【低身長】ちっちゃい子が好き　その10

【7時00分】起床。庭のうるさい犬の所為で目が覚めた。まだ眠い。顔を洗う。顔が濡れて力がでない。
歯は磨かない。俺には歯がない。
【7時20分】普通に朝食をとると顔の中のアンコと米がまざってしまう。
朝食のかわりに顔にアンコをつめる。頭が重い。イヤになる。
「パトロールに行っておいで」ジャムの言葉だ。うるさいんだよ。俺は警察じゃない。ただのパンなんだよ。
「気を付けて！」うるせぇんだよこのバタコが。
【7時35分】仕方がないので、小汚い煙突からダルいパトロールに出発。顔が汚れるんだよ、普通に玄関から出発させろよ。
庭ではうるせぇ犬がわめいている。生意気に二足歩行ときたもんだ。殺すぞ。

【8時20分】「助けてー！」悲鳴だ。俺にどうしろっていうんだよ。どうせカバが腹へったくらいだろ。
俺の頭は安くねぇんだよ。カバごときにやれるかよ、チッ…。無視だ。
【8時37分】今日は曇りだ。気分が盛り上がらない。早く工場へ帰りたい。
【9時30分】帰りのコースでも相変わらず悲鳴が聞こえる。ちょっと暇なので行ってみる。
森の中で迷子になっているカバ男発見。
どうしたのかわけを聞く。聞くと迷子ではなくお腹が空いて動けないと言う。アホだな・・。こいつ。
とりあえず慰めてやるが「腹がへった」と泣きやまない。そりゃそうだ。慰めてやっても腹がふくれるわけでもない。。
仕方がない。近くのコンビニで何か買ってきてやろう。
コンビニに行くから少し待てとカバに話すと「それまで待てないよ〜」だと…。
さらに「早く何か食べさせて〜」とか泣き叫んでいる。 ん？ こいつ………。確実に俺の顔見てやがる…。
「早く助けてよ〜、アンパンマン〜」アンパンを強調して言ってやがる。
まあ、仕方ない。こんなカバに俺の顔を食わせるのは嫌だが俺もそれほど悪人じゃない。ちょこっとちぎって食べさせる。
【9時40分】カバにパンをあげたら「足りない」と、俺の顔に飛びつき食いはじめた。ハンニバル博士か？こいつ。
さすがに切れた。とりあえずアンパンチでカバ男を処刑。 ちっ！結局俺の顔・・半分になってしまった。
【12時17分】顔が半分しかなくて力が出ないために飛ぶことができない。そのため歩いて帰ることになった。
歩きはじめて2時間は経つ。つらい。
途中鳥に顔を突かれてさらに顔が削れていく。もう泣きたい。

【13時24分】帰宅。やっと帰りついた。くそ。こんな人里はなれたところに家を建てやがって。ジャムの野郎。
工場前でバタコがニヤニヤしてこっちを見ている。いやがらせか？いっそ殺すか？
ジャムにパンを作らせる。売ってるトコは見たことないがな……。もしかしてコイツ、バタコのヒモか？
【13時40分】ジャムが新しい顔を持って参上！「アンパンマン！新しい顔だ！それ！！」
工場なんだから無理して投げなくていいんだよ！しかも全然とどいてないじゃね〜か！このクソジャム！
運動神経ゼロめ、ちゃんと顔に飛ばせ！二度はうまくヒット！新しい顔に入れ代わった。
ジャムおじさん「さあ、アンパンマン！新しい顔になった！
「お使いに行って来ておくれ」パン使いが荒いんだよ、このボケ！！少しは休ませろ！！！
【15時23分】お使いから戻ると、工場がバイキンマンに襲われている。「おお、アンパンマン！やっと現れたな！遅いぞ！」
相変わらず元気な奴だ。つーか俺を待たずにさっさと工場潰せよ。
「やめろ〜！ジャムおじさんを離すんだ！」本当はどうでもいい。食パン、カレー早くこい。
「今日こそ日ごろの恨みを晴らしてやるぞ。ゆけカビルンルン」うわ。変なのが出てきた…。体にまとわりついている。
体中にどんどんカビが生え腐っていく。臭い。顔が湿って力が出ない。
【16時00分】完全に腐っている間、食パンがやってきてカビルンルンと戦っている。

