1 :
なまえを挿れて。:
従兄弟は小5♂なんですが、
急に、エッチしたくなって誘おうと、「あつーい…」と言って、
上半身裸になってみました。
でも、まったく反応しないんです。
チソコもたたないんです…
このウブな従兄弟を落とす方法を教えてください。
2 :
なまえを挿れて。:2005/08/13(土) 13:23:14 ID:MCFQiR/G
2?
3 :
なまえを挿れて。:2005/08/13(土) 13:31:34 ID:Hg46BsPc
4 :
なまえを挿れて。:2005/08/13(土) 13:31:35 ID:8mV+werI
今、裸のまま、後ろから抱き付いてみたけど、
まったく反応なし orz
下も脱いだほうがいいですか?
5 :
なまえを挿れて。:2005/08/13(土) 13:32:32 ID:8mV+werI
んとー中2♀です
6 :
なまえを挿れて。:2005/08/13(土) 13:34:24 ID:g6zsba8u
どうせヤル気ならしゃぶっちゃえw
んで、押し倒して上乗って入れちゃえw
7 :
なまえを挿れて。:2005/08/13(土) 13:34:43 ID:8mV+werI
アドバイス待ってます
今、従兄弟はNARUTO読んでて、それに集中してます
8 :
なまえを挿れて。:2005/08/13(土) 13:35:26 ID:8mV+werI
でも、さっき抱きついても無視だし、
私には、そこまで勇気ないし……orz
9 :
なまえを挿れて。:2005/08/13(土) 13:36:43 ID:9QNMf/vy
女の子の体、良く見た事ある?と言ってパンツの中みせちゃえ!
10 :
なまえを挿れて。:2005/08/13(土) 13:37:41 ID:8mV+werI
ネタ
むしろ従兄弟と話させろ
と、そこへ1の母親か叔母が
「@@ちゃん、**くん、すいか切ったから食べようか」とドアを開ける。
ネタを承知で釣られてみようw
従兄弟君はNARUTOの誰が好き?
16 :
なまえを挿れて。:2005/08/13(土) 13:41:42 ID:8mV+werI
無理でした……orz
でも、パンツになって、まんこを背中にこすり付けてみました。
私は気持ちよかったけど、無視してNARUTO読みふけってました…
17 :
なまえを挿れて。:2005/08/13(土) 13:42:35 ID:8mV+werI
18 :
なまえを挿れて。:2005/08/13(土) 13:43:03 ID:9QNMf/vy
魅力がないのね。諦めなさい。
小5相手にやめなさい
19 :
なまえを挿れて。:2005/08/13(土) 13:43:51 ID:G/cQfHMN
シカマルは俺も好きだ。
女キャラを聞けよばか
21 :
なまえを挿れて。:2005/08/13(土) 13:44:34 ID:8mV+werI
22 :
なまえを挿れて。:2005/08/13(土) 13:45:30 ID:8mV+werI
>>20 ヒナタたんだそうです
サクラは怖いそうです
23 :
なまえを挿れて。:2005/08/13(土) 13:45:55 ID:TsSQgIdO
もうさ、おれとしようぜ
25 :
なまえを挿れて。:2005/08/13(土) 13:47:16 ID:8mV+werI
26 :
なまえを挿れて。:2005/08/13(土) 13:47:47 ID:8mV+werI
28 :
なまえを挿れて。:2005/08/13(土) 13:49:11 ID:8mV+werI
ちょっと、隣の部屋でオナッてきます…
29 :
なまえを挿れて。:2005/08/13(土) 13:49:53 ID:8mV+werI
30 :
なまえを挿れて。:2005/08/13(土) 13:52:17 ID:8mV+werI
あぁ、もうオナっても物足りない…
彼 が 欲 し い
従兄弟君、俺とハンタの話しようぜ!
32 :
なまえを挿れて。:2005/08/13(土) 13:53:56 ID:ZhUlN68H
じゃあ俺が相手してやるよ。どこにすんでん?
33 :
なまえを挿れて。:2005/08/13(土) 13:55:28 ID:TsSQgIdO
従兄弟の前でおなればいいじゃん
34 :
なまえを挿れて。:2005/08/13(土) 13:55:58 ID:8mV+werI
>>32 会うのは無理です……
せめてチャットぐらいしか…ごめんなさい
35 :
なまえを挿れて。:2005/08/13(土) 13:56:45 ID:8mV+werI
>>33 はい…さっき、パンツの中に手を突っ込んでやったんですけど…
ス ル ー
36 :
なまえをいれて:2005/08/13(土) 13:57:57 ID:U/CbPCox
さわらせれば〜?
37 :
なまえを挿れて。:2005/08/13(土) 13:58:36 ID:TsSQgIdO
じゃあ従兄弟にキスしてみたら?恥ずかしくて嫌がるかもしんないけど
とりこにさせちゃえよ!
38 :
なまえを挿れて。:2005/08/13(土) 13:58:46 ID:8mV+werI
「影真似の術」ゴッコで誘え
40 :
なまえを挿れて。:2005/08/13(土) 14:00:03 ID:8mV+werI
だめだ…NARUTOに集中しすぎて
声さえも届かない
41 :
なまえを挿れて。:2005/08/13(土) 14:01:24 ID:8mV+werI
>>37,
>>39 無 視 さ れ ま す た
後からもう一回、挑戦してみよう……
だってもう、ナルトとサスケのキスシーンで爆笑してるもん…
42 :
なまえをいれて:2005/08/13(土) 14:01:27 ID:U/CbPCox
本をとってぇーーさわらせちゃえよーー
43 :
なまえを挿れて。:2005/08/13(土) 14:01:38 ID:TsSQgIdO
てか従兄弟が親に報告したら死ぬほどはずかしいなw
44 :
なまえを挿れて。:2005/08/13(土) 14:02:04 ID:8mV+werI
>>42 そうですね。本をとらないと進まないし……
やってみます
45 :
なまえを挿れて。:2005/08/13(土) 14:03:31 ID:TsSQgIdO
おれがその従兄弟になりてぇっつの(´・ω・`)
>>43 するような希ガス。無邪気に
「@@姉ちゃんがこんな事してたよ。」
その後どうなるんだろ。ワクワクw
47 :
なまえを挿れて。:2005/08/13(土) 14:03:41 ID:8mV+werI
48 :
なまえを挿れて。:2005/08/13(土) 14:04:46 ID:8mV+werI
>>45 従兄弟になりきって、イメチャしてください… orz
もう、我慢しすぎて、大洪水です
49 :
なまえをいれて:2005/08/13(土) 14:05:48 ID:U/CbPCox
50 :
なまえを挿れて。:2005/08/13(土) 14:07:19 ID:8mV+werI
あー…もう耐えられない……
だれかイメチャきぼんぬ
51 :
なまえを挿れて。:2005/08/13(土) 14:07:23 ID:TsSQgIdO
イメチャじゃ盛り上がんねーわ…ゴミン
>1はエッチしたことあるの?
52 :
なまえを挿れて。:2005/08/13(土) 14:07:54 ID:8mV+werI
53 :
なまえをいれて:2005/08/13(土) 14:08:25 ID:U/CbPCox
マジですか〜
54 :
なまえを挿れて。:2005/08/13(土) 14:08:40 ID:8mV+werI
はぁ…詳しく話しましょうか?
55 :
なまえをいれて:2005/08/13(土) 14:08:56 ID:U/CbPCox
はい!!
56 :
なまえを挿れて。:2005/08/13(土) 14:09:21 ID:TsSQgIdO
まじかよ!嫌だったのにされたってこと?
57 :
なまえを挿れて。:2005/08/13(土) 14:09:22 ID:8mV+werI
それでは
58 :
なまえを挿れて。:2005/08/13(土) 14:10:13 ID:8mV+werI
>>56 レイープってやつですか?
おかげで快感忘れられなくなっちゃって…
こうして従兄弟さえも……orz
59 :
なまえを挿れて。:2005/08/13(土) 14:10:47 ID:G/cQfHMN
ネタばっか言ってんじゃねぇぞww
もうちょっとリアルにしてくれw
従兄弟データがないと真似もできない
61 :
なまえを挿れて。:2005/08/13(土) 14:11:28 ID:TsSQgIdO
まぁ詳しく聞かせて
62 :
イトコ:2005/08/13(土) 14:12:50 ID:???
「影マネの術〜!」
63 :
なまえを挿れて。:2005/08/13(土) 14:13:22 ID:8mV+werI
放課後、理科の補習で残されてた私は、それも終わり、
帰る支度をしてたんです。
そしたら、いきなり先生が、「話がある」って言って
理科室に連れて行かれたんです。
部屋は、電気もついてなくて、カーテン閉まってて真っ暗で。
あまりよく理解できない私も、大分目が慣れてきたんです。
そしたら、いきなり先生が後ろから抱き付いてきて、
「前から好きだったんだ」って。
それで、力強くて、ぜんぜん反抗できなくて。
椅子に座らされて、縛られたんです。
64 :
なまえを挿れて。:2005/08/13(土) 14:16:07 ID:TsSQgIdO
ぅわ…カゲキ(゚д゚;)
なら従兄弟のチンポしゃぶれ
66 :
なまえを挿れて。:2005/08/13(土) 14:17:56 ID:G/cQfHMN
>>1のキモさが増してきた件について。
マジキモいよ。
67 :
なまえを挿れて。:2005/08/13(土) 14:18:26 ID:8mV+werI
んで、ディープキス。
慣れてなくて、でも、気持ちよくて。
舌と舌が絡み合う音。
それだけですぐ濡れました。
胸を揉まれて、思わず声を漏らしました。
そしたら、感じてるんだねって言われて、
制服破かれて、乳首吸われたんです。
私、下がもう限界で。
先生に言っちゃったんですねー
「おまんこ…お願いって」
あぁーもうレイプじゃないですね。はは
そしたら、先生の舌がおまんこに……
めちゃくちゃ感じていっちゃいました。
最後まではいかなかったです、
途中で先生反省して萎えちゃって。
それから、時々逢ってやってます。
でも最近会えなくて……
それで寂しくて、従兄弟を…ってな話です。
文才無い私…orz
68 :
なまえを挿れて。:2005/08/13(土) 14:18:27 ID:TsSQgIdO
小5のティムポはチンカスつまっててきたなそー
69 :
なまえを挿れて。:2005/08/13(土) 14:19:38 ID:TsSQgIdO
なんかネタ臭
70 :
なまえを挿れて。:2005/08/13(土) 14:22:28 ID:+aPpSWwY
71 :
なまえを挿れて。:2005/08/13(土) 14:26:34 ID:k9rQl93h
ごめんなさい。
今の全部嘘です。
本当は小学校2年生です。
寂しかったので書き込みました。
これを見たママに怒られました。
本当にごめんなさい
73 :
なまえを挿れて。:2005/08/13(土) 15:17:44 ID:g6zsba8u
74 :
なまえを挿れて。:2005/08/14(日) 00:14:12 ID:n6oVQjVZ
本当は小2?
これも嘘だな!
75 :
なまえを挿れて。:2005/08/14(日) 00:33:54 ID:HMaLdaYw
今お盆で、2歳下の従兄弟(高2)家族が家に泊まりできてるんだけど
さっきお風呂の脱衣所でワタシの脱いであったパンツ手に取って、臭い嗅いでた!
しかも、下半身モロ出しで・・・
76 :
なまえを挿れて。:2005/08/14(日) 01:00:43 ID:qM3muRae
77 :
なまえを挿れて。:2005/08/14(日) 01:07:59 ID:HMaLdaYw
>>76 ムカツクってか、なんか怖かった・・・
でもアソコは小さくて可愛かったけどw
78 :
なまえを挿れて。:2005/08/14(日) 01:21:09 ID:qM3muRae
79 :
なまえを挿れて。:2005/08/14(日) 01:21:44 ID:giBS1lpT
セクースしよう!
って言ってみ?反応したら・・・
80 :
75:2005/08/14(日) 01:34:53 ID:HMaLdaYw
>>79 あのチンコ(超短小ホウケイ)じゃあセックスって気にもならないw
従兄弟の未来は明るくない
82 :
なまえを挿れて。:2005/08/30(火) 15:51:09 ID:KgBu1MzN
俺なんか従姉妹と二人きりになった時、けっこう自然にエッチする流れになったぞ
83 :
なまえを挿れて。:2005/08/30(火) 15:52:18 ID:mvgyJQk0
ひとつ聞きたいことが?
84 :
なまえを挿れて。:2005/09/03(土) 23:59:53 ID:tC3wQaen
>>82 >けっこう自然にエッチする流れになったぞ
いいね…。
漏れはふたりきりになる機会がないのでむりぽ
85 :
なまえを挿れて。:2005/09/26(月) 21:30:19 ID:EGUlCmSQ
同じ年のいとこ♂と遊ぶとき手つないだりそれ以上もしてる。むこうからだけど遊ばれてるよね。本気になったらまずいよね。。。
>>85 既成事実さえつくればあとはどうにでもなるからやっとけ
87 :
RYO:2005/10/08(土) 16:00:26 ID:1EdTaIKj
僕もいとこと一回でもいいのでしてみたい
どおしたらできますか?教えてください
88 :
RYO:2005/10/09(日) 14:19:48 ID:vzVvIVNO
今日も、きましたが誰もいない
だれかー、書き込んでください。お願いします
89 :
なまえを挿れて。:2005/10/11(火) 12:49:39 ID:yGV7bfFj
エッチしちゃえよ
そうだよしちゃえょ。漏れの初体験も一個したの従兄弟だぞ。(漏れ高1・従兄弟中3)今は従兄弟が高3だ
ついでにこの間の金曜日も田舎かえって初夜でしちゃったぜ。
しかもパイズリでイカせちゃった。
従兄弟は漏れとしかやったことないらしいからあんがいやりこんでる人より早いみたい……。
従兄弟とはなんといってもおばあちゃん家というスリディングさがある!
ながながと長文スマソ
91 :
RYO:2005/10/17(月) 16:44:48 ID:+8mWwyls
おひさしぶりです、みなさん
そうですか、じゃあ・・・やってみようかな
最初の時の思い出は、どんなかんじですか?
私の従兄弟は全員女だった…orz
93 :
RYO:2005/10/27(木) 16:09:34 ID:2xG8y2CI
こないだ、いとこにあって
二人でいるとき、手をにぎったら「あたしにこと好き?」っていってきた
迷わず、うんっていったらキスされた。
だから?
95 :
RYO:2005/10/27(木) 16:28:18 ID:2xG8y2CI
それだけですけど・・・
96 :
RYO:2005/10/27(木) 16:29:03 ID:2xG8y2CI
それだけですけど・・・
97 :
RYO:2005/10/27(木) 16:34:02 ID:2xG8y2CI
ごめんなさい、↑まちがいです
釣り堀発見(・∀・)ニヤニヤ
香しいな(・∀・)ニダニダ
101 :
なまえを挿れて。:2005/11/09(水) 06:50:33 ID:KxCRGdD6
>>90俺もおばあちゃんちでやるのは正直やりづらかったな。うちのいとこは仲良いけど、二人きりで部屋にいるのは不審に思われ、親たちから「アンタ達ずいぶん楽しそうだったわねー」と言われた…
102 :
なまえを挿れて。:2005/11/18(金) 07:38:03 ID:9e/UKqBB
最近、従兄とエッチしてしまいました。ダメですかね?ちなみに私は結婚相手がいるのですが。できればこのまま従兄とは時々エッチしたいです。
103 :
RYO:2005/11/18(金) 13:08:30 ID:9A7bEiMX
ひさびさにきました
いいんじゃないかな
僕も、したいけどあえるの泊まらなきゃむりだもん
まあ、がんばってください
イトコん家て いいとこか?
105 :
なまえを挿れて。:2005/11/18(金) 18:01:09 ID:9e/UKqBB
従兄とエッチするのは刺激はあるけど相手は特に何も考えてないみたいですけどね。B男だからかな?
106 :
なまえを挿れて。:2005/11/18(金) 18:52:09 ID:2AqRMuJ+
>>93 わたしに事好きって何だ!!m9っ(`Д´)
107 :
なまえを挿れて。:2005/11/18(金) 20:35:38 ID:5PKtCN7Y
>>93主語と述語がめちゃくちゃで文が理解できないよ
誤字もあるけど…
108 :
なまえを挿れて。:2005/11/22(火) 00:21:18 ID:Z83lBTMu
高2の♀のいとこならいるけど、ブッサイクで死ぬほど愛想悪いから女として見てない、ってか見れない
109 :
なまえを挿れて。:2005/12/16(金) 13:07:08 ID:1sTxt+SL
p
110 :
なまえを挿れて。:2005/12/16(金) 22:27:15 ID:Oj+m0qfQ
高2の♀のいとこならいるけど死ぬほど可愛いからつい女として見てしまう
111 :
なまえを挿れて。:2005/12/22(木) 12:58:19 ID:/7OZ20al
俺の従姉妹、小学生の頃はそんなに可愛くなかったけど厨房の頃から可愛くなった
112 :
なまえを挿れて。:2005/12/27(火) 02:24:51 ID:U2p9caPY
俺の人生設計
16歳 現在中卒プー太郎ヒッキー
17歳 猛勉強の末大検を獲る
18歳 日本の大学のレベルが低すぎるので単身渡米、MIT主席入学
19歳 飛び級でマスターへ
20歳 優秀すぎるのでドクターへ
21歳 天才すぎるのでいきなりプロフェッサーへ
22歳 ソロスも真っ青の革命的金融工学理論を構築し起業
23歳 超伝導量子コンピュータの開発大量生産に成功
24歳 M$を押しのけダウ入り
25歳 ゲイツを押しのけ総資産世界一へ
26歳 ノーベル経済学賞受賞
27歳 全世界総生産の80%を独占し経済的世界征服完了
28歳 国連加盟国全ての大統領・首相・書記長に同時就任
29歳 国連非加盟国を軍事力で制圧統制世界征服完了
30歳 エネルギー問題と人口問題を解決する為に粛清し人口を1000分の1へ
31歳 労働力不足を補う為人型ロボットを開発
32歳 恒星間移動船及びワープ航法を開発
33歳 天の川銀河系を支配下に置く
34歳 アンドロメダ銀河連邦と全面戦争→完全勝利
35歳 アンドロメダを植民地とする
36歳 50億光年内の全ての惑星を掌握し宇宙征服完了
37歳 自分の導いたワーム理論により他宇宙を掌握し森羅万象征服完了
38歳 自分の導いたスーパーストリング理論により多次元空間へ
39歳 108次元に居た神と対決→完全勝利
40歳 神を忠実な下僕とする
41歳 脱童貞
113 :
RYO:2005/12/28(水) 13:20:39 ID:7z7cQqAv
おひさしぶりです。
やっと、いとこに、合える時期になりました
いとこにあったら何しようかな・・・
114 :
なまえを挿れて。:2005/12/28(水) 13:59:53 ID:PhO0d0Tu
プロレスごっこなんてどう?
115 :
RYO:2005/12/28(水) 15:23:53 ID:7z7cQqAv
女の子ですよ・・・
いとこって・・・
小力パラパラでも踊っとけっ!
117 :
RYO:2005/12/28(水) 15:26:37 ID:7z7cQqAv
じゃあ、そうします
118 :
RYO:2005/12/28(水) 15:44:29 ID:7z7cQqAv
あの〜少し聞いてください
この前、ふとおもったのですが、僕、いとことつきあっていいんですか?
そんだけです・・・聞いてくれて・・・乙
119 :
なまえを挿れて。:2005/12/30(金) 01:33:06 ID:MpaEziNm
ホテルに行く途中で、バスの吊り革で立ってるんだけど、従妹が「気持ち悪い」って言うから
「混んでるし窓際ってわけにいかないしなぁ、次で降りて休む?」みたいなことを言ったら
「あんたが気持ち悪い。消えて。潰すよ」
120 :
なまえを挿れて。:2006/01/05(木) 22:17:42 ID:vqZFKll5
sw
イトコスレって、やたら頻繁に立つよね。
34歳 アンドロメダ銀河連邦と全面戦争→完全勝利
↑
ココでわろたw
123 :
なまえを挿れて。:2006/01/16(月) 11:05:31 ID:paAXWoZw
この土日、法事に行ってきたが、従姉妹が来なかったorz
従姉妹に会うため(誰にも言ってない)に親にお願いして行かせてもらったが、かなり意味なかった〜〜
俺のことなんて興味なかったのかもしれんが、ますます遠のいてしまった希ガス
一年近く待っていたから余計せつなくなって昨夜は家に帰って来て布団の中で一人で泣いてしまいました(T_T)
法事のときに会う約束でもしてたのかw
125 :
なまえを挿れて。:2006/01/16(月) 23:00:20 ID:paAXWoZw
いつものように会えると信じてたからさぁ〜〜
遠距離恋愛みたいな感じで会えないのはすごくせつないよ
もう病気ですね。
>>123>>125 いとことは意思の疎通がなさそうだけど、メールぐらいしなよ。
うまくすると結構いい感じになれるかもよ。
そうしたら、たまには電話したり、会ったりすればいいじゃん。
>>123には後悔して欲しくない。
漏れはもう結婚しちゃったけど、まだいとこのことが好き(彼女は独身)。
最近になって彼女とメール始めてるけどやっぱ楽しいよ。
いまは彼女のためにできることは精一杯やってあげてるし、感謝もされてる。
漏れが結婚しちゃったから進展なんてないとは思うけど、でもそれでいいんだ。
128 :
なまえを挿れて。:2006/01/29(日) 14:11:32 ID:aKMgrQ3+
俺も従姉妹が好き。でも向こうはラブラブの彼氏もいるし俺のことなんて興味ない感じ。エッチしたいけど無理だな。切ないぜ。
129 :
ジーコ:2006/01/30(月) 21:53:36 ID:???
いとこを好きになるってゆう感情がわからん。
130 :
127:2006/01/30(月) 23:22:23 ID:???
>>129 具体的にかわいいとか魅力的な従姉妹がいますか?
俺のいとこはめちゃくちゃ可愛い。
彼女ほどの女はみたことない(まあ自分にとってかもしれないけど)。
最近みたいな急接近があるんなら結婚しなければ良かったとおもう今日この頃、、。 OTZ
131 :
いとこがすき:2006/01/31(火) 13:37:56 ID:2g6TYiby
私もいとこのことが好きで好きでたまりません。欲しいし、抱きしめたいし、結婚
もしたいです。彼女も私が好きです。だけど、親にそのことを話したら
反対されました。世間の目が気になるとか、普通に考えてありえないとかの
理由です。それは私自身も分かっているのですが、普通に考えて自分の妹の子供
が仮に自分の子供と結婚すると考えればおかしいと思うし自分のいとこは妹の
ように思うのが普通であり正常だと思う自分がいるのですが、それでもあきらめきれません。
彼女の親に反対されても、自分の親に反対されても、私は彼女を一生愛したい。
でもこの大きなおもりが首にひっかかったような気持ちは晴れません。罪悪感すら
感じてしまいます。弱いです。死にそうです。いとこ同士で結婚した人やいとこ同士で
付き合っている人どういう風に毎日を過ごしているか教えてもらえませんか?
お願いします。
>>131 俺もいとこのこと愛してるから、気持ちは分るんだけど、マルチは(・A・)イクナイ!
あなた、いとこ関連スレに同じこと書きすぎです。
133 :
なまえを挿れて。:2006/02/04(土) 22:00:19 ID:zKt9B3UY
いとこって兄弟と違って身近ではないけど、幼馴染みの女の子以上に大切にしたい存在なんだよ
134 :
なまえを挿れて。:2006/02/26(日) 22:38:58 ID:4WAJ1Shd
あ
135 :
なまえを挿れて。:2006/03/09(木) 15:39:03 ID:uQAihRTn
あげ
136 :
なまえを挿れて。:2006/03/26(日) 14:29:09 ID:R0qjOQMo
あ
137 :
なまえを挿れて。:2006/04/23(日) 05:44:27 ID:xcRcZmvV
げ
138 :
なまえを挿れて。:2006/04/23(日) 06:09:31 ID:qHBGtSeL
は
139 :
http://isichan.h.fc2.com/:2006/04/23(日) 11:36:51 ID:fOBVGQEr
↑の近親相姦板にいとことの顛末のキボンヌ
141 :
名前をイレテ:2006/05/19(金) 15:23:00 ID:wPalKImE
去年の夏休みの最期のほうでばあちゃんちに遊びに行ったとき
小六の従弟と会いました。 久々だったので色んな話をしてたら
いきなり
従弟「お願いがあるんだけど。」
漏れ「何?」
従弟「胸触ってみてもいい?」
急に言われてびっくりしたんだけど可愛いし←?ついOK
してしまいました。
142 :
& ◆hgfnHSk4aY :2006/05/19(金) 15:29:35 ID:wPalKImE
つづきです
触られてるうちに熱くなってきて
「じゃぁ触ったんだし□□のアレみせてっ」
といってそのまま舐めてしまいました↓
結局それ以上の事までは発展しませんでしたが
沢山の罪悪感が出てきてしまい今度また会ったら
きちんと断るべきでしょうか?
↑は事実であり決してネタではありません
143 :
なまえを挿れて。:2006/05/19(金) 15:42:09 ID:LiKpep36
今度またあったら
エッチしちゃいなよ★━━━・・・‥
144 :
なまえを挿れて。:2006/05/19(金) 15:56:04 ID:LSzkY/pt
ク、クマー・・・?
dat落ち汁
146 :
なまえを挿れて。:2006/06/06(火) 17:14:58 ID:ciGVclgr
従姉妹とエッチしてぇぇ☆*:・°★:*:・°
147 :
平成の大砲:2006/06/06(火) 17:22:43 ID:nKfR0sj0
守田よ調子はどうだ?
148 :
平成の大砲:2006/06/06(火) 17:24:32 ID:nKfR0sj0
昭和の拳がなんかいうけどそいつ童貞だから(笑)
149 :
昭和の拳:2006/06/06(火) 17:25:04 ID:nKfR0sj0
なぜエッチしたいの?ねえなんで?おまえは変態なの?よくそのエッチしたいという気持ちを
こんなとこに書くの?てかおまえ童貞だろ?やったことないんだろ?(笑)死んじゃいな!!!
