政治学者総合スレッド Part3

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256法の下の名無し
12、中西輝政/福田和也『皇室の本義』、PHP研究所、一六〇頁。
そこで中西は、「天皇抜き」の"ハイパー・スキゾ文芸評論家"福田和也と意気投合する。
中西は、養子制度の導入提唱だけでなく、「皇室典範を白紙に返って見直す」と、
ゼロ・ベース型解体論のデカルト/マルクス主義者である素性を露わにしつつ、
伝統が凝集し祖先の英知が堆積する"日本の至宝"皇室典範を全面破壊せよと提唱する。
「皇位の男系男子」を定めているのは、皇室典範の第一条であり、天皇制廃止勢力との攻防戦は、
この第一条の死守にかかっている。が、中西はこの弟一条を、解体と同義の「白紙にしろ」といっている。
"反日の巨魁"で「北朝鮮人」福田和也と同志の契りを結ぶ中西は、ふと油断したのか、
天皇制廃止の本心をポロリと洩らしたのである。
 なお、中西輝政について、忘れている人もいるので復習するが、一九九〇年代前半までは
『世界』『朝日ジャーナル』『潮』『エコノミスト』などが公認する、社会党熱烈支持の過激マルキストとして
活躍していた。例えば、『世界』では、"社会党のイデオローグ"山口二郎(北海道大学)らと対談して、
「デモクラシーと軍隊の問題だが、より適切に取り扱えるポテンシャルをもっているのは
社会党かもしれないと思う」などと、福島瑞穂の代理人のような発言をしていた(一九九一年七月号、五三頁)。
 『朝日ジャーナル』では、KGB工作員との噂が確定的である下斗米伸夫/森本忠夫と和気藹々と鼎談しているし
(一九九一年九月六日号)、「対ソ本格支援の足がかりは作った。日本の政経不可分は修正すべき時が来る」
(『エコノミスト』一九九一年八月六日号)とか、「北方領土はもう要らない」(『文藝春秋』一九九二年十月号)などと、
ソ連に阿諛・追従する論考を次々に発表していた。その頃の中西は、モスクワから派遣された
「鈴木宗男的なロシア直属の情報工作員」であった。現在、『諸君!』で連載中の中西の「国家情報論」は、
この自分の過去(現在も含む?)をカムフラージュするアリバイ作品の疑いがある。
257法の下の名無し:2007/05/03(木) 00:26:21 ID:KErF797A
 一九九四年に社会党の村山富市が首相になったとき、悲願かなった中西輝政はうれしさの余り、
はしゃぎにはしゃいで、本心である、沖縄からの米軍撤退を含む日米同盟の空洞化の論陣を張った。
例えば、『潮』では、「基地なき日米安保」、そして「日米安保なき日米関係」を提唱した(一九九六年五月号)。
『VOICE』一九九六年五月号でもそう論じている。『諸君!』でも「日米安保解消の時代がやってくる。
日本は自衛隊の通常兵器だけで十分」と、土井たか子張りの弁を展開していた(「日米安保が消滅する日」、
一九九六年六月号、四五頁)。軍事と科学の専門知識ゼロだから間違いだらけの雑文集となった、
素人や核兵器の知見が破茶目茶な兵頭二十八など、いかがわしい人物が一堂に会しての中西輝政著・編の
『日本核武装の論点』(PHP研究所)もまた、「核兵器は何でも反対!」論であった自分の過去を隠すアリバイづくり
見えみえの出版物である。
 一九九七年に入り、「社会党の衰潮、自民党の復活」がはっきりすると、中西はすぐ「右」に旋回し
「保守」の迷彩服を重ね着した。便宜的な転向ではなく、コリアン的変節における「保守」演技への転換である。
むろん、迷彩服の下の裸身はマルキストのままである。その狙いは、"ほめ殺し"による「日本の保守」の絶滅と
日本外交を攪乱するためである。
258法の下の名無し:2007/05/03(木) 00:26:59 ID:KErF797A
 なお、中西は外交史/国際政治学が専門だと自称するが、この分野の学術的業績はゼロで、「専門詐称」である。
六十歳の教授で学問業績ゼロは、京都大学で記録保持者である。実際にも、(論文は一本も書かない)中西が
大量に書きなぐるエセーはみな、誤謬満載の雑文に過ぎない。ただ、盗用・盗作と思いつき創作をハッタリで包む
特技だけが光る。一例を挙げる。「米国の核ミサイルを即時日本に配備せよ!」とのタイトルの論考
(『週刊文春』二〇〇六年十月十九日号)で、中西は、北朝鮮に対する抑止力として、米国のパーシングU弾道ミサイルを
日本に配備しろと提唱した。
が、米国は条約によってパーシングの生産も保有も配備も禁止されている。一九八七年十二月の
米ソINF(中距離ミサイル)廃絶条約である。しかし、中西はこんな初歩的な軍備管理条約も知らない。
さらに、パーシングUは、時速六十キロの走行式ミサイルで、日本でも配備場所は北海道しかないが、
飛翔距離が二千キロで、日本に配備しても、北朝鮮の上空を通過して、北朝鮮には到達しない。
中西とは、オレオレ詐欺師と同類の"虚言のプロ"である。しかも、この中西のパーシングU提案は、
『日本核武装の選択』(徳間書店、二〇〇四年)で論じた、私の「中川プラン」の盗作であり、
この盗作のお粗末な失敗作である。この拙著で私は、(北朝鮮では無く)ロシアと中共の
核搭載航空機基地を核ミサイル基地攻撃のために、(上記の条約違反にならないよう)米国からパーシングUの
設計図面を日本が買い取り、米国のメーカーに発注して、日本が保有・配備する事を提唱した。が、中西は、
盗作・盗用と出鱈目(思いつき創作)を職業としながら、核兵器の知識ゼロと軍備管理条約を含めた
国際法の知識ゼロが響いて、"空前絶後の無学教授"の名を新たにした。