民主党の事業仕分けで史料散逸の危機!
彰古館
陸自三宿駐屯地内の陸自衛生学校に併設されている軍事衛生史料館のこと。
大戦末期、疎開中の軍用列車が爆撃を受けるも、史料を満載した列車だけは無事であったことから、
旧軍からの史料が丸ごと引き継いだ貴重な史料館となっている。日本初のカレーやハンバーグのレシピ、
日本最後の大規模白兵戦「神風連の乱」での刀傷詳細図録、森鴎外と海軍との脚気論争など、医学・軍事に
限らず日本近代史全般のおいて重要かつ貴重な史料が大量の保管されている。
衛生学校の建替えに伴い、同敷地内への引越しが決まっており、移転場所も確保されているが、民主党の
事業仕分けにより自衛隊の広報予算がバッサリと斬られため、彰古館の引っ越し予算も削除された。
予算が1円も付かず、人も付かない。博物館の引越しという性質上、専門知識のないアルバイトや隊員を
動員して移動することはできず、強行すれば貴重な史料の散逸や毀損に繋がる。また、保存費用も微々たる
もので、紙の史料も文字通り風化してボロボロになりつつある中、現在たった一人の学芸員が事務・史料の
収集や整理、見学や問い合わせ応対や検索などの業務の間に、引越し準備を行っているとのこと。
このままでは、学芸員は引越し前に過労死するとの外部からの指摘もあがる状態となっている。自衛隊憎しの
感情だけで、予算を削減し、日本近代史の至宝を今まさに永久に葬り去ろうとしている民主党の罪は重い。
参考:月刊「軍事研究」2010年4月号
軍事百科事典 彰古館 から転載
ttp://www003.upp.so-net.ne.jp/Zbv/sub03.htm