必死でごめんなさい
151 :
どうか参考に読んで下さい!:2006/06/28(水) 03:31:23 ID:m3wC0Qns
131番さんへ私の父側の従兄弟は、おばあちゃんの法事をきっかけに大阪と茅ヶ崎の遠距離を乗り越えて、いとこ同士で結婚しました・・・
やはり最初は両親に反対させました。それでも押し切って一緒になったんです。
私たちは、大好きな、従兄弟のお兄ちゃんお姉ちゃんだったので、二人が愛し合うのに抵抗は無く、むしろ嬉しい気持ちでした♪
しかし、一人目の子供が奇形児で産まれてしましました。。二人目は五体満足でした。
ペットの繁殖もそ同じですが。。血が濃いといろいろと問題が起こります。
本人同士が凄く好き同士であっても、、子供は虐められたりして可哀想な事もあるのだと。。
その辺はお二人でよくよく考えられた方が良いかと思われます。。
ちなみに、今は、お兄ちゃんがが若くして先立ち。。お姉ちゃんが、育ち盛りの二人の子供を抱えて働きとても苦労をしています。。
コレは、私の従兄弟の実話です。
どうか、好き合うお二人に良いお導きがありますようにと祈られていただきます=☆
俺も従姉妹が好きな一人。独身当時には『やはりまずいよな・・相手が従姉妹じゃ』
と真剣に悩んだ。それから10年がすぎた。法事でまた再会した。
今なんか分からないけど、好きな従姉妹と毎日メールしてる。
電話をかけた時にめちゃ嬉しそうな声で話しかけてくれる。
今お互い既婚者。。やっぱまずいよな。。
なんか初恋の相手に出逢った気分だ。
154 :
なまえを挿れて。:2006/08/18(金) 03:25:36 ID:WOOI4NtL0
ずいぶん前だけど、14歳の時、県外にいる従兄弟(女・18歳)と法事だかで久々に会い、誰もいない家で「Hしよう」と誘われ、
当時未経験ながら興味あったから行ってみた。
俺は初体験でなにもわからないまま受身になってましたまだ若い自分は彼女が口で激しくせめてきたりして刺激が強すぎでした。
何度か繰り返し、今は俺がリードしてる つもり・・
155 :
なまえを挿れて。:2006/08/18(金) 09:39:24 ID:+58rJPLk0
やっちまったぜ
キスしたら牛乳の味がした
あそこはおしっこのにおいがした
156 :
なまえを挿れて。:2006/09/19(火) 23:50:23 ID:x/zO6jB10
質問させてください!
ある10代の女子(以下★とする)には3つ前後年下に従弟がいるとします。仲はわりと良いとします。
実はその従弟は思春期に入り、最近女性の体に興味を持ち始めたのですが、★はその変化に気づいていません。
夜になり、普通に従弟の横で寝ます。
しばらく時間がたち…、★はまだ起きてますが、従弟は★がもう寝ていると思ったようです。
そこで、★は自分の感触を疑いました。
なんと、従弟は★の体をそっと触りだし、その手がお腹から胸に少しずつ近づいて来るのです。
あと少しで従弟の手が★の胸に触れる!
このような場合、★は以下のどちらの行動をとるべきでしょうか?
(1)触られないように即座に寝返りを打ち、次の日からよそよそしくする。
…しかしその後、従弟との仲は気まずくなってしまう。
(2)起きて「内緒だよ」と胸を触らせてあげる。それから状況によっては抜いてあげる。
…その後、従弟とはより親密になる。
意見を教えてください、お願いします。
うふ〜ん
158 :
なまえを挿れて。:2007/01/08(月) 22:25:23 ID:7yyLvRcmO
数年間あってなくて、今年になってやっと久しぶりに会えた。女の子の成長ってこわいよな、
数年前はデブーでダサい服きてるやつだったくせに、高校入ったら背が伸びてスタイルよくて
服のセンスも一変。もともと顔はいいから痩せたおかげで『あ、美人だ』ってのがすぐわかる。
しかもまだ処女だってよ。
すいません俺がもらっていいですかって聞きそうになったw
159 :
なまえを挿れて。:2007/02/05(月) 13:57:50 ID:GtC2BwtJO
あげ
160 :
なまえを挿れて。:2007/02/05(月) 17:14:21 ID:mn6B5RXZO
あげ
161 :
なまえを挿れて。:2007/03/09(金) 10:58:30 ID:yMTN8xq30
さげ
162 :
い:2007/03/17(土) 20:51:08 ID:iqIcf17a0
さげ
163 :
なまえを挿れて。:2007/05/06(日) 07:35:19 ID:e43NG4/wO
従姉妹ってすごくいいらしいけどどうなの?
法事で数年ぶりにいとこと再会して仲良くなり、エッチする関係になってしまいました。私には彼氏いるけど、彼氏より相性がいいと思う。
なんか言わなくても気持ちいいポイントがわかる感じかなぁ。
165 :
なまえを挿れて。:2007/06/20(水) 10:18:47 ID:7CXKYNhkO
保守
166 :
なまえを挿れて。:2007/09/30(日) 23:54:20 ID:BpKWlXvjO
キャッチャー
167 :
なまえを挿れて。:2008/02/12(火) 16:55:54 ID:Bv6IxWYx0
168 :
なまえを挿れて。:2008/02/24(日) 20:00:34 ID:MNoA2z2rO
いとこと同い年で、中学のときに親たちに見つからないようにキスしてた。
舌を絡ましてお互いの唾液飲んで、すごい激しいのやってた。
おっぱい見せてと言われていいよーって普通に見せたなぁ…。
乳首ちゅぱちゅぱ吸われて、もうやめてよー私にもやらせてと言っていとこの乳首を舐めてました。。
169 :
なまえを挿れて。:2008/02/24(日) 20:16:44 ID:MNoA2z2rO
そんなことが当たり前だったんだけど、なぜか挿入まではなかった。
高校のとき彼氏ができて初体験。
いとこに会ったら、昔のこと思い出してガマンできなくなった…。
ちょっとこっち来て?と誘って誰もこない山道でキスしました。続きしようよーって胸を押し付けて、股間に手をあてて撫でて、
170 :
なまえを挿れて。:2008/02/24(日) 20:35:45 ID:MNoA2z2rO
そのまま外でやったww
それからは会うたびやってました。いろんなプレイやって、試してたw
171 :
なまえを挿れて。:2008/02/27(水) 12:22:02 ID:etCIHz6Q0
GWでフットサルのナンとかカップっていうのがあるってことで、子供を連れて九州にいるいとこが
泊まりに来てた。
いとこって言っても俺と同じ42歳だしまぁ普通に2ちゃん的にはババァな訳だが、これが案外と
カワイイんだ。もう20年も会っていなかったけどイメージ通りのスタイルで。あと、俺自身も九州に
少し住んでたことがあるんで言葉も懐かしくて(笑)
夜、一同で食事。男どもはお酒飲んで次々と脱落者が出る中、俺と彼女だけが起きている
状態になって、「○○くん、DVDいっぱい持っとぉってホント?」「あるょ?見る?」という話になり
2階のDVD部屋に。
「○○ちゃん、変わらないよね。…綺麗だし」「なに言っとぉと?」彼女も少し酒を飲んでいた
からか、いきなり抱きついてきた。「○○くんは若か〜。うちの旦那はもぅオジサンやけん」
キスして服脱がせて「恥ずかしか〜」という彼女の手を両手で掴んで万歳させ腋の下を舐めた。
これがツボに来たみたいで一気に弾みがついた。いきなりフェラ。
「○○くんとセックスしようとか夢みたいやわ」「俺、ずっと○○ちゃんのこと好きだったから超ウレシイ」
「私も○○くんのこと好きやったとに」「一緒になればよかったね」「…」
なんか相性がいいみたいで、正常位でずっとしてた。あんまり動かないで喋ってたって言うか。あと、
彼女のお乳が出てびっくり。
「下の子がまだ欲しがるけん。子供が吸いよう間はでるとょ。もっと強く吸って平気」夢中になってチュウ
チュウしたw
4時半くらいに外でちゅんちゅん鳥の鳴く声がし始めてびっくり。「もう、これが最初で最後かな」「一生
の思い出になるゎ、…でもまた会えたらしてくれる?」「俺だって…明日もしようょ」「寝ないと…(笑)」
「少しだけでも。」頷く彼女。最後にもう一回。いや、良かったよ。
もう廃スレのようだから、今までのわだかまりを吐かせて貰う。
おいらは従姉と結婚した。もちろん祝福されたものではない。
従姉のKと、初めて関係したのは23の時だった。
Kがうちのアパートに転がり込んできて、1年くらい過ぎてからだ。
Kとの出会いは、俺が小2の頃。誕生日が2ヶ月しか変わらない一学年上の従姉だった。
母姉妹、つまりおれとKの母親は、息子からみてもただのDQNだった。
うちの母が先に離婚し、俺を引き取って市営住宅に住みだした。そのあと、Kの家も離婚し同じ市営住宅に住み始めた。
母姉妹は、外見に関しては細くて若くて、美人との評判であった。たしかに、並んで歩いていると団地の中でも異彩を放っていた。
しかしさっきもいったとおり、中身は何もなく男に依存して生きていくタイプだった。
俺の母は昼間の仕事、Kの母は夜の仕事だったため、
夕方はKのところで夕食を食べて、夜俺の家にKが泊まりに来て朝食を食べて、一緒に学校に行くという生活をしていた。
俺は根がくらく、友達がボタンインコと、午後の授業あとまでずっと机の上にある牛乳瓶という子供だった。
それに比べ、Kは友達も多く活発で、俺より身長の高い女の子だった。そんなKだったが、登校下校時は俺と一緒だった。
おそらく、彼女なりに気を遣っていたんだろう。俺も、Kと一緒にいるのはとても楽しかった。
月に二回くらい、離婚した父親の母が校門で俺を待っていた。そんな時、Kは黙って俺から離れて一人で帰っていた。
ばあちゃんは、俺を近所の中華料理屋に連れて行ってくれた。そこで、エビチリライスを食べさせてくれるのが常だった。
そこでばあちゃんは必ず、俺の母親の悪口から始まり、うちの息子は騙されたと言うことを話していた。
で、おまえはあの女ような人間になるな、しっかり勉強してまっとうな人生を歩めと説教していた。
俺は、とにかく速くその場から離れることしか考えていなかったので、急いでエビチリを口の中に放り込むことだけに集中していた。
でも、帰る際は必ず参考書などくれた。ばあちゃんは昔は嫌だったが、今はとても感謝している。
学校から帰ると、Kは友達と遊びに行ってしまうのが寂しかったが、夜になると一緒にいられるのがうれしかった。
団地が狭かったので、一つの部屋で布団を並べて寝ていた。
Kの家族と一緒に、遊園地などにも行った。このころが、一番幸せだったかもしれない。
しばらくすると、俺の母親が男を連れ込むようになった。これが、地獄の始まりだった。
それと同じ頃、Kの母親も男と住むようになっていた。俺が小四の頃だった。
続きを
こんな沈んでいるスレにも人がいるんだな。
ここなら、あまり人に迷惑をかけないんじゃないかと思ったのだが・・・
嫁(いとこ)と、最近すれ違いが多いのでここで吐き出させて貰っている。
人に相談できる事象でもないので、自分を見つめ直すため、文字にしている。
ブログでもいいんだろうが、2chならネタだと思われるだろうし、いつかはこのスレそのものがなくなる
だろうから気楽でいられる。
最近、原(はら)戸籍をとった。当たり前だが、俺と嫁の原戸籍は、一緒のものだった。
いつかは、従姉同士の結婚が子供にばれるのだろう・・・・
俺の母は、美人で優しかった。いつも抱きしめてくれて、「おまえさえいれば頑張れる」といっていた。
母のにおいが大好きだった。
その母に男が出来たのだ。しかも、狡猾な男でメガネザルのような風貌であった。
いつも落ち着きがなく、強いものには迎合し、弱いものにはとことん尊大な奴だった。
しかし、それを理解する能力はその当時の俺にはなかった。ただ、母を独り占めできなくなったのは、
直感的に理解していた。
Kの母の男は、体格のいい土建屋の親父だった。人から、親方と呼ばれていた。
いつも大勢の人間を引き連れ、Kの家に上がり込んでいた。いつも、「義理と人情」の話をしては、大酒を食らっていた。
大酒を食らうと、きまって暴力が始まった。親方が鼻声になったら避難すれば良いとわかったのは、何度か殴られたあとだった。
あの頃のことを思い出すのは、今でも苦痛だ。もっとも苦痛なのは、俺の母と「やつ」の性交時だ。
「やつ」は、だいたい夕方6時頃うちに来る。一緒に夕食を食べろと強要される。このころから、俺は食事する=拷問になった。
やつは酒を飲んでから、母を抱いた。子供の時はその意味が分からなかったが、反吐が出るほど嫌だった。
ふすま一枚の隣の部屋で事に及ぶのだが、どういうわけかやつは、母と繋がっているときそのふすまを開けた。
真っ暗な部屋で、何一つまとっていない母が、うつぶせになって尻だけをつきだしていた。
その尻にむかって、胸毛だらけの「やつ」が腰を振っていた。
あのきれいな母が、口から涎を流し、髪の毛を振り乱しながら奇声をあげていた。
「やつ」は、そういう姿の時ふすまを開けるのだ。わざと、母親の顔をこちらに向けて。
時には母の髪の毛を引っ張って、俺の方に向けた。
そして、「やつ」は勝ち誇った顔をして、俺をにらみつけた。
酷いときは、「やつ」の勃起したものを母に咥えさせたままふすまを開けた。そして、髪の毛をつかんで両手で母の頭を押さえつけ振っていた。
そして、にやっと笑うのだった。あの顔を、俺は忘れることは出来ない。
「やつ」は、11時頃になると帰る。
母の部屋は、饐えた臭いが充満する。「やつ」と母の女の部分の体臭や、体液のにおい。
やつが帰ると、俺はいつも吐いた。そして少しすっきりすると、なぜかわからないがカビキラーで掃除を始めた。
カビキラーが唯一、消毒できる物だと思っていた。そして、母の寝具をすべて漂白剤で洗った。
そうすれば、いつもの母が帰ってくると信じていた。母はやつが帰っても裸のまま、寝ころんでいるだけだった。
爛れた日々が続いた。
そのころ、Kは親方やその仲間達にお酌する日々を過ごしていた。いつも、Kの家からは怒声が飛んでいた。
気に入らないことがあると、親方はKやKの母も容赦なく殴った。
「やつ」が帰った後は、うちは比較的安全なシェルターになる。消毒が終わった後、おれはKを迎えに行った。
しかし、その日の親方は荒れ狂っていた。しまったと思ったときには、遅かった。親方に殴られ、いっぱいの光を見たと思ったら、すべてがフェードアウトした。
初めて経験する脳しんとうだった。
もちろん覚えているわけがないが、初めて救急車に乗ったときだった。
この市営住宅には しょっちゅう救急車がきていた。だから、日常の一つだと思っていたが、まさか自分が乗るとは思わなかった。
その後、たびたびお世話になることになるのだが。
小学校5年にもなると、「やつ」まで俺を殴るようになっいた。痣だらけの俺をみた婆ちゃんは、それみたことか。蛙の子は蛙なのだというようなことを言っていた。
殴られるのは痛くはなかったが、Kが殴られるのをみるのはつらかった。できるだけかばおうとしてはみたが、小学生ができることなど限られていた。
だが、不思議に勉強をしているときはあまり殴られずにすんだ。勉強をしているときは、「やつ」が母との行為中にふすまを開けても、すぐしめるのだった。
親方も、勉強している俺にはあまりちょっかいを出さなかった。
これなら楽だということで、力の五千題や自由自在などをいつも広げていた。そのうち、参考書がオアシスに思えてきた。
続き続き!
相変わらず爛れた日々だったが、楽しい日もあった。
週末はやつも親方もいない場合が多かったので、俺にとっては天国だった。
Kが中学に上がるので、おばさんと一緒にデパートへ行った。そこで、Kの制服を買ったのだ。
制服を着たKは、俺から見てとても大人っぽく見えた。見ていると心ときめいた。
しばらく見とれていると、Kが「惚れるなよ」なんて言う冗談を言った。
惚れるというより、かけがえのないものに思えた。その夜は、ずっと制服でいてくれと頼んだ。
いつまでも、見ていたかったのだ。
いくら廃スレとはいえ、俺の戯言ばっかりだな。
文字にすると自分がどうしたいのかが解ってくるかと思ったが、深みに嵌り込んだだけなような気がする。
痣だらけの俺を相手にしてくれる友達は皆無だった。まあ、当たり前だが。
一ヶ月誰とも話さないと言うこともあった。
Kだけが、俺を見つけると声をかけてくれた。登下校もつきあってくれた。
参考書をくれるばあちゃんは、俺の勉強のすすみ具合に満足していてくれた。
居るか居ないかわからないような子供であったと思う。
しかし自分に、これほどの強烈な意志があったかという事件が起きる。
その晩、いつものようにやつが来ていた。
ふすまの向こうから、母の荒い息づかいが聞こえていた。
俺は、自由自在を解く事でかろうじて精神の均衡をとっていた。
ただ、その日は様子が違った。
母の喘声とともに、低いプーンという低く唸る音がしていたのだ。
喘声が大きくなってきたとき、ふすまが開いた。
いつもなら無視するのだが、その日は見てしまった。
母は四つん這いになっていた。そして、やつの股間に顔を埋めていた。
いつもなら顔がこちらに向いているのだが、尻をこちらに向けていた。
その尻に、どきついピンク色の棒が三本刺さっていた。
その三本は、母の尻をウジ虫のように蠢いていた。
その動きにあわせて、母は腰をくびらせていた。
母の喘声が絶頂に達した。
おれは、胃袋が反転するんじゃないかと思うほどの嘔吐感があった。
トイレに駆け込み、胃液と涙があふれ出た。
しばらく吐き続け、ようやく落ち着くことが出来た。
部屋に戻ろうとしたとき、テレビのリモコンとともにカッターナイフが見えた。
考えが頭をよぎった。
「やつと母を殺そう」
おれは、カッターナイフの刃を全部スライドさせた。
そして、やつと母が居る部屋に向かった。
俺に出来るだけの渾身の力でやつを刺した。
俺はやったこれで楽になると思った。
しかし、カッターナイフの刃が無惨に折れただけだった。
包丁の方が良かったなあ、なんて事を考えていた。
その瞬間、俺は吹っ飛んでいた。
机の角が、俺の胸に突き刺さった。
真っ赤な顔をしたやつが、こちらに向かっているのが見えた。
それを必死に止める母も見えた。
意識が遠ざかっていくとき、まだ母の尻でピンクのものは蠢いていた。
子供の頃を思い出していたら、なんだか嫌になってきた。
もっと短いだろうなあ、と思っていたけど、なんだかんだあったんだな。
この頃、会社でも昔のことをおもいだしたりしているからなあ。
すっかり忘れていると思ったのだが。
現実では、俺がいとこと結婚しているというのを知っているのは誰もいない。
ただ狭い世界にいるので、大学時代の友人にばれていれば、そのうち噂になるだろう。
まあ、噂になるほど存在感があればの話だが。
世の中で、いとこと結婚したやつというのはどれくらい居るんだろう?
2chではいとことヤッたとかしか見つけられないし。
俺らみたく、黙って生活しているんだろうなあ。
よく兄妹でカップルになると聞いているが、そういう方が楽なのかも。
いや、世間の眼はそっちの方が厳しいか・・・
好奇の目にさらされるのは嫌だなあ。
拝見、してます。orz
ココまで書いたんだから最後まで是非行っちゃって下さい。
途中で終わりじゃナンか奥歯にモノが詰まったみたいで気持ち悪い。
いとこ婚、今の時代決して多くはないでしょうがそれなりに居るんじゃないですか?
別に恥ずかしがるコト、恥に思うコト、無いんじゃないんですか?
一般のカップルと同じ、惚れた人と一緒になったコトには変わりないでしょ?
それがタマタマいとこ、たっただけで。
恥知らずな、情け知らずな犯罪、犯してる訳じゃ無し。
今の世の中、貴方ナンかよりももっと恥ずかしがって欲しい、
恥ずかしがって当然なのに恥ずかしゲも無く闊歩してるヤツラ沢山、居ますから…
いとこ婚でも全く普通に周囲に祝福されて幸せな方も居ますョ!
自分自身で肩身、狭くするコトないんじゃないんですか?
余計なお世話、だったら orz です。 失礼 εε=====≡
では、つづき、お願いします。
>いとこだと宣伝することはないけど、隠すようなことでもないと思うがね
>俺から見れば羨ましいだけだよw
この一文で、2chにいるんだなと改めて認識いたしました。
人にこんな事いわれたことは、あまりないので。
「好奇の目にさらされるのは嫌だなあ」
これは、どうも取引先に兄妹で事実婚をしてらっしゃる方がいるようなのです。
昨日、女性社員たちが話しているのを聞いていました。
好奇と嫌悪の入り交じった感情。獲物を捕らえたような眼。
いとこ婚は法的に保証されていますので、黙っていれば通常の生活が出来ます。
しかし、もしばれたら彼女らのように格好の餌食となるのでしょう。
「いとこ同士は鴨の味」とリンク先にありました。
なるほどなあ、と感心させられました。
血縁関係の人といると、心の襞までからみ合うことが出来ます。生活すべてにおいて、シンクロしているのです。
それが夫婦をやっているので、仲がいいときはいいのですが、逆の時はとてもつらいです。
二人で負の方向に向かってしまうので、なにか地獄の業火が見える穴に突き落とされた気分になります。
今まさにそんな状態です。で、文才の全くない乱文を日々打ち込んでいます。
いったい自分が何をしたいのかは解りません。現実には絶対人にいえないことを、さらけ出しています。
まさか、読んでくださっている方がいらっしゃるとも思いもしませんでした。
まあ、2chですからネタだと思っていただければ幸いです。
胸郭を酷く損傷した俺は、そのまま入院となった。
胸にカテーテルをつっこまれ、その先にポンプみたいなのがくっついていた。
なぜか、階段で落ちた事による受症ということになっていた。
入院は長期にわたってしまった。そのあいだ、Kは毎日のように来てくれた。
ときどき母も来た。母は、俺の顔を見るたび涙ぐんでいた。そして、ごめんなさいと謝った。
母の話だと、やつはカッターナイフの刃が何本かが食い込んだだけとのことだった。
何針か縫っただけで済んだそうだ。
一週間もすると、上体を上げることが出来るようになった。
担当の若い男性医師、岩崎先生との出会いもこのときだった。
「おまえの母さん美人だなあ」「Kは将来美人になるぞ」なんて軽口ばかり叩いていた。
ある時は、「懐かしい参考書だな。これはこうやって解くんだよ」など俺に声をかけてくれた。
いつも颯爽としていて、格好良く目に映った。俺もあんな大人になりたいなあ、と漠然と思っていた。
退院も近くなったある日、岩崎先生が真顔で俺にこういった。
「殴られるときは、上手くかわして殴られるんだぞ」
おれは、心底びっくりした。医者というのは、そういうのも解るんだと思った。
「おまえ、殺したいと思う人間がいるだろ?」
さらにびっくりして、おれはただ押し黙るしかなかった。
「人を殺してもばれたらだめだ。人を殺すなら、そうだな警察のトップか裁判所のトップになればいい。
そうすれば、捕まることはない。あとは医者だな、医者になれば人は殺せるよ。」
といって大笑いした。
俺が、子供時代に足を踏み外さなかったのはこの逆説的な言葉があったからだと思う。
人を殺して、捕まったらおしまいという意味と捕らえていた。
>>194です
羨ましいと言うのは、いとこ恋愛してる(してた)人か、配偶者に不満ある人だけじゃない?
俺は前者
就職してから気持ちを伝えようとモタモタしてる間に、従姉に彼氏が出来て結婚してしまったんだ
好奇の目はうざいだろうねw
変なことを言う人がいれば、別のことに目を向けさせてあげればどうだ
いとこ婚で親戚が増えない利点wを話して、「配偶者の親戚付き合いは大変でしょ、嫌な親戚いませんか」
嫌な親戚は一人は必ずいるもんだからな、矛先は簡単にそちらに向くんじゃないか?w
兄妹で事実婚の人のことは口出ししないのがいいんじゃないか
無関係だし他人に不利益になることでもないので、事実婚はその人の自由だよ
200 :
193:2008/05/23(金) 07:27:00 ID:DQIDwZQ/0
>好奇と嫌悪の入り交じった感情。獲物を捕らえたような眼。
人の口には戸を立てられぬ、2chなんてまさにその典型でしょうw
バレて不愉快な目に遭ったらスルーするしかないでしょうね。
ただ、噂話してる連中もみんながみんな本気でそー思っている人間ばかりじゃないと思いますが?
その場のノリ、ってヤツで… (噂話、されてる当人にしてみれば堪ったもんじゃありませんが)
>>194さんの「いとこだと宣伝することはないけど、隠すようなことでもないと思うが」っと自分も思います。
>血縁関係の人といると、心の襞までからみ合うことが出来ます。
他人同士のカップルでも同じ事、ナンじゃないですか? 良い時は良いし悪い時は悪い。
どーして血縁関係に拘泥なさるのか私にはよく解りません。 他人にしろ血縁にしろ
『心の襞までからみ合うことが出来る』相手に出逢えた事は素晴らしい事なんじゃないんですか? この先、どーなろうと。
そんな風に思える方と出逢える人なんてそー多くないと思いますが?…
自分は従姉妹、多い(親戚付き合いも割りと頻繁)ですが「心の襞までからみ合うことが出来る」血縁、なんて居ませんヨw
いとこだとか血縁だから、ナンてゆーのは自分には幻想にしか思えませんが?
イトコだろーがキョウダイだろーが血縁だろーが他人だろーが個人で在る事(自分では無い他者)には変わり、無いと思いますが?
