ジェロム・レ・バンナ　47KO's

Alan:やぁジェロム。調子はどうだい？次の試合への準備はできてるか？腕はどうだ？

JLB:調子は最高だ。試合の準備も万全、腕は完全に完治した。

Alan:グッドリッジとの試合についてはどう考えてる？

JLB:特別な思いがあるよ。奴は友達だからな。俺たちは一緒に練習して俺は奴が好きだ。
最初は戦いたくないと思ったが奴は最近K-1でいい結果を出してるんで受ける事にしたよ。
しかし俺は無慈悲に勝つだろう。いくら奴がナイスガイでもだ。
他の参加選手については語りたくねぇ。今後やつらと戦う時に問題になる。
ホーストやアーツのような奴等は友人だが･･･奴等とは二度と戦わないだろう。

Alan:アビディについてもっと教えてくれよ。パリでの試合と二人の不仲について

JLB:まず初めに言う事がある。俺はベルシーの観客を憎んだ。
アビディがリングに上がった時にブーイングしやがった。ムカムカしたね。
しかし試合後には声援を送りやがった。偽善だな。正直、ムカついだぜ。
アビディとはダチじゃないが、奴を哀れんだよ。そんな風にひやかされる奴は本当に哀れだった。

JLB:初めに、俺達はAli Sadokで練習してる時に知り合った。
アビディはRomeasと共に他のフランスのプロモーターの所へ行ったが俺達はまだよく伝え合っていた。
奴は、奴のスイスでの試合の前に俺とスパーした。
その時から奴は成長し、日本で成功を始めた。一方で俺達が競争相手になるのは普通の事だった。
その上、奴の取り巻きは俺に友好的じゃなかった。日本でも言われてる事だが･･･
もちろん俺にも責任はあるがな。
俺は話した。いつでも俺の本心を話した。
それがどういう影響を持つかを充分に考えずに。
しかし俺はうやうやしい男だ。
一方で、俺が思ったとおりの事を言うのは問題があった。
俺は、次の日には、前の日と正反対の事を思ったりするから。
どうも自分の事を否定してるようなんだ。
不安定なんだよ俺は。
加齢と共に良くなってるのは確かなようだがな。
少なくとも周りはそう言ってる。
アビディの話に戻ると、年上であることや、経験した事もあって、
そんな風に状況を悪化させるような事は俺は見過ごすべきじゃなかった、って事さ。
その試合で奴は大きなハートを持ってる事を見せたので、俺は奴に再戦の機会を与えるだろう。同国人と戦うのは好きじゃないが。
フランス人同士はタイトル戦か、トーナメントの終わりでのみ戦うべきだと思う。
奴とのあの試合に関して言うならば、完全に決着はついたしもう話題は変わっていい時だ。

Alan:今年が自分の年で、ついにK-1グランプリで優勝できると考えてる？
JLB:何も言わないよ。恐れ深いんだ。勝つ為に最善を尽くすとしか言えないね。

Alan:GPで優勝した事のない選手の中ではベストだと言われてるがそれについてどう思う？
JLB:最も優秀だとは思わないね。正直に言えば、俺は自分自身でそれについて問わない。
全く自己中心的じゃないんだよ。
お前は多分信じられないだろうが、俺は実はシャイなんだ。
GPは全てじゃない。GPで優勝するのと王者になるのは違う事さ。

Alan:君はトーナメントでしばしば不運に苛まれてるけど･･･
JLB:それは事実だろう。俺は前のGPの中で不運だった。しかし運は変わった。
勿論、決勝戦で試合終了最後の数分前でGPを逃した事は頭にきたよ。ムカついたよ。娘にも思い思い叫んだよ。
リングの中でそれが深刻な事態である事はわかってたので外科手術に行かなきゃ行けないであろう事もわかってた。
フランスに戻り病院へ行く途中、救急車の中で娘について考えた。
頭の中に娘が巨大に映し出された。娘は俺にキスをしてくれて、俺は泣き出した。
クソ、冷たくノックアウトされたほうがマシだと思ったよ。
一方で、その不運が俺をそこで止めはしない事もわかっていた。俺は忍耐強いほうじゃない。
すぐにトレーニングに戻ったよ。
それが俺の道であり、だがクソッタレ、俺は腕の怪我が時間と共によくなるとは思わなかった。
しかし日毎に俺は平穏に戻っていった。

