
うし、今度はsage成功(笑)
とりあえず、お疲れさま。
私も昔はさめた目でこのスレ見てたけど、枢機卿氏の短期間での成長ぶりに、
今ではすっかりトリコです(笑)
批判的だった人が応援にまわってるし、このスレ住人がいまひとつになってる
って感じですね。
それも枢機卿氏の人柄がなせるワザ。
これからもその純粋さを失わないで、幸せになっていってくださいね。
明日も楽しみにしてます。
僥倖スレから読み続けてきた者です。
一昨日の枢機卿さんの宣言、それに対する多数のレス、
更にそれへの枢機卿さんの返信レス・・・などを読んでいて、
感動してしまいました。
ひとりの人間が、いちまい、にまいと脱皮して大きくなるさまに。
枢機卿さんは、既に幸せ者だね。
自分のいろいろなことを認めて、胸をはって生きていける、
更に、それを応援してくれる人がこんなにたくさんいる!!
もっともっと、幸せになれるといいね!!
でも、無理しないでね。
彼女を大好きな気持ちは嘘ではなかったのだから、自分を否定しないで。
あなたらしさは、失わないでいてね。
なんて、言うだけヤボか。ごめん。
ハッピーな気分をくれて、ありがとう。
私も、もっともっと成長するぞ!!って強い気持ちが湧いたよ。
320 :
252:2001/06/07(木) 01:42 ID:???
252です。
今回のを読んで思ったのは、
枢機卿氏の一連の「恋」もライブのようなものだったんだな、って。
一瞬で盛り上がる熱狂。激情に支配される理性。
そして、いつかはやってくる醒め。
って、俺、ライブ行ったことないんだけど。
好きなアーティストもいるし行ってみたいな。
しかし、今の決断をした枢機卿氏の一連のレスと今回の文章。
本当は別物なのに、なんか両方でひとつの文章のようだ。
そこまで狙ってライブの分をまとめてアップしたなら、あなたの文才はすごいぞ。
>思い直せたのは、このスレで支えてくれた皆のお陰だ。もちろん貴方も。
>頑張るよ。ありがとう。
そう言ってもらえると、こちらも嬉しいです。
ありがとう。
私も僥倖スレから読んでました。
途中で「この女嫌いだ」(ごめんね)と思いつつも童貞を捨てるまで見守りたくて
ロムし続けて来ました。でも、脱童貞だけでない、人が変わっていく様子をリアルタイムで
見れたことに幸せと、感動をおぼえました。
前を向いて歩くって胸を張って歩くってこんなに素敵なことなんですね。
こんなに大勢の共感を呼ぶものなんですね。
枢機卿さんの真直ぐさ加減と、それを見守る暖かい人たちの存在にに涙が出ます。
私も前を向いて真直ぐ歩いていきたいです。
ロムばっかりで枢機卿さんを導くようなレス出来なくてごめんね。
枢機卿さんに真正面からレスしてくれた方ありがとう。
下げ忘れました・・・ごめんなさい。
>枢機卿
お久しぶりっす。最近はずっとROMに徹してました。色んな人がこのスレを
読んで意見をカキコしているので、何か書くタイミングを失ったというか…
でも毎日読んでたよ、ちゃんと。ネットに繋ぐと一番にここへ来てるし(w
枢機卿の中で、ある種の覚悟?みたいなものが感じ取れて、今少しホッとして
ます。俺も自分が同じ様な経験をしてきて色々傷ついた事もあったから、余り
偉そうな事は言えないけど、今枢機卿が通っているイバラの道は決して間違い
じゃないと思う。恋愛なんて常に不安定なモノだと思うし、どんな形であれ
人を好きになる事が心の支えになる奴だって世の中一杯いるんだから(俺もそう)。
これから先この恋がどうなるかは正に「神のみぞ知る」だけど、それでも確実
に分かっているのは、彼女と一緒にいる一瞬一瞬が枢機卿に勇気を与えてくれ
る事には変わりないという事。
転んでも、けなされても、踏んづけられても、本当に自分が100%納得出来る
まで頑張って欲しいと思う。
このスレも、あまり無理をしない程度に書いていってくれよ。それじゃあ、
また暫くROMに徹する事にする(w
ではでは、今日はこの辺で。
>>1 ライブショーはねぇだろう(ワラ
LIVE GYMだ。 らいぶじむ
レス増えて面倒なんでコテハンにします。最初からそうすればよかった・・・
待ちに待ったライブレポート、ありがとう〜。感想はまた後程。
>>324 まあまあ。今までB'z興味なかったみたいだし、そう聞こえちゃったのかな?
それにしても変わらずあの始まりに萌え〜。
稲葉ってライブだとTVと全然雰囲気違うよね。
でも私はライブで、松本も好きになったよ。
僥倖スレから読んでてここにも来たけど、
自分の日記を公の場にたらたら書いてる自爆者だと思ってた。
でも煽りもなくなってみんなが貴方の幸せを願っているように思えてきた。
もちろん私もその一人に入りたい。
それから今までB'z興味なかったけど、読んでるうちに私がもその世界に溶け込んでいきたくなった。
貴方までもかっこよく感じた。
言い過ぎ?
327 :
枢機卿:2001/06/07(木) 22:28 ID:???
こんばんは。今日もやっぱりキツイです。
続きを書く元気はないんですが、レスだけは返します。
週末はいなくなるんで、その前に明日なるべく多く書けるようにしたいですね。
>>317 どうも。そこでありがとうと言われるとこそばゆいです(笑)
>>318 今までに成長しそこねた分を、一気に取り戻して行く感じですね。
俺は別に『いい人に見せよう』と意識してるわけではないけど、そんな俺に
着いてきてくれる人、応援してくれる人がいるのは嬉しいです。
>>319 そうですね。たとえこれからどうなろうとも、俺は彼女が好きでした。
だから、彼女にも心からの幸せを掴んで欲しいと感じます。
関係は切りますが、彼女と友達縁を切ろうと思ってるわけでもないので……。
俺も成長するけど、彼女ももっと成長してもらって、いつかこの日のことを
懐かしく笑い飛ばせるような間柄になりたいものです。
>>320 そこまで計算したわけではないけど、なんか凄いかもしれないこれは(笑)
今の俺の気持ちが、過去の事実とリンクしてそういう匂いを持たせたんで
しょうね。
>>321 いえいえ。今レスくれたんだから、それで充分です(笑)
自分も、胸張って生きることの素晴らしさがようやく掴めました。
そしてこれからも前向きに、自分らしく生きていきたいです。
328 :
枢機卿:2001/06/07(木) 22:29 ID:???
>>323 お久しぶりです。どうも。
彼女を好きになった経験が大いに俺を支えたし、また自分自身すら危うくなる
ほど痛めつけられもしました。
そんな時自分をしっかり保てたのは、やはりこのスレの、引いては皆のお陰
だと思ってます。ウザイくらい繰り返してしまいますが、読者の皆には感謝
してるです。
これからもマイペースに頑張っていきますよ。
>>324 おおう、そうか。そう言えばそうだった気もする(笑)
infixが俗に『ショウ』と呼んでたせいか、あの時はそう聞こえちゃったん
だよね。その後B'zについて色々調べてる時その名前を見た気もするけど、
こっちで書いてしまった。
まあ、これでまた一つヴァカから賢くなったって事で(笑)
>>325 そうですねえ。なんか、妙にとぼけた持ち味が素敵でした(笑)
フェミニンな顔立ちと声、それで男のワイルドとマイルドを出されちゃ、
女が陥落するのも無理ないかという気になった。
松本はあんまり見れなかったな。俺の位置からだとステージ端の見にくい所に
なっちゃったんで。でもとにかく楽しかったよ。
>>326 いや、前にも言ったけど、いまだに大いなる自爆野郎ですよ(笑)
でも本当に、大勢の人が応援してくれてハッピーです。これは是が非でも
幸せにならなくちゃ。
俺の文章で知らないことに興味持ってくれたというなら、それもまた最高に
ハッピーなことです。ついでに俺をカッコ良く思ってくれたなら、それも(笑)
このライブのシーンは、自分の偽らないソウルと計算された構成、その
ギリギリの線を狙って書きました。喜んでくれれば光栄の至りです。
329 :
89:2001/06/08(金) 16:21 ID:???
こんどの週末は、彼女に会いに行くのだったね。
もう大丈夫だろう。自分らしく、毅然としてあれ。
ただ、彼女との間にあったことは、I君には気取られないようにね。
これは、君が墓場まで持って行かなくてはいけない類のことなのだから。
老婆心、スマソ。
見てるよ。
頑張れよ、枢機卿さん。失うモノはない。
経験を手にした今は。友達関係に戻ってもし後悔するのなら
それは多分彼女の方だろう。気持ちを受け止める事がいかに大事か、
彼女の方が気付くんじゃないか?
気付かないか。希望的観測。
332 :
枢機卿:2001/06/08(金) 23:16 ID:???
こんばんは。
朝の6時にはもう自宅を出てしまうので、余裕はないんですが。
3日間いないから、やること済ませとかないとね。
>>329 はい。いつもありがとうございます。
以前電話で二人と話した時、ちょうど食事時+友人が来ていたようでやけに
賑やかでした。Iは彼女お手製の味噌汁なんぞよそってもらって幸せそうでしたし。
『今お客さん来てるから、味の保証しないよ?』と、実に微妙かつウィット
溢れる彼女の声が後ろから聞こえてきてました(笑)
この幸せを壊す権利は、俺にはないなと思いました。少なくとも俺のせいで。
だから、ケリをつけてきます。しっかりと。
>>330 見ていてください、の返事かな?(笑)
>>331 気付いてくれるといいですね(笑)。
俺はひとまず、ここらで退こうかと……Iは俺と違って彼女に対しても割と
ブッキラ君のようですが、どれだけ想っているかはわかるつもりです。
俺の犯した罪は消えないけれど、これから先二人を見守っていくことで少し
でも償えたら、と切に願う。
まあ精一杯己を磨いて、いずれは『いちばん最初にあなたに逢いたかった』
って言われるような男になりたいですね(笑)。暴言暴言。
んじゃ、続き。あんまり書けなかったけど勘弁。
333 :
枢機卿:2001/06/08(金) 23:17 ID:???
「ああっ、もうイキそうっ」
ライブが終わって駅へと続く人間の列。彼女は身を震わせながら、残る余韻を楽しむかのように
ウットリと言った。
「正直言うと、俺もだよ」並んで歩く状態からススッと彼女の背中へ回り込むと、気だるい身体を
後ろから彼女に覆い被せるようにする俺。
「やん、もおっ」ちょっとふらつきながら俺をたしなめる彼女の耳に、俺はそっと囁く。
「稲葉、ええ男やなぁ……」
何故かエセ関西弁で。
「でしょ! でしょ、わかるでしょ? それがわかったら、今度のライブも一緒に行こうね」
無邪気に言い放つ彼女からゆっくり身を起こすと、俺は頷く。
いいな、そうしても。俺自身がこれだけ堪能できるとは思わなかった。別に俺にホモの気がある
とは思わないが、すっかり稲葉とB'zに惚れ込んだという気分だった。
その後、駅のコーヒーショップ前で、情報をくれたくだんの女性と会う。目鼻立ちのはっきりして
どことなく落ち着きをたたえた感じの人だった。
二人は挨拶しあい、横にいた俺もその人に挨拶する。女性は訊いた。
「こちら、彼氏?」
「あ、いや。そういうわけじゃないんですよ。あたし遠出して東京に遊びに来てるんで、それで
お世話になってる人なんです」
「あ、そうなんだ。このコの事、よろしくお願いしますね」
表面はにこやかに返しながらも、俺は少し寂しさを感じた。
やっぱり……彼女を『俺の彼女』って呼べるのは、事情を一切知らない人間の前でだけなんだよな。
彼女と直接関わってくる人間の前で、俺は『彼氏』でいることはできないんだ。
でも、そんな素振りは一切見せない。それが俺だから。
二人はしばし、稲葉その人の話題で盛り上がっていた。自宅があるのがどこそこという話から、
ここの公園で早朝に犬の散歩してるらしい、なんて話。
それを聞くと彼女はがぜん意気込み、早朝に張ろう! などと言い出す。ちょっと焦った。
そしてしばらく話を続けてから、お互い別れた。
334 :
枢機卿:2001/06/08(金) 23:19 ID:???
「今の人、素敵な人でしょ」
「あ、うん。なんか素朴な上品さがあるっていうか」
「ちなみに、人妻さんだよあの人」
「へえ」
別に感慨が湧いた訳ではないが、俺は何となく驚いたような声を上げた。
……っていうか、お前も元ソレじゃないかよ。
この台詞は言ってはいけない気がして、胸にしまっておく。俺たちは駅へと急いだ。
「んー、やっぱりバスドラの音がキツ過ぎたみたい。反響しちゃってるなー」
ライブからの帰り道、早速MDの録音状況を確かめながら彼女が言った。
「アリーナって思ったよりちっちゃかった……静かな曲はいいんだけど、バックが大きいと一発で
ボーカルがかき消されちゃうね。ああ、稲葉さんの声が聞こえないよぅ」
「またそれかい」
苦笑する俺に、彼女は胸を張ってもちろん! と答える。
「松本の立場はどうなるんだよ」
「松本さんももちろんカッコイイと思うよ。でも、あたし的には断然稲葉さんがいいの」
興奮した彼女の力説。俺はそれにとやかく言うのも無粋だと思ったので、そのままにしておいた。
俺だって、ここまでではないにしろ彼のオーラに魅了されている。別に異議はなかった。
多幸感に満たされたその世界が揺らいだのは、俺の家の最寄り駅から降りた直後だった。
彼女の携帯が、鳴る。こんな時にかけてくる間の悪い奴は一人しかあるまい。
「はーい、もしもし?」
彼女は右腕をしっかりと俺の左腕にからめたまま、左で携帯を取る。やはり相手はIだったようで、
遠慮のない彼女のトークが繰り出されていた。
「うん、ライブ終わって帰るとこだけど。うんうん…………え?」
今にも鼻歌が聞こえてきそうに軽快だった彼女の口調が、一転して冷ややかなそれへと変ずる。
俺は本能的に、ヤバイ、と思った。
この声のトーンの低さとブツ切りのリズムは、俺に『ケンカしてみる?』と冷酷に詰め寄った
あの時と変わらない。
いや、俺の時はまだ、それでも遠慮があったようだ。今の彼女はその比じゃない。
俺は左腕を彼女に委ねたまま、その場で立ち尽くしていた。
335 :
枢機卿:2001/06/08(金) 23:23 ID:???
「何それ? 貸してくれるって……いいっていっぺん言ったでしょ。今さらゴネるわけ?」
俺だって、怒った彼女が怖いというくらいは知っている。
以前盆に集まった時など、寝不足と疲れで苛立つ彼女の運転で、公道を数十キロオーバーで爆走した。
彼女は運転は上手いのだが、その時の横顔だけは怖くてまともに見られなかった。
そんな怖い彼女が、惚れてしまった俺が見たくない醜さをむき出しにした彼女が、そこにいた。
「あんたね。それどう言う意味? 今さら文句言われても、返しに行けるわけじゃないでしょ?」
彼女の苛立った声はだんだん激しくなってきた。幸い時間も遅くて人が通らないからいいが、
そうでなかったら俺の戸惑いはこんなもんじゃ済まなかったろう。
「何の解決にもならないのがわかってるクセに、何で恨み言いいたがるかな。そういうとこ、
ちょっとどうにかして欲しいんだけど」
I自身も苛立ったり怒ったりした時は相当に荒れるのは、俺も知っている。それの典型例が、
彼女が泣き出してしまったあの大阪の夜の一件だ。
それとは逆に、本気でキレた彼女には普段のIでは相手にならないらしい。某配送会社のバイトの
態度の悪さが腹に据えかねて、電話口で責任者を出せと詰め寄った話をIから聞いた事があった。
彼女も長年サービス業を務めてきただけあって(現在、某ファーストフードチェーンのバイトチーフ)
接客業務には一家言ある。結局責任者とバイトの二人に謝罪させたが、その間俺は部屋の隅で小さく
なっていたよ、とIは照れて語った。
そんな二人が、今俺の隣で静かにぶつかり合っている。十中八九、折れるのはIのほうだろうが。
「まったく、人がいい気分で余韻に浸ってるのを台無しにしないでくれる? そういうの最低」
辛辣な一言がピシャリと飛ぶと、その後少しして痴話ゲンカは終わったらしかった。
彼女は通話を切ると上目遣いになりながら、ゴメンね、と呟く。
「何だったんだ?」
「あたしがこのウォークマン借りて来たのが気に入らないんだって。5倍長録音したMDはこれで
しか聞けないから、前に録った原稿のMDがテープ起こしできないって文句言ってた」
「そっか」
「そんなん知らないって。自分が貸すってハッキリ言ったんだから、どうして今頃それに文句
つけたがるかな?」
眉をひそめた彼女の険のある表情が、またジワジワと戻ってきつつあった。
周囲はもうすっかり涼しくなっていたのに、俺の背中には冷たい汗がにじんだ。
337 :
りん:2001/06/09(土) 10:09 ID:???
ああんっ、ライブのとこ、何度も読み返したよ。
歌詞の織りまぜ方など、リポートもいいよ〜、枢機卿さん!
男性ファンも多いのもわかるでしょ?
でも、細かい事口挟むなら、録音はしてほしくなかったな・・・。
私ちょっと思ったんだけどさ、Iってウォークマンの事、口実だったんじゃないかな?
第六感っていうかさ、二人で楽しんでる姿を遠方で想像して、
どうしようもない嫉妬が、爆発したというか・・・。
何だか、そんなIも切ないねえ。
枢機卿さん、向こうに行ったらここでの決意が崩れる時があるかもしれない。
でもやっぱり、この秘密は誰にも知られてはいけない。
枢機卿さんの言うように「Iの幸せを壊す権利はない」のだから・・・。
そして、それが枢機卿さんのいつかきっと訪れる幸せにも繋がると思うから。
な〜んて、もう遅いかな?
でも枢機卿さんが晴れ晴れした気持ちで帰ってくること、祈ってます。
338 :
みや:2001/06/09(土) 13:14 ID:???
少し留守をしている間に、カキコが沢山ですね(^_^)
今から読みます…。
枢機卿さんが
>>274で私に「彼氏大事にして」って言ってくれて、嬉しかったです。
どっかのスレの私のカキコを、見てくれてるのかな。ありがとう。
こっちも大変なんだけど、頑張るです☆
見てるよ。
レス書くのも大変だろうからそれだけ、
っていうことです。
まーなんにせよいい年した元童貞ははやく彼女と別れて
これおわらせてくれ。
やっぱウザイよ。
341 :
↑:2001/06/11(月) 08:32 ID:???
どうしたの?こんな朝っぱらから・・
342 :
89:2001/06/12(火) 01:22 ID:???
そろそろ「お帰りなさい」かな?
いずれお話を聞かせてください。
くれぐれも、体力的精神的に無理はしないでね。
344 :
枢機卿:2001/06/12(火) 22:23 ID:???
こんばんは……というか、まずはただいま。
ようやく帰ってまいりました、枢機卿です。
書きたいこと、書くべきこと。いっぱいいっぱい溜まりました(笑)
それは後のお楽しみに回すとして、まずはレスと物語を進めましょう。
>>337 ごめんなさい。録音止められなんだ俺も共犯です(笑)
口実、か……俺もようやく、今になってそれっぽいことを考えられるように
なってきた。俺がIの身に嫉妬してばかりいたけれど、実は向こうだって俺に
嫉妬してる部分があるんじゃないか、と思うようにね。
向こうに行った経験は、結局プラスだったと思います。
『俺と彼女』だけのミニマムな世界じゃなく、それを取り巻く部分まで理解
することができたから。
俺も思わぬ方向に話が進みました。この調子だと、第4部になっちゃいます。
誰かが言っていたけど、このスレの行方はしばらく心配しなくてよさそう(笑)
>>338 お久しぶりです。いくつかのスレで拝見してますよ。
そのたんびに『ああ、幸せそうな悩みや質問持ってるなあ』と思います(笑)
頑張ってくださいね。俺も頑張る。
>>339 ども。心づかいありがと。
>>342 ただいまです。
そうですね、無理はしないようにしましょう。
今回は、遊びすぎて身体おかしくしました。バカです俺は(笑)
そして、物語を再開するにあたって、ひとつやろうと思ったこと。
今の物語って、すごく狭い世界観の中で成立してるんですね。
んで、たまたま登場人物が増えた時に困るのが――代名詞。
『俺』はいいけれどお相手が『彼女』なんだもん。
他の女性を長々と登場させると、その書き方にものすごく悩むから。
あと、イニシャルだけで区別するのもちと厳しいかと思うしね。
この先(第4部!)間違いなく登場人物増えるはずなんで、ちょっと懸念しました。
だから、遅まきながら登場人物には名前つけます。
むろん仮名だけど、もとの雰囲気は残している……かな?(笑)
名前ついたからって、芝居臭くなるわけでもないんでご安心を。
逆に名前がつくと、各人の自由な想像を裏切る部分が出ちゃうかもしれないけど……。
まあ話を円滑に進めやすくするためと思ってご容赦ください。
俺、Kさん:小島恭二郎(こじま・きょうじろう)
彼女 :川口歩美(かわぐち・あゆみ)
I :岩瀬直明(いわせ・なおあき)
俺の友人T:高村
仲間のH :本条
女顔のS :佐久間
よし、これだけ決めればいいや。これ以後、物語の中でいきなりこの名前が
登場してきてしまいますが、ご勘弁を。しっくり来ないなら、また戻すかも
しれません。
じゃあ、いよいよ続き。
346 :
枢機卿:2001/06/12(火) 22:30 ID:???
「……そういう歩美って、怖いな。やっぱり」
俺は心に思ったことを素直に出す。どこか寂しげな、ためらうような、調子になった。
「ん……怖くないよ。怖くないでしょ?」
左腕を強く抱きかかえると、また上目遣いに俺の顔を見つめてくる彼女。
怖いよ。たしかに俺自身に腹を立てているわけではないにしても、その態度の変転が怖い。
「すぐ横でそんな風にドスのきいたケンカされてみろよ、怖いって。俺、腕離してもらえないし」
「やあだ、小島さんには全然怒ってないから。前にも言ったでしょ。当たり前だけど、あたしを
怒らせるようなことしなかったら、怒らないから」
「ん……まあ、そうだな」
いつまで考えていたって仕方ない。楽しい時間を自分の手で壊すこともないだろう。
その後俺たちは、自宅のすぐ側のカラオケボックスを目指した。
「カラオケいこ、行きたい行きたーい!」と前から歩美が言っていたので、そのせいだ。
俺はそれには異存なかったが、くだんのカラオケボックスがどのくらいの時間まで開店している
のかは知らない。時間はもう夜中の11時をとうに回っていた。
いざ店の前に立ち、営業時間を確認する。2時まで開いているそうだから、2時間いけるな。
「よし、問題なし。2時間でいいか?」
「2時間かあ。ちょっと歌い足りないかな……」
「お前な。それでなくても今日は体力使ってるんだから、控えなさい」
「……はぁい」
彼女を促すと、店に入った。
平日ということもあり、店はすいている。めぼしい機種はサイバーダムとハイパージョイ。
「俺、サイバーダムって知らないな。DAMの最新なんすか?」
受付で訊くと、店員はそうですよ、と答えた。ジョイサウンドとハイパージョイの関係みたいな
ものらしい。岩瀬の好きなアーティストがハイパージョイにしか入っていないため、そっちは
何度か入った事があったのだが。
347 :
枢機卿:2001/06/12(火) 22:32 ID:???