いとこ、だから好きになる。 ナンて嗜好は(思考も)自分には有りません。(ソコに拘泥、する気持ちも解りません)
少なくっても自分はいとこ、だから好きになったなんて事は有りません。
タマタマ恋に落ちた相手がいとこ、だっただけで…
>いったい自分が何をしたいのかは解りません。
でも、何かしらの欲求が在るから書き込み、してるんですよね。
だったら全部吐き出しちゃって下さいな。 中途半端輪いけません(笑)
ココまで読んできた我々まで欲求不満のみちづれにしないで頂きたいw
ネタならネタで構わない… ただ今までの文体が変わらなければ。
自分も、マジレスしてる自分が何をしたいのかは解りません。w
皆様の督励ありがとうございます。
皆様も、いとことの関係に何かしらの感情があるようですね。
俺の体験が何かの役に立っていればうれしいです。
では、自身の浅学と浅慮がばれないうちに思い出したものを書き上げてしまおうと思います。
相変わらずの乱文、遅筆をご容赦ください。
退院してきた俺は、やつが居る間家に入れてもらえなかった。
しょうがないので、学校が終わってからそこら辺をぶらつくしかなかったのだが、
そのうち団地の片隅に、集会所を発見した。そこは、鍵もかかっておらず夜でも忍び込めた。
集会所は電気はつけられたが、空調はなかった。学校から帰ると、その集会所に行くのが日課となった。
さすがに、夜八時を過ぎると空腹感で泣きそうになった。
ある日、あまりの暑さと空腹のため公園に水を飲みに行った。
その時、部活から帰ってきたKにあった。
Kは、何で家に帰らないのかとあきれていた。
その当時、俺はやつとも母とも会いたくなかったのだ。
やつが帰って、うちの電気が消えると帰って寝た。朝は母が仕事に行くまで、部屋からは出なかった。
朝ご飯と少々のお金がいつもテーブルに置いてあった。お金を受け取るというのは、やつを認めるような気がしたため、
朝ご飯は食べたが、お金は手をつけなかった。
夜空腹でさまよっているのは、自分への罰であり、母への仕返しのつもりだった。
Kは自分のうちにこいといったが、親方に殴られるのも嫌だったし、意外に集会所が快適だったため俺は断った。
集会所にいると、Kがやってきた。おにぎりを持ってきてくれたのだ。本当に旨かった。
Kとふたりっきりでいるのは照れくさかったが、ずっとこうしていたいとも思った。
Kは、色々と話をした。学校のこと、テニスクラブのこと。テレビ番組の内容。
Kの話は、新鮮で面白かった。視点があまりに違ったのだ。
親方が機嫌が良かったり、酔っぱらって寝てしまったときは、Kと遅くまで集会所にいた。
よく話したのは、大人になったらどうするかだった。大人になった時、誕生日に腕いっぱいの花が欲しいといっていた。
俺は背広が欲しいと思った。まっとうな職業に就きたかった。
Kが来られない晩は、心底寂しかった。
ある寒い日、集会所にいるとKがやってきた。親方の機嫌が悪く、手をつけられなくなったから逃げてきたとの事だった。
俺は、まずKの顔を見た。「大丈夫、あなた程要領悪くない。」といってKは笑った。どうやら、殴られてはいないようだ。
深夜になるにつれ、集会場はしんしんと冷え込んできた。俺とKは持っていた毛布にくるまった。
「こうやってるの子供以来だね」とKがいった。俺は出来るだけ、Kに近づきすぎないようにしていた。
やつの車がなくなったので、俺は帰ろうとも思ったがKを一人にはできないと思い、一緒にいた。
Kの家の電気が消えるのを待ったが、なかなか親方は寝なかったようだ。
このままでは、風邪を引くと思い二人で俺の家に帰った。久しぶりに、布団を並べて寝た。
それ以来、Kはときどきうちに泊まりに来た。
理由はすぐ解った。俺が、夜うろうろしているとKの家から大声が聞こえた。
Kが殴られているんじゃないかと思って、Kの家に走っていった。
玄関は開いていた。俺が入ると、黒く焼けた親方と、真っ白な叔母の裸体が見えた。
親方は、おばさんの乳房を鷲掴みにしていた。
突然、もう一本の腕がおばさんに伸びてきた。よく見ると、もう一人男がいた。
嘔吐感を我慢して、となりのKの部屋に入った。Kは膝を抱えて座っていた。
目に涙をためていた。カーテンと窓を全開にし、電気を煌々とつけていた。
これが、Kの精神の均衡を保つ方法だった。
やつと母、親方と叔母の関係は続いていた。
相変わらず、俺は学校と集会場と家の往復をしていた。
俺も、Kと同じ中学に入学した。
中学でのKは、ちょっこともてたらしい。
たしかにサッカー部の誰々に告られたとか、そんなことを言っていた。
俺が、Kのいとこだと知って話しかけてくる人までいた。
俺は、ちょっとだけ鼻が高かった。と同時に、Kが知らない人になっていくのが寂しかった。
続きクレクレ
中学に入ってしばらくした頃から、やつと母はよく喧嘩をするようになった。
やつが来ない日も、度々あった。
やつが来ない日は、Kと俺の家にいた。母と二人っきりというのも耐えられなくなっていた。
Kはテニスクラブの朝の練習があるため、早く学校に行っていた。
グラウンドの傍を、わざわざ俺は通って通学した。Kが見られるからだ。
Kの肢体は、長く伸びて美しく思えた。俺は、ちょっと見られるだけで満足していた。
同じ団地に数十人同じ中学に通っている子供がいたが、俺は相も変わらず友達もいず、生活はひっそりしたものだった。
中学に入っても、ばあちゃんはときどき門の前で待っていてくれた。
その中学は、試験があると上位の成績は、順位をつけて張り出された。
その張り出される日は、必ずばあちゃんがいた。これには、さすがに参った。中学生が大勢の中、一人老婆がいるのだ。
Kのいとこで、ばあちゃんが学校に来て、いつも痣を作っている、とても変なやつと思われていたに違いない。
ばあちゃんは、相変わらず中華料理屋にも連れて行ってくれた。
俺の実の父は、再婚して子供もいるとのことだった。
その子供があまりなつかなくて、可愛くないという愚痴を聞かされた。
その子は、殴られないんだろうなあとぼんやり考えていた。
俺の成績が落ちていると、がみがみと五月蠅かった。
やつが来なくなってから、母はあまり家事をしなくなった。
仕方がないので、お金を貰って買い物に行くのは、俺の役目になった。
土日は、Kと近くの大きなスーパーに買い物に行った。
そこは複合店的なところで、逆に言うと近所にそこしかお店がなく、その地域の人はそこで買い物をしていた。
当然、同級生などにも会った。
俺とKは、自転車で二人乗りして買いものに行っていた。
そのうち、学校で俺とKはデキているという噂になった。
噂は尾ひれが付いて、収拾のつかないものとなった。
「Kは、毎日俺の所に泊まりに来てる」とかさらには「Kはヤリマン」だとか、そういった中傷に近いものだった。
同級生に、からかわれるようになった。どうやら、噂は確定話になってしまったようだ。
性交はどんな感じか?いとこと出来て楽しいのか?とかを聞いてきた。その表情は下衆で醜猥な感じであった。
必死に否定したが、否定すれば否定するほど、からかうのが激しくなってきた。
Kもその頃やはりからかわれていたようだ。
その頃から、俺たちは一緒にならないようにしていた。
ただ、夜だけはときどき家に泊まりに来ていた。
もう布団を並べて寝ることはなかった。
俺は、台所に布団を引いて寝た。
学校であまりの集中砲火が酷いので、ときどきさぼって近くの図書館へ行った。
手当たり次第に、本を読んだ。主に、SFが好きだった。
学校に行くと、Kとデーとしていたんだろう?という風になってしまっていた。
面倒くさくなってしまったので、「俺はKが好きだが、Kは俺のことはまったく相手にしてくれない」
ということにしてしまった。
胡散臭くて、気持ち悪い少年がいとこの少女を好きになったという話になり、やっと噂話は収束に向かっていった。
Kは、俺にしつこく言い寄られた被害者ということになっていった。
それからは、からかわれることはなくなったが、話しかけてくる人もいなくなった。
勝手に噂話を造って、勝手に納得するという、馬鹿げた茶番劇だった。
そこで残ったのは、俺が変質者というレッテルだけだった。
ある日曜の午後、母は仕事に出かけていた。
俺は、洗濯物をしていたときやつが家に来た。久しぶりの来訪だ。
やつは、酔っぱらっていた。ふらふら歩きながらやってきた。
母を出せといったが、居ないものは居ない。
やつは、俺に一瞥しただけでもとの道を千鳥足で帰っていった。
それが、俺が見たやつの最後だった。
あとから知ったのだが、やつの会社が倒産し、やつも無職になってしまったそうだ。
やつが来なくなった我が家の家計は、急速に逼迫し困窮した。
Kとは、学校でなるべく会わないようにしていた。それでも、時々すれ違ってしまう。
Kは俺に話しかけようとしていたが、俺は逃げるか無視した。
これ以上、Kに迷惑をかけたくなかったからだ。
Kは悲しそうな顔をしていて、申し訳ないと心の中で謝っていた。
家に泊まりに来たときも、前のようには話さなかった。
やはり、Kは悲しそうな顔をしていた。
ただ、Kの誕生日に俺が持っている2千円ほどの全財産を使って、花束と感謝の手紙を渡した。
Kは、地元の女子高校へ進学した。
親方とおばさん、母と俺のこぢんまりとした祝宴を開いた。
Kは、とてもうれしそうだった。新しい学校に行けば、俺の事を気にしなくて済むと思った。
だから、俺も素直に進学を喜んだ。
Kのいなくなってしまった中学は寂しいものだった。俺は、いつも図書室で本を読んでいた。
そんな頃、古いSF小説「宝石泥棒」を読んだ。未だに印象に残っている本である。
進学について、担任に呼ばれた。
今の家計では、進学は無理だろうということを伝えた。
三者面談でも、家庭訪問も無視した母である。担任も頭を抱えていたことと思う。
かといって、中卒で何の職業があるのか解らなかった。
そんな時、担任が一つの高校のパンフレットを持ってきてくれた。
特待生制度のある私立学校だった。
特進Aコースに入れれば、学費がかからないとのことだった。
進学をあきらめていた俺にとって、一筋の光明がさした思いだった。
ただその高校は家からは遠く、寮制とのことだった。
母子家庭の俺につらい条件じゃないかと、担任は心配してくれたのだ。
俺にとっては逆だった。遠くへ行きたかった。
Kは、高校になっても俺の家に泊まりにきていた。
俺は自分の部屋を追い出され、Kに占領されてしまったため、狭い台所で寝起きしていた。
親方が、ほとんど毎日おばさんのところで暮らし始めたためだった。
Kはほんのり化粧をするようになっていた。当時流行っていた、ミニスカートにルーズソックスを穿いていた。
俺には、まぶしく見えた。
母の調子がいいときは、三人でご飯を食べた。
何となく、昔に戻ったようだった。
_ ∩
( ゚∀゚)彡 続き!続き!
⊂彡
さて、俺の進学だが母は俺の案には反対した。
家を出ていくのが嫌だったようだ。
が、Kは俺の母をを説得してくれた。叔母もそれに加勢した。
で、受験が成功したら私立。失敗したら近所の県立ということになった。
Kは、私の顔に泥をぬるなよと言って笑った。
俺は、なんとか私立の特待生になることが出来た。
俺は寮にはいることになり、引っ越しの準備をした。
Kは、俺に時計をくれた。
ゼンマイ式の安い時計だった。
それでも、俺はうれしかった。もう動かなくなってしまったが、未だに大事にしている。
俺は、家からもKからも解放されたと思った。
これで、いとこ離れもできるかなと思っていた。
高校時代は、あまり家に帰らなかったせいかあまりKとの接点はない。
その頃の我が家は、母が外泊するようになり、家にKしか居ないことが多くなったことくらいだ。
Kが、俺のボタンインコの世話をしていてくれた。
夏休みにうちに帰ったとき、やはり母は外泊していた。
家に帰ると、俺は当然のように台所で寝起きしていた。
台所は、そのまま玄関・洗面所・トイレ・風呂につながっている構造だった。
Kが風呂にはいるときは、おれは外に出かけているか、母の部屋にいるのが暗黙の了解だった。
俺が台所でうとうとしていると、バイト帰りのKが風呂に入るところだった。
Kは下着だけを付けた状態だった。
また寝たふりしようと思ったのだが、目をそらすことが出来なかった。
すらりと伸びた足、腰のくびれ。ふっくらとした胸元。
じーっと見つめてしまった。俺はただ感嘆していた。
そしてKと目が合ってしまった。
Kは怒るでもなく、困った顔をしていた。
それでも、おれはKを見続けていた。
「スケベ」といわれ、我に返った。
ごめんと謝って、母の部屋に逃げ込んだ。
目にはっきりとKの姿が焼き付いていた。
ゆうべ、久しぶりに妻と笑った。
高校時代、俺が覗いていた話をしたら、覚えているとのことだった。
俺は、睨み付ける様に見ていたとのことだった。何かされるんじゃないかと、恐怖に思ったくらいだといっている。
ただ、何かに縋る様な目をしていたため、怒れなかったたんだそうだ。
これだけでも、ここに長々と書いていた意味があったようだ。
つづき。
下着姿のKを見た俺は、明らかにKに欲情していた。
自分では否定したかったが、自分の気持ちに抗えなかった。
俺は、Kの存在を若い女性以上にとらえているのを自覚した。
従姉好きのヘンタイでしかないのかと、激しく落ち込んだ。
中学時代の中傷が、生々しくよみがえってきた。
動揺していた俺に、風呂から上がったKが追い討ちをかけた。
覗いていたでしょと聞かれたので、俺は否定した。
たまたま、目に入ってしまっただけだと弁解した。
目を逸らさなかったじゃないか、と痛いところを突いてきた。
俺は、何も言えなかった。自分がただのヘンタイなのだと通告されている気分だった。
覗くくらいなら、言ってくれればいいじゃないかとKは言った。
頼めば、見せてくれるのかと半分本気で聞いたが、スケベの一言で返されてしまった。
その夜、俺は眠れなかった。
>>220 >ゼンマイ式の安い時計〜 それでも、俺はうれしかった〜未だに大事にしている。
よく、解ります… きっと一生、捨てらんないんでしょうね… (涙)
ナンてことない、あげた当人さえ忘れてしまっているであろうモノ、でも…
せつない、なぁ… (´`)=3
前に書き込みした者です。 変わらずずっと読んでます。orz
つづき、お願いしますね。
ありがとうございます。捨てられないのは女々しい証拠かもしれません。
つづき。
この頃、俺はKを一人の女性としてみていたと思う。
いとこに、恋愛感情を持つというのは俺にとっては非常に不気味なものであり、ネガティブなイメージしかなかった。
ある意味、タブーに近いものでもあったのだ。
だから、俺は自分自身の感情にとまどい、呆れていた。
そして、俺はきわめて単純で安直な結論に至る。Kに会わなければよい。
こうすることによって、いつかは忘れることができるだろうと思った。
それ以来、うちにあまり帰らなくなった。
Kは、俺を俺の決意を嘲笑うかのように時々寮に電話や、手紙を送ってくれた。
Kなりの配慮だとは思ったが、俺には辛かった。
夏休み・冬休みも、学校の課題や補習を目一杯入れた。
母は、週に半分も家に帰ってこなくなった。俺が出ていったのが寂しいからだとKの便りには書いてあった。
俺は、自分の母ながら情けなかった。子供のせいではなく、男が出来たんだと解っていたからだ。
俺の従姉好きという異常な性格も、このDNAが受け継がれたのだ考えていた。今も、それは変わらないが。
それとは別に、俺は大学に進学したいという希望を持ちだした。寮の周りの人間に影響を受けたのだろう。
寮では、友人というのはいなかった。というより、誰も話などしない人ばかりだった。
屈折しているか、変に自尊心が高い人ばかりだった。俺も個室にこもっていた。
高校の三者面談は、婆ちゃんが担当だった。
まあ、身元保証人を婆ちゃんに頼んでいたのでしょうがないのだが。
学校から、この成績なら大学に行けそうだと聞いてばあちゃんはとても喜んでいた。
が、現実はそんなに甘くはなかった。
いくら公立の大学でも、俺の家では無理だった。
ほとんど家にも帰らず、2年がすぎた。
俺は、ただ授業料など免除される特待生の立場を維持することに腐心していた。
Kは、地元の信金に就職が決まった。
就職祝いをやるということで、帰っていった。
就職祝いは、叔母の知り合いの店で行われた。
出席したのは、K、叔母、俺の母、俺の四人だった。
個室で食事など、俺は初めての経験だった。
久しぶりにみたKは、とても大人の女性になっていた。
今日はあんたも飲みなさい、と叔母さんがビールを俺にも注いでくれた。
Kは、始終機嫌がよかった。叔母さんが、喜びながら涙していた。
娘が社会人になって、よっぽど嬉しかったのだろう。
Kは真面目だから、あたしのような人生は送らないでねと叔母は言った。
叔母なりに、反省するところはあったのだろう。
Kと叔母の間には、溝も隙間もなかった。
その夜、久しぶりに母と話した。
今後どうするのかと聞かれたので、大学に行きたいが、まあ無理そうなので
地方公務員の試験を受けてみると答えた。
ここには、大きな山と深い海溝がよこたわっていた。
そう、とだけ母は答えてタバコをもみ消した。
あんた、酒飲めるようになったんだね、と母は言った。
いや、ビールはただ苦いだけだと言ったら母は笑った。
「そのうち、その苦さが旨くなるんだよ。大人になったらね。」
それは、母さんの人生の話かい?と喉まででかかった。
今でもビールを飲むたび、この会話がよみがえる。
遅くに、Kもやってきた。
大学に行くのか?と聞かれた。
行きたいが、無理そうだ。と答えた。
私が社会人になるのだから、学費くらい出してあげるよと、簡単に請け負った。
Kの脳天気さに思わず、笑ってしまった。
Kの顔を見た。俺は、美しいと思った。
就職おめでとう。とありきたりの事を言った。
きっと、彼氏が出来てそのうち結婚するんだろうと想像した。
Kが、遠くなってしまうんだろうなあと思った。
Kが幸せになってくれれば、俺はそれで充分だと思った。
実は、おれはこういう職業になりたいんだとKに打ち明けた。
Kは、まじまじと俺の顔を見た。
それには、大学を出なくてはいけないのだが、今のところ打開策はないと話した。
それは無理そうね。とKは肩を落とした。
しばらくすると、Kは何とかなるわよ、二人でがんばりましょうと笑った。
二人って・・・俺の人生なんだけどなあ・・・と考えていた。
Kの屈託のない笑顔を見て、この女は、俺の気持ちを知っていてこういう風に言うんだろうか?
と意地の悪い想像をした。
この頃は、Kの一言一言が、どういう意味なのか?と考え、一喜一憂していた日々を過ごしていた。
俺そのものは、あまり恋愛というのが解らない人間であるのだが、Kだけはその範疇にはなかった。
Kが近づいているのか、あるいは遠くにいっているか?
その言葉、仕草の一つ一つに意味があるのかと思っていた。
Kに会うのが辛いため、高三の夏休みは家に帰らなかった。
そして給料のもらえる二つの大学を見つけ、大学進学をそこに照準を定めた。
俺の人生がかかっていると思った。
その大学は、俺の夢とはまったく違うが、とりあえずは入れれば人生何とかなりそうなところであった。
願書を出したとき、Kから寮に電話があった。
こういう大学を見つけたから、受験してみると伝えた。
Kは、電話の向こうで押し黙っていた。
あなたの夢はどうするの?と聞かれた。
それについては、また後で考える。この大学に合格したら、その時考えればいいと答えた。
「あなたの夢は、私の夢でもある」とKは言った。
意味が分からなかった。どういう真意で、そういっているのか俺はその解答が喉を掻きむしりたくなるほど知りたかった。
だが、つい口に出てしまったのは、「いい加減にしてくれ」だった。
これで、俺とKは終わりだなと思った。だが、勝手に言葉が出てきていた。
「俺の人生がかかっているんだ、放って置いてくれ」
言ったあと、しまったとは思った。
しばらくしてKは、そうねと頷いていた。そして、ごめんなさいと謝った。
この時は、もう悩む事にうんざりしていた。この悩みから、逃げたい一心だった。
うまくいかなくても、地獄。うまくいっても、従姉とつきあうという地獄。
それなら、よりダメージの少ない方に行きたかった。
そのときの俺にアドバイスできるなら、その筋を通すべきだったと言いたい。
電話の向こうで、謝っているKはさらに、もうこれ以上迷惑はかけない。がんばってね。
と言って、電話を切った。
俺は、これでよかったのだと自分に言い聞かせた。
その一方で、もうこれで終わりなんだと、Kと一緒にいる事は無いんだとはっきりと悟ることができた。
続きを
秋になって、受験シーズンが始まった。
先の二校と、公務員試験を受けた。
結果、大学は一つはまったく歯が立たず、もう一つは二次試験で不合格。
公務員は、1次試験合格を貰った。
高校からは、とりあえずセンター試験だけでも受けろと言われたので応募はした。
俺は、就職しようと考えていた。そのため、一度家に帰って母と婆ちゃんに報告しようと思った。
母親は、家に帰っていなかった。婆ちゃんには、電話で大学受験失敗したと報告した。
婆ちゃんは、がっかりしていた。期待させて申し訳ないと思った。
家で、コンビニ弁当を食べているとKがやってきた。今日も親方が来ているのだろう。
家に泊まるつもりらしい。
Kに市役所に就職するよと話した。
Kは、そうとだけ答えた。
服を着替えてきたKはお茶飲むかと聞いてきので、ちょうだいと答えた。
Kは、社会人は大変だよ。と話し始めた。
特に男の人は、何かの技術や資格がないと大変だという説明をした。
Kも、何かの資格を取ろうと勉強をし始めたという。説明を受けたが、金融機関の話は、ちんぷんかんぷんだった。
適当に相づちを打っていると、Kがちょっと怒り出した。
要約すれば、俺はチャンスを自分でつぶしている。
とりあえず、国立にチャレンジしたらどうか、就職は落ちたら考えればいいじゃないか。との事だった。
興奮が治まるのを待ってから、俺はKに説明した。
大学って、そんなに安くないこと。特に一人暮らししたら、大変だ。
中退するくらいなら、最初から行かない、と説明した。
Kの俺への説得は続く。
Kなりに色々調べてくれているらしかった。市の補助の話や、育英会のこと。
いざとなったら、Kが援助してくれるとまで言ってくれた。
気持ちはうれしかった。とりあえず、センター試験だけは受けてみると答えた。
その結果で考えると、Kと約束した。
Kには約束すると言ったが、その前に高校で受けろと言われているので実はあまり関係がなかった。
Kの俺を見る目があまりに真剣だったため、早くこの場から逃げ出そうと考えていたのだ。
俺は、援助するって言ったってKの人生もあるんだよ。俺のことばかり心配していないで、自分のことを心配したらどうだといった。
Kは、ちょっと笑った。
最近、あたしのお節介が迷惑のようね。大人になったのね。なんて暢気なことを言いだした。
急に、あたしの心配は迷惑?と真顔で聞かれた。俺は、どきどきした。
迷惑などしているものか。俺はおまえが好きなんだと、絶叫したい衝動に駆られた。
何も答えないでいる俺に、Kは微笑んでいた。
悪魔め、と思った。Kの前にいると、動揺しオロオロするしかない自分が情けなかった。
Kが心配してくれているのに感謝しているとだけ、なんとか話すことが出来た。
Kは、突然俺の頭をなで始めた。じゃあ、がんばってね。と笑いながら言った。
さすがに今度は、悪魔めと小さく言葉に出た。
Kから離れようとしても、結局は顔を見ると安心するし、ただの優柔不断なのかもしれないが、
どんなに決意しても、俺はすぐ心揺らいでしまうのを自覚した。
親類でなければ会うこともないのだろうが、家に帰ればKが待っていてくれる。
どちらか結婚でもしない限り、俺の苦悩は続くのだと理解した。
後から聞いた話だが、Kは俺の気持ちに気づいていたそうだ。
何をもどかしいことをしているんだろうと思っていたそうだ。
俺の悩んでいたことなど、軽く超越していたと言うことだ。
女性の強さだと思う。
だが、俺はKから離れようと必死になっていた。
その後センター試験を受け、意外に点数が取れたことに自分でもびっくりした。
まあ、まぐれのようなものだった。
学校に報告すると、とりあえず受験する学校を指定された。もう時効だと思うのでいいと思うが、特待生はある程度進学率のため、
希望していなくても、受験させられる。俺もそうだった。まあ、授業料免除という餌で釣られているので文句は言えない。
今は、そのようなシステムはないそうだ。俺は、私立の受験を何校か申し込んだ。
市役所の2次試験も間近の時、俺は就職するかどうか悩み始めた。
Kの言っていた、育英会の話をきちんと聞いてみようかと思った。
その話をKにすると、喜んで手伝ってれた。
隣の県に、地方事務所があるから資料を請求して、
ついでに県や市の補助申請も行ってくれるという話になった。
もしかすると、俺は大学に行けるんじゃないだろうかという気になった。
Kから離れようと思うと、必ずKを必要とする場面が出てきた。
癪には障るが、どうしようもなかった。
Kに頼らざるを得ない自分の不甲斐なさを恨んだ。
Kは、俺を大学に行かせると一人で盛り上がっていた。
これには、理由がある。
この市営住宅から、大学に進学したものはほとんどいない。
何とか、ここから脱出する方法はこれしかないと考えていたのだ。
その後紆余曲折があったが、結局俺は自分の夢だった学部を受験することにした。
毒を食らわば皿までの心境であった。市役所の受験は取りやめた。
問題は、その大学が西日本の端の方にあることだった。
家から、電車で10時間ほどかかることだった。
なんとか手持ちのお金で、往復は出来そうだった。いざとなったら、帰りは各駅停車で帰ってこようと思っていた。
学校がほとんど授業がなくなったので、家に帰ってきた。
たまたま、母がいた。母は、俺が市役所の受験をしなかったことを怒っていた。
勝手なことをするのは、母親似だと言って逃げた。
夜自分の貯金通帳を見ながら、思案しているとKがやってきた。
この頃のKは、俺の部屋が自分の家になっていた。帰ってくるのが当然だったのだ。
何困ってるの?と聞かれたので、どうやって受験しに行くかを考えていたと答えた。
俺が見ていた時刻表を見て、Kはにこりとした。
いいなあ、ちょっとした旅行だね。といつもの暢気さで言う。
旅行ではないけど・・と答えると、Kはしばらく考えてから、あたしも一緒に行くといいだした。
それから俺の母に、「一緒に行って来る、あたしが一緒なら安心でしょ」といった。
母は、勝手にしなさいといって終わりだった。
それから大学受験が終わったら、ちゃんと就職のこと考えなさいと言った。
じゃ、あたしがプランを考えるねと言って、時刻表を持って部屋に行ってしまった。
ずっと書き込んでいたものです。
妻と話し合いの結果、
1.離婚はしない。
2.しばらく俺が家を出る
3.俺と嫁が三人ぼっちになることを覚悟する。
となりました。3が出来るようになるまで、しばらく家を出ていきます。
といっても、近くのアパートですが・・・・
ことの発端は、ここでも書いている祖母の死です。
2月に亡くなりました。
もちろん、父方の都合もありますので葬儀に参列は出来ませんでした。
祖母は、俺たちの結婚に大反対でした。
しばらくして、祖母の相続を執行する司法書士の先生がいらっしゃいました。
祖母から、相続したものはクリアファイルと祖母が使っていたという指輪でした。
クリアファイルの中身は、俺が子供の頃書いた絵や
なぜか、小・中の成績表。
大学受験時の、受験票などが入っていました。
指輪は、K宛になっていました。
それから、俺がおかしくなり、妻まで変調してしまいました。
従姉との結婚は、大勢の大切な人を傷つけます。改めて、考えさせられます。
これからも、大切な人を悲しませてしまうのかもしれません。
それに耐えられるかどうか、子供と三人ぼっちで平気かどうかよく考えてみるつもりです。
需要があれば、またの機会に続きを書きます。
それでは。 みなさまに感謝を込めて。
247 :
なまえを挿れて。:2008/06/06(金) 21:51:59 ID:GXU1kasDO
需要あります。
身内を亡くすって事はとてもツライ事です。
自分の場合、生まれてからかなりいい歳まで(祖父、祖母が亡くなるまで)
一緒に暮らしていたモンで尚更ツラかったです。
まだ、良いんじゃないでしょうか? 悲しい時は悲しんでいて。
体裁なんて気にする必要ないですョ。 大切な人、喪ってしまったんですから…
悲しい時は悲しみましょう…
現在の事情(状況)が余り書かれていないので
