ゼロの院生<どん底からの国立医学部再受験>Part 5
●濾胞性リンパ腫…bcl-2
●若年性黄色肉芽腫…トートン型巨細胞
●多発性骨髄腫…末梢血塗抹標本で赤血球の連銭形成。骨髄のギムザ染色で見ると
形質細胞が増殖しているのが分かる。骨髄穿刺が診断に必要。
●涙滴赤血球…血液塗抹標本上で涙滴状の形態を示す赤血球で、涙滴赤血球の出現は骨髄繊維症を疑う。
●赤血球の形態異常
○扁平
○標的赤血球…厚みが減り中央でヘモグロビンが小山のように盛り上がった赤血球で、
サラセミアや鉄欠乏性貧血においてみられる。
○有口赤血球
○球状赤血球…遺伝性球状赤血球症・自己免疫性溶血性貧血・G6PD欠乏症において見られる。
○楕円赤血球
○鎌状
○破砕赤血球…赤血球破砕症候群、DICでみられる。
○涙滴赤血球…髄外造血を伴う骨髄線維症や癌の骨髄転移において出現する。
※サラセミア…ヘモグロビン遺伝子の異状による貧血。
地中海沿岸に多いので地中海貧血、地中海性貧血とも言う。
○有棘赤血球…ピルビン酸キナーゼ欠損症に出現。
●平均赤血球容積(MCV)…赤血球の大きさ。本検査の意義は、大球性貧血、正球性貧血、小球性貧血、
を見分ける際に用いる。MCV=10×Ht/(赤血球数)
平均赤血球容積の基準値はおおむね80〜100である。
1)101?…大球性正色素性貧血…RBCの割りにHtが大きい
2)81? 正球性正色素性貧血 RBCの割りにHtが普通
3)? 小球性低色素性貧血 RBCの割りにHtが小さい
○MCVが小さくなる…ヘモグロビン合成障害であり鉄欠乏性貧血が最も多い
○MCVが大きくなる…DNA合成障害→核の成熟障害→核分裂障害でありビタミンB12や葉酸の欠乏による巨赤芽球性貧血が代表的
●鉄動態
トランスフェリンと結合した鉄の大部分は骨髄で赤血球造血に使われる。
赤芽球の表面にはトランスフェリン受容体が発現している。Hb合成はミトコンドリア内で行われる。
※体内の鉄の総量は大体3〜4g、貯蔵鉄の割合は役30%。
●クームステスト…血清中に存在する不完全抗体を検出する方法。陽性だと自己免疫性の貧血ということになる。
●血小板減少症
○骨髄での産生増加…急性白血病、再生不良性貧血、巨赤芽球性貧血
○末梢での消費、破壊の亢進…DIC、血栓性血小板減少性紫斑病、溶血性尿毒症症候群、突発性血小板減少性紫斑病
●止血の流れ…出血→血管収縮 →血小板活性化・凝集(一次止血)→フィブリンによる血栓の安定化( 二次止血)
※一次止血の異常では二次止血に関する検査(全血凝固時間、APTT、PT)は正常である
●糖尿病診断時の基準値
空腹時血糖値≧126mg/dl,75gOGTT2時間値≧200mg/dl,随時血糖値≧200mg/dlのいずれか(静脈血漿値)が,
別の日に行った検査で2回以上確認できれば糖尿病と診断してよい。
●高脂血症診断時の基準値
@総コレステロール値220mg/?以上…コレステロール血症
A中性脂肪値150mg/?以上…高中性脂肪血症(高トリグリセリド血症)