「んじゃ、サイバーダムでOK?」
「いいよ。B'z歌うんだったら、どっちでも構わないモン」
交渉成立。
俺と歩美は入口に近い、サイバーダムの部屋に通された。
ハナっから、飛ばすこと飛ばすこと。
さすがに記憶力がいいというのか、気合の入り方が違うというのか。
歩美は今日のライブで登場した曲を、ご丁寧に登場順に消化しているようだった。
俺も試しにB'zの項目を開いてみて、その量の多さに驚く。つごう見開きの2ページ分くらいの
量が、全てB'zだった。『Bad Communication』のようにアレンジのバージョン違いが多い曲
だと、それすらも網羅しているらしい。
彼女の邪魔することはないな。俺は合いの手にとどめて、自分のペースで行かせてもらおう。
俺はジンジャーエールをちびちびやりながら歌い続ける。
TWO-MIXの『TRUTH』。
ポルノグラフィティの『ヒトリノ夜』。
TOKIOの『ハートを磨くっきゃない』。
さりげなく二の線入ってしまうのが哀しいが、それもまた俺のペース。
彼女はと言えば、結局最初から最後まで、ライブでは歌われなかった曲も含めてB'z三昧。
『Ultra soul』『コブシヲニギレ』『LOVE PHANTOM』『スイマーよ!2001』……。
結局B'z以外は一曲も歌っていなかったから、ここまで来ると見上げたものである。
というよりは、自分の中で今日の興奮の余韻を巡らせているのだろう。そう感じた。
『恋心』になると振り付けを交えながら、俺に教えてくれる。俺はそれをいきなり覚えられる
ほど頭は良くなかったが、あらためて歩美の傾倒ぶりを理解して感心した。
俺と同じなんだよな、やっぱり。
自分が興味を抱いたものには、とことんまで迫って突き詰めないと気が済まない。
彼女が帰ってヒマが出来たら、ちょっくら自分で調べてみるかな……そう思う俺。
そして、興奮覚めやらぬままに、俺たちのささやかなライブは終了した。
348 :
枢機卿:2001/06/12(火) 22:34 ID:???
「ただいま」
「おかえり……ただいま」
玄関の鍵を開けての、お互いの第一声。軽く、クラッと来た。
「おかえり、歩美」
自分を出迎えてくれる人がいるって、こんなに嬉しいものなのか。しかも、愛しい人が。
二年間の一人暮らしで、ただいまの声すらない生活を続けてきた俺にはたまらない瞬間だった。
「どうしたの? ボーッとして」
「あ、いや。こういうのっていいなって思ったんだ」
「そう?」
「そうだよ。疲れたろ、早く寝ようぜ」
彼女を導く。使いもしないのにやたらと数だけ置いてある俺の靴を脇にどけながら、上がった。
「ちょっと俺、シャワー浴びてくるよ。ライブですげえ汗かいちゃったしな」
「ん、いいよ」
歩美はジャケットを脱ぎ、自分の荷物の中へしまいこむ。チャイナを脱ぐ段階になれば、
俺は絶対に後ろを向かされるだろうから……この部屋にいないのは好都合だろう。
「歩美はどうする? シャワー、いい?」
「あ、ううん。明日の朝でいい。今シャワー浴びたら、お風呂場で寝ちゃいそう」
「ん、OK」
「あたし疲れたから先に寝てるけど、ゴメンね……上がったら、ちゃんとお布団に入ってきてよ。
いっしょに寝てくれないといやだよ」
何だか子供っぽいおねだりをする彼女の言いぐさに、俺は微笑んで頷く。
全身を軽く流す。
髪の先がまとまって尖った状態になるほど、汗が全身に染み渡っていた。シャワーの湯をかぶる
だけでは足りない気がして、綺麗に髪を洗う。
さっぱりしたところで、いつもより早めにシャワーから上がった。普段からそんなに時間の
かかるほうじゃないから、歩美のほうが『早いね』と言っていたくらいだ。
今は、それより心持ち早く。寂しがり屋の歩美を待たせたくない。
そして何より、俺自身が彼女ともっともっと一緒にいたい。触れ合いたい。
部屋に戻ると、電気はすでに落とされている。歩美の寝息のほうへ近付き、掛け布団をめくって
ベッドへ潜り込む。
俺の身体が近付くと、嬉しそうに鼻を鳴らしながらしがみついてくる歩美。
いつものように首の下へ腕を差し入れ、彼女の身体をかき抱きながら目を閉じる。
さすがに疲れていたのか。彼女の規則正しい呼吸を聞いているうちに、俺の意識は飛んでいた。
前のスレに『@ここまで』忘れました。ゴメン。んで、追記です。
帰ってきて早々に『第4部』発言したんで、えらくビックリした人もいるかも
しれません。外伝書けるかもとは言ってたけど、そこまでは言わなかったもんな。
結論として言えば、俺を取り巻く状況そのものは変化していません。
相変わらず岩瀬(I)と歩美(彼女)は同棲しているし、俺は東京で見守る身。
変わったこと、といえば。おそらく俺の心境。これはもちろん。
彼女に会えば落ち着く、なんて言ったけれども、落ち着きました間違いなく。
ただし、当初俺が思っていた方向性とはまるで違った方向で。
そして、彼女の心境も変わったことでしょう。おそらくは。
生き方はすぐに変わらないにしても、手応えを感じました。彼女の本心の。
まずは謝りましょう。すみません。俺は『彼女の事は忘れる』と言ったけど……。
ここで言ったほど明確に、正しい方向性では、忘れ切れていません。
今後の彼女との関係がどうなるかは、ヘタすれば俺の胸先三寸という状態です。
もちろん、忘れようという気持ちは捨てていませんが……。
ただ、より視点を拡大しての物語の進展は、詳しく書かなければウソというほどに
なってしまいました。だから、書きます。第4部。
3日間の物語。
『人生が既にネタの男』枢機卿に恥じない物語(笑)
その時まで、どうかお付き合いください。
350 :
枢機卿:2001/06/12(火) 23:07 ID:???
>>349の名前欄。
前スレまで→前レスまで
阿呆か俺は。最近脳味噌が退化してる気がする(;´Д`)
351 :
300:2001/06/13(水) 00:00 ID:???
おかえりなさい&お疲れ様
それだけ、言いたかったです(^o^)
352 :
252:2001/06/13(水) 00:17 ID:???
お帰りなさい。
とりあえず今日は時間がないんでこれだけで失礼。
感想などはまた明日にでも。
おつかれーーー。
明日からもまた期待してるよ♪
見たよ。
355 :
枢機卿:2001/06/13(水) 23:09 ID:???
こんばんは、枢機卿です。
今日はアルコール入りなので、レスだけでとどめます。はふ。
>>351 どうも。肉体的に疲れ、精神的にリフレッシュしてきました(笑)
>>352 ただいまですー。
俺も今日はこれで失礼しますね。
>>353 期待に応えましょう、できるかぎり。
今回からやや大き目に書き方が変わったわけなんで、そのへんの感想も
何かあると参考になります。
>>354 毎度どうも(笑)
356 :
252:2001/06/14(木) 00:48 ID:???
つーわけで感想を。
仮名導入はいいと思います。
名前って意外とその人を想像できるし。
完全なイメージで実際とは違うだろうけど、やっぱり読みやすいと思う。
でも、最初に「小島さん」て時は「誰?」と思った俺。
対応能力低!
ちなみに、女顔の友人が「佐久間」ってのは俺のイメージでもぴったりだったり(藁
で、週末の結果は、よかったのかな?
あまりスパッとは行かなかったようだけど。
まあ、枢機卿氏がしっかりとケジメをつけられたのだったらいいと思います。
詳しい内容は第4部待ちということで。
続きをほぼリアルタイムで文にしていく、皆の期待に応えてでもやれる
なんて。なんて面倒くさいことを続けられるんでしょう<縛 其の行為に尊敬する。
皆が急かす気持ちは判りますが、オレはゆっくり待ってるよ。
そうそう、枢機卿さん、オレの恋愛はやっぱ恋愛じゃあなさそう<藁
いまや、彼女とは親友になりつつある。彼氏の相談うけたりして<ワラ
オレも最初のドキドキ感を通り越してなんか、従兄弟と一緒にいるみたい。
でも、彼女のまっすぐな視線と向き合うときはまだドキドキするし、
カワイイなぁ〜って思っちゃいます。いい笑顔なんだ、コレが。
あれっ?やっぱ恋してる?メチャクチャプラトニックやん、いい歳ぶっこいて。
358 :
すうききょう。:2001/06/14(木) 16:00 ID:Xa.9R1NU
面白かったから、あげちゃえっ!
>>358 あげんじゃねぇーよ。
漢字も読めないガキが。
>>359 まーまー。たまにゃ、こーいう奴もいますって。
しょうがないよ。
漢字は読めてるんじゃないか?(藁
362 :
りん:2001/06/14(木) 20:37 ID:???
お帰りなさ〜い。
仮名賛成です。わかりやすいし。
最近の私、ラガーマン体型の男の人見掛けると
「は?もしや?」って思ってしまう・・・完全に枢機卿オタ・・ウトゥ(笑
363 :
枢機卿:2001/06/14(木) 22:18 ID:???
こんばんは(;´д`)
最近仕事がハードで、あんまり執筆意欲がありません。申し訳ない。
何とか週末に書き溜めて余裕を持たせたいので、今しばらく勘弁。
レスだけ返しときます。
>>356 ども。実は仮名導入しようと思ったのは、僥倖スレの雑種犬氏の文を見て
からなんだよね。ちくしょう、こっちの方がやりやすいやって(笑)
週末……向こうに行っただけの甲斐はあった。
だけど、キッチリ問題を片付けられたかどうかというと非常に怪しい。
あんまり詳しくは言えないけど、ケジメをつけるというより俺のケジメを
試されるような結果になっちったね(笑)
>>357 それでいいんでないかな?
どんな経験を経てきても、いくつになっても、純な恋愛する資格はあるもの。
『一緒にいたい』っていう気持ちが恋愛の原点なんだって、今は思う。
孤独を愛してきた俺でさえ、そう思ったもの。彼女と一緒にいたいって。
大切な人の笑顔を見たいって、自然な感情だよ。
なんか偉そうだな俺(笑)
>>362 サンクス。もっと早く仮名制にしときゃよかったかな。
東京で緑のワッカの中だったら、U野やA葉原でならリアル枢機卿が
見られるかもしれないぞ。たぶん、見てもあんまり面白くないけど(笑)
なんか偉そう?<笑 だけど、ありがとね。枢機卿さん。こんなまともなレスの
返し合いってそうそう2ちゃんねるでは見られない<笑 君の生真面目さが伝わるよ。
前も言ったけど、そういう君の姿勢にも感謝するよ。正直言ってこんな事(自分の事)
は周りには絶対言えないんで、ココだけで言っちゃったんだけど、枢機卿さんも同じ
ようなもんでしょ?君のレスにもオレは心が救われる。
今のままでいいよな?
365 :
359:2001/06/15(金) 11:58 ID:???
366 :
359:2001/06/15(金) 12:00 ID:???
ごめん、追加。
枢機卿を辞書で調べてみてみ?。
え?すうききょうじゃないの?
368 :
367:2001/06/15(金) 14:12 ID:???
ごめんなさい。。。
すうきけい
こそこそsageるな。ばーか。
371 :
↑:2001/06/15(金) 15:35 ID:???
ハァ?
すうき【枢機】@かんじんかなめの大切な所。A大切な
政務。─かん【─官】→すうききょう。─きょう
【─卿】ローマカトリック教で、教皇(=法王)の選
挙・補佐に任ずる僧職。⇒「すうきけい」とも言った。
岩波国語辞典 第二版より
「すうききょう」の方がメジャーだよ。
373 :
枢機卿:2001/06/16(土) 00:45 ID:???
こんばんは。今日は酒が入っています(またか)。
よって、今日もちょっと続きは載せられない……こんなに空けたのは初めてだね。
ごめん。週末にバリバリ書きます。許してください。
>>364 今のままでいいと思うよ。貴方が幸せなら。
世間体や罪悪感やっていうものはあるけれど、愛しい気持ちの前には無意味だって
ことが俺もわかってしまった。素直なほうがずっとまっすぐでいいよね。
>>372 ありがとう。俺が書こうかと思ってた(笑)
374 :
361:2001/06/16(土) 01:35 ID:???
へ〜。
「すうきけい」とも読むのね。
わたしゃ 普通に「すうききょう」って読んでそれで
変換されるから、あってると思ってたよ。
勉強になった。
375 :
89:2001/06/16(土) 16:45 ID:???
実は、前から「なんでHNが枢機卿なの?」ってちょっと気になっていた。
>教皇(=法王)の選挙・補佐に任ずる僧職。
バチカンには枢機卿が12人いるのだとか。
彼女(=法王)を取り巻く多数の男のひとり、という寓意があるのかな?と
カンぐってみたりして。(<ゲスの勘ぐり)
376 :
300:2001/06/16(土) 17:34 ID:???
二人でいた頃思い出しもしなかったことを、
一人になると思い出すんだよね...
なんかブルー。
愚痴ってごめんです>皆さん
...買い物行ってきますsage(苦笑)
377 :
378:2001/06/16(土) 23:17 ID:???
早く再開してよ 吸う鬼狂 age
378 :
枢機卿:2001/06/17(日) 04:52 ID:???
どうも。遅くなってしまいましたが、ボチボチはじめます。
復帰第一回目から(加えて朝っぱらから)妖しいムードですが、まあ若いから
しょうがないってことで。まずはレス。
>>374 『すうききょう』『すうきけい』どっちでもいいようだけど、『すうきけい』って
打っても変換してくれないんだよね、ウチの場合。『きょう』が一般的みたい。
>>375 今だから明かしましょう、何で『枢機卿』なのか。
この前のスレ、すなわち最初に小島と歩美の物語を載せたのは『僥倖スレ』じゃ
ないですか。ウソか本当かわからんような数奇な物語を書く場所です。
そう……『数奇』と引っかけただけのダジャレです。そんな大層なレトリックが
あるわけではありません。
……すみません。アホです(笑)
>>376 どうしました? 何か思い出してしまいましたか?
俺も一人の時はちょっと辛いけど、まあ前向きに生きるようにしてますよ。
元々頭の中お気楽にできてますから(笑)
>>377 了解。よって、ぼちぼち再開します。
まあ、最初は慣らし運転程度から。
379 :
枢機卿:2001/06/17(日) 04:54 ID:???
翌朝、やっぱり歩美よりも早く目が醒めた。
それでも、よく寝たほうだ。目覚まし時計は9時にセットされていたが、起きたのが8時半頃と
いう状況だった。
例によって例のごとく、歩美の寝相は悪かった。とは言うものの、今日は俺が夜中に気がついて
彼女にスペースを譲っていない分マシだが。
目が醒めて彼女の温もりを感じると、急に血液が力強く体内に巡り始める。
昨夜のライブの余韻を――それも、全身を駆け巡ったあの性的興奮にも似た感情のみを――再び
纏わせ始めた、俺の身体。
いや、『似た感情』なんかじゃない。そのものだ。
ライブの余韻ですらない。俺自身の純粋な欲望だ。
俺はまったくそれを抑えることをせずに、歩美の身体を抱きしめた。あんまりよろしくないとは
解っているものの、ついつい手が彼女の背中や腰を這い回ってしまう。
聞こえてくる小さな喘ぎが、俺の胸に少しづつ満足感を刻み込んでいった。
渡すもんか。渡したくない、誰にも。
このまま歩美を連れて、どこか遠いところへ飛び去ってしまえたら……。
頭の中に湧いて来た想いを、バカな、と打ち消す。
歩美には歩美の生活がある。
彼女が暮らす家があり、彼女の仕事場があり、彼女を迎え入れる街がある。
彼女の帰りを、愛しい人の帰りを、待っている奴だっている。
「……だから、何だ?」
俺はボソリと呟いた。岩瀬の気持ちなんか、とうの昔に解っている。
じゃあ、俺の気持ちはどうなるんだ。小島恭二郎という男の想いはどうなる。
たまたま愛した女が、友人の彼女だった。それだけで諦めなきゃいけないのか?
「…………」
嫌だ。どうしてダメなんだ。絶対に納得がいかねえ。
俺は矢も盾もたまらず、寝入る歩美の唇を奪った。あの日と同じように、意識のないはずの
彼女の唇は、まるで独立した生き物のように蠢いて俺を求めてきた。
380 :
枢機卿:2001/06/17(日) 04:56 ID:???
背中を、耳を、腰を、尻を、胸を。
元から動き自体は手馴れたものだったらしいが、今は正真正銘慣れてしまっていた。
触るたびに返ってくる心地良い反応を聞きながら、胸の奥深くでドス黒い感情が頭をもたげる。
あいつも……岩瀬の奴も、この身体を抱いたのか。
それだけじゃない。今まで何人の男が、この身体の上を通り過ぎて行ったんだ?
そいつらみんなに、こんないやらしい声を聞かせてきたのか?
許さねえ。
俺が、ただそのまま通り過ぎるだけの男の一人になるなんて認めたくない。
ギリッと奥歯を噛んだその時、目覚ましが高らかに鳴った。
彼女の身体に没頭し切っていた俺は、不意を突かれて背筋を伸ばす。
「……んん……」
身じろぎする歩美。俺はいったん身体を離すと、軽く頬を叩きながら呼ばわった。
「起きろ、歩美。朝だぞ」
と、歩美は気だるそうに目を開ける。そして、何度か目をパチパチさせた。
どうやら今朝は、あっさり起きたみたいだ。
「起きた?」
「うん、起きた。すごくよく寝ちゃったぁ」
「だろうな。俺が触りまくってたのに、相変わらず気付かなかったし」
そう言うと、彼女は複雑そうに眉根を寄せながら顔をうつむかせる。
「……もぉ、またやったの? スケベ……」
「やったよ。もちろん」
何故かやけに自信たっぷりにそう言いながら、俺は歩美に思い切り顔を近付ける。
「あ、やだ……」
唇を触れ合わせる。何度かついばみ合うだけの、素朴なキス。
「…………もう。いきなり」
顔を離すと、歩美はちょっと怒ったように、俺を可愛く睨んだ。
そんな彼女の手首を掴むと、ベッドに押しつけるようにして拘束する。さすがに歩美も、その
小柄な身体をピクンと震わせた。
「こ、小島さんっ」
「……可愛いね、歩美」
「やぁ……」
可愛いね。すごく魅力的だね。だからやりたい。やらせて。
俺の真意のかなりの部分が、言葉から端折られている。が、それでも歩美には当然のごとく
解っているようだった。短い否定の呟きを吐きながら、首を左右に振ってイヤイヤする。
「俺にされるのは、嫌?」
「嫌じゃない……けど……まだ一日、始まったばかりだよ。まだ朝だよ?」
俺の背中側にあるブラインドからは、まばゆい白の陽光が洩れ出ている。何分か前に、遠くで
始業のチャイムが聞こえていた。そういう時間なのだ。
静かな朝の空気が、二人の体温に染まりつつあった。
「朝だよ、もちろん。朝じゃ何か悪いのか?」
「こ、こんなに明るいよ……そういうのって暗くなってからするもんだよぉ」
俺は口中でチッチッ、と気取った調子で舌を鳴らしながら、組み敷いた歩美に一言。
「明るいからいいの。これだったら、歩美の顔も身体もよく見えるし」
「……見ないでよぉ。変な顔になるから見ないでって、言ってるのにぃ」
「歩美は、今までこんな明るいところでした事ないのか?」
「あるけど……それは、あるけど……」
彼女の唇からその言葉が出た瞬間、俺は再度口付けていた。
「じゃあ、問題ないね。それとも……怖い?」
怖くはないよな? 胸の中で自問自答する。今さらそんなんでもないよな?
「ちょ、ちょっと怖いよ……」
「そうなの?」
「なんか、いつもの小島さんと違うもん……ねえ、明るいところでしてもいいことないよ?」
俺は何で? と短く訊く。
「あたしの身体なんかじっくり見ても面白くないよ。胸はないし、脚だって太いし、それに
第一可愛くないし……」
「歩美は可愛いし、スタイルなんか関係ない。俺は歩美だから抱きたい。これでいいな?」
こう言えば、歩美は何も言えなくなるのはわかっている。案の定、何事か小さく呟きながら、
うつむいて黙り込んでしまった。
手を離して、歩美が抵抗しないのを確認する。
俺は手を滑らせ、パジャマのボタンを1つづつ外していった。
>枢機卿
週末なのに大変だねぇ…って、さすがにもう寝てるか?
というよりも、このスレをこんな時間に読んでるのは俺くらいかも…(w
ROMに徹すると書いたが、朝のハイテンションで書き込んでしまったよ。
ヤパーリ名前があると臨場感が違うね。とりあえずまた来るよん。
383 :
300:2001/06/17(日) 23:17 ID:???
>どうしました? 何か思い出してしまいましたか?
ん?ちょっとフラッシュバックしてしまっただけなのよんヽ(´ー`)ノ
まだまだ整理しきれてないようですだ(苦笑)
こういう時はドライブでもしてくるかな〜・・・
384 :
枢機卿:2001/06/18(月) 00:39 ID:???
すみません、彼女と電話で打ち合わせしていたら遅くなってしまいました。
まあ、お互いにHP運営スタッフなんで……こういうこともあります。
遅れましたが、今回の分。あ、その前にレス。
>>382 名前があると……うん、確かになんか違うねえ。
その分文章表現でいらぬ気遣いをしなくていい(手は抜いてないが)から、
本編そのものにこだわれるというか。
でも最近、忙しいのも手伝って満足できる文を書いてる自信がないな。
克己心、克己心。
>>383 まあ、生きてる限りいろいろあります。
そういう時は思い切り気分転換して忘れましょう。俺もそうしてます。
とか言いながら、土曜日は彼女と電話で4時間以上話してましたが。
全然忘れてへんやん。Σ(´Д`)
でも、このへんのいきさつは後のネタになるんで自粛……。
385 :
枢機卿:2001/06/18(月) 00:41 ID:???
