【懐中電灯】ホムセン最強フラッシュライト No.60
以前トラックの運転手の経験のある同僚の体験談から。
数年前のお話。同僚のS君は樹海を走る国道を深夜一時ごろ、荷を積んだトラックを走らせていたそうです。
時間は午前1,2じ頃。時期は雪が時よりちらつく1月ごろだったと言っていました。
「寝むて〜」
と言いながら対向車も無い、国道を走り続けます。
雨がパラツキ始めた頃、前方に赤いものが見えたそうです。
徐々に近づいていくと、それはこのくそ寒いのに白いワンピースに赤いかさをさした女性の様だったそうです。
徐々に 近づいて
その女性を通り過ぎようと横切る瞬間
横目に、その女性の顔が見えたそうです。それは・・・・・・
皺くしゃの老婆のようだったと言っていました。確かにこちらを見て「ニヤリ」と笑ったそうです。
「気持ち悪いなぁ」と係わり合いになるまいと先を急いだそうです。
そのまま何事も無く国道を走らせていると、
また赤いものが見えてきたそうです。
「まさかね・・・・・。」と思った瞬間、それは鮮明に浮かびあがりました。
やはり先ほど通りすぎたはずの、赤い傘に白いワンピースをさした女性の様です。
思わずアクセルを緩め、引き返そうとも考えたそうです。明るくなるまで待とうと・・・。
しかしここで引き返しても避けられるか分かりません。覚悟を決めてその女性のそばを通過する瞬間・・・・
真っ赤に血で顔を染めた老婆の顔がこちらを見て「ニヤリ」と笑ったそうです。
彼は恐ろしくなりアクセルを踏みしめると一目散にその国道を抜けたそうです。
後日、職場の先輩達に離したところ、
「そんなの可愛いよ。俺のときはフロントガラスに振ってきたことがあった」
と話してくれたそうです。