超音波歯ブラシを検証する

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1目のつけ所が名無しさん:2007/05/20(日) 17:45:21
超音波歯ブラシを検証したい人はこちらへ
2目のつけ所が名無しさん:2007/05/20(日) 18:02:19
いったい何を
検証するんだで
もしかして
2ゲットかな
3検証家:2007/05/20(日) 23:35:35
2ちゃんで超音波ハブラシを検証しようとするのは私ぐらいなので私のカキコが多くなると思うがご容赦。

1 エラソーに書く。
2 嘘は書かない。
3 個人攻撃はしない。
の三原則でいきたい。

このスレが立つまでになった経緯を簡単に書く(新参者も読むと思うので)

前前スレで超音波ハブラシは「ほとんど効果なし」と主張して、ほぼそれは理解された。それで役目は終えたと
思っていたら真っ向から反論が出た。「それは違う、効果はある」と。

普通ならその時点で馬鹿らしくてカキコをやめて自然消滅するのだが、これによって利益を得るのは販売側であり
効果が微弱なものを、大きな効果があるように消費者に錯誤を与えるのを放置していいものだろうか。
その義憤感のようなものでカキコを続けていた。

しかし家電の一アイテムのスレにしてはその追求姿勢は重すぎるため、そんなに追求したければ
このスレでせよ、と棲み分け目的作られたものだ。(私の隔離目的もある?)
4検証家:2007/05/21(月) 00:27:36
おさらいの意味も含め、なぜ超音波ハブラシがほとんど効かないと思うのかその根拠を書く。(以下”超ハ”と略す)
「弱い、短い、伝わらない」からだ。最後は「伝わりにくい」が正しいが語呂がわるいので。

「弱い」は、超ハの全消費電力から逆算して出力は0.3〜0.4W前後と推定される。(以後は便宜上0.3Wとする)

これが超ハの毛の面積で割ると単位面積当たりの出力は約0.15〜0.2Wとなる。
これは超音波としては非常に弱い部類に入る。メガネを洗う家庭用超音波洗浄器は40Wの出力がある。

これも単位面積当りに換算しないといけないが、振動子が小さくても水中を伝播させるときに放射状に広がるため
正確には換算できない。おおよそだが超音波洗浄器より超ハは100分1ほどの出力とみていい。

つまり一般の超音波機器に比べてとても弱いということだ。この弱さが効かない根拠の最重要の要因になる。
5検証家:2007/05/21(月) 00:28:58
では強くしたらいいのではないか。それが強くできない事情がある。まずハブラシなのだから振動子を薄く作らなくてはならない。
それと必要とされる電圧がたかいので、安全上高電圧は使えない。

さらに作用反作用の問題がある。スピーカーをケースに入れずに単体で駆動すると効率が悪い。それは
振動板の周囲を押さえ込まないと、周囲までが共に動いてしまうからだ。そのために質量のあるバッフル板を使い
周囲を留めている。同じように超音波を有効に働かせようとしたら背後をガッチリとした重いもので固定しないと
”カラ元気”となって前方へ効率よく振動を出してくれない。

その質量のある物を組み込むスペースが超ハにはない。これらの複数の原因があるため
必然的に弱くならざるを得ない。

また周波数は20K〜50KHzが効率的なのだが、この領域で作るのが難しい。周波数が高くなると
様々な理由で振幅が小さくなる。1.6MHzは高すぎるのだが、これもスペース上の制約からそれを採用せざるを得ない。
6目のつけ所が名無しさん:2007/05/21(月) 02:56:02
誘導
超音波歯ブラシ 3MHz
http://hobby9.2ch.net/test/read.cgi/kaden/1163995666/
7検証家:2007/05/22(火) 00:21:59
さて「弱い、短い、伝わらない」は直列条件だ。このうち一つでも要件を満たさないと
結果はゼロになる。つまり「効果=出力X時間X伝達効率」となる。

最初の出力が微弱なのだから残りの条件がどうであれ効果はほとんどないという理屈にもなる。

時間に関しては一つの歯あたり8秒程度になる。(3分磨いたとして 180秒÷(32本X裏表2面)=2.8秒 オーバーラップ分
で2倍して5.6秒 奥の磨きにくいところに比重を移したとして前歯が短くなり奥歯が長くなる。それらを勘案したもの)

これが3分では効果がなく10分ぐらいは必要だとの説はある。しかしメーカーが3分を基準にしているため
それを踏襲する。超音波の効果は時間に比例すると考えられ、ある時間を越えたら急激に効能を発生したとは
考えにくい。したがって3分を標準時間として話を進めても大きな誤差は出ない。
8検証家:2007/05/22(火) 00:53:07
>4,5,7で「弱い、短い」を説明した。最後は「伝わらない」を。

超音波のエネルギーは水中で大きく伝達し、空気中はほとんど伝わらない。(エネルギーの絶対量のこと)
個別に毛の伝達係数とか調べてもあまり意味がない。毛と毛の間の水分も伝える役目をするので総合的な判断がいる。

水中しか十分に伝わらないのでメーカー側の伝達実験は水中でやっている。それを逆手にとってシミュってみる。

菌を付着させた試料片(バイオフィルムと等価)の菌数がどれほど減ったかという実験がある。
この実験自体まったく意味がないが、その手法を使うシミュレーションをしてみる。

