1 :
新間寿 :
なあ、アキラ。オレともう一度一緒に、プロレス界をかきまわしてやろうじゃないか!猪木も長州も三沢も、小川もぶっつぶしてしまえ!
悪いが俺も見てみたい
悪いが小川挑発して欲しい
プロレスもできねえだろ
昔から下手だったし
前田にできるのはスパーリングごっこだけ
5 :
賃クラス:2001/07/15(日) 22:30
また後ろから蹴ってクビだ。
前田は正面から戦えないビビリ(笑)
前田、長州の遺恨対決!
長州圧勝(藁
長州が花道を引き揚げるところを前田がハイキック一閃KO。
騒然となったところへどこからともなく小川が登場、
もみ合いとなったところを若手が必死に止める。
収拾がつかなくなったところへ例のごとく目立ちたがりやの猪木が
登場し「お前らやる気あるのか!なら誰が強いかこのリングで
決めてみろ。ダー!」とおいしいところを全部持っていく。
以上昭和ヲタの妄想でした
9 :
まじな話:2001/07/15(日) 22:43
前田には、リングス消滅前に一花咲かせて欲しいね・・・・・
10 :
:2001/07/15(日) 22:46
復帰したら長州以上に悲惨なことになるぞ
11 :
:2001/07/15(日) 22:57
小原にボコボコにされる前田(藁
それはそれで見てみたい
12 :
Uはおまえだよ、ターザン:2001/07/15(日) 23:07
新日で乱闘騒ぎを起こす前田。止める新日の若手。
誰も止められない前田。そこへ……。
観客席から誰かが飛び出す。1発のミドルキックが
前田を吹っ飛ばす。
「あなたがそうだから自分たちの道が狭くなるんだ!」
そう言って号泣するのは、田村潔司だった。
田村、幻の新日参戦……
ってどうでしょうか?
13 :
連続ドラマ「Uの幻影」:2001/07/15(日) 23:13
「田村!オドレが道を語るな!俺と勝負せぇー!」
そう言って田村にマイクを投げつけたのはなんとヤマケンであった。
よく見るとその後ろには金原・桜庭・高山らが!
すわ、Uインター抗争勃発か!!
14 :
:2001/07/15(日) 23:17
15 :
:2001/07/16(月) 00:27
あげ
16 :
:2001/07/16(月) 00:33
ヤマケン弱いからダメ!
17 :
連続ドラマ「白の幻影」 :2001/07/16(月) 00:36
新日で乱闘騒ぎを起こす前田。止める新日の若手。
誰も止められない前田。そこへ……。
観客席から誰かが飛び出す。1発のリフトが
前田を吹っ飛ばす。
「ダスビダーニャ!」
そう言ってあいさつするのは、カレリンだった。
カレリン、幻の新日参戦……
ってどうでしょうか?
18 :
:2001/07/16(月) 00:40
プラレスラーとしては優秀なんだよな、前田って。
19 :
:2001/07/16(月) 00:41
前田はプロレスラー相手にガチを仕掛けるプロレスラーって感じだからな。
20 :
:2001/07/16(月) 00:47
長州が花道を引き揚げるところを前田がハイキック一閃KO。
騒然となったところへどこからともなく小川が登場、
もみ合いとなったところを若手が必死に止める。
収拾がつかなくなったところへ例のごとく目立ちたがりやの猪木が
登場し「お前らやる気あるのか!なら誰が強いかこのリングで
決めてみろ。ダー!」とおいしいところを全部持っていく。
以上昭和ヲタの妄想でした
21 :
前田火明:2001/07/16(月) 00:51
まあ、何ごともビジネスですから。
飯食えなくなるくらいなら、レスラー復帰するかな?
「自分達がやりたいのはプロレスではありません」っていう
ファンとの約束も、そろそろ破らなきゃなんないし.....