ドキンも戦いに参加しているが、こっちは完全にやらせ試合だ。
ドキンの攻撃のうち7割は外れ、3割はカビルンルンに当たっている。そんな6枚スライスのどこがいいんだか。
しかしドキンもバカな奴だ。食パンは既にカレーの野郎と出来てやがるのによ。
【16時11分】食パンがカビルンルンを倒した。「アンパンマーン大丈夫〜！」バタコだ。タイミングが良すぎる。どこから見ていたんだ？
「新しい顔よ、これでもう大丈夫！」 ……体も腐っているのを忘れてないか？
「いくぞ〜！あ〜んぱ〜んち！！」ただの右ストレートだ。「バァイバァイキ〜ン〜…！」このセリフには飽き飽きしている。
【16時30分】馴れ合いの戦闘終了。「大丈夫？」格好だけ聞いてみる。カレーが来た。
「アンパンマン！助けに来たよ！」遅すぎる。帰れ。うだつの上がらない奴だ。
【17時00分】もう、疲れた………。

バイキソマソ日記

午前五時
目が覚めてしまう。心臓がドキドキして眠れない。

六時
テレビをかけてニュースと天気予報を見る。あいかわらず暗いニュースしかやっていない。鬱だ。

七時
食欲がない。オレンジジュースで朝食を済ませる。歯を磨きシャワーをあびる

八時
今日は何もしたくない。だけどドキンがブタを見るような目でこっちをみるので外に出かける。

九時
通りがかったカバオのおかしを取り上げる。バカ面した幸せな奴が憎い。

九時半
「許さないぞバイキソマソ！」とアソパソマソがやってくる。正義の味方なら俺のことも救ってくれ…と心の中で思う。

十時
死闘の末、アソパソマソにアソパンチをくらって殴り飛ばされる。たかがお菓子ぐらいで酷い。歯がぐらつく。殴られたときのショックのせいだ。

十一時
歯医者に行く。治療してもらうがもう元にはもどらないらしい。さらに鬱だ。

十二時
お昼だが歯が痛むので何も食べられない。気分が落ち込む。

午後一時
とりあえずバイキソ城に帰ろうとするとパトロール中のアソパソマソに合ってしまう。
「まだ懲りないのかバイキソマソ！もう許さないぞ！」とまたアソパンチで殴り飛ばされる。俺が何をしたというのだ。

二時
バイキソ城に着く。気分は最悪だ。落ち込みすぎないように抗鬱剤を飲む。
今日はもう外に出る気はしないので寝ることにする。

七時
ドキンに起こされる。どうやらショクパソを家に連れてきたようだ。しばらく外に出ていろと言われたので外に出ることにする。

八時
吉野家で晩御飯を食べる。
この時だけが至福の時だ。だが代金を払って釣り銭をもらう時に女の店員があきらかに気持ち悪がるように釣り銭を出し、すぐ手を引っ込めた。
もうこの店には来れない。

九時
十時までゲーセンで暇をつぶす。対戦格闘で一勝もできない。気分が悪い。

十時
バイキソマソ城に着く。だが中からギシギシアンアンが聞こえる。しばらく駐車場でショクパソが帰るまで待つことにする。お願いだから早く帰ってくれ。

十二時
ショクパソはまだ帰らない。
おそらく泊まっていくのだろう。今日は駐車場のＵＦＯの中で眠ることにする。
朝が来るのが怖い。

もう氏にたい

−完−

キッテライオソ
　 .∧∧∧∧∧∧
＜|￣￣￣￣￣￣|＞
＜|　　　∧　∧　 .|＞　　／
＜| 　　　T　T 　　|＞　　|
＜| 　　o　●　o　.|＞　＜　痛みに耐えて頑張って氏ねよ、おめーら！！
＜| 　　l=====l　　|＞　　|
＜|＿＿＿＿＿＿|＞　　＼
　 .∨∨∨∨∨∨　　　　　　ﾄｺﾛﾃﾞ ﾕｳｾｲｼｮｳﾊ ﾂﾌﾞｻﾝﾖ ｵﾚﾉｼｺﾞﾄ ﾅｸﾅﾙｶﾗ

アキカソマソ
　　　　　　　　.　|
　　　　　　　　　.|
　　　　　　　　.　|
　　＿＿＿＿＿|　　／
　 │ 　 　 　 　│　 |
　 │　◎　◎ 　|　＜　缶詰にされて港に沈みてーのかおめーら
　 │　　　」....　│　 |
　 │　　□ 　 　|　　＼
　 └──―─┘　　　　先行者ｼﾞｬﾅｲﾖ