Alan:開幕戦についてはどう予想する？
JLB:
セフォーvsガオグライ:　わからん
バンナvsGG:　俺のKO勝ち
サップvsチェ:サップはチェを眠らせるだろう。チェはサップに体中で挑むが返り討ちにあう。
ボタvs武蔵:ボタがKOで勝つと思うけど俺はムサシに勝って欲しい。奴はいい奴だ。ボタもいい奴だがな。
アーツvsモー:アーツに勝って欲しいが予想はできないな。
フェイトーザvsシュルト:シュルトの判定勝ち
ボンヤスキーvsイグナショフ:イグナショフだ。奴はベストに戻ってると思う。トップレベルになれるだろう。
カラエフvsホースト:ホーストのKO勝ちだ(このインタビューはホーストの棄権が発表される前に行われたものです)

Alan:MMAについてはどう思う？まだ続けたい？
JLB:MMAは好きだ。大晦日にMMAで戦うつもりだが相手はまだわからない。
俺はそれが実現されることだけ祈ってる。
MMAは体への負担や外傷がK-1より少ないんだ。それは自然な事なんだ。
俺はもっとMMAで試合がしたいし、もし何時の日かK-1にビッグネームがいなくなれば俺はMMAに転向するだろう。
俺はヒョードルとそれほど長く一緒にいた訳じゃないが、レッドデビルで数週間するだろう。
ディーンリスターも11月か12月に多分フランスに俺の寝技を助ける為に来てくれるだろう。
俺もまたAmoussouのBertrandに行く。彼は最近フランスでMMAの為に偉大な事をやっているんだ。


Alan:ありがとうジェロム。じゃあアイアンファイルのメンバーからの質問をしていいかな？
JLB:いいぜ。レッツゴー！

About K-1

Q:サップ、チェ、曙についてどう思う？K-1はサーカスに転向してるのか？
JLB:そうでもあり、そしてそうでもない。日本人はああいうのが好きなんだ。
奴等は、奴等の国を第一に楽しませようとしてるんだよ。
西洋人の視点から見れば、異なったストーリーだろうな。

Q:まだGP優勝に飢えてる？何が一番大きい？
JLB:確かに飢えてるぜ。まだ願望を果たしたい。
だが俺はそれよりも素晴らしい試合をする事と100％の自分を見せる事を重視してる。GPに夢中な訳じゃない。

Q:今年のGPをどう見る？
JLB:モーが準決勝へ行くだろうな。今年は印象的だった。しかし俺はそこにいるだろう。
奴は古参のマンネリ連中を引退に追いやりたいらしいが、俺はそうはならない。

Q:引退する気はある？すぐ？いつ？
JLB:それについては考えてない

Q:K-1にとってはミルコとハントとレコがいないのは寂しい？
JLB:いいや。置き換えられない、かけがえの無い奴なんかいない。

Q:グッドリッジへの戦略は？
JLB:最初だ。ラッシュを浴びせる。

Q:ペタスをゴング後殴った事でトラブった？
JLB:いいや。ありゃ面白かった。あれは心のアクションだった。

Q:3Rと5Rどっちが好き？
JLB:3Rのがいいな。試合は激しくなる。互いによりよく殴り合えるようになる。俺はV12だ。ディーゼルじゃない。

Q:何故シュルトじゃなくてGG？あれは夏以前のスケジュール？
JLB:K-1のチョイスだ。シュルトはサミー・ケブチ(フランスの有名なプロモーター)のチョイスだ。
ケブチは本末転倒だったんで俺は奴の為には二度と戦わないと言っておく。奴は誠実じゃない。

Q:最近のK-1の状況についてどう思う？人材に恵まれてると思う？
JLB:ああ。そう思う。日本人はデブが欲しいらしいが(笑)
そりゃ奴等のビジネスだし、奴等は海を越えてまでそれを持ってこようとはしない。
最近はMMAのほうが人材に恵まれてる。マネーがK-1を殺してる。
俺はビジネスクラスに上がる前にたくさんの試合をしたぜ

Q:あなたにとっての自身最高の試合は？
JLB:ハントとの試合だな。最後の２試合だ。

Q:最近のK-1のトップ3は？
JLB:１位ボンヤスキー　２位モー　３位セフォー

About his career, his training and his everyday life

Q:いつトレーニングを始めた？
JLB:６歳の時に柔道を始めた。
８歳の娘のヴィクトリア:私はパパと一緒に新聞に載る為に、柔道をしたいわ
JLB:その次がカラテ。キックボクシングは18歳から始めた。(フルコンタクトルール(ロー無しキック)」

Q:トレーニングをする日々は？
JLB:朝、キックボクシングかボクシングを１時間３０分。
夜に走る。週に２回、外へ走り出る。
他は歩くか、cardioトレーニング。

Q:腕はどうだ？まだお前を悩ませてるのか？?
JLB:しつこいな。もう悩ませてないって言ってるだろ。
スパーリングパートナーによれば今までと同じぐらい強烈に当ててるらしい。
長かった。タフだった。大きな怪我だった。