22 :
:2001/07/16(月) 00:52
>>20 そして逆上した前田が小川を無視して猪木にハイキックと
東スポ一面「前田一般人に暴行!」
23 :
「Uの幻影〜光無き影〜」:2001/07/16(月) 00:59
「えー、リングスでやってきた事を証明する為にココへやってきました!」
リングス社長・前田日明は、古巣である新日本プロレスのブルーのマットの上から、満員の観衆にそう叫んだ。
微かなブーイング、それをかき消す歓声。
「これでええんや、リングスの為には……コレで良かったんや。」
前田は自分の中でも割り切れていない感情を押し殺した。
いわゆるプロレスとたもとを分かって十数年、選手としてはとうに引退し、やっと自分の理想の格闘団体をプロデュース
出来ると思っていた矢先の愛弟子達の離脱は、前田にとってそしてリングスにとって大きなショックであった。
別に経営危機は今に始まった事では無い。
日本全体を包む不況は言うに及ばず、新たなライバル興行の出現、外人選手の引き抜き、そしてスキャンダル……。
それでも前田はやってきた。自分がやってきた事が正しいと信じて疑わなかった。
最終的には自分を信じてついてきてくれる人間が必ずいると思い、それを支えにしてきた。
しかし現実は厳しかった。
外様とは言えリングスに共感して移籍入団した田村。イチから弟のように育て上げた山本、成瀬……。
彼らとの間に知らぬうちに出来上がった溝は、既に修復不可能であった。
相次いで選手が離脱する状況にスポンサーは難色を示し、専門誌には「リングス崩壊か」とまで書かれた。
"俺は5年10年先を考えてやってるんだ、ガタガタ言うな"
そううそぶいては見たものの、実際のところは首が回らない状況である。
PRIDEとの天秤交渉で法外に吊り上げられてしまった外人選手のギャラを工面するのが精一杯だった。
たとえ主張を曲げたと言われても、プロレス人気に依存したと言われても、リングスは絶対に存続させなければならない。
「新日参戦」は前田が断腸の思いで下した、苦渋の決断でもあった。
続くか?
24 :
みんな:2001/07/16(月) 01:02
肝心なことを忘れてる。
前田が復帰したら、安生の「オクタゴンでいざこざにケリを
つけよう」という対戦要求を断る理由がなくなっちゃうんだよ?
現役を引退してる、がそれを拒否する生命線なんだから。
25 :
:2001/07/16(月) 01:05
26 :
:2001/07/16(月) 01:07
というわけで、新日マットで安生・前田戦が実現することになりました。
VTでは2人ともヘタレなのでオクタゴンでやる意味はありません。
27 :
:2001/07/16(月) 01:14
>>23 まぁ、本当にこういう状況で前田が新日に上がったら
俺は前田を経営者として見直す。
28 :
「Uの幻影〜光無き影〜」:2001/07/16(月) 01:19
「前田おかえりー!」「今更何しに来やがった!」「前田復帰してくれー!」「帰れバカヤロー!」
様々な言葉が武道館の青いマット上に飛び交った。
それらのうち一体幾つが前田の耳に届いているだろうか。
前田はマイクを握り締めたまま、リング上に立ち尽くしている。
次の試合に長州が出るからではない。
藤波が「前田とやってもいい」などと勘違いした発言をしたせいでもない。
ましてや永田だの中西だのと言った小僧っ子が噛みついてきたからでもない。
見つけたからだ。武道館の中席に陣取る彼らを。
帽子を目深にかぶっているため判別しづらかったが、前田にはわかっていた。
高田と桜庭である。横には松井と豊永らしき人物もいる。
今やPRIDEを主戦場として活躍し、いわば興行の上での商売敵である彼らが何故ここにいるのだろう……。
前田の脳がその思考に支配された。時間にしてみればほんの十数秒であったが。
その次の刹那、前田は耳をつんざくばかりの大歓声を聞いた。否、正確にはどよめきと驚きの声である。我に返った前田がリングの下に目をやると、そこには新日のシャツを着た若手レスラーがうずくまっていた。
どいつも腹や顔を抑えている。一体何があったのだ?
しかし、前田がその答えを知る事はなかった。
『ゴッ』
次の瞬間、前田の眼前を閃光が襲った。骨がぶつかる鈍い音と共に。
前田は自覚すら出来ない薄れていく意識の中で、デジャヴに襲われた。
前にもこんな事があった気がする。
「そうや、UFC-Jの打ち上げで誰かに……誰かに……」
思い出す前に前田の意識は闇に沈んでいった。
190cmの前田の巨体がセルリアンブルーのマットに音を立てて崩れ落ちた。
リングサイドのカメラマン達がけたたましくフラッシュを焚く中、悠然とその男…田村は立っていた。
続くか?
29 :
お前名無しだろ:2001/07/16(月) 01:21
前田は新日マットで挨拶するのか?
なんというのだろうか。
名言の予感。
30 :
「Uの幻影〜光無き影〜」:2001/07/16(月) 01:40
「田村による前田テロ事件」は業界内で大きな波紋を呼んだ。
以前から確執のあった安生の時とは経緯が明らかに異なるのが大きな理由の一つでもあった。
「Uからリングスにかけての不満の噴出」
マスコミはこぞってそう書き立てた。真相は明らかではない。
当の田村本人が事件当日以降、姿を消してしまっていたからである。
前田を一撃で殴り倒した田村は数秒間リング上で倒れた前田を見下ろしていたが、逃げるように武道館から去っていった。
コメントは一切無し。U-FILECAMPにも姿を見せていない。
プロレスマスコミは抗争を煽り立て、格闘技雑誌は(一部を除いて)田村を厳しく批判した。
リングスは傷害罪で、新日は威力業務妨害でそれぞれ田村を告訴した。今現在、名実ともに田村は犯罪者なのである。
普段はゴシップしか載せない暴露系週刊誌までもがこの事件を大きく取り上げた。
各マスコミはシラミつぶしに田村を探した。何しろこの大事件の当事者である。
独占インタビューとまではいかなくても、潜入先での写真の1枚でも撮れれば大スクープである。
しかし、マスコミの情報力をもってしても、足取りすら掴めなかった。
"一体田村はどこへ消えてしまったのだ?"
