アントニオ猪木で分かったプロレス最強

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1名無しの格闘家
格闘技世界一。このスローガンのもとに、猪木は、MAの選手をしとめ、柔道王
をバック・ドロップで失神させ、肝心のアリには引き分けたものの、足を破壊
(試合後アリの足は紫色に膨れ上がっており、歩行困難だった)、
プロレスラー世界最強を余すところなく証明したのだった。
八百長?とんでもない。八百長で猪木vsアリ戦のようなつまらない試合はやらない。
猪木は真実勝ったんである(猪木は格闘技世界一決定戦、格闘技世界ヘビー級王者
戦を9戦戦って7勝2敗。引き分けはアリと極真のウィリー・ウィリアムス)。
もしプロレスラーが世界最強、ということに疑念があるとしたら、ちょっと冷静に
考えてみて欲しい。格闘技世界一決定戦は、猪木vsアリ戦を除いて、パンチ・キッ
クあり、投げあり、グラウンド技ありのルールで行われた。
「こんな技出しちゃダメ」みたいな軟弱な発想は当然ない。
何せ世界最強を決めるのだ。シビアなのは当然であろう。
こういうルールだからして、ボクサーにはローキックすればいいし(ボクサーは蹴
りの防御をしたことがない)、キック・ボクサーだったら組み付いて投げりゃいい
し(打撃系選手に打撃を入れるのはとても難しいが、クリンチするのは、根性と
ガタイさえあれば取りあえずできる)、それでもダメなら寝技に持ち込めばおしま
いである。柔道の選手には、逆に、殴る、蹴るしたりすればいいわけだ。
「何かプロレスラーに有利なルール、というか、殆どプロレスのルールの様な気
がする」とか、あるいはもっと進んで「受験科目が5教科ある国立大学
を目指している受験生が、受験科目3科目の私大を目指して勉強してい
る受験生に5教科の総得点で勝って喜んでいるのと同じでは?」とか、そ
ういう理性の声に耳を傾けてはいけない。
我々に残されているのは、猪木の夢に、世界最強のロマンに酔いしれる
ことだけだ。かくしてプロレス世界最強は証明された。