Q:ジャブは怪我前と同じぐらいパワフル？
JLB:以前よりパワフルかもしれないな。何故かは知らないが。

Q:あなたは右利きですが何故リングではサウスポーなのです？
JLB:そっちのがいいからさ。若い時、ジークンドーの本を買った。
そこには強い方の腕を前にしろと書かれてた。
その後４年の間に俺は左ハイが打てなくなった！
若い時には本当に大変だった。
酒、タバコもない･･･後に祝った。

Q:あなたの体重、とりわけ試合とトーナメントの体重を教えてください
JLB:普段はだいたい120kg。
試合とトーナメントは115kgから117kgの間。

Q:ベンチプレスは？
JLB:マックスは160kg。しかし昔の記録だし、マックスはもう長い間やってない。

Q:自分のキャリアについてどう思う？
JLB:どうも思わない。明日死ねる。
たくさんのファンがいる。２年間の不運を除けば　ル・アーブルに生まれ、
俺が今日ここにある事は奇跡であり、俺はラッキーだ。俺の幸運の星に感謝したい。

Q:引退したい年は？
JLB:まだ３２歳だ。マクドナルドは４０歳だ！年齢なんて何でもない。
ショーを見せられなくなれば引退するだろう。
もう観客のパンティーを濡れさせられなくなる日だ。

Q:引退後プロレスをやる計画はある？
JLB:もちろん。他にもジムを開いたりする計画もある。フランスだけじゃなく世界中どこでも。

Q:あなたはフランスで最もよく知られた格闘家だが、それに責任を感じたりは？
JLB:ああ。もっと外交的じゃなきゃな。いつも考えた事を言い、そしてその考えをコロコロ変える前に。
時々俺は自分自身でさえ耐えられない！(笑)
時々自分の人気に驚かされる。60や70の年寄りでも俺を知ってる奴もいる。
彼らにとっては俺は白人ヘビー級ボクサーのシンボルなのさ。その事で奴等は俺が好きなんだ。

Q:あなたはよくチームを変えるが何故？
JLB:ああ。俺は同じ奴等と長い時間一緒にいれないんだ。パラサイトが多すぎる。
俺はキックボクシング、格闘技の溜まり場が嫌いだ。
溜まり場には俺には本当の親友は二人だけいる。
ラニ・ベルバーチとジャンクロードGuerotだ。
マティアス・リッシオも偉大な奴だ。俺達は長い間会って無いが。
ある日俺がトラブルに巻き込まれた時、俺は朝の６時に奴に電話した。
奴は夜にそこにいた。俺の家から1000km以上離れた場所に。

Q:キャリアの終わりに鼻を直すつもりは？
JLB:ああ。１月にそれを提案されたよ。しかし俺はついに思い留まった。

Qまだ犬をブリーディングしてるのか？
JLB:俺は本当にそれに情熱を捧げている。
しかしベルシーでのハントとの試合の後、愛する犬を失った。
苦痛だった。
同じ事はもう嫌だ･･･
多分やめるだろう。
今はパピー7頭、アダルト９頭。

About MMA

Q:2002年でのシュートボクセでのトレーニングについてや最近のヒョードルとのそれについての噂がある。
JLB:ショートボクセでのトレーニングは延期された。で、腕を壊したってわけさ。
先週ヴァンダレイシウバは電話を俺にかけてもうすぐ俺達は会う予定さ。
俺はヒョードルともトレーニングするが、普通の基礎練習に則るんじゃない。俺はいつでも利用可能なんじゃない。
しかしもっとレッドデビルでトレーニングすることは計画している。奴等のボスのヴァディムは了承している。

Q:MMAの選手で好きな奴は？MMAについてどう思う？
JLB:ヒョードルとシウバだ。奴等は偉大な王者だ。MMAは組織が多すぎる。
ブラジルへ行き、2、3の事を学び、自身達を王者と呼び、ジムを開くようなインチキの王者に会うのはリスクがある。
数年前ムエタイで同じ現象があった。

Q:フランスでMMAが違法とされている事についての意見は？
JLB:フランスでのMMAの合法化に全面的に賛成だ。しかしすぐに変わるかどうかは疑問だ。
フランスのスポーツ倫理は違う。
ダウンした奴へ攻撃する考えは受け入れ難い。
奴等はダウンについて、サッカーでの倒れた相手と同じイメージを持ってる。
サッカーで、倒れた相手を助け上げる時に攻撃するのは、ここでは普通のメンタリティじゃない。
例えば俺達はオランダ人のようなウォーリアーとは違うんだ。

Q:MMAのトレーニングはについてはどのような感じですか？
JLB:お決まりの基礎に則っる事は無い。試合次第だ。サッカーからラグビーに転向するようなもんさ。


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