★★星電社が民事再生法申請★★(2回目)

このエントリーをはてなブックマークに追加
21889(ヤマダ)
>>9
「駐車場直結でない家電量販はいまどきどうか・・」について

そうですね、じつはカメラ系のヨドやビックがその典型です。
カメラ系は基本的に、駅前立地で駐車場を使わずに利益を上げ
るビジネスモデルを構築しています。
従って、売上構成の主要部分は「電車で」「片手」で持ち帰り
が出来る商品です。
つまりパソコンなどの商品分類ではなく、持って帰れる「ノー
ト」パソコンがという捉え方です。
売場よよく観察すると判りますが、大量展示は片手で持って帰
れ、高粗利な商品に絞り込まれています。

この場合商品回転率・接客回転率という二つの効率の向上がビ
ジネスモデルの※KFSとなります。
カメラ系の特長は、高率のポイントカードですが、このシステ
ムが重要な働きをしています。

22889(ヤマダ):02/09/14 00:24
つまり
・顧客別購入商品の精緻な分析で、欠品を防ぐこと。
・在庫調整のため、売価の変更ではなく、をポイント付与率を
 大きく変化させることで販売量をコントロールします。
 これによりチラシやプライスカードの変更やバイヤーによる
 メーカーとのネゴシエーションの手間を省きます。
・ポイント付与率のコントロールは、販売員と顧客の間の「面
 倒」かつ非効率な値引き交渉接客時間を不用とし、「アホで
 も売れる」システムを可能としています。
「値引くならポイントつきまへんねん」という商売できますか
 らバンバン客をこなすことができますね。
つまり、給料の高い高度な接客技術を持つ販売員が一人のお客
様に長時間掛けて親切丁寧な接客をする、マツヤの相対商売と
は根本的にちがうとこです。

23889(ヤマダ):02/09/14 00:25
特に若い世代は、濃密な人間関係を極端に嫌います。
この社会傾向はかなり以前から進行しており、商店街や市場が
廃れてスーパーやコンビニなどマニュアルに沿った標準化販売
タイプの店舗に移行してきたことでも判ります。
家電は昔故障率が高く、かつ高額でしたからアフターサービス
や相対値引き、コンサルティングというマツヤ型が適していま
したが、低価格化・故障率の低下・インターネットによる商品
情報の取捨選択が可能になると、販売のコンビニ化・標準化が
重要になります。それがカメラ系の高効率販売です。
カメラ系とマツヤ流のどちらが、駅前立地の三宮本店に適して
いるか判りますね。

梅田のヨドは例外的に駐車場を持っていますが、あれはあくま
で例外。
巨大ビルの有効活用と、周辺地域に駐車場が極端に不足してい
るため、単独事業として採算が見込めるからです。
24目のつけ所が名無しさん:02/09/14 00:34
>22
ポイント制とはそういう商売だったんですか。なるほどね。
25目のつけ所が名無しさん:02/09/14 00:50
>>11ヤマダさん!勉強になります。
それにしても、マツヤではアカン
26目のつけ所が名無しさん:02/09/14 01:16
>21-23
業界にはど素人ですが、非常に説得力があります。
時代に合った分析をしないと、取り残されるということですな。
関西系は、消費者行動なり、製品の巨視的な動向をつかみ切れて
いないということか。資本力で負けたのかと思っていたが、
それだけではないよう。時代が読めなかったのか。
自分など団塊の世代で、若年どころではないけれど、
濃密な人間関係が昔から苦手だった。だからよく分かる。
話は変わるが、バーやクラブのような、人間関係を売り物にするような
接客業も危ないということだろうか。
27889(ヤマダ):02/09/14 02:47
>>26
ご評価いただき有難うございます。
やはり資本力と、特に経営者の意思決定力で★は敗北したと言えるでしょう。

★の創業者はコンピュータシステムを真っ先に導入し
>>18さんが書いておられる
「客のデータベース化がしっかり
できていて、電話番号を言うだけで、すぐに通じた。
このときは、たいしたものだと思ったがなあ」
という顧客管理システムを全流通業界で真っ先に導入しました。

ポイントカードシステムは、オンラインリアルタイム+タンデム
社の「ヒマラヤ」に代表される巨額なシステム投資が必要です。
★の二代目は、当初のシステムの高度化ばかりか、維持のためのコ
スト投下の意思決定すらできず、システムの陳腐化が情報武装の遅
れを招きました。
そればかりか、それを諌めた担当者を次々と排除していきました。
悪いことに、排除されたOBはコンサルタントや大手に採用され、そ
の知識とノウハウを他社に、より進んだ形で提供するという皮肉な
結果をまねいたのです。

28889(ヤマダ):02/09/14 02:48
そうそう、バーやクラブはだいじょうぶでしょう。
あの産業は、それを欲するマーケットがある限りのこります。
ただ、家電購入はバーやクラブと異なり、それが苦手な人もいるにも
かかわらず接客という濃密な接点を通過しなくてはなりません。
したがって、★が採用する「縁結び」というプロモーションコンセプ
トを、都心型である三宮本店に導入すること自体が戦略的に誤りなの
です。

私がCCCの戦略スタッフなら、★の二次破綻を早急に実現し、CCCの完
全自社化(=★の消滅)を早める戦略として、マツヤとの提携をすす
めるでしょう。
美談は演出できるし、破綻は早まるし、二度目の破綻であれば、市場
や神戸市民の★消滅も納得させることができるし・・・