俺は嬉しさで叫びたい気持ちを押さえてその子を待った。
ガラス越しにその子の姿が見えたから、俺は軽くガラスを叩きその子に気付かせた。
「すいません。遅くなりまして。」
「いえいえ、こちらこそお呼びしてすいません。あっ、、あの河合塾通ってましたよね?僕も河合塾行ってたんですけど。」
「そうですよー!どうりで見た事ある人だなーとは思ってたんですよ。」
俺は軽くショックだった。見た事ある人くらいのカテゴリーに分類されていたのだ。
「あ、、あのそれで、、その、、ず、、っとあ、、あなたの事が好きでした。」
あきらかにその子は動揺していた。
「そうなの…そんな事言ってくれるなんてすごく嬉しい」と小さい声で囁くように言った。
「あ、あのもし良かったらアドレスとか教えてもらえませんか?」
「いいよ。はい」
携帯のプロフィールを開いて俺に渡してくれた。その子のアドレスを携帯に登録した俺は、とうとう究極の質問を投げ掛けた
「彼氏とかはいるんですか?」
「いないよー」
嬉しさが込み上げた。泣きそうなくらい嬉しかった。
「どういう男性がタイプですか?」
「うーん?そうだねぇ。私の事もちゃんと考えてくれる人で、頼りになる人かな?」
「あの、俺じゃダメですか!あなたの頼りになる事は出来ませんか?」
俺はとうとう告った。