菌数を便宜上100個とする。水中で距離をおいて3分当てたら20個まで減ったとする。(80個が溶出した)
同じことを空気中で行う。当然超音波エネルギーはほとんど伝わらないので100個のままだ。

ではその中間ならどうか。水と空気の中間とは泡のことだ。細かく泡立てた泡の中で同じようにしたら
どの程度菌は減るのか?ここは推定になるが95個に減った(5個だけ溶出)とみる。

この泡状が実際の歯磨きを模している。ほとんど伝える媒体がないのが低効率の原因だ。
5個溶出したのだから「伝わらない」は正しくないが、実際上はほとんど伝わってないのだからそう表現する。

もし超音波洗浄機を持っていたら、泡を入れてメガネでも洗ってみれば分かる。閉じた完全な液体中でないと
超音波エネルギーはほとんど伝わらない。(口を閉じて液体中を再現するなら十分伝わる。少しでも空気が混じればダメ)
9検証家:2007/05/22(火) 01:27:43
ここまで「弱い、短い、伝わらない」という超ハの持つ物理的な弱点を示した。

しかし実験では効果がでているではないのか?という疑問が残る。以後は実験の落とし穴について。

結論から言えば実験デザインを間違えている。というより結論ありきから出発しているので、
結論に合致できる実験しか行っていない。(”あるある”実験に近い恣意的なもの)

広告の中の実験はシロート向けに「超音波は遠方からも伝わるんですよ」的な意味合いで実験とは言いがたい。
顔料の溶出も意味がないし、バイオフィルムからの菌の溶出も全く意味がない。
これらはブラッシングをしないで「届いたかどうか」を示しただけで深い考察は含んでない。
ブラッシングを加えた実際の歯磨きを模したなら、全く違う結果になる。(つまり掃き飛んでしまうので対象がいなくなる)

広告実験を見たメカに弱い女性などは「やっぱり超音波って遠方からでも伝わるんダナ、スゴイ!」と
広報部の狙いどおりの反応をしてくれる。

だから程度の低い実験にならない実験をここで評するのは無駄なので取り上げない。
取り上げるのは、一見科学的な研究をしたかのようなデータ群についてだ。
10検証家:2007/05/22(火) 02:24:15
広告の文言や実験を取り上げても、広告屋のキャッチコピーみたいなもので、もともと深い意味がなく科学的でもない。
例えば音波ハブラシは「音波が磨く」とあるが、音波が物理的にエネルギーを発揮することは絶対にない。
もしあるのならキロワット単位の鼓膜が破れるほどの大音響を口内に与えたときぐらいだろう。
それにツッコミを入れる人はいないが訴求力のある広告文としては秀逸だ。

超ハでは「超音波が歯垢を分解し、菌の連鎖を断ち切り・・・・」といっている。これも「音波が磨く」と同程度の
誇張した表現だ。いろんな製品がクレームが付かないギリギリの表現で広告をしている。(それが広報部の腕だが)
だったら超音波だけ叩くのはおかしいではないか、と思うかもしれない。

音波ハブラシ(=高速電動ハブラシ)は音で磨くことはゼロだが、電動ハブラシとしてちゃんと機能している。
「音波が磨くことはない」と私が言うまでもなく、それは文学表現であって当たり前のことなのだ。検証の必要がない。

もし松下が「音波が磨いた実験とそのデータ」などということを発表したならこれは噛み付く。それを信用する人もいるからだ。
文学的表現を科学的な事実にまで昇格させようとするなら、それは虚偽なので看過できない。
しかしそのようなことはやっていない。広告内の表現として留めている。

一方超ハの方は超音波の出力がほとんどないのだから効果もほとんどない。にも係わらず”有意”なデータを出している。
出るはずのない「大きな効果」がどこから生まれたのか、それをこれから探る
11検証家:2007/05/23(水) 01:48:08
超音波の効果=発振出力X照射時間X伝達効率ならば要素のどれをとっても弱いので効果は微弱ということになる。
ほとんど超音波エネルギーは届いていない。届かぬのに大きな効果を発揮するというのは矛盾している。

エネルギーは極めて小さいもののゼロではない。測定限度をようやく超えるほどの微弱さだがゼロではない。
その程度のエネルギーしかないのになぜ「大きな効果がある」と誤認したのか?

ひとつは広告を鵜呑みにした(これは超音波初級者、メカに弱い者などが該当)
もう一つは差異を指数化できずにイメージで捉えた(文系の者が陥りやすい)

超ハが汚れ除去には効果がほとんどないという指摘に対して、汚れでなく歯周病の改善、予防に目的はある。
という流れにスレが変わってきた。そこで歯周病に対しての効果を指数化してみる。(私の独断シミュレーション)

A 超ハの振動機能がない物で超音波をOFFにしたもの-------80ポイント
B 超ハの振動機能がない物で超音波をONにしたもの--------82ポイント

この2ポイントの差を微弱と呼ぶか「大きな効果」と呼ぶかの違いがある。

さらに別な機能を加えてみる

C 超ハの振動機能を働らかせ超音波をOFFにしたもの-------90ポイント
D 超ハの振動機能を働らかせ超音波をONにしたもの--------91ポイント

これはブラッシングが効率的になり、異物がより除去されたために差が小さくなっている。

E 超ハの振動機能を働らかせ超音波をOFFにしたものにWPで仕上げたもの-------95ポイント

超音波でなく普通の電動ハブラシにWPを加えたEが最もポイントが高い。(あくまでシミュレーション)
12検証家:2007/05/23(水) 01:49:09
メーカー側の実験ではAとBしか出てこない。これは当たり前で異種参戦を許さないためだ。
(Eがなぜ効果的なのかは後で詳述する)

