ゼロの院生<どん底からの国立医学部再受験>Part 5

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392病理3
●脳の変性疾患(Degeneration)…原因は組織崩壊
   ※脳の構成要素
      @神経細胞(標本上で核小体が見える)
      Aグリア細胞(膠細胞)
        1.アストログリア…BBB
        2.オリゴデンドログリア…髄鞘
        3.ミクログリア…免疫担当細胞、マクロファージに分化する。異物の処理。
      B血管系
   ○大脳皮質…アルツハイマー病
      ※アルツハイマー病…大脳萎縮、神経細胞脱落、神経原線維変化(NFT:τ蛋白で形成される)、
                老人斑(βアミロイドで形成される)をきたす。
        (※tubulinが重合して微小管になるが、この際にτ蛋白が重要な機能を果たす)
   ○基底核…パーキンソン病
      ※パーキンソン病…黒質の神経細胞の脱落、Lewy小体の出現
   ○運動ニューロンシステム…Motorneuron Disease
      ※Motorneuron Disease…末期には呼吸筋麻痺をきたし死亡する。以下の4つが知られる。
           @原発性側索硬化症…アッパーニューロン(UMN)の異常。
                     前角運動神経細胞の脱落、gliosis、Buniva小体の出現。
           A筋萎縮性側索硬化症(ALS)…UMN、LMNの異常
           B脊髄性進行性筋萎縮症…LMNの異常
           C進行性球麻痺
         (※側索は錐体路が通る)
         (※多発性硬化症…免疫性神経疾患でありミエリンをターゲットとする自己免疫疾患)
         (※神経膠症=gliosis…神経組織の病変部における星状膠細胞の増生。膠細胞増多症とも呼ばれる。
           初期には肥満星状膠細胞の増加が見られ、慢性期ではグリア線維の増加がみられ、
           グリア性瘢痕の形成に至ることが多い。)