>>180 >>188 >>192 >>195 196
>>223 >>245 246
などを読んで無責任な当て推量、するしかありませんが
落ち着いたら又家族(親子三人)が一緒に暮らされる事を切に願います。
需要、ありますんで又いつか、余裕ができたら再開、お願いしますネ。
つづきが読める事を楽しみしています。 どうか、ご自愛下さい。
赤石 修
八幡太郎平
松平孝太郎
いいれす
正月に実家に帰ってきました。
治療によって鬱状態も脱することもでき、最近体重も増えてきました。
子供の笑顔が一番の薬です。嫁と子供の寝ている顔を見ていると、「ああ、俺は生まれてきても良かったんだな」
と実感できます。一人暮らしのアパートも、引き払ってみようかななんて余裕まで生まれてきています。
ここで、うだうだ書いた甲斐がありました。
10年ぶりに帰った実家は、大きく様変わりしていました。2階建てのぼろアパートだった我が家は、マンションのような高層の建物に変身していました。
しかし、中の住民は相変わらずです。新顔が多いですが、昔からの顔見知りも多いです。
まむしと呼ばれるおっさんにも会いました。
まむしのおっさん。
団地の人たちは、このおっさんを「まむし」の様な人。と形容していました。
ちょっと、普通の人ではないと思います。
「よう、お前久しぶりじゃないか、今何やってるんだ?」
と、突然自転車に乗ったまむしに声をかけられました。
「今、研究職につきまして・・」と答えると、
「小さくまとまりやがって」と吐き捨てられました。
「まあええよ。母ちゃんのこと、ちゃんとやれよ。」
と言って、消えていきました。
まむしのおっさんは、俺に「奴」のその後を教えてくれた人です。
これは推測でしかないのですが、俺が奴と事件を起こした後、何かしらのアクションをしていたのではないかと思います。
集会場があった場所にも行ってみました。もちろん、ありません。
無くなっていて、ホッとしました。
また、機会があったら続きを書いてみようかななんて思っています。
今回の帰省は別居後のものだったので、非常に気まずかった。
Kが母と叔母に事前に説明しておいてくれたのか、思ったより文句はなかった。
嬉しかったのは、母が俺の娘、いわゆる孫をずっと抱っこしているのを観られたことだ。
それこそ、目に入れても痛くない程の可愛がりようだった。娘も、母になついていた。
母は、もう初老の女性のようになっていた。還暦までまだ時間があるというのに、若さの残渣すらなかった。枯れてきている、というのが久しぶりに会う母の印象だった。
叔母は、母に比べて若さを保っていた。
元旦に、叔母達も加わって小さい宴会を催した。
母が私たちの反対を押し切って結婚したのに、別居するとは何事かと説教が始まった。
Kを泣かす様なことをしたら、ただじゃおかないよと泣きながら怒っていた。
一緒に来ていた親方も、怒っていた。ただ、酔っぱらったと思ったらすぐ寝てしまった。
だいぶ具合が悪いとは聞いていたが、思っていた以上だった。
叔母だけは、Kが俺を追いつめたんだろうと言って笑っていた。
この子(K)は小さい頃から、あんた(俺)の話しかしなかったからねぇ。この子の行く末には、あんたが居ると昔から思っていたんだよねぇ、と言っていた。
Kは、叔母に昔の話はよしてよと言って、顔を赤らめていた。
この子が、今のように明るく暮らしているのはあんたのおかげだよと言って涙ぐんでもいた。
大学に行くまで書いたのか・・・
大学の二次試験に行くため、生まれて初めて新幹線に乗った。
Kも、ちょっとした旅行だといってニコニコしていた。
俺と言えば、二次試験を受けに行くというより、Kと二人で出かける事の方が緊張した。
新幹線から見る富士山は、本当にきれいだった。いまでも、良く覚えている。
10時間以上かけて、大学のある駅に着いた。今日は、そこにあるビジネスホテルに泊まることになっていた。
Kと近くの食堂で、夕飯を食べた。 Kは明日試験が上手くいったら、いい所に連れていってあげると約束してくれた。
どこに行くの?と聞いたが、いい所としか教えてくれなかった。
試験当日、大学の中までついてきてくれた。受験票を見て、ここの席だよと大きな声で俺を呼んでいた。
俺は、ちょっと恥ずかしかった。Kにしてみれば、大学がどういうところか見てみたかったのだと思う。
このことを、後に出会うことになる友人が覚えていた。あの時、こんな所まで女を連れ込むのかと思ったそうだ。
二次試験は、悪戦苦闘したがまあまあの手応えはあった。前回の受験時の様に手も足も出ないと言うことはなかった。
試験が終わって、帰ろうとすると門の前でKが待っていてくれた。晴れているとはいえ、まだまだ寒い時期だった。
Kはどうだったと聞いてきた。まあまあかなと答えると、にこっと笑ってくれた。
Kの頬が寒さのせいで、真っ赤になっていた。
Kは昨日の約束といって、俺の手を引っ張っていった。
俺とKは電車とバスを乗り継いで、海までやってきた。
初めてみる日本海だった。Kは、ここの夕日がきれいなんだってと教えてくれた。
もう夕暮れ時だったので、すぐに海に沈む夕日を見ることが出来た。
赤く染まったKは、とても美しかった。俺は、夕日よりKを見ていることを選んだ。
Kは、海に沈む太陽というのを生まれて初めて見たといって感動していた。
もちろん、俺も初めて見た。
Kのお陰で此処迄来られたよ、ありがとうとKに言った。
Kは笑っていた。そして俺の腕に抱きついてきた。
日も落ちて、だいぶ寒くなってきたので、ホテルに帰ることにした。
ホテルに着くまで、ずっとKは俺の腕にぶら下がっていた。
夕食も、昨日と同じ食堂で食べた。と言うより、他に店がなかった。
Kは、俺が此処の大学に来るとなると、ずいぶん不便になりそうねと言って笑った。
ちょくちょく様子見に来ないとね。なんて暢気なことを言っていた。
そう頻繁に来られる距離じゃないでしょ?と答えると、そうねぇ。と言って考え込んでしまった。
その夜は、Kがビールを持って俺の部屋に来た。
俺は、妙なKのテンションの高さについていけなかった。Kは、ちょっと酔っぱらっているようだった。
そして、昔の話をずっとしていた。子供の頃、俺がいつも泣きながらKを追いかけていたこと。
いつの間にか、身長が越してしまったこと。高校に入ってから、全然帰ってこなくなってしまったこと。
本当に些細なことまで話していた。俺も、Kも下らないことは実に細かいことまで記憶していた。
そのうち、Kは俺のベットで寝てしまった。こんな無防備なKは見たことがなかったので、少々驚いた。
俺は、久しぶりにKの寝顔を見ていた。不思議に、自分の中で心休まる状態であった。
Kの髪をずっと、撫でていた。集会場でいつも二人で居たことを思い出していた。
ずっと、このまま二人で居られますようにと心の中で祈っていた。
しばらくすると、Kが目を覚ました。久しぶりに一緒に寝ようと言って、俺をベットの中に引っ張り込んだ。
そして、俺の腕をつかみ枕にしてしまった。腕枕して貰うのは、初めてだねと悪戯っぽく笑った。
さすがに俺もドキドキして離れようとも考えたが、久しぶりに嗅ぐKのにおいに離れられる事が出来なかった。
俺は、朝まで悶々として一睡も出来なかった。朝までずっと、Kの髪を撫でているがやっとだった。
これからもお嫁さん、お子さんを大切に・・・
連レスすいませんが、需要ありますので機会があるときには話の続きお願いしますね。・ω・b
どうもありがとうございます。大事にします。
お目汚し、拙文で大変申し訳ないです。
嫁と子供の寝顔を見ながら、パソコンに向かっています。
自分と向き合うために、文章化しています。
恥ずかしいので、このスレそのものが早く消えてくれればとは思っています。
その夜はスケベな下心に占められてたが、手を出すことはなかった。
手を出してしまったら、今までの関係がすべて壊れると思った。
非常に繊細な糸の上を歩いている気分だった。
それでも思い切って、腰のあたりに手を伸ばした。
眠っていると思ったのだが、思いっきり抓られた。
俺は、すごすごと退散するしかなかった。
いつの間にか、俺も眠っていたらしい。Kに起こされた。
Kは、へへ、朝まで一緒にいたね。と舌を出した。
ずっとこうしていたいと申し出たが、却下された。
俺とKの二人きりで明かした初めての夜だった。
266 :
262:2009/01/08(木) 17:19:56 ID:u13yeiR00
いやぁ〜・・一夜を一緒に過ごされたなんてうらやましい限りです。
自分、いとこに恋心を抱いているのですがメールで世間話するだけ・・・
日々、悶々とした日々を送ってます_| ̄|○
心中お察し申し上げます。どういう形であれ、お二人が幸せになることを心から願っています。
あの夜のことは良く覚えています。明るくなるまで、悶々と一睡も出来ませんでした。
ただ、外が明るくなったら何かほっとしたのを覚えています。ほっとしたと同時に、どうしようもないスケベ心が出てきまして・・・
抓られたとき、ああそうだよなあ、と妙に納得した様に思います。
Kのにおいを嗅いでいるので充分と思えたとき、突然意識がなくなってしまいました。
カウンセリングを受けているのですが、実はKの話は一切していません。
もちろん、他の人にも言ったことがないんです。
匿名の掲示板とはいえ、俺の話を聞いてもらえているのはものすごく幸せです。
続きです。
部屋代もったいない事したね、何てたわいもない話をしながら朝ご飯を食べた。
それから、また実家に帰るために電車に乗った。Kは俺の方にもたれながら眠ったり、
いろいろとはしゃいだり、端から見れば恋人同士にしか見えなかったと思う。
俺も、それがうれしかった。
が、東京に出てきて実家に帰る電車に乗り換えると、元のKに戻ってきてしまった。
実家に近くなるにつれ、今まであんなにはしゃいでいたKが別人のようになってしまった。
実家につくと、Kは俺の面倒を見るのは大変だったよと母と叔母に報告していた。
これで、合格できたらあたしのお陰だよといって、自分の部屋に行ってしまった。
俺は呆気にとられた。でも、本当に楽しい3日間だった。
次の日、俺は寮を引き払うため高校に戻った。
段ボール3個ほどの荷物だった。
担任が、俺を見つけていろいろと話をした。
私立が何校か合格していた。もちろん行ける訳がない。
もったいないなあと言われたが、仕方がなかった。
その頃Kは、役所を廻って奨学金や補助の話を聞いていくれた。
また、自身のつとめる金融機関にローンの話なども聞いてくれていたようだ。
実はこの事は、最近まで知らなかった。
大学の合格通知が来るのと、卒業式が来るまで家でぶらぶらしていた。
相変わらず、母は外泊するのが多かった。
夜Kと二人切りなのだが、一緒に寝ることはなかった。
一度、寒いから一緒に寝ようよと言ってみたが、笑ってごまかされた。
何かに誘って一度断られると、心底怖くなってしまう。
どこかの窪みに、ストンと落とされた気分になる。
しばらく憂鬱な気分で過ごさなくてはならなかった。
そうなると、どうしても当たり障りのない対応しかできない。
俺としては、Kの傍にいられるだけで満足しなくてはならなかったのだ。
若かった俺にそんなことが出来たのだろうか?
ただひたすらに何かに耐えていたとおもう。
そんな生活が3月下旬まで続いていたと思う。
三月の半ばに、大学の合格通知が来た。
もちろん嬉しかった。まず、ばあちゃんに連絡した。
叔母も居たので、合格の報告をした。
Kが夕方帰ってきたので、合格証を見せた。
Kは大喜びしてくれた。あたしのお陰だと、自慢していた。
その夜、やはり母は帰ってこなかった。
次の日から、役所周りをした。補助金と育英会のことだ。
叔母が付いてきてくれた。今思えば、Kにいろいろ言われていたのだろう。
以外にスムーズに申請することが出来た。
育英会からはすぐに、ほぼ内定を貰った。これで学費は何とかなると思われた。
入学金と支度金は、ばあちゃんが出してくれた。
離婚した父方とはいえ、本当にばあちゃんには良くして貰った。
おそらく、養育費を母に渡さずずっと貯めていてくれたのだと思う。
俺は、入学手続きをした。
いまでも、役所の人たちに感謝している。
いろいろと教えて貰い、県からも市からも補助金が出ることになった。
他にも支援センターのような所も紹介された。
育英会は、もちろん就職したら返済しなくてはならない。
が、補助金は年に幾ばくのお金を頂けた。
俺が大学に行けるようになったのは、本当にいろいろな人の援助があったからだ。
これがなかったら進学はあきらめていたし、今の自分があるかどうか解らない。
低所得者層の大学進学率は本当に低い。住んでいた団地に同級生が数十名いたが
大学に進めたのは俺だけだった。俺は心底、この団地から脱出したかった。
母は、大学進学をあまり喜んでいなかったように思う。
自分でやれるなら、やりなさいと言うスタンスだった。
母は自分の力で何とかしてやりたかったのだろうが、その力はないと解っていたからだろう。
気持ちが分かるだけに母の姿を見るのは、辛かった。
そんな母でも俺の合格通知票を小さな神棚に上げて、毎朝手を合わせていた。
Kは毎日祝宴だと言って、何か夕食を作ってくれた。
大学生になったらお酒飲めないとね、といってビールをくれた。
当時は苦いだけで、あまり好きではなかった。
それにアルコールのにおいを嗅ぐと、子供の頃の嫌な思い出がよみがえってきた。
3月の下旬。俺は大学のそばに引っ越した。
引っ越す前日、家族でお祝いをしてくれた。嬉しかった。
みんなが寝静まった後、Kと二人で宴会をしていた部屋を片付けていた。
子供の頃からやっていることだ。
Kはちゃんと勉強するんだよ、友達の一人も作るんだよ、
俺の友達見たことがないと心配してくれた。そして彼女も作るんだよと言った。
その時なぜだか、俺は涙が出てきた。Kがいろいろしてくれた事を思い出していた。
子供の頃から、本当に親身に親切にしてくれた。それがなぜか頭の中を駆けめぐった。
俺は声を出して泣いた。Kは驚いたようだった。ごめんなさい、何か変なこと言った?と謝れたが、
とどめなく涙が出てきた。Kは俺を抱きしめてくれた。いい匂いがした。
何事かと、母が様子を見に来た。Kが俺が泣き始めてしまって止まらなくなってるんだよと説明していた。
何時までもKに甘えた子供だねと、母があきれていた。
ほらいつまでKに抱きついてるの、迷惑してるわよと言われ、俺はKの腕から離れた。
今は何で涙が出てきたのかよくわかる。ただ単純にKと離れるのが嫌なだけだった。
保守&需要ありますb
保守〜
_ ∩
( ゚∀゚)彡 保守!保守!
⊂彡
278 :
なまえを挿れて。:2009/01/15(木) 20:38:36 ID:sWmbAlV9O
おぱい
大学に進学した俺は、学校からちょっと離れた学生寮のような所に入った。
15人ほどの住人がいたが、他学科・他学部の人ばかりだった。
もちろん全員男だ。面白かったのは、宴会をやるときは必ず住人に声をかけること、
彼女が来るときも同様という暗黙のルールがあることだった。
また、俺の入った学科は37名ほどの小さなクラスだった。うち女子が12名だった。
俺はすぐにあるバイト先を見つけ、昼学校。夜バイトという生活をした。
一週間に一回は、実家に電話をした。だいたいKが電話に出てくれた。
元気にやっているとだけ伝えていた。
ゴールデンウイーク前に、クラスで歓迎コンパをやるという事になった。
その幹事役を引き受けていた山ちゃんと呼ばれる男が、俺にも絶対に来いよと誘ってくれた。
山ちゃんは、2浪して入学していたのでクラスで唯一の成人した人であった。
当日、指定された場所に行ってみた。俺としては、初めての酒席であった。
もうすでに始まっていたらしく、盛り上がっていた。
俺は邪魔にならないように、端の方に座っていた。
山ちゃんがおう、来たかと声をかけてくれた。この人は、いつも他人に気をかけることの出来る人だった。
「来ないんじゃないかと思ってたよ、クラスでもいつも一人で端の方に座ってるからなあ」
といって笑った。それが合図になったのか、いろいろな人が集まってしまった。あまり人に注目されるのは今でも得意ではない。
「ロンリー、おまえいつも一人だよな」と誰かが言った。どうやら、俺はロンリー君と呼ばれているらしいことに気づいた。
俺の周りでしばらく盛り上がっていたが、興味がすぐ尽きたのかまた違う事で盛り上がっていった。
時間も過ぎていくと、男子は狙いを付けた女子と仲良くなるための場となっていた。
俺はそれをウーロン茶を飲みながら、眺めていた。
そんな時、山ちゃんが隣りにやってきて自己紹介を始めた。これが山ちゃんとの出会いだった。
初めて出来た親友だった。今でも交流がある。
山ちゃんがクラス内での出来事など、面白おかしく話してくれた。
俺はそれを笑いながら聞いていた。山ちゃんと下宿先が近いことも判明した。
二人で静かに盛り上がっていると、そこに女子の二人がやってきた。
H美とYであった。男子の猛烈なアタックから逃げてきたとのことだった。
山ちゃんは、誰とでもそつなく人と話すことが出来る。このあたりは、今でも尊敬するところだ。
偶然にもH美も、俺の近所に住んでいた。早速その場で町内会が結成された。
「学校からちょっと離れたところに住んでいるのは、やっぱり変だよね。」といって、みんなで笑った。
Yにも引っ越しておいでよと言っていたが、後に現実となった。
酒席もいよいよ終わろうとしていた。酔っぱらって寝ている人や、意気投合した人たちで次ぎ行くぞーと騒いでいる人たちがいた。
山ちゃんは、違うグループの人たちからも次のお店に行くぞと誘いを受けていた。
俺にも声をかけてくれたが、残念ながら会費が払えそうにもなかった。バイト代が出るまでしばらく間があった。
店の前でしばらく騒いでいたが、解散と言うことになり俺は歩いて帰ろうとした。
突然背中を叩かれたので、振り返るとH美がいた。歩いて帰るのかと聞かれたので、そうだよと答えた。
しばらくH美は考えるような顔つきをした後、一緒に帰ろうといった。
同じ方角に帰るのだからもちろん異論はないが、店からはかなりの距離があった。
K以外の女性と二人きりで歩くのは、生まれて初めてのことだった。
何か話さなくてはいけないんだろうなと思いはしたが、何も出来なかった。
二人で無言でしばらく歩いていた。
「何でこの学校を志望したの?」とH美が尋ねてきた。
俺は正直に、将来こういう職業に就きたいんだよと答えた。
同じ質問をH美にした。やはり子供の頃からのあこがれだったのだそうだ。
二人で無言で歩いたあの晩は忘れ得ない思い出だ。
それからは、よく四人で一緒に行動した。
レポートを書くため、よく集まった。
そのうち、俺の寮に行ってみたいということになり、寮長に許可を貰いに行った。
焼酎のパック三本用意すれば、よろしいとの許可が下りた。
寮には、談話室みたいなところがある。テレビを見たり、コンビニ弁当食べたりする事の出来るスペースだ。
俺は、三人をそこに連れて行った。
山ちゃんが昭和チックだなあと言って笑った。たしかに、あまりきれいな寮ではなかった。
寮に女性が来ることは滅多になかったので、住人たちは浮き足立っていた。
H美もYも、初めはちょっとたじろいでいた。談話室に四人でいると、いろんな人が様子を見に来た。
「なんか、楽しい所ね」とH美が言った。気に入ってくれたようで、ホッとした。
しばらくすると、住人がなだれ込んできて宴会が始まってしまった。
学部が違うとはいえ、同じ大学の人たちなのですぐにうち解けた。
それからは、レポートを書く時は俺の寮が定番となってしまった。
H美は、小柄で華奢な感じの女性だった。二重の大きな目が印象の人だった。
クラスでも男子に人気があった。
そのうち、山ちゃんとYが付き合い始めた。自然な成り行きだった。Yも笑うとえくぼの可愛い女の子だった。
その頃になると、クラス内でもカップルができはじめ、激しい女子の争奪戦が繰り広げられていた。
辺鄙なところにある学校なので、ある意味当然のことだった。
俺と言えば、毎日大学に行って夜バイトするという単調な生活を送っていた。
バイトが終わってから、寮でレポートを書くこともあった。
山ちゃんとYが来られないときは、俺とH美の二人で協力して書いた。
試験前は、四人集まって勉強した。談話室は、図書館のようだった。
そんな生活を初めての夏休みが来るまで続けた。
夏休みになると、みんな帰省してしまった。俺はバイトを続けるため寮に残った。
しばらくして、Kが寮にやってくることになった。
大学でいい親友を持ったんですね〜。
うらやましい限りです。
失礼ですが、「ロンリー君」には笑ってしまいました(。・ω・)
捕手
八月の中頃Kは約束通りやってきた。俺は寮の先輩に借りておいた自転車で迎えに行った。
Kは俺の寮を見るなり、古いわねーと言った。まあ、当然の感想だろう。
俺の部屋に入り、何もなくてまた驚いていた。あるのは勉強机を兼ねた折り畳みの卓袱台と、洗濯機、本棚しかなかった。
散らからないからいいんだよと笑った。その夜、寮に残っていた数人と歓迎会をしたのだが、あまり盛り上がらず早々に解散となった。
Kは寮に泊まることになり、俺は空いている部屋を使わせて貰うことになった。
一人では寂しいKが言うので、しばらく俺たちは自分の部屋にいた。
しばらくするとドアがノックされたので、出てみると山ちゃんが来ていた。
電気が点いてたものだから、と言って山ちゃんはやって来た。
山ちゃんは、隣の県の出身だ。実家から車で6時間くらいで来られるんだそうだ。
部屋に入ってきた山ちゃんは、Kを見て驚いていた。
いとこのKだよと紹介した。子供の頃から一緒に育ってきたことも説明した。
Kは俺が友達を紹介するのは、初めてと言って笑った。
山ちゃんも、こいつ誰ともしゃべらないんだよ、俺が声をかけなかったらきっとまだ一人でいたと思うと言って笑っていた。
そして、いやあ美人な従姉が居ていいなと言った。
確かに、駅に迎えに行ったときKがえらく綺麗になったなと思っていた。
駅からワンピースを着たKが出てきた衝撃が思い出された。
俺とKそして山ちゃんで、盛り上がっていた。
山ちゃんが俺の学校での様子を、面白くKに説明していた。
入学式に、ばあちゃんといたのはおれくらいだよとか、そういえばこいつ入試の時も女連れだっんだよと色々話していた。
山ちゃんに実は入試の時は、Kと一緒だったんだよと言ったら驚かれた。
山ちゃんは俺の彼女だと思っていたらしい。
俺が彼女なんて出来る訳ないだろうと言うと、山ちゃんが真剣な顔をした。
山ちゃんはKに向かって、「こいつおとなしい顔をしているけど、彼女が出来そうなんですよ」と言った。
俺とKは、「え?!」と同時に驚いた。
山ちゃんは、「流石に同じ血が流れているなあ。同じ顔で驚いてたよ」と言って笑った。
「嫌それどころじゃないでしょ?なに、彼女って」あわてて俺が聞いた。
Kも聞きたい、聞きたいと興味深げに身を乗り出してきた。
「おまえ、H美とはどうなのよ?」と山ちゃんが切り出した。
「ええっ??」俺はびっくりするしかなかった。確かにいつも一緒にいるが、まさか彼女だとは思っていなかった。
というより、女性と付き合うと言うことすら頭になかった。
Kはどんな人なの?と言って興味津々のようだ。
俺は顔から火が出るくらい恥ずかしかった。まるで浮気をしている男のような心境だった。
結局、俺が押しが足りないからだと言うことになり、H美は待ってるんじゃないかと言う結論に達してしまった。
俺は、針の筵の上にいた。
言いたいことを言って、じゃ、またと山ちゃんは風のように去っていってしまった。
本当に嵐のようだった。
Kが山ちゃんはいい人ねと言った。いい人だが、Kの前でH美の話をしなくてもいいんじゃないかと思った。
初めて俺の友達を見たと言って、喜んでくれた。
夜もおそいから寝ようと言うことになり、布団をひいた。
Kが眠るまで傍にいてというので、俺も一緒に横になった。
「H美てどんなひと?」Kがまじまじと尋ねてきた。
俺は正直に話した。真面目な女性で、一緒にレポート書いたり、出かけたりしていると答えた。
「好きなの?」と聞かれ、俺は狼狽した。
山ちゃんの早合点だと思う、たぶんあっちにはその気は全くないよと説明した。
浮気した人の気分が、少しだけ解ったような気がした。
「それこそKの方はどうなの?」と標的を替えてみた。
Kは押し黙ってしまった。
しばらくしてから、「実はね、数人からアプローチされてる」とKは小さな声で答えた。
俺は吃驚して、起きあがってしまった。
「で、付き合ってるの?」声が少し大きくなってしまった。
「急に大声にならないで、驚いたじゃない」とKも上半身を起こした。
「ごめん、ただあまりにも吃驚したものだから・・」と謝った。
「まだ、付き合うとかまでは行ってないんだけど・・」とKは答える。
「いいなと思う人がいるの?」俺は自分の女々しさが嫌になってきた。
「うーん。まだよく解らないなあ・・今日はもう寝ましょう」と言って、Kは横になってしまった。
俺は気になってしょうがなかった。
捕手
ホシュ
保守
保守
捕手る
保守していただきありがとうございます。
さっさと続きを書いてしまいます。
次の日俺とKは本州最西端に行こうということになり、山口県の萩に行った。
ちょっとした修学旅行であった。行ったことはないが、京都のような場所であった。
二人で腕を組みながら歩いた。俺としては、その記憶が強い。
夏なので、素肌どうしで触れあっていたからだ。手をつなごうとも思ったが、出来なかった。
久しぶりにあって、しかも体がくっついているものだから、俺は変に意識せざるを得なかった。
だが俺の腕に捕まりながら、綺麗な所ねなんて無邪気に笑うKを恨めしく思った。
夕方になり、さてどうしたものかと考えていると、地図を見ていたKが下関に行けるね。と言いだした。
どうせなら最西端に行こうということになり、また電車に乗った。
しかしながら電車の連絡が悪く途中で挫折し、下車してしまった。何とも行き当たりばったりだった。
Kは俺を非難することもなく、逆に喜んでいるようでもあった。
駅のそばにあったビジネスホテルに泊まることにした。俺としてはダブルベットを期待したのだが、
Kはその期待などあっさり無視して、ツインベットの部屋を頼んでいた。
遠くに海が見える、こぢんまりとしたホテルだった。
風呂から出てきたKは、Tシャツに短パンというラフな格好だった。あまり実家では見ない格好なので、驚いた。
俺の視線に気づいたKは、スケベと言って布団の中に潜ってしまった。
何て格好しているんだ?と聞いた。実家では、親方もいるし俺の母もいるので、こういう楽な格好出来ないんだよねと言った。
お互い、実家では窮屈な思いをしていたというわけだ。
「それに、お年頃のスケベな人がいるしね」と俺のことを指さして笑った。
ちょっと待てよと言いかけたが、Kは駅から貰ってきた時刻表を開いて、明日どうするか考え始めてしまった。
真剣に考え事をしているKの横顔を見ながら、前日眠れなかった俺は眠ってしまった。
隣りにKがいるのは、子供の頃に帰った気分だった。
次の朝早く、俺はKにたたき起こされた。
Kはついでだから本州脱出するかと言いだした。この時間の電車にのれば、博多に行けるよと言いだした。
ラーメン食べたいの一言で、決定してしまった。俺もKも、本州から出るのは生まれて初めてだった。
本来であれば、その日のうちに俺のアパートに一度帰る予定であった。
Kは博多に一泊してそのまま新幹線で実家に帰ると言うことになり、計画がまた変更された。
Kは、俺にお金を渡してくれた。実は、もうあまり手持ちがなくなっていたのだ。
無理して私に奢るからよとKは言ってくれた。何で俺の財布の中身まで知っているか不思議だった。
と同時に、Kの気遣いに心底ありがたいと思った。
俺とKは、始発電車に乗った。
関門海峡はきっと橋なんだと思っていた二人は、ちょっとがっかりした初九州であった。
博多でラーメンを食べるという目的を果たした俺とKは、今晩泊まるところを探した。
ちょっといい所に泊まろうとKが言うので、駅前の比較的立派なホテルに入った。
部屋に案内され、二人で驚いた。というか、俺は喜んだ。
ダブルベットの部屋だった。
Kは困った顔をしていたが、俺が嬉しそうにしていたので結局その部屋にした。
「襲われそうだなあ」といってKは顔を真っ赤にしていた。
この前一緒に寝たんだし良いじゃないかとも思ったが、やはり気になるようだ。
その夜また屋台に行って、夕飯を済ませた。
帰りに川の畔を、腕を組んで歩いた。あした朝帰ってしまうかと思うと寂しかった。
∩
( ゚∀゚)彡 保守!保守!
