ラブインパクト 8.29 新木場1st RING
入場式、たった5試合の興行だが、R D KIS'Sが一人増殖し4人になっているので
全員が並ぶとリングはもう満員。
リング上の早千予は、キックの試合と同様に、相手を視線で射抜くパフォーマンスを開始。
この視線が石山の視線と激突、全選手の真ん中で身じろぎもせず睨み合う二人。
しなしは、それとは無関係に、にっこりと微笑んで会場を見渡している。
第一試合 篠原 対 川田
篠原からの対戦要求を、亜利弥が蹴ったために、亜利弥の代理として出陣してきた川田。
打撃戦無しにいきなり組み合う両者。
もつれてグラウンド、川田が上になり篠原の腕を十字に取ろうとするが、
その動きについて行き、ポジションを入れ替えてしまう篠原。
その後も再三いいポジションを篠原に返され、最後はアームロックで篠原の勝ち。
試合後のマイクで、セコンドの亜利弥に対戦を迫る篠原。
ラブインパクト柴田氏が、篠原の戦意を認め、二人の対戦を実現するが、
「パンフでは一勝一敗一分けだが、本当はあたしの二勝で負けは無い」と言い返す亜利弥。
篠原との対戦には不満顔。
第二試合 中村 対 羽鳥
グラウンド無しのストライクルール。
トランクスに「酒」の字を入れている飲みキャラの羽鳥は、なかなかリング映えがする選手。
対する中村は久々の登場。期待どうりの打ち合いの一戦。
蹴りよりパンチが先行する両者だが、確実なヒットでは羽鳥がやや上か。
もつれた時のいなし方では、中村のキャリアが感じられるがコーナーに追い詰められる場面も。
終盤に、鼻から流血の羽鳥。判定で、中村1、ドロー2で、結果はドロー。
試合後に、売店のところで缶ビールを飲んでいた羽鳥だが、大丈夫なのか?打撃戦のあとで?
第三試合 武田 対 ファング
折りたたみイスを持ちパフォーマンスをしながら入場の、ヒールレスラーファング。
自分のテーマが聞こえると同時に、すたすたと入場してきたアマっぽい武田。
サンボ金メダリストの肩書きから、寝技の展開が予想されたが、
以外にもボクシングスタイルでガンガン前に出る武田。
速いが軽い武田のパンチ、押し込まれながら離れ際に重いパンチを叩き込むファング。
しかし、ヒットの瞬間に首を回すためか、武田にパンチのダメージは感じられない。
両者が得意とする柔道風の投げの打ち合いでは、どちらも腰が重く、容易に投げさせない。
ファングの裏拳をかわす武田、絞めから逃れるファング。
フルタイム判定は、三者三様のドロー。
試合後は、ヒールの顔を捨てて武田とたたえ合うファング。迫力の試合であった。
第四試合 小林 対 森田
身長で20センチも低い小林が、終始圧力をかけながら前に出る。
しかも、正面に立ち続けないで、
巧みに立ち位置を変えながらの前進なので、森田はやりにくい。
森田のヒザが小林のあごに直撃するが、当たりが浅く決定打にならない。
小林に距離を詰められて後ろ回し蹴りも不発。
回転胴回し蹴りを2回見せながらの横綱空手で、小林の判定勝ち。
第五試合 しなし・早千予 対 川畑・亜利弥
R D KIS'S + αとして4人でリングインした赤装束。
「あたしが行くまでもない。川畑、亜利弥、行け!」石山の声でスタート。
タックルを警戒してか、得意のパンチラッシュに行かない早千予を
グラウンドに引き込む亜利弥。苦痛の表情で何事かレフリーに訴える亜利弥。
早千予のホールドする手が、つねっているのではと言うクレームだ。
直後に強烈にチョークを狙う亜利弥。
グラウンド無制限で長時間絞められる早千予。これまでか、の空気が流れる中、
早千予がようやく脱出。アリ猪木状態の亜利弥を蹴りまくる早千予。
ここで顔面へのパンチのモーションを取り、レフリーに注意を受ける早千予。
川畑は亜利弥のタッチを受けると、いかにもいやいやという感じで出てくる。
が、短時間で亜利弥にタッチ。結局、αの亜利弥が主力の試合展開。
亜利弥はしなしが相手でも、早千予が相手でも、いかにも楽しそうに戦う。
早千予VS亜利弥では亜利弥、しなしVS亜利弥ではしなしが極めにかかるが
お互いに極めきれない。
599 :
名無しの格闘家:04/08/29 21:23 ID:eCh1H4PC
(続き)
どうしてもペースが掴めず、狙われる形になった早千予は、
膝をついたポジションがグラウンドであることを判断できないのか、
何度か顔面への打撃を出し、イエローカードをもらう。
膝をついているにもかかわらず顔面にひざを直撃された場面では、
早千予のセコンドの「ごめんなさい」という声に
「うるせー!ふざけるな!」と激昂する亜利弥。早千予は2枚めのイエロー。
しなしが川畑をつかまえて、スリーパーを極める瞬間に、15分時間切れのゴング。
結果は判定無しのフルタイムドロー。
なんでドローか?カードの意味がないだろう?と主催者に詰め寄るR D KIS'S軍団。
その様子を背中に、花道を引き上げてしまうしなし。
「逃げんのか!チビ!」怒鳴る亜利弥。
しなしが戻ってきたところで両者マイクとなるが、マイクを投げ合い全員でつかみ合いの乱闘。
間一髪で深刻な事態は止められるが、亜利弥は完全に切れている。
しなしも見たこともないほどの恐ろしい目付に。
主催者が「両者合意なら五分の延長で・・・」と言いかけるが、
R D KIS'S軍団は悪態をつきながらリングを去る。
異様な空気の中、選手全員による記念撮影が始まるが、もちろん赤軍団の姿は無し。
主催者側に「あっちを勝たせたいんだろう!」とすごんだR D KIS'Sは
ラブインパクトに継続参戦の意志はあるのか?波乱の大会であった。