誰もがそう思い、海外に調査の手を延ばすマスコミまで出始めた頃、都内の某ホテルに一人の男が入った。
男はここ数日、このホテルに泊まり込んで生活している様子であった。
「お帰りなさいませ、お部屋の番号とお名前は?」
「VIPルームの宮戸だ。」
続くか?
「オレだ、開けてくれ」
宮戸がドア越しに呼びかけると、VIPルームの金のプレート付のドアが重々しく開いた。
ドアの奥から屈強な鍛え込まれた腕が伸びてくる。
腕は宮戸の手から買い物袋をひったくるとすぐに中へ引っ込んだ。
袋からガサガサ何かを取り出そうとする腕の主を見て半ば呆れながら宮戸は言った。
「……ったく、逃亡者のクセにプロテインなんか買いに行かせんじゃねーよ。」
腕の主は答えない。なおも宮戸は捲くし立てる。
「大体なんで俺がお前のパシリやんなきゃいけねーんだ。今日だって店に記者連が来て営業になんなかったんだからな。」
腕の主は宮戸を丸っきり無視している。聞く気なぞハナからないのかも知れない。
買い物袋から取り出したプロテインの缶を開けて、備え付けのカップに粉を開けている。
あるいは宮戸の存在自体気にしていないのだろう。
「オイ、聞いてんのか田村!」
宮戸が声を荒げて叫んだ。怒っているというよりは不快感が先に出ている。
「コイツが人の話なんか聞く訳ないやないスか。いつやかてオノレ中心なんやから。」
宮戸よりもっと不快感を露にした声が部屋の奥から聞こえる。
ハンドポケットの横柄な態度、ちょっと見ればチンピラと見間違えそうなガラの悪い金髪の男……ヤマケンこと山本喧一である。田村がヤマケンの方向に向き直り、途端に視殺戦が展開する。
「まぁまぁ……お前も少しは抑えろって。な?でひゃひゃひゃひゃ。」
無意味な愛想笑い。仲裁を装っているが止めに入ろうと言う態度は見られない。
むしろ2人に距離をおいて自分に被害が及ばないように接している男……安生洋二である。
「……ココで喧嘩したって意味ねーだろ。やめとけよ。」
潰れたような低く掠れた声。壁に寄り掛かってなお余りある威迫。
その体格は百の言葉よりも効果的に威圧感を与える。高山善廣である。
Uインターの中でも一際異彩を放った元ゴールデンカップスのメンバーが集結していた。
ヤマケン・田村どちらからともなく視線を外し視殺戦が途切れる。
安生が隙を突いたように宮戸に尋ねた。
「あ、ねぇねぇ。他のはいつ頃来れるって言ってた?」
全員の視線が一斉に宮戸に向いた。部屋から全ての雑音が一瞬消えた。
静寂の中、宮戸はこう呟いた。
「"明日には全員揃う"…………と、高田さんが。」
続くか?
32 :
:2001/07/16(月) 02:23
ひゃはははは!おもろい!もっと続けて。
33 :
新間寿:2001/07/16(月) 02:24
1.だけど、前田って、紙プロの常連になりはじめてから、なんかキャラクターが「プロレスラー」に戻ったと思う。リング上では生真面目な審判してたけどさ・・
やっぱ、前田ってのは、根っからの「プロレスラー」だと思うんだよ!いいじゃん復帰したって。長州も天龍も小川も、いくらでもやり残した相手はいるよ。UWF、リングスと、おおいにプロレス界、格闘技界に貢献したんだから、あとは好きなようにやってほしい。
今一番みたいのは、
藤波、前田 vs 長州、天龍 だな。
鈴木あみの復活はあるの???
35 :
偽つんく:2001/07/16(月) 03:35
36 :
:2001/07/16(月) 03:41
前だってやっぱりプロレス好きなんだろ。
プロレスの方が向いてるよ。
方針変えてプロレス界をどんどんかき回してくれ。
37 :
:2001/07/16(月) 03:44
あんまり人との付き合いが上手くないからな・・・大きな波を立てるのは
無理じゃないかなプロレスでは特に
38 :
:2001/07/16(月) 03:52
全盛期の鶴田と全盛期の前田、ガチでやったら鶴田が勝つんだろうけど
見たかったな
39 :
:2001/07/16(月) 06:36
40 :
:2001/07/16(月) 07:54
「Uの幻影〜光無き影〜」 の続刊まだですか〜!