⊂彡
∩
( ゚∀゚)彡 保守!保守!
⊂彡
パキシルの処方が終わり、デパスだけになりました。
だいぶ回復しているようです。鬱病としては、断然軽いのでしょうけれど。
ホテルに帰っても何もすることがないので、二人で川沿いのベンチに座った。
九州はえらく蒸し暑く、夜になっても蝉が鳴いていた。
しばらくはたわいもない話をしていた。
途中で話題も尽き、二人で無言でいた。
あした帰っちゃうんだねとKに話しかけた。
「寂しい?」と聞かれる。
「正直に言うと、とても寂しい。子供の時だったら、帰らないでといってしまうよ。」と答えた。
またしばらく沈黙が続いた。
「H美さんとつきあうの?」突然Kは本題に切り込んできた。
その時の俺をどう説明したらいいだろう。
自動翻訳機にでもなった気分だった。
「俺はH実とはつき合わないよ。つき合うとしたらKとしか考えられない。」
自分で何をいっているかわからなかった。でも、言葉だけが淡々と口から出ていった。
「俺はずっとKが好きだし、いつまでも傍にいたい」
「Kがいない人生なんて考えられない」
「これは俺の気持ちであって、Kには迷惑をかけない」
と言う様なことを話していたと思う。話しているのに、自分の頭の中で「こいつ何言ってんだろう?」
と妙に冷めていたのを覚えている。
Kは俯いて聞いていた。なんだか、能面のような顔になってしまった。
しまったなという後悔と、やっと本心がいえたという安堵感。
何やってんだ、俺。という第三者的な視点。そんなこと言ったらKが可愛そうじゃないか。と思う気持ち。
全部がぐちゃくちゃになって、俺の腹の中で黒く渦巻いていた。
しばらく二人で俯いていた。
やがてKが帰ろうというので、なんだか海溝にでも落ち込んだような気分でいた俺も、我に返った。
ホテルまで、腕も組まずただ並んで無言で帰った。
Kの顔をのぞき見したが、相変わらずの表情のない顔だった。
Kを苦しませている事に激しく後悔した。
部屋に帰ると、ダブルベットがどーんと鎮座していた。
先刻までダブルベットがものすごく嬉しい存在だったのに、今ほど邪魔なものはないなと思った。
Kはお風呂に入りたいというので、俺はロビーに行った。近くのコンビニで、ビールを買った。
ものすごく苦くて、不味かった。
一時間くらい過ぎたので、部屋に戻った。
Kはドライヤーで髪を乾かしていた。無言で、買ってきたビールを渡した。
俺も急いでシャワーを浴びて、何本目かのビールを開けた。
普通だったらこんなに飲めないのに、飲んでも全然酔った気はしなかった。
アルコールが苦手な俺には、初めての経験だった。
Kがあした早いから、早く寝ましょうとやっと重い口を開けてくれた。
俺達は、ダブルベットの端と端で背を向けて横になった。
夕べは腕枕して寝ていたのにな、なんて思っていた。
部屋は街の音だけが響く、沈黙の世界だけがあった。
俺はその重たい空気に耐えられそうもなかった。
「K。突然の事を言ってご免なさい」と素直に謝った。
ずっと沈黙が支配する中、しばらくするとKが俺を呼んだ。
振り返ると、真っ暗な中でKはこちらを向いていた。
俺も向き直った。
「さっきのは本気なの?」とKは俺の目を直視しながら聞いてきた。
俺の気持ちを疑われたようで、ムッとしながら黙っていた。
何か言おうかとも思ったが、これ以上Kを傷つけてはいけないような気がした。
そこまで上手く気持ちを伝えられる自信もなかったし、器用でもなかった。
「本気なのは解ってる」Kは続けた。
迷惑なのは承知の上だ。ただ、俺の気持ちだけは伝えておきたかった。と答えた。
我ながら上手く返答できたと思った。
「でも、突然すぎる」とKはちょっと怒ったように言った。
俺は黙っていた。
「あなたが私を好きなんだろうなというのは、ずっと解っていたけど。」
Kは話し続ける。
「今日告白されるとは思わなかった。」
俺だって告白するとは思わなかった。墓場までこの気持ちを持っていこうとも考えていたくらいだ。
「そっちに行っていい?」
Kが言った。
Kは怒ってばかりいると思っていたので、俺は驚いた。
もちろんいいよと答えた。おそらく声はうわずっていたに違いない。
Kはベットの向こうから、こっちに這ってきた。ちょっと笑顔になっていた。
俺もそれを見て、少し安心した。
腕枕は何回かした。いつもKは俺に背を向ける格好でいたのだが、この時はこちらを向いていた。
Kの顔が近くにあって、ドキドキした。
Kは俺の顔をじっと見ていた。笑っているんだが、口元が違った。
女性が唇を震わすさまを初めてみた。
「いつ告白されるかな?思ってたのよ」Kが口を開いた。
話すときの息が顔に当たった。
「で、告白されたらなんて答えようといつも考えていた」
俺は黙って聞いていた。
「二年前に告白されたら、あなたとたぶんつきあってたと思う」
今はどうなんだと心で叫んでいた。
「社会人になってから、考えが変わったのよ」
俺はKの目をじっと見据えた。
「あたしとつきあったら、あなたまたあの団地に帰ってこなくてはいけなくなるのよ」
「せっかくあの団地から脱出できたんだもん。それでは勿体ないし、あたしが苦労した甲斐がないでしょ?」
確かに、俺はあの団地から心底脱出したかった。
「私は地元に残ったし、母や叔母さんの側に居ようと思うし。」
俺は黙って聞いているほか無かった。
Kの言っていることは、すべてにおいて正しいと思えた。
しばらく二人で見つめ合っていた。やはりKの唇はふるえていた。
Kは突然笑って
「でも、嬉しかったよ。告白してくれて。」
そういってKは俺の胸に抱きついてきた。
突然のことで俺は驚いた。
Kの鼻が俺の胸をつついた。それがとても、気持ちよかった。
「あなたとはつきあえないけど、今夜はこうしててもいい?」
下の方からKの声が聞こえた。
さすがにそれには俺も笑ってしまって、「それは、ずるいだろ」と答えてしまった。
「ずるいのはよくわかってる。私だって、ずっと悩んでいたんだから」Kはちょっと涙声になってきてしまった。
「でもね」
「あたし達いとこで良かったと思っているのよ。」
なんで?と俺は聞いた。
「普通のカップルだったら、別れたら終わりじゃない?いとこだと、つき合えないけど、一生関わっていられるのよ。」
俺は納得は出来なかったが、そういう考えもあるのかとは思った。
「どっちがいい?」とKは聞いた。
「いとこで、別れないカップルがいい。」と答えた。
Kは俺の胸で笑っていた。
「そうね。でも、実際には無理でしょ?もし私たちがつきあって、別れたら悲惨だよ。」
俺はそんな事は考えていなかった。
「Kとつきあったとしても別れないよ」と答えた。
するとKは顔を上げて、
「では問題です。a.私とつきあってゆくゆくあの団地に戻る。b.私とつきあって、うまく行かなくて、一生気まずい思いをする。
c.このまま仲の良いいとこで居る。どれを選択する?」
と笑いながら問いかけてきた。
成る程な。行くも険しく、退くも険しいか。まさに今の状況だな。と俺は思った。
俺は考え込んでしまった。
その間も、Kは俺の胸に顔を埋めていた。
「ね?それなら、仲の良いいとこで居た方が得じゃない?」
とKが畳みかける。
「言っていることは解るけど、気持ちの整理なんかつかないよ」と答えるのが精一杯だった。
俺はKに振られかけているのを理解した。そして、その形勢は逆転しそうにはないのも解っていた。
「でも、ちゃんと好きって言ってくれて嬉しかった」Kが言う。
「で、ちゃんと告白してくれたらお礼をしようと決めてたんだ。」とKは笑った。
Kはそう言って俺の首に両腕を回した。そして、優しくキスしてくれた。
「ちゃんと告白してくれたお礼だよ。良くできました。」
そういって、もう一度キスしてくれた。
俺は、頭が真っ白になって体を硬直させるしかなかった。
つき合えないのに、キスしてくれるKの本意が解らなかった。
俺は正常な思考に戻るまで、しばらく時間を要した。
「これじゃ、生殺しだな。」と恨めしそうに文句を言うのがやっとだった。
Kはただ笑っているだけだった。今度は唇はふるえてなかった。
「私だって、なられるのならあなたの彼女になりたい。」
「でも、叔母さん(俺の母)に言われて気づいたの」
俺は何の話かと思って聞いた。
「あなた、大学行く前私に抱きついて大泣きしたの覚えている?」
もちろん覚えていた。
「あの時、叔母さんもいたでしょ?」
確かに居た。
「それを見ていた叔母さんがこういうの。」
「あなたが私に甘えてばかりいる。そのうち、何か違う感情が芽生える。男にそう言う誤解をさせず、はっきりさせるのも女の仕事よ、と言われたのよ。」
「叔母さんはあたし達がこうなるのを解っていたんだと思う。それはお互いにとって、不幸な結果としかならないと解っていたのよ。」
俺は何も言い返せないでいた。
そしてKは、また俺の胸に潜り込んでしまった。
俺はいとことつきあう難しさを、改めて思い知らされた。
その夜、いろいろKと話し合った。何か俺は言いくるめられているとも思ったが、
Kの気持ちを翻意させるのは事実上無理だった。
最後には、俺に早く彼女を作ってあたしを安心させてと言う始末だった。
そうすれば、私だって彼氏を作れるでしょ?と言うよな事を言った。
今夜は、人生の分岐点だなと思った。
窓の外が明るくなってきた。Kの意志は硬く、俺は折れざるを得なかった。これ以上言っても、Kを苦しめるだけだと思った。
最後には、わかったよと言わざるを得なかった。
最後に俺からキスしてもいいか?と言った。俺の最後の意地だった。せめてキスくらいして別れたかった。
Kは笑って、いいよと言った。
俺はKに覆い被さった。もちろん俺には、初めての経験だった。上手ではなかったと思う。
ただ唇を重ねただけだったが、俺は満足した。
Kが見つめているので、もう一度キスした。Kは抵抗しなかった。それどころか、ちゃんと首に腕を回してくれた。
俺たちは、もうしゃべるのをやめ何度もキスをした。
俺が腕をKの腰の所にまわすと、「これ以上のことは彼女を作ってしてね」と言って笑った。
気弱で童貞だった俺は、それ以上のことは出来なかった。
それからずっと、キスをしていた。
朝ホテルをチェックアウトし、途中まで一緒に新幹線に乗った。それまでずっと腕を組んでいた歩き、手をつないでいた。
誰から見ても、別れることを決意したカップルには見えなかっただろう。
乗り継ぎのため、途中で俺は降りなければならなかった。その駅は、あっという間に来てしまった。
新幹線の速さを恨んだ。俺は新幹線から降り、Kはドアの所で手を振ってくれた。
いつものKの笑顔だった。おれはそれをみて、これでよかったのかなとも思った。
発車ベルが鳴ると、Kを乗せた新幹線はあっという間に遠くに行ってしまった。
俺は、重い足を引きづってローカル線に乗った。
唇には、いつまでもKの感触が残っていた。
ほ、保守!
316 :
なまえを挿れて。:2009/02/07(土) 18:06:47 ID:PTHIALvT0
ほ、保守留!
317 :
なまえを挿れて。:2009/02/08(日) 06:52:57 ID:vglD0OUtO
保守!
俺はKに振られてから、これでいいんだと思えるまで以外に時間がかからなかったことの方が驚いた。
もちろん落ち込んだし、悲観的にもなったのだが、いつもKから離れなければならないとも思っていたのが関係するかもしれない。
学校も始まり、ふだんの生活が戻ると、少し気分も落ち着いてきた。
やっと実家への電話も再開できるようになった。電話でも、いつものKに戻っていた。彼女出来た?と聞いてきた。
それを聞いて、思わず笑ってしまった。人をふっといて、何考えてるんだろうと思った。
でも、これでよかったんだと改めて思った。
さて、新たに何か考えなきゃなと思っている先に、H美がいた。
俺はH美に、交際を申し込んだ。生まれて初めて出来た彼女だった。
振られてから、三ヶ月くらいしてからのことだった。
H美はとても優しい女性だった。今でも仕事柄、年に数回あう。俺はこの女性とつきあえて、幸せだ。
H美のことは、このスレと関係ないので端折らせていただく。
Kに彼女が出来たと年末に報告した。Kは自分のことのように喜んでくれた。Kの方は、なかなか進展しないなんて言う話だった。
正月は帰ってくるのか?と聞かれ、俺は帰る予定はないと答えた。
Kは、あたしの成人式だから帰ってきたらと言った。俺は、彼氏と行けよ。俺は実家に帰らないからね。と答えた。
Kは文句を並べていたが、俺は帰るつもりはなかった。
後日、寮にKから現金書留が届いた。無理矢理俺を連れ戻す作戦だった。
俺は、H美と一緒に新幹線に乗って帰省した。
H実は東京に実家があるため、H実の実家に寄らせて貰った。
俺が初めて経験する、まっとうな家族像を見た。いまでも、H実の家族は俺の理想像だ。
次の日実家に帰った。一年も経っていないのに、何だが懐かしかった。
Kに会うのに対し、明らかに俺は緊張していた。自分の家まで来て、俺は怖じ気つきそうになった。
しばらく躊躇してから、思い切って家に入った。Kが部屋から出てきて、俺を見て微笑んでくれた。
俺も自然と笑みが出た。俺は何か言おうと思ったが、奥から母が出てきてたので、言葉を飲み込んだ。
でも、二人に言葉は要らなかった。目でお互いのことが解ったと思う。
正月は、みんなで過ごした。久しぶりの穏やかなときだった。
夜Kと二人きりになった晩があった。俺は送られてきた現金書留を返した。
Kは笑いながらそれを受け取り、こうでもしないとあなた帰ってこないでしょ?と言った。
Kが俺に何かお願いしたら、俺が断れるわけないでしょ?知っててこういう事するんでしょ?と俺は答えた。
Kはへへへと小憎たらしく笑うので、「この悪魔め」と文句を言った。
「彼女とはどう?」と話題を逸らされた。俺は睨み返すだけだった。
本当に小悪魔だと思った。
成人式の日、Kは早朝から美容室に行った。着物の着て、髪も整えてあった。
まるで人形のように美しかった。Kと俺は、親方の運転する車で市の会場へ向かった。
市の文化会館が会場だった。Kは俺の腕を取って、会場に連れて行こうとしたが、
顔見知りに会うのが嫌だったので、俺は途中でKと別れることにした。
Kは不満そうだったが、近くで終わるの待っていると言うと納得してくれた。
遠ざかっていくKの後ろ姿は、本当に綺麗だった。俺は何か複雑な気分だった。
322 :
なまえを挿れて。:2009/02/09(月) 17:14:41 ID:mdTCQrRH0
テスト
324 :
なまえを挿れて。:2009/02/09(月) 18:32:39 ID:06F2QuMuO
パッとしねーな
325 :
なまえを挿れて。:2009/02/10(火) 00:35:12 ID:CBKu2VxgO
いいじゃないかぁ!続き気になります!よかったら続きお願いします!
326 :
なまえを挿れて。:2009/02/10(火) 00:45:40 ID:y3k7XTON0
327 :
なまえを挿れて。:2009/02/11(水) 09:33:43 ID:h8IKx9SG0
保守!
保守はいいんだけどなんでage?わざとなの?
保守!
すいません。パッとしないのは私の人生の仕様です。もっと面白ければいいのですが・・・
あと、保守していただいている方ありがとうございます。
つたない話を聞いていただいて、申し訳ありません。
廃スレだと思っていたのですが、ちゃんと機能しているようです。はやく下に沈んでくれるといいのですが。
しばらくすると、数人のうるさい集団がやってきた。よく見ると、顔見知りだった。
たしか、Kと同級生ではなかったろうかと考えていると、
「おまえ、Kのいとこじゃなかったか」と話しかけられた。
そうですと答えるのがやっとだった。「此処にいると言うことは、おまえら本当に出来てたんだな」
とひやかされた。中学の嫌な思い出がよみがえってきた。
「本当に、変態なんだな」「きもちわるっ」とさんざん悪態をついた。
俺は黙っているしかなかった。そのうちからかうのが飽きたのか、会場に向かっていった。
俺はベンチに座って、Kの帰りを待った。入り口からは死角となるので、ここなら安全と思われた。
持ってきた小説を読んでいると、パトカーと救急車がやってきた。
成人式が荒れたらしい。途中で式は中断され、大勢の人たちがどっと出てきた。
俺はKを探すために、しょうがないので入り口に向かった。
きょろきょろしている俺を見つけたのはKだ。急に背中を叩かれたので驚いた。
Kは友達たちと一緒だった。俺は気まずかった。
Kの後ろで、友達たちがひそひそしているような気がした。被害妄想なのかもしれない。
「大変なことになっちゃったね」俺は声をかけた。
「うん、最低だったよ。」
俺とKが話していると、なんかじろじろ見られているような気がした。
「しばらく友達と話しているから、先帰っていていいよ」とKが言う。
時間がかからないようだったら、そこのファミレスにいるよと答えた。
また迎えに来るのが面倒だったのと、着物姿のKを見ていたかったからだとおもう、。
Kを待っていたが、夜8時を過ぎても来なかった。
ファミレスのカウンター席を、ずいぶん長い時間占拠してしまった。
読む本もなくなり心持ちを悪くしていると、Kの友達がやってきた。
Kが酔っぱらってしまって動けなくなってしまったとのことだった。
あのKがなんで?と聞いたが、むっとした顔をして帰ってしまった。
俺がその会場に行くと、Kが寝かされていた。
Kと仲のいいSさんに、何で?と聞いた。
「男の子たちに、さんざんあなたのことでからかわれたのよ」
と教えてくれた。「で、あなたのことを庇ってたんだけど、悪酔いしちゃったのね」
俺は、Kの顔を見た。あまり見たことない、酔っぱらってしまった顔だった。
支援
俺はKの肩をもって、帰った。途中までは、Sさんも手伝ってくれた。
駅の前まで出て、タクシーに乗って家に帰った。
途中でKは目を覚まし、しばらくぼーっとした後隣りにいた俺を見つけ、いきなり抱きついてきた。
そして、そのまままた眠ってしまった。Kの口元には笑みが浮かんでいた。
酔っぱらったままで家に帰ると拙いと思い、近くの公園でおろして貰った。自販機で、スポーツ飲料を買ってきてKに飲ませた。
「大丈夫?」と聞くと、Kはまた抱きついてきた。着物汚れるよというと、うんと答え、俺にキスしてきた。
強烈に酒臭かった。「ちょっと、酔っぱらいすぎ」と文句を言った。
また、うんと答えた。体を支えて何とかうちまで歩いて帰ってきた。歩いている間に、Kの意識も少し戻ってきた。
Kをおばさんの所に預け、俺は家に帰った。案の定、誰もいなかった。
∩
( ゚∀゚)彡 保守!保守!
⊂彡
336 :
なまえを挿れて。:2009/02/13(金) 22:14:11 ID:yMWqo8BJO
携帯からですが、ずっと楽しみにしています。楽しみって言うのも失礼かもしれませんが、また気が向いたらお願いします。
ありがとうございます。
その夜、Kの着物姿を思い出していた。うなじから首筋のラインを俺はずっと見たいた気がする。
うなじにあるへこみをみて、ああ綺麗だなと思っていた。
Kはおそらく、着物姿を見せたかったんだろうなと一人にやけていた。
寝ようかと思っていると電話が鳴った。さっきのSさんからだった。
Kはいるかと、大丈夫だったかという電話だった。
俺はもうKはもう寝てしまったことと、今晩はお世話になった事のお礼を言った。
Sさんも、ちょっと呂律が回っていなかった。いま、どこそこと言うところで飲んでいるからちょっと来いと言うことになってしまった。
俺は正直行きたくなかった。が、Kの事で話があるという。しょうがないので、自転車でまた駅の方へ行った。
店に行くと、Sさんと知らない女性がいた。二人とも、着替えてまた外に繰り出したそうだ。
Kが起きていれば、一緒になろうと思ったらしい。
Sさんは、何で成人式の時おまえと一緒じゃなきゃいけないんだと悪態をついた。
呼び出しておいて、あんまりじゃないかと思って鼻白んだ。
俺は以前にもSさんとは、何回か会っている。Kの一番の友達だと思っている。
「あなたはKの事どう思ってるんだ」と聞いてきた。Sさんの目はすわっていた。
酒の肴になるのはごめんだったが、逃げられる雰囲気でもなさそうだった。
「Kが可哀想だとは思わないのか?」と畳みかけられる。
黙っていると、「今日だって、男友達にからかわれてたのよ」
「それでもKは、ニコニコしながらあなたのことずっと庇ってた。」
何となくKの顔が思い浮かべることが出来た。
「あなたはKのこと好きなの?」とちょっと興奮気味に聞いてきた。
俺は何にも答えられなかった。
「Kの事真剣に考えているの?」と聞かれ、俺は「はい」と答えた。
おそらく、他人に俺がKのことが好きだと言ったのはこのときが初めてじゃないかと思う。
「じゃあ、ちゃんとしなくちゃいけないでしょ?」
俺としては、イレギュラーではあったが、ちゃんと交際を申し込み、振られると言う順当な手順を踏んでいると思っていた。
それをSさんに、しかも酔っぱらった人に言うの抵抗があった。
黙っていると、Sさんは
「それではKが可哀想でしょ?」という。
「はっきりして上げて」とお願いされた。
俺は、Kの事はすっかりあきらめていると結論だけを言った。
「じゃあ、何で今日あんな人がいるところに来たの?」
そういわれ、俺も言葉がでなかった。
確かに、Kの成人式に一緒に来た俺は軽率だったのかもしれないなとの考えが頭をよぎった。
「もっとKの事を考えてあげて。もっと大切にしてあげて」と言われた。
はい、わかりました。Kの事よろしくお願いします。といって、席を離れようとした。
が、Sさんに強引に引き留められ、夜中までまでカラオケに付き合わされた。
次の日、朝早くKはうちに来た。
俺はたたき起こされた。俺は眠くてしょうがなかった。
Kは昨日は迷惑かけたね。ごめんね。と謝った。
うん。と答え、実はさっきまでSさんと一緒だったんだよと話した。
もう少し寝かして、お願いした。
「え、なんでSと?」と聞いてきたので、呼び出された話をした。
それで、ずいぶん説教された話をした。俺の方こそ、Kに迷惑をかけて申し訳なかったと謝った。
Kは悪戯っぽく笑って、S怒ってたでしよ?なんて暢気に聞いてきた。
うん、と答えると、成人式に俺を呼ぶと言ったらSさんはかなりKにも怒ったらしい。
Sさんは友達思いだねと二人で結論づけて笑った。
しかし、俺の中では一つの結論が出ていた。
あまりKの周りにいるのやめようと思った。
Kに手紙を書いて、俺はその日のうちに大学に戻った。
それから、10年間実家に帰ることはなかった。
ほしゅ&しえん
10、10年間・・・・(;`・ω・)
保守!
