534 :
検証家:
先日超音波専用メーカーの人と話をする機会があった。
私は超音波に関して造詣が深く、長年関心を持ち現在も超音波の応用と機器の使用をしている旨を述べた。
その中で超音波ハブラシの話になった。
私「超音波ハブラシなんて、あんな出力で効果があるはずがないですよ あんなインチキがまかり通っているからネットで糾弾しているんです」
メーカーの人「そうですよ 効くわけがない W」
それについて深く考察を語ることはなかった。あまりにも常識なことなので語る必要もない。
つまり超音波を専業とする人たちは誰も超音波ハブラシなぞ端から信用していない。微弱な出力でそれなりの効果が出ること自体無理なのだ。
0.1ポイントの燃費向上と格闘している車メーカーが「これを取り付ければ3割向上します」との広告を見て語るまでもないと同じだ。冷笑で終わり。
超音波ハブラシの広告を見て買いたいと思う人は、残念ながら情報弱者と言わざるを得ない。しかしマトモに評価している記事が少ないので
それも原因のひとつではある。超音波ハブラシの実情を書いているのは私ぐらいだろう。(否定派であっても書くまでに至らないのがほとんど)
順番が逆になるが超音波で殺菌できるか次で。
535 :
検証家:2014/01/19(日) 13:49:29.12
超音波で殺菌できるか?
象とネズミを2mの位置から横向きで落下させる。象は瀕死の重傷を負うがネズミは平気だ。同じように5mにして象とアリを試す。
象は死ぬがアリは平気だ。どこが違うのか。質量の違いである(重さと言い換えてもいいが正しくは質量)
地面にぶつかった時点でマイナスの加速度が生じる。加速度とは時間あたりの速度の増減率のことで一定速度からゼロ速度までに要した時間が
短いほど加速度は大きく、つまりショックが大きい。
象とネズミは地面に接してから停止するまでの時間は同じである。(正確に言うならネズミのほうが短い)
加速度は同じなのに体に与える影響は大違いということだ。これはネズミの質量が小さいから(体重が軽いから)
たまに赤ちゃんがマンションの上階から落下して助かった事例を聞くがこれも同じ理由だ。大人なら死ぬが赤ん坊なら助かる。
さてここからが本題 つぎへ
536 :
検証家:2014/01/19(日) 13:50:11.05
加速度は生体に影響するが、その度合いは生体の重さに反比例することは分かったと思う。
ではターゲットをもっと小さくしたらどうなるか・・・・(象→ネズミ→アリ→ダニ→細菌)
細菌自体を加振するこは出来ないので、水(血液)の中にいる細菌にその水ごと加振すれば、象を落下させたと同じことを再現できる。
加振には超音波を用いる。加速度=振幅X振動数 である
水の中の細菌は超音波を受け前後に揺すられることになる。その振幅は1μほどで、毎秒4万回〜100万回となる。
細菌からみると、このくらいの振動は「屁のカッパ」であり、なんか揺れてるな〜 ぐらいにしか感じない。
あまりにも細菌の質量が小さいためにこのようになる。
百歩譲って超音波で殺菌ができるなら食品業界、医学界でとっくに実用化されている。そのような事例はない。殺菌できないからだ。
それを超音波で虫歯菌が殺菌できるかのように誤誘導した広告をだしているから私は噛みついている。
検証は簡単だ。虫歯菌に(大腸菌で代用可)超音波を照射しその増減を見るだけでいい。全く効果がないことが分かるだろう。
(これらの説明は初心者向けに端折っている 細かなツッコミはなし キャビテーションによる高圧現象も省いている 主意は変わらないからだ)