気になる・・・。
41 :
:2001/07/16(月) 09:48
前田はプロレスラーとしても五流
奴にできるのは突然、掟やぶりのシュートを仕掛けるような卑劣なマネだけ
42 :
@@:2001/07/16(月) 10:35
それじゃ、前田は悪役レスラーじゃんか。
前田に、ものすごく大事な試合の時に、昔のH・ホーガン対猪木のように、乱入して大事件を起こしてもらいたい。
もちろん、前田のマネージャーは若松しかいない。わ、前田の話題はプロレス板だっけ!?
43 :
:2001/07/16(月) 10:39
すみません。リングスおよび前田関係のスレが
なんで格闘技板にあるんですか?
44 :
.:2001/07/16(月) 10:42
「掟破りのシュートを仕掛ける」というが、そのほとんどは
「ヘタクソで落しどころ、当てる場所を間違って怪我させた」
のがほとんどなんだから大目に見てやれよお
45 :
@@:2001/07/16(月) 11:01
>>43 格闘技板のルールに、「前田及びリングスの話題はプロレス板へ」という一文をつけてほしい。
46 :
くそ:2001/07/16(月) 11:42
格闘王前田日明の歴史
88年 当時最強のアンドレのセメントを迎撃。
89年 言うだけ番長、長州の顔面破壊
91年 本格格闘技団体リングス旗揚げ
94年 ワールドメガバトルトーナメント悲願の初優勝
95年 当時最強を誇るモーリススミスに完全勝利
99年 人類最強の男アレクサンダーカレリンに惜しくも敗れるが
人類最強の男よりファーストエスケープと言う名の勲章をもぎ取る
47 :
名無し:2001/07/16(月) 12:07
このスレって糞だな。
そうとうな低脳が立てたと思われる。
48 :
:2001/07/16(月) 12:42
前田の後継者って誰よ。
猪木の後継者はある意味前田だけどその後がねえ。
○月×日午後11時過ぎ、東京都内某ホテルに一人の男が訪れた。
車を地下駐車場に停めるとその男は周囲を見回しながらホテルへ入っていった。
「宮戸から連絡あったと思うんスけど…部屋の番号を。」
都心では珍しい夜半の客に慌てるフロントにその男は低い声で告げた。
「あ、ハイ、承っております。ヤマダ様ですね。1501号室になります。」
フロントマネージャーの滑舌の良い声が夜半の無人のロビーに響く。男は思わず周囲を見回した。
「こちらから宮戸様に内線でお電話を………」
「いや、いい。行けばわかるだろうから。」
言い終わる前に男は足早にフロントを立ち去り、エレベーターへ乗り込んだ。
自分の顔がそれ程知られているとも思わないが、それでもあまり顔を見せたくはなかった……この状況では。
エレベーターが15階に到達する。目指す部屋は1番奥だ。
ドアの前に立ち部屋番号を確認する。『1501』という番号の上に金の『V・I・P』というプレート。
間違い無い、この部屋だ。
3回・2回・3回。男は微妙な間を空けてドアをノックした。
ドアの奥から野太い声が聞こえてくる。
「誰だ?」
「金原です。遅くなりました。」
「……今、鍵を開ける。」
ドアを開けるとそこには馴染みの顔が幾つもあった。
「久しぶりだな、金原。」
「高田さんこそ…お久しぶりです。」
「どーも、金原さん。」
「おぅ、桜庭。なんだもうみんな揃ってたのか。」
「金原さんだけですよ、遅刻したのは。桜庭さんより遅いってどーゆー事ですか。」
「うるせーよ垣原。」
部屋の中には旧Uインター勢の面々が勢揃いしていた。
高田を筆頭に桜庭、松井、高山、垣原、安生、宮戸、ヤマケン、そして田村……。
高田や桜庭などはメディアに露出しているので、ある意味では見慣れたいつも通りの顔だったがそうでもない奴も若干名いる。
いつになく険しい顔のヤマケン、疲労が顔に出ている宮戸…。そして誰よりも変わった男、田村。
顔には不精ヒゲを生やし、頬もややこけている。まるで山篭り中の修行僧だ。
ただ眼だけは変わっていない。あの武道館で見せた一瞬の狂気は未だに田村の眼光の中に棲んでいる。
田村は部屋に入ってきた金原には目もくれずただ床の一点を見つめたままだ。
安生が不意に口を開く。
「これで全員?和田(良覚)さんとかは呼んでないの?」
「選手じゃない人間は呼べないよ……コレで全員だな。」
高田がゆっくりと立ち上がり、そして全員に告げた。
「揃ったな……じゃあ始めよう。」
続くか?
