南山大学

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20名無しなのに合格
お尋ねの疑問点ですが、鈴木さまの年代で症状とを合わせると、初診の時点で「過敏性腸症候群」と
診断をしてしまう方が可能性は
高いですし簡単です。
 ですが、医師として違う病気である可能性は考えなくてはいけません。小腸の悪性リンパ腫、
遺伝性の腸疾患、
免疫異常などもありえると言えるわけです。過敏性腸症候群の人は
ときどき大腸の上に圧痛がみられることを除けば、診察では何の異常もみられません。医師は血液検査、便検査、
S状結腸鏡検査などの複数の検査を行って腹痛や便通の変化を起こすさまざまな病気と、
過敏性腸症候群との違いを鑑別診断します。
つまり、調べても異常がないときに初めて
「過敏性腸症候群」と診断されるのです。
 直接の原因は消化管の運動異常ですが、その異常の原因にはストレスや生活習慣、
個人差と言った条件が相互作用しているため、
内科としては検査の結果からは原因不明と言わざるを得ないのです。

 以上は公式な回答ですが、私個人としては医師として過敏性腸症候群という病気があることと、正確な診断と治療には時間もお金もかかることくらいは患者さんにお話しする責任はあると思います