千葉県に住む20代の派遣会社員の男性らが、勤めていた東京都内の人
材派遣会社2社と派遣先のヨドバシカメラの従業員らから暴行を受けたなど
として、3社と従業員らを相手に、計約3300万円の損害賠償を求めた訴訟の
判決が4日、東京地裁であった。加藤謙一裁判長は暴行があったことを認め、
ヨドバシカメラなど3社と従業員らに対し、計約560万円の支払いを命じた。
訴えていたのは、小説「愛を乞(こ)うひと」で知られる作家の下田治美さんと、
派遣会社員の長男(28)。
判決によると、派遣会社の従業員が治美さん宅を訪れ、治美さんの目の前で
長男に殴るけるの暴行を加え、事務所では頭や顔を殴った▽別の従業員は
ポスターで長男の頭を約30回強く殴った。ヨドバシカメラの従業員は太ももを
3回けった。
PHSの店頭販売を担当していた長男が客への対応を誤ったり、欠勤したり
したことが理由だったと判決は認定した。
判決は長男の損害額を約160万円と算定。治美さんについては「目の前で
暴行を見たことで急性ストレス反応に陥り、うつ病にも悩まされて現在まで
執筆活動が不可能な状況が続いている」として約400万円の逸失利益を認めた。
引用元
http://www.asahi.com/national/update/1004/TKY200510040435.html?ref=rss