AとBの差ぐらいなら、ハブラシの新旧でも違うし手の運動差でも違う結果になりう僅差ということだ。
この小さな2ポイントを針小棒大に騒いでいるのが超ハなのだ。効果は「微弱かゼロ」という根拠はここから。

水泳パンツの表面の抵抗を気にする一般人はいないが、競泳選手なら1ポイントでも下がったら「大きな効果」と思う。
AとBの差を大きいと思うのなら、C,D,Eはもっと効果があり「絶大な効果」ということになる。
ならばその絶大な方を選ぶのが自然だ。

つまり効果があると思ったのは比較対象が限定されたA,Bだけだったからだ。ドングリの背比べを大きな差と勘違いした。
13検証家:2007/05/23(水) 02:31:46
なぜ実験を人体でやるのか。もう少し定量化する方法はある。

例えば燃費改善グッズを効果を調べるのなら実際に走らせるのは誤差要因が増えるだけで正確さを欠く。
一番いいのはシャーシーダイナモ(自動車用ルームランナーのようなもの)を使うと一発で真偽が分かる。
ところがメーカーはそれでは困るのだ。改善率20%を謳っているのに0.2%とか1%とか数値をキチンと出されたのでは
売れなくなる。そこで実車で走行試験をするのだが、体験談に比重を移すだけの作戦に過ぎない。

実験は変動要因を極力排除しないと誤差が大きくなる。超ハなら人体を使わず模擬の歯肉や歯牙モデルを使い
1 手磨きでは圧力が変わるので機械で定圧、定周期駆動をする。
2 同じ箇所で3秒から10秒まで時間を変動させ、擬似歯垢の除去率をみる。
3 同様に歯肉に見立てたラバーと歯牙(ブラスチックで可)の隙間に各種の菌を塗布して除去差をみる
4 うがい時間でも菌数は変わるので、洗い流す時間を一定にする。
5 番外偏として上記にWPを加え、同様に比較する。

このぐらいをやれば模擬実験のほうが正確で再現性がある。プラセボも考えなくていい。
唯一の弱点は超音波が歯茎のマッサージをしているのではないか、という検証ができない点だ。
1〜4でほとんど差がないとしても、人体でなら差が大きく出るはずだ。となったときに反論できない。

しかし1〜5をマトリックスで数十項目を指数化して一覧表を作ればおおよその超音波の効果がわかる。
予想では歯垢除去に差がなく、WPで擬似ポケットの菌を除去したときが最も高いとみる。
(私が検証実験をするならこの方法を採る)
14目のつけ所が名無しさん:2007/05/23(水) 17:12:05
WPって何だぜ?
15検証家:2007/05/23(水) 23:32:11
WPとはウォーターピックの略。これは米ウォーターピック社の商品名なので口腔洗浄器が正しく
同種のものは他の名前が付いている(ジープやフリスビーと同じ)
ただWPの方が通りがよくWPと略せるのでこれを私はこれを使っている。

参考 口腔洗浄器 part2
http://hobby9.2ch.net/test/read.cgi/kaden/1176622755/l50
16検証家:2007/05/24(木) 00:07:48
>13で>WPで擬似ポケットの菌を除去したときが最も高いとみる。
と書いた根拠を述べる。

超ハの効果はブラッシングで届かない箇所(主にポケット)へ発生した水流を当てることで発現する、と広告はいっている。
では本当に水流は発生しているのだろうか。超音波でいう水流とは水道の流れのようなものとは違い
物体表面の水が動くことを水流と表現している。

分かりやすくいえば、風呂の中で手を小刻みに揺らしてみる。手の表面の水が移動するが全体に動く流れを
作っているのではない。手の表面と水との相対速度が周期的に発生することを水流と表現する。

超音波振動子を超高速(毎秒160万回)往復させると、振幅がミクロン台でも表面では水が素早く移動していることになる。
その振動子と相手(ポケット)が近くて、水中ならば相手の表面でもつれられて水が動く。これが超ハでいう水流だ。

しかしこれは水中と同様の状態のときだけ起こる。発生源からポケット内異物(菌)まで連続した水が
存在しなくては成立しない。泡状の媒体なら空気の圧縮性により激減する。

したがって水流が発生したとしても微々たるものだ。その微々たる水流でありながら”有意”な結果を示しているなら
遥かに強い水流を当てたなら、より大きな効果となるのは自明である。

WPは現在のところ安全上の上限まで圧力を高め水流を発生させている。これ以上なら障害が起きる。
ポケット内の菌を除去(軽減)することで歯周病が改されるなら、除去に特化したWPなら抜群の成果を得ることになる。

これが>WPで擬似ポケットの菌を除去したときが最も高いとみる。 という理由だ。
17検証家:2007/05/24(木) 08:23:06
では超ハとWPの水流の差を簡単に比較することはできるのか。

それはブラシが届かない部分に当ててみればいい。身近なものではハブラシがある。ハブラシの毛の植え込み部分は
汚れている。これを清掃しようにも毛が邪魔で届かない。

その植え込み部分に超ハのブラシを当ててみる。つまり使用中の普通のハブラシを超音波ハブラシで清掃するということだ。
当然中心付近の植え込みには届かないのできれいにならない。(当てる時間は8秒で水中でなく泡状環境で)