朝の光の中で見る歩美の身体は、また格別だった。
外はいくぶん曇ってきているのか、照らす色にも翳りが見える。
だが、かえってそれがいい感じだった。ほのかなグレイに染められた室内の雰囲気が、身を
縮こまらせて寝ている歩美の心情を表しているかのように思えた。
「ほら、顔隠しちゃダメだろ」
なめらかな肌に指を這わせ、その感触を楽しんでいく。
「んッ……」
ゆるい握り拳を目の上辺りに乗せ、表情を見せまいとする歩美。顎のラインから首筋へ指が
伝い降りると、隠されていない彼女の唇からちっちゃな声がこぼれた。
「……」
無言でもう一度手首を掴むと、いささか乱暴に両側へ広げさせる。
「あっ」
慌てたような、逃げ出したいような、短い歩美の声。まだほとんど何もしていないのに、
もう大きな瞳は涙目モードに入ってしまっている。
「やだぁ……じっと見ないで……」
何秒間か彼女の顔を凝視していると、歩美はついと目をそらし、顔を横へ向けてシーツに
伏せるような仕草をした。
「そうやって恥ずかしがってるところも、やっぱり可愛いね」
「……!」
「でも、こういうのホントは好きだろ? 俺もこういうお前見るの好きだぜ」
ちがうよ、とか、そういうのわかんない、とか、小声でもらすのが耳に触れた。
いい加減解れよ。そうやって変に意識して恥じらうから、よけい虐めたくなるんだよ。
首から鎖骨のくぼみへ、そして胸郭へと、少しづつ少しづつポイントをずらしながらキスを
重ねていく。両腕の縛めを解き、そおっと脇腹のあたりをくすぐりながら、胸に顔を伏せる。
「……あ」
息を吸うと、歩美の匂いがした。肺の中をそれで満たし続けながら、ゆるやかな胸のラインに
頬擦りする。彼女の手がそろそろと降りてきて、俺の頭を撫でた。
386 :
枢機卿:2001/06/18(月) 00:46 ID:???
何度も何度もキスを繰り返し、身体の上を滑らせてゆく。歩美の脚を指先でなぞり、小刻みに
震える反応を引き出す。
「……脱がすよ」
恥ずかしがってはいながらも、素直に俺の言葉に応える歩美。腰を浮かしたところを見計らって
下着を脱がせる。
本気で嫌がっているというよりは、抵抗感があるのに半ば強引にされるというシチュエーション
で、彼女の中の快感が引き出されているようだった。触れるか触れないか、程度に脚の間を
なぞった指先にうっすらと暖かい湿りがあったのから、それがうかがえた。
「そんなに……恥ずかしいの?」
顔は隠さなくなったものの、頑なに俺と視線を合わせずに横を向いている。多分正面を向けば
また俺にじっくり見つめられると思っているから、そうしたくないのだろう。
「恥ずかしいに決まってるでしょ……」
「しょうがねえなあ」
いったん彼女の身体に両腕を回すと、力を入れて抱き上げた。もう糸が切れた人形のように
ふにゃふにゃになりかかっていた歩美の身体から、ズシリとした重みを感じた。
それでもどうにか、ベッドの上に座らせるような恰好にする。肩や背中を軽くなぞりながら、
耳元に囁きかけた。
「そんなに恥ずかしかったら、後ろからしてあげる。それならいいでしょ?」
「ふあ……後ろ、から……?」
「そう。だから、俺に背中向けて。辛かったらそのまま倒れかかっていいから」
歩美は頷くと、見ているこっちが焦れるほどゆっくりと、身体を入れ替えた。大きく開かれた
俺の脚の間に、身体を滑り込ませて来る歩美。その小柄な肉体が、俺の胸板にスッポリと収まる。
387 :
枢機卿:2001/06/18(月) 00:47 ID:???
俺の顎のすぐ下に、彼女の頭がある。俺は顔を下に向けると、その長い髪に鼻先を埋めるように
して息を吸った。シャンプーの香りも微かに残っていたが、それを飛ばした彼女の寝汗の匂いが
胸の内に忍び込んだ。
脳髄の蕩けそうな香り。歩美の匂いだ。俺は彼女の肩を抱いていた両手を伝い下ろし、胴に回し
て抱きしめた。
耳に息を吹きかけながら、この体勢になった拍子に胸を覆い隠してしまったパジャマの前を開く。
左手であらわになった胸をなでさすり、右手で彼女の長い髪をすいた。耳にかかっていたのを
耳の後ろに挟みこむようにしてどけると、耳たぶを甘噛みする。顎の下に右手をやってくすぐり
をかけると、歩美は俺の胸にもたれかかってきた。
「ふはっ。はん、はんッ」
歩美の身体から立ち昇る、女の匂い。脂肪層の薄い歩美の胸を、力を入れ過ぎないようにして
ゆっくりと揉み込む。
「ああっ……」
左の中指だけを曲げて乳首にあてがい、軽く押し込む動きを繰り返しながら揉み続けた。
右手の指は股間にあてがわれ、柔らかな肉質を堪能しながら少しづつ奥へと入っていく。
「ひ……やあああッ……」
歩美の中は、とうに熱い雫が溢れていた。中指と薬指を揃え、リズミカルに出し入れさせる。
体勢が体勢だからあんまり深くは入らないが、それがかえって敏感な入口の部分を強く刺激する
ことになったようだった。
「エッチだね。こんなに溢れさせちゃうなんて」
「いやあ、いやあ」
指にまとわりついた粘る液体を、親指の根元の柔らかい部分になすりつける。もう一度彼女の
膣内に指を沈ませながら、その柔らかい辺りでクリトリスを揉み潰しにかかった。
「やはァッ……いっ、いい……ああんッ」
だらしなくベッドの上に投げ出された歩美の白い両脚が、びくびくとうごめく。
388 :
枢機卿:2001/06/18(月) 00:49 ID:???
俺は左の指先を目一杯広げ、固く尖った両方の乳首を、親指と中指で胸骨の側、中央に寄せる
ようにしながら弾いた。
「うっ……ふっ……ううんッ……」
完全に脱力した歩美の身体は、もう重苦しいほどに俺に押し付けられている。俺は自らの背の
緊張を解き、後ろへ倒れ込んだ。フカフカの布団が、そのショックを吸収してくれる。
元気になりかけていた俺の分身は、自分の身体と歩美の背中とに挟まれて苦しげに震えた。
「……すごい感じ方だな……歩美のエッチ。本当はこっちの方が好きだろ?」
もう、答える声も返って来ない。本当に否定したのかどうかも疑わしいほど、力無くふるふると
首を振るだけ。
そのくせ、良さそうなポイントを責め立てるたびにあげる、嬉しそうな切なそうな高い声だけは
途切れることはなかった。
そのまま少し、歩美を俺の身体に乗せるようにして責め立てた。俺のアレのほうも、ちょっと
苦しくなってくる。
そりゃそうだ。本当だったら、昨夜のうちにでも押し倒してヤッてしまいたかったのだ。
俺も疲れていたとはいえ、そのくらいの余裕はあった。彼女のほうがあれだけ消耗していな
かったら、遠慮なくそうするところだった。
もう限界だな。このまま続けてたら歩美のほうがイッてしまうかもしれないし、そうなると
ぐったりした彼女にさらに体力を使わせるのは気が引ける。
第一、俺も、これ以上はちょっとガマンできそうにない。二人の身体の間で圧迫されたモノが
暴れようにも暴れられなくてもがいているのだ。
腹筋に思い切り力を込めても、さすがに今の彼女の身体は持ち上げられない。両腕を後ろに
突っ張ってどうにか身を起こさせると、耳元に吹き込んだ。
「歩美、後ろからしたい。四つん這いになって」
「え……」
「言う通りにして」
少し冷たい感じでピシャリと言うと、歩美はノロノロながらも、確かに言う通りにした。
だが、肘を突っ張って上体を支えることはしない。顔を枕に伏せたまま、曲げた両肘でその両脇を
しっかりガードするようなポーズまで取っている。よっぽど顔を見られたくないのか、それとも、
本当に身体を支える余裕すらないのかもしれない。俺もさっさとシャツとトランクスを脱ぎ捨て
裸になった。
389 :
枢機卿:2001/06/18(月) 00:51 ID:???
歩美の身体越しに手を伸ばして、また前と同じ場所――天板の下の隙間に隠してあるコンドーム
を手に取った。いそいそと準備を整え、耳元に寄って囁く。
「いくよ」
「…ウン」
聞き取るのも難しいほどの小さな声だったけど、歩美はたしかに返事した。俺は身体を起こす。
「……お尻上げ過ぎ。もうちょっと落としてもいいよ」
聞こえなかったのだろうか。うまく調節できないようなので、俺は歩美の左脚に手を添えて、
軽く外側へ流した。脚が開くと、自然に腰の位置が落ちる。
そして、場所を確認しながら、侵入していく。
「あああっ……ッ!」
濃密な温もりに包まれた瞬間、歩美の声が響いた。こらえきれずに洩らした、という感じが
ピッタリのそのサウンド。グッと力を入れて、限界まで押し込む。
「ううう……」
泣きそうな感じの声ではあるものの、明らかにそれだけではない調子が混じっている。下腹に
当たる引き締まったお尻の感触が心地いい。
「……動くよ」
まずは、ジャブ。すーっと引き抜き、軽く小突くように、入口の辺りを。
ちゅぷちゅぷと蜜の中で前後するのに合わせて、少しくぐもった歩美の声が連発した。
そして、ぐーっと奥へ。白いお尻を両側から掴んで手前に引き寄せるようにしながら、一緒に。
「あんんっ」
すげえ。いい感じだ。本当に、歩美の小さな身体を串刺しにしてるような感覚に襲われる。
彼女の背中の曲線を滑り落ちたパジャマの下から、白い肌が少し覗いていた。
パジャマをめくり上げ、まじまじと背中を見る。今までそうしたことはなかったが、背中も
真っ白で本当に綺麗だ。不用意に体重をかけないように注意しつつ、前傾姿勢になって彼女の
背中に手を這わす。
「あん、あんあああっ……」
いい反応だ。俺も嬉しくなる。知らず知らず口中に溜まってきた唾液を呑み込むと、また腰の
動きに没頭した。小突き、突き上げ。到達した奥のほうでさらにかき回し。
右手を伸ばして、彼女の股間へやった。俺たちがつながっているすぐ側に、びしょ濡れになった
突起がある。それを指先で弄り回しながら奥をこね回す。
「あああっ、ふあああっ」
とめどなく紡がれてくる歩美の甘い喘ぎに、俺のほうもどうにかなってしまいそうだった。
390 :
枢機卿:2001/06/18(月) 00:52 ID:???
「……くっ」
前に比べると、かなりピークが早い。
溜まっていたのか、後ろからというのに興奮したのか、あるいは単純な刺激の強さか。
もう、こらえきれそうになかった。
「あ、歩美……あゆみ……そろそろイクよ……」
また身体を折って、彼女の耳元で囁く。その間も小刻みな腰の動きはやめていないので、返って
くるのは連続した嬌声ばかり、だった。
答えも聞かずに身体を起こすと、もう一度彼女の腰をしっかり掴んでピストンを早める。
すぼまった腰から、両側へまるく張り出したお尻のラインを両手に感じた。
「あっ。あ、あう、んあ、あっあっあッ!!」
さらにスピードアップする。手から、目から、耳から、そしてもちろん、いちばん敏感になった
ところからも、絶え間なく神経中枢に叩き込まれてくる快楽の情報。
情報のキャパシティを越えた。バーストした。
奥の奥まで突き込んだところで、弾けて飛ぶ俺の快楽の証。
「ああッ!」
前の時と同じように、歩美が高い声で泣いた。
恍惚の虚脱感に包まれながらそれを聞くのが嬉しくて、力を込める。
「あうっ……!」
迸るリズムと、彼女のむせぶリズムが1テンポ遅れで重なった。
満足し切ったソレを抜き去り、手早く後片付けをする。
お尻を高く上げたまま突っ伏している歩美を導き、仰向けに寝かせ、今度はツッコミが入らない
くらい敏速に手際良く拭ってあげた。ちゃんとトランクスを履き、彼女のほうもショーツを履か
せる。前と同じ指摘されるようなミスはしないぜ、俺も。
「ありがと、すごくよかったよ。今度は俺も、ちょっと早かったみたいだ」
軽くほっぺにキスして、彼女の横に倒れ込む。
「もー」
ポカッと頭を軽く殴られた。
「いてっ。何すんだよ」
「結局、こんな朝っぱらから最後までしちゃうんだから……変態」
眉根を寄せ、拗ねたような怒ったような声でそう呟く、歩美。
「……そっちも、ずいぶん良さそうだったクセに」
「もう一発、いっとく?」
「ごめんなさい」
即座に謝る俺。その次の瞬間、お互い申し合わせたようなタイミングで笑い出していた。
やっぱり、幸せ……なんだ。俺たち。
胸を締め付けられるように甘酸っぱい感覚があって、俺はまた歩美の唇を奪っていた。
今度は欲情に任せたそれでなく、二人の気持ちを確かめ合う長いキス。
何度も、何度も。
392 :
みや:2001/06/18(月) 03:59 ID:???
お疲れサマです(^。^)
あんまり関係ナイですが、Hの後に大事なトコを拭く時は、ウェットティッシュが
いいですよ〜ん♪
色気がないけど、私達は「赤ちゃんのおしりふき」を使ってたりします(^_^;)
393 :
枢機卿:2001/06/18(月) 20:50 ID:???
こんばんは。
前の更新が遅れた分、今回は早めに。
……第一Hしーんでは、読者の皆さん返事しにくいではないですか。
つーわけで、今回は久々にツッコミどころ満載と思われる(笑)くだりです。
その前にレスね。
>>392 どうも、感謝します。
なるほど、実用的っす。デリケートな場所ですからねぇ(笑)
394 :
枢機卿:2001/06/18(月) 20:51 ID:???
二人で横たわり、また他愛もない話題を繰り返す。
そして、そのたびに形作られていく、俺と歩美の間の奇妙な絆。
愛情、には違いない。俺は歩美を本気で愛してる。
じゃあ、歩美のそれは何なんだろう。俺のことをどう思っているんだ。
俺にはまだわからない。これだけ話し合っても、身体を二回重ねても、お前の本心が見えない。
限定されていない誰かと、時間を共有することができる。
それって、どういう感じなんだ。
「……でね、そんな感じなんだよ」
「ふーん、そっか。そういうのも面白いな」
言葉には出せない。
今が心地良いから、それを潰すようなことなんて言えない。話題は限りなくディープなほうにも
流れていくけれども、俺たち二人の関係について深く突っ込むことはなさそうだった。
「今までわりと、変わったプレイとかはしてたの? なんか歩美ってさ、後ろからされたり
強引にされたりっての、弱いみたいだけど」
「まあ……ね。目隠しされたり、手首縛られたりっていう……ちょっとマゾっぽいのならした事
あるよ。後ろからってのも、それっぽい感じはするけど」
違う。後ろからするの自体はまったくもって正常だ。
そう言いたくなったが、そんなことはどうでもいい。俺は続けて訊いた。
「手首縛るって、ハンカチとか使うの?」
「うん、そんな感じ……あたし暗くされると元々ほとんど見えないから、もうナチュラルに目隠し
って言ってもいいんだけどね。ホントの目隠しも経験あるよ」
「そういうのが、いいんだ」
「いい……かなあ、やっぱり。ドキドキしちゃう。あたしってやっぱりMなのかな……」
間違いないよ。
俺の乏しい経験からでも、歩美がそういう押せ押せムードや性的拘束に弱いのはわかる。
基本的に受け身なんだ。自分から積極的に男を求めていかない代わりに、変態的なことでも、多少
は流されて受け入れてしまう。
『される』のが好きなんだ。『愛される』のに飢えているように、『変な事をされる』のだって
好き。痛めつけられるようなSMは認めないにしても、根っ子の部分には立派なMの素質ありだ。
395 :
枢機卿:2001/06/18(月) 20:52 ID:???
「そういうのはいいんだけどさ……アイツは、あたしにエッチなこと言わせたがるんだよね……
ちょっとそっちは勘弁してほしいって言うか……」
……あのムッツリめ。
俺も人のことは言えた義理じゃないが、歩美の性格だったらそれは引くだろう。解れ。
「なんか歩美見てると、ナオ(=岩瀬)には結構不満がありそうだな」
「まあね、ないって言ったら全然ウソになる。そりゃあたしも強情だけど、向こうだってすんごい
強情なんだよ? ケンカしたって、あたしの方が気まずくて先に折れることのほうが多いんじゃ
ないかな?」
へえ、そいつは意外だな。俺は思った。
俺が見る範囲では岩瀬が一方的に謝ってるような印象があったが。
「小島さん、GWに帰ってきた時、あたしに電話くれたでしょ?」
「ああ、したした。空港からのやつね」
「うん、そう。実はあの時、ちょうどアイツと交戦中だったんだよ」
それでか。
俺はあの時、電話に出た歩美の声が普段よりトーンの低い感じがしたのを思い出した。基本的に
態度に出やすい彼女だから、てっきり寝起きだろうとでも思っていたのだが、どうやらそういう
事だったらしい。
「あたし、キレちゃうとものすごく口が悪くなるの。それは言ったよね?」
俺は頷いた。それに近いもの自体を、すぐ側で見せられているよ。
「だから、そうなっちゃうと大抵の人は口答えできなくなっちゃうみたいだし、だから昔の彼氏は
手出してくる場合が多かったんだけど……そういう時だけやけに頭が回って、相手のイヤな所
ほじくり返すみたいに攻撃するからね。もぉ泥沼」
「解ってるなら、少しは直せ」
「えー」
えー、じゃない。俺は口が達者だから、万が一全面対決になったら彼女と互角に毒舌を飛ばし合う
ハメになるだろう。口で勝てなくなった彼女が物を投げつけてくるか、やり込められてブチ切れた
俺が実力行使に訴えるか。果てはそんなところだ。
「まあ、それくらいならマシなんだけどね」
ボソリと、歩美。俺は背筋にそら寒いものを感じた。
396 :
枢機卿:2001/06/18(月) 20:54 ID:???
「めったにある事じゃないけど……あたし、本当にグサリと来ること言われたら、腕、切っちゃう
んだよね」
「お、おい」
自傷癖かよ! 俺はさすがに戦慄した。
「自殺したいってわけじゃないの。イライラが度を越すと、相手に当たることもできなくって……
仕方がないから、カミソリで手首切って、痛みで気を紛らわしたくなるの。もちろん内側切ったら
死んじゃうから、手の甲のほうね」
「やめろ」
「小島さんも、あたしとケンカ、してみる? あたしを束縛したら、そうなるかもよ……」
「いいからやめろ!」
どこまで本気なんだ、お前は。何だか、俺は無性に悲しくなった。
俺はそんなに信頼されてないのか。過去にお前がどんな人生を歩んできていようと、それは今の俺
には関係ない。お前のありのままを受け入れたいと思ってるだけだ。
俺には、お前を大切にする権利もないのか。お前は、自分を守りたいって気持ちもないのか。
誰が、歩美をここまで追いつめた。
誰が、俺の好きな女を……。
「いいか、歩美」
俺の短い言葉の調子に、歩美もただならぬ物を感じたのか。一転して黙り込んだ。
「今の俺は、どんなに頑張ったって、歩美の側には少ししかいられない。たとえ束縛したいって
想いがあったとしても、お前を束縛する権利すらないんだよ」
「…………」
「ましてや俺は、お前を束縛したいなんて思ってない。いや、思ってる部分があったとしても、
それを出さないようにする。お前の暗い顔なんか見たくない。そんな話をするお前だって、
本当は見たくない!」
……泣けてきた。
いいよ。泣いてやるよ。今さら歩美の前では、泣いたって構わないんだ。
「もうちょっと、自分大事にしろ。お前を好きな奴がどう思うか、それくらい考えろ」
どうにか、そこまでは声にして絞り出すことができた。
俺は、肩を震わせて泣いた。
「…………」
何も言わず、歩美はそっと俺に寄り添ってきた。優しく抱きしめ、囁く声。
「ね、泣かないの。ごめん。ごめんね。小島さん、泣かないで」
「……苦しかったら、俺に頼ってこい。俺ができる限りは、幸せにしてやる。俺と逢うことで歩美
が幸せになれるなら、いくらだって尽くしてやるよ」
「うん、ごめん。ごめんね。ごめんなさい……」
俺も歩美の温もりが欲しくて、彼女の身体を抱きしめた。
どのくらい、そうしていたのか。
だんだんと、癒されるように気分が落ち着いていくのがわかる。
歩美も同じであってくれれば、いいのだが。
「小島さん……落ち着いた?」
「歩美……」
そっと呟く、俺。お互いの視線が合った瞬間、何となく笑みがこぼれた。二人とも。
それがせめてもの救いだった。
今から読むよ。
はじめまして。
昨日の朝、僥倖スレを発見。
そこから一気に読んでしまいました。
面白いです。まじで。
小説(?)の方では、まだその話になっていないから
詳しいところは分かってないけどさ。レスみると実話の方は
既に「身を引く」モードに入っているような雰囲気だよね。
なんか、もったいないよ。
だって、たったの2ヶ月。しかも一緒に過ごした夜は数えるぐらいでしょう?
そりゃ歩美さんは長く一緒に居れる人じゃないさ。
失礼だけど彼女にとっても枢機卿氏が本命になるって感じじゃないだろう
って思うな。僕も。
でもね。だったらだったで、もう少し経験を積んでも良いんじゃない?
悶々とする恋愛心理という面もそうだけど、
なによりSEXを楽しむってところでさ。
歩美さんが「Mっ気ある」とか言ってるし、枢機卿氏も才能があると
自覚しているし。色々な体位を試すって所から始めて、24時間耐久SEXとか。
玩具つかったり、外でしたり、写真撮ったり。
そっちの趣味が合えば、縛ったり、アナル試したり、同伴喫茶行ったり
やる事は沢山あるよ。
興味本位でやってるうちは良いけどよっぽど好き&相性ばっちり
じゃない限りどうせ飽きちゃうし、段々と面倒になってくる。
面倒になっちゃったら堂々と別れればいいし、
逆に、そうなるまでは続けたほうが良いと思うな。
大丈夫。ばれたりしないって。
っつーか、極端な事言えばばれたって良いよ。
メンドーな話になっちゃってすごく疲れるけどね。
(まぁ〜、精神面での経験を積めて「大人」になったり
「成長」したりするだろうけど、僕は一生経験しないなら
しないでも良い類のものだとは思う。離婚経験無しに
立派な人生を送った人が多いように。)
歩美さんって、まぁ〜すごく魅力のある人だと思うよ。
多分、会ってる間はキラキラの世界だろうね。
でも、そりゃ付き合ってる分であって
結婚したりする人じゃないと思うし、それは
枢機卿氏にとってもそうだけど岩瀬氏にとっても同じ事。
歩美さんは岩瀬氏に倦怠感もありそうだから
結婚話が出てきたら、彼女の方から嫌になっちゃったりしそうな気もするし、
岩瀬氏も子供とか深刻な現実に直面してどうなるかわからないし、
とにかく余計なおせっかいになっちゃうかもしれないけど。
歩美さんは結婚しようと何しようと
一生、目の前の恋愛には正直に生きていくんだろうから、
「誰と浮気しよう目の前にいる時には自分に一生懸命になってくれる」
ってことだけで満足できる男じゃないと、どうせ破局を迎える。
もちろん、岩瀬氏だって彼女の過去を良く知ってる筈だし
そういう面も理解しているだろうけど、
実際に目の前で浮気しているって状況を経験しないと
実感無いと思うんだよね。
だから、枢機卿氏との浮気がばれた方が岩瀬氏にとっても
良い経験になるんじゃない?