50 :
:「Uの幻影〜光無き影〜」 :2001/07/16(月) 21:42
「そのまえに……いいですか?」と田村。
「なんだ?」田村の顔を見ずに高田が問い返す。
「あんなことしたくなかったんです……僕は」
「そらそうやろうなぁ。会社が危なくても新日上がらんかった、田村はんやもんな」
と茶々を入れるヤマケン。
「おまえは黙ってろ」ヤマケンを睨む田村。お〜こわ、と首を竦めるヤマケン。
田村と高田に交互に見る一同。
「上がっていいんですよね?言われたとおりにやったんだ。これでPRIDE、
上げてくれるんですよね?」
真剣に問いかえる田村を見て、桜庭は大きな欠伸をひとつした。
続くか?
51 :
:2001/07/16(月) 21:47
>>49-50
金原や桜庭はどちらかというと垣原に敬語を使う立場じゃないのかな?
垣原のほうが先輩じゃなかったっけ?
52 :
50:2001/07/16(月) 21:53
>>51 そうです。先輩です。私のにはカッキーは登場してませんが……
50は偽物?49に垣原出てるんですけど。
とりあえず次号きぼん!!
「まず忙しい中、みんなわざわざ集まってくれて有り難う。礼を言う。」
高田が部屋の中心に立ち、軽く頭を下げた。
「うひゃひゃひゃ。よして下さいよ。みんな好きで集まってんですから。」と安生。
どうもこの男が喋ると真面目な雰囲気も崩れてしまう。ある意味でムードメーカーと言えなくもないが。
「それにしても田村のパンチは鮮烈だったね〜。試合でもあんなに綺麗に決まった事無いんじゃん?でひゃひゃひゃ。」
生理的に勘に触る安生の笑い声だけが響く。
「俺も殴るには殴ったんだけど後ろからだしな〜、人に手伝ってもらったしね〜。追っかけられたら恐いから囲んでもらったし。
まぁ結果的には必要無かった訳だけど? でひゃひゃひゃ…」
「安生さん少し黙って下さい。」
桜庭が安生にそう言った。いつもの桜庭ではない。顔が笑っていなかった。
あるいはこの鮫のような凶相が本来の桜庭なのかも知れない。
「わおぅ、サクちゃん恐〜い。退散退散。」
安生がおどけて高山の後ろに隠れる。高田がそれを見て呆れたような笑いを浮かべた。
"最強"を義務付けられ安易にプロレスへ回帰する事も許されないこの男の目には安生の生き様はうらやましく映るのかも知れない。
「…まったく変わらないなアンタだけは…。まぁいい。本題に入っていいか?」
「でひゃひゃ、どーぞどーぞ。」
「………知っての通り、先日、新日本の武道館大会で田村が前田さん……いや、前田を殴った。
動機は…まぁ察しはつくが詳しいところはわからん。ただ問題なのは……」
高田の弁舌の最中にヤマケンが口が挟む。
「自分がおらんようなったんが原因の一端やのに、新日のマットでリングスの名前出されて逆ギレか……身勝手も大概にせぇよオッサン。」
ヤマケンがまたも田村に噛みついた。
それは自分をコキ下ろした田村への憎悪か、あるいは自分が狙っていた獲物を先に奪われた野良犬のジェラシーか。
「やめろ山本。まだ話の途中だ。それに……」
「それに、何ですのん?」
高田に対してさえ狂犬のような視線を向けるヤマケンに僻易としながらも高田が言った。
しかしその言葉は知らぬ人間が聞いたなら間違い無く驚嘆するであろう内容であった。
「お前も……いや、あの日あの会場に来ていた俺達全員があの男の首を狙ってきていたはずだ。」
続くか?
55 :
:2001/07/16(月) 23:53
56 :
耕希:2001/07/16(月) 23:55
プロレスだったら、前田もまだやれるんじゃないでしょうか。
天龍みたいなのもいるし。
57 :
>56:2001/07/17(火) 00:05
天龍はあの歳になっても250キロのハンディーつけてスクワットできる化け物です
58 :
:2001/07/17(火) 00:21
>>56 天龍がいると前田がやれるってどういう意味?