>>336 もしかすると、前にもレスを頂いた方ではないでしょうか?
間違えていたら、すいません。
この頃、いつも帰りたい。帰りたいとひとりごとを言っていたのを思い出しました。
当時つきあっていたH美さんに、どこに帰りたいの?と聞かれ、困ったことがありました。
別れる頃には、帰りたいならどこにでも帰ればいいでしょ?とムッとされたのを思い出します。
ふと考え込んでいるときの独り言てありますよね。
今日、ばあちゃんの一周忌でした。先方の都合で墓参りもできませんが、
妻と一緒に菩提寺と思われるところで、手を合わせてきました。
続きを書こうとしましたが、今日は無理そうです。
ばあちゃんは、最後まで私たちの結婚を反対していました。
ここまで育ててやって、最後に裏切られたと言うようなことを言っていました。
あの女のせいだと、私の母を罵っていました。
子供が産まれても、会おうとはしませんでした。一度曾孫を抱かせてみたかったのですが。
ばあちゃんがいなければ、きっと私はまだあの団地を徘徊する、夢も目標もない人生を歩んでいたのだろうと思います。
私をあの団地から這い出させてくれた人です。口と態度は悪いのですが、真剣に私のことを愛してくれていたのだと思います。
まさかその私が、嫌いな母の妹の子供と結婚するとは思いもよらなかったに違いありません。
ばあちゃんは、最後にどう思ったのでしょうか?私を許さないまま逝ってしまったのでしょうか?
結婚をするとき、いろいろな物を失いました。
だからこそ、どうしてもばあちゃんの赦しだけは欲しかった。
最後まで会わなかったのは、私に枷鎖をしたのでしょうか?
どういう意味で、妻に指輪を贈ったのでしょうか?
あれから一年経ちましたが、私にはわかりません。
ばあちゃんは、なんの義理のない俺を子供の頃から育ててくださいました。
本当にありがとう。私の人生が終わったら、真意を教えてください。
それまでは、ばあちゃんが反対した人生だけれども、しっかりと歩んでいきます。
>>346 あなたが大切だったんだろう。お婆さん。
今はあなたが、大切な人を見つめていればいいんじゃないでしょうか。
お婆さんは、きっと見てるよ。あなたの生き方を。
ということで、保守&支援。
348 :
なまえを挿れて。:2009/02/17(火) 18:05:08 ID:nxp0/d1dO
336です。前にもレス致しました。また、携帯からで、すいません↓パソコンからの書き方がわからないもんで↓続きを書いて下さってありがとうございます。誰が何と言おうと自分が好きな人と一緒に居る方が良いですよ。あなたの人生なんですから!
保守&四円
みなさん、いろいろありがとうございます。
この前は、なんだかイーッとなってしまいました。
本当にご迷惑をおかけしました。とともにご厚情心より感謝します。ちょっと杓子定規ですが、本心です。
長々と書いていますが、あの時こういう風に考えていたんだよな、とか思い出していてとても楽しいです。
と同時に、こういう風にしていればと反省したりしています。
336さん、やはりそうでしたか。何となくそう思ったものですから。
さて、続きです。
大学3のGWの頃まですすむ。
この頃実家に電話しても誰も出ないことが多く、俺も億劫になって連絡もしない事の方が多かった。
俺は知らないでいるのだが、Kは信金の合併でそれどころではなかったのだ。総合職となり、
いろいろと大変だったのだ。
世間では携帯電話が普及しつつあり、H美も持っていた。
俺とH実は男と女の関係になっていたが、この頃には何かすきま風が吹くようになっていた。
しょっちゅうH美の携帯電話が鳴り、そのたび外に行って声を潜めて話をしていたのだ。
そんなある晩、俺はH美の部屋でレポートを書いていた。
H実が俺の顔をじーっと見ているので、何か用?と聞いてみた。
H美は、しばらく俺を見つめ意を決したように口を開いた。
「○○先輩は知っているか?」よくは知らないが、颯爽とした人のように思えた。
「あたし、口説かれているの」とH美は続ける。
そうなる予兆はあった。あの電話の相手だなと思った。
好きなのか?と聞いたが、H美は黙っていた。
付き合いたいのか?と聞くと、うんと小さく頷いたのだ。
大学で男女の交際に関して、ルールがある。
別れるときは、スマートにというのもその一つだった。
こじれてしまった場合、残りの学生生活がつまらなくなることと、
次に付き合うパートナーが迷惑するからだ。
そういう暗黙の紳士協定があった。だが、それが出来ない人もいる。そういう人は、クラスでも人気がなくなっていった。
俺はそれだけは避けようと、常日頃思っていた。
俺は黙って頷き、次の朝自分の荷物を持ってH美の部屋を出ていった。
H美と別れた後、しばらくは実感がなかった。山ちゃんが残念会と称して、クラスで飲み会を開いてくれた。
いろんな人たちが、いろいろ言っていた。「やっぱり、ロンリーとは釣り合わないと思ったんだよ。」
「彼女がいただけよかったじゃないか」と慰めなんだかなんだか解らない会だったが、楽しかった。
そのうちH美まで合流するという、俺にとってはとんでもない会となった。
H美と別れても、時々校舎で会う。H美はその颯爽とした先輩と一緒にいることが多かった。
俺を見ると、小さく手を上げて挨拶する。俺も笑顔で小さい挨拶を返す。些細なことだが、これも結構辛かった。
何より辛かったのは、週末の長さだった。土曜日と日曜日は、拷問かと思うくらい長かった。
俺の下腹部に、なんだか得体の知れない黒いモヤモヤとした物が少しずつ蓄積されていった。
その頃の俺は、陰惨な顔をしていたんじゃないだろうか。
人との出会いは、言い効果がある場合とそうでない場合にわけられると思う。
決して相手が悪い人ではないのだけれど、関係が拮抗するかそれともマイナスのベクトルに向いてしまうのか。
特に、ネガティブになっていると負の関係になってしまう人と出会ってしまうのかもしれない。
授業中H美は気を遣ってくれるのか、いつも俺の脇に座っていた。
俺も笑顔でいたが、黒いモヤモヤはどんどん蓄積されていた。
そんなときユカさんと会う。
俺はよく金欠になってしまう。バイト先の社長の恩情で、時々給与の前払いをして貰っていた。
ユカさんは、そこの事務をしている人だ。
大学に入ってからずっとその工場で働いていたので、顔は知っていた。社員の人たちは、
ユカさんをバツイチと影で呼んでいた。離婚歴のある女性だった。痩身で、小柄であり、
眼鏡をかけて、とても地味な印象を持つ人だ。あまり、人との交流もない感じであった。
H実と別れてしばらくした頃の話だ。
土日が暇だと、どうしても外に出かけてしまい、散財してしまう。
その時も、もう持ち合わせがなくなり、前借りしに行った。
窓口にユカさんがおり、事情を説明して前借りをお願いした。
ユカさんは「困ったわね、もう今日は経理締めちゃったのよ」と言った。
俺はこの週末は、無一文で暮らさなきゃいけないかと覚悟した。
ユカさんはおもむろに自分の財布をとりだし「いくらいるの?」と聞いてきた。
俺はそれには及びませんと固辞した。
「じゃあ、うちにご飯食べに来たら」と誘ってくれた。
これが俺の間違いの始まりだった。
357 :
なまえを挿れて。:2009/02/18(水) 23:36:06 ID:XSCWGJzuO
また、書いて下さってありがとうm(__)m携帯からちょこちょこ書き込みないか見てました!続きを楽しみにしています(^O^)
358 :
なまえを挿れて。:2009/02/19(木) 10:36:05 ID:PLaMjPw/0
tsnan
359 :
なまえを挿れて。:2009/02/21(土) 05:58:18 ID:cVG2z7Q70
保守&支援
なんでsageないのですか?意味がわかりません
保守!
保守ありがとうございます。
ユカさんとはその晩に関係を持った。今思い出しても、馬鹿な選択をした物だと思う。
スレの趣向とは関係ないので割愛するが、俺はユカさんにおぼれていた。
激しく攻められた後は、次の日椅子に座れないくらいだった。
けっして、ユカさんは悪い人ではない。悪いタイミングに、出会ってしまっただけだと思う。
そんな関係が半年近く続き、後期の試験は追試だらけになってしまう。留年する一歩手前だった。
追試の勉強をしていると山ちゃんがやってきた。
「どうなってるんだ?大丈夫か?」と心配してくれた。
俺は山ちゃんに、正直に話した。
「そこに将来はあるのか?」とあきれたように俺に言う。
確かに未来はないよなあ、と少し考えさせられる。
あくる日、H美がやってくる。山ちゃんに聞いたのだろう。
「あたしのせいなの?」とまじまじと聞いてきた。
いや違うよ。H美のせいじゃないと答えた。
「ごめんね」といってH美は、俺を抱きしめてくれた。
その感触は今でも覚えている。俺の背中にある、H美の指先。
そこからあふれている慈愛の優しさ。H美の甘い匂い。その体の弾力。
呼吸の度の、胸郭の脹らみ。それに伴う、腹部の圧迫。
すべてが気持ちよかった。
ユカさんに一晩に何度もイかされてるより、ずっと気持ちいいものだった。
H美には迷惑だったかもしれないが、俺はずっとそのままでいた。
なぜか無性にKに会いたくなった。
それから俺はユカさんと別れ、永年勤めたバイトもやめた。
大学四年になり、研究室に入った。教授の紹介で、ある研究所のテクニシャンの手伝いのバイトを始めた。
俺の所属する学科はちょっと変わっている。4年なると次にM1、M2と進学する人が多いのだ。だいたいクラスの9割くらいが進学する。
俺もどうするか考えていた。育英会に相談し、まあ何とかなるかなと言う感触ではあった。
そんな頃、Kから電話があった。
Kの勤める信金は、また違うところと合併するとのことだった。
子会社に行くか、早期退職者優遇制度を利用するか、このまま総合職でいくかの選択を迫られていた。
会社の雰囲気はだいぶ悪くなっており、仕事にいくのが辛いと言っていた。
東京にでて一人暮らしでもしようかなと考えているとのことだった。
久しぶりに聞くKの声は元気がなく、俺は心配になっていた。
東京に行くくらいなら、こっちに来たら?と半ば本気で言った。
「そうね」といって、よく考えてみると言って電話を切った。
そんな頃、俺に関する噂がクラスでも囁かれ始めた。
噂は、どんどん広がってしまい収拾がつかなくなってしまっていた。
俺が不倫していることになっていた。山ちゃんは、「気にすることはない。俺が本当のことをいっておく」
と言ってくれてはいたが、人の口に戸はたてられなかった。
自分のしでかした事ではあったが、その代償はあまりに大きかった。
それより自分のしたことを客観的に見られるようになり、あまりのグロテスクな様に自己嫌悪がおそってきた。
なにか、自分の中に澱んでいるヘドロのような臓物を目の前に突き出され、その悪臭を嗅いでいる気分だった。
その頃から俺は、自分の殻に閉じこもってしまうようになってしまった。
学校とバイトと寮の往復以外は、外出しなくなってしまったのもこの頃だ。
あのころのことを思い出すと嫌になる。人の目線や、聞こえない会話が、俺への非難のように思えてくるのだ。
被害妄想とは違うと思うのだが、何か針の筵にいるように思えた。
ときどき、山ちゃんやH美が様子を見に来てくれた。この二人の友情には本当に心から感謝したい。
この二人がいなければ、今の俺はないと思う。何であんな事になったのかと聞かれはしたが、俺のことを責めなかった。
ただ、世の中にはいろいろな落とし穴があるのだから、気をつけろと言うようなことをいってくれた。
ありがたかった。が、俺の中の後悔と自責の念は消えることはなかった。
山ちゃんのお陰か、学校でも俺への一定の理解は得られるようになっていた。
6月の中旬の頃、俺はバイト先で倒れた。実験で使う器具を洗っていたら、世の中がいきなり真っ暗になったのだ。
病院ではただの過労とのことだっだが検査するから2.3日入院しろとのことだった。体重が10kg減っていた。
次の日、騒ぎを聞きつけた山ちゃんがやってきた。にやにやしながら、天罰だと言って笑った。
夕方、病院から連絡を受けたKもやって来た。
Kは心配そうに俺を見た。俺は、Kを見ることが出来なかった。
山ちゃんは、Kに久しぶりです。と挨拶をしていた。
「いやあ、こいつ女性関係でトラぶっちゃって倒れちゃったんですよ、あはははは」
と一番言って欲しくないことを、笑いながらKに説明する。
俺は、ますますどうしようもない気持ちでいっぱいだった。
「で、体は大丈夫なの?」とKが俺に聞く。
ああ、大丈夫だよ。何でKが?母さんは?と聞くと、
「おばさんは連絡が付かないのよ」と答えた。
子が子なら、親も親だなと思い可笑しくなった。
これを聞いていた山ちゃんが、不思議そうな顔をしていたのが印象的だった。
「H美さんとなにかあったの?」とKが聞く。
俺が黙っていると、同じ質問を山ちゃんにする。
「えっ、おまえまだ言ってなかったの?」
俺は頷く。
「だいぶ前に別れましたよ。その後こいつ、年上の女に惚れちゃいましてね、ぼろぼろになっちゃったという訳なんですよ」
フォローーしてくれているのかどうか解らないような解答だった。
Kはなんだか、理解できないでいるようだった。
「それより、仕事は?」俺は、そっちの方が心配だった。
「うん、親戚に不幸がありそうと言うことにして3日間休み貰った。」
俺は死にかけの人になってしまっていた。
久しぶりに、声を出して笑った。
俺はその時初めて、Kの顔を見た。
久しぶりに会うKは、髪の毛を伸ばし染めていた。
なにか、全体的にフワフワな花のようになったような気がした。
「馬鹿ね。一体何やってるの?」
こんな場面で再会はしたくなかったなあ、とぼんやり考えていた。
面会時間が終了し、Kは俺のアパートに泊まることになった。山ちゃんに送っていってもらうことにした。
ユカさんとのことは隠すつもりはなかったが、ついに全部Kにもばれるのかと覚悟した。
@@@@
371 :
なまえを挿れて。:2009/02/24(火) 23:25:33 ID:ObTF1nvO0
保守&支援
372 :
なまえを挿れて。:2009/02/26(木) 17:14:26 ID:mhkeDzm80
次待ってます
だからなんでsageないの?わざとなの?
保守!
374 :
なまえを挿れて。:2009/02/26(木) 21:52:44 ID:P5jkvOdf0
パキシル処方から外れてよかったですね。
ホントに怖い薬だから。
お体ご自愛を。
375 :
374:2009/02/28(土) 07:52:15 ID:3wQv68V20
sage、ageの意味もわからず、ageてしまいました。すみません。
3年前から鬱病を患い、2年間の休職と数回の入院を繰り返しています。
禅寺での修行も体験し、症状は軽くなってきています。
私もカウンセリングを受けていますが、欝の本当の原因を話してはいません。
今後も誰にも話すことはないでしょう。
私の欝は、完治することはないだろうと感じていますが、
この病気とは一生付き合っていこうと思ったら、気持ちも軽くなりました。
お体と、すてきなご家族を大切に。
ご支援ありがとうございます。出張に行っておりました。
バキシル。そんなに強い薬でしたか・・・。374さんに安寧の時間が戻ってくれればよいのですが・・・
そうなんですよね。カウンセラーに話さないですよね。私もどうも本当のことを言わないでいます。
なぜなんでしょうね。私の場合、わだかまりを文字にしております。
本当にたわいもない話を、長々と書き続けていて申し訳ないと思います。
本当に皆様には感謝しております。
377 :
なまえを挿れて。:2009/02/28(土) 23:46:52 ID:4X7saJnh0
次の日、検査が終わり病室に戻るとKが待っていた。
じつはそのとき、Kだと気づかなかった。どこのお姉さんだろう?なんて思ったくらいだ。
俺にとっては、眩しく見えた。
「どうだった」と笑顔で聞かれた。意味もなく、俺はどぎどきした。
明日退院できそうだと答えた。
良かったね。と微笑みかけてくれた。
3年ぶりにふたりきりで会った。いろんな事を思い出していた。
なんだか、えらく間違った道を歩んでいるなあと言うのが俺の偽らない気持ちだった。
しばらく無言でいた。
Kは頷いてくれた。何で頷いてくれたのかは、解らない。でも、嬉しかった。
仕事は大丈夫なのか?と聞いた。明日の早朝帰るといって、俺に封筒をくれた。
「入院費貸しておいてあげる。県民共済の書類が届くようになってるから、それを使って返してね。」
何から何まで申し訳なかった。
話題はKの仕事の話になった。
会社はさらに合併することになり、今度は大幅なリストラが予定されているようだった。
早期退職者制度も導入され、社員もかなり動揺しているとのことだった。
Kの周りも、みんな疑心暗鬼な状態になり、神経をヤスリにかけるような日々を過ごしているとのことだった。
「ここは、のんびりしていていい所ね。」とKが屈託なく笑いかける。
学生の街だからね、と答える。
「きのう山ちゃんと、Yさん、H美さんと夜御飯一緒だったのよ」
俺は、固まった。よりによって、元彼女のH美も一緒だったのか。
「H美さん、かわいらしい人ね」
強烈なパンチだった。隠すわけではないけれど、あまり嬉しい物でもない。
「山ちゃんが、あなたは大人しそうだけど、やることが滅茶苦茶だといって笑ってたわよ。」
うん。と答えるのがやっとだった。それからは、Kが夕べの様子を話してくれた。
俺は完全に打ちのめされた。しばらく振りにあったのに、これではまったく格好が付かないよなあと思っていた。
「山ちゃんは、本当にいい人ね。ああいう友達が出来て良かったわね。」
もう、半分は意識の状態でああ、と答える。
「私もこっちに来ようかなあ。」
「えっ?!」俺は驚く。
「だって、この前電話でも、あなたこっちに来たらと行ってたわよ」
悪戯ぽくわらうKが目の前にいた。
Kの話だと、そろそろあの団地を出ていこうと思っている。
会社がこういう状況なので、思い切って東京にでも行こうかと考えている。
ただ、叔母(Kの母)が反対しているとのことだった。
Kの母は、東京で辛い目を見たのだそうだ。だから、Kを一人で東京に出すのは嫌だったらしい。
「ここだったら、あなたもいるし・・・。長閑だし・・・」
ちょっと待ってくれ。と俺はあがく。こっちに来ても、何もないよ。と俺はあわてて答える。
「あたしがこっちに来たら、何か迷惑なの?それとも何か困ることでもあるの?」
おれは、これ以上ややこしくなるのはごめんだと悲鳴にも似た答えしかできなかった。
またKはあの悪戯ぽい笑顔になった。
「ややこしくしてるのはあなた自身でしょ?」
俺はぐうの音も出なかった。
「久しぶりにあなたの困った顔を見た」
といってKは大笑いした。
「小悪魔め」と呟いたが、
「どっちが悪魔なの?」といってまた笑った。
それから10月頃までは、穏やかな日が過ぎていた。
体調も回復し、周囲とも上手くやっていたと思う。
週末も、素敵な図書館を発見し、そこで過ごしていた。
ガラス張りの図書館で、日の動きによっていろいろな表情を見せてくれていた。
俺は、そこが大好きだった。
やまちゃんたちとM1に進級する事を決め、俺は補助金の延長や、育英会の手続きをした。
卒業する頃には、すさまじい額の借金が出来ることになってしまった。
月に一回は、実家に電話した。母や叔母、Kが出ることもあった。でもたいていは留守番電話だった。
そんなある日、いつもの研究所のバイトが終わって寮に帰った。
俺の部屋の電気が点いていた。誰か来たのかな?誰だろうと思って、部屋にはいると、Kがいた。
支援
いつも書き込みが待ち遠しい
俺は驚いて部屋に入った。
どうしたの?と聞いた。
Kは笑って、「来ちゃった」と答える。
たぶんこの感覚は、解ってもらえるんじゃないのだろうか。
Kの顔を見たとき、俺は何か雷にでも打たれたような気がした。
俺がしっかりしなきゃいけないんだなと痛切に感じた。
Kの顔、左側の頬部が少し腫れていた。何があったかは一瞬に理解した。
俺は庇護される側ではなく、庇護する側になったのだとはっきりと解った。
頭の中で落ち着け、しっかりしろ、お前が従容としてなくてはどうすると鳴り響く。
すべてが一瞬のうちに、頭の中にたくさんの感情が駆けめぐった。
押し黙っている俺に、Kは怪訝な顔をしていた。
とにかく早く寝ようと俺は布団をひいた。
10月ともなると、寮はだいぶ寒くなる。空き部屋に行くことも考えたが、
布団なしではあまり寒すぎた。
しょうがないのでKと一緒に寝ることにした。俺はKに背を向け、横になっていた。
Kは何か話しかけていたが、俺はとにかく今日は寝ようと会話をしなかった。
「何怒ってるの?」とKは話しかけるが、とにかく早く寝ろ、話は明日だ、といって取り合わなかった。
次の日、バイト中に俺は叔母さんに電話した。
叔母さんはすぐに電話に出た。
叔母さん、しばらく。
「しばらくね、どうしたの?」
挨拶もそこそこに、Kがうちに来ている。頭が冷えたら、家に帰ると思う。と叔母に話す。
「やっぱり、そっちに行ったのね」叔母さんはこんな時でも暢気だ。
Kの暢気さも母親譲りなのだろう。
「じゃKをよろしくね。あなたの所だったら安心ね。」
解ったよ。叔母さん。しばらく預かるけど・・・
俺は言い澱んだ。
「どうしたの?」と叔母さん。
叔母さん、何があったかは知らないけれどKを殴ることはないだろう?
「・・・・・」叔母さんは黙ってしまった。
俺は決して、叔母さんを責めているわけではないよ。と続ける。
「Kとこの前、喧嘩になったのよ。それで・・・」
親方が殴ったわけか。
「Kが東京に行きたい、一人暮らししたい。ここを出ていきたいという話になってね・・・」
叔母さんは、寂しそうに続ける。
親方が激高した姿が、目に浮かんだ。
叔母さん。親方は、あなたの同居人であって、Kにとっても俺にとってもただの他人でしかないんだよ。
電話の向こうで、叔母さんが怒っていた。
Kが落ち着いたら、必ず帰すようにするから、親方にも少し考えてくれるように伝えてくれとお願いして電話を切った。
どっと疲れが出た。
寮に戻ると12時過ぎだというのに、談話室が賑やかだった。
行ってみると、Kの歓迎会と称して宴会が開かれていた。Kも頬を桜色にして、楽しんでいた。
俺はがっくりときた。そうなんだ、この人はこういう暢気な人なんだと改めて思った。
その晩、やはり一緒の布団で寝た。
Kに叔母さんに電話したこと、心配しているから落ち着いたら必ず帰ることを伝えた。
Kはちょっと酔っぱらっていた。俺をつついたり、こついたりしていた。
「真面目に聞けって!」
流石にむっとして、ちょっと怒り口調でKで話す。
この頃の俺は、Kに対する感情に蓋をしていた。Kとの未来を諦めていたし、
それに何か汚れた自分にその資格はないと思っていた。
「Kも子供みたいな事を言ってないで、ちゃんと家に帰った方がいいよ。」
とちょっと大きな声で言う。そしてKに背を向けた。
しばらくすると後ろから、すすり泣く音がした。
「あたし、会社やめたんだ・・・」小さな声でKは話す。
俺は上半身をお越し、Kを見た。
何で重要なことを先に言わないんだよ。とまた怒り口調になってしまう俺。
「昨日から言おうとしているのに、あなたが聞いてくれないんでしょ」
といって、Kは泣きながら俺の胸を叩く。
Kの話では、会社を辞め家にいることが多くなり、親や親方と喧嘩になることが多くなってきたそうだ。
で、団地を出るため一人暮らしをしようと考えていたらしい。
これが原因で、数日前大喧嘩になり家を飛び出したの事だった。
事情を話して少し落ち着いてきたKに、これからどうするか聞いた。
あの家から出るのは賛成だけど、行く当てがあるのか?と俺は心配した。
Kはまだ何も考えていないと答える。まったく暢気なのか、計画性が全くないのか。
俺は、ちょっと呆れていた。
とにかく一度家に帰って、よく考えた方がいいよと言って、俺はまたKに背を向けて寝た。
支援
続きまだ?待ちくたびれたぜ
遅筆大変申し訳ない。
平にご容赦を。
Kは、その後もしばらく寮に泊まっていた。大家にそろそろ文句言われるんじゃないかとさえ心配していた。
その時の俺は、Kに対して複雑な思いであった。
護ってやらなきゃなあと思う反面、やっとKのことを諦められそうだったのにとたる思いとが交差し憤懣やる方がなかった。
Kに対しても直接に瞋恚とでもいうか、怒りにも似た感情があった。何でまた今更、俺の前に出てくるのだろうか?と訝しがった。
そんなある晩、たぶん土曜日だったと思う。俺のバイトのない日に、Kと一緒に御飯を食べに行った。
近くのファミレスだったが、喜んでくれた。
食べている最中、そこでKは「やっぱりあたしここに住もうかなあ。」と俺の目をのぞき込む。
それは、俺も少し考えていたことではあった。近くにいた方がいいのかな?とも思う。
いや、本当は東京に行ってしまったら、今度こそKは遠くに行ってしまうというのが本心だろう。
本当に俺の心は乖離し、考えがまとまらないでいた。
「本当にあなたは優柔不断ね」とKは微笑む。
そのほほえみが俺の判断を狂わす。Kお前はわかっているのか?