でも、繰り返すようだけど面倒になるのは確かだから
わざわざばらしたりしないほうが良いのは確か。
う〜ん。つまりさ。
誰を何から守りたいのかって事よ。
それを守るだけなら「ばれなきゃOK」でしょう?
(岩瀬氏と対決して自分のモノにするんじゃなかったら
すでに「ばれなきゃOK」状態になってるんだから)
だったら、わざわざ無理して別れなくたって良いんじゃないか?
どうせ恋愛してれば悩むに決まってるんだからしかたないけど、
純文学路線よりも、ここは原点に帰って鬼畜路線に変更したほうが良いと思うよ。
「こんな太いdild試しちゃいました!」とか
「明日来るけど、なに試すか書いてみよう!」
みたいな感じでさ。
「目隠し&耳栓&ローションきぼーぬ。」とか、
「いってる時の声だけで良いからUPして」
とか囃してる方がココにあってるし。(藁
sageて、マターリやってるスレだから余計なお世話だろうが
つい書いてしまった。
枢機卿氏も常連の皆さんも気に障ったらごめん。
403 :
300:2001/06/18(月) 23:24 ID:???
昨日は結局深夜過ぎまでドライブしてきたですf(^-^;
おかげで仕事中眠いのなんのって(苦笑)
>>399-402
枢機卿さんが納得できるならどんな結果でもいいのではないのかなぁ?
私はこのほんわか雰囲気好きだけどね。(本当はほんわかじゃないかもしれないけど)
というわけで、仕事するさ。持って帰ってきちゃったさ(涙)
おい、でしゃばり
本当にでしゃばりだな。枢機卿のここまで思えるようになるまでの苦悩を考えてみろよ。
余計なこというな。
405 :
みや:2001/06/19(火) 02:46 ID:???
恋愛というものは、ギャラリーがなんと言おうと、二人の世界なんだと思う。
だから、答えを出すのは二人。
言うだけ野暮ってもんですよね(^_^)
たまたま始まったのが2チャンという場所だったという縁でここにスレが有るのは
仕方ないのだから、このスレが「2チャンらしくない」とか言われるのは不本意だ
と思うし、なんだか悲しくなりますね(・_・。))
だけど、こういうのが「掲示板」の本来の姿なんじゃないかな…。
406 :
みや:2001/06/19(火) 02:54 ID:???
↑の最後の行は、このスレが「掲示板」の本来の姿だ…と言いたいかったのです。
なんかわかりにくくなってしまいました すみません<(_ _)>
みやさんって色んなスレでお見かけしますけど、優しいかたですねぇ<微笑
このスレではオレやみやさんみたいに「純粋に応援」する人ばっかしになったし、
たまには、極論を言うヤツが出てきてもいいかも。それはそれで一つの意見。
枢機卿さんにとって参考になる事もあるんじゃないかな?枢機卿さんってそう言う
ヤツだよ、多分。<笑
以前、よく来てた「乙女」さんとかがガンガンレス入れてた時は結構議論のレス
が多かったよね。それはそれで考えが色々出て面白かった。「乙女」さんより
「でしゃばり」さんの方がずっと常識あるし<笑、単なる荒らしじゃないし。
でしゃばりより乙女の方がまともじゃない?
乙女、口は悪いけど意見は結構まともだし、素直そう。
何がいいたいのか、よくわからん>でしゃばり
410 :
みや:2001/06/19(火) 13:42 ID:???
>>407 「優しい」って…ありがとう(f*^_^)
確かに、「色んな意見」というのも大事かもしれないな…。
>>409 実は私もそう思います…。
411 :
252:2001/06/19(火) 14:20 ID:???
>純文学路線よりも、ここは原点に帰って鬼畜路線に変更したほうが良いと思うよ。
元から純文学路線かどうかはわかんないけど、原点が鬼畜路線だった、ってことはねーだろ。
鬼畜やりたかったら自分でやってなさいって>でしゃばり
412 :
みや:2001/06/19(火) 14:30 ID:???
>>411 いや、でしゃばりさんはこのスレを創作だと勘違いしてるのかも?
原点というのは、2チャンの原点…の意味で書いたのだと思います。
2チャンの原点が「鬼畜」と解釈してるのも、なんかちょっと変だと思うけど。
「鬼畜」は荒してる一部の人間だと思うのに、それが2チャンのカラーになって
いるのは、管理人さんも嬉しくないだろうなぁ。
>>408>>409 そ、そうやね。そうかも。でしゃばりさんは文面は丁寧だし断りを入れてるけど、
言ってる事はまっとうではないかも。乙女さんはやっぱり議論を巻き起こした事
で存在意義を感じます。オレは。
>>412 そうそう、みやさん!オレもそう解釈してた。でしゃばりさんの意識ではココは
鬼畜な場所ってのがあるんじゃない?まぁ、オレとしてはこんなマトモなレスを
返し合えるトコが1番居心地いいけど。
コテハン、書き忘れた・・。
>>412 そういうことかー。やっと少し意味がわかったよ>でしゃばり
>>413 そうなのー。こういうスレがもっと増えればいいね。
私もここでは、まともな意見交換ができるからコテハン”りん”なのよ・・。
415 :
252:2001/06/19(火) 17:48 ID:???
>>412&412
あ、そういうことか。
しかし、「2ちゃん=鬼畜」ってのはあまり否定できないけど、
だからって「鬼畜路線に戻ろうぜ」ってのはねぇ。
それって極論すれば荒らしもOKってことにならんかい?(かなり極論だが)
っていうか、「2ちゃん=鬼畜」ってのを肯定してしまってるっていうのが・・・。
あ、でも、でしゃばりの意見も俺らのと同じ一つの意見ってことには変わりないな。
そうなると
>>411の俺の意見の方がむしろ煽りっぽいな。
うーん。スマン>でしゃばり
新入りが雰囲気壊したみたいで申し訳ないっす。
枢機卿氏を応援しているつもりだし、
荒らすつもりないよ。(ちゃんとsageてるでしょう??)
僕なりの正直なアドバイスのつもりなんだよね。
(いろいろ考えて、身を引いたり、奪っちゃったりせずに
現状の関係と自分の欲望に身をまかせて行き着くところまで行った方が
いいんじゃないか??っていうことです。一言で言えば)
で、のこのこ出てきたのはちょっと誤解があるみたいなんで。
「枢機卿スレ=鬼畜」とか「2ちゃん=鬼畜」じゃなくて、
「過激な恋愛=鬼畜」とか「僥倖=鬼畜」の
つもりだったんだけど。
417 :
傍観者:2001/06/19(火) 19:21 ID:???
なんか最近、枢機卿賛美派のレスばっかりでなんかつまんないなあ。
このスレのまったり感が好きな人も多いと思うんだけど、
もっといろんな人が書き込みしていろんな意見が飛び交ったほうが
いい気がする。
枢機卿の意見に同意する人ばっかり集まるのは本人にとって
気分いいことかもしれないけど、枢機卿自身なにも成長していか
ないのではないかって思ってしまうんだよね。
結構きついこと書いてしまったけど、枢機卿の作品は読み物として
大好きです。
418 :
300:2001/06/19(火) 22:19 ID:???
>>417 私も枢機卿さんの「打ち明け話」が好きなのであって、
「枢機卿さん」を好きではないのよん。(そりゃわかってるって?(笑))
今のところは枢機卿さんに共感できるから、貴方がいうところの賛美を
してはいるけど違うかなと思う部分があれば、別な意見も出すよ。
何でもかんでも同意してるわけではないのよねぇ・・・。
たまにはまったりのほほんなレスが集中してもよいのでは?
これからどうなるのかわからないし。
ん〜・・・日本語は難しいぞ、ちゃんと伝わるだろうか(--;
419 :
枢機卿:2001/06/19(火) 23:12 ID:???
こんばんはです。
本編の中でツッコミがいのあるネタを振ったつもりだったんですが、思わぬ
意見が入ってきたのでそっちに流れちゃいましたね(笑)
こういうのももちろん歓迎です。枢機卿個人スレとはいえ、枢機卿⇔読者の
関係だけで進めるもんでもないですから。今回ちょっと、また載せる余裕が
なくなっちゃったんですけど。本編への意見がありましたら別途どうぞ。
とりあえず、レス参りますよ。
>>398 毎度。俺も律儀にレスしてますよ。
>>399-402
実はねえ。この長レス、見てて俺自身がギクッとしたのよ。
意見自体は突飛ちゃあ突飛で、最近の『頑張れ枢機卿』な流れからすると
反感買いそうな感じなんだけどさ。
でも物凄くよく見てる。偶然か必然か、まだこちらが明かしてない先行きの
状況にすら触れている部分があるし。何より、俺自身のダークサイドを
白日の元にさらしに来たのがいちばんこたえた。
正直、俺だって別れたくなんかないもん。まだまだ彼女の存在に惑溺してる。
ケリをつけると言ったあれでさえ、非常に曖昧なまんまだ。
……実を言うと、俺は彼女を本気で振り切るのが怖くなってる。
後に書く関係上詳しくは言えないけど、ひょっとしたら俺の存在は、今の
彼女の心の支えになってしまったかもしれないから。
そうなると俺は弱い……アマアマちゃんの裏切り者のまんまだ。
もちろん、極力目を外に向けるようにはしている。この状況は、彼女に逢わ
ない――というより『逢わずにいられる』平穏な時間との勝負になるだろう。
>>403 ご苦労様。公私ともに、ほどほどに頑張りましょうね(笑)
420 :
枢機卿:2001/06/19(火) 23:15 ID:???
>>404 俺の苦悩の裏側にあるものを掘り起こしてくれた点では、その『でしゃばり』
にすら感謝しているよ(笑)
お陰で、否応なしにまた自分を見つめなきゃならなくなった。
>>405 2chは何かと局地的世界ですからね。
でも、その極北にも真剣な感性を大事にしてる人がたくさんいて、やり方に
よっては本当に心温まるコミュニティが作れると。
それが解っただけでもめっけもんです。俺も勉強になりました(笑)
>>407 そういう奴ですよ。アーユーテレパス?(笑)
>>414 確かにここでは、2chでは異常なくらいマトモな意見が交わされています
やね。過激恋愛板にも、こういうスレッドあってもいいよね。
>>416 了解です。現行ではそうなりつつあります(笑)
421 :
枢機卿:2001/06/19(火) 23:18 ID:???
>>417 ありがとう。
賛同意見が集まるのはもちろん嬉しいんだけど、一番活発にスレッドが動いて
いたのは『清純な乙女』あたりが現役だった頃かなとも思うんだよね。
そういう点では、貴方の言う通りかもしれませんです。
現在は、自分がドキリとするほどの意見を突き付けられることがほとんど
なくなっちゃったしね。正直。
創作(と、この恋愛そのものか)以外で身を削るような思いはしなくなった。
活性化のためには、あえて時々あげてみた方がいいのかな?
新しい血を呼び込むとでも言うのか。
>>418 そうか。久しぶりにそういう立場表明をされた気がします(笑)
そうすると、俺はこの先なんか同意されなさそうな部分もあるなあ。
『第4部』って、そういう話ですからね……多分『同意』に値しなさそうな
所もいろいろ出てくると思う。
結局は俺の内情をそのまんま綴ってるからなんだけど……。
つまりは、マイペースな生き方をどうにかこうにか矯正して走ろうとしている
俺の、ちんたらした記録です。とりあえず89氏の言う通り、それでも書かにゃなと。
今後も、お付き合いの程お願いします。
オイオイ枢機卿、マジ?
>後に書く関係上詳しくは言えないけど、ひょっとしたら俺の存在は、今の
>彼女の心の支えになってしまったかもしれないから。
って、なんだかなぁ。
単に都合のイイ男にされてるだけじゃないか?
このスレ見てると今まで恋愛してこなかった人間が
恋愛にのめりこむととことんまでいっちゃうってのが
よくわかったよ。
結婚詐欺も、こういう人間狙うんだろうな。
423 :
りん:2001/06/20(水) 08:28 ID:???
>>418 言ってること、ちゃんと伝わりましたよ(笑
私もそう思います。今は枢機卿さんが前向きに歩いていこうと
しているから、皆見守っているかんじ?
過去、厳しい意見も結構出ていたと思うけど
ただの煽りやイチャモンではないので、
私も感心することが多いです。
枢機卿さんの人柄も、このスレの魅力の一つだとは思うけど、
これからも厳しくチェック入りますよ〜(笑
あの、些細な事ですけど、
あまりスレッドが下がりすぎちゃうと
がっ!と削除されちゃうんで、たまにageるとよろしいかと思いますよ。
そそっ。
タマには上げたほうがいいんじゃない?
通りすがりさんの言うよーなコトもあるし。
といいながら、枢機卿さんの出方をみつつ、さげ。
>>422 はっはっは。
その通り!。
このスレいい加減飽きてきたよ。
見つからないので勇気をもってageよっかな〜と思ったけど根性が無いのでsage。
確かにリストカットはつっこみがいのあるネタだけど、もうこのスレ住人なら
彼女がそういうこともやりかねない人間だって薄々わかってたから別に驚かなかった
んじゃないかしら。
それにしても、「彼女の心の支えになってしまった」だなんて甘っちょろいこと
言ってたら、枢機卿がいいように利用されるのは火を見るより明らかね。
でしゃばりさんが言ってたのと反対に、枢機卿の方が性奴隷にさせられてしまうかも
しれないわよ。
もし10歳若かったら、欲望のまま彼女にぶつかってみてもいいと思うけど、
枢機卿はもう26でしょう?いくらはじめての女だからって、そののめりこみ方、
傍から見て見苦しいわよ。
大人の男なら、きちんとけじめつけなさい。
この恋をちゃんと終わらせて、一段階成長できたら、そんな痛いナルシス女よりも、
もっといい人を探しなさい。枢機卿ならきっと見つかるわ。
430 :
みや:2001/06/20(水) 17:24 ID:???
私が思うのは、「今日」と「書いてる日」が別なもんで、状況に微妙なズレがある
でしょ? それがなんかまだるっこしい気がする時が…。
早く追いついてよ〜!!みたいに思う時があります(^_^;)
>>423 あ〜よかった伝わってて(笑)
私は見守るというよりは、私にも恋愛に対してこういう気持ちの時が
あったなぁというノスタルジックなのかもかも。
>ひょっとしたら俺の存在は、今の
>彼女の心の支えになってしまったかもしれないから
心の支えであろうがなかろうが、最終的には彼女の事は彼女自身が
決めなければいけないことだと思うのよ。
貴方が盲目的に何かしてあげるのが彼女のためではないというのはわかるよね?
それは恋愛じゃない、ただの自己満足だとワタクシ思います、はい。
言い方きつかったかな、ごめんね。
でもこれもまた思ったことなのです。
なんて悟ったような事(ような、がポイント(笑))言ってる私は実は枢機卿さんと同い年さ(爆)
働きすぎなのか、遊び過ぎなのか過労で入院する所だったよσ(^-^;;
今日は早めに寝ます。
うげ〜長々レスになってらぁ(--;
読むのげんなりするかも、ごめんょ>皆様
>情報のキャパシティを越えた。バーストした。
とは何だ?。
何か文章変すよ。
434 :
傍観者:2001/06/20(水) 21:03 ID:???
>300さん
あなたのいいたいことは伝わりましたよ。
でも、このスレ、最近またーりしすぎて、流れが停滞してる気がするのです。
このスレが再び活発化するためにもたくさんの方のいろんな意見が
聞きたいと思いまして・・・
傍観者の立場から勝手なことを書かせていただきました。
435 :
枢機卿:2001/06/20(水) 22:33 ID:???
こんばんは。
久々に様々な意見が飛び交ってるようですが。
案の定、批判もガンガン出てきたようです。何かかえって嬉しいっすよ(笑)
んじゃ、レス。
>>422 まあ、間違いなくのめり込んではいますやね。
ただ、それと同じくらい醒めてる部分もないじゃない。
矛盾してるように思えるかもしれないけど、実際そうなのよ。
今はややモラトリアム状態、かね。上手く言えないけど。
>>423 多少はチェック入るでしょうねえ。特に今の俺そのものを知られたら。
厳しい意見も次々飛んでくるこのスレですが、確かにちゃんと中身の詰まった
意見である事が多くて嬉しいです。もうしばらく矢面に立たせてもらいたいと
思います。
>>424-425
ご忠告どうも。
>>426 だったら見なきゃいいのに(笑)
>>428 だねえ、ちょっと甘すぎたかな?
どうも最近の言動を見るに、彼女が俺に依存する率が高まってきてるみたい
なんで、まあそれはそれでいいかと思ってたんだけどね。
ちょっと甘い顔し過ぎたかもしんない。厳しくなってみるかな?
俺は元々デジタル思考のほうが得意なんで、どうもきっかけさえあれば
簡単に変わっちゃうみたいなんだよね。
彼女いわく、最近の俺は凄まじい勢いで『いい人→ナンパ野郎』になってる
らしい。『本性出たんじゃない?』とまで言われた。失礼やな(;- -)
>>429 言うね。まるで僥倖スレ時代に戻ったようなレスだね。
>>430 努力はしてます。すいません。
437 :
枢機卿:2001/06/20(水) 22:37 ID:???
>>431 盲目的な愛情、か。近いものはあるかもしれない。
いいや、ネタばらししちゃえ。岩瀬−歩美間がやけに荒れてたみたいなんで、
俺は汚い根性でもって結論を先延ばししたんですよ。正直なところ、彼氏だ
からって油断こきまくってる岩瀬の足元すくうつもりでね。俺が見るに、
あまりに恋愛を保とうって努力してないんだもん(ヒガ目かもしれないけどね)。
本格的に『奪い』に入ろうとしてないのは、彼女にまだ今の生活捨てて
俺とくっつくほどの覚悟はなさそうだったからってだけ。ひとまず保留。
当面、俺は彼女――歩美とは別口の出逢いも探してます。
でも歩美がその気になった時に(岩瀬と別れたとか、イヤになったとか)
俺がまだフリーだったら、喜んでかっさらいに行くって言っときました。
しかしこういう事書いてると、今度こそ本人の人間性叩かれそうだ。
出発前と別人じゃん、これじゃ。
やっぱり、彼女の言う通り本性に目覚めたんかな。
>>433 だって、状況的にある意味頭が変になってる瞬間なんだもん(笑)
本人は、絶頂の性的刺激からくる情報過多を回りくどく書いたつもりですよ。
つーか、変だと思うなら89氏のように『ここがこうだから変』って言って
くださいな。適切だったら、例によって謝ります。
「おなかへったね」
あんな深刻な話をしたのがウソのように、歩美はあっけらかんと言った。
時間を確認すると、もう正午までいくばくもないというくらいだった。腹も減るはずだ。
「ん、確かに……俺もなんか腹減ったな」
言われてみれば、昨日のライブの前、喫茶店での食事以来何も口にしていない。
おまけに朝起き抜けの激しいSEX。腹が減らないほうがどうかしている。
「……誰かさんが、余計にエネルギー使うようなことしたもんねぇ」
大きな目を咎めるように細くすると、俺の顔をジトッと見つめる歩美。
「悪かったよ。でも、歩美が魅力的だからしょうがなかったんだよ」
「……もう。またそうやってごまかす」
ベッドの上で身を寄せ合った俺たちの間で、無邪気な言動が飛び交った。
やがて、歩美が時計に目をやりながら、静かに言う。
「……今からだと、お昼ご飯になっちゃうね。どこで食べる?」
「そうだな……また例のサテンってのも芸がないしな……お前は何かあるか?」
歩美はちょっと考え込んで、言った。
「んー……マックとか」
「あ、それ採用。マックなら駅前にあるしな」
「じゃ、決定。今日のお昼はマックで食事。その後、予定通りにデートかな」
宣言する歩美。俺ももちろん同意した。
「さてと、今日はアキバ行く予定だったな……晴天じゃないけど、雨降らなくて良かった」
「確かに、ちょっと曇ってるね。でも、こっちのほうがいい」
「ああ、そうか。お前、直射日光もダメだったな」
「そうだよ。もう5月だし、モロに浴びたら身体がとけちゃう」
歩美はクスクスと笑った。もちろん冗談なんだが、何かというとパタパタ倒れる歩美に言われる
と、あながちそうとも聞こえないから怖い。
「でも、アキバにはできれば夕方になってから寄りたいんだよな」
歩美が興味深そうに、目を見張った。元から大きな双眸が猫のそれのように俺を見る。
「何で?」
「秋葉原駅前って、夕方になると民族音楽の芸人さんが演奏してることがあるんだよ。週末には
大抵いるんだけど……今日は平日だしな。わからないけど、チェックはしときたい」
「ふうん」
両目がくりくり動いて、彼女の心を示す。解りやすいな、こういう時は。
439 :
枢機卿:2001/06/20(水) 22:39 ID:???
