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目のつけ所が名無しさん:
中国産の墓石と日本産の墓石とでは、国産の方が高価だそうです。その理由は中国産の墓石の方が歴史を積んでおり、朽ちてしまう速度が日本産のよりも速いからだというのがその主な根拠だそうです。
つまり墓石の耐久性や寿命を考慮すれば、日本産の方が長持ちするというわけです。
換言しますと、中国産の墓石の方が日本産のそれよりも早く死んでしまうから、日本産よりも安価になってしまうといえるのではないのでしょうか。
墓石そのものが価値を生む尺度を、このお話から探っていきますと墓石の耐久性、つまり寿命 ・ 命の長短が鍵を握っているのではないのでしょうか。
換言すれば、生き物だけではない地球上のすべて存在には命が備わっていると、墓石の例でもよく理解できるのではないのでしょうか。
衣服や文房具にも寿命があります。
山にも海にも命があります。
家にも会社にも生命が宿っています。
島も大陸も何億年の歳月で生まれ変わります。
国家も永遠に存在しません。
地球そのものもいつかは確実に消失するでしょう。
要はありとあらゆるものが常では無い、無常な存在である事を私達は念頭におかなければいけないように思います。
命は何れ、必ず費える宿命を背負っているのではないのでしょうか。
何億年という歳月を重ねれば、朽ちそうに見えない頑丈な岩でも、風化や浸食によって数ミリの砂と化してしまい、岩の命を閉じざるを得ないように思うのです。
私達は謙虚に且つ素直に、ありとあらゆるものには命が存在している事を認識して、それぞれの役に立つ寿命を長く延ばせるようなお互いの関わり方を、常に考える毎日を送りたいものです。