久しぶりに、蓋を閉めておいたはずの感情があふれてきた。俺はそれに戸惑う。
俺は黙って、Kの黒い瞳を見ているしかなかった。
「あたしがこっちに来てから、ろくに話もしなかっものね。あたしのこと嫌いになった?」
また、優しく微笑みかける。俺は、どうして良いかわからないでいる。
俺は・・・もうKと一緒にいる資格はあるとは思えないんだよ・・・と答える。
「なんで?」この時のKは、本当に穏やかな優しい顔をしていた。俺の頭の中に、アルカイックスマイル
とはこんな感じなのかなと、他のことを考えていたのを覚えている。
俺はKに告白してから、わずかな期間で他の女性と付き合った事を理由に挙げた。
ずっと気にしていたことだ。
それに、ユカさんとは不倫ではないけれど、恋愛とはいえない不適切な関係だった。
これも俺にとっては、自分の性癖が露わになったようで気にしていた。
「もう綺麗に終わったことでしょ?」
ああ、綺麗ではない記憶は残ったが終わったことだ。
「じゃあ、その点は気にしなくて良いじゃない」
また、Kは微笑む。
「それよりあたしのこと心配じゃないの?」Kは相変わらず微笑みかけている。
何かおかしい、話の方向が見えない。Kは何を考えているんだと俺は不安に陥る。
「本当にあなたは子供の頃から、変わらないわね」Kは笑う。
Kがこういう顔をしているときは、何か大きな事をしでかす時だと過去の記憶が蘇る。
「しょうがない、あたしがあなたの背中を押してあげる。」といって持っていた鞄から、大きな紙封筒を出した。
「じゃーん。実はもうアパート契約しました。」
はい?
俺は固まった。
どうするの?やっと出た言葉がこれだった。
困惑と、嬉しさと、怒りととにかくいろいろな感情が混ぜ合わさっていた。
Kはニコニコしている。いつもの笑顔だ。
「できの悪い弟を持つと、姉は大変なのよ」といって笑った。
姉弟じゃない。従姉だ。と反論するのが精一杯だ。
「ハローワークにいって、仕事も見つかりそうなんだ」
そうか、おれが学校に行っている間そんなことをしていたのか。
ファミレスから歩いて帰るときなぜか、涙が溢れてきた。
Kはそんな俺を見て、また笑っていた。自然に久しぶりに腕を組んで帰った。
次の日、Kは実家に帰っていった。
俺は叔母さんに何て言って良いかわからなかった。
が、電話しなくてはならないと考えた。
叔母さんはすぐに電話に出た。今日Kが帰りましたから。と伝える。
「ああそうなの?意外に早く帰ってくるのね。」
この前は、生意気なことをいってすいませんと謝る。
「いいのよ。」叔母さんはあっさり許してくれる。
Kがこっちに住むといいだしているんだけれど・・・俺は単刀直入に話した。
流石に叔母さんも電話の向こうで絶句した。
アパートまで契約していることは伏せた。
「わかったわ。Kのことありがとう。今日Kが帰ってきたら聞いてみるわ」
Kの事を怒らないでください。と叔母さんにお願いして電話を切った。
それから、俺は山ちゃんに電話した。
この時点での確定事項は全くなかったのだが、どうしても相談しなくてはならなかった。
不覚にもKに萌えたorz
続き期待
394 :
374:2009/03/05(木) 21:49:53 ID:cLaiJbhx0
体のこと気遣っていただき、ありがとうございます。
書き込み心待ちしていますが、ゆっくりしたペースでもいいんじゃないですか。
深夜の作業では、良質な睡眠もとれないでしょうし。
回復期でも、十分な休息をとり、頭を休めるのも大事だと思います。
続きマダー?
おはようございます。
眠れないときもありますよね。
つたない話にお付き合い下さりありがとうございます。
2週間ほど過ぎてから、Kは引っ越してきた。
それまでに、叔母さんとも電話してよく話した。
Kは一度言い出すと、絶対に意見を曲げないところがある。叔母さんもそれには参ったようだ。
親方とKは上手くいっていないので、どちらにしても家を出るのは仕方がないかとは思っていたらしい。
そばに俺がいるなら、東京よりかは、とりあえず良いかと思っていたとのこと。
しかも、Kと叔母さんは大きな勘違いをしていた。俺もそれを最初は気づきもしなかった。
Kが引っ越してくるのは、嬉しかったのか、そうじゃなかったのかよく解らなかった。
一度諦めた人が近くに来るということは、ものすごく違和感があった。
H美とは、交際し別れるという経験した。その頃には、普通の友人の一人として会うことが出来るようになっていた。
だが、血縁関係の従姉とは?俺の中で、疑問符が点いていた。
出来るだけ、血縁関係のある従姉弟として接しようと心に誓っていた。
叔母さんからの信頼の手前、下手できないよなと思っていてた。
Kに俺の持っていた家電、炊飯器や洗濯機、冷蔵庫を持っていかれた。
確かに食事はすべて大学かバイト先ですましていたので、必要なかった。
「時々、御飯作ってあげるから」の一言で、俺はまったく抵抗すら出来なかった。
週末は、隣の大きな街まで出て(といっても何もないところなのだけれど)ホームセンターみたいなところで、
家具を一通りそろえた。
カーテンや、ベットのカバーなどを選んでいるKはとても楽しそうだった。
10日ほどで、女性らしい部屋が完成した。
「安物でそろえた割には、良くできた」といってKは満足していた。
Kのアパートは、1DKだった。風呂もあるし、トイレもある。携帯電話もある。
俺から見たら、羨ましかった。
さすがに社会人だな、と感心した。
Kのこだわりが一つあった。ソファベットだ。どうしても欲しかったらしい。
それを居間に置いた。俺は狭くなるだろうと思っていたが、ソファのある生活がしたかったらしい。
小さいとはいえそのソファのせいで、テーブルが小さいものになってしまった。
近所の居酒屋で、山ちゃんたちとKの引越祝いをした。
その席で、山ちゃんがH美が別れたようだと俺に教えてくれた。
実は俺は知っていたが、初めて知ったように装った。
山ちゃんは、じゃ呼んでみるかとH美の携帯に電話した。
あまり嬉しくはなかったが、まあ人数が多い方がいいかと思い直すことにした。
しばらくすると、H美がやってきた。
KとH美が一緒になったのを見たのは、初めてだったので俺はいらない緊張をすることになった。
そつのない山ちゃんが、会話を盛り上げてくれていた。
山ちゃんとその彼女Yは、本当にいつも仲がいい。後にこの二人は、結婚することになる。
H美もYも、Kに対して優しかった。いつでも遊びに来てね。といって携帯電話の番号を交換していた。
山ちゃんは、クラスで唯一携帯電話を持たない俺をネタに盛り上げていた。
帰りの時、俺は元彼女と帰るべきなのかKと帰るべきなのか思案していた。
その様子を察知したのか、山ちゃんはみんなでKのアパートを見てみようということにしてくれた。
本当に細かい所まで、心配りの出来る人である。
Kのアパートは、俺たちの住んでいる場所とはちょっと離れていた。駅に近く、便利なところであった。
ちょうど学校からバイトに行くときに寄れる場所であったので、一日一度はKの所に立ち寄った。
何より洗濯機を強奪されていたので、どうしても寄らなくてはならなかった。
Kはしばらくすると、小さな会社に事務員のパートとして働き始めた。信金にいた頃より、給料が安いとぼやいていた。
Kからアパートの鍵を一つ渡された。
「彼氏みたいね」といわれ、なぜかドキドキしてしまう。
自由に使って良いからね。といわれるが、極力使いたくないなと思っていた。
そんな中、Kはそろそろクリスマスね。どうするの?と俺に尋ねてきた。
特に何も考えていなかった。
「子供の頃、よく二人でクリスマスやったね」とKがいう。
子供の頃二人でプレゼント交換をした事を思い出し、二人で笑った。
次の日、俺は小さなツリーを買って、Kの部屋においておいた。
Kと会うときは、出来るだけ平静を装っていた。
自分の感情には蓋をして、姉弟のように振る舞っていた。
クリスマス前のことだと思う。
日曜日の朝、俺は洗濯物を持ってKのアパートに行った。
いつものように、チャイムを鳴らした。
誰も出てこないので、鍵を使ってドアを開けた。
「あっ、おはよう。」
「火を使ってたから出られなかったの」とKは
お玉を持ったエプロン姿で台所からKが出てきた。
何て説明すればいいのだろう?
俺の中でずっと溜めていた感情が堰を切って、溢れだしてくる。
俺はもう無意識のうちに、Kを抱きしめていた。
この時間にも支援
Kは俺の腕のなかで、焦げる焦げるといって暴れていた。
俺はそれで我に返り、Kを離した。
俺は呆然としてソファに座り込んでいた。しばらくして「何よ、突然に」とKはいつもの笑みを浮かべて近づいてきた。
ああ、ごめん。と謝った。Kはソファの隣り座り、俺を見た。
今度はゆっくりとKを抱きしめた。Kも抵抗しなかった。
テーブルの上に、さっきのおたまがのっていた。前に、一緒に100円ショップに買いに行った物だ。
俺の理性やプライドは、100円のおたま以下の価値しかないのかと思った。
すごい。こんな時間でも人がいるんですね。こんな時間に支援していただきありがとうございます。
さて、明日も仕事に行かなくてはならないので落ちます。
早くお休みになって下さい。
隣の部屋で、妻は娘を寝かしつけています。
今日は、娘のご機嫌が悪くいつもは9時前に寝るのですが・・・
パキシル、今日話題になってました。そんなに強いのですね。
私には、あっていたと思うのですが・・・
斬減法でも、対して苦痛もなかったです。
まあ、それだけ軽い症状だったのでしょうか。
苦しまれている方が、多いようなのでなんだか他人事とは思えません。
保守 & 支援
407 :
なまえを挿れて。:2009/03/09(月) 17:02:23 ID:foSm4+GUO
四川
早く続きよろしく!
遅くなってすいません。
恐るべき2歳児が居るもので。。。
クリスマス前の祝日、俺はKにプレゼントを買うという約束とした。
Kはどうしても指輪が欲しいというので、一緒に見に行った。
俺のバイト代では、残念ながら高いのは買えないので銀の物を探した。
Kは、心底楽しそうであった。やはりあの団地からの開放感だったのだろう。
夜になると、Kはチーズフォンデュを作ってくれた。
初めて食べるものなので、旨いのか旨くないのかよく解らない代物だった。
ただ、二人きりでする初めてのクリスマスだった。
シャンパンをあけ、二人で飲んだ。シャンパンは、残せないんだよとKにあおられ、
ずいぶん飲んでしまった。
俺は白いセーターを貰った。いつもユニクロばかり着ているという理由らしい。
あまり酒に強くない俺は、シャンパンにフラフラさせられていた。
Kも「これ、結構強いねぇ、ケーキ食べられる?」と酔っぱらってしまっていたようだ。
なんとか食事も終わり、片づけた。
まだテーブルの上には、半分以上残ったシャンパン。
俺はもう飲めない、寮に持って帰ってみんなに飲ませようと提案したが、
Kはせっかくだからといって、それを却下した。
二人でソファに腰を下ろし、テレビを見ていた。
クリスマス。しあわせを煽るテレビ。隣りにテレビを見ながら笑っているK。
なんだか夢心地だなあと思っていた。
俺は多幸感に包まれながらそのまま眠り込んでしまった。
気づくともう日付が変わっていた。
隣りにパジャマを着たKがいた。
「眠っちゃったよ。ごめん。」ととりあえず謝る。
「よく寝てたから、起こさなかったよ」とKが微笑む。
じゃ、帰るよと立ち上がろうとする。
Kが立ち上がる俺の手をつかんだ。
「寒いから一緒に寝ようよ」顔を赤らめてKが言う。
いや、その・・・・と答えるがやっとだった。
「いいじゃない、クリスマスなんだから」と無茶なことを言い出す。
そういいながら、押入から新しい下着が出てくる。
「下着も買っておいたから、お風呂はいってきなよ。」と強引に俺を風呂場に連れて行く。
Kの強引さに、呆気にとられ俺は言うことを聞いた。
風呂の中で、酔った頭で何事なのかと考えていた。
風呂から出ると、ソファがベットに変身していた。
得意そうな顔をしたKが座っていた。
「ほら、役に立ったでしょ?」といって、さっさと布団の中に入ってしまった。
俺下で寝るよ、まずいでしょというと、
「今更、この前人に抱きついておいてそういう事言うのね」と言って微笑む。
「とにかく、早くおいで」と急かされる。結局、Kに言われると文句を言いながらも従ってしまう。
布団の中でも、Kは上機嫌だった。
Kは人の腕を引っ張り、俺がKを背後から抱え込むような形になった。
さすがに、Kの強引さに呆れ「K、どうしたの、何か変じゃない?」と聞いた。
Kは背中を俺に向けたまま「良いじゃない、クリスマスだし。」と答える。
「それに、あなたがやっと帰ってきたんだし・・・」と小さい声で答える。
この帰ってきたという言葉に、俺はびっくりした。
H美と付き合っている頃、よく俺は「帰りたいなあ。」と言うのが口癖だった。
帰るというのは、俺にとっても意味があったのだ。
「なあK、帰ってくるってどういう意味?」ときいた。
「そうねぇ。あたしの手の届くところにいると意味かしらね。」とKは相変わらず背を向けたまま答える。
「そうかあ、俺はやっと帰ってきたという事なのかなあ」と答える。たぶん、第三者が聞いたらさっぱりわからない会話だろう。
Kはくるりとこちらに体を向けた。
「お帰りなさい」Kは微笑む。
「ただいま」俺は答えた。
ああ、俺はあるべき所に帰ってきたのだなと深く覚った。
俺はKをそのまま抱き寄せた。
シャンプーのにおいと共に、Kの臭いが鼻腔内に入り込む。
Kの細い体から、体温が伝わる。
Kは俺の腕の中で襲われるーっ、と騒いでいた。
しばらくそのままでいたら、下半身が熱くなってきてしまった。
しまったやりすぎだったと思ったときには遅かった。
Kが「なんか固いのが当たるー」と言って大騒ぎしていた。
ワッフルワッフ(ry
書いている間に、細かいところまで思い出しています。
いつになったら終わるんだか・・・・
ちょっと端折って行かなくちゃいけませんね。
Kは勃起したペニスを、トランクス越しに指ではじいたり、人差し指で撫でたりしていた。
俺たちの間では、性の話はタブーだった。お互いに、その存在を無視していたはずだ。
あまりに様子がおかしいので、俺は「K大丈夫か?」と聞いてみた。
「ねえ、あたしもこれでつつかれちゃうの?」人のペニスを悪戯しながら聞く。
「ちょっとK、しっかりしてくれよ」
「本当にオトコなんだね。」と変に感心している。
Kの事これでつついたら、大変なことになるでしょ?俺たち、いとこでしょ?と諫める。
どうしちゃったの?と真面目に心配する。
Kは今度は俺の首に両腕を絡める。
「あたし、あなたと一生一緒にいるって決めたの」
はい?何て仰いましたか?
「だから、あたしあなたと一生一緒にいるの」
ちょっと、まって。話が暴走していない?
「だって、前にあたしのこと好き、愛していると言ったじゃない」
ああ、昔言ったよ。で、Kお前俺のこと振ったじゃないか。
子供もいて大変そうですから、急ぐ必要は無いのでゆっくり自分のペースで書き上げてくださいね^^
「だからね、今度はあたしの番なの」
「・・・・」俺は黙っているしかなかった。
「あなたの横ににずっといるの」
驚きのあまり、俺の勃起していた物もすっかり萎えてしまった。
Kの言い分はこうだった。
俺に最初彼女が出来て嬉しいと思っていた。自分にも、彼氏が出来た。
でも、付き合っていくうちに違和感に気づく。その人の一挙一動を、俺と比較してしまうのだそうだ。
俺なら、ここでうだうだとするだろうなとか、泣いてあたしを追いかけてくるだろうな、こんな顔をするだろうなと想像してしまうのだそうだ。
はじめて、その人とキスをしたとき、たばこ臭くて気持ち悪くなったことと、俺の顔が浮かんでしまった事が決定打になり、その人と距離を置くようになってしまったのだそうだ。
初めて出来た彼との関係が上手く構築できず、さらに会社も大変になって、恋愛どころではなくなってしまったそうだ。
そんな時、俺が入院したと聞いてこっちに来てくれたのだそうだ。俺の顔を見て、ああ、この人にはあたしがついていなくちゃ駄目なんだとはっきりと覚ったのだそうだ。
俺はKを抱いたままその話を聞いていた。
「だからね、あたしはあなたのそばにいるの?」
「・・・」俺が黙っていると、Kは迷惑?迷惑なら、やめるけど。とさっきとは違って、声が小さくなる。
ありがとうございます。
つづきます。
Kは俺にキャスティングボードを投げた。
「迷惑なんかではないよ。ただ、現実とは思えないたけだよ。」と答える。
Kは俺に抱きついてきた。
その日から、俺の苦悩が始まる。両思いになった嬉しさは、正直あまりなかった。
かといって、他の女性という選択肢がないのもわかっていた。
従姉と付き合うという現実が俺を襲ってきた。
ある意味、俺がKを一方的に想っている方が気楽で良かったとさえ思った。
支援
正月も実家に帰らず、二人でいた。
叔母さんには申し訳ないとは思ったが、Kが帰りたくない。帰っても親方がいるから嫌だ。といいだしていた。
ふたりで、紅白を見て近所の神社に初詣に行った。
そして、二人で抱き合って眠った。
二人でいるときはとても楽しいが、一人になるといろいろな不安が出てくる。
引き返すなら今のうちだと思う反面、引き返せないのもよく解っていた。
Kの無邪気さが苛ただしかった。男の方が、世間体や体面を気にするのがよく解った。
誰も俺たちが従姉同士と解るわけがないのに、道行く人々の目が気になってしょうがなかった。
何か後ろめたく、犯罪者のような心理であった。
従姉と付き合うと言うことは、イコール結婚するという事であると思った。
少なからず、俺はそう思っていた。付き合い始めたら、おそらく身を引けなくなるだろう。
それをおもうと、確定的な事をKにまだ何も言えずにいた。
ずるいと思われたかもしれない。ただ、俺は本当にこの人を幸せに出来るのか?という自問が常にあった。
Kも不安だったと思うが、それでも俺の傍についていてくれた。
続きにも期待
続きまだ?
>>425 なんで急かすの?ちょっとぐらい我慢しようよ。筆者さんは家庭をもってるんだからさ。
言われてみればたしかにそうだな。
すまない
それでも続き期待
すいません。皆様にご迷惑をおかけしています。
>>426さん。お気遣いしていただき大変恐縮です。
2月上旬。後期試験と、簡単な入試と卒業式が行われた。
時々Kの所に泊まったりもしていた。ただ、キスして一緒に寝るだけだった。
家にいると、子供の頃からの延長でしかなく、どうしても日常でしかないのだ。
が、一歩一緒に外に出ると背徳的な非日常が始まる。このギャップに馴れなかった。
たがら、Kを抱くというのは俺には考えられなかった。
また、俺の中でどうしてもKと付き合っているというのが消化しきれていなかったのだ。
逃げ場を作っていたのかもしれない。
卒業式が終わり、クラスのみんなで打ち上げがあった。
また4月の再会を約束して、みんなで盛り上がった。
その帰り、Kの所へ行った。
「今日泊まっていく?」といわれ、俺は頷く。
寒いからといって、ソファベットに入ってくるのもいつものことだった。
「ねぇ・・・」
Kは俺にくっついている。俺はKをのぞき込む。
「あたしと一緒にいるの迷惑?」
なんで?とそんなことを聞くんだ?
「引っ越しの話もしないし・・・」
引っ越さないけど。と答える。
「就職の話もしない・・・一緒にいたくないなら、はっきり言って。」
Kは涙声になっている。
また、暴走している。いったい何の話なんだ?と聞いてみる。
「大学卒業したのに、どうするかも何も教えてくれない。私はどうしたらいいの?」
俺は答えに窮した。
何で勝手に決めるんだい?とさすがに俺も呆れた。
引っ越さないし、就職もしないし。あと2年大学に行くんだよ。と答える。
Kは納得しない。
「卒業式っていってたじゃない!」
大学に行っていないKに、そのシステムを理解するのは難しかったようだ。
ちょっと複雑な大学のシステムを説明し、やっと納得して貰った。
が、Kはまた複雑な表情を浮かべていた。
なんだ?まだ、何か気にかかることでもあるのかい?
「じつはね、母に3月までの約束で、こっちに来たのよ。」
やっと事情を話し出す。そうか。それで意外にすんなり、叔母さんが一人暮らしを許可したわけだ。
じゃ、Kは実家に帰るの?と聞いた。
「あなたが何もいってくれないのが悪いのよ」といって、怒っていた。
たぶん、俺は言ったと思うのだが・・・理解してなかったんだろう。
どうするんだ?と聞いてみたが、知らない!と言って俺に背を向けた。
次の週、Kは実家に帰っていった。
俺はKは、もうこっちに帰ってこないんじゃないかと思った。
しばらくすると、母から電話があった。
まだ大学行くんだって?と聞かれた。ああ。と答える。
学費はどうしたの? 奨学金、補助金と、ばあちゃんが前にくれたお金で何とかなると答えた。
それで、Kに生活費を出させようといているのか?と心外なことを言う。
久しぶりに電話があったかと思ったら、そういうことを言うのか・・・とがっかりした。
Kを利用するならあたしは、あんたを許さないよ!と言って電話を切られた。
支援
しばらくして、Kと叔母さんがKのアパートにやってきた。
俺は、アパートを引き払いに来たんだなと思った。
夜バイトが終わってから、Kのアパートに寄った。
叔母さんは、うちの母に比較するとおとなしい性格だった。
が、その叔母さんが怒っていた。
Kと言い合いをしていた。聞いていると、アパートを引き払うか、払わないかで喧嘩していた。
叔母さんは俺の顔を見るなり、「あなたのせいよ」と睨んだ。
黙っていると、「Kから話は聞きました。あなた達つきあってるんですってね」とやはり睨まれる。
俺は叔母さんに深々と頭を下げて謝った。
「あなた達いとこ同士なのよ!」ついに叔母にも知れてしまった。
すべて悪いのは俺です。俺が言い寄ったんです。もちろん真剣です。だからKを怒らないでください。と頭を下げたまま謝る。
その瞬間、おもっきり顔を殴られた。女性の力ではなかった。あれは、母親の力だった。俺はよろけた。
「どう、これで目が覚めた?」と叔母は睨む。
叔母さん。俺は本気なんだ。と答える。また、ひっぱたかれた。
「Kは、私の娘。あなたはあたしの姉の息子なのよ!」そういって、またひっぱたかれる。後ろでKが止めてといって泣いていた。
そうなんだ。いとこは四親等じゃないんだ。叔母からすれ俺は3親等の扱いになるんだと痛感した。
Kがいとこというのは、重々わかっている。おばさん。どうか許してくださいと懇願するしかなかった。
側にあった物差しで耳の側を叩かれた。さすがに痛く、うずくまってしまった。
Kは止めてといって、俺に覆い被さった。
叔母さんは「あなたの顔を見たくもない、出ていって。うちの娘に近づかないで」と静かな怒りと共に俺に言う。
叔母さん。Kは悪くない。俺が言い寄ったんだ。Kを怒らないでくれ。と頼む。また、物差しで叩かれた。
叔母さんが怒ったのを見たのは、後にも先にもこの時だけだ。
Kに抱えられて、俺はKのアパートを出た。Kは、泣きながらご免なさい。ご免なさい。と謝った。
あとはあたしに任せて、といってKは帰っていった。
@ @ @ @
いとこと結婚するのは民法上問題ないんだけど、無粋なつっこみだよな。
続き期待&支援
>>437 いとこと結婚するのは民法上問題なくても、心理的に抵抗がある場合もあるんだろうな
支援
俺は毎日Kのアパートの様子をうかがっていた。
1週間ほど後に、引っ越しのトラックが来ていた。
どうやら、アパートを引き払うらしい。叔母さんがいるので、
俺は声をかけられなかった。さすがにあの叔母さんの剣幕では、
それ以上のことが出来なかった。
夜にはアパートの電気も点くことはなかった。合い鍵で入ろうと思ったが、
すでに鍵も交換されていた。
Kの携帯に電話したら、親方が怒声をあげて叩き切られた。
どうやら、Kは実家に連れ戻されたらしかった。
後日、寮にKから手紙が来ていた。
内容は、急に引っ越して悪かったこと。此程まで母(叔母)が強硬に怒るとは思わなかったこと。
俺と一緒にいたいから、一人暮らしの延長を許して貰うはずだったこと。洗濯機を持って帰って来てしまったこと。
大学が終わって、まだ俺にKを思う気持ちが残ってくれれば嬉しいこと。ずっと待ってる。
他に好きな人できれば、それでも良いというようなことが書いてあった。
ただ、ひたすら文面で謝っていた。
俺は大学やめようかとも考えたが、とりあえずあと2年通って、資格を取ってからでも遅くないと考えた。
今やめても、奨学金の返済ができないと思われたからだ。何かに雁字搦めにされている気分だった。
大学のM期が始まる頃、Kがいないのが寂しいとも、悩みがなくなって楽になったと思ったのも事実だ。
Kの携帯は解約されて、実家に電話しても俺だと解ると黙って切られるようになっていた。
それが原因でKが親方に殴られるのかとも考えられ、俺は連絡するのをやめた。
就職するのは次年度だけれども、夏頃には、就職活動が始まった。
俺は奨学金の関係上、公務員を志望した。
山ちゃんは、家業を継ぐため近隣の同業の会社に就職を希望していた。
Yもそれについていく事を望んでいた。
H美は、中部地方にある大学院の進学を目指していた。
いよいよ、いつも一緒にいたグループも解散が迫ってきた。
さすがに一生を左右することになるので、クラスの人たちも浮かれていられなかった。
俺も卒論と講座とバイトに忙しく、Kの事を気にかけてはいたが、どうすることも出来なかった。
俺は知る由もなかったのだが、Kは就職もせず俺の実家の方ににずっといたのだそうだ。
食欲もなく、無気力な状態だったらしい。叔母や親方の説得も、まったく効果がなかったそうだ。
一度、強引にハローワークに連れていったが、かえってKの無気力は酷くなったそうだ。
見合いでもさせようかという話もあったらしい。
この頃のKをまったく支えられなかったのは、今でも悔やんでいる。
当時の俺、何とか気を回せといいたいが、いっぱいいっぱいの所にあったのも知っている。
四円
妻と子は寝ています。娘の寝相が悪すぎて笑っちゃいます。
妻(Kのことですが)が、急に実家に帰ってしまった時を思い出していました。
misiaだったかなあ。恋人と別れたあとの部屋の歌があったんですよ。
その曲がたまたま談話室でお茶を飲んでいたら、優先か何かでかかったんです。
あれを聞いて、涙が出たのを思い出しました。
Kが置いていった、下らないがらくた、例えばペットボトルの景品とか
コンタクトレンズを入れるケース。そういった物が、俺の部屋にも残っていてね。
ああ、ものすごく上手い歌詞だなと感心したんです。
その、がらくたたちが話しかけて来るというのは、上手い表現だなと感心しています。
まあ、これは世のカップルすべてに該当するんでしょうけど。
いや、カップルだけではなく、関わってるすべての人たちに言えるんでしょうね。
支援
続き期待
支援
期待
支援
続きまだかな・・・wktk
すいません。風邪ひいていました。
娘にうつされました。
夏休みも終わり、卒論の実験も終盤を迎えた頃だった。
バイトから帰ってくると、寮のドアにメモが張ってあった。
実家に至急連絡してくれとのことだった。
Kが実家に帰ってから、俺は実家に連絡をほとんどしていなかった。
次の日に電話してみた。叔母が電話に出た。
Kが一週間帰ってこないのだが、そっちに行ってないかとのことだった。
後ろで、親方の怒声が聞こえた。
来ていないと答えると共に、なんだか悲しくなってしまった。
俺の中での団地のイメージが再現される。
酒と香水の臭いに希望も埋もれてしまう場所。
俺はそこから這い出したかった。
だかどうだ、Kはずっぽりその中に嵌り込んでいるではないか。
俺に原因があるかもしれないと思った。
従姉同士の恋愛がいけなかったのか?