前田は天龍から逃げたじゃん
59 :
:2001/07/17(火) 00:29
Uの幻影とかってリンヲタが大好きそうだな(藁
ホント恥ずかしい
○月×日、折しも日本列島を猛暑が包む中、新日本プロレス武道館興行は行われた。
メインは武藤敬司の持つ三冠ヘビー級の選手権試合。しかしファンの興味は他にあった。
リングスの門戸解放・新日との交流路線を前田本人がブチ上げにくるという話題が公然と流れていた。
有り体に言えば経営難を救う為の苦肉の策なのだが、ファンにしてみれば期待出来るカードが増えるのであればそんな事はどうでもいいのだろう。たとえそれが格闘技戦の名を冠しただけのプロレスであっても。
しかし、それが許せない男達が居た。高田を筆頭とする元Uインター勢である。
彼らの中には旧UWF時代から持っている独自の格闘技観念があった。
それは個人により様々であり、一概に言う事は出来ないが誰もが"従来のプロレスとは違うのだ"という確固たる理念を持っていた。
同時にそれはプロレス界の異端児として産み落とされたUの遺伝子を持つ者達の誇りであり、拠り所であった。
しかし前田は今回それをアッサリと覆した。
経営難というお家の事情から、今まで己が主張し続け結果として旧Uを分裂にまで追い込んだ強烈なエゴを捨てたのだ。
前田のエゴイズムは旧Uにとって悩みのタネであったと同時に、選手達自身の自負心の代弁でもあった。
それがいとも簡単に否定されたという現実にインター勢は憤った。
「俺達がやってきた事はゼニ金で覆ってしまう程度のモノだったのか」
ファイトマネーが出ない、闘う度に怪我と借金が増えていく…。
そんな苦闘の時代を過ごした彼らにとって前田の発言はこれ以上無い裏切りであり、侮辱に思えた。
『前田を潰してやる』
同じ思いを抱いた男達が8人、同じ日同じ時に武道館に集まった。
闘いを通じて繋がった男達の奇妙なシンクロニシティである。
(松井と豊永は真意を知らされていない。宮戸は当日来ていない。)
高田・桜庭は東側。安生・ヤマケンは北側通路沿い。高山・金原は南側。そして垣原は西側に陣取っていた。
なるべくリングの近くに居た方が襲撃は楽だが、TVに写される危険性がある。
目立たぬよう各々帽子を目深に被ったり、サングラスを掛けたりと工夫を凝らしていた。
(これもまた奇妙なシンクロニシティである)
しかしたった一人、そんな事を意に介さない男が居た。
田村である。
この男は武道館の裏口から『正々堂々と』入り、呆気に取られる選手を横目に控え室脇の通路まで侵入した。
さすがに事の異常さに気付いた新日の若手が取り抑えようとしたが、時既に遅し。
田村は前田がリングでマイクを握るのとほぼ同時に控え室脇の通路を駆け抜け、途中で体を張って止めようとした新日の若手を殴り倒し蹴り倒ししてリングへ上がり、凶行に及んだのである。
続くか?
61 :
:2001/07/17(火) 00:36
これ書いてる人はライターなんですかね?
62 :
耕希:2001/07/17(火) 00:40
誤解をうむような言い方ですみません。
プロレスがもし、ショーだとすると、
ある程度、歳をとっても、やれるのでは、という意味で
書きました。
(武藤も、天龍については同じようなことを本に書いてましたし)
しかし、上を読むと、天龍は、すごい能力の持ち主なんですね。
63 :
:2001/07/17(火) 00:48
>耕希
マジレスしなくていいよ。質問した奴も書いたこと
忘れてるだろうし。
64 :
:2001/07/17(火) 00:50
天龍は凄いよ
あのタフネスさはプロレスラーでも突出している
前田は受けが弱いからプロレスもろくにできないよ
お前らまとめて氏ね!!!!!!!!
66 :
ふむ:2001/07/17(火) 01:23
67 :
ほい:2001/07/17(火) 01:35
68 :
.:2001/07/17(火) 02:20
「Uの幻影〜光無き影〜」、おもしろい。
69 :
:2001/07/17(火) 03:19
前田復活できるんじゃない?
ノアで
70 :
難民版にまで修斗スレ立てる羽目に・・・:2001/07/17(火) 16:08
オモロイage
71 :
:2001/07/17(火) 20:34
age
72 :
無粋者:2001/07/18(水) 02:36
>「Uの幻影〜光無き影〜」
>たとえそれが格闘技戦の名を冠しただけのプロレスであっても。
>しかし、それが許せない男達が居た。高田を筆頭とする元Uインター勢で
>ある。
なんか、Uインターのほうがリングスより
よっぽどプロレスに近いんですけど・・・。
新日&Uインターって提携したし、この記述はちょとどうかと。
>しかし前田は今回それをアッサリと覆した。
>経営難というお家の事情から、今まで己が主張し続け結果として
>旧Uを分裂にまで追い込んだ強烈なエゴを捨てたのだ。
もっとあっさり、しっかりと信念を捨て、プロレスして、武藤に負けたのが
高田選手では?
