おすすめのエアコン VOL.56

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435目のつけ所が名無しさん
「中国の空調世界最大手と提携、ダイキンに「両刃の剣」、家庭用、低コストで」 日経産業新聞

ダイキン工業が今春、家庭用空調世界最大手の中国・珠海格力電器(広東省)との業務提携を決めた。ダイキンは懸案の生産コスト改善を、格力は技術力を互いに補い、
環境対応型の普及版エアコンを共同開発して、世界に売り込む計画だ。ただしダイキンにとっては、技術の流出ともなりかねず、「両刃の剣」となる恐れもある。
 一月下旬、二年越しの交渉を経て、ダイキンと格力は世界エアコン市場で二強を目指すための業務提携で大筋合意した。
交渉は途中、格力の独自路線への傾きかけや、国内競合他社の参入など、曲折を経てのようやくの決着。
ダイキンは「世界最大手の格力との提携は、環境に対応したエアコンを世界に普及させるためのステップ」(幹部)と位置づけ、
中国をはじめ世界市場開拓への大きな足がかりと期待する。

中国市場はダイキンにとって富の源泉。国税当局から移転価格税制に基づく更正処分通知を受ける見込みとなるなど、難しさもあるが、
価格破壊とは縁遠い業務用空調が利益を生んでいる。同社の中国での売り上げは二〇〇七年三月期で八百億円。
〇九年三月期には倍近い千五百億円を目指す。ただ中国で成長を維持するには「家庭用エアコン市場に参入しないわけにはいかない」(幹部)状況だ。
 格力は空調機や扇風機などを手掛ける空調大手。販売台数は年間千五百万台と、世界の家庭用エアコン市場の二割強を占める最大手だ。
その格力との提携内容は多岐にわたる。  まず、ダイキンが格力に、〇九年に日本市場で販売予定の小型エアコン五十万台を生産委託する。
部材の共同購入で部品調達コストを抑えることでも合意。また、格力は低コストの金型製作に強みを持つため、共同で金型工場をつくることでも一致した。


436目のつけ所が名無しさん:2008/05/19(月) 21:46:07
 そして何より、ダイキンの将来を左右しかねない協業が世界市場向けエアコンと基幹部品の共同開発だ。
省エネルギーの核となるダイキンのインバーター技術と、格力の低コスト生産を組み合わせた環境対応型の普及版製品を
〇九年秋にも百万台規模で生産を始めるという。
ダイキンが夢見る「インバーターエアコン市場の世界制覇」に欠かせないのが低価格製品。
だが現在のダイキンには、低価格品でも利益を確保できるほどの低コスト生産はできない。
 一方、年間千五百万台ものエアコンを生産する格力は、低コストでの生産に強みを持つ。
ただ、世界で急速に進む環境規制に対応できる技術は持っていない。
ダイキンのインバーター技術は世界でも最先端で、製品の環境対応が遅れている格力にしてみれば垂ぜんの的。
世界最大手であり続けるには環境技術がどうしても必要だ。  両社は今回提携をテコに「一二年には二社でインバーター対応エアコン市場で過半数のシェアを狙う」という。
だがダイキンのインバーター技術を手に入れ、これまでの生産規模を維持すれば格力が名実ともに覇者となる公算は大きい。
「社内でも最後まで反対論は根強く残っていた」(ダイキン幹部)という今回の提携。未開拓市場への足がかりと
、懐刀の環境技術の持ち出しとを秤(はかり)に掛けながら、ダイキンは大きな賭けに打って出た。