「じゃあ、秋葉原は夕方……それまでどこか行くの?」
「そうだな。すぐ近くだし、上野でも回ってみるか。定番だけどアメ横なんか面白いぜ」
「ん、わかった。じゃあ、そろそろ準備しよっか」
もそもそと起き上がろうとする歩美の肩を、ガシッと掴んで止める俺。
「な、何? どうしたの?」
「まだ早いから……それまでもうちょっと、イチャイチャしてたい」
「あん、もう!」
彼女を抱きすくめて、俺は半ば強引にベッドへと連れ戻す。強引に、とは言うものの、歩美の方も
別に真剣に抵抗したわけではなかったが。
「やだー、ごはん食べないとおなかへって死んじゃうよー」
「まだガマンできるだろ?」
「むう……あとちょっとだけだからね」
俺が駄々をこねたせいで、結局この日の準備は正午を30分も過ぎた頃になる。
俺と歩美の腹が立て続けて空腹を訴えたので、俺も観念して起きる気になったというところだった。
準備をすませ、自宅の最寄り駅前のマックに着く折には、もう昼の1時を過ぎていた。
バッチリと、昼飯になってしまったというわけだ。
注文を取ると、一階の隅のカウンター席に腰掛ける。いくらマックとはいえ、普通しか止まらない
在来線の駅前、しかも平日の昼ではガラ空きだった。
腰を落ち着けると、歩美はまず俺の持っていたトレイの上を穴が開くほど眺めて、それから目を
しばたかせながら尋ねてきた。
「……あのさ、それ全部食べるの?」
「そのつもりだけど?」
歩美の前には、実にシンプルにタマゴサンドバーガー1つと爽健美茶。
対する俺の前には、同じバーガーに加えてポテト、ナゲット、コーラというセット。加えて単品の
フィレオフィッシュまで入っているから、その差は歴然としている。
「……あきれた」
「この身体を動かすには、こんくらいのエネルギーはいるの」
目を丸くする歩美の前で、俺は次々それを平らげ始めた。
俺だけ、午後の気だるい雰囲気には似つかわしくない、旺盛な食事だった。
「……ん……」
歩美の頭が、軽くフラッ、と揺れた。何度かまばたきし、閉じかけていた目を開く。
「おい、大丈夫か?」
「うん……ちょっと、眠いかな……」
「寝足りないのか?」
俺が言うと、ちょっぴり気だるげに上目遣いで俺を見ながら、切り出す歩美。
「……起きてすぐ、体力使わせたのは……誰かな?」
「……俺」
そうか。俺が悪いのか。じゃあしゃあねえな。
「ごめん、あんまり食べれないから、のこり食べてくれる?」
彼女のバーガーの残り3分の1くらいが、俺の前に提示される。俺は快く了承すると、自分の
フィレオフィッシュを食うのを後回しにして、そっちに手をつけた。
「……なんか、寒そう。厚いほうのジャケット持ってくれば良かったかな……」
「取りに戻るか?」
「うん。小島さんが食べ終わったらいっぺん戻って、もう一枚のほうと取り換えてから行こうね」
と言いつつも、何だか歩美の様子はやけに危なっかしい。彼女が虚弱体質――というか、あまり
体力がないのは俺も承知している。いや、しているはずだった。
こんなにモロいのか?
予想以上に、彼女は消耗しているみたいだった。できるもんなら帰って2ラウンド目でも始めたく
なるような心境の俺とは、天と地の差だ。
「歩美……無理しないほうがいいぞ。お前、本当はまた寝たいんだろ?」
「正直言うと、ツライ……こんなんじゃいろいろ回るなんてムリだよね……」
「…………」
結局。
俺は足取りの危なっかしい歩美を連れて、一度自宅に戻った。
帰りつくやいなや、彼女はジャケットを脱いだだけで、アクセを外すのももどかしそうにベッドに
倒れ込んでしまう。秋葉原のホビーショップだけは必ず連れて行くという約束で、しばらく寝せて
おくことにした。
「……ん……」
小さな声。
瞬く間に無防備に眠りに落ちた歩美の姿を眺めていると、いけないとは解っていながらも暗い情欲が
湧いてくるのを抑え切れなかった。完全に、彼女の身体に『ハマって』いた。
それをどうにかするために、俺は無理矢理板張りの床に寝転がる。
身体の火照りが少しだけ治まるのを感じ、俺もまたしばし浅い眠りについた。
441 :
252:2001/06/21(木) 01:17 ID:???
>>しかしこういう事書いてると、今度こそ本人の人間性叩かれそうだ。
叩きます。
なんだ、結局「ケジメ」なんてまったく着いてないじゃん。
なんて言ったのか細かいところはわからないからなんとも言えないけど、
つまりは
「このままじゃマズイ事になるかもしれないから、そうなる前にカタをつけようとしたけど、
ウマイ事になるかもだから、とりあえず保留」
って事だよね?
それってつまりどっちにも転べるむしのいい態度じゃない?
で、それを正当化しようとして
>ひょっとしたら俺の存在は、今の彼女の心の支えになってしまったかもしれない
なんて思ってるんじゃないんかい?
だとしたら本当情けないな。
まぁ、目の前にウマイもんがぶら下がってたからついってのもわかるが
じゃあ、あの、前日までの決意はどこへいったのさ?
どうせ決意を翻すなら、その場でさらって来ちゃったほうがなんぼかマシだと思うよ。
>本格的に『奪い』に入ろうとしてないのは、彼女にまだ今の生活捨てて
>俺とくっつくほどの覚悟はなさそうだったからってだけ。ひとまず保留。
とか
>でも歩美がその気になった時に(岩瀬と別れたとか、イヤになったとか)
>俺がまだフリーだったら、喜んでかっさらいに行くって言っときました。
とか、なんつーか、その場に流された中庸で都合のいい判断しかしてないでいると
最悪のところまで流されていってしまう気がするよ?
>>441 激しくどーい。
まあ何をしようと枢機卿の勝手だけど、ちょっと前に書いてたけじめやら決心
やらは単なるハッタリだったのか?
裏切られたような、ちと悲しいような・・・。
>>252 そっかな?ケジメという言葉が出る以前の枢機卿氏と、明らかに違っているから
いいと思うけどな。
以前は本当に彼女に対して盲目的だった。でも、今は自分が彼女に溺れてる、
という状況も自覚し、それに加えて相手の不安定な状況も利用してあわよくば
あぶらげをかっさらおうという、マキャベリスティックな思考の枢機卿氏がいる。
これはすごい進歩だと思うよ。
ここまで自覚的になって泥沼に足を踏み込もうというのなら、大賛成だ。
というか、これこそドロドロの恋愛の醍醐味。
こういうドロドロを体験しておくことって大事だと思うよ。人間の弱さとか
ずるさとか、追いつめられたときの行動とか本性とか、いろいろなものが
見えるようになるからさ。
おいら的には、枢機卿氏が決して「その場に流された中庸で都合のいい
判断しかしてない」とは思えないけどな。彼はもう確信犯だよ。
蛇足だとは思うけど、一言追加しておくと、
枢機卿よ。結婚するときは、とにかく体の丈夫な女性を探しなさい。
体が弱くて、はかない美しさのある女性との結婚は確かにうっとりする話だが、
一度は終生をともにする約束を交わした女性がはかなく美しく亡くなることほど
つらいこともないよ。悪いことはいわん。君にはもっとお似合いの女性がいる。
別にいいんじゃなーい。私は人間性疑ったりしないけど。
歩美さんは、はっきりいって、枢機卿さんが真剣な想いには
値しない人だと思うよ。(少なくとも傍から見てる分にはね)
彼女は友人同士である2人の男に二股かけて、
この2人の友情が壊れようがどうしようがどうでもいいって思ってるよ。
(多分、実際その場になったら、「私のせいでごめん」って泣くかもだけど)
相手は枢機卿さんが自分に溺れてる(特に体)を分かってて、利用してる
確信犯だと思うし、割り切って付き合えるのなら、彼女が喜ぶようなこと、
どんどん言ってあげて、言葉は悪いけど、やれるうちはキープしとけば?
で、他に、いい子がいたら、そっちに行ったらいいじゃん。
もし、まかり間違って、彼女が彼氏とわかれたらそれはそれで、
ラッキーって事で、付き合ってもいいし。(但し、苦労するだろうけどね)
自分はずるいだろうかとか、彼女が傷つくことなんて気にしなくていいよ。
だって、相手は、枢機卿さんが傷つくことなんて気にしてないし、
多分、その気になればすぐ次の男を見つけられる人だから。
446 :
りん:2001/06/21(木) 09:37 ID:???
流れを切ってる上に、遅レスごめんなさい。
>>428 >彼女がそういうこともやりかねない人間だって薄々わかってたから別に驚かなかった
>んじゃないかしら。
驚かないというより、イタすぎてつっこみようがなかったよ>私
自分に惚れている男性の前で、リストカットの話をする彼女に正直、嫌悪感を感じました。
自分にとって嫌さな事をされたり、言われたりしたら腕を切るって
相手に対して、かなり抑圧的だと思うんですね。
意地悪な言い方をすれば、そんな話をすることによって、相手の反応を
見て楽しんでいるとも、見受けられました。
何かあったら死なない程度に腕を切る彼女は、やはりどこか人間的に大きく
欠落した部分があると思います。
枢機卿さんの
>誰が、歩美をここまで追いつめた。
とありますが、枢機卿さんもそのうちの一人なんですよ。
正確に言えば、誰かが彼女を追い詰めたのではなく、彼女の暴走、弱さを全て許して
しまっている周りの男性達が、彼女の成長を妨げているようにも思えるんです。
やっぱり日本語って難しいですね(´`;)
長文で解りづらくてごめんなさい。
>>445 狂うほどに激しく同意!
全文に同意!
そして
>>446 にも激しく同意!
そんな人間だよ。歩美っていう奴は。
自分を甘やかしてくれる人間のそばにいたがって,故意か無意識にか徹底的に利用する。
自分に都合が悪くなったらあっさりと切り捨てる。
基本的にひねくれたコドモなんだな。
>>446 さらに激しく同意
女から見ると友達にしたくないタイプですね、絶対に。
オレから見るとようやく枢機卿さんは「オトナ」になったって感じかな。
えらそーだけど、盲目的な時期を過ぎて冷静に自分自身の損得を考えるようになったって
ことは成長してる、学習してるってコト。皆、損得かんがえてるでしょ?
コト恋愛に関しては打算や駆け引きは不純な行為ってコトになってるけど、奇麗事を理想に
しながらもどーしても打算が働いてしまうのは仕方が無い事なんじゃない?
こーゆー場所であるが故に枢機卿さんも在るがままに感じることを語ってると思うし、
正直者じゃあないですか。以前彼が言っていたケジメっていうのは奇麗事。
ただ、それを出来るか出来ないかは状況によって変化するものだし、最初から
「この決意は揺らぐかも」って言ってたし別に裏切り者とまではいえないんじゃ<笑
オレはアノ決意に対してはエールを送ったし、実現できればいいと思ったけど、
やっぱ、気持ちやSEXに対しての本能には理性でなかなか克服できない「力」が
あるし、「オトナ」になっちまったオレには今の枢機卿さんの心境は理解できる。
今だってオレはギリギリの理性で浮気しない状態を保ってるし。
ただ、最初から歩美のほうが打算的で快楽的でズルイ行動を取ってるわけだし、
今更枢機卿さん悪い!!みたいにいうのはバカらしい気がするよね。
今、枢機卿さんは初めての快楽に溺れて浸りまくりたいワケだし、それが1番正しい選択のような気がする。
誰だって初めての相手が気持ち良くなれる相手だったら暫くは手放したくないでしょ?
ましてや、好きになった相手なんだし。
>>445 よって同意!
>>446 これも同意!リストカットは枢機卿さんに言う話しじゃないよね。
450 :
りん:2001/06/21(木) 16:57 ID:???
>>441、442
あっ、なんか解ります(^^;)
人の気持ちなんて、そう簡単に切り替えられるものでは
ないと思うけど、ちょっと悲しいよね、今の枢機卿さん。
たかがネット上での関係かもしれないけど、ここに来ている人達が
枢機卿さんの決意に感動して、ひとつになって・・。
彼女の所へ行く前のレスを何度も読み直してほしいよ。
それから
>彼氏だからって油断こきまくってる岩瀬──
これは枢機卿さんが言うべきセリフではないよ。
枢機卿さん(と彼女)の方が岩瀬氏より、ずっと罪深い事しているって事忘れてる?
例えどんなに、あの二人が荒れていようが岩瀬氏の態度が酷く、彼女が愚痴を
こぼそうが、彼女は岩瀬氏から離れずに枢機卿さんのもとへは来ない。これが真実。
それに今彼女が、枢機卿さんの所へ転がり込んだとしても
それは嫌な状況から逃げるだけであって、決して"枢機卿さん自身"を求めてはいない。
枢機卿さんのような男性がいる限り、彼女はいつまでたってもあのまんま。
これが彼女にとっての”本当の不幸”かもね。
>>449 同意です。
だけど、みんな決して今回の決断に対して「枢機卿さんが悪い!!」とは言ってないんじゃないかな?
>>450(りん)さんが言ってるようにやってることは悪いことではあるけど。
私もそうですけど、ここに来ている人の半分くらいは
>>447や
>>448みたいに
歩美さんのことを良く思ってない人が多いのでは?
だからそういう人たちは、枢機卿さんの決意を聞いて「よかった」と思い
今回の結末を聞いて残念に思ってるんでは?
っていうか、それが私の気持ち。
だから枢機卿さんが学習して大人になったってのは認めるしいいことだと思うし、
自分も恋愛で損得考えて打算で行動してるのは認めるけど、
それは別としてきっぱりと終わりにして欲しかったし、そうならなかったのが残念。
でも、結局は枢機卿さんの判断だし決定次第なんだよね。
長文すみません。
452 :
89:2001/06/21(木) 18:21 ID:???
ふむ。
ブンガク的には面白い展開になっておる。
453 :
枢機卿:2001/06/22(金) 00:04 ID:???
こんばんは。
まずは、ひとまず皆に謝っておきます。
安易な方向へ流れたくて、即断を避け、立場を保留したこと。
別にそれを責めていない人もいるけど、大方の総意としては快く思われては
いないと思う。当然でしょう、あれだけブチ上げた俺がいる限り。
相手の素性もわからないネット上の事とは言え、俺はここまで築かれて来た
関係を放棄するような真似はしたくありません。
だから、ひとまず謝る。終われなかった事。
こうなってくると、普段彼女に逢えないのがかえって良かった。混乱し切った
頭をもう一度整理する時間が持てそうで。
とりあえず、個別レス……。
>>441 >>442 裏切られた、と思うのも仕方ない。実際俺は期待を裏切っているんだし。
これに関しては、今さら醜い言い逃れもしたくない。踏み切れると思っていた
のに、完全には踏み切る事ができなかった。
恋愛の快楽と、彼女の魅力と、何より己の弱さに負けた。
日常生活で逢わないからこそ距離が保てているという、なんとも微妙な関係に
なってしまっている。
歩美には言われた。『そっちがいくらケジメをつけるって言っても、あたしが
好きなのは変わらないから、態度も変わらない。でも、もしあたしを嫌いに
なったら教えて欲しい。その時は、もう一回関係考え直す』
なれない。友達に戻る事はできても、もう嫌いにだけはなれない。
振り捨てるには、多くのものを貰い過ぎてしまった。
だから今は、こんな俺でしかいられない……ごめん。執筆だけは続けながら、
何とか心の平衡を取り戻してみたいと思う。
>>443-444
別にそんな大した事したわけじゃないんですよ。
踏ん切りがつけられなかっただけ。惰弱なだけ。
正直なところ、本命彼女探しのほうが早く上手くいってくれるといいかなと
思ってますよ。精神的ストッパーがあれば何とかなりそうだから。
……上手くいかなかったら、どうするのかは未定だけど……。
454 :
枢機卿:2001/06/22(金) 00:05 ID:???
>>445 利用してるのかどうかはわからない。結果的にそうなってるとしても。
今の俺個人としては、多分貴女(だよね?)の言う通りに行動しそうな気が
する。目覚めさせてしまった愛情の置き場が他に見つからない限りは、歩美に
拘泥し続けるんだろうね……。
なおの事、マジにならなきゃダメじゃんよ。
でもまあ、新しい恋を見つけると言うことに関しては、俺自身の魅力を隠さ
ずに出す事を教えてくれた歩美には感謝したい。
前のまんまの俺だったら、逆立ちしてもアプローチなんかできないだろうし。
>>446 ゴメン、俺も反省する……。
でも、あの時はそうとしか思えなかったんだよ……彼女を愛する事に盲目で、
俺や彼女自身じゃない誰かが彼女を傷つけてしまったとしか思えなかった。
ただ、歩美は別に脅迫のつもりで言ったんじゃないと思う。
悪ノリしやすいタチだし、自爆系のキツイ冗談のつもりだったんだろう。
……俺にはシャレに聞こえないって事くらいは、気付いて欲しかったけど。
>>447 キツイねえ。その通りかもしれないけどさ。
後は、俺自身が精一杯己を保っていくしかやりようがないよ。
>>448 まあ、確かに女友達より男友達のほうが多いけどさ……あいつは。
>>449 ……どうも。
俺も『割り切る』って感情を覚えたほうがいいのかもしれないけど。
今はどうとも言えない。割り切るのもツライし、かと言って諦めるのもツライ。
もう少し落ち着かないと結論も出せない。
普段逢わないのと仕事が忙しいのは、せめてもの救いです。
455 :
枢機卿:2001/06/22(金) 00:06 ID:???
>>450 迷いぬいた俺も、俺。
決断した俺も、俺。
狡猾な俺も、俺なんだよ……。
自分の本心がどれなのか、その自信すら持てなくなってしまった。
ゆっくり気持ちを整理していくよ。今度はどう変われるのか解らないけど……。
だから、もう少し俺に時間を下さい。
>>451 今の俺が行き着けたのは、所詮ここまでです。
でも、ここで立ち止まってちゃ申し訳立たないのも解ってる。
暇を見て彼女と、マジメに現状について話し合おうと思ってる。
お互いがどういう立場にあるのか、何を望んでいて何を望んでないのか、
それを明確にしないと抜けられそうもない。
>>452 ……そうですか。
すみません。バカですがもう少し見守っていてください。
それと、本編進行の代わりにオマケです。
今回のレスに目を通していたたまれなくなって、歩美に電話しました。
運良く15分ほど、二人きりで話が出来ましたのでそれを掲載します。
現時点での最新の声をお聞き下さい。
K.俺が好きか?
A.もちろん、好きだよ。どうしたの?
K.俺のどこが好きなんだ?
A.いきなり言われても困るな……わかんないよ。
K.わかんないんじゃなくて、答えられないんじゃないのか? 本当は
『俺そのもの』には『好きなところなんかない』からじゃないのか?
A.言っとくけどね、あたしはアイツのどこが好きかって言われても答え
られないよ。好きだし、同棲してるけどね。
K.岩瀬と結婚する気はないって。前に言ってたよな?
A.言った。向こうの親はそう思ってるみたいだけど、そんな気ないから。
K.じゃあ、何でアイツと1年以上も暮らしてるの?
A.まあ……成り行き、かな? 将来どうなるかなんてわからないよ。
K.結婚がイヤなのか? 俺でも……って事だよな?
A.イヤ。たとえばあたしは稲葉さん大好きだけど、たとえ稲葉さんから
結婚しようって言われたとしても、断る。もう結婚はイヤなの。
K.もう懲りたのか。何があっても、結婚はイヤ?
A.……多分ね。これも確かじゃないけど。結婚以前にあたしは、男の人を
深く知ってしまうのがイヤ。怖いの。
K.何で深入りは嫌なんだ。自分だけを愛してくれないから?
A.深く付き合えば、『結局あいつらと一緒』ってなりそうだから、それが
イヤ。彼氏が3人連続であれだったら、イヤにもなる……。
K.でも結局、裏切られて初めて一緒だったってわかるんだろう。お前が覚悟
決めて付き合わない限り、相手が自分を大事にしてくれるかなんて一生
わからないまんまだぞ?
A.それは……何かの拍子で、偏見なくなるかもしれないよ。でも、それだ
って先のことだからわからない。とにかく今は、そこまで行くのは怖い。
男性不信って言ったほうがいいと思う。
K.俺がたとえお前をどんなに愛しても……今みたいじゃなくて、フリーに
なったお前を愛しても、男だから本当には信頼してもらえないのか?
A.それもわかんない。小島さんは大切な人だけど……ごめんね。
K.別に俺じゃなくていいんじゃないのか? お前を楽しくしてくれる男
なら、誰でも。
A.誰でもはよくないよ! どうよくないかって言われたら困るけど……。
K.前に、手首切った話を俺にしたよな。あれってどういう意味だ? 俺が
裏切ったら手首切るぞって、そういう意味なのか?
A.そ、そうじゃないよ。ホントに切っちゃったときは、無意識だったし……
切った後で痛いって気がついたんだから。そんなつもりで言ったんじゃ
なかったんだけど……ごめんね。
K.いきなりこんな話して悪かった。まだゆっくり話したい事いっぱいある
から、一人の時に連絡くれ。
A.うん、そのうちにね。ムリかもしれないけど……あんまり考え過ぎない
でね。
458 :
252:2001/06/22(金) 01:03 ID:???
なんか久しぶりにいろいろな意見が飛び交ってるね。
>裏切られた、と思うのも仕方ない。実際俺は期待を裏切っているんだし。
についてひとつ。
俺は裏切られたとは思ってないです。まさに
>>451が書いてるのと同じ気持ち。
だから「俺は期待を裏切った」とか思わないで欲しいです。
で、
>>456-457の13の質問を読む限り、確かに枢機卿氏は心の支えになったみたいだ。
そこについては俺の前の書き込みは勘違い。スマン。
だけど、それも結局は
>>450の後半でりんさんが言ってることになると思う。
それでも支えになるって言うならそれはそれでひとつの決断だと思う。
でもひとつ言えることは、今彼女がやってることは単なる逃げでしかなく、
逃げているうちは「何かの拍子で、偏見なくなる」なんてことはまずないだろうということ。
そして彼女が逃げなくなるまで支えつづけるとしたら、多分いくつもの辛い状況を経験するだろうということ。
例えば今となってみればリストカットなんてその逃げのひとつだと思う。
心配されたくてやさしくされたくて取った行動。
でも、そういう行動に走る彼女をずっと支えていける?
そんな彼女を見てしまって、今更見捨てられないのかもしれないけど、正直大変だと思うよ。
俺は「友達として」支える、って言うのもありだと思うけどな。
枢機卿さん、べつにここの読者に謝る必要は無いよ。
読者達は、生の枢機卿さんの体験を読んでいるのであって、
ロールプレイングゲームやってるわけじゃないんだから。
反対に、枢機卿さん自身もあまりここのレスに影響されなくていいよ。
勿論、あたたかい声援や、鋭い指摘などによって自分を省みるのは
大切な作業だけど、それ以上に感化される必要はないです。
見ている限り、枢機卿さんは自分の意志で行動できる人だから、大丈夫。
歩美って、つくづく甘ったれですね。誰かに寄生していないと生きられない。
その相手を、振り回したり、脅したりすることでしか繋ぎとめておけない。
このまま生きていって、人の親になったら・・・いや、子供いたんでしたね。
その子供を教育する立場の人でなくて、子供にとって良かったと思います。
母親不在であることより、歩美の保護のもとで成長するほうが不幸だ。
うまくいけば、反面教師になるかもしれないけど。
でもたしかに、男が振り回される悪女的役回りとしては、魅力的かな。
なんていったら、古今東西の絶世の悪女に失礼な気もする。
えっと、何が言いたかったかを最後にまとめると、
「読者さんたちのレスに動じないで、したいようにすればいいじゃん!!」
ってことでした。
もうすこし溺れていたいなら溺れればいいし、
面倒になったら切り捨ててやればいいし、
助けてあげたければ、手を差し伸べてあげればいいと思う。
枢機卿さんは、やさしすぎるんだよ。
本能のままに行動して、いいと思うよ。
460 :
422:2001/06/22(金) 07:18 ID:???