そこで持ち手側の半分だけにWPの水流を当ててみる。僅か2〜3秒でスッキリと汚れが落ちる。

超音波ハブラシで全域の清掃をしたあとに、半分だけWPで清掃したのだからその差は目視でも簡単にわかる。
ルーペで確認すると、植え込みの束の中の毛の一本いっぽんの隙間まできれいに取れているのが分かる。

このように身近な実験でも微小な隙間の除去差に雲泥の差があることが分かる。
ぜひとも超ハとWP両方をもっている人は実験してもらいたい。
(仮に超ハを水中でやってもエネルギーの絶対値が低いために結果はさほど変わらない)

これを歯周ポケットにそのまま置き換えることができる。どちらが歯周に好影響を与えるかは火を見るより明らかだ。
18検証家:2007/05/24(木) 08:44:49
百歩譲って超ハで十分水流が発生しているとしよう。その有効な距離はどの程度なのか。
口内は”水中”ではないことを忘れてはならない。口を閉じてやる訳にはいかない。

そう考えると毛の先端0.2ミリほどが有効範囲となる。そうならば0.2ミリを超えた箇所は超音波の恩恵はないということだ。
その箇所は奥歯の奥とか深いポケットとか冠を被せたところとか、いたるところにある。

そしてその箇所が最も菌に侵され易いところなのだ。最も清掃したい箇所が最も超音波が届かない箇所であるという
パラドックスをもっている。

これに対してWPは10ミリほど離れていても効果がある。これは単なる水鉄砲なのだから当然だ。
ということは口内の隅々まで発揮できることになる。超ハでは届かなかった部分までカバーできるということだ。
これは簡単に実験もできるし、読んだだけでも理解できるだろう。

非接触な部分にまで超ハは影響を与えることができる、というのがメーカー側の最大の売り文句だが
WPはそれの数十倍、数百倍の効率で清掃することができる。

これが>>11の  >E 超ハの振動機能を働らかせ超音波をOFFにしたものにWPで仕上げたもの-------95ポイント
の根拠だ。
19検証家:2007/05/24(木) 09:30:50
ここまで読んで大体の比較ができたと思う。
では超音波が水流を発生しているという説はどこが間違っているのか。について

超音波の効果はキャビテーションと水流に大別される。
キャビとはは液体中で急速に物体が動いたとき、液体の慣性によって追従できないため裏側に空洞ができ、
その空洞は次の逆方向の動きで潰される。このとき局所的な高圧が生じることをいう。(数千気圧と微視的な高温)

この高圧が衝撃波を生じさせ物体の表面から汚れを落とす。これが超音波洗浄機の原理だ。

キャビは十分な振幅があって初めて生じる。周波数は20k〜50kHzが主に使われる。
エネルギー保存の法則からも超音波の周波数を高くすると振幅が小さくなる。振幅が小さいとキャビは生じないが
液体は揺り動かすことができる。その移動量は僅か数ミクロン以下だが毎秒100万回も
やれば汚れが落ちることになる。これがキャビでないタイプの超音波洗浄機の原理だ
(これは特殊なタイプで微細な部品や薄い部品はキャビで傷むことがあり、これを避けるためにこれを使う)

超ハは1.6MHz(毎秒160万回)だ。これはキャビは生じていない。では水流は起きているのか。
振動源から遠くても水中であれば、水を媒体として遠方へ伝えることができる。ところが超ハは水中とは異なる
媒体がほとんどない状態で使われる。これが「伝わらない」の根拠だ。

伝わらない環境にあるのに、「十分伝わった」という前提で広告に書いてある。ここが間違えている。

つまり一般の超音波では水流は生じているが、超ハは水流そのものが微弱であり、しかも伝える環境にないということだ。
20検証家:2007/05/24(木) 10:22:20
超音波の効果=発振出力X照射時間X伝達効率であることを数値化してみる。
それぞれの要素の「十分だ」というレベルを100とする。

最大なら
超音波の効果=発振出力(100)X照射時間(100)X伝達効率(100)なので1000000(100万)

実際の想定値は
超音波の効果=発振出力(5)X照射時間(10)X伝達効率(5)なので250

1000000:250が理想と現実の比率になる。言い換えれば期待値の0.025%しか発揮していないということだ。

ひとつの要素を少しだけ向上させても掛け算なのだから大筋ではあまり変わらない。
(プラスチックの伝達効率はXXXXとか、時間は3分でなくXX分はかけないと・・・・・などは枝葉末節なことが分かるだろう)

どう数値をいじくっても左辺をひっくり返すほどの劇的なことは起きないのだ。
0.025%が5%だったとしても大意は同じで、「微弱かゼロ」の範囲になる。
21検証家:2007/05/25(金) 01:24:08
それほど効果が薄いのであればなぜ市場から消えないのか。それは検証しようとする人が少ないからだ。
血液型と性格は全く関係ないが、あることが「定説」になってしまった。いわゆる擬似科学は古来から発生と消滅を
繰り返してきた。サンタがいないと分かったときは、次の信じる層が生まれてきている。そういった一定の層が存在する。

その典型としてホメオパシーがある。治療方法のひとつだが、これは「思い込み」に過ぎないことが判明しているが
まだ欧州では根強い信者がいる。それはホメの施術者から効果があると信じ込まされ、本人も検証がないまま
治った気になっているだけのプラセボである。(プラセボも医療のひとつだが、ホメはそうでない理由を持ち出す)

