感動!泣ける話@J隊

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423緑装薬4 ◆3lto9dDpe2
山古志村の中学校 村長はそこにいた。
半分崩れかけた校庭は、チヌーク1機かブラックホーク3機の同時降着がやっと。

「隣の小学校に避難民がいますが、とても余震に持ちこたえられません。ぜひ、村民を長岡市に連れていってください・・・」
村長の要請に、連隊長は無線で県庁TACにいる旅団長へ。

旅団長は苦渋の判断
とても旅団のヘリを回す余裕はない・・・

そこへ、1機の大型ヘリが。
海上保安庁か航空自衛隊か。

「あれに頼んでみましょう・・・」
駆け出す隊員

ヘリパイは、快諾
任務はないが、とにかくここへ向かえとのことだったらしい。

現場での省庁を超えた統合作戦
小学校の避難民は、無事にピストンで空輸された。

村役場の職員が徒歩で報告
山向こうの小学校にも避難民がいる。しかも病人や高齢者が・・・

村長の要請で、連隊長がまたも無線でヘリの要請

ヘリは、ある。が、地積と植生が邪魔をしてとても夜間着陸は出来ない。
飛行隊長の判断

村長がすがる。せめて、病人だけでも・・・
424緑装薬4 ◆3lto9dDpe2 :05/01/21 23:47:58
ヘリパイは、全員昼間の任務で疲労困憊、とてもそんな微妙な夜間着陸はできそうにない。

「1回だけ、着陸を試みてみます。もし、危険だと判断したら引き返します。」
飛行隊長自らが操縦桿を握ってやってきた。
連隊長が現場確認に、村長が村民への説明のために同乗

「村民は、かなり不安がっています。できれば全員、せめて病人や高齢者の7〜8人だけでも・・・」
村長が暗いヘリの中ですがる。

「あっ!」
明るい。小学校の校庭付近がまばゆい明かりに包まれている。

「これなら行けます。ピストンで全員輸送します。」
飛行隊長は決心する。

地上では、ヘリのために避難民が明かりをつけていた。
小学校にあった盆踊りに使うライトを発電機を回していたのだ。

「よかった・・・」
村長は、胸をなでおろした。


山古志村全村民ヘリボン避難作戦は、夜明けとともに海上・航空・海保等のヘリにより続けられた・・・