優しすぎるって言うか…馬鹿だろ(ハァ)
枢機卿は「小説家」なんだろ?少なくとも自称では。
で、これは「私小説」だ。
見てる人間があきれようとバカにしようとそれは勝手。「作品」は
手を離れる。それが人に文章を読まれる人間なら当たり前の話だろ?
で、正直あきれている。
けっこうここのスレ読んでる人間は好意的だと思うよ。
普通だったらもっと叩かれてると思う。
で、俺は枢機卿が優しすぎるとは思えない。
類は友を呼ぶ・・・というか。
それと同じで結局枢機卿は歩美と似たとこがあるんだろう。
そうなってくると本気でこのスレを読むのがウザくなってくる。
・・・まぁこんなこと言うと本人からは見なくていいって言われる
んだろうが(ワラ
自分の周りにこんな馬鹿ばっかりじゃなくてよかったって思ってるだけ。
一回ちゃんとした人間と付き合ってみろよ?
今の自分がどんなに愚かか、そのとき初めてわかるんだろうが。
>>445、
>>446 同意。
ん?
>>456-457
の会話を読んでも、すこしも「枢機卿が歩美の心の支えになってる」なんて思えないぞ。
軽い関係でいたいセフレにうっとうしい事聞かれて、適当に当り障りないこと答えてる
っていう雰囲気しか伝わってこない。
>それもわかんない。小島さんは大切な人だけど……ごめんね。
>うん、そのうちにね。ムリかもしれないけど……あんまり考え過ぎない
>でね。
このあたり・・・、いい加減だなぁ・・・。
462 :
りん:2001/06/22(金) 12:50 ID:???
昨日は、長文&色々キツい事書いて、失礼しました。
>>456-457
できれば、この会話の後枢機卿さんの感じた事も聞きたかったです。
私はというと、
>>460、
>>461さんと同意かな?
枢機卿さんは、やっぱり駆引きとかはできない人なんだなぁと思いました。
あの質問ではやっぱり彼女を”いい女風”に導いているのは、枢機卿さんだね。
誰でも良かったの?って聞かれて、うん、そう。って答えるわけないし・・(笑
>『そっちがいくらケジメをつけるって言っても、あたしが
>好きなのは変わらないから、態度も変わらない。でも、もしあたしを嫌いに
>なったら教えて欲しい。その時は、もう一回関係考え直す』
このセリフも枢機卿さんの心を、身動きできないようにしているね。
もし枢機卿さんに勇気があったら、
「他に好きな子できたから、歩美のことは忘れる」
のような”自分から関係を断ち切る”事を言ってみるのも
今のような状態から抜けだせるヒントになるかな、と思ってみたり・・。
463 :
300:2001/06/22(金) 13:35 ID:???
>だから、ひとまず謝る。終われなかった事。
誰も謝って欲しくて書き込んでいるんじゃないですよ。
ただ、枢機卿さんにとって良い方向に進んでいないのが残念なだけです。
>『そっちがいくらケジメをつけるって言っても、あたしが
>好きなのは変わらないから、態度も変わらない。でも、もしあたしを嫌いに
>なったら教えて欲しい。その時は、もう一回関係考え直す』
枢機卿さんが彼女に仕えているなら別として、
人間関係なんてどちらか一方が決めることじゃないと思うけれど。
枢機卿さんが彼女と一緒にいたいなら、それを続けていけば良いと思うし、
辛いなら保留しておくというのも良いと思うよ。
ただね・・・「多くのものを貰い過ぎてしまった。」って枢機卿さんは言うけど
同じ分だけ、ん〜それ以上かもしれないけれども彼女に色々なものを
あげているんじゃないかな。
本命彼女探しじゃなくても、こういうことをゆったりと話せる相手を見つけるのも
良いかもね。何にせよあまり自分を責めないようにね。
464 :
300:2001/06/22(金) 13:39 ID:???
>ただ、枢機卿さんにとって良い方向に進んでいないのが残念なだけです。
枢機卿さんにとって良い方向に進んでいないと「思われる」のが残念なのです。
と書きたかったのです。
私が考えてるのが、他の人にとって良いかどうかわからないのに
断定するように書いて申し訳ありませんでした。
言葉が足りなかったです。
465 :
ゆうこ:2001/06/22(金) 15:23 ID:???
私も応援してましたけど、枢機卿さんに裏切られたなんて全然思ってないですよ。
すべて枢機卿さんが決めたことなんだから、仕方ないです。
でもちょこっとだけ言わせてください。
枢機卿さんは、歩美さんの心の闇を自分がどうにかしてあげたいとか思っていますか?
自分と付き合えば、歩美さんは変わると思っていますか?
結論から言えば、誰とつきあっても彼女は変わりません。
他人がどうにかできることじゃないからです。
歩美さんは、恋愛ごっこしかできない、真剣な愛情を受け入れられない人です。
枢機卿さんがどんなに歩美さんに優しくしてあげても、彼女は別の安らぎを求めて他に男を作るでしょう。
もし浮気がバレても歩美さんは自分は悪くない、相手が勝手に自分を好きになったと言える人です。
>暇を見て彼女と、マジメに現状について話し合おうと思ってる。
枢機卿さんの真面目な気持ちは歩美さんみたいな人には、重荷ですね。。。
自分のしたことを悪くても肯定してしまうから。。。
まぁ、彼女とはもっと軽いノリで適当に付き合ったらいいと思います。
もちろん、岩瀬さんにもサークルの友達にも絶対バレないように。
ちょっとと言いつつ、長くなってしまいました。
あんまり、自分をせめないで下さいね。
>>465 >ちょこっとだけ言わせて>って言いながらきつい事言いますね。。
>誰とつきあっても彼女は変わりません
アナタが断定できる事じゃ無いんじゃないですか?
人間は付き合う人によって人間性や考え方、運まで大きく変わる。変える事ができる。
アナタは凄く淋しい人間関係の中で生きているようですね。失礼とは思いますが、
そう言う考えにしか至らない人はもう少し人生哲学を勉強した方がいいと思います。
元々、浮気するしないっていう事は人間が集団生活をする上で都合良く考えたルール
であって、犯罪ではない。ましてや、ただ付き合っているだけの間柄にごちゃごちゃ
悪い、良い、など言う事自体ナンセンスだと思います。本人たちの気持ちの問題。
オレは断定的にはなるべく言わないようにレスするよう心がけていますけど
見ず知らずの面識ない人の人間性を否定するような事は言わない方がいいと思う。
でも、
>枢機卿さんの真面目な気持ちは歩美さんみたいな人には、重荷ですね。。。
これは、多分オレもそう思う。
歩美はドロドロした事や、相手や自分の深層心理にまで入り込むような付き合いは
避けていると思う。岩瀬や小島に対して「好きな理由がよくわからない」と
言ってしまえるトコなんかに深い気持ちを表したくない、もしくはメンドくさい、
って感じが窺えますね。
ついでですが、オレは今の嫁さんと付き合ってから大きく人間性が変わりました。
良いほうに。そう言う意味で凄く感謝してるし、やっぱり深く付き合う事は
その人の人間形成においてとても重要な事だと思います。
最後に、意見を戦わせるのはいいんですけど、オレ自身の意見はあくまで主観。
だから、皆さん、鵜呑みにしないでね♪
それぞれの受け止め方で消化すれば良い事ですから。
オレも他人の意見を見て聞いて色々考えてます。
467 :
89:2001/06/22(金) 17:02 ID:???
>>433への私見。
問題の箇所。前後含めて引用。
>絶え間なく神経中枢に叩き込まれてくる快楽の情報。
>情報のキャパシティを越えた。バーストした。
>奥の奥まで突き込んだところで、弾けて飛ぶ俺の快楽の証。
433さんは女性でしょうか。ここで語られているのは、「射精」表現(<おろろ。
あらけもない。ご勘弁を。)のメタファーなんです。
男の絶頂表現というのは、身も蓋もなく表現すれば「あへあへ、どぴゅっ」でしか
ない。下手な描写をすると失笑を買う、結構作家泣かせのポイント。
そこで性文学の表現者は、いろいろと比喩を工夫するわけです。
私は男性ですので、433さんご指摘の箇所は読み流してました。
(だって男の絶頂なんて読んでも嬉しくないもん。)
でもご指摘のように「情報のキャパシティを越えた。バーストした。」という比喩
は、確かにわかりにくいかもしれない。
前後関係があるので男である私にはわかったけど、比喩だけを取り出してみると熟
していない。枢機卿氏は、コンピュータを比喩のモチーフに使いたかったのかもし
れないが、ちょっと中途半端。セックスのシーンなのに「情報のキャパシティ」と
いった無機質で中性的な用語を使うから、433さんが「???」になったのではない
かと。
468 :
ゆうこ:2001/06/22(金) 17:26 ID:???
>>466 >誰とつきあっても彼女は変わりません
すみません、変わらないでしょうとかくところでした。。。
>オレは断定的にはなるべく言わないようにレスするよう心がけていますけど 見ず知らずの面識ない人の人間性を否定するような事は言わない方がいいと思う。
そうですね、深く反省しました。
枢機卿さんにもお詫びします。
>>466 ええと、あまりごちゃごちゃ言う気は無いんだけど、
>浮気するしないっていう事は人間が集団生活をする上で都合良く考えたルールであって、犯罪ではない。
>ましてや、ただ付き合っているだけの間柄にごちゃごちゃ悪い、良い、など言う事自体
>ナンセンスだと思います。本人たちの気持ちの問題。
本人たちの気持ちの問題、って言うのは同意だけども、だからって「犯罪じゃない(から悪いことではない)」
ってのはどうかと・・・。犯罪じゃなくたって十分「社会的(もしくは倫理的)に悪いこと」だとは思うんですが。
それと「ただ付き合っているだけの間柄」って、今の枢機卿さんと歩美さんの関係って浮気とどこが違います?
私にはどう見ても浮気しか見えないんですが・・・。
>人間は付き合う人によって人間性や考え方、運まで大きく変わる。変える事ができる。
これは激しく同意します。
ただ歩美さんを変えるのはとても苦なことでしょうね。
多分、故意かそうでないか、枢機卿さんにいろいろな犠牲を強いる人だと思います。
いつ、歩美さんが枢機卿さんの気持ちに応えるか、それまで枢機卿さんが耐えることができるか。
それが問題だと思います。
>>469 んん、そーいわれればそうですけど、要は本人の気持ちなんで、悪いか悪くないか
っていうのは社会的というより、本人の捕らえ方次第ってコトを言えばよかった。
うん、言い方はちょっときょくたんだったね。ども。
>>467 433は私ではないのですが。
あれが射精の描写っていうことくらい分かるのでは。。
今までエセ純文学(失礼)やモロ週刊誌連載小説風描写の連続だったくせに
いきなりウィリアムギブソンも(別の意味で)ビックリな、サイバーな描写をされてもついてけねーよ。ってことだったのではないでしょうかね?
かね?って聞かれても困ると思いますが。
>>445 です。一応補足を。
私は文章が上手くないので、言いたいことが上手く伝えられるか自信が
ないんですけど、前のレスで言いたかったことは、
1)今の歩美さんは真剣な恋愛の対象にはなりにくい(或いは値しない)
2)だから、もし、割り切れるのならば、このまま、今の付き合いを
続ければいい。(逆にもし、真剣になってしまうなら、やめたほうがいい)
と言う事です。
自分の中にちゃんとリミットを設けられるのなら、
歩美さんとの付き合いは、次の恋愛のための練習(?)に
なるんじゃないか、と思うので、今の関係を続けることに
後ろめたさを感じることはないと思います。
とりあえず、自分も含めて、女って結構計算高いとこもあるから、
気をつけて、楽しめるとこは、楽しんじゃってください。
もちろん、こうしろって言ってるわけじゃなくて、
もし、自分の友達が枢機卿さんのような立場だったら、
こう言うだろうなという、私の個人的な意見ですけど。
473 :
枢機卿:2001/06/22(金) 22:11 ID:???
こんばんは。
何か、すごい盛況ですね。俺は問題ばっかり起こしてたほうが(このスレ的
には)よっぽどいいんじゃないかと、一瞬だけ真剣に考えてしまった。
まあ、俺はあるがままに生きる事しかできないんですが。
とにかくレスです。
>>458 よしんば歩美と結ばれたとしても、そこからが苦労の連続なんでしょうね。
以前、誰かが言っていた気がする。
俺は可能な限り彼女を支えてやりたいと思っているけど、それがいいのか
どうかすら解らない。今はただ何もかもが。
>>459 優しすぎる……ね。
そうだとしても、場合によっちゃ考え物だってことか。
レスに動じるなって言われても、結構難しいんだけどね。2ch一般流通の
ハナクソレスだったら読み流せば良いんだけど、ここのレスを見てると、
各人が自分の素の意見を忌憚なく叩きつけてくる情景が目に浮かぶもんで。
でも、あまり囚われないようにしてみるよ。
>>460 まず、勘違いはしてほしくない。俺はこういう意見に『見るな』と言った事
だけは一度もない、はずだ。俺は要するに『ウザイ』『寒い』『逝って良し』
な、何のメッセージ性もない吐き捨てだけを嫌っているつもり。
そして、貴方は鋭いよ。俺は、歩美と自分は同じ人種じゃないかと疑った事
がある。新しい出逢いを探しながら、そ知らぬ顔で歩美との仲を続けられる
俺はね。だからこんなに惹かれるのかもしれないと思った。
ただ、ウザくなろうが何だろうが貴方は意見を述べている。だったら、まだ
関わろうとしてるって事だよ。そのつもりがあるなら見てもらうさ、本当に
その気が失せるまで。
あと、バカで悪かったな。バカでなきゃこんな日課を続けてないよ。
己のバカさ加減を理性だけで矯正できるなら、こんな苦労もしてねえや。
474 :
枢機卿:2001/06/22(金) 22:12 ID:???
>>461 まあ、やっぱりそうなのかね……。
向こうが内心ウザッたいと思ってるのが解ったなら、俺も身を引くけどさ。
決してそんな事は言って来ないからねぇ。俺が手を上げれば別かもしれんが。
>>462 本当は俺も、誘導尋問みたいなことはしてみたかったんよ。
でも、本人と対峙するとなんもできない。
……実はね、『自分から関係を切る』は言ってはみたのよ。
『このままじゃマズイと思うし、岩瀬にも申し訳ないから、もうやめよう。
俺も忘れるから、なかったことにしてくれ。友達に戻ろう』って。
その結果帰って来た答がそれなわけで……もうなんか、一気にバカバカしく
なっちゃってなあ。何で俺だけこんなに苦しんでるんだって(;´Д`)
所詮、言い訳にすぎないけどさ。
>>463 歩美の言う『関係』ってのは、『自分の他人への接し方』のつもりみたい
だよ。『多分あたしからは一切連絡しなくなるから』って言ってたし。
俺は、彼女と縁切りたいとは思わない。関係を破棄するにしても、擬似恋人
関係を捨てたいだけ。友達としては付き合っていきたい。
……言っても向こうが態度を改めないなら、結局俺の理性次第ってことに
なるんだけどね……。
>>465 ……本音を言えば、どうにかしてあげたいんだよ。
だって、自分が本気で惚れた女だもん。幸せにしてやりたいよ。
このところ、歩美が今までのしがらみを全部振り捨てて本当に幸せになって
くれるのなら、相手は俺じゃなくてもいいやと思うようになった。
でも多分、奇蹟でも起きない限りそれは無理なんだろうね。
そして俺は今日もまだ、未練がましく彼女の存在を求めてる。鬱だ。
475 :
枢機卿:2001/06/22(金) 22:14 ID:???
>>466 変わりましたよ、俺も。見ててわかるだろうけど、歩美と関係を持ってから
人間性がほぼ180度変わった。
というよりは、今まで眠っていたものを刺激されたと言う方が正しいかも
しれない。ごくごく素直に、自分の想いや問いかけ、さらには欲望さえもを
『俺の魅力』として発揮できるようになったのを感じました。
そういう点では、彼女にはいくら感謝しても感謝し切れない。そして、それが
あるからこそ、俺はいつまでも振り切れないでいるんだと思う。
>>467 毎度ながら、適切で鋭い指摘ありがとうございます。
確かに、ちと唐突過ぎましたね。練れていない。
どうも普段の物書きのクセが混入したようで、真にあいすまんです。
>>468 あ、いえ。
じゃあ俺が変えられるのかって言ったら、自信はないですからね。
愛情だけじゃ人は救えないよね。
>>469 正直、変えたいんですけどね。今のままだと俺でさえ辛くて見ていられない
部分が多々ある。そのへんの歩美への庇護願望もあるから、ちっとも現状で
彼女自身を変え切れていない岩瀬に、余計にムカついたのかもしれない。
まあ、一番問題なのは変わろうとしない歩美本人だけどさ。
ふと『友人が多い奴は恋愛がヘタ』っていう言葉を思い出しました。
>>471 激しく了承。これからはもっと物を考えて書く事にするよ(笑)
本編の続きは、余裕があったら後で載せにくるよ。
そろそろ第3部も終わりに近いし、頑張らないと。
476 :
枢機卿:2001/06/22(金) 22:23 ID:???
追加レス。
>>472 わざわざすみません。
女性に言われるとこうなんか、素晴らしく説得力があるような(笑)
それも一応考えておきます。俺の中で線引きができるような人間に
なったら、そうする機会もあるでしょう。
477 :
りん:2001/06/22(金) 22:51 ID:???
ちょっと、お節介、許して。。←今に始まった事じゃないけど・・
>『このままじゃマズイと思うし、岩瀬にも申し訳ないから、もうやめよう。
>俺も忘れるから、なかったことにしてくれ。友達に戻ろう』って。
向こうは『達人』ですよ(笑)
私の
>>462での『関係を断ち切る』と枢機卿さんのそれとは
全然違う、根本的にちが〜う!(笑)
これを言われてあのセリフとは、結構過去に言われ慣れてるのかな・・?
478 :
師匠:2001/06/22(金) 23:51 ID:???
歩美さんは評判悪いですな。
あたしはそんなに悪い人だと思わないけど。
かわいそうな人だとは思うのー。
枢機卿さんはお悩みのようだが、
悩むほどのことはないな。
惚れておるなら、彼女に一番良いように、とだけ考えればよい。
僥倖スレから見てて、たまに中身のないレスしてるもんです。
(頭の回転がよくないんで、他のみんなみたいな考えさせられるような
レス書けない。)
実は今日で枢機卿氏が僥倖スレに書き始めてからちょうど2ヶ月。
毎日マメにレス返して、且つお話も書いてるてのは、凄いことだと思う。
『歩美』さんとの関係が続く限り書きつづけて欲しいと思う(無茶か)。
色々意見が飛び交ってるようだけど「裏切られた」ってのは少々???と思って
レスしてみました。元々、枢機卿には物凄くピュアなイメージがあって、
ここを読んでいる読者さん達の中には、彼のそういう心の部分に惚れて?読み
続けている人もいた事でしょう。でも本人が他の出会いを探している事や、
その他色々な部分を文章で見せ付けられて、それが壊れてしまい落胆された方も
いると思います。でも俺に言わせれば、それが普通の26歳なのではないかと。
小島が歩美を好きな気持ちには嘘偽りはないと思うけど、常にどこかで不安を
抱えている状態であれば、新しい出会いを探したくなるのも当然だと思う。
誰だって幸せになりたいし、いい恋愛をしたいと思っているはず。そう思いながら
失恋したり、様々な経験をしながら成長していくのではないでしょうか?
俺は最初の頃より彼が精神的な面で凄く成長したと思うし、人間味があって魅力的
になったように感じる。永遠に成就しない片思いを死ぬまでし続けるというのは
確かにピュアストーリーだけれども、そんな事は殆どの人間には出来る事では
ないと思うしね。シナリオの無いドラマだからハッピーエンドとはいかないかも
しれないけど、これからも俺は枢機卿の心の動きを追っていきたいと思ってます。
だから「裏切られた」と落胆してしまった皆さんもそう言わずに、一緒に彼を
見守っていきませんか? 何か長々と駄文&長文すいませんでした。
他の読者の皆さん、気に障ったらゴメンナサイ。それでは。
481 :
枢機卿:2001/06/23(土) 22:58 ID:???
こんばんは。枢機卿です。
今日はとくに言う事が思いつかないので、さっそくレスと本編。
>>477 違うの?(笑) もっとキツク言ったほうがいいのかね。
ただ、歩美は自分に好意を寄せた人間が他を向くのは気に入らないみたい
なんで、俺が嫌わない限りはぜったいすがってくるとは思うけどね。
>>478 ああ、こういう人もいるんだ。
女性からは『歩美嫌い!』って声しかなかったんで、正直へこんでたんだ
けどね(笑)。
悩んではいるけど、彼女に良くしてあげたいってのもまた偽らない気持ち。
しばらくはナチュラルに生きてみようと思ってるけど。
>>479 そうか、確かにちょうど2ヶ月。
本編はちょびちょび途切れてるけど、レスはこっちにいる限り書いてた?
かな? ともあれこれだけ続くのも、反応がしっかり返ってくるからで。
とりあえず、続く限りは続けてみようか(笑)
>>480 どうも。相変わらずの暖かい意見に感謝します。
確かに、不安なんだよね……俺も歩美と普通に付き合ってて、仲が安定して
るんだったらこんな心配はしないし。その場合はこのスレだってない(笑)
でも、俺自身はまだ精一杯ピュアなつもりでいるよ。
たとえ他の出逢いを求めてはいても、今はまだそれが代償行為にしかなって
いない。どこかで歩美のことを考えてる。
それを捨て去り、自分の愛を全て注げる人と出逢った時。
それが多分、この物語の終着駅だろうと思います。
482 :
枢機卿:2001/06/23(土) 23:01 ID:???
夕映えが空を染める頃が、俺たちの次の目覚めだった。
セットしてあった目覚ましの音でいち早く飛び起きた俺は、例によってねぼすけの歩美を起こすべく
音源の目覚まし時計を彼女の側まで持って行く。
「起きろ! 出発の時間だぞ!」
「……んー!」
ばんっ。
目にも止まらぬ出来事だった。割とスロースターターで、特に寝起きにはコマ送りばりの動きしか
しないと思っていた歩美の不意討ち。
彼女の繰り出した鋭い平手打ちが、俺が突きつけた時計のアラーム停止スイッチをブッ叩いたのだ。
「あ」
思わず絶句する俺。油断があったとはいえ、よけるヒマすらない早業だった。
5分放っておけば、どの道また鳴り出す。だが今の俺は、あまりに見事な歩美の妙技に毒気を抜かれ
てしまっていた。今さら5分大人しく待って、間抜けにアラームが鳴るのを見守っているつもりは
毛頭ない。
「……こら、起きろッ! 元はと言えばお前が希望したんだろうが!」
「むー」
苦闘する事、およそ5分。歩美はようやく、普段よりものろくさとした動きで起き上がった。
短い間の睡眠からの覚醒だから、それは辛いだろう。俺にもわかる。
だが、それだからと言って大人しく寝かせておくわけにもいかないのだ。
「さっさと起きろ。アキバ行くぞ、アキバ」
「はーい……」
さらに数分すると、歩美もようやく元通りになった。
服のまま寝ていたわけなので、準備にもほとんど時間はかからない。そそくさと家を出ると、もう
そろそろ夕方から夜に差しかかろうとする街を、駅へ向かって急いだ。
483 :
枢機卿:2001/06/23(土) 23:05 ID:???