検証しない人々は売る側にとって「いいお客さん」なのだ。特に超ハは益もないが害もないので薬害問題のような
社会事件にはならない。気休め分に数千円高く買わされているだけで詐欺とも呼べない。つまり微妙なグレー域にある。

これより遥かに悪質で害のある健康食材や高額な浄水器などがたくさん市場にある。それらから比べれば
良心的な「無害で無益な商品」でもある。(電動機能付きは電動ハブラシとして普通かそれ以上。超音波だけが無益)

逆に言えば超音波が大きな効果を発揮するなら、ブラウンや松下がなぜ追従しないのか。あのマネシタ電器と揶揄
される松下が何年も静観を続けるのか理由を考えてみればいい。これは松下の良心とみている。

かつて松下は全く効果のない超音波洗顔器を売ったし、マイナスイオンにも便乗した。しかしハブラシの部署は
そういう風潮に染まることを拒んだとみる。当然のように超ハの分解、実験、調査、効果の検証をしただろう。
ほんとに効果があるなら市場投入してくるはずだ。それをしないことでこの部署の見識の高さを感じる。貫いてほしい。

以下ホメオパシー
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9B%E3%83%A1%E3%82%AA%E3%83%91%E3%82%B7%E3%83%BC
22目のつけ所が名無しさん:2007/05/25(金) 23:40:51
 "効果=出力X時間X伝達効率"という公式は
 何を参照して引用してるの?
 ソースがあれば教えて!!
23検証家:2007/05/27(日) 00:16:21
効果=出力X時間X伝達効率
この効果と表現するのはほんとは正しくない。「歯や歯茎が受け取った超音波エネルギー量」という方が合っている。
この「受け取った超音波エネルギー量」と効果はほぼ比例関係にあるという一般的な前提で効果という用語を使った

物理的には当たり前の式なのでソースは特にない。ゆで卵で説明する。

出力とは火力である。鍋の水が十分な100度近い温度まで上げることができる火力が必要だ。
これが弱いとぬるいままなのでゆで卵にはならない。

時間とはお湯に浸かっている時間で、3分必要なところを10秒で引き上げると、ゆで卵にならない。

伝達効率とは水の量だ。卵が十分隠れるくらいあれば水からのエネルギーを全て伝えるが
もし3ミリほどの少量であれば、僅かしか伝えないのでゆで卵にはなりにくい。

どれかが弱くてもゆで卵にはならない。そもそも出力が微弱ということはお風呂程度の温度までしか
上がらないということ。残りの項目が満点でもゆで卵にならない。

これが超ハのもつ三大関門で、すべてを満足して初めて疫学的な土俵に上がるが
最初の出力項目で落ちている。これにもっと注目すべきだ。
24検証家:2007/05/27(日) 01:09:24
以下は私の想定だ。(実際に実験してもほとんど同じ傾向を示すはずだ)

1 アクリル板に線状の微細な傷をつけ、澱粉糊と染色液を混ぜた擬似プラークを塗布しての除去差---→変化なし
2 同じ擬似プラークを板に塗り、毛の先端から0.2ミリ離して水中で8秒照射したときの除去差---→変化なし
3 2と同じ条件で水を泡に替えての除去差(実際の口内を模す)---→変化なし
4 擬似プラークに大腸菌を加え2と同じく照射したあと、48時間培養させた菌数---→変化なし
5 擬似プラークをアクリル板とラバーの間(歯周ポケットを模す)に塗布し、境目に毛を8秒当てたときの除去差---→変化なし
6 同じく5に大腸菌を加えて1時間後の菌数を比較する(歯磨き後のポケット内の残存菌数を模す)---→変化なし
7 歯茎に見立てたシリコンゴムに毛を当て温度上昇を見る(マッサージ効果を模す)---→変化なし
8 7の現象をサーモグラフィーで温度分布の差をみる---→変化なし

これらの想定実験から超ハは殺菌効果がなく、粘性の高いプラークの除去差もない。7、8の温度上昇もないなら
マッサージ効果もないということになる。

考えられるすべての項目で”変化なし”である。しかし物理的な実験で臨床データではない。
物理的には”変化”ないのに、人体では”効果あり”とするのは科学常識から無理がある。

もちろん脳内実験に過ぎないと言われるだろう。しかしこれを実際にやるのは別に難しくない。要請が高ければ
検証サイトを開いて実際にやるつもりだ。「変化なし」は実際は「測定誤差の範囲」というのが適正だが主意は同じこと。

これに似た現象をどこかでみたことがないか・・・・それがホメオパシーだ。
測定誤差の範囲ながら「効果あり」。 論文があるから本当だ、保険が利くから本当だ、嘘ならとっくに淘汰されているはず
いまだにあるのは本当の証拠。というロジックに酷似。元が(出力が)微弱なら以後は発現しないのだ。
25検証家:2007/05/27(日) 01:48:43
メーカー側の実験デザインが間違っていると何度か書いた。↑の1〜8の実験をすれば一目瞭然だ。
だがそれをしたくないのだ。、最も物理データが得やすい方法だからだ。

しかしこの項目を針小棒大に拡大すれば、全ての面で「効果あり」となる。どういうことか。

部屋に観葉植物を1鉢置く。そっくりな造花の鉢も用意する。この二つの鉢で酸素濃度を比較する。
本物は酸素を出す。造花は出さない。当然本物の方が部屋の酸素濃度が高い。

