【ミルコ】格闘家としての永田祐志【ヒョードル】

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1実況厳禁@名無しの格闘家
当時プロレスハンターとして台頭し始めたミルコ、その前に敢然と立ちはだかったのが
新日本プロレスの切り札、永田祐志だった。
試合開始早々、すごい音だった、永田さんはミルコの足の甲に側頭部で強烈な打撃を加えた。
ミルコは完全にひるんだ、思わぬ衝撃だったに違いない。
僕を含む多くのプロレスを信じるものたちは思った、そして叫んだ
「今だ、たたみ掛けろ!」
しかし永田さんの意識はファンのそれをはるかに超越していた。

おもむろに自ら後退し、ロープ際に寝そべったかと思うとロープにしがみつき
「はぶ〜。」
と赤ん坊の真似事を始めたではないか。
会場の、そしてテレビの前の誰もこの意図を理解出来なかった、リング上のミルコでさえも。
我に返ったミルコは慌ててその巨大な「赤ん坊」にパンチを振り下ろした。
理由はどうあれ倒すべき相手がそこに横たえているのだ、これはチャンスなのだ。
そのことを自分に言い聞かせるように何発も何発も打ち込んだ。
しかし永田さんは一向に体制をかえず赤ん坊と化したままロープにぶら下がってみせる。
まるで
「はぶ〜、ボクにはそんなパンチききまちぇんよ〜。」
と言わんばかりだ。