夕闇迫る電気街。
俺たちが目指すホビーショップ……卓上板の人間なら誰だって知っていると思われるイエサブこと
『イエローサブマリン』である。秋葉原のそれは、JR秋葉原駅の改札を出た目の前のビルに存在
している。位置的に便利であり、なおかつ家から比較的近いので、俺はよく利用していた。
「まあとりあえず、オタクの街秋葉原へようこそ」
「嬉しくないなあ」
平日の夕方ということもあってか、見るからに怪しそうな人物も見かけない。
まったくもっていいことだ。
「どこにあるの?」
「こっちだよ。このビルの上」
歩美を連れて、車の通る事の方が少ない駅前の車道を横切る。
なぜ、ここに来ようということになったのか。答は簡単、俺も歩美も卓上ゲーマーだからだ。
2chに存在する卓上ゲーム板を覗けば少しはわかると思うが、要するにボードゲーム、カード
ゲーム、TRPGといった『卓上に広げてやるのが基本』のゲームを卓上ゲームと称する。
岩瀬も(というか、俺たちサークル仲間はほとんど)卓上ゲーマーであるため、その友人だった歩美
もかなり詳しい。外来のカードゲームやボードゲームなんかだと、俺よりよく知っているくらいだ。
イエサブ秋葉原店は、店舗の半分がボードゲーム・TRPG系のスペースに割かれているので、俺も
たまにそちらへ足を運ぶ(よく行くのはトレーディング・カードゲームコーナーだが)。歩美が興味
を持ちそうなものもいろいろあると記憶していたのだ。
484 :
枢機卿:2001/06/23(土) 23:06 ID:???
通路の奥のエレベーターで、7Fまで上がる。俺たちの他にも2人ほど同乗者がいた。
上昇し始めると、それまで俺の左腕にまとわりついていた歩美の手の力が、グッと強くなる。彼女の
ほうを見ると、顔を伏せて何かこらえるようにしていた。
「……そういやお前、エレベーター嫌いだったな」
コクリと無言の返事。
そうだった。歩美はエレベーターが大の苦手なのだ。以前理由を尋ねると、閉鎖空間で急激に上昇
したり下降したりという、あの浮遊落下感覚がたまらなくイヤだと言っていた。だから遊園地でも、
ジェットコースターやフリーフォールなんてもってのほか。観覧車がいちばんいいそうだ。
そういえば俺の実家がマンションの13Fなので、遊びに来る時にはいつもビクビクしていたっけ。
まあいいさ、二人っきりの時なら優しく抱きしめてやるよ。
程なくして、エレベーターは7Fに着いた。
「へえ……」
歩美が小さく声を上げた。店内にはゲーム関連の雑誌や国内産のTRPG・ボードゲーム、横の棚
には海外物のそれまで所狭しと並べられている。
が、いちばん歩美の目を惹いたのはそれらではなかったようだ。彼女の足は、カウンターの前の
透明なショーケースの前で止まっていた。
「わあ、ダイスいっぱいある!」
2メートル幅のガラスケースを埋め尽くすほどに、小箱に並べられて陳列されたダイス(サイコロ)。
「そんなに嬉しいのか?」
「知らなかったっけ。あたし、ダイス集めるのが趣味なんだよ」
「へえ」
言われてみれば、なんとなく解る気もする。
オーソドックスな六面体のダイスだけでなく、まずはゲーム用の4、8、12、20面体ダイス。
そういう趣味のない人間には普通お目にかかれないが、俺たちにはそれだけなら珍しくない。ただ、
透明な素材で作られたクリアダイス、六面体だがねじれた水晶のような形をしたツイストダイス、
あげくの果てには巨大な100面ダイスなどとなると、俺たちもちょっと目を見張る。
そういや、女の子のアクセサリーと似た感覚があるな。
歩美もいろいろとアクセ好きだから、そういうのの一環だと思えばいいのか。
「小島さん、自分で見たいのとかある? あったら見てきてもいいよ。あたし、しばらくここで
好きなの選んでるから」
「ああ、うん」
とは言うものの、もう一方のカードゲームコーナーは俺もしばしば足を運ぶ。
むしろこちらのコーナーのほうが、俺にとっては未知の領域なのだ。壁掛け棚に並べられた、俺
にも馴染みのない海外のテーブルゲーム。
「これ、面白いよ。これはね……」
俺が目を止めていると、歩美が横から説明してくれる。
本当に、大した奴だよ。確かにその趣味の多さとマメさがあれば、大抵の奴とは話が合うだろう。
彼女の交友関係の広さの秘密が、少し見えてきた気がする。
嬉しさと同時に、彼女を独占できない痛みが、チクリと胸を刺した。
486 :
422:2001/06/24(日) 00:48 ID:???
<本当に、大した奴だよ。確かにその趣味の多さとマメさがあれば、大抵の奴とは話が合うだろう。
<彼女の交友関係の広さの秘密が、少し見えてきた気がする。
・・・・・ど、どこが?
正直、歩美も枢機卿もすっげー狭い世界の人間だと思ってたけど
ここの部分で余計その思いが出てきた。
別に人の趣味をどうこう言うつもりはないけど一般的に「卓上ゲーマー」って
かなりマニアックで狭い世界だろ?(実際俺も実情はよくわからん)
あとの趣味は知らないが、そういう世界の仲間内だからちやほやされる女じゃ
ないのか?歩美は。
普通のサークルや仲間でこんな性格の人間が一人いたらめちゃくちゃになるんだよ。
まさしく「荒し」だな。本人はそれをお人好しの人間に自分に都合良く伝えるのが
非常に上手い場合が多い。だが得てして本人に問題があったりするんだがな。
そうすると自然と問題のある人間とは距離を置くようになっていく。
しかし枢機卿の仲間は。。。
なんにせよどう考えても枢機卿の世界は狭すぎる。。。
セックスを知ったばかりでそちらに走ってしまうのもわからないではないが
どうせならもっと違う世界で友人を増やして世界を広げたら今の自分が馬鹿馬鹿しく
なると思うのだが…恋人を探すとか言う前に。
>>480 悪いが俺は枢機卿をピュアだと思ったことはない。
ピュアな人間が友人の女と浮気をしたりするか?
想いが真剣だからとか、そういうことじゃない。
二人とも「相手の気持ちを思いやる」っていう人間にとって大事なことが
出来ていないじゃないか。
自分の周りに歩美のような女がいたらまず間違いなく離れるね。
いい年してこんな甘ったれた馬鹿女、反吐が出る。
そして、こんな女を大事に思う枢機卿の馬鹿さ加減も、見てて痛い。
自分が文句をいいつつまだこのスレを見てしまうのは枢機卿がこれ以上馬鹿に
なって欲しくないからなのかもしれない。
まあ、枢機卿にとってはウザイだけだろうがな。長レススマソ。
487 :
りん:2001/06/24(日) 00:58 ID:???
お節介パート2(?)ね・・
>>481 >もっとキツク言ったほうがいいのかね。
キツクというよりも、枢機卿さんの彼女への気持ちの問題だね。
『このままじゃまずい云々』だと、彼女自身への別れの言葉ではないからね。
>ただ、歩美は自分に好意を寄せた人間が他を向くのは気に入らないみたい
>なんで、俺が嫌わない限りはぜったいすがってくるとは思うけどね。
何だか、ここを読むと彼女の事、かなり客観的に把握しているような?(笑)
それにしても、毎晩私を含め(笑)キツ〜い意見を受けながらも
律儀にレス、本当にお疲れ様&ありがとう(^^)
ついキツい意見が出てしまうのも、やっぱり枢機卿さんが本当に幸せに
なってほしいからだと思います(少なくても、私はそう)
このスレもいずれ終りがくるけど、幸せな枢機卿さんを見届けたい、絶対に。
ふと僥倖時代から、目を止めてしまった縁かな・・(笑)
今日の分は、これからゆっくり目を通します。
488 :
枢機卿:2001/06/24(日) 02:34 ID:???
追加レス。
>>486 これに関しては、俺の説明不足。
歩美のフォロー範囲は、元々信じられないくらい広いんだよ。そして知らない事なら
素直に尋ねて取り入る才能は持ってる。俺がそれを知っていたからそういう感想を
持っただけで、決して卓上うんぬんだけで言ってるわけじゃないんだよ。
俺の世界が狭いかっつったら、それは狭いだろうさ。
ただ、こういう事言ってる貴方はよほど広い世界に生きてるんだろうから、どの
辺まで行けば広いのかってことを教えて欲しいよ。
俺の仲間内にも、料理の得意な男もいれば、ラップ野郎もいる。
遊びに行った時会った奴は、卓上系だが1100のバイクに乗ってたぜ(−Д−)
皆自分のバックボーン持ってるんだよ。卓上系という世界は確かに狭いが、
そこにばかりハマり込んでるわけじゃない。
歩美の素行にも、確かに問題がある。だからって、皆それを知ってて許してる
わけでもない。知らない奴だっているんだよ。知ってる奴(女顔の佐久間)には
彼女をこっぴどく叱った奴もいる。岩瀬だって決して認めてはいないよ。
俺は他人にネチネチ言うのは大嫌いなんだけど、あえて言う。
ここでの発言に、俺個人への忠告と言うより、知りもしないでマイノリティ蔑視を
したがる向きがあるようだからすごく気に障った。謝れとは言わないけど。
そんなつもりでなかったら無視してくれ。忠告はありがたく頂戴する。
あと、俺は少なくとも今は、バカで結構だよ。バカだろうが何だろうが好きなんだ。
自分で自分を心底バカだと思える時が来るまで、それは多分治らないよ。
『人間にとって大事なこと』ってのは、それを遵守していくのが難しいからこそ
そう言われているんだよ……。
489 :
枢機卿:2001/06/24(日) 02:51 ID:???
>>487 まあ、確かにそうなんだよね。
普通に付き合ってる同士の別れは、地理的にムリな状況に追いこまれたんでもなければ
相手に魅力を感じなくなったから(もしくは許せないから)するんだろうしね……。
そういう意味では、今の俺には歩美を振り切る事はできないんだよ。
どう建て前を作ろうと、好きなのには変わりない。
ひょっとしたらこう思うのは、俺自身が歩美から実害らしいものを被ってないせいかもしれんが……。
俺もこういう関係になってようやく解った。
歩美からは、派手な男女関係を続けてきた人間特有の『匂い』がするんだよ。
発散する匂いは大人なのに、要所要所で子供だから変に崩れた魅力になる。
悪い言い方すれば、世慣れた男には『チョロイ』女ってことでもあるよな……。
だからっつって、俺も無視できないんだよ。もう。
それが解ってきただけ、俺もマシにはなったのかもしれないけど。
今はなるようにしかならない。それが答。
キツイ意見を自分なりに受け入れて、少しづつ進んでいくしかない。
オタですか?
>>489 逆に言えば、彼女から見たら、枢機卿さんのような人は
チョロイのかもしれないよ。
>>486の書き方はすごく失礼だけど↑のようなことを
言いたかったのでわ?
最高にくだらない
493 :
471:2001/06/24(日) 10:19 ID:???
>>488(ついに女顔の佐久間の出番が)
別にマイノリティ批判でもなんでもなく、ただオタクを批判しているだけでしょう。
そんで枢機卿の言うとおり、オタクの世界は他の趣味の世界と比べて狭い!ってわけじゃないと思うし
だから、オタクはマイノリティでも何でもないと思われ。過剰反応カコワルイ。
前の服装の件もそうだけど、ダサオタっていうのにすごく反応するよね。何でアサーリ流さないのかなあ。
隠したいコンプレックスほど目立ってしまう悪循環になってしまうのでは。
それとも枢機卿は実生活でも
>>486のような人が出るたびに噛みつくわけ?しんどいぜな。
(痛いところをつかれて過剰に反応するというのは私にも覚えがあるところではあるけれど)
ちなみに昔イエローサブマリンをホビーショップと知らずに入ったことがあって(福岡)
びっくりしたけど、好奇心もあって店内を覗いたところ、やはりサイコロコーナーが面白かった。
枢機卿は書いてない(わざと?)けどカーマスートラダイスを彼氏と購入。ウシシ
いやーイエローサブマリンは素敵なお店ですぞ。
あと
>>486の後半の枢機卿はピュアだと思わない(つか誰も枢機卿がピュアだなんてそもそも言ってねー)
以下の話には激しく同意!
恋愛って快楽のための言い訳ですね。まさに。
494 :
りん:2001/06/24(日) 11:01 ID:???
>>486のレスを読む限りでは
>ここでの発言に、俺個人への忠告と言うより、知りもしないでマイノリティ蔑視を
>したがる向きがあるようだからすごく気に障った
私としては、こんな風には受け取らなかったです。
>>486さんの書いてること、わかるような気がする・・。
ここを読む限りでは、残念ながら枢機卿さんが絶賛してる程
『歩美さんて、こんな一面もあるんだ〜へぇ〜』っていうのが、ない(と思う)のね。
彼女からは、私も言い方悪くて申し訳ないんだけど
「いい歳して、恋愛もまともにできなければ、芸能人に夢中にはなるわ、
大した奴っていったって、所詮ゲーム・・・」というような、
雰囲気しか、伝わってこない気がするのです。
(違う見方をする人もいるでしょうが、ちょっとここではごめんなさい)
もちろん、人の趣味にとやかく言うのはナンセンスだと思います。
ゲームって確かに面白いしハマりやすいでしょ?
でもほとんどの人が”そこそこ楽しむ”程度だと思うんですよ。
極論なんだどね、素人でゲームにやたら詳しい→ゲームばかりやってる→怠け者
というような、図式が頭の中に成り立ってしまうような?違うかな??
う〜む、やっぱり難しいぞ。
>>486さん全然違っていたら、ごめんなさい。
でも私個人的には
>>486さんは優しい人だなぁと思いました。
連日レス&長文&駄文、本当にごめんなさい。
枢機卿の底の浅さが露呈したな。
自分も
>>486の意見には同意する。
趣味のことも「狭い世界だ」とは言っているが別に馬鹿にしたり
「卓上ゲームやってるからダメなんだ」と決めつけてる訳でもない。
ただ、枢機卿と歩美にはそういった私的な趣味の世界ばかりで仕事部分というか
公の部分での人間関係が欠如してるように見えるわけだ。
そりゃ趣味の世界には共通点も多ければ楽しいことを共有してるんだから
仲良くなりやすいし、仲良くなったつもりになりやすいだろうさ。
でもそれだけじゃなくて社会人ともなれば嫌な人間とも付き合わなければ
ならないしその中から付き合える人間を探す努力をしなきゃならないんじゃないか?
そういうことを言ってるのだと思ったのだが…。
それにしても枢機卿はこれからも
>>486のように厳しい言葉ながらも
見ず知らずの人間に対して真摯にアドバイスする人間を排除しつづける
のかね・・・。落ちるとこまで落ちれば?
面白い読み物だけ読めればいいと思ってればこのまま続けて!やら
無理して別れることないんじゃない?など言うだろうが枢機卿のために
ならない、別れたほうが後で後悔しないぞと言ってくれてるんじゃないか?
それ以前に気になるのは枢機卿は今のこの関係を相談できる友達が岩瀬
関係の友達以外にいないのかってこと。
いたらここにこうして書いていないのかもしれないし、相談しても
「やめとけ」と言われるのがオチでまた聞く耳持ってないのかもしれないが。
それにしてもやはり過剰反応してる部分からも自分も枢機卿の世界は狭いと
感じざるをえないね。
496 :
奥さん、名無しです:2001/06/24(日) 17:26 ID:0s4C8.lM
今までずっとロムしてきました。
んで、ひとつだけ、とても引っかかってることがあるのです。
枢機卿さんは、彼女はケンカの時、とても口が立つ、
俺も口が立つ方だがイザケンカになったらどうなるかわからない、
実力行使に出るかも・・・、なんてことを以前言っておられましたよね?
実力行使、って何ですか?
彼女に手を挙げる、ってことですか?
私の考える最悪のパターンは
「浮気が岩瀬にバレ、岩瀬は歩美を問いつめるも、
歩美は開き直り、怒った岩瀬は歩美に手を挙げる。
→結局岩瀬と歩美は別れ、歩美は枢機卿さんのもとに。
しかし、それがもとで、枢機卿さんは友人を全て失う。
2人はいっしょになるも、上手くいかず、歩美は寂しさから
他のオトコに走る。
→以下同じコトの繰り返し」
ってパターンです。
彼女には罪悪感はないうえに、被害妄想が過剰気味だから、
手を挙げられたって、
「やっぱりオトコなんてみんな同じ」
としか思わないでしょうね。
彼女はますますひどい男性不信に陥ることでしょう。
わかっておられることだとは思いますが、どのような理由であれ、
一回手を挙げたら最後、あなたと歩美の信頼関係は
絶対に再構築されることはないでしょう。
と思った方がいいと思います。
497 :
496:2001/06/24(日) 17:28 ID:???
あげてしまった・・・ごめんなさーい。
498 :
>枢機卿:2001/06/24(日) 17:47 ID:???
自分は詮索する気など全くないけど、
これだけ情報が揃ってると誰だか特定されないか?
余計なお世話かもしれんが。
まだやってたのコレ。
相変わらず枢機卿のマスターベーションなんだろうな。
今でもなんでもないことをネチネチコチコチ書き綴ってるんだろうな・・・
500 :
300:2001/06/24(日) 20:25 ID:???
私も
>>486,
>>495の意見に同意かな。
まず、最初に言っておきますね。
ここに出てくる意見を全て受け入れなければならない、なんて
思っているわけじゃないです。
でも、遊びじゃなく真剣に考えてくれている(と思う)レスに対して
それはないんじゃないかなぁ、と私は思いましたよ。
知りもしないで・・・と枢機卿さんはおっしゃっているけれど、
誰も本当の事なんて知らないんですよ。
私が見えているのはあくまでも「枢機卿さんからみた人間関係」なのだから。
もう少し冷静に考えてみてはいかがでしょうか?
それともこういう意見はもう要らないのかしら。
501 :
枢機卿:2001/06/24(日) 22:33 ID:???
こんばんは。
またまた懲りずに逆ギレする男、枢機卿です。
ではレス。本編はお休み。
>>491 ああ、そうか。確かにそうかもね。
恋愛1年生の上に歩美にデレデレしてる俺は、確かにチョロイ奴なのかも。
まあ、そこらへんはこれからでも変えていくしかないね。
>>493 俺も、実生活でまで噛みつきゃしないよ……。
一般社会なら相手の正しい思想はその物腰から類推できるし、よしんば相手
がこちらを攻撃していたとしても、守るべき規範ってものはある。
いずれにせよ、過剰反応だったかもしれないよ。ただ、俺の根幹を成してる
部分に抵触されるとやっぱりいい気はしないんだ。
ガキと言われようと仕方ないけどさ。人間叩かれなきゃ意識しないものって
のはあるから、そういう意味ではラッキーかもしれないよ。
実生活じゃ絶対出さないけど、ネット上だからこれだけやり合ってるってのは
あるね。そういう意味では俺も吐き捨て組か。鬱だ。
>>494 そうだね。俺が悪かった。
これが日記なら、俺もこんなねじれた物語を書かないんだろうけどさ。
俺が受け取った歩美の魅力全体を、ひとつの物事に集約して語ろうとしてる
からおかしいんだよな。俺自身の文作りのミスでもある。
過剰反応だね、やっぱり。前と同じ事やっちまってる。
日常生活で絶対やらない分、ここに出てるんかね……。
502 :
枢機卿:2001/06/24(日) 22:52 ID:???
>>495 ちょっと待った。
俺は少なくとも、『排除しつづけ』たつもりは毛頭ない。
ただ単にお互いの言い分をキッチリ出し揃えて、その上で結果がどうなのか
を判断したいってだけだよ。
相談する相手がいないわけじゃないよ。相談はしてないけどさ。
俺だって曲がりなりにも社会人だし、そのへんの対人関係の努力くらいは
しているよ。己にできる範囲内で。
……この物語の中には一切出てきていないけど。だからそちらが読み取れる
範囲からは俺は『狭い』と言われれば、平伏するしかないよ。悪かった。
>>496 その通りですよ。
だから俺も、歩美とケンカするハメになるなら要注意だと思ってます。
俺も本当に手を出す気なんてありません。これでも相当我慢強いほうです。
……上のやり取りを見てると『嘘つけ』と思うかもしれないが、真実です。
あなた方もそれくらいの裏表は持ってらっしゃるでしょう?
歩美と本気で付き合おうと思ったら、確かに鋼の精神力と仏の寛容さが必要
でしょうね。まあ岩瀬と歩美がガッツンガッツンぶつかってるのは、お互い
に意地っ張りで退きたがらない性格もあると思うけど……。
どの道現状では、歩美とケンカする機会自体がないんですけどね。
その言葉は、改めて受け止めておきます。
>>498 できるかもしれないけど、わざわざ特定しても利点はないよ?
503 :
枢機卿:2001/06/24(日) 22:54 ID:???
>>500 そうだね、すまない。
向こうは真剣に言ってくれたんだと思うけど、こっちがそれを素直に聞ける
精神状態でなかったみたいだ。
別に、こういう意見は要らないと思ってるわけじゃない。
俺も今までいろんなキツイ意見ももらってるけど、基本的には素直に受け止
めてきてるはずだ(少なくとも自分ではそう思う)。
ただ、こういう場合もある。こっちからも何か言い返さなきゃ気の済まない
時だってある。ネット、かつ掲示板という場だから、お互いの真意が物腰から
類推できるわけじゃないし、こちらがカチンと来た時に相手がフォローして
くれるわけじゃない。そういう意味ではこっちもやりにくいんだ。
いずれにせよ、失言。今回は素直にごめんなさい。
……総括。
今回の件に関しては俺が悪かった。
>>486は確かに真摯に意見をくれたんだと思うし、俺も普段からつとめて
ここでの意見は真剣に聞くようにしている。
完全に頭から排除してかかったんじゃ、何も成長はないから。
ただ、俺だって人間だよ。感情に浮き沈みの波もある。
たまたまそういう物が重なったのもあるし、あまりに率直過ぎる意見なんで
こっちが逆ギレしたってのももちろんある。
素直に成長できるばかりだったら苦労はしてないけど、今回の発言について
はこちらも不用意だった。486本人はまだ来ていなかったと思うけど、この
事についてはこちらから謝る。
……ちょっと頭を使い過ぎることばかり連続してて、こっちもナーバスに
なってるのかもしれない。つとめて冷静に戻ります。
これに呆れずに意見貰えると、俺も嬉しいです。
504 :
496:2001/06/25(月) 00:48 ID:???