それをどう評価するかだ。ほんの僅か(測定限界を超えたぐらい)増えるだけだ。酸素信望派は、「酸素は生物に
不可欠であり、救命措置にも酸素はよく使われる」という例をだす。

無意味派は、「この程度の酸素量で人体に影響があるなら、高地に住む人はどうなる。車に乗っただけでも
酸素は少ない状態になる。海女さんは不健康の極みとなる。微小な増減は全く健康に影響なし」という

どちらが正しいか、もちろん後者だ。しかし酸素量のデータを強引に健康に結びつけることはできる。
そういう不毛な議論になったときは「指数」で比較するといい。

生活に影響しない酸素量は指数で50〜60の範囲とする。本物の観葉植物を置いたとき56
造花のときは55 意味のない範囲での比較ということが明確に分かる。

メーカー側の「有効」と呼ぶものは同じ論法が見え隠れしている。それは意味のある数値か?と問えばいい。
26検証家:2007/05/27(日) 02:10:50
臨床的データといえば聞こえがいいが、体験談に毛の生えたようなものだ。
>>13で書いたように、効果を定量化する方法があるのに敢えて誤差要因タップリの”体験談”を採用する。
このギミックに気づかなくてはいけない。

もしそれが本当にメーカーの意向が入っていないなら、実験した者は科学的な思考力に欠ける。
もっと他の物理的な領域も勉強したほうがいい。タグチメソッドなど工学的手法が参考になるはずだ。
27検証家:2007/05/27(日) 04:22:07
プラセボと超音波の関係について

小麦粉のような全く薬効のないものと本物とを投薬して差分をみることを盲検法という。
さらに投薬した側もどちらが本物か分からないようにしたものを二重盲検法という

歯茎は内臓と違い心理効果は効かないはずだと普通は思う。果たしてそうだろうか。

緊張により歯茎の血流量が減ることは実験でも確かめられている。いわゆる”青ざめた”顔は顔だけでなく
体の各部にも同じように異変は起きている。しかし歯なら無関係では・・・・  これも違う。
口内の唾液の分微量や成分は心理で異なる。「固唾を呑む」という表現から分かるように
無意識に口内環境を変えている。ひいては歯牙の表面にも影響を与える。
(睡眠中もそれは起きる)

髪や爪は切っても痛くなく、体から離れた存在に感じる。しかし栄養状態や様々な病気でそれらも
影響を受ける。やはり皮膚の延長線の一部なのだ。そう考えると歯も若干だが心理の影響を受ける

つまり心理で口内環境は変わるということだ。歯茎も歯も少しだが影響を受ける。つづく
28検証家:2007/05/27(日) 04:23:11
ではメーカー側が超ハの臨床試験を行うとき患者にどのようにハブラシを与えたのか。
「こっちが超音波ハブラシです、あっちが普通のハブラシです。これで3ヶ月間様子を見ます」
と言っただけでこの実験は失敗である。

患者には全く同じハブラシで(同じ製品番号)にA印とB印だけ付けて、どちらが超音波か
分からないように渡さなくてはならない。(出ないようにコッソリ改造したものを渡す)

一方そのデータを解析する人もできれば第三者が望ましい。AとBの差を分析してどちらがどの程度
の優位性があるのか聞く。もしかしたら超音波でない方を優位性ありと判断するかもしれない。
どの道「微差」を拡大解釈しているのだからそれは大いにありうる。

つまりプラセボを排した実験デザインでないと成り立たないのだ。その手法がネットでは見えないが
片方が超音波で、もう一方が普通の手磨き用を使うのは問題外で全く意味なし。

もし臨床データを取るなら、プラセボを完全に排除した手法を採らなくては意味がない。
それができないなら>>24で示した実験の方が遥かに再現性と信頼性がある。
29検証家:2007/05/27(日) 09:41:06
同じ主旨になるが、どちらも超音波を出なくしたニセモノを研究者に渡したらどうなるか。

患者は「Aが超音波でBがそれを出ないように改造したものです これで様子を見ます」
と言われる。さて3ヵ月後の結果は・・・・・・・・・

同じ結果になり差異はないはずだが、報告者は差異を見出す。理由は本当に差異があったか
差異を拡大解釈したか、サンプル数が少ない為にデータが偏ったかである。

本当に差異があったのなら、超音波以外が理由だ。なにしろどちらも超音波がでてないのだから。
ここに測定の落とし穴がある。それらの様々な要因を排除する”センス”を持たなくてはならない。
そのためには全方位の知識と異分野の考察手法も必要になる。
30検証家:2007/05/27(日) 10:04:31
様々な誤差要因をなくして定量化する手法にタグチメソッドがある。品質工学と呼ばれるが多方面に応用ができる。

例えば>>24の8のマッサージ効果の測定がそうである。振動が十分伝わっているのなら温度上昇があるはずだ。

例えば私の持っている超音波カッターで爪楊枝を切ると楊枝をもつ指が振動で加熱して持てなくなる。
また染み抜き器の先端を指で触ると、皮膚内部(表皮より奥)が熱くなり我慢できなくなる。(熱伝導とは違う感覚)

つまり振動が伝わる証拠を温度上昇に置き換えることができる。これが工学的な手法だ。
ここで0.01度でも上がらなければ、「歯肉は振動はしていない=マッサージ効果もない」と結論していい。

