「特殊部隊」の派遣を検討 イラク復興支援で防衛庁
防衛庁は14日、イラク復興支援特別措置法案の成立後、イラクに派遣する陸上
自衛隊にテロやゲリラ攻撃に対する特別の訓練を受けた「特殊部隊」を参加させ
る方向で検討を始めた。
イラク国内の厳しい治安状況を考慮したもので、10月以降とみられる派遣に向
けて各地から最精鋭部隊を集結、武器使用基準を具体的に明記した部隊行動基準
を策定し、自爆テロなどを想定した訓練を徹底して実施する考え。イラク復興支
援では陸上自衛隊によるバグダッド周辺での浄水活動などを検討しており、その
際の警備に当たるもようだ。
イラク特措法案をめぐっては、自衛隊が活動する「非戦闘地域」に対し「非現実的だ」
(野党議員)との批判が多いほか、武器使用基準の緩和を求める声が強い。
「特殊部隊」の派遣検討は防衛庁の自衛隊員の安全への懸念を裏付けたといえ、国
会でも論議を呼びそうだ。(共同通信)
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