田村だけなら、この筋書きでも納得できるが、インター全員って・・・。
最初の方は異様に面白かったです。何が起こるのか楽しみにしてました。
だた、後半「アンチ前田のインターファン」?って感じになってきて
テンション下がりぎみ。・・・でも結末に期待してます。
73 :
:2001/07/18(水) 13:28
age
74 :
:2001/07/18(水) 17:40
Uインターのほうがリングスより実戦的な練習をやってたからあながち間違いじゃないだろ
新日の軍門に下るってのは旧Uを崩壊させた時といっしょだから今さら前田のエゴがどうこうってのもおかしいが
75 :
?:2001/07/18(水) 17:48
「………以上だ。何か質問は?」
高田が10分以上に渡る話をそう切り上げた。
部屋をほんの数分前とは全く違う重苦しく緊迫した空気が支配していた。
誰も口を開かない、否、開けなかった。
ほんの10分前、高田の口から打ち明けられた戦慄の計画は、屈強を以て成る格闘家達をも沈黙せしめるものであった。
重苦しい雰囲気を打開するように高田が口を開く。
「………もちろん強制はしない。これから俺達がやろうとしている事は紛れもない犯罪だ。"プロレスラーの醜聞"では到底済まされない。
場合によっては実刑を食らう者も出るかも知れない。それを承知で、なお参加の意志がある者だけ残ってくれ。」
………静寂。ただ静寂。
誰も応とも否とも言わなかった。五月蝿い安生さえもが黙っている。
一体彼らは何を計画し、何を実行しようと言うのだろうか。
「………面白いじゃないスか。」
不意に垣原が立ち上がる。その手は拳を握っている。
「やりましょう。どうせ遅かれ早かれ誰かがやらなきゃいけなかった事なんだ。」
そう力強く言った垣原の足は微かに震えていた。歓喜の震えか、あるいは武者震いだろうか。
ある意味ではこの男がもっとも「U」という概念に思い入れがあるのかも知れない。
新日との抗争戦、砂漠の王城であったキングダム、そして全日本プロレスへまで流れていっても、この男の根底にある
『Uの概念』は変わる事がなかった。それは己を支えるプライドであり、自尊心に他ならない。
「やりましょう、少なくともココでウダウダしてるよりゃよっぽどマシだ。」
「高山は単純でいいなぁ、まぁ俺も乗るよ。仲間外れは寂しいしね、うひゃひゃひゃ。」
高山・安生らが垣原に次いで賛同した。
元々彼らが事この後に及んでいちいち悩むタイプであるとは思えないが。
高田が逆側に座している金原・桜庭らに視線を向ける。
「……お前らはどうする?無理にとは言わんが。」
「今更何言ってんですか。やりますよ。断る理由なんか無い。」
「………僕もです。」
恐らく彼らも高田からこの計画を聞いた時、既に腹を極めていたに違いない。
迷う者の苦悩は彼らには微塵も見えなかった。
そして、宮戸も、
「俺もやるよ。もうポンコツだからどんだけ役に立つかわからないけど出来る限りの助力はさせてもらう。」
「大事な事忘れてしまへん?」
突如、結束の雰囲気に水を刺す男。ヤマケンである。
相変わらず田村の向かいに無愛想にハンドポケットでつっ立っている。
「高田さん、まだ"誰がやるのか"を聞いてませんで。教えて下さいよ。」
「……………。」
「高田さんがやらはるんですか?それともまだ決めたはらんのですか?
それやったら、やんのは俺や。あのオッサンには借しがある。」
吐き捨てるようにそう言ったヤマケンの眼には暗い狂気が宿っていた。
UFC-Jでの優勝直後、ヤマケンは田村戦を熱望し、前田にマッチメイクを直訴している。
しかし前田の返答は「脳に爆弾を抱えた選手を使う事は出来ない」というものであった。
マッチメイカーとしては妥当な判断である。
仮にそれが、当時リングスの虎の子であった田村を暗に守護する為の詭弁であったとしても
経営者という立場を考えれば一概に非難も出来まい。
だが、ヤマケンは違った。
前田の発言が己のファイターとしてのレゾンデートル(存在意義)を否定するモノのように聞こえてならなかった。
いや、その遥か以前。リングス退団当時から彼の前田や田村を見る眼には既に暗い狂気が宿っていた。
あるいはあの発言はきっかけにしか過ぎなかったのかも知れない。
続くか?