ところが医学屋は効果を見出すのだ。伝わってないのに「マッサージ効果あり」と。だから全方位の知識が必要になる。
31検証家:2007/05/30(水) 00:12:51
初代スレから、出力は微弱であり、そこから得られる効果も「微弱かゼロ」と書いてきた。
その考えは時が経つほど強固になった。反論の対策をしているうちにこちらも論理が纏まってきた。

一言でいうなら「もともとが微弱だから効果もほとんどなし」で話は終わる。
裁判でいえば、「主文 被告は無罪」である。(主文 超ハは無効) なぜそうかは以後に長大な説明がされる。
その説明を略すと真相が分からない。

説明にはある程度の系統立てた長文が必要だ。(図示できればもっと早いが)
幸い揚げ足取りのツッコミが入らなかったのでスムーズに展開できた。

実際に超ハを持っていないのだから空論だとの批判はあるだろう。しかし超音波機器は結構な種類を持っているし
実験器具もオシロスコープやマイクロスコープ、顕微鏡を始め過不足のない種類は手元にある。
それと日常的に超音波に接している。超音波の応用例のウォッチは長年欠かしていない。

それらの知識と器具を総動員しても超ハが有効とするにはどうしても無理がある。

仮に>>24のような実験をして公開しても、最初に否定ありきの恣意的な実験、と言われかねない。
また匿名の一民間人の実験と大手メーカーの発表では後者を信じるひとも多いだろう。

これ以上はあまり進展もないとみる。ホメオパシーがそうであるように、真偽はどうであれ私は超ハを信じる、という
真偽無関心派にとっては長大な説明も意味がない。
超ハは本当に効くの?という疑問への根拠は十分示したと思う。

ここまでの結論。
「超音波の寄与分はほぼゼロ。しかしそれは付加機能であり、本体のブラッシング機能は十分ある」
32目のつけ所が名無しさん:2007/05/30(水) 00:26:04
>>31
長いのでまとめる。

「主文 検証家は無罪」

どっかから圧力を受けたか?
33検証家:2007/05/30(水) 18:50:38
圧力とは例えばメーカーとかのことか。それなら全くなし。あるとすれば2ちゃんの枝葉末節な工学が分からぬ者のツッコミ。

販売側が私を名誉毀損で訴えれば面白い。私は買うなとは言ってなく「超音波がどの程度寄与したのか」を言及している。
十分寄与していると相手が主張するなら厳格な実験を行えばいい。超音波のプロ達が証言すれば一発で分かる。
実験デザインは私が考案する。効果があるのならどんな手法でも”有意”になるはずだ。

しかしヤブヘビになるだろう。ワイドショー、ためしてガッテンなどの科学番組まで参戦させれば、私の主張が
補強される。事実は一つしかない。
34目のつけ所が名無しさん:2007/05/30(水) 23:23:22
 超音波歯ブラシの出力を0.3Wとした算出根拠を教えてください。
 あと、単位面積あたりの出力値の単位は何ですか?
35検証家:2007/05/31(木) 00:09:53
>超音波歯ブラシの出力を0.3Wとした算出根拠を教えてください。

電動タイプでない超ハの消費電力が0.6Wとある。変換効率を60%とすると0.6X0.6で0.36Wとなる。
低く見て0.2W 高くて0.5Wなのでおよその推定値として0.3Wとした。(これが0.5Wであっても考察結果は同じ)

>あと、単位面積あたりの出力値の単位は何ですか?
これはW(ワット)で仕事量。言い換えると1秒間で超音波振動子が押し引きした移動量の総量のこと。

超音波は仕事量に”仕事”は比例しない特徴がある。例えばキャビテーションはある閾値を越えないと発生しない。
つまり1Wの超音波振動子でようやくキャビが発生していたとき、0.5Wに落とすと半減するのではなくゼロに近くなる。

これは重要なことで、超ハの超音波出力は微弱だが微弱なりに効いているのではないか、ということはないのだ。
もともとキャビが生じない高い周波数の領域なのだが、水流説が正しいと百歩譲っても、ある出力以下では
ほとんど効果はゼロになる。

リニアに発現しないという特性があるのだ。
36検証家:2007/05/31(木) 00:54:41
伝達効率について。

超音波洗浄機に水でなく泡(石鹸を泡立てたもの)を入れたら洗浄効果はほとんどなくなる。
これは泡に含まれる気泡が振幅を吸収して洗浄物に伝えきれなくなるからだ。(空気の圧縮性が邪魔をする)

私は超音波カッターを持っている。小さなナイフ状の刃が振動して木とかプラがスムーズに切れる器具だ。
時々切れなくなることがある。原因は刃の取り付けネジが十分に締まってないことと、振動子と刃との接触面に
微細な粉末(振動によって生成されたもの)が詰まり、伝達効率を下げたためだ。

これはネジの緩みというほどのものではなく、僅かな保持力の低下が効果に大きく影響したもので、
超音波とはこのようにデリケートなのだ。ほんの僅かな阻害要因で効果が激減する。

これらから考えると超ハは最初から伝達効率など眼中になく、泡状の口内で十分伝えることはそもそも無理なのだ。
だからデモは水中でやる。これらのデモを泡に置き換えて想像してみればいい。

実際の口内を模した「泡」で、実際の歯磨き時間から算出した8秒間だけやってみればいい。
なんの変化もないはずだ。
37検証家:2007/05/31(木) 01:46:55
超ハが効いたという証言はウソなのか。