>枢機卿氏
丁寧にレスありがとう。
>どの道現状では、歩美とケンカする機会自体がないんですけどね。
そんな風には、私は思えないんですけどね。
歩美さんの会話を読んでる限り、歩美さんは、
何度かあなたに、少ししつこいほどのケンカを売りかけてる。
歩美さんは、無意識的に我が身の不幸を求めていませんか?
ケンカを売りかけつつも、いざ、ケンカになったら一歩も引かず、
ひょっとしたら相手が手をあげてくるようにしむける
クセがあるのでは?もちろん潜在的なモノとして、ですけど。
暴力はキライ、といいながら、暴力を求めているようにも
見えるんですよね。これは私の直感ですが、
これまでの交際相手によるトラウマだけじゃなく、
何かもっと幼い頃のトラウマとか・・・。
両親のことについても何かありそうな気がします。
彼女は恋人(=パートナー)を求めているというよりは、
扶養者を求めているといった感が強いです。
505 :
252:2001/06/25(月) 02:22 ID:???
>>504 >歩美さんは、無意識的に我が身の不幸を求めていませんか?
>ケンカを売りかけつつも、いざ、ケンカになったら一歩も引かず、ひょっとしたら相手が手をあげてくるようにしむける
>クセがあるのでは?
同感です。
なんていうか、「そんな不幸にも耐えて私は生きている」みたいな感情に浸りたいのではないでしょうか?
そうでもしないと生きていけないというか・・・。
「私はガンバっている」「ガンバっている私は偉い!」みたいな生きる(というか死なない)理由と
生きて(死なないで)いるご褒美を求めてるのかも。
まあ、死なないでいるっていうのはちょっと行き過ぎかもしれないけど。
うーん。横レス失礼。
506 :
みや:2001/06/25(月) 04:02 ID:???
少し見ないうちに、なんかレスが飛び交っていますね(^_^;)
私は
>>486 さんのレスを見た時、枢機卿さんと同じ気持ちになりました。
枢機卿さんと彼女の間には、ここには書いて無い事もいっぱい有ると思うのです。
だからその辺を知らない人は、誤解する部分も沢山あるのでしょうね。
それは彼女自身の事にしても同じだと思います。
彼女をバッシングする意見は沢山あるけど、誰も彼女に会ったわけでもよく知って
いるわけでもない…。
結局は、枢機卿さんの文章からの情報でしかないんですよね。
仕方ないことだけど、実物を知らないで彼女を悪くいう意見を見ると、なんか悲しく
なってしまいます。
みんなの印象は悪くても枢機卿さんの最愛の人なんだから、枢機卿さんにしたら辛い
だろうな…と。
読んでる人が期待しようが意見しようが罵倒しようが、結局は第三者の無責任な言葉
なんだと思うから、もしそれに翻弄されるようになってしまうなら書くのはもうやめ
た方がいいのでは?…と私は思ってしまいます。
とんでもない事を言い出してすみません<(_ _)>
>>506 えーっ!そうかなー。
>彼女をバッシングする意見は沢山あるけど、誰も彼女に会ったわけでもよく知って
>いるわけでもない…。
>結局は、枢機卿さんの文章からの情報でしかないんですよね。
↑だって、そう仕向けてるのは枢機卿本人じゃない?
「半小説半日記風? の文章」って言って書いてるわけだから
どこかでガイシュツだったと思うけど「私小説」なワケでしょ?
そこから情報読み取って意見するしかないじゃん。
本人もレスを求めてるっぽいし・・・。
誤解というか、そういう風に書いてる本人の問題だと思うけどなぁ。
あくまでもこの文章見る限り「オイオイ、この女はマズイって!」って
みんなに思わせてるんだからある意味スゴイというか(w
>読んでる人が期待しようが意見しようが罵倒しようが、結局は第三者の無責任な言葉
>なんだと思う
↑のほうが失礼だと思うけどなぁ。
中には結構本気で心配してくれてる人もいるように思えるし。(りんさんとか)
それ言っちゃお終いじゃない?^^;
486も私はキツイこと言うけど枢機卿さんのこと心配してるんだなー
イイヤツじゃんって印象だったんだけど。
甘いこと言うだけが本人のためかな…?
あえてネットっていう匿名性を利用して面と向かってはナカナカいいづらい
本音でアドバイスしてくれてるとは思えません?
朝っぱらからナニ熱く語ってんだ、あたしは…^^;(仕事しろ〜)
個人的な意見を言いますと、反対されればされるほど恋というのは
熱く燃え上がるモノですのでホントに枢機卿さんを更正させたいなら賛成しまくって
二人はお似合い、これからもがんばって!レスで埋め尽くすのが
よろしいかと思います(w
508 :
りん:2001/06/25(月) 09:57 ID:???
>>507 >中には結構本気で心配してくれてる人もいるように思えるし。(りんさんとか)
どうもありがとう(^^)
そうだね、枢機卿さん本人に、何の義理もないのに(笑)
不思議と皆、真剣にレスしてると思います。みやさんも、そうだったのでは?
好きなのは『打ち明け話』であって『枢機卿さん本人』ではない、という立場表明に
私も賛同したけど、何だかんだいってもやっぱり枢機卿さんが好きなのかしら?(笑)
>個人的な意見を言いますと、反対されればされるほど恋というのは
>熱く燃え上がるモノですのでホントに枢機卿さんを更正させたいなら賛成しまくって
あはは、そういうものかもね・・かつてのアンナと羽賀みないな・・?
>>506 こういう意見、賛成できないね。
ネット上で、立場も違う、環境も違う不特定多数の人に、自分の恋愛について真剣な
意見もらえる場があるなんて、すごく幸せな事だと思うよ。
確かに痛いところ突かれてむかつく意見もたくさんあると思うけど、それは枢機卿が
無視してしまえばいいだけのことで。
もっとも、自分を客観的に見つめられるせっかくのチャンスなんだから、無視するより
これを利用しようくらいの気持ちでいたほうが100倍賢いのは明らかだけどね。
うん、誰にでもレスを丁寧に返す枢機卿さん自身の弊害といえるんじゃぁ。
>自分の恋愛について真剣な意見もらえる場があるなんてすごく幸せな事 >に同意。
しかし、皆が忘れちゃいけないのはこのスレはあくまでも枢機卿自身の主観から語られている
ってコトじゃない?誰もが実情を把握してないし、歩美の気持ちから語られる事はないから
歩美の言い分、考え方も判らないし。
出来るだけ枢機卿さんの考えに対して、歩美はこんな事感じてるかも、こんな風にしたいかも
等、の意見をしてあげようとオレは思います。個人的には。出来ないかも<笑
それと「ピュアでない」って意見に対してだけど性欲は本能的なものだし異性に対して
何も下心が起きないっていうのはノーマルな感覚ではない。(通常はね。)
むしろ、好きになった相手を抱きたい、抱かれたいって方がピュアな気がする。
オレの主観ですけど。
趣味の幅が広い彼女が好きなのがB'zなのか・・・
ほかのことは気にならなかったけどね。
イタイね。
まだやってんの?。
早く終われば?。さぶいから。
荒らしキボンヌ
嫌なら見るなよ厨房。ウゼーから消えろ!!
せめてあげないでね。
515 :
荒らし:2001/06/25(月) 13:17 ID:???
そんな事より
>>1よ、ちょいと聞いてくれよ。スレとあんま関係ないけどさ。
このあいだ、近所の吉野家行ったんです。吉野家。
そしたらなんか人がめちゃくちゃいっぱいで座れないんです。
で、よく見たらなんか垂れ幕下がってて、150円引き、とか書いてあるんです。
もうね、アホかと。馬鹿かと。
お前らな、150円引き如きで普段来てない吉野家に来てんじゃねーよ、ボケが。
150円だよ、150円。
なんか親子連れとかもいるし。一家4人で吉野家か。おめでてーな。
よーしパパ特盛頼んじゃうぞー、とか言ってるの。もう見てらんない。
お前らな、150円やるからその席空けろと。
吉野家ってのはな、もっと殺伐としてるべきなんだよ。
Uの字テーブルの向かいに座った奴といつ喧嘩が始まってもおかしくない、
刺すか刺されるか、そんな雰囲気がいいんじゃねーか。女子供は、すっこんでろ。
で、やっと座れたかと思ったら、隣の奴が、大盛つゆだくで、とか言ってるんです。
そこでまたぶち切れですよ。
あのな、つゆだくなんてきょうび流行んねーんだよ。ボケが。
得意げな顔して何が、つゆだくで、だ。
お前は本当につゆだくを食いたいのかと問いたい。問い詰めたい。小1時間問い詰めたい。
お前、つゆだくって言いたいだけちゃうんかと。
吉野家通の俺から言わせてもらえば今、吉野家通の間での最新流行はやっぱり、
ねぎだく、これだね。
大盛りねぎだくギョク。これが通の頼み方。
ねぎだくってのはねぎが多めに入ってる。そん代わり肉が少なめ。これ。
で、それに大盛りギョク(玉子)。これ最強。
しかしこれを頼むと次から店員にマークされるという危険も伴う、諸刃の剣。
素人にはお薦め出来ない。
まあお前、
>>1は、牛鮭定食でも食ってなさいってこった。
そんな事より
>>1よ、ちょいと聞いてくれよ。スレとあんま関係ないけどさ。
このあいだ、近所の吉野家行ったんです。吉野家。
そしたらなんか人がめちゃくちゃいっぱいで座れないんです。
で、よく見たらなんか垂れ幕下がってて、150円引き、とか書いてあるんです。
もうね、アホかと。馬鹿かと。
お前らな、150円引き如きで普段来てない吉野家に来てんじゃねーよ、ボケが。
150円だよ、150円。
なんか親子連れとかもいるし。一家4人で吉野家か。おめでてーな。
よーしパパ特盛頼んじゃうぞー、とか言ってるの。もう見てらんない。
お前らな、150円やるからその席空けろと。
吉野家ってのはな、もっと殺伐としてるべきなんだよ。
Uの字テーブルの向かいに座った奴といつ喧嘩が始まってもおかしくない、
刺すか刺されるか、そんな雰囲気がいいんじゃねーか。女子供は、すっこんでろ。
で、やっと座れたかと思ったら、隣の奴が、大盛つゆだくで、とか言ってるんです。
そこでまたぶち切れですよ。
あのな、つゆだくなんてきょうび流行んねーんだよ。ボケが。
得意げな顔して何が、つゆだくで、だ。
お前は本当につゆだくを食いたいのかと問いたい。問い詰めたい。小1時間問い詰めたい。
お前、つゆだくって言いたいだけちゃうんかと。
吉野家通の俺から言わせてもらえば今、吉野家通の間での最新流行はやっぱり、
ねぎだく、これだね。
大盛りねぎだくギョク。これが通の頼み方。
ねぎだくってのはねぎが多めに入ってる。そん代わり肉が少なめ。これ。
で、それに大盛りギョク(玉子)。これ最強。
しかしこれを頼むと次から店員にマークされるという危険も伴う、諸刃の剣。
素人にはお薦め出来ない。
まあお前、
>>1は、牛鮭定食でも食ってなさいってこった。
そんな事より
>>1よ、ちょいと聞いてくれよ。スレとあんま関係ないけどさ。
このあいだ、近所の吉野家行ったんです。吉野家。
そしたらなんか人がめちゃくちゃいっぱいで座れないんです。
で、よく見たらなんか垂れ幕下がってて、150円引き、とか書いてあるんです。
もうね、アホかと。馬鹿かと。
お前らな、150円引き如きで普段来てない吉野家に来てんじゃねーよ、ボケが。
150円だよ、150円。
なんか親子連れとかもいるし。一家4人で吉野家か。おめでてーな。
よーしパパ特盛頼んじゃうぞー、とか言ってるの。もう見てらんない。
お前らな、150円やるからその席空けろと。
吉野家ってのはな、もっと殺伐としてるべきなんだよ。
Uの字テーブルの向かいに座った奴といつ喧嘩が始まってもおかしくない、
刺すか刺されるか、そんな雰囲気がいいんじゃねーか。女子供は、すっこんでろ。
で、やっと座れたかと思ったら、隣の奴が、大盛つゆだくで、とか言ってるんです。
そこでまたぶち切れですよ。
あのな、つゆだくなんてきょうび流行んねーんだよ。ボケが。
得意げな顔して何が、つゆだくで、だ。
お前は本当につゆだくを食いたいのかと問いたい。問い詰めたい。小1時間問い詰めたい。
お前、つゆだくって言いたいだけちゃうんかと。
吉野家通の俺から言わせてもらえば今、吉野家通の間での最新流行はやっぱり、
ねぎだく、これだね。
大盛りねぎだくギョク。これが通の頼み方。
ねぎだくってのはねぎが多めに入ってる。そん代わり肉が少なめ。これ。
で、それに大盛りギョク(玉子)。これ最強。
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まあお前、
>>1は、牛鮭定食でも食ってなさいってこった。
そんな事より
>>1よ、ちょいと聞いてくれよ。スレとあんま関係ないけどさ。
このあいだ、近所の吉野家行ったんです。吉野家。
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で、よく見たらなんか垂れ幕下がってて、150円引き、とか書いてあるんです。
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よーしパパ特盛頼んじゃうぞー、とか言ってるの。もう見てらんない。
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吉野家ってのはな、もっと殺伐としてるべきなんだよ。
Uの字テーブルの向かいに座った奴といつ喧嘩が始まってもおかしくない、
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で、やっと座れたかと思ったら、隣の奴が、大盛つゆだくで、とか言ってるんです。
そこでまたぶち切れですよ。
あのな、つゆだくなんてきょうび流行んねーんだよ。ボケが。
得意げな顔して何が、つゆだくで、だ。
お前は本当につゆだくを食いたいのかと問いたい。問い詰めたい。小1時間問い詰めたい。
お前、つゆだくって言いたいだけちゃうんかと。
吉野家通の俺から言わせてもらえば今、吉野家通の間での最新流行はやっぱり、
ねぎだく、これだね。
大盛りねぎだくギョク。これが通の頼み方。
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で、それに大盛りギョク(玉子)。これ最強。
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まあお前、
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>>1よ、ちょいと聞いてくれよ。スレとあんま関係ないけどさ。
このあいだ、近所の吉野家行ったんです。吉野家。
そしたらなんか人がめちゃくちゃいっぱいで座れないんです。
で、よく見たらなんか垂れ幕下がってて、150円引き、とか書いてあるんです。
もうね、アホかと。馬鹿かと。
お前らな、150円引き如きで普段来てない吉野家に来てんじゃねーよ、ボケが。
150円だよ、150円。
なんか親子連れとかもいるし。一家4人で吉野家か。おめでてーな。
よーしパパ特盛頼んじゃうぞー、とか言ってるの。もう見てらんない。
お前らな、150円やるからその席空けろと。
吉野家ってのはな、もっと殺伐としてるべきなんだよ。
Uの字テーブルの向かいに座った奴といつ喧嘩が始まってもおかしくない、
刺すか刺されるか、そんな雰囲気がいいんじゃねーか。女子供は、すっこんでろ。
で、やっと座れたかと思ったら、隣の奴が、大盛つゆだくで、とか言ってるんです。
そこでまたぶち切れですよ。
あのな、つゆだくなんてきょうび流行んねーんだよ。ボケが。
得意げな顔して何が、つゆだくで、だ。
お前は本当につゆだくを食いたいのかと問いたい。問い詰めたい。小1時間問い詰めたい。
お前、つゆだくって言いたいだけちゃうんかと。
吉野家通の俺から言わせてもらえば今、吉野家通の間での最新流行はやっぱり、
ねぎだく、これだね。
大盛りねぎだくギョク。これが通の頼み方。
ねぎだくってのはねぎが多めに入ってる。そん代わり肉が少なめ。これ。
で、それに大盛りギョク(玉子)。これ最強。
しかしこれを頼むと次から店員にマークされるという危険も伴う、諸刃の剣。
素人にはお薦め出来ない。
まあお前、
>>1は、牛鮭定食でも食ってなさいってこった。
そんな事より
>>1よ、ちょいと聞いてくれよ。スレとあんま関係ないけどさ。
このあいだ、近所の吉野家行ったんです。吉野家。
そしたらなんか人がめちゃくちゃいっぱいで座れないんです。
で、よく見たらなんか垂れ幕下がってて、150円引き、とか書いてあるんです。
もうね、アホかと。馬鹿かと。
お前らな、150円引き如きで普段来てない吉野家に来てんじゃねーよ、ボケが。
150円だよ、150円。
なんか親子連れとかもいるし。一家4人で吉野家か。おめでてーな。
よーしパパ特盛頼んじゃうぞー、とか言ってるの。もう見てらんない。
お前らな、150円やるからその席空けろと。
吉野家ってのはな、もっと殺伐としてるべきなんだよ。
Uの字テーブルの向かいに座った奴といつ喧嘩が始まってもおかしくない、
刺すか刺されるか、そんな雰囲気がいいんじゃねーか。女子供は、すっこんでろ。
で、やっと座れたかと思ったら、隣の奴が、大盛つゆだくで、とか言ってるんです。
そこでまたぶち切れですよ。
あのな、つゆだくなんてきょうび流行んねーんだよ。ボケが。
得意げな顔して何が、つゆだくで、だ。
お前は本当につゆだくを食いたいのかと問いたい。問い詰めたい。小1時間問い詰めたい。
お前、つゆだくって言いたいだけちゃうんかと。
吉野家通の俺から言わせてもらえば今、吉野家通の間での最新流行はやっぱり、
ねぎだく、これだね。
大盛りねぎだくギョク。これが通の頼み方。
ねぎだくってのはねぎが多めに入ってる。そん代わり肉が少なめ。これ。
で、それに大盛りギョク(玉子)。これ最強。
しかしこれを頼むと次から店員にマークされるという危険も伴う、諸刃の剣。
素人にはお薦め出来ない。
まあお前、
>>1は、牛鮭定食でも食ってなさいってこった。
そんな事より
>>1よ、ちょいと聞いてくれよ。スレとあんま関係ないけどさ。
このあいだ、近所の吉野家行ったんです。吉野家。
そしたらなんか人がめちゃくちゃいっぱいで座れないんです。
で、よく見たらなんか垂れ幕下がってて、150円引き、とか書いてあるんです。
もうね、アホかと。馬鹿かと。
お前らな、150円引き如きで普段来てない吉野家に来てんじゃねーよ、ボケが。
150円だよ、150円。
なんか親子連れとかもいるし。一家4人で吉野家か。おめでてーな。
よーしパパ特盛頼んじゃうぞー、とか言ってるの。もう見てらんない。
お前らな、150円やるからその席空けろと。
吉野家ってのはな、もっと殺伐としてるべきなんだよ。
Uの字テーブルの向かいに座った奴といつ喧嘩が始まってもおかしくない、
刺すか刺されるか、そんな雰囲気がいいんじゃねーか。女子供は、すっこんでろ。
で、やっと座れたかと思ったら、隣の奴が、大盛つゆだくで、とか言ってるんです。
そこでまたぶち切れですよ。
あのな、つゆだくなんてきょうび流行んねーんだよ。ボケが。
得意げな顔して何が、つゆだくで、だ。
お前は本当につゆだくを食いたいのかと問いたい。問い詰めたい。小1時間問い詰めたい。
お前、つゆだくって言いたいだけちゃうんかと。
吉野家通の俺から言わせてもらえば今、吉野家通の間での最新流行はやっぱり、
ねぎだく、これだね。
大盛りねぎだくギョク。これが通の頼み方。
ねぎだくってのはねぎが多めに入ってる。そん代わり肉が少なめ。これ。
で、それに大盛りギョク(玉子)。これ最強。
しかしこれを頼むと次から店員にマークされるという危険も伴う、諸刃の剣。
素人にはお薦め出来ない。
まあお前、
>>1は、牛鮭定食でも食ってなさいってこった。
そんな事より
>>1よ、ちょいと聞いてくれよ。スレとあんま関係ないけどさ。
このあいだ、近所の吉野家行ったんです。吉野家。
そしたらなんか人がめちゃくちゃいっぱいで座れないんです。
で、よく見たらなんか垂れ幕下がってて、150円引き、とか書いてあるんです。
もうね、アホかと。馬鹿かと。
お前らな、150円引き如きで普段来てない吉野家に来てんじゃねーよ、ボケが。
150円だよ、150円。
なんか親子連れとかもいるし。一家4人で吉野家か。おめでてーな。
よーしパパ特盛頼んじゃうぞー、とか言ってるの。もう見てらんない。
お前らな、150円やるからその席空けろと。
吉野家ってのはな、もっと殺伐としてるべきなんだよ。
Uの字テーブルの向かいに座った奴といつ喧嘩が始まってもおかしくない、
刺すか刺されるか、そんな雰囲気がいいんじゃねーか。女子供は、すっこんでろ。
で、やっと座れたかと思ったら、隣の奴が、大盛つゆだくで、とか言ってるんです。
そこでまたぶち切れですよ。
あのな、つゆだくなんてきょうび流行んねーんだよ。ボケが。
得意げな顔して何が、つゆだくで、だ。
お前は本当につゆだくを食いたいのかと問いたい。問い詰めたい。小1時間問い詰めたい。
お前、つゆだくって言いたいだけちゃうんかと。
吉野家通の俺から言わせてもらえば今、吉野家通の間での最新流行はやっぱり、
ねぎだく、これだね。
大盛りねぎだくギョク。これが通の頼み方。
ねぎだくってのはねぎが多めに入ってる。そん代わり肉が少なめ。これ。
で、それに大盛りギョク(玉子)。これ最強。
しかしこれを頼むと次から店員にマークされるという危険も伴う、諸刃の剣。
素人にはお薦め出来ない。
まあお前、
>>1は、牛鮭定食でも食ってなさいってこった。
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私は永久に不滅です
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私は永久に不滅です
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私は永久に不滅です
548 :
:2001/06/25(月) 14:01 ID:45XJKOec
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私は永久に不滅です
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私は永久に不滅です
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私は永久に不滅です
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私は永久に不滅です
この荒し・・私怨入っているとしか思えない。。。
何かあったの?
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私は永久に不滅です
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私は永久に不滅です
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私は永久に不滅です
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私は永久に不滅です
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私は永久に不滅です
いいたい事あるなら、ちゃんと書けば?
馬鹿みたい。
こんな事して楽しい?
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私は永久に不滅です
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私は永久に不滅です
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私は永久に不滅です
私も暇だよー。何か話そうよ!
今家?
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私は永久に不滅です
大き過ぎるそうです。
568 :
はい:2001/06/25(月) 14:59 ID:???
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私は永久に不滅です
569 :
:2001/06/25(月) 20:58 ID:45XJKOec
age
570 :
:2001/06/25(月) 21:42 ID:???
test
571 :
:
読めるよなぁ?