近親の恋愛の場合、それを許容した方が大きな傷を負うのではないだろうか?
たいていの場合、それが女性になるのだと思う。
自分のしでかしたことが、人を大きく傷つけるのだと改めて思った。
と、同時にもう後には引けないのかなとも思った。
3日ほどして、Kはやはり俺の所に来た。
髪の毛や化粧はちゃんとしていたが、かなり窶れたように見えた。
目が窪み、前のように内面から出るエネルギーのようなものが消えてしまっていた。
Kは会いたかったといって、俺に抱きついた。その体も、ぎすぎすと言っていいほど痩せていた。
俺はここまでKを追いつめさせていたのかと思い知らされた。
Kはそれでも突然帰ってしまって、本当にごめんなさいと謝っていた。
年上なのに、いつも迷惑をかけてごめんね。とも謝っていた。
KはKなりに、俺との道を模索していたんだと思う。
多分、Kの性格の事だ。俺の姉として行動したんだろう。
抱きついているKを愛おしく思うと共に、好きな男を選択した女というのは不憫なものだなとも思った。
身体は大切に
支援
454 :
なまえを挿れて。:2009/03/23(月) 21:00:02 ID:mIHqMfVfO
風邪ひいたんですね
あまり無理しないでください
娘さんもお大事に
続き期待&保守
次の週。ずっと前から考えていた、USJに行くことにした。
生協で、安く行けるチケットが売っていたからだ。
俺は生まれて初めて、大阪に行った。
久しぶりに、俺たちは笑った。本当に楽しかった。
その夜、ホテルから道頓堀まで歩いた。秋だというのに、暑かったのを覚えている。
二人で、うどんを食べた。なんだか、別の食べ物のようだった。
手をつないで、ホテルまで帰った。
夜、ホテルに着いてから、二人で話し合った。
Kは明日実家に帰ることにした。Kが寮にいる間にも、叔母から連絡があった。
俺は、来ていないと嘘をついていた。
来年就職したら、Kに必ず迎えに行くと約束した。Kは笑いながら待ってると言ってくれた。
K以外の女性が、自分のパートナーになることは考えられなかった。
Kにキスをした。「昔から好きだった」と素直に告白する。
「知ってる。あなたは、すぐに顔に出るから」とKは笑っていた。
俺は、Kの上着を脱がした。Kは驚いた顔をしたが、抵抗はしなかった。
そして一枚、一枚服を脱がしていった。その間、Kはずっと俺の顔を見ていた。
俺はベットに座り直し、その正面に下着姿のKを立たした。
俺がKを見上げる形になった。俺はKの白い腹部に抱きついた。
Kは「なに甘えているの?」と言って、俺の頭を撫でてくれた。
そして、俺はKの下着もすべて脱がせた。
初めて見るKの裸身は、少年のもののようだった。白くて美しいと思った。
「恥ずかしい・・・」とKは言っていたが、俺はずっとその体を見つめていた。
その夜、初めてKと結ばれた。
「早く、こういうふうになりたかった」とKは言ってくれた。俺は救われた気がした。
次の日、必ず迎えに行くと再度約束して、Kは実家に帰っていった。
支援!
459 :
なまえを挿れて。:2009/03/26(木) 22:24:16 ID:Uu0agKjrO
支援
しえん
支援
寮に帰り一人になると、凄まじい背徳感、罪悪感に呵まされた。
決して後悔はしていなかったが、思ってもいないほどの重い感情だった。
Kのそばに、逃げ出したい衝動に駆られた。
その頃からよく見る夢がある。。
Kを抱いていると、その顔が子供の時のKの顔になったり、中学のものだったり、いろいろな年代の顔になるのだ。
その夢を見ると、口の中が苦く感じる。最初の頃は、吐き気も伴っていた。
今になっても、時々見る。横に寝ているKを見ると、なんだか不安定の上の現実のように思える。
ただ、有り難いことには時間は容赦なく過ぎていった。
Kとはメールで遣り取りしていた。大学の図書館にネットが使えるパソコンがあった。
これは大変便利だった。母や叔母などを通さず、連絡が取れ大変重宝した。
俺はM2に進級した。いよいよ最終学年になった。5月になると、採用試験を受けまくることになる。
東京に受験に出る時、母にも連絡した。その頃には、母は俺のやることにあまり口を出さなくなっていた。
試験が終わり、 母と上野駅で待ち合わせた。6年ぶりに自分の親と会った。
泊まるビジネスホテルのそばで、久しぶり一緒に御飯を食べた。
母に、公務員なる予定でいること。奨学金を借りて、大きな金額の借金が出来てしまったことなどを話した。
母は、額の大きさにびっくりしていた。公務員になれれば、返済の一部免除もあることを説明した。
Kの話にもなった。最近は明るくなって、バイトも始めたといった。
メールで近況は解っていたが、黙っていた。
母は、Kの事はもう諦めなさい。人としての真っ当な道を歩みなさいというようなことを言った。
それについては、就職して自分の生業が決まったら考えると伝えた。
母は何も言わなかったが、悲しそうな顔をしていた。
2.3週おきに、採用試験のため俺は東京に出ていた。お金がなかったので、バスで往復していた。
この頃、日本全国を回って結構楽しかった。地元の県の試験も受けた。たが、実家には帰らなかった。
Kはメールで、就職できなかったらあたしが養ってあげると言っていた。
Kに会ってしまったら、なんだか心が折れそうな気がしていた。なんとしても、就職先を一つでも決めたかった。
8月上旬。俺に合格通知が来た。心底安堵した。
ばあちゃんに連絡すると、喜んでくれた。母も、Kも喜んでくれた。
山ちゃんは、早々に就職が決まっていた。Yも山ちゃんについて、就職が決まっていた。
H美だけは進学するので、12月まで何も決まっていなかった。
就職が決まったとはいえ、俺たちは卒論と資格試験の準備に忙しい毎日だった。
支援
12月中頃。寮に突然Kがやって来た。この頃、図書館に行っていなかったので、メールを確認していなかった。
自室に篭もりっぱなしだった。俺だけではない。クラスの人ほとんどが、資格試験のため篭もっていた。
学内は、模擬試験や試験対策で騒然としていた。みんな切羽詰まっていた。
Kは「メールしたのに返事もない」と言って怒っていた。
その頃の俺の生活は、お昼に起きて学校に少し行って、バイトに行ってから明け方まで勉強するというスタイルを取っていた。
俺の周りの人は、ほとんどがこのサイクルだった。だから、朝4時頃、友人の所へ遊びに行ってもまったく問題なかった。
Kは最初の日、その生活に驚いていた。
せっかく来てくれたのだが、相手にしている時間はあまりなかった。
Kは、御飯の用意(といってもコンビニ弁当を暖めるだけ)やお茶を淹れてくれたりしていた。
また、学校に行っている間に掃除などもしてくれた。今でもそうなのだが、俺は本を読むとどんどん重ねる癖がある。
まあ、だらしないだけなんだけれど。部屋中が本だらけになることもある。Kは、それを順番通り戻しておいてくれた。
俺の部屋は、俺は試験対策、Kは数独をやるというなんだかおかしな空間になった。
いつも夜中の三時は、いつもおやつの時間と言って一休みする。
俺は夢中に数独を解いているKに向かって、話しかけてみた。
かれこれ、Kはもう3日も泊まっている。
叔母さんはどうしてる?と気になることを聞いてみた。
「お母さん(叔母)は、もうあたしのこと諦めてるみたい」と言って笑った。
どういう意味?と聞いてみた。
「どうせ、また(俺)の所へ行くんでしょ?」と言われて出てきたとのことだった。
俺はKの淹れてくれたお茶を飲みながら、母の寂しそうな顔を思い出していた。
叔母も同じ心境なのだろうなと思った。それを思うとと、俺の気は沈んだ。
Kに何も相手に出来なくてごめんと謝った。
Kは、良いから勉強しろー。といって、俺にじゃれついてきた。
こんな日が10日くらい続いた。不思議なことに、キスをしたりとかもなかった。
ある日バイトから帰ってくると、やはり部屋がきちんと片づけられていた。
Kはいなかった。机の上に、頑張ってねと置き手紙があった。そして、その脇にKに見られたくない物が置いてあった。
それはお菓子の箱形の缶なのだが、おれが子供の頃から持ってるものなのだ。
その中に、初めてのKからの年賀状とか、手紙や、時計などKから貰ったがらくたがいっぱい入っているのだった。
女々しいようだが、捨てることも出来ずに押入の奥の方にしまい込んでおいたものだった。
「見つけちゃったよー」とご丁寧にも缶の蓋にも、メモが貼り付けてあった。
捨てておけば良かったのかと後悔した。
と言いながら、実は今でもその時のメモと一緒に押入の奥で眠っている。
四円
支援!
感動した!
続き期待
支援
473 :
なまえを挿れて。:2009/04/05(日) 09:40:57 ID:9n1fnTrCO
保守&支援
期待
474 :
なまえを挿れて。:2009/04/05(日) 12:30:07 ID:494CgADeO
妄想キモすぎw
いま必死で文章考えてんだろ?w
春休み中の中学生だろjk
お前ら絶対釣られてやれよ。
絶対だぞ
それはさておき、続きまだかな
>>474 お前は心に余裕がないんだなぁ。
ってかsageる事も知らない新参中学生は黙って因数分解の勉強でもしてなさい。いい子だから。
因数分解が読めないかもねw
少し荒れてますが、焦らずご自身のペースで書いて頂けると助かります
続きを楽しみにしている人は多いと思うよ
保守あんど支援
書き込み楽しみにしてます
481 :
なまえを挿れて。:2009/04/16(木) 22:40:59 ID:33swdtzJO
見つかったのかな?
ああ、でも何か切ない。
やっとここまで読んだ。
今日は時間があったため、昨年、「あなた」が最初にカキコミしたトコロ
から読み返しました。文体が、どんどんやさしくなっている印象を受けました。
知らぬ間に、このスレに立ち寄るコトが習慣になっています。
正直、このスレ好きです。「あなた」を応援する住人達のやさしさもイイし。
また、会えるコトを願っています。
もう、来ないかもな。
終わりだな、きっと。
続き期待
支援
支援
これからも、愛する奥さんと娘さんを
守っていってくださいネ。
保守します。
お幸せに
昨夜、いとことキスしてしまった…
次会ったらもっと先までしてしまいそうだ…
もう、来ないな。
きっと戻ってくる・・・
保守!!
ヨブには信念があったが、俺にはない。
だから辛いことがあると、泣いて、ただ逃げまどい、臆するのみである。
495 :
sage:2009/05/21(木) 22:39:58 ID:Ubsx64DW0
保守&支援!
友人の両親はいとこ同士だった。60歳を過ぎてるがすごく仲が良い。
友人も既に独立して家庭を持ってるが両親がいとこ同士ってのは気にもしなかったみたい。
「俺」くんはそこまで愛する人と一緒にいられるんだから幸せだと思う。
嫁さん、子供を大事にしてほしい。と切に願う。
スマン、あげてしまった。申し訳ないm(__)m
保守 やっと追いついた
保守
499 :
なまえを挿れて。:2009/06/14(日) 10:35:31 ID:WOF8joOE0
一年越しの大作も未完のまま・・・か
やったら報告せー
501 :
なまえを挿れて。:2009/06/15(月) 02:03:02 ID:gYj52CHs0
こんな美しくて悲しい話が転がってるとは知らなんだ。
次の書き込み、待ってるよ。
保守です。
保守ります
ほしゅ
ほしゅ
保守
帰ってこないかなあ。
507 :
俺です。:2009/07/30(木) 15:23:36 ID:gum6mFqCO
かなり時間が空いてしまい、申し訳ありません。
もうここには書き込まないつもりだったのですが、いつまでも皆さんをお待たせするのも心苦しく、最後の書き込みにさせてもらいます。
あれから抜き差しならない事態になり、家族バラバラに暮らしています。
今は、全てを忘れる為の努力をしています。
どうか察して下さい。
皆さんは俺の様な過ちは犯さないで下さいね。
さようなら。
別人はいらないよ
なんだ、別人かよ。
焦った〜!!
・・・ホントに別人か?
保守です。
511 :
なまえを挿れて。:2009/09/09(水) 12:03:57 ID:np/FQrzHO
あげ
イトコ同士って 日本では結婚できるけど 国によっては近親相姦なんだよな。
アメリカでも州によっては刑法犯で懲役刑とか・・・
イトコでも恋人や夫婦になれるように、相姦解禁してほしい って運動とかもあるし
5マタイトコまで すべてイトコとして結婚禁止になってたり 大変だよね
513 :
なまえを挿れて。:2009/09/25(金) 01:09:07 ID:WLaLAFDeO
いとことやりたいが最初のきっかけが
なんか読んでてキュンキュンします。
でも、重圧ハンパないんだね。続き読みたい・・・
支援!!
>>513 とりあえず ふつうに彼女口説くみたいに誘えば?
ヘンにイトコだとか意識するとよけいにうまくいかないから
ダメもとで 一緒にデズニーにでも行こうってお友達デートから始めてみれば
単に ヤリたいんだが という線で攻めてたら駅前ナンパだってうまくいかんと思うぞ
その後どーなった? 誰も何も書き込まないんか? 1ヶ月経つぞ
>>516 どーにもなっていないよ。
本人が再登場するのを、じっと待つだけ。
保守保守保守!
保守
保守利増す
保守保守保ー守!
>>174さん
あなたの最後の書き込みから、もうじき一年ですね。
正直、何度このスレを読み返したか、わからないほどです。
あなたの人生の喜び・苦しみ・悩みが他人事の気がしません。
私は、いつまでもあなたの帰りを待っています。
お体ご自愛下さい。
こんな話が転がっていたのか。
本当に帰ってきてくれるのだろうか・・・
とりあえず保守!!
525 :
なまえを挿れて。:2010/04/11(日) 11:56:12 ID:iW+7nCA20
保守です捕手です
ほしゅしといてやるよ
527 :
なまえを挿れて。:2010/04/25(日) 02:27:15 ID:BS0TeNna0
ほしゅ
今やっと読み終わったw
未完だったんですね……
保守っときますぁ
ほしゅ
ほす
本人のわけねーだろw
533 :
なまえを挿れて。:2010/05/15(土) 19:59:21 ID:tK2cHv+20
ほす
ほす
535 :
なまえを挿れて。:2010/06/14(月) 22:31:52 ID:uDH4UxyQ0
ほす
ひさびさに2ちゃんでよいエピソードに遭遇。保守。
ほす
まだ蜜柑だったのか・・・。
続きが気になるというか
全部読んだらなんか他人事じゃないくらい考えさせられた。
ほす
ええ話や
保守に決まってるだろjk
純情恋愛板から流されてきました(;_;) 従姉には彼氏がいるのでセフレですが何か(・ω・) 帰省から帰るまでひたすら下着でオナニです(o^-^o)
544 :
なまえを挿れて。:2010/08/19(木) 07:31:55 ID:H2d29Ujz0
帰省から帰るまでひたすら下着でオナニです(o^-^o)
そんなキモチ悪い事していてのうのうとした顔文字を使っていられる神経がわかんない
キモチ悪いならわざわざレスする神経がわかんない(o^-^o)
お盆に帰省して、従姉妹とやっちゃいますたよ。
子供の頃はしょっちゅう帰ってて、ずっと仲良しだったけど、
俺があまり帰ることもなくなって、気がつけば35と33の既婚同士。
夢のような時間が一瞬だけ帰ってきたよ。
ま、おっさんおばはんの話聞いたってしょうがねーか。
kwsk聞かせてもらおうか
548 :
なまえを挿れて。:2010/08/22(日) 15:35:43 ID:OZ/9pjWHO
ほす
549 :
なまえを挿れて。:2010/08/22(日) 18:50:05 ID:YHiqePWN0
俺君の文章を本物だと信じてる男です。
俺君がいつかここを再び覗くことがあれば読んでほしい。
DQN公団生活から田舎の公立大学入学して就職という道程が
これほど厳しいものだとは知らなかったが、尊敬するよ。
しかし俺君の持っている知識常識はまだまだ未熟だと思う。
奥さんのKさんと子供との三人で、上京し共働きして稼いだら?
少しずつ奨学金を返しながら、お金を貯めて、普通に生活しなよ。
お母さん姉妹とは、一切連絡をとるのをやめてさ、完全に縁を切りなよ。
親が子供の犠牲になるのは当然だと割り切って、捨てなよ。
俺君みたいな、子供が親の犠牲になる様な、負の連鎖を止めようよ!
小生は、プチボンボン中高卒の早慶ちょい下私大卒の33歳、
田舎の中小企業の役員してる二人の子持ちですが、
いとこ夫婦に対して全く偏見を持ってないよ。
小生の友人知人に聞いたとしても大部分がそう答えると思うよ。
(親は恥ずかしいのかな〜と思う程度)
俺君Kさん子供が快適に暮らせる環境は、少なくとも東京にあるよ。
俺君が、田舎のちっちゃな常識に惑わされることなく堂々と生活する
未来を心から祈っています!
550 :
546:2010/08/24(火) 00:34:22 ID:509osi2v0
>>547 じゃあ・・・。面白くなかったらごめんお。
んと、まあ。
俺の田舎までは車で走れば3時間ぐらいだけど、
でっかい吊橋を二つ越える距離。(昔は半日かかったよ・・・。)
爺さんの初盆つーことでの帰省。
本来なら家族で帰るところだが、今回は俺は一人で帰った。
その爺さんは、家から車で小一時間走ったところに工場を持ってた。
死んでから、その工場は殆ど手をつけられていない状態だった。
「あれこれ片付けないといけないんだけど、皆帰ってきて人手あるときに」
というわけで、今回の初盆では皆でその工場の片付けをすることになってた。
皆より一日遅れで俺が到着した頃には大方の掃除や片付けが終わっていたのだが、
最後、「この○○を向こうに置いてきて、あっちにある●●を持ってきておくれ」という程度の
ほんの少しの用事を俺が頼まれ、快く引き受け一人で取りに行くことになった。
そこで、近くにいた従姉妹が
「○兄ぃ一人でいって置いてる場所わかるん?」
と叔母に言ったわけだな。
551 :
546:2010/08/24(火) 00:43:02 ID:509osi2v0
すると、
「ほなあんた一緒に行ったら?」
と、叔母からナイスパスが出たんだよね。
(まじ!?二人っきりとか何年ぶりだ)
とかwktkハンパなかったんだけど、
「こっちも忙しいのにいいよ俺一人で大丈夫だよ」
とオトナの対応で断りつつ、
「わからんかったら電話して聞くよ、子供じゃないんだから」
とあやふやさも残しつつで、
別に大丈夫だけどそっちがまあそういうならじゃあ一緒に行こうか的な流れを
作り出そうとしていたわけだ。
どーでもいいのにね。
で、俺の車に乗って、いざ出発。
出発前に「まっすぐ帰って来いよw」と伯父に冷やかされる。
昔は「あんたら二人結婚しぃ」って言われるほど、ホントに仲良かったからなぁ。
「あ、あほなこというなw」と笑って乗り込み、発進。
552 :
546:2010/08/24(火) 01:03:48 ID:509osi2v0
久しぶりすぎて会話が全く弾まない車内、
煙草を吸おうとしたら、横からすっと手が伸びてきて火をつけてくれた。
「昔も、こんなことやったよね」
「そだっけ?」
「あんときうちまだ高校生w」
「そっか・・・そっからもう倍の歳になったんやなぁ」
「時間って残酷w」
「うむw」
他愛のない思い出話が少しずつ二人の時間を巻き戻していってた。
ほどなく走って、夕暮れに工場に着く。
「・・・さっさと済ますか」
俺が荷物を持って、従姉妹が扉を開ける。ニオイが昔のまんま。
工場の2階には居住用のスペースがあって、
従姉妹は「ちょっと気持ち悪いね」といいながら
そこに上がる階段をさっさと登ってしまった。
(そういえばこの階段からよくパンツみたっけな・・・)
553 :
546:2010/08/24(火) 01:14:13 ID:509osi2v0
と、邪念を捨てて運んできた荷物を置くべきところに置き、
居住スペースの部屋に入り、持って帰る荷物を二人で探していると、
「・・・なんか、懐かしいね」
と後ろのほうで従姉妹が語りかけてくる。
「大人になっちゃったんやなぁ・・・」
「うん・・・」
「・・・何せつなくなってんだよw」
「なってへんよw○兄ぃだってw」
「そら、懐かしいからやんw」
なんて笑いながら、目的のものを見つけ、階段まで運ぶと、
「ねえねえ!見て!」
と、従姉妹が何かを発見する。
そこにあったのは、
二人で”お店ごっこ”なるものをしてたときの古びたレジ。
俺は埃まみれのそれを見て、強烈に時間が巻き戻った。
554 :
546:2010/08/24(火) 01:27:08 ID:509osi2v0
好きだったんだよね。本当は。
これまで一緒にいた時間の中で、好きだった時間があった。
俺はその感情までも思い出した。
従姉妹が黙々とそのレジに触れているのを、
俺はそばに寄れるだけ寄って同じようにそれを眺め、
「ふ〜ん」とそっけない返事をしながら息と加齢臭を押し殺し、
たまたま、偶然の成り行きで肩が当たるフリでさらに一歩近づいた。
静かに肩と肩が触れる。
向こうが少し太ったせいか、やわらかい感触に意識が飛びそうになる。
「こんな埃まみれなっちゃって・・・せつないよね・・・w」
心拍数上がってんのを気付かれたくなくて、
俺はそのレジを持って少し離れ、元にあった場所に戻そうとする。
従姉妹はボーっと他の懐かしのアイテム達を眺めている。
少しの沈黙、俺はその意味を必死に解き明かそうとする。
(やっちゃうか!?やったれ!いやまて!抑えろ!いやここでいかんでどうする!)
あたりは静かなのに、俺の頭の中がうるさい。
555 :
546:2010/08/24(火) 01:34:44 ID:509osi2v0
まだよそ見してる従姉妹に、横からそっと抱きついた。
後のこととかもう何も考えてなかった。
従姉妹は一瞬
びく!
とだけ反応したが、俺に抱きつかれたまま、じっと黙っている。
「・・・こんなことしたら・・・怒る・・・?」
「・・・ううん」
抱きつくその手を緩めて離れようとすると同時に
俺の腰にゆっくりと手が回ってきた。
眠くなってきた
記憶あやふやになってきた
またあしたがんばる
わっふるわっふる
まだこのスレあったんですね。
恥ずかしく赤面の至りです。
やっと、ネットにつながる環境に帰ってきました。
9月の異動で、家に帰ってくることができました。
いろいろと皆さんありがとうございます。
家族はみんな元気です。娘も幼稚園に通いはじめています。
1年半ほど単身赴任をしていましたが、いろいろと家族というものを見つめ直すいい機会
を与えていただいたと考えております。
皆様のご厚情に感謝申し上げます。
559 :
なまえを挿れて。:2010/08/25(水) 22:38:23 ID:y0VKTjss0
うおおおおおおおおおおおおおおおおおおお本人だあああああああああああああああああああ
560 :
なまえを挿れて。:2010/08/26(木) 16:29:46 ID:IKkkJLxr0
>558
本物の俺君なんだよね?
良かった、安心した。
幸せになってね!
待て待て、
>>556が今がんばってるんだ。
俺くんには書きためる時間を上げようじゃないか!
支援
562 :
なまえを挿れて。:2010/08/26(木) 19:05:00 ID:tQkQaizMO
俺がこの糞板に来たのが5年前…
そのころからのこんな素敵なスレがまだ残ってたんだな
というわけであげ
ほす
ほす
保守
ほす
あれ、だれもいない
支援あげ
569 :
なまえを挿れて。:2010/10/01(金) 19:27:10 ID:C44GI6iW0
>>507 過ちではなく運命でしょう。
ほかの人とでは幸せになれなかったのでしょう?
あなたに与えられた運命を肯定的に受け入れ、
幸せになってください。
570 :
sage:2010/10/01(金) 19:28:16 ID:C44GI6iW0
sage
571 :
sage:2010/10/01(金) 19:28:45 ID:C44GI6iW0
sage
572 :
なまえを挿れて。:2010/10/08(金) 22:44:09 ID:d8gilXs60
俺は何があろうと保守する
ほす
Catcher
保守
保守
ほす
あれ?
579 :
なまえを挿れて。:2010/12/31(金) 07:11:21 ID:/ABpINmS0
保守
久々にいとこに会った記念保守
阿部慎之介
ほす
583 :
なまえを挿れて。:
誰かこの話の動画作ってくだしい