まず超ハと銘打って売っている商品の評価と、超音波が寄与したのかということとは別物だということ。

電動ハブラシがよく磨けて、その商品名に「超音波」という文字が入っていただけかもしれない。
そこに「宇宙波」という文字があれば、宇宙ハブラシはよく磨ける、宇宙波はやっぱり効果がある。と思ってしまう。

「超音波ハブラシを買ってきました、使用感はいいです。超音波サイコ〜」という人がいても、それが
超音波の効果なのかは分けて考える必要がある。

その人の超ハを改造して超音波を出なくしたらどうなるか。
「超音波サイコ〜だったのですが、超音波を出なくしたら普通のハブラシに戻ってしまいました」となるだろうか。
まずそうはならないだろう。その差がわからないはずだ。それは元々超音波の効果が「微弱かゼロ」だから。

つまり「超ハで磨いたら歯周の疾患が改善されました」という人は、超音波を出なく改造したハブラシで磨いても
同様に改善した可能性は高い。その人はウソをついているのではなく、そう思い込んだということだ。
38目のつけ所が名無しさん:2007/05/31(木) 12:07:37
おもしろい がんばれ
39検証家:2007/05/31(木) 12:13:35
広告で使う実験はピントがずれているが、その背景を探ることは「過大評価」の証拠になる。

まずブラッシングをしていないということが根本から間違っている(恣意的にそれを避けている)
ブラッシングすれば、大抵の歯垢は落ちてしまう。毛の先端の単位圧力は大変に大きく、毛が数十回こすれば
歯垢は取れる。歯の表面にはターゲートがほとんど存在しなくなる。

広告によると「97%の歯垢が取れました」とある。では超音波をoffにしたら何%になるというのか。
多くても1ポイント差だろう。つまり97%と96%ということだ。(これは微弱か測定誤差の範囲)

本当に超音波が効くのであれば、普通の歯磨きを模した実験をすれば誰もが納得する。
「普通のハブラシで磨いたら85%の歯垢しかとれませんでした。超音波を与えると97%まで向上しました」という実験ならOK。

どうしてそんな分かりやすい実験を避けているのか。そこに真相が隠れている。
40検証家:2007/05/31(木) 16:51:29
私は超ハは持ってない。書類選考で落ちているので買う気にはならない。

私の主張に異を唱える人たちがいる。私は無効だといっているのだから、その人たちは有効だと言っていることになる。
ではその人たちは買ったのだろうか。広告とおりの効果があると思っているなら買ってもいいはずだ。

どうも買ったようなカキコがない。買って試せば「検証家のいうことはデタラメだ、実際にやったらこんなに効果が
あったぞ!」という現場レポートがあってもいいはずだが・・・・・・
41検証家:2007/06/01(金) 03:06:24
買う買わないと検証は無関係なので>40は少し2分法的になったが、しかし「効果は明白である」と
評した者が買わないのは腑に落ちない。(私の主張の項目すべてに否定的ではなく、一部に共通の見解もある)

異なる部分をクローズアップして、質疑応答を繰り返せば全容が見えてくるのだがそれはイヤなようだ。
(見通しを良くするためと、同一人物であることを特定するためコテを要求しているが拒否している)

落書き板の2ちゃんといえど、カキコはサーバーに残り削除はできない。また個人のHDDにも保存されても
いることだろう。一度ネットで発信すれば削除もできず、どこかに記録が残ることになる。
となれば「検証家」は整合性がなくては信用を失う(2ちゃんだから信用云々もない?)

「超音波ハブラシの効果は微弱かゼロ」、は終始一貫して言い続けている。ブレたことはないはずだ。
42検証家
超音波が効くというのなら具体的にナニが効いているのだろうか。
どんな現象も原理まで遡ると単純な物理現象に行き着く。

微弱な出力だが十分伝わっていると譲歩すると、超ハは振動子からの振動が毛の間の水分や毛自体の伝達により
毛の先が振動しており、毛先が押し引きするように前後しているということになる。

そのストロークを1μとするなら、超高速で毛先が1μ前後していることになる。それによりどんな現象が生ずるだろうか。

超音波洗浄機の場合はキャビテーションという日常では起きない現象を発現させることで洗浄している。
超ハはキャビは起きない(微弱、高い周波数、水中でない、毛先の先端が大きな平面でなく棒状である、などが理由)

こじつければ毛先が超高速で歯牙と接触することで「掃き掃除効果」が促進されるとも言える。だが実際に遥かに
大きな数ミクロンの振幅を重畳させてみてもさほど影響がない。(これは別の超音波機器で実験済み)

では殺菌効果はあるのか。極めて強いキャビテーション中では殺菌は起こるだろうが、超ハは弱いのでそれはまずない。

水流による菌の排出はあるか。これはなにもしないよりは振動する毛先は僅かだが廻りの水を動かす。
それはウガイ程度であり、WPの限界まで高めた水流とは比較にならないほど弱いものだ。

あとは接触によるマッサージ効果も考えられるが、それもほとんどないだろう。

善意に考えてもコレダというメカニズムが見えてこない。最近の広告では「水流」を全面にだしているが
生じているとされる水流も微弱なものだ。単純計算では大きな加速度の水流が発生することになるが、
棒状の毛先の先端であり、水中でもないので条件が整ってない。こじ付けに過ぎない。

つまり「何も起きてない」のだ。起きてないことを起きたかのように錯誤を与えているのでツッコンでいるのだ。