タイソンがK1に出るわけねえだろヴァーカwG

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347紙プロ
 前号で掲載した「タイソン、K−1参戦問題」についてのリポートは、読者に大変好評だった
ようである。なにしろこの件については、マット界にとって10年に一度の大ニュースに関わら
ず、K−1側からの限られた情報と断片的な海外からのニュースしか与えられなかったのだ
からいかにファンが情報に飢えていたかがわかる。
348紙プロ:03/09/28 12:57 ID:oZeRwNTk
 読者は知っているのだ、与えられただけの情報には本当に自分が知りたいことは何
もないことを。その顕著な例が8月26日付「ニューヨーク・タイムズ」紙が「タイソンの
次の試合がK−1で、日本のスターとなったサップと対戦する」と報じたとされるニュー
スだろう。この記事が出た途端に、日本のスポーツ新聞をはじめとするマスコミは「タ
イソンVSサップ決定!」と書き立てた。天下の「ニューヨーク・タイムズ」がそう書いて
いるのだから、間違いあるめぇ、ということだ。
349紙プロ:03/09/28 13:09 ID:oZeRwNTk
 しかし、そんなに簡単にいくなら、なぜこれまでアントニオ猪木が何度も招聘計画を
ブチ上げたのに実現しなかったのだろうか?
 相手は世界一著名なプロボクサーで、昨年8月『UFO LEGEND』大会でも、「空
港まで来たが出国できなかった」ことにされていたお騒がせ男である。代理人を自称
する関係者が西海岸には多すぎて、本当に権利を持っていたニューヨークのシャーリ
ー・フィンケル相談役に話が通っていなかった言い訳があったが、タイソンの破産宣告
でケンタッキー州ルイズビルのボクシング・プロモーター=クリス・ウェブとスティーブン・
エスピノーザ弁護士に代わった。
350紙プロ:03/09/28 13:49 ID:oZeRwNTk
 ではここで、今回の「ニューヨーク・タイムズ」報道のカラクリを解いてしまおう。今回
の「タイソン、K−1出場」のニュースは、K−1USA代表のスコット・コーカー氏が前号
で紹介した米国五大紙や格闘技関係者に広くプレリリース(広報資料)として流した情
報をもとに書かれたものである。要は五大紙のうち4誌には完全に無視されたが、たま
たま「ニューヨーク・タイムズ」だけが取り上げたというだけの話なのである。
351紙プロ:03/09/29 00:31 ID:axHXywio
 だからそこに書かれている内容は、「ボクシング・ルールならやってやる!(Marquis
of Queensbury)」という、ラスベガスでの試合終了直後からタイソンが言ってることを
なぞっただけで目新しいものではない。それどころか、そもそも不正確な箇所がアチ
コチにある。
 たとえばモハメド・アリVS猪木の異種格闘技線を例に出したくだりだ。アリが受け取
った額が600万j(実際は200万j)とか、「対戦相手のロッキー猪木」と印刷されてい
るから首をかしげた。最初はわざと皮肉でアントニオと書かなかったのかと思って現地
のジャーナリストたちに連絡を取って確かめたのだが、単なる無知だという。
352紙プロ:03/09/29 00:39 ID:axHXywio
 一流新聞だからといって信用するとロクなことがないのはどこの国でも同じだろう。
ただし、その「ニューヨーク・タイムズ」紙の記事には、一箇所だけ気になる表現があ
った。「タイソンVSサップは“12月の後半”に開催予定」と書かれていたことだ。
 ここでピンとくるのは、やはり日本開催は難しいという現実だろう。日本開催で動い
るなら対戦予定を「大晦日」と書くはずだが、あえてここでは「12月の後半」と書いて
あったということは、つまりタイソンの入国は難しいのである。
353紙プロ:03/09/29 00:51 ID:axHXywio
 出入国管理法では「1年以上の懲役や禁固、それに相当する刑に処せられたことの
ある者の入国を禁じている」。ただし、それに当てはまるものに総理大臣になった者も
おれば、「法相が特別な事情があると判断した場合」でW杯にはマラドーナを認めてい
る。ジェームス・ブラウンだって70歳で来日して熱唱予定だ。現場の入国管理局の玉
虫色の判断ではあるので、絶対にNOでもなければYESでもないのが実情である。し
かし、約3億円の脱税容疑でタイソンは本人の知らぬところd架空契約の主役であった。
だから麻薬常用歴のあるエリック・クラプトンが自由に来日できて、格闘技のリングにフ
ァン代表としてあげてもらうのとは状況が違うのだ。
354紙プロ:03/09/29 01:06 ID:axHXywio
 しかも、8.15K−1ラスベガス大会では、当初はテレビカメラも気を使って、客席を
撮るときはタイソンとガールフレンドだけにして、その“隣の人物”を敢えて画面に残さ
なかったのに、保釈中のみでありながら館長はタイソンの手を引っ張ってリングに上
げ、対戦アングルを現場で指揮した明らかな様子がテレビ画面に出てしまった。これ
は業界関係者には“館長健在”をアピールする格好の材料となったものの、一方で裁
判長の心象を著しく悪化させた。これによって試合での入国はより難しくなったと考え
るべきであろう。
 そのことを裏付けるように、K−1事務局側は日本、米国、アジアの三案を検討して
いるとの情報を流している。ところが、ここでその三案とは全く違った意外な国での開
催が検討されていた事実が浮かび上がっている。その国とは、故アンディ・フグの母国
スイスだ。
355紙プロ:03/09/29 01:21 ID:axHXywio
 日本で大成功した英雄フグの活躍によって、スイスではK−1が数々の視聴率記録
を打ち立てるほどの大人気を博していることは日本にも紹介されている。このK−1の
人気の高い土壌で、しかも「アンディの故郷で開催」とあれば日本へのプロモーション
も抜群、さらに少なくとも応酬ならタイソンは過去も入国は出来ているからビザの問題
がないと繰れば、まさに開催地としては打ってつけといえる。事実、スイスのプロのプロ
モーターが年内にもう一度K−1イベント開催を検討していたこともあって、かなり実現
する可能性が高いところまで来ていたようだ。
 ところが、意外なところで問題が持ち上がってきた。なんと肝心のスイス国民が犯罪
歴のあるタイソンのK−1登場を歓迎しなかったのだ。なにしろスイスの新聞では、「犯
罪者タイソンと、サップというフリーク(やや悪い意味の”怪物”)がこのリングに上がる
ことは、K−1とアンディ・フグの両方にとってディスグレイス(恥辱)である」とまで書か
れてしまったのである。これによってスイス開催案は白紙に戻ったという。K−1の地位
が高いが故の障害なのだから皮肉なものだ。
356紙プロ:03/09/29 01:24 ID:axHXywio
 現在、ホノルル開催を目指して、ハワイからの中継案が検討されているとの情報もあ
るが、このスーパーファイト実現には、まだまだ一波乱も二波乱もありそうだ。