妹さんにとっては兄さんがすべてなんだと僕は考えます。
十何年も前の言い付けを守って未だショートカットでいるし、
傍にいたかったけど言い付けを守ってよい高校へ進学した。
兄さんの邪魔になりたくないという気持ちに忠実な一面。
自分には何も無いけど兄さんを繋ぎ止めたいと必死な一面。
痛いぐらいに思いが真っすぐ過ぎて、読んでて何度も泣いた。
兄妹だから止めた方がいいなんて残酷な事は、もう言えない。
こんなに愛してくれる人に巡り合えるなんて、普通はない。
だから僕は、タブーを承知で二人を認めてしまったのです…。
