8 :
検証家:
>4,5,7で「弱い、短い」を説明した。最後は「伝わらない」を。
超音波のエネルギーは水中で大きく伝達し、空気中はほとんど伝わらない。(エネルギーの絶対量のこと)
個別に毛の伝達係数とか調べてもあまり意味がない。毛と毛の間の水分も伝える役目をするので総合的な判断がいる。
水中しか十分に伝わらないのでメーカー側の伝達実験は水中でやっている。それを逆手にとってシミュってみる。
菌を付着させた試料片(バイオフィルムと等価)の菌数がどれほど減ったかという実験がある。
この実験自体まったく意味がないが、その手法を使うシミュレーションをしてみる。
菌数を便宜上100個とする。水中で距離をおいて3分当てたら20個まで減ったとする。(80個が溶出した)
同じことを空気中で行う。当然超音波エネルギーはほとんど伝わらないので100個のままだ。
ではその中間ならどうか。水と空気の中間とは泡のことだ。細かく泡立てた泡の中で同じようにしたら
どの程度菌は減るのか?ここは推定になるが95個に減った(5個だけ溶出)とみる。
この泡状が実際の歯磨きを模している。ほとんど伝える媒体がないのが低効率の原因だ。
5個溶出したのだから「伝わらない」は正しくないが、実際上はほとんど伝わってないのだからそう表現する。
もし超音波洗浄機を持っていたら、泡を入れてメガネでも洗ってみれば分かる。閉じた完全な液体中でないと
超音波エネルギーはほとんど伝わらない。(口を閉じて液体中を再現するなら十分伝わる。少しでも空気が混じればダメ)