自衛隊生徒 答え合わせ!

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34専守防衛さん
 私は佐賀県の出身です。昭和40年代以前の佐賀県では、自衛隊に入ることは大変名誉なこととされていました。
 私は中学3年生の時、学校の先生の薦めで自衛隊生徒の試験を受ける事になりました。
 自衛隊生徒とは自衛隊の技術関係の職務につく曹を養成するための制度で神奈川・広島・埼玉に陸海空のそれぞれの学校がありました。中学校卒業から高校1年の年齢で入学し、年数は4年。卒業後自衛隊の曹となり、優秀な者は防衛大学校に進むこともできるという、
いわば自衛隊のエリートコースでした。ここに入ると言うことは、将来自衛官として、立派に頑張っていけるということです。

 また中学校の生徒が自衛隊生徒になるという事は、その地域、中学にとっても大変名誉な事であり、成績の良い子は必ず先生から受験するよう言われ願書を出すのです。

 それだけに受検者が合格するかどうかは学校全体の大きな目標であり、当時の受検者は学校の名誉をかけて全力で受験準備をする事を要求されていました。
そして学校だけでなく、市役所、町内会、婦人会など地域全体も受検者を合格させるために全面的な応援をします。
すでに自衛隊生徒になることは受検者個人の問題でなく地域の重要な年中行事でもあったのです。