空自、セクハラの空将補を停職 具体的内容伏せる
防衛省は25日、部下の女性からセクハラ(性的嫌がらせ)を訴えられ、航空自衛隊第1術科学校(浜松市)の
校長職を更迭された宮下今朝芳空将補(55)を停職3日の懲戒処分にしたと発表した。宮下空将補は事実関係を
認め、依願退職の意向を伝えており、同省が手続きを進めている。
防衛省航空幕僚監部は「被害に遭った女性隊員の強い意向」を理由に、宮下空将補が行ったとされるセクハラ行為の
具体的内容を明らかにせず、「8月下旬、宮下空将補が女性隊員に(業務外の)余暇活動の練習相手をさせて体に接触し、
著しい精神的不快感を与えた」とだけ説明している。
女性は9月上旬に部隊の相談員にセクハラを訴え、防衛省は同月18日付で宮下空将補を校長職から航空幕僚監部付に
異動した。通常、1佐以上の幹部の人事異動は報道発表するが、同省は公表していなかった。
空自では北海道内の女性自衛官が「同僚からわいせつ行為を受け、相談した上司にも退職を強要された」として国に約
1100万円の損害賠償を求めて札幌地裁で係争中。同僚の男性自衛官は空自の警務隊に強制わいせつ容疑で書類送検された。
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2008112590201351.html