「やらして下さいよ。俺があのオッサン潰したる。どこぞのボンクラみたいな無様なヘタは打ちませんで。」
横で話を聞いていた安生が苦笑交じりに言った。思い当たるフシでもあるのだろう。
「でひゃひゃ、耳が痛い話だねぇ。」
「………別に安生さんの事ちゃいますよ。」
いきなり口を挟まれたせいで毒気を抜かれてしまったのか、ヤマケンも微かに苦笑した。
この狂犬のような男も何故か安生には懐いている。
「で、どないなんです高田さん。俺にやらしてもらえるんですか?」
ヤマケンが再び高田に視線を向ける。否と言えば噛みつきそうな勢いだ。
「……お前の気持ちがわからん訳じゃないが、もう"配役"は決まってるんだ。」
「しゃあから誰ですねん、そいつは!? 高田さんやったらともかく俺以外の奴やなんて納得いきませんで!」
とても師を前に言う言葉ではなかった。居並ぶ先輩を前にして言う口調でもなかった。
ヤマケンは他の人間の刺すような視線を感じた。大阪でヤンキーをしていた時に周囲の人間から向けられたような視線。
まるで"この狂犬が"とでも言いたげな視線であった。
重苦しい部屋はいつのまにか険悪なムードに包まれていた。
ただ一人田村だけが変わらず、床の一点を見つめていた。
続くか?
78 :
:2001/07/20(金) 04:08
Uの幻影、熱望あげ
79 :
:2001/07/20(金) 07:23
はげ
な〜んだ、終わったのか。
だれか他の人、続き書いて
盛り上げてくれん?
81 :
:2001/07/22(日) 14:46
前田新日登場の第一声は?
82 :
:2001/07/22(日) 17:16
続ききぼん
83 :
:2001/07/24(火) 09:16
kibon
84 :
:2001/07/24(火) 09:55
紅夜叉スレの予感
リングス社長、前田日明にとっては憂鬱な日々が続いていた。
田村による襲撃事件は傷害として訴訟を起こしたものの、当の田村が行方不明な為、いっこうに進んでいない。
また提携するはずだった新日本プロレス側も田村事件以降、難色を示し始めている。
現在『リングス・ロシア所属選手vs X』としてカードだけは発表しているが新日サイドからは無期限延期の申し出が出ている。
要するに「田村の一件が片付くまで交流戦は無し」と言われたようなものだった。
週刊誌は相変わらずこの事件を追いかけている。一時期のような過熱ぶりは冷めた感があるが、まだ犯人である田村が見つかっていない事もあり、報道自体が止む気配は無かった。
(スキャンダルなんかいつもの事や、いちいち気にしとれるかい…)
そう思ってはいるものの、疲労と苛立ちは前田を更に追い詰めている。
日増しに増えていく社員に対しての暴言、八つ当たり、そしてマスコミへの抗議………。
しかし何よりも前田を苛立たせたのはリングスオランダのブッカーである盟友クリス・ドールマンからの選手派遣拒否であった。「マエダ、ユーの所が今大変なのは知っている…しかしだ。それとビジネスの話とは別だ。モメ事抱えた団体にウチの選手を送る事は出来ないぜ。いつ何に巻き込まれるかわからないからな。」
ドールマンは国際電話でそう告げた。
別に今更オランダから選手が来なくても困らない。ただ危惧しているのはこの動きがブラジルやロシアの選手陣に波及するかも
知れないと言う点だ。そうなれば最早興行は立ちゆかない。
日本人選手が大量に離脱し、一番奮起しなければならない時期にそれだけは避けなければならなかった。
とはいえ前田にどうする術がある訳でも無い。苛立ちを抑えるように社長室の椅子に乱暴に腰を降ろした。
机の上の週刊誌を手に取る。事件以来、ささいな情報も漏らさないように事件の事が書かれている雑誌は全て目を通していたが
有力な情報など得られる訳も無く、むしろ前田をより一層不快にさせるだけだった。
『格闘王失神KO事件、続報!!』
いい加減見飽きた類の見出しを見るなり前田は雑誌を社長室の壁に勢いよく投げつけた。
最近では社長室の半径2m以内に社員が寄り付かなくなっている。
(腹を立ててもしょうがない)そう思いながらも立つ腹は抑えられない。
鎮静剤代わりの葉巻を探しに机の上を見渡すと、一通の封書に目がいった。
『前田日明 様』
白地にただそれだけ。差出人の名前は無かった。
「…………なんや?コレ………。」
ペーパーナイフを取り出し、手荒に封書を切る。中から折り畳んだ便箋が出てきた。
死装束のような白い紙に、鮮血のような赤い字の染め抜きでこう書かれていた。
『果たし状』
続くか?
86 :
:2001/07/27(金) 14:16
正味な話、膝がダメだろ。
87 :
:
過去の経緯からすれば無理があるが、面白いよ。
続き書いてよ。
でも、最初に絡んじゃったのはUインターだったよね。
その時に高田を田村が襲撃するのなら分かるんだけど。
しかし、武藤2連戦、橋本戦はヒクソン戦よりも虚しかったねぇ。