【JAL123便】日航機墜落事故から18年【災害派遣】
64 :
専守防衛さん:
季節モノですが、再再度マジレス。
現在に至っても、夜間の山岳救助を実施できる部隊は日本にはほぼ
ありません。陸自ヘリはNVG装備していますが、急峻な山岳地の
救助は難しいでしょう。空自の救難ヘリも、新型になって(UH-60J)
ごく一部NVGの試験的運用を実施していますが、実任務に使う気が
あるのかさっぱりわからないぐらい、その運用には消極的です。よって
夜間山岳部の災害派遣要請には現在も応じていません。
これは各県の防災ヘリや警察消防にとっても同様で、特に練度の高い
とされる富山県警山岳救助隊にとっても、暗夜の山岳救助はサーチライト
1つで克服できるような生やさしいものではなく、ほぼ不可能とされて
います。(ちなみにサーチライトは自衛隊を含め、ほとんどが装備してい
ますが、1つ2つあっても山に入れるようなモノではありません。)
星条旗新聞の件ですが、米軍の部隊が1985年に夜間兵士をラペリング
させ得たかは、よくわかりません。可能性があるのは厚木に居たかもしれ
ない米海軍の艦載ヘリ(当時SH−3)か、座間あたりの米陸軍ヘリ
(恐らくUH−1)の可能性がありますが、どちらもNVGは装備
していなかったはずですし、何よりどんな命令で離陸したのか不明です。
米空軍や米海兵隊のヘリも日本にいましたが、他基地航法とかで来ていた
「お客様」が何故緊急発進する必要があるのか?と問われれば根拠が非常
に乏しいです。最後の可能性はアントヌッチ元大尉のC−130の様に
たまたま現場付近を飛行していた、というものです。個人的には、考慮の
対象となるのはこの場合のみだと思っています。それでも夜間山岳地、と
いう任務にふさわしい装備があったのかに疑問を持っています。
夜間山岳救助は、米軍特殊部隊並のレベルでなければ実施困難です。