衝撃インタビュウ:三島☆ド根性ノ助、五味再戦要求
「彼奴だけはシバいたる!」
2003/03/29
■怪我が怖くて練習も出来なかった■
----こんどのDEEPでの試合は自然に体が動いたと。逆に十二月の修斗の試合は逆に堅
かった気がしますね。リラックス出来てないというか。
「あの時は、練習も出来てなくて。堅いっていうか、力抜きすぎたっていうか(笑)全てが駄目
でしたね」
----じゃあ、自分でも“アカンな”って感じがしてた?
「前日から体の出来がすっごく悪かったというか。前日風邪も引いちゃったんですけど、風邪
引く以前に、もう体が全然動かなかったんで。今回はもうアカンやろうけど、一応頑張ってみ
るかって感じでしたね(笑)」
----やっぱり一回キャンセルして、チャンピオンシップを流したことから来るプレッシャーがそ
れだけ大きかったと言うことですかね?
「それが一番ですね。決まった試合をだめにして、それを散々回りに言われて。今度は何が
何でも次は怪我でけへんし、試合だけはやらなアカンっていう気持ちでしたから。
試合の前も怪我が怖くて追い込めなくって。いつも追い込んで、ココから追い込んだら強くなる
っていうところで“強くなるか、怪我するか”どっちかみたいなトコでやってるのに、それが出来
なくて100パーセントの試合は無理やろうなって、思ったんでね。最初から」
----オープニングの時に既に涙ぐんだりしてましたしね。もうこの試合を実現するということの
ためだけに自分を追い詰めちゃってたんですね。
「試合が出来る喜びもあったんですけど、もう負ける予感があったんでね(笑)応援しに来てく
れてる人に悪いなという気持ちで一杯で」
----じゃあ、もうやる前に気持ちで負けちゃってたと。実際やってみた五味選手の印象はどう
でした?
「ああ、こんなもんかって感じでしたね。だから今思ったら悔しいなと思ってね。もったいないな
ーって感じがして」
----具体的にはどんなところにチャンスがあったと思います?
「普段の試合やったら…もう普段通りに仕上げてたら、全然勝てる相手やと思うんでね」
----パンチとかも怖いとは思わなかった?
「それもなかったですねえ。普段通りやったら、一発ももらってなかった自信あるし」
----「アカンやろうな」という自分の予感に負けたって感じですか。おわってみてそんなに悔しい
と思うなら、もう一回やってみたいって言う気持ちもある?
「それはもう。一回、引退するまでに絶対やりたいですね」
■実績をつくって五味を呼び寄せるしかない■
----大分当時と気分が変わってるみたいですね(笑)
「そうですね。やる前は雑誌とかでは『最後やから頑張る』みたいなこと言ってたんですけど、ホ
ントは義務としてやるだけでって感じやったんでね。もう今はやりたくてたまらなくて。
チャンピオンなんかはどうでもいいから五味を倒したいって」
----それを実現するためには、何か“権利”が要りますよね。
「あー(笑)…そうですね。僕は修斗側にも嫌われてるんで。今修斗でシャオリン倒しても、誰を倒
してもやらしてもらえないと思うんでね。外で実績を作って、五味を呼び寄せるしかないと思ってる
んですけどね」
----毎晩、五味選手のこと考えたら眠れないとか(笑)
「毎晩…ではないですけど(笑)たまにありますね」
----なんか新鮮やなあ。そんな“負けず嫌い”な三島選手初めてみましたよ(笑)
「ああ。僕もこんなん思ったん初めてなんで」
----12月やる前は「青春の思い出に」とかまるでヒトゴトみたいな事言ってたじゃないですか(笑)
正直いって、タイトルマッチやる選手にしてはえらいショボイこと言うなあって思ってたんですけど(笑)
「そうですねえ」
----じゃあ、今は五味選手のことで頭が一杯ですか
「いや…まあ半分ぐらいは(笑)」
----実際その悔しさっていうのは“ホントなら勝てたのに”っていう気持ちか、“五味選手個人に対する
感情”ですか?
「ちゃんとやったら勝てたのにっていうのが強いですかね。実力で負けたんやったら、諦めますけどね」
----でも、負けた直後はそんなこと言ってませんでしたっけ。負けても納得してるみたいな発言があった
ように思うんですけど
「あのときは、試合が出来たっていうだけでかなりうれしかったんでね。これで、修斗も終わったなって感
じやったし。その後の五味の態度見てムカついてね。自分の中では実力では負けてなかったけど、自分
の中では整理ついてたんですよ」
----これからはDEEPもあるし、修斗卒業式みたいな意味で捕らえてたわけですね。
「ええ、実力では負けてないから、これで自分ですっと納得して出ていけるわ、みたいな感じでね」
■僕の一年半はなんやったんや!■
----さっき五味の態度がムカついたって言ってましたけど
「いろいろあるんですけどね…まあそれは僕の胸だけにしまって置いたらいいことなんで言いませんけど、
まあ雑誌のインタビュウでもいろいろ言ってたでしょ」
----勝って当然みたいな発言はありましたね
「楽勝楽勝みたいなね。今までで一番ワーストバウトだった、みたいな」
----逆に言えば、俺の感じてたプレッシャーを知りもせずに、みたいな?
「そうです、そうです。散々試合まで僕のことガンガン言ってたじゃないですか。試合ブッチしやがってみた
いな事をね。それで試合終わったら“僕は全然気にしてなかった”みたいな事言うしね。“僕が悩み続けた1
年間はなんやったんやー!”みたいな感じでしたね」
----でも、それは試合終わった直後じゃないですよね
「ああ、直後はもううれしさだけでしたからねえ。悔しさは全く無くて。悔しさはビデオ見てからですねえ」
----それはいつごろですか?
「二日後ぐらいですかねえ」
----ビデオみて、はじめて「何してるんや俺は?」みたいな感じでしたか
「ええ」
----僕も端で見てて、あの試合は三島選手は精神戦で負けたなと思いましたもん
「1年半前から続いてた、ネチネチが攻撃やったんですね(笑)まんまと嵌まってたなって思いましたからね」
----モハメド・アリでも試合前からどんどん口で相手を追い込んでいきますからね(笑)
「そうっすねえ(苦笑)」
----再戦したくなったというのは、じゃあ、そのビデオを見た直後からの気持ちですか
「『こーいつはシバいとかなアカンなあって』思って(笑)一回引退するまでには、絶対シバいといてやらなア
カンなあと思いましたからね」
----ここに至ってようやく“ド根性ノ助”の根性がムクムクと(笑)でも、ホントあんまりそんなトコ見せません
でしたモンねえ。
「ええ、なかったですねえ(笑)」
----具体的にリベンジの舞台はどこがイイですか? 修斗でないとなると、日本では他のリングというのも考
えにくいでしょう?
「どこでもいいですよ。海外でも日本でも」
----こないだは修斗ではルミナ選手がフィンランドの選手に負けてライトに落とすって言い出してますけど、
五味選手以外で彼ともちょっとやっておきたかったとかはないですか?
「いやー、それはないですね。五味とやるまでは、選手のだれにって言う執着はなくて、とにかくチャンピオン
になりたいって言うのがあって。別にルミナがどうこうっていうのはなくって、ベルトだけを目指してたんですけ
どね。今は逆で、ベルトはどうでもイイから、五味だけですね」
----じゃあ修斗からオファーがあっても、五味以外だったら上がらない?
「修斗からのオファーやったら、たとえばシャオリンとやって、勝ったら五味とやらせてくれるって言うアレやっ
たら、シャオリンとやってもいいですけどね。それ以外やったら、チャンピオンも狙える訳やないですしね。
意味ないかなと思ってね。五味に繋がる以外やったら、